2011年1月31日

最近は光化学スモッグ注意報とか耳にしないなぁ


Associations of Outdoor Air Pollution With Hemorrhagic Stroke Mortality.
2011 1月 日本



大気汚染と脳卒中死亡率との関連を調べたそうな。



2003~2008年の東京で、

日々の二酸化窒素、大気中微粒子濃度と

合計4万人あまりの脳卒中患者死亡率との関連性を解析した。



その結果、大気汚染に曝されると
脳内出血、脳梗塞の死亡率が上昇することがわかった、
という話。



写真:大気汚染



20~30年まえは夏になると頻繁に
光化学スモッグ注意報が出ていた。

すぐに気分が悪くなったのを思い出す。

2011年1月30日

脳卒中になると わけのわからない痛みでつらいよね


Central poststroke pain: A population-based study.
2011 1月 デンマーク



脳卒中後の中枢性疼痛の特徴について
アンケート調査したそうな。



次のような事がわかった。

・中枢性疼痛は脳卒中患者のおよそ8%に見られる。

そのうち

・針刺激への過剰な痛み が57%

・温度の低いものに痛みを感じる が40%

・ブラシで触れると痛みを感じる が51%

といった内訳であった。



この種の痛みは生活の質に大きく影響するから
ちゃんと評価したいものである、という話。

写真:中枢性疼痛



自分も発症後数カ月間は、麻痺側の手足が

・水に触れると激痛

・金属に触れると激痛

を感じた。

でも  いつの間にか治っていた。

2011年1月29日

TIA(一過性脳虚血発作)は一過性ではなかった


Damage found in brain 2 weeks after mini-stroke: B.C. researchers
2011 1月 アメリカ


一過性脳虚血発作:TIA

は、通常その症状が24時間以内に消える。


脳へのダメージも回復しているのかどうか
調べてみたそうな。


磁気刺激を脳に与えて運動反応を起こさせるのに
必要な電流強度を調べることで非侵襲的に
脳のダメージ具合を推し量ることができる。



2~3週間前にTIAを経験した元患者13人について
調べたところ、


TIAになったこともない健康な人と比べると、


TIA経験者は症状が消えて2~3週間経ってなお、
脳の活動状態がかなり落ち込んでいることがわかった。



TIA患者のおよそ2割はその60日以内に
脳梗塞を起こすことが知られていることを考え合わせると
ダメージが残っていることがわかってもさほど不思議ではない、

というはなし。


2011年1月28日

これからはバイマニュアルトレーニングの時代がくる


Bimanual Training in stroke: How do coupling and symmetry-breaking matter?
2011 1月 フランス


脳卒中後の上肢麻痺の改善に、
Bimanual training両手指協調トレーニング
をどのように応用したらよさそうか、
について語っている。



これまでの上肢リハビリは
健常側の手で麻痺手を補うように訓練する、

もしくは
麻痺手を集中的に訓練する(CI療法)
のいずれかが主であった。



このBimanual trainingは両側上肢療法とも違って、
両手指の動きを協調させるのだけれども
まったく同じ動きをさせるわけではなく
あえて異なる動作を求める。




このような動作トレーニングは脳に複雑な刺激を
与えることになり
可塑性を促すとても有望な考え方なんじゃないだろうか、

という なんか そんな話。



正直よくわからなかったけれども
関連する研究が最近増えている様子。


CI療法の効果がかなり疑わしくなってきた昨今、
このBimanual trainingに期待したくなる空気を感じる。

2011年1月27日

ビタミンEサプリの脳卒中予防効果はゼロ、 むしろ害であることが明らかに


The role of vitamin E (tocopherol) supplementation in the prevention of stroke. A meta-analysis of 13 randomised controlled trials.
2011 1月 中国



ビタミンEサプリメントの脳卒中予防効果について、

世界中の論文から信頼度の高い研究を13件厳選して
あらためてその効果を検証したそうな。


その結果、
ビタミンEサプリメントを摂るメリットはまったく無いことがわかった。

特に、
・脳梗塞でも脳出血でも、症状の軽重に依らず効果なし。
・摂取する量の多寡にも依らず効果なし。
・健康でも危険因子を持っていても効果なし。
・合成ビタミンEでも天然ものでも効果なし。

であった。






ふた月ほど前にはビタミンEサプリの摂取が脳出血の
リスク増加になることが明らかになった。

ビタミンEサプリで脳出血リクスアップ!

しかしその報告ではビタミンEサプリは脳梗塞予防効果が
若干あるとされていたのだが、

今回の調査でそのメリットすら否定された。




ビタミンEサプリは害にしかならない、ということ。

2011年1月26日

音楽がわからなくなる失音楽症は右脳損傷と関連する


Auditory and cognitive deficits associated with acquired amusia after stroke: a magnetoencephalography and neuropsychological follow-up study.
2010 12月 フィンランド



脳卒中で失音楽症になった患者の障害部位、神経活動
との関連を調べたそうな。


脳の神経の電流で生じるかすかな磁気を直接観察できる
すごい装置を使って50人以上の患者を6ヶ月追跡した。



その結果、
失音楽症は、右脳に損傷を持つ場合に症状が重く、
さらに右脳の聴覚野も損傷していると回復はもっと遅くなる。


聴覚野へのダメージの有無に関わらず、
失音楽症の患者は、記憶、注意力、認知機能が弱くなる
ことがわかった、

という内容。


写真:右脳の聴覚野損傷で失音楽症
右脳のこのあたりがダメージ受けるとすごい音痴になる




自分も最初の1ヶ月間は、好きな音楽が茶碗箸たたき演奏にしか聴こえなかったのを思い出す。

2011年1月25日

めまい くらいでCT撮ってもらっても被爆するだけ損


Does intracerebral haemorrhage mimic benign dizziness presentations? A population based study.
2011 1月 アメリカ



頭の位置を変えたりすると起きる良性のめまいを持つ
脳出血患者のCT検査事例数を調査したそうな。



600人近く調べて、めまいのあった患者は2%で、
そのうち良性のめまい患者は1人もいなかった。



CTで脳を撮っても脳出血の有無くらいしかわからない。

良性のめまいくらいでCT検査をするのは
(まず出血じゃないのだから)
やめたほうがいいんじゃないか…

という内容。

写真:CT検査



いまどきの病院は、何かと言うとすぐにCTを撮る。


被爆量がハンパないと聞く、

要注意。

2011年1月24日

転倒恐怖心を計測して比較してみた


Falls efficacy among stroke survivors living in the community.
2011 1月 日本



脳卒中患者の転倒恐怖心をスコア化して、
その要因を調べてみたそうな。


107名の脳卒中患者について
転倒恐怖心スコアを評価した結果、

・女性は男性に比べ7.5倍その値が高かった。

・日常生活動作能力(ADL)の低い患者は自立患者に比べ10倍くらい高い。

・転倒経験者は非経験者の10数倍高かった。

というはなし。

写真:猿には転倒恐怖心は無いのか?

転倒恐怖心というのはとてもよく理解出来る。

歩行訓練の最初のころ、
高さ10mの竹馬で歩いているような怖さがあった。

あまりの恐怖に、心が押しつぶされそうに感じたものだった。

2011年1月23日

ハングルがこんなに難しいとは夢にも思わなかった


Language-specific dysgraphia in Korean stroke patients.
2010 12月 韓国



脳卒中で書字障害の患者について調べたところ、
ハングルと英語とではミスの仕方がまったく異なっていた、

ハングルは特殊である、 という話。



ハングルの構造について全く知らなかったので
ググってみた。

ハングル超入門



あまりの難しさに、
自分には絶対マスターできない、と確信を持った。




写真:ハングルの構造

2011年1月22日

乗馬セラピーで片麻痺リハビリ


Use of hippotherapy in gait training for hemiparetic post-stroke.
2010 12月 ブラジル



乗馬セラピーの脳卒中片麻痺患者への効果を調べたそうな。


20名の患者について通常の理学療法も並行しながら
乗馬セラピ^ーを週1回のペースで16週間続けた。



乗馬セラピーを受けなかったグループに比べ、
歩行スピードは変化なかったけれども
姿勢、バランス能力が大きく改善していた。



地に足を着ける必要がないので
バランスと体幹コントロールに集中できる点が
乗馬セラピーの良いところ、

という話。





追記:
乗馬マシンセラピーがあった。(pdf)

2011年1月21日

脳卒中後の運転復帰のためのシミュレータを研究しています


Driving Simulation for Evaluation and Rehabilitation of Driving After Stroke.
2011 1月 オーストラリア


田舎に住んでいると、
脳卒中後の運転復帰は生活上かなり重要な問題である。

運転できないと気持ちは落ち込むし、
病院へ通うことすらできなくなる。


通常、脳卒中の発症時点で3分の1の患者は、その重症度から
もう2度と運転することができないであろうことがわかる。

あとの3分の1は特にトレーニングもなしに運転に復帰できる。

残りの3分の1の患者には運転復帰のためのリハビリが必要となる。




現在、運転トレーニングのための決まった評価方法はなく、
紙と鉛筆を用いた単純なテストのみ、の場合が多い。



運転というのはあらゆる感覚と
運動のダイナミックな相互作用によってなされる
複雑な行為であり、
単純なテストでどうにかなる類のものではない。



この問題を解決するべく、ドライビングシミュレータを開発した。

どうじゃ!


という内容。

2011年1月20日

中枢性疼痛の最新治療法


Motor cortex electric stimulation for the treatment of neuropathic pain.
2010 12月 フランス



大脳皮質運動野刺激法(MSC)
は神経障害性疼痛の治療に効くとされている。

中枢性疼痛、末梢神経障害にも効くかどうか調べたそうな。



27人の慢性神経障害性疼痛患者(中枢性10人、末梢17人)
の頭を手術で開けて、電極を貼りつけた。


刺激治療を行ったところ、
6割の患者は痛みが 半分以下に減った。

疼痛元の種類や麻痺の有無には依らず、
副作用もなかった、

というはなし。

電極を頭に埋め込む
頭に埋め込まれた電極




中枢性疼痛は自殺したくなるほど痛いと聞く。

だから開頭手術くらいはなんでもないのかも知れない。



ちなみに この方法は日本人が提唱したものらしい。

2011年1月19日

頭に光を浴びるとイイ とってもイイ


Improved Cognitive Function After Transcranial, Light-Emitting Diode Treatments in Chronic, Traumatic Brain Injury: Two Case Reports.
2010 12月 アメリカ



急性期脳卒中の患者に発光ダイオードの遠赤外線レーザを
頭蓋を通して脳に照射すると良い効果があることが知られている。


これが認知機能の改善に有効かどうか調べたそうな。


低強度のレーザー光を毎晩、数カ月間照射したところ、

事故で脳損傷を受け注意力が20分しか持たなかった患者が
3時間集中することができるようになったり、


脳萎縮で仕事が5ヶ月間 手につかなかった患者が
技術コンサルタントとして仕事に復帰することができるようになった、

などの目覚しい成果があった。


しかし光照射を2週間もサボると その効果が無くなってしまう、

そんなはなし。




要するに、日光浴をしなさい、ってことだと思う。

2011年1月18日

腕の筋肉を振動マッサージすると神経にも良いらしい


Vibration-induced effects in stroke patients with spastic hemiparesis - a pilot study.
2010 1月 ドイツ



痙縮は伸筋と屈筋のバランスが崩れて起きる。

前腕伸筋群を振動刺激することの効果を
調べてみたそうな。



振動刺激の後には作業テストの成績が20%向上し、
前腕屈筋群の活動を抑制する神経活動も見られた、とのこと。


前腕伸筋群
を振動刺激する
前腕伸筋群


要するにバイブレータでも使って腕をマッサージすると良いですよ、
ってことを難しく言ってみただけ  と思う。

2011年1月17日

頭に電流を流して脳卒中後うつ対策


Mood and cognitive effects of transcranial direct current stimulation in post-stroke depression.
2011 1月 ブラジル



脳卒中後のうつはおよそ3分の1の患者に及び、
死亡率の増加とも関連している。


しかし抗うつ薬の投与にはいくつもの副作用が伴う。


tDCS(経頭蓋直流電気刺激)には神経精神医学的な
症状を改善する効果があることが知られている。



これを試しに脳卒中後うつの患者に試したところ
その症状が大いに改善したので報告する、

という内容。


tDCSで脳卒中後うつ対策


最近 tDCSネタをよく見かける。

手軽さがウケているのかも知れない。

2011年1月16日

喫煙者は脳卒中で自殺したがっていることが判明


Drinking/smoking habits and knowledge regarding heavy drinking/ smoking as a risk factor of stroke among Japanese general population.
2010 10月 日本



過度の飲酒、喫煙の習慣と脳卒中の危険性についての
知識を人々に問うてみたそうな。


5500人あまりの日本人に尋ねてみたところ、


飲酒習慣のある者と無い者との間で お酒の害についての
知識には違いはなく、いずれもよく知らなかった。


一方喫煙習慣の有無では、

喫煙経験者の方がその危険性をよーくわきまえていた。




過度の飲酒が脳卒中の危険因子であることを
一般に周知させ、


喫煙経験者にはその脳卒中危険性を訴えるのとは別の方法で
習慣を変えるよう促すことが必要である、

というはなし。




この調査により、
喫煙者は危険承知でそうしていることがわかったのだから、

自殺未遂で死にかけた人と同様に、

喫煙者には医療保険が使えないようにすればいいのに、と思う。

2011年1月15日

抗うつ薬が片麻痺にも効くって本当ですか?


・Fluoxetine for motor recovery after acute ischaemic stroke (FLAME): a randomised placebo-controlled trial.
・Prozac shows promise in recovery from stroke
2011 1月 フランス




脳梗塞直後の患者への
抗うつ薬:フルオキセチン(商品名 プロザック)
の投与が運動機能の回復に効果があるかどうかを調べたそうな。


118名の脳梗塞で片麻痺の患者に、
発症後10日以内にフルオキセチンまたは偽薬の投与を始め、
3ヶ月間継続した。



偽薬グループではその回復の程度が24ポイントであったのに対し、
フルオキセチンのグループでは34ポイントとなり
圧倒的に良い成績を収めた。



フルオキセチングループには自立できた患者が多く、
うつ患者も少なかった。
また、副作用も大したことのないものばかりだった。



通常、脳卒中後には うつ になることが多いので
あらかじめ抗うつ薬を投与することで
うつ対策 と運動機能の回復ができるのであれば一石二鳥、

というはなし。

プロザックで脳卒中回復?


抗うつ薬で自殺率増加、なんて話もよく耳にするので
こういう治療法はあまり歓迎したくない気持ち。

2011年1月14日

【残念】CI療法にはまったく効果の無いことが判明


Constraint-induced movement therapy in stroke patients: systematic review and meta-analysis.
2010 12月 イタリア



CI療法はこれまで 脳卒中患者の麻痺した上肢機能を
改善させる効果のある治療法として総括されてきた。


最新の研究成果を加えて 改めて、CI療法の効果について
検証してみたそうな。



信頼の置けそうな研究のみを厳選し、
新たに4つの研究成果を加え合計18件の内容を調べ直した。



その結果、
CI療法は上肢麻痺の改善と運動機能向上の
いずれについても効果がないことがわかった。




ほとんどの研究が規模の小さい偏りのある内容のため、
これまでの評判とは大きく食い違う残念な結果となった。


もっと大規模なちゃんとした研究をしないと
CI療法の信頼は得られないでしょう、

という内容。



あぁ 期待していたのに  ホント残念でならない… (ToT)

2011年1月13日

脳卒中で退院後、再び入院する割合とその原因は


Readmission after stroke in a hospital-based registry: Risk, etiologies, and risk factors.
2011 1月 台湾



脳卒中で入院した患者2600人あまりを対象に、
退院後1年間、再入院することになった時期、
原因について調査したそうな。

およそ3割の元患者が退院後1年以内に再入院
することとなった。

その原因は主に、

・感染症が28%
・脳卒中の再発が18%
・心疾患が10%

であった。





再発率18% って、やっぱりそのくらいなのかな。

2011年1月12日

FASTキャンペーン うまくいっている例


Stroke admissions jump after FAST campaign
2011 1月 アイルランド



脳卒中の初期症状を人々に周知させ、
迅速な救命救急対応を促すためのFASTキャンペーンは
案外知られていない。


一方
アイルランドではこのキャンペーンによって入院患者が激増し、
血栓溶解治療に間に合う患者も大いに増えたそうな。



これがキャンペーンビデオ

日本版はこちら

2011年1月11日

ぼくはrtACS、  rTMSさん tDCSさん 友達になってください


Non-invasive alternating current stimulation induces recovery from stroke.
2010 1月 ドイツ



rtACS:repetitive transorbital alternating current stimulation
(反復的経眼窩変動電流刺激法)

という頭に電流を流す新しい治療法があって、


tDCS のように頭に直接電極をつけて、

rTMSのように反復的に

かつ周期的(10-30ヘルツ)に電流を流す。


眼に閃光のようなものが見えるほどに刺激を与えるらしい。

Repetitive transorbital alternating current stimulation in optic neuropathy.




この方法によって、
慢性期脳卒中患者の運動、感覚、言語機能の回復が
著しく改善できた。


将来が有望、 というはなし。


rtACSで脳に刺激

2011年1月10日

万が一のことがあったら大変だ、いいから 急患は寝かせておけ


'Better wear out sheets than shoes': a survey of 202 stroke professionals' early mobilisation practices and concerns.
2011 1月 オーストラリア


脳卒中患者はできるだけ早くに歩行訓練を始めた方が
その後の回復が良い、とする研究成果がある一方、

発症後24時間以内にベッドからたたき出して訓練を
始める超早期リハビリテーションの実施施設は未だ少ない。


一体なにが心配なのか、
医師、看護師、理学療法士など、その道のプロ200人に
尋ねてみたそうな。




その回答のほとんどは、
脳出血がひどくなることが心配、
というものであった、

というはなし。




じゃ 脳出血の心配のない脳梗塞患者に
適用すればいいじゃん、と思うけれど


とにかく事故を起こしたくない、
無難に退院させたい…


そういうことなんだと思う。

超早期リハビリテーション

2011年1月9日

ビタミンDサプリ  さすが脳卒中経験者は手ごわい…


The effect of vitamin D replacement on markers of vascular health in stroke patients - A randomised controlled trial.
2010 12月 イギリス


血中ビタミンDレベルが低いと心血管系の病気になりやすいことが知られている。

そこで、

ビタミンDのサプリメントによって脳卒中経験者の血圧を下げる
ことができるかどうかを調べたそうな。




平均年令67、58人の脳卒中経験者について調べた結果、

血中ビタミンD濃度は上がったものの、血圧の改善にはつながらなかった

しかし、動脈硬化の程度を示す血管内皮機能検査の結果は改善していた、

という内容。

血管内皮機能検査
血管内皮機能検査

2011年1月8日

失語症に効くツボを刺激したら本当に脳が反応した


An fMRI study of acupuncture-induced brain activation of aphasia stroke patients.
2011 1月 中国



失語症患者への鍼灸の効果を
脳機能イメージング:fMRIで確認したそうな。

脳卒中による7人の失語症患者と14人の健常人について、

・言葉を思い浮かべる課題と組み合わせて
・失語治療に効くとされる SJ8 というツボに鍼を打つ
・さらにその鍼に電流を流す

などを行って、それぞれの脳活動域を調べた。


その結果、
各々の刺激により 病側脳を含めた広い範囲で
それらしい場所の働きが活発になることを確認できた。


この結果から、

脳卒中後の失語症治療への鍼灸の効果は
案外 期待が持てるものかもしれない、

という内容。


SJ8のツボは失語症に効く

とりあへずこの場所を指圧してみたらいいんじゃない?

2011年1月7日

日本人 脳梗塞 再発率とその特徴


Clinicoradiological features of recurrent ischemic stroke: healthcare for poststroke patients.
2010 7月 日本



脳梗塞患者の再発率について調べたそうな。

2007年に入院した374人の日本人脳梗塞患者について、

そのうち72人が再発患者(再発者率19%)であった。


彼ら(再発患者)の特徴は、

・65歳以上の高齢である。

・高血圧であることが多い。

・心血管系の病気も持っている。

・その多くは2年以内に再発している。

・半数以上は抗血小板薬やワルファリンをちゃんと飲んでいた。


とのこと。

2011年1月6日

両側上肢トレーニング vs CI療法 ← 脳機能イメージングで勝負


Brain Reorganization after Bilateral Arm Training and Distributed Constraint-induced Therapy in Stroke Patients: A Preliminary Functional Magnetic Resonance Imaging Study.
2010 11月 台湾



両側上肢トレーニングとCI療法は慢性期脳卒中患者の
上肢機能改善に効果的であると言われている。

その効果を脳機能イメージング技術fMRIを使って
確認したそうな。


6人の脳卒中患者について、
両側上肢トレーニング、CI療法に分けて3週間、
それを受けさせる。



各運動療法を受ける前と後とで特定の上肢運動に伴うfMRIを比較観察した。



その結果、

どちらの場合も、
治療後の脳の活動領域は両半球にわたり広く増加していた。


しかし、肘を動かす運動については

両側上肢トレーニングでは小脳に広く活動領域が現れる一方、

CI療法では小脳での働きが激減した。

CI療法のファンクショナルMRI
左:CI療法前、 右:CI療法後


どちらが良い悪いということではなく、

いずれの療法も脳の可塑性を促し かつ、

その療法独自の脳への働きかけが行われていること

を確認することができた世界初の例である、

という話。

2011年1月5日

ブルーベリーで血圧が下がるよ


Feeding blueberry diets inhibits angiotensin II-converting enzyme (ACE) activity in spontaneously hypertensive stroke-prone rats.
2011 1月 カナダ



高血圧ネズミにブルーベリーを与えると血圧が下がる。

この効果が
アンギオテンシン変換酵素(ACE)の働きが抑えられることによる
ものかどうかを調べたそうな。


濃度3%のブルベリー食を2週間摂らせたところ、

高血圧ネズミの血中ACE濃度が下がった。

普通血圧ネズミではなんともなかった。


この効果は6週間以上持続し、
他の臓器にはまったく影響はなかった。



ブルーベリージャムをたべよう、というはなし。


ブルーベリーで高血圧治療

2011年1月4日

ミラーセラピーが脳に働きかける説は 文字通り "幻" かも


The neuronal correlates of mirror therapy: an fMRI study on mirror induced visual illusions in patients with stroke.
2010 9月 オランダ



ミラーセラピーの効果を詳細に探るべく、
被験者の脳の活動を直接観察することのできる最先端技術、

脳機能磁気共鳴撮影法(fMRI)を用いたそうな。



片方、両方の腕を動かしたとき、
ミラーのある時と無いとき

それぞれの組み合わせで脳の神経活動を
20人ほどの患者についてモニターしたけれども、


大脳皮質の運動野やミラーニューロンに関連した系の
活動は一切見られなかった。



この事実から
巷で言われているようなミラーセラピーの臨床効果には
疑問を感じざるを得ない…、という内容。

ミラーセラピーをfMRIで検証
実際の実験風景

2011年1月3日

頭に電流を流して脳卒中治療


Transcranial direct current stimulation induces polarity-specific changes of cortical blood perfusion in the rat.
2010 12月 ドイツ




tDCS( transcranial direct current stimulation:経頭蓋直流電気刺激)
は慢性期脳卒中患者の上肢機能を改善するといわれている。

脳血流に与える影響をネズミを使って調べてみたそうな。



陽極と陰極のどちらかの電極をあたまにくっつけることで、
脳血流を自在に、25%も増やしたり減らしたりできることがわかった。


うまく使えば急性期脳卒中患者の治療に利用できるかも、

という内容。


経頭蓋直流電気刺激ってやばくね



大雑把にあたまに電流を流すだけでそんなことができる…

こういうことがまことしやかに語られるこの業界がとても興味深い。

2011年1月2日

知らなかった…身長が低いと脳卒中になりやすいなんて


Influence of height on the clinical characteristics and prognosis of patients with ischemic stroke.
2011 1月 アメリカ




これまでのデータによると、
身長は低いほど脳卒中になりやすく、一方
心房細動のリスクは身長が高いほど高い、と考えられてきた。



脳梗塞患者881名について、その身長と
回復の程度について調べたそうな。



その結果、
身長と脳梗塞の種類、回復の程度とは関連がないことがわかった。

また、
身長の低い人ほど過去に脳卒中歴があることもわかった。


このことから

これまで言われてきたとおり、

身長の低い人ほど脳卒中になりやすいか

または
身長の高い人は心房細動由来の脳卒中で即死している、

という可能性が高いことが考えられる、

そういう内容。


身長が低いと脳卒中になりやすい
どっちもどっち

2011年1月1日

6ヶ月以内に自立歩行できるようになる2つの条件とは


Is Accurate Prediction of Gait in Nonambulatory Stroke Patients Possible Within 72 Hours Poststroke? The EPOS Study.
2010 12月 オランダ



脳卒中6ヶ月後の自立歩行の可能性を予測するための
発症直後の判定ポイントを調べたそうな。


自立歩行のできない脳梗塞患者154名について、
発症3日、5日、9日、6ヶ月後の様子を記録、解析した。



その結果、発症3日の時点で、

・座位の姿勢をとることができて

・麻痺側の脚にある程度ちからが入る


この条件を満たすことのできる患者は、
6ヶ月後に自立歩行ができる可能性は98%であった。


それができない場合、可能性は27%であり、

9日目でもダメな場合には10%であった、

という内容。

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