2010年8月31日

体重支持付きトレッドミルこそが歩行につながる


Mechanically assisted walking with body weight support results in more independent walking than assisted overground walking in non-ambulatory patients early after stroke: a systematic review.
2010 8月 オーストラリア



脳卒中初期の歩けない患者に対して、
ハーネスで身体を支えた状態でのトレッドミル歩行訓練と、
人が付きそって地上で歩行訓練するのと どちらが効果的か調べたそうな。



体重支持付きトレッドミルのほうが、
歩けるようになる早さ、歩行スピード、距離 共にずっと優れていた、とのこと。





こんな感じかな


2010年8月30日

HandTutor(ハンドチューター)で上肢リハビリ


HandTutor(TM) enhanced hand rehabilitation after stroke - a pilot study.
2010 8月 イスラエル



HandTutorという商品をつかって上肢リハビリを試みたそうな。


従来の作業療法に比べ、著しい改善効果があった、とのこと。






このビデオを見てオドロイタ。

誰も信じないだろうけれど、自分の顔写真(0:33')がなんの断りもなく、勝手に使用されていた。ヾ(*´∀`*)ノ


2010年8月29日

女性の脳卒中回復が遅いのはCTでみてもわからない


Gender Differences in Outcomes after Ischemic Stroke: Role of Ischemic Lesion Volume and Intracranial Large-Artery Occlusion.
2010 8月 アメリカ



一般に女性は脳卒中からの回復が遅いけれども、
その理由をCT画像から調べようとしたそうな。

CT画像を見れば、病変の体積や血管の通行がわかる。


結局、
梗塞の大きさや、脳内の太い血管の詰まり具合
とは一切関連がなかった、というはなし。

2010年8月28日

イメージトレーニングリハビリはなんとなくイメージしにくい


Feasibility of a mental practice intervention in stroke patients in nursing homes; a process evaluation.
2010 8月 オランダ



脳卒中リハビリに流行りのイメージトレーニングを採用して、
実際に使い物になるのかどうか調べてみたそうな。



参加者は皆そこそこやる気があったのだけれども、
イメージすることに慣れていないようで難しかった、という内容。








でもイメージトレーニングリハビリは評判がイイらしい。

2010年8月27日

尿蛋白は脳卒中の兆し


Level of Albuminuria and Risk of Stroke: Systematic Review and Meta-Analysis.
2010 8月 アメリカ



尿中のタンパク量と脳卒中のなりやすさ
の関係を調べたそうな。



たとえ正常範囲内であっても尿蛋白が増えるほど
脳卒中になる可能性がグングン高まり
何倍にも危険が増すことがわかった、とのこと。

2010年8月26日

確率共鳴刺激の上肢リハビリへの応用


Stochastic Resonance Stimulation for Upper Limb Rehabilitation Poststroke.
2010 9月 アメリカ



確率共鳴現象を利用して片麻痺で鈍った感覚を
刺激する実験をしたそうな。



けど

まったく効果がなかった、とのこと。





なかなか先進的な研究かな、と思ったのでメモ。

2010年8月25日

しっかり運動させれば梗塞も最小限になる


The effects of early exercise on brain damage and recovery after focal cerebral infarction in rats.
2010 8月 日本



人工的に脳梗塞にしたネズミに歩行運動を強制して
その脳組織の回復具合を調べたそうな。

運動刺激によって歩行やバランス機能の改善が見られ、
さらには運動しないグループにくらべ梗塞の体積も著しく小さくなった、とのこと。

歩行運動により
脳組織の再生を促すホルモンが増え、脳の壊死を起こす化学物質も著しく減った、という内容。

2010年8月24日

運動刺激で脳組織が快復するわけではない


The effect of mild post-stroke exercise on reactive neurogenesis and recovery of somatosensation in aged rats.
2010 8月 アメリカ




人工的に脳梗塞にした老齢ネズミに運動を強制して
その脳組織の回復具合を調べたそうな。

運動刺激によって感覚機能の改善が見られたけれど、
梗塞周辺の脳組織の回復が促されたことを示す証拠は得られなかった、とのこと。





こういうのを カソセイ って言うんだよね。

2010年8月23日

軽中程度脳卒中患者の半年後の復職率は約6割


Determining work outcomes in mild to moderate stroke survivors.
2010 8月 アメリカ



30から65歳の軽中程度の脳卒中患者98名について、
6ヶ月後の復職状況を調べたそうな。


63%復職できていて、
そのうち90%はそれまでと同じ仕事に同じ待遇で就くことができたそうな。

しかし復職できたうちの56% は脳卒中の後遺症により 
75%程度の能力しか発揮できていないと感じていることがわかった、という内容。

2010年8月22日

ボバース法に電気刺激を組み合わせると肩関節脱臼がなくなった


The effect of electrical stimulation in combination with Bobath techniques in the prevention of shoulder subluxation in acute stroke patients.
2010 8月 トルコ



48人の脳卒中患者を2グループに分けて
両グループにボバース概念に基づくリハビリを、
そして一方には肩筋肉に電気刺激を与えたそうな。

その結果、
電気刺激のあったグループは入院期間が短く、
肩関節脱臼の割合も、そうでないグループが9件(38%)
もあったにもかかわらず、1件もなかった、とのこと。

ボバース法と電気刺激の組み合わせはすごい、という内容。











そもそもボバース概念なるものがよくわからない。
検索しても詳しいことがでてこない。

電気刺激がすごいってことなんじゃないかと思う。

2010年8月21日

反抗心の強いひとは脳卒中で死ぬ


Heart attack, stroke risks higher for combative types
2010 8月 イタリア



5600人あまりについて調べたところ、

競争心が強くて、怒りを容易に表現してしまうひとは
そうでない人にくらべ、頚動脈の血管が厚くなることがわかったそうな。

その結果、脳卒中を含めた心血管障害になり易い、とのこと。

人を信用せず、疑りぶかくて、皮肉屋で、自己中で、傲慢で、怒りっぽい、

そんな人達のことらしい。








タイプA性格のひとについてもほとんど同様のことが言われてきた。




入院中、臨床心理士に、
『あなたは典型的なタイプA性格だよ』
と言われたことがある。

2010年8月20日

脳梗塞後、排尿管理の難しいひとほど激しく快復する?


Bladder management and the functional outcome of elderly ischemic stroke patients.
2010 8月 イスラエル




脳梗塞患者の快復の程度と排尿管理能力との関係を
入院時退院時とに測定して調べたそうな。


入院時に排尿管理能力の低かった人ほど
退院時の身体自立機能評価が著しく高くなることがわかった、とのこと。


おしっこのガマンが少々できなかったからといって
リハビリを見限らないで、という  なんか そんな内容。

2010年8月19日

筋肉増強剤注射で片麻痺リハビリ


Addition of an anabolic steroid to strength training promotes muscle strength in the nonparetic lower limb of poststroke hemiplegia patients.
2010 9月 日本



脳卒中片麻痺患者の麻痺していない方の脚に
アナボリックステロイドという筋肉増強剤を注射して、
6週間トレーニングを重ねたそうな。


結果、
ステロイド注射なしのグループに比べ脚の力が抜群に強くなった、とのこと。





自分が入院していた病院では、
正常側の脚の筋トレをすることをひどく忌み嫌っていた。

なんでも、左右のバランスが崩れるのが嫌らしい。

療法士の主張を無視して隠れてスクワットをしていた記憶がある。


2010年8月18日

脳卒中入院患者はほとんどの時間を寝るか座って過ごす


A case report exploring activity intensity in inpatient rehabilitation after stroke.
2010 7月 アメリカ



脳卒中入院患者へのリハビリ計画がどの程度
身体を動かすことにつながっているのかを調べたそうな。

その結果、日中時間

74%は座っているか低強度の動作のみ、
14%は寝ていて、
ほんの3%の時間のみ歩行訓練に励んだりしていることがわかった、とのこと。

こんなリハビリプログラムは見直すべきではないか、という内容。








これは本当にそのとおりで、
自分の入院したリハビリ病院では

通常の患者は歩行訓練が1日に1コマ40分間のみで、
その時間の半分近くは療法士によるマッサージだったりする。

日中12時間のうち20分とすると ちょうど3%くらいの割合である。


おっそろしく暇。

2010年8月17日

5時間以下の睡眠は高血圧のもと


Age-Dependent Association Between Sleep Duration and Hypertension in the Adult Korean Population.
2010 8月 韓国



アジア人での睡眠時間と血圧との関係について調べたそうな。


5000人以上の韓国人について、

65歳以下で、
睡眠時間が一日5時間以下のひとは、
7時間のひとよりも1.5倍 高血圧になりやすいことがわかった、とのこと。

この傾向は、性別、肥満、飲酒、喫煙、運動、などの要因に依らず、

また、
65歳以上のひとや、8時間以上の睡眠のひとではこういった関連は見られなかった、という内容。






とにかく
しっかり寝ろ、ってこと。

2010年8月16日

脳卒中後の快復は、12週間以内に起きる。


Recovery of the Sit-to-Stand Movement After Stroke: A Longitudinal Cohort Study.
2010 8月 オランダ



脳卒中患者の最初の1年間の快復過程について
50人の患者の起立動作(スピード、可能回数など)を分析して
その傾向を調べたそうな。


その結果、
1年以内に8割以上の人が起立動作ができるようになるけれど、
その多くは、最初の12週間以内に著しく快復することがわかった、とのこと。


最初の3ヶ月が大事。

2010年8月15日

TMS療法にCI療法を加えてみた


Low-frequency repetitive transcranial magnetic stimulation and intensive occupational therapy for poststroke patients with upper limb hemiparesis: preliminary study of a 15-day protocol.
2010 7月 日本



磁気刺激療法で有名な慈恵医科大学の研究。

脳卒中後慢性期患者15人の上肢リハビリとして、
15日間にわたり磁気刺激療法と集中的な作業療法を
あわせて22回施行したところ、

運動機能と麻痺の改善に大きく貢献した、という内容。








TMS単体でのほんとうの治療効果について知りたい、と思った。

2010年8月14日

CI療法に疲れたので磁気刺激療法を組み合わせてみた


Recovery of upper-limb function due to enhanced use-dependent plasticity in chronic stroke patients.
2010 8月 日本(兵庫)


脳卒中後の上肢リハビリへの

CI療法
・経頭蓋磁気刺激(TMS)療法
・両者の組み合わせ

の効果を調べてみたそうな。




その結果、

CI療法磁気刺激療法単体では効果は小さかったけれど

CI療法と磁気刺激治療法を組み合わせたところ、

すっごい改善効果が得られましたっ!!!、という内容。



慈恵医科大学のそれと同じで、
TMSCIのハイブリッド戦略。




でも相変わらず、
被験者として、既に手指をグーパーできるほどに動かすことのできる
やる気まんまんの脳卒中経験者を事前に厳選しているんだろうな…
と思った。







関連記事:

脳卒中ガイドライン2009にみるCI療法

驚き!:磁気刺激治療(TMS)の適応基準

2010年8月13日

左腹の背に垢がびっしり オドロイタ

今日、

かゆい背中の虫刺され跡を確認するべく
鏡に映してみて驚いた。


左側の腹のうしろに
まるで ドロを塗って乾いたあとような
およそ20センチ四方のまだらのガンコな汚れゾーンを発見した。


ほどなく これが(あか)であることに気がついたが


ショックだった。



もともとかなり大雑把な性格で、
石鹸をつけて身体を念入りに洗うということをめったにしないのだけれど

入院中、麻痺側の手足に異常にがたまる
ことには気づいていたので
そのあたりにだけは気を配っていたが
死角があったようだ。



さっき 久しぶりによーくこすって落としておいた。




不思議なことに側の背には垢はまったく たまっていなかった。




現在、
左半身の運動機能にはほとんど問題はないけれど、
皮膚感覚がかなり鈍い状態にある。



ひとは触覚をたよりに無意識のうちに身体を
周囲にこすりつけ、垢を落としまくっているのではないか…



というのがこの経験から得たわたしの仮説。

2010年8月12日

2010年8月11日

鍼灸リハビリには皆関心がある


Is acupuncture an acceptable option in stroke rehabilitation? A survey of stroke patients.
2010 8月 カナダ



脳卒中患者273人に鍼灸リハビリについてどう考えているか
アンケートをとったそうな。

ほとんどの患者は鍼灸リハビリを受けてみたいと考えていて、
特に 鍼灸師の技術コスト衛生面 について関心が高かった、とのこと。

2010年8月10日

脳卒中患者の4人に1人が3ヶ月後には薬をやめてしまっている


Many Stroke Patients Stop Taking Meds, Study Shows

Persistence With Stroke Prevention Medications 3 Months After Hospitalization.
2010 8月 アメリカ



脳卒中患者が病院で処方されたくすりを継続してのんでいるか
どうかを調べたそうな。


発症3ヶ月後の時点で、
約76%の人はすべての薬をのんでいたけれど、
残り約25%のひとは半分の量、もしくは まったく飲んでいなかった、とのこと。





わたしも降圧剤半分派のひとり。
特に夏場は。

2010年8月9日

脂肪摂る日本人は脳卒中でも死亡しにくい


Dietary intake of saturated fatty acids and mortality from cardiovascular disease in Japanese: the Japan Collaborative Cohort Study for Evaluation of Cancer Risk Study?
2010 8月 日本



飽和脂肪酸の摂取量と心血管系病気での死亡率について
6万人近くの日本人を調べたそうな。

飽和脂肪酸の摂取量が多い人ほど、脳出血脳梗塞での死亡率が
著しく低かった、とのこと。

2010年8月8日

バコパモニエラ が脳の損傷を救う


Neuroprotective effect of Bacopa monniera on ischemia induced brain injury.
2010 7月 アメリカ


バコパモニエラ
というインドの薬草には不安の軽減作用、
抗酸化作用があることが知られている。

これを脳梗塞になりかけたネズミに与えてその効果を調べたそうな。

その結果、バコパモニエラを与えていないグループよりも
脳梗塞の範囲も小さくなり、麻痺や記憶力テストの結果も良く、
神経保護作用があることがわかった、とのこと。






こんな草


2010年8月7日

片麻痺患者には左右どちらに鍼をうつべきか


Contralateral acupuncture versus ipsilateral acupuncture in the rehabilitation of post-stroke hemiplegic patients: a systematic review.
2010 7月 韓国



脳卒中 片麻痺患者のリハビリに鍼灸を行う場合、
麻痺のある側の経絡にを打つのか、その反対側に
打つべきなのかを過去の研究について調べたそうな。


いずれの場合についても独自の理論があって、
どちらが優れているとは言えない、とのこと。


反対側派がちょっと優勢かも知れないというはなし。




ところで経絡meridian)ってなんだ。

ホントにそんなものを信じているのだろうか?

2010年8月6日

尿酸値が高い女性は隠れ脳梗塞がある


High levels of serum uric acid are associated with silent brain infarction.

2010 7月 韓国



強力な抗酸化作用を持つ尿酸には神経保護作用が期待できるそうな。

一方で脳卒中との関連もありそうなので調べてみたところ、

尿酸値の高い人には無症候性の脳梗塞がみつかりやすい
ことがわかった、とのこと。

特に女性でこの傾向が強い、というはなし。

2010年8月5日

ビタミンBサプリは脳卒中の再発予防にまったく効果なし


Vitamin B May Not Guard Against Second Stroke, Heart Attack

B vitamins in patients with recent transient ischaemic attack or stroke in the VITAmins TO Prevent Stroke (VITATOPS) trial: a randomised, double-blind, parallel, placebo-controlled trial.
2010 8月 オーストラリア




8000人以上の脳卒中患者について、
ビタミンB9、B6、B12 を摂ったグループをそうでない
グループとを3年以上にわたり比較したそうな。


これらビタミンBは脳卒中の再発予防に効果が無いことがわかった、とのこと。





ちなみに
ナイアシンはビタミンB3

2010年8月4日

ナイアシンを摂ると脳の可塑性が加速する


Niacin Treatment of Stroke Increases Synaptic Plasticity and Axon Growth in Rats.
2010 7月 アメリカ



脳血管を縛って一時的に血のめぐりを悪くしたネズミについて、
ナイアシン(ビタミンB3)を14日間投与したグループとそうでない
グループとを比較したそうな。

ナイアシンを摂ったグループでは脳の神経突起の成長など
可塑性が高まっていることを示す多くの証拠物質を検出することができた、とのこと。


脳卒中患者は
とっりあえずドラッグストアに行って
ナイアシンサプリメントを買えってこと か。

2010年8月3日

脳卒中死亡率 in 中国


Epidemiologic characteristics of cerebrovascular disease mortality in China, 2004-2005
2010  7月 中国



脳血管障害で死亡する人の割合や傾向を
2004年から2005年にかけて1億4千万人以上について調べたそうな。


死亡率は10万人中120人くらいで、
男性が女性よりも若干多い。

都市部で死亡率は高く、

死亡する人の約50%が脳内出血、
脳梗塞は約25%、とのこと。





1億4千万人という数字におどろいた。

2010年8月2日

足関節上腕血圧比はアパシーの指標になる


Ankle brachial pressure index as a marker of apathy in a community-dwelling population.
2010 7月 日本



足関節上腕血圧比アパシー(無気力、無関心)およびうつ
との関係をしらべたそうな。

足関節上腕血圧比が低い、動脈硬化が示唆される人と
アパシーとは関連が高かった。

いっぽううつとの関連はなかった、とのこと。



脳卒中後の無気力、無関心は動脈硬化のせいですよ、
脳卒中後うつ とは原因が違いますよ、というはなし。





そういえば1年前にこの検査やった。
これ読んで意味がわかった。


歳相応の値と言われた。

2010年8月1日

半側空間無視患者は人の目を左側に寄って描く


Leftward deviation of eyes in human face drawing: A new diagnostic measure for left unilateral spatial neglect.
2010 7月 日本



右利きで右脳損傷した脳卒中患者は、
左方の半側空間無視になる場合がある。

これら患者64名について人の顔を描かせてその両目の位置を調べたそうな。



半側空間無視のある患者はそうでない正常な人に比べて
両目を著しく ありえないくらい左側に寄って描くことがわかった、とのこと。

逆に人の顔を描かせれば、半側空間無視の有無がわかるんじゃないか、ってはなし。

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