2010年1月31日

よく眠れない脳卒中患者

ここよんで

Sleep-related breathing and sleep-wake disturbances in ischemic stroke.




脳卒中患者は、その多くが睡眠時の呼吸障害や過眠、むずむず脚症候群などの問題を抱えている、
ってはなし。


そう言われれてみると、よく眠れないとか寝覚めが悪いと訴える脳卒中経験者の知り合いが数人いる。

2010年1月30日

脳内出血でかつ高血糖は超要注意

ここから

Effects of glucose level on early and long-term mortality after intracerebral haemorrhage: the Acute Brain Bleeding Analysis Study.



脳内出血患者について

入院時に高血糖だったひとは予後が悪くて、死亡率がかなり高いんだそうな。



食べ過ぎと運動不足に気をつけなきゃ、と思った。

2010年1月29日

脳卒中患者のうつはめずらしくない

この研究から

Stroke and psychiatric disorders



脳卒中患者の

27%がうつ になり

22%が不安障害
10%が人格障害になったそうな。

半分近くがすくなからず精神状態にダメージをうける。


脳卒中の種類や重症度とはあまり関係がないとのこと。 

イタリアの研究。


ありそうな話。

2010年1月28日

HANDS療法 衝撃のビデオ

下記ページで紹介されていた動画を観て
pt-ot-st.net 脳の可塑性に期待、HANDS療法、CI療法:理学療法士、作業療法士情報サイト
>>動画へのリンク

すーっごく怪しい印象を受けた。


脳卒中経験者の直感として、


あれはヤラセだと思う。


特にあの出演者の女性患者…


よく見るとア○ビスをつけるまえから

ゆび  動いてます。  グリグリと。

手のひら 開くし…


あの程度は極めて軽い麻痺と言えると思う。

申し訳ないが  言っていることとのギャップに 笑いました。



女性に悪意はないのだろうが

医者が、担当している患者に

その装置の効果効能を十分に説明したうえで、
ビデオ撮影の話を持ちかけ、

うまく撮れたのなら
テレビ放映に使わせてもらうから、って言い含めておくだけで

あんな動画は簡単に撮影できると思う。



きっと自分だったらもっと協力しちゃうだろう。

あっ!ついでに歩けるようにもなりましたぁ!、って。



問題のビデオ直リンク<<---

2010年1月27日

元気そうなのに退院しない人

リハビリ病院に転院したとき、
あきらかに患者とわかる服装で、
病院内外をスタスタと歩き、階段も難なく昇り降りしている
人が数人いた。

きっともうすぐ退院するんだろうな、
ここまで回復するのにどんなにがんばったのだろうか…
と思った。


ところが、何日経ってもそれらの人たちは退院しない。

それどころかますます病院生活をエンジョイしているかのようにすら見える。

かなり不思議におもっていたが、
ある日直接話す機会があって気がついた。

どうやら、彼らは失語症、もしくは、高次の脳機能障害を抱えているために
そのリハビリが必要で病院に居るらしいのである。


本人は一生懸命に話しているのだけれど、
つたない英語で外国人と話すような
なんとももどかしい、そんな状況のひとたち。


見た目にはまったく普通の人。

2010年1月26日

アスピリンで脳内出血の危険性 増

有名なことらしいけど。

最近の研究から。

Dual antiplatelet therapy is not optimal for stroke prevention in patients with atrial fibrillation.




実はメール友達が、
脳梗塞予防のためということでアスピリンを処方されていて、

最近脳出血になりました、って言う。




頭痛に○ファリンもアスピリンだろ。


気をつけなきゃ。

2010年1月25日

リハビリ辞めちゃおっか

最初の 急性期病院でのこと。

集中治療室を出ると すぐにリハビリが始まった。

担当の理学療法士は若い女性だった。


リハビリ  やるんだけれども、

もちろん思うように動かない。


指示されたとおりに動作を繰り返すことができない。

すると 私がやる気に欠けると思うのか、その療法士は

『じゃ、リハビリ辞めちゃおっか』  と言う。


その後も何かと言うと、すぐ
『じゃ、リハビリ辞めちゃおっか』
になる。


やる気を出させようとして言っている とはなんとなく理解したが

医者はこの病気を直すことが出来ないし、

いまはどんなに頼りなく見えてもあなたに頼るしかない、って状態の時に
その理学療法士は 自分の思い通りにゆかないと

仕事(リハビリ)を放棄するという脅しをかけてくる。

すくなくともわたしには  そう感じられた。


いまになってみると本人にそんなつもりはなかった であろうことは理解できるが、

その時は本当にツラかった。

涙がにじんだ。

人の弱みにつけ込む卑劣な言い方だ、とすら思った。

そのときは…




結局、言いたいのは、

リハビリではお互いがコミュニケーションを適切にとることが
目的達成のための 本当に、一番大切な要素である、ってこと。

ただ立場上、療法士側に そのスキルの充実が求められている、と思う。

2010年1月24日

エビデンスに基づいた理学療法

リハビリ病院でのこと。

歩行訓練をしているときに
壁に貼ってあるポスターに目が行った。

たしか、
理学療法学会ナントカ大会
と あって、

今回のテーマが、
エビデンスに基づいた理学療法
と 大きく書いてあった。


それをみて無性にオカシく感じた、のを思い出す。


患者により症状もそれぞれなので
当然対応方法が変わるとは思うけれど、

担当する人によっておっそろしく施術内容が
変わるのが、この理学療法ってものである。


ある人はテーピングが好きで,
またある人は言葉刺激好きで、
別のひとはひたすら尾てい骨をマッサージ、
また別のひとは首根っこをきつーく指圧するのが大好き。



みなどういう根拠でやっているのかな?

これほどの多様性があるってことは
効果、再現性の検証ができていないんだろうな…

とは思っていた。


エビデンスに基づいた理学療法

大切なことと思う。

2010年1月23日

脳出血で入院した直後に転院の勧め

病院に救急搬送されて
集中治療室でベッドに寝ていて、

家族が駆けつけてきて、

近くで医師が家族に何か説明している声が聞こえる。


最長でも2ヶ月以内にリハビリ病院等へ転院してもらう必要が
あるので、申し込み申請をすぐに行ってください。

ってな内容だった。


ほんのついさっき、ここの病院へ来たばかりなのに
もう出て行く話をしている。

まだ半日も経っていないのに…


救急搬送たらい回し妊婦死亡事件が起きた直後だったので、
早くベッドを空けなければならないってことは
理解できないことでもなかったけれど、


いまこの状態じゃ慌てようもないので、
お願いだから ゆっくりさせてくれよぉ

と思った  のを思い出す。

2010年1月22日

STは失認が好き

言語聴覚士は失認が好き。

最初の病院でのこと。

車椅子に生まれて初めて乗って、
おまけに左手足が使えないものだから、
まっすぐに走ることができない。

ST訓練の時間、
そう広くない部屋に導かれて
車椅子を転がす。

テーブルや棚や椅子などの隙間をぬって
指定の位置へ向かう。

どうしてもどこかにぶつかる。

おそらく健常なひとでも、
車椅子に初めて乗って右手足だけで
操作すればきっとあちこちにぶつかりまくると思う。

ところが、この事実をもって
報告書には"失認"って書かれる。


次の病院でのこと、

STの時間、
色のついたブロックを組み合あせて
テキストの画像と同じ模様にするテストがあった。

延々と続き、いよいよ最後の一番ブロックの個数の多い
問題に取り組んでしばらくして、

いい加減つかれていたので、

『うーん、これはむずかしい…』
と数分間、悩んでしまった。

すると言語聴覚士が喜々として曰く

『これだぁ!やっぱり。そうかぁ』と
大きな声で ひとしきり関心している。

理由を訊いてみると、
右脳の損傷だから左方への注意力が低下している、と
予想できて、この問題で考え込むことがその証拠である
というようなことを言う。

これはどう考えたっておかしい。

私の正常時の問題解決スピードの状態を知らずして、
しかもたった1つのブロック問題で悩んだくらいで
そんなことがわかるワケがない。


それで、報告書には"左方失認"といったことが書かれていた。


先に結論が出ていて、

なんとかして"失認"を作り出し、
周囲に仕事をしてますってアピールしたいという意図が見える。


当人たちは一生懸命仕事をしているつもりらしいのだけれど、



STとはかなりいい加減な世界である、と思わずにはいられない経験だった。

2010年1月21日

回診に来ないリハビリ医

リハビリ病院でのこと。

担当の医師がいるのだけれど、回診に一度も来なかった。

彼が回診している様子を見たこともなかった。


そのフロアには約50名の患者が居て、
担当する医師が3名居た。

同室の患者仲間の一人は別の医師の担当であったが、
やはり回診に来ない。

3人の医師のうち1人は物腰も穏やかでマメに病室を動きまわっていて
評判もよかった。

他の2人の医師は患者間での評判はひどかった。

例えばリハビリ計画面談の際に、
本人や家族と目を合わそうともせず、

療法士や看護師からあがってきたチェックシートのみを見て、
『良くなる可能性はほとんどない』など、
あれやこれやとキッツいことを言うらしい。

もちろんリハビリ訓練を見に来るなんてことは一切ないものだから、
あんたなんかにわかったふうなことを言って欲しくない、
という気持ちが当然のように沸き起こる。



能面のように感情を表に出さず、
機能検査の結果数値のみと仕事をする。


おそらく 医師になりたてのころはそんなじゃなかったと思う。

自分の医学知識と経験を活かして患者の心の支えになろう、と
熱い意欲を持っていたはずである。


しかし
脳卒中患者の少なからぬつらく悲しい境遇に遭遇しすぎて、
しかも己の無力さに打ちのめされて、

きっと心を閉ざしてしまったのだろう…

そう直感した。

2010年1月20日

週末の脳梗塞患者はtPAをいただきやすい

Hospital care for patients experiencing weekend vs weekday stroke: a comparison of quality and aggressiveness of care.



平日と週末とで急性期脳梗塞患者への対応や治療成績が変わるかどうか、
を調べた研究。


当然というか、週末も同じように対応できていますよ、ってことなんだけど、

tPAという血栓を溶かす薬を、投与する割合が週末の方が高いとのこと。

相談する人もいないし、
あとで文句言われるのもいやだから、
まっ とりあえず打っとけ、って事なのだと思う。

ただ tPAって、出血しやすくなるらしいから自分だったら打って欲しくないな。

2010年1月19日

アバターで脳内出血&死亡

Taiwan man dies after watching 'Avatar'




42歳の台湾人男性がアバター上映中に気分が悪くなり、
意識不明で病院へ救急搬送、脳内出血であることがわかり11日後に死亡したそうな。

血圧も高かったらしい。



前回観に行ったときにはトイレをずっとガマンしていたものだから
内容をあまりよく覚えていない。

そこで
もう一度観に行こうかと思っていたが


歳も近いし、脳内出血って、 なんか…笑えない。

ワブルボードで片麻痺バランスリハビリ


Effect of 6 weeks wobble board exercises on static and dynamic balance of stroke survivors.






wobble board:ワブルボード

というこんな形をしたグラグラする板に乗ってバランスをとる訓練を6週間続けたところ、
そうでないグループに比べ閉眼時のバランスが著しく改善していた、そうな。

目を開けているぶんにはあまり違いはないんだって。


もちろん脳卒中で片麻痺の患者について。


バランステストには
”four square step test”
”timed balance test” といった方法があるらしいけど、
かなりシンプルなようだ。


自分もリハビリの後半で1回だけこれに乗った。



そもそもこれに乗れるって事自体で、
すでにほとんど問題が解決しているようなもので、

結果も容易に予想がつくし わざわざ検証することでもないだろうに…と思う。

2010年1月18日

リハビリ病院の入浴回数

最初の急性期病院からリハビリ病院に移ったときに
驚いたことの一つ。

入浴回数がまったく違うってこと。


最初の病院には3週間居たけれど、入浴したのは2回しか記憶にない。

ゴツイ男性のヘルパーさんが一人でシャワーで身体を洗ってくれる。

湯船などなかったけれど、
その2回のシャワーの気持ちのよかったこと。

その間は 頭がかゆくなってもひたすらガマンするしかなかった。

おっきな病院だったけれど、急性期病院ってのは
居心地は二の次、三の次なんだと思う。


一方、リハビリ病院の入浴は1日置き。

入浴スケジュール表を見たときにはホント驚愕した。


湯船にもちゃんと浸ることができる。


都度 洗髪もできるから発病以前よりも清潔にしている
ことができるようになった。



実はそこは温泉が湧いていて
自立度が高い患者は自由に温泉に入れることになっていた。


その温泉の楽しくて気持ちの良いことといったら、もう。


ほんの一瞬、ずーっと居たいと思うこともあった。

2010年1月17日

経頭蓋磁気刺激法と脳卒中リハビリ

これをみて

Transcranial magnetic stimulation in the therapy of selected post-stroke cognitive deficits: aphasia and visuospatial hemineglect



失語症や半側空間無視のリハビリに有効なのか…

rTMSといって r をつけることが重要。

詳しくはwiki


でもずいぶんと大雑把な方法だと思う。

要するに 頭にIHホットプレートを乗せる電気ショックなんだから。

調べてみると、
tDCSってのもあって、 これはもっとヒドイ方法。

2010年1月16日

エレベーターの使い方と高次脳機能障害

車椅子にも慣れて、
病棟のフロア間の移動許可が出たとき、

看護師さんがエレベーターの前で私に説明してくれた。

『下へ降りたい時にはこの矢印のボタンを、
上に行きたい時にはこっちの矢印のボタンを押すんですよ。
わかりましたか?』
とわたしに訊く。

まるで小学生に教えるように説明する。

なんでこんな当たり前のことをわざわざ教えてくれるのか
まったく理解できなかった。


そこで、

『じゃ、上に行きたいときにはこっちの(下向き)ボタンを押すんですね。』
と 少し笑みを浮かべながら わざと逆のことを言ってみた。

すると、
『いえいえ 〇〇さん ちがいます。こっちを押すんです。』
と また最初から教えてくれる。


わざと間違えていることがわからないのか…

おれはそんなにバカそうにみえるのかな…と思いながら、
あえてもう二度 逆のことを言ってみたが、やっぱり最初から何度でも丁寧に教えてくれる。


そのとき ハッと気がついた。

そういう患者が居るんだってことに。


一見して頭がしっかりしていそうに見えてもシンプルなことが理解できなくなっている状態。

単純な数字の足し算ができなくなってしまったひと、
漢字がまったく読めなくなってしまったひと、
矢印の方向の区別がつかなくなってしまっているひと、

よく注意してみると、同室の患者仲間にもそういいうひとがいた。

会話しているだけでは分からない。

高次脳機能障害というのだろうか。


人知れぬ苦労があるに違いない。

2010年1月15日

プレステ3で遠隔上肢リハビリ

Feasibility of modified remotely-monitored in-home gaming technology for improving hand function in adolescents with cerebral palsy.



自宅のプレイステーション3とリハビリ病院をインターネットで結んで、
ゲームを通して手のリハビリに成功したって内容。
5DT datagrove

こんな感じの市販のセンサーグローブを使うのだそうな。


私もリハビリ病院で Wii を使ったリハビリを体験した。

ひたすらおはじきを拾うといった地味で短調な作業の繰り返しに比べ、
テレビゲームの採用は興味を持続させる効果は抜群だと思う。

若くして閉経を迎えるひとは脳梗塞になりやすい

Premature menopause is associated with increased risk of cerebral infarction in Japanese women.




日本人についての研究

40歳前で閉経を迎える日本人女性は脳梗塞になるリスクが高いのだそうな。

なんでか はわかっていないみたい。

2010年1月14日

半側空間無視のリハビリには左腕運動が効果的

Rehabilitation of hemispatial neglect: A randomized study using either arm activation or visual scanning training.




わたしも右脳出血だったので、半側空間無視の疑いをかけられ
なんども検査された。

幸いそうではなかったのだけれど、

左半身の触覚がほとんどないために、
自分の身体の大きさを過小評価してしまい、

しばしば部屋の入口で、ドアに左肩をぶつける、
といったことがよく起きた。



この研究によると、半側空間無視のリハビリには
左腕を動かす運動が効果的とのこと。


どんなふうに動かせばよいのかはよく分からないが

言わんとしていることは理解できるような気がする。


左半身の身体感覚を取り戻すことが左方向への注意を促すことになる
ってことなんだと思う。

2010年1月13日

アバター後うつ : Post Avatar Depression

アバターを観てきた。

想像以上にすごくて 
しかもその後の気持ちがすぐれないので
ネットでの評判を調べてみた。


ぴったりな記事を見つけた。


"脳卒中後うつ" Post Stroke Depression : PSD と言って脳卒中を経験した患者が
うつになり易いことが知られているが、

"アバター後うつ" Post Avatar Depression というのが流行っているそうな。



CNNの記事から
http://www.cnn.com/2010/SHOWBIZ/Movies/01/11/avatar.movie.blues/index.html

PAD

cnnのyoutubeビデオ




アバターの3D映像世界があまりにリアルで美しいため、
自分たちの現実世界が色褪せて見えて、生きる気力を失ってしまう人が続出、
ってことらしい。



わかる。



おまけに主人公は半身不随の障害を負っていて、その状態が転じて
最強の戦士になり ハッピーエンドなのだから
僕らのような後遺症を背負った脳卒中生還者にはちょとキツイ。


実は上映時間があんまり長くて
さんざん尿意を我慢したのち 途中トイレに行っていた。

おかげで映画に没入しきらずにアバター後うつも軽度で済んでいるのだと思う。




それにしても、いつの間にかあそこまでCGが進歩していることに驚いた。



このさき世の中どうなってしまうのやら想像がつかない。

2010年1月12日

急激な視力低下

脳卒中になる前は視力が両目共に1.5以上あった。

発症直後から目が霞むようになり、少し離れた物の詳細が
わからなくなった。


医師に尋ねてもまともな返事は帰ってこない。


そのうちに慣れるだろう…と思って約1年。


自動車を運転するようになって、トンネルに入ったときのこと。

視界がぼやけて
どこが道路なのかほとんどわからなくなってしまい、
とてつもない恐怖を感じた。


そこで早速メガネ屋へゆき視力を測定してもらうと、
左0.4 右0.2 とのことであった。

その場でメガネを作ってもらって
以前のようにはっきりくっきり見えるようになった。

たぶん目の中のレンズの厚みを変える筋肉が一部
麻痺しているのだろう、と思う。



実は眼底出血でも起こしていて
メガネごときでは直らないのではないか、と心配していた。


メガネ矯正ができるってことは
網膜や神経には異常がないってこと。


リハビリ病院には脳卒中がきっかけで完全に視力を失った若い女性患者がいた。



自分はなんと幸運なことか…と思う。

片麻痺のエスカレータ体験

退院間近のころ、
療法士付き添いで、
体験的に街へ出る機会を設けてくれた。

その病院にはエスカレータがなかったので、
デパートへ行ってエスカレータに乗ることが楽しみだった。


当時の自分にとって、動いている階段に乗る、ということは
とんでもない冒険に思えた。


幼稚園児の頃のエスカレータ初体験の緊張以上のものを感じていた。


・足はどっちから載せれば良いのか。
・上りはなんとかなりそうだけど、下りのステップに果たして乗れるのか。
・左手で手すりを掴むことができるのか。
・どの位置に杖をつくべきか。
・姿勢を崩した時にとるべき行動とは。
・下りの終点でタイミングよく地上へとび移れるのか。
・勢いで前のめりに倒れ込んでしまわないだろうか。
・混んでいるときに前の人や後ろの人にぶつからないだろうか。
・・・・

前の晩、いろいろな状況をイメージトレーニングして本番に臨んだ。


で、

やってみると、
案ずるより産むが易し、ってことだった。


とはいうものの、
その後も、下りに乗るときには少し緊張する。

もちろん、空いていても歩いて上ったり下りたりすることもない。

まだね。

2010年1月10日

脳内出血とストレス

自分が脳内出血であると医師に告げられたとき、

あっなるほどね、

と 妙に納得してしている部分があった。


というのも、
その発作の直前 数週間は非常にストレスの多い
日々であったからだ。


そりゃ血管きれるわな、とあまり不思議に感じず、
突然の不幸に見舞われた、とは思わなかった。

なるべくしてなった、と思った。



そしてこれまでに何人かの脳内出血経験者と会って話をし、
webで脳内出血経験者の体験談を読んで思った。


どうやら脳内出血はストレスと著しく関連が深い、
そんな気がするのである。


脳内出血経験者の多くは、仕事のストレス、過労などが
原因でそうなったと考えているように感じる。



逆に脳梗塞経験者でストレスが原因、
と考えている人は多くない、  そう思える。



統計とったわけではないが、そんな気がするのである。


ストレスと血圧の因果関係は普通に考えてもありそうだから
脳内出血と結びつけても そんなに無茶な理屈ではない。



ただ、私が疑問に思うのは、

血圧が上がる-->圧力に耐えきれず-->血管が切れる

として、

なぜ血圧が上がるのか、
なぜ血管の弾力性が失われるのか、

ってことで、


本当はそれらの改善こそが治療であって
その要素の一つとしてにストレスがあると考える。

ところが病院での治療にストレス対策は無く、

第一、突き詰めるとストレスとはいったいなんぞや?と思うのである。


本当に降圧剤を飲んで解決する問題なのか、 と

いつか医師を問い詰めたい。




それが言いたいこと。

2010年1月9日

階段歩行訓練をイメトレ

リハビリ病院に転院したてのころ、

療法士に付き添われて階段を登ったり
降りたりしている患者を見て

なんというすごい回復ぶり、
果たして自分があのようなレベルにまで到達できるのだろうか…

と真剣に思った。



訓練用の3段くらいしかない階段を登ろうとして
よろよろと崩れてしまった時にはその先が
果てしなく遠いことのように思えた。


登るときには健側側から、
降りる時には麻痺側から、
一歩ずつ、ゆっくりと、


いま思うと階段で杖を使うというのはとてもムツカシイことである。


手すりが右側にくるように立ち、
イザという時には右手で手すりをがっちりとつかめるよう準備
しておく方が安心できる。


降りるのは登りの2倍の難しさを感じた。



階段のステップがあんなにも狭いと感じたこともなかった。



いつかエスカレーターにも乗れるようになるのだろうか…と思った。



何度も何度も頭のなかでイメージトレーニングをした。

2010年1月7日

降圧薬服用者の脳卒中 随時血圧とリスクは相関せず


http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/hyper2009/topics/201001/513584.html

本文
http://medical.nikkeibp.co.jp/all/data/pdf/0912jsh-1.pdf

血圧の降圧剤治療を受けている方が、
そうでないグループよりも脳卒中になるリスクが
2倍近く高くなる、という内容だった。


なんだかよく分からないのだけれど、

控えめにみても、
降圧剤治療の効果って、あんまりないのかもしれない。



病院で測る血圧はアテにならない、とか


読めば読むほど

ほんとになんだかわからない。



高血圧は脳卒中のなりやすさの1つの指標にはなるけれども、
血圧の値を降圧剤で補正したところで脳卒中になる確率には
たいした影響はないよ、ってことなのか。


じゃいったい どうしたらいいんだ。

2010年1月6日

脳卒中後 バッテリー疲労

体力は回復した。

以前は息が切れて途中立ち止まってしまうような階段でも
一気に登ることができるようになった。


でも、なぜか疲れやすい。


筋肉ではなくて

精神的にというか、きゅうに頭が働かなくなってしまう。



バッテリーのヘタった携帯電話のように、
充電したばかりでも、いつのまにか電池が無くなっている。


これも脳卒中後のアパシー現象の一つ、かと思う。



でも、効用もある。

これまで通りに 力任せで物事を解決しようとしなくなった。



人生が楽になった気もする。

2010年1月5日

歩行リハビリ訓練の恐怖

リハビリ病院に転院して、

歩行訓練の始まってしばらくしたときのこと。


時間のある時に看護師付き添いが条件で、
病棟の廊下を歩行訓練してもよい、ということになった。


杖をついて歩けることにうれしくて、

あるとき看護師に付き添ってもらって
調子にのって廊下をグングン歩いてみた。



通り過ぎる部屋の中をフッと覗いたところ、

頭の中が
もう その部屋の分析でいっぱいになってしまい、
足の運びに注意が向かなくなってしまった。


こりゃマズイな…と思う間もなく、
姿勢を崩し廊下に向かって倒れこみ始めてしまった。


とっさに足も手も出すこともできずに
顔面強打は必至、と思った。


でもそこはプロの看護師さん。
サッと抱きかかえてくれてその場は事無きを得た。



その後からが大変で、
すっかり歩行恐怖症になってしまった。


杖をつきながら歩行訓練していると、
隣に療法士がいるにも関わらず、

"またバランスを崩したらいったいどうなってしまうのか…"

"この足が突然制御が利かなくなって倒れてしまうのではないか…"

"脳がどうかしてしまったのではないか…"

という思いがすごい勢いで頭の中に渦巻くようになり、
その恐怖心を抑えることができないような気がして
身体が震えてしまうのである。


いま思うと、パニック障害ってこんな感じかな、と思う。


ビルの屋上のふちを歩いているような、
長さ10mの竹馬に乗っているような、
そんな恐怖感をもった。


かーなり怖かった。



でもね、克服する方法を見つけるのも早かった。

2010年1月4日

痩せ薬のシブトラミンが脳卒中のリスクを高めるって

シブトラミン


Weight loss pill linked to heart attacks, stroke risk

急性期病院の給食はうまくない

急性期病院-->リハビリ病院
と転院したが、

最初の病院の給食はうまくなかった。


歯磨き粉のチューブからひねり出したような 鯛みそ なるものが
いっつも出た。

ぜんぜんうまくない。


魚の干物と牛乳のコンビとか、

もうね、

病院食は量も少なくていつもお腹が空いている状態なんだけど、

それでも是非残したくなる うまさ。



急性期病院は患者の長居を想定していないので、
給食部門にはあまりちからを入れていないのだと思った。



リハビリ病院へ転院したら、

状況は一転、

感激したね。

料理のうまさ、心配りに。

2010年1月3日

人生に苦労が多いと脳卒中になりやすくなる

この研究から

Major life events increase the risk of stroke but not of myocardial infarction: results from the Copenhagen City Heart Study.



子供のころから人生を通して、
金銭的な苦労などのキッツい出来事が多い人ほど
そうでない人に比べ、
将来脳卒中になる危険性がやや増加する、っていう話。


しかし、その種の苦労の積み重ねは心筋梗塞の類には影響しないらしい。



思い起こせば…


説得力あるような ないような…

2010年1月2日

歩行訓練とC-3PO 連合反応 共同運動

リハビリ病院へ転院して
歩行訓練が始まりしばらくして、


なんとか自然に歩くことができるよう努めて
意識していても、

左足の振り出しと左手が連動して動いてしまうことが多かった。


特に緊張したときなどは
コントロールが利かなくなる。

前から人が来てすれ違うだけでも
足と手がガッチガチになる。


担当の理学療法士が、その様を例えてC-3POと言う。
スターウォーズにでてくるロボットの名である。


C-3POは好きなキャラなので特に嫌な気はしなかったが、
うまく言い得ているな…とは思った。


足を出すと手も曲がる、
手を伸ばすと足も出る、

調べてみるとそんな動きのことを

"連合反応"とか"共同(協同)運動"などと言うそうな。

珍しいことではないらしい。


脳の手足の支配領域が近いからなんだろうな、とは思っていた。

2010年1月1日

メタボのひとは生まれつき脳卒中にもなりやすい

日本の研究から

Association of genetic variants with ischemic stroke in Japanese individuals with or without metabolic syndrome.



メタボリックシンドロームと脳卒中のなりやすさについて、
DNA配列との関連があるかどうか調べたらしい。


で、メタボリックシンドロームでないひとは、
脳卒中になることと いくつかの着目したDNA多型との関連はなさそうで、


メタボリックシンドロームで脳卒中になったひとでは、
それらの強い関連性が示唆された、って内容と理解した。


メタボ気味のひとは脳卒中にもなりやすいよ、
という だれでも知っていそうなことを
むつかしく証明しようとした例の1つ、  かな。




2010年の抱負:

スーパーサイヤ人になる。



 

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