2011年12月31日

腿までの浸水療法で脳卒中リハビリがはかどる


Water Immersion to the Femur Level Affects Cerebral Cortical Activity in Humans: Functional Near-Infrared Spectroscopy Study.
2011  12月  日本



浸水療法の脳卒中片麻痺治療への

可能性について調べてみたそうな。



健康な男性9人について、

座らせたまま次の3つの状態に5分間ずつ曝した。


1.水のない状態

2.水を注いでいる状態

3.水に浸っている状態




水位は腿までとし、

水温、気温共に34度に保った。




各状態での大脳皮質の活動を

近赤外線分光法で観察した。


また、血圧、心拍、体温なども測定した。





その結果、

浸水が完了してから1分半ほどの間に

脳の感覚野、運動野の酸素化ヘモグロビンの

量が著しく増加した。


この間、血圧、心拍、体温に変化はなかった。




浸水療法は脳皮質の活動レベルを高めるので、

脳卒中リハビリを促す効果が期待できるかも知れない、


というおはなし。






感想:

要するに風呂に入れってことだと思う。



自分のいたリハビリ病院には温泉があった。


毎日入っていた。



すっごいスピードで回復したのは

そのおかげだったかも知れない。

2011年12月30日

下肢装具の効果は不明


Effect of ankle-foot orthosis in postural control afterstroke: a systematic review.
2011  12月  スペイン




脳卒中患者が着ける下肢装具

姿勢安定効果について調べたそうな。



18-80歳の急性期、慢性期脳卒中患者の下肢装具

ついての世界中の研究を調べ、内容を見なおした。



その結果、

下肢装具によって歩行スピードや歩調を改善する

効果は見られるものの、


歩行の対称性、姿勢のブレ、バランスの改善効果が

あるかどうかはわからなかった。





研究対象とした患者の病状の多様さや

研究方法が統一されていないなどの理由から、


今のところ、脳卒中患者への下肢装具の姿勢安定効果は

"不明" と言わざるを得ない


というおはなし。







感想:

最初の1週間ほど着けていた記憶がある。

足首が脱力しきっていたときには

下肢装具がとても頼もしく感じた。



ただ、こういうものをいつも着けていると

かえって回復の妨げになるんじゃないか...


という印象は持った。

2011年12月29日

脳卒中で退院後の気持ちの変化


On parallel tracks: newly home from hospital-people with stroke describe their expectations.
2011  12月  スウェーデン



脳卒中経験者の退院後の

気持ちの変化を調べたそうな。



5人の脳卒中患者について、

リハビリ病院から退院、帰宅した後、

3ヶ月間面談を繰り返し調査した。




その結果、


●退院時:

病院という安全な環境から切り離されて

自宅に戻るには不安がいっぱい、

という気持ちを感じていた。




●数週間が過ぎるころ:

・ 回復への非常に強い期待感と

・ 実生活に適応しなければならない

という2重の気持ちが交錯していた。





●3ヶ月後:

回復への強い期待は持ち続けているものの、

かつてのような生活にはもう戻れない、

と思い始めるようになっていた。





脳卒中患者は退院後も非現実的なまでの

回復への強い期待感を持ち続けていることがわかった。



現実の生活とのバランスを促すサポートが必要

かも知れない、



というおはなし。







感想:

ぴったり。


まさに おっしゃるとおりでございます。

2011年12月28日

半側空間無視が磁気刺激で治る理由


Excitability out of balance: Treating hemineglect with transcranial magnetic brain stimulation.
2011  12月  アメリカ




半側空間無視のリハビリは難しい。


注意を促す訓練の繰り返しや脳への外部刺激によって

視野への適切な注意行動を取り戻す試みがなされている。




特に脳への外部刺激による方法は、

左右の脳が互いの働きを補ったり、

足を引っ張ったりしながらバランスをとって活動

しているという仮定に基づいている。




一方の脳の梗塞によって、

健常側の脳への抑制が効かなくなり、

バランスが崩れると視野への関心が偏ると考えられる。




反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)を用いて、

損傷側の脳の活動を高める、または

健常側の脳の活動を抑制することで

この崩れたバランスを正すことができる。




rTMSによるシータバースト刺激は脳の興奮を

安全かつ効果的に抑制し、

半側空間無視を改善することができるかもしれない、



というおはなし。

2011年12月27日

レボドパの脳梗塞治療効果について


Levodopa Treatment Improves Functional Recovery After Experimental Stroke.
2011  11月  スウェーデン




脳卒中後のレボドパ投与は運動機能回復に効くという。


その仕組みについて調べてみたそうな。



ネズミを人為的に脳梗塞にした2日後、

レボドパを12日間投与した。


梗塞の大きさと運動機能の回復程度、

脳内で発現しているタンパク質と分布を調べた。



その結果、

・レボドパ投与によって運動機能が著しく改善した。

・梗塞の大きさには変化はなかった。

・梗塞周辺の細胞に機能的な変化があった。





やっぱりレボドパは効果があって、

脳梗塞周辺の細胞に影響があることがわかった、


というおはなし。







感想:

つい先日、"レナードの朝" という古い映画を観た。

それがレボドパがテーマの映画だった。


効果が長続きしないため、

結局 問題解決にならなかった、という内容。




脳卒中治療の効果もイマイチっぽい印象がある。


写真:レボドパ

2011年12月26日

tDCSの効果は単なる気のせいではなさそう...なことが判明


Cortical activation changes underlying stimulation-induced behavioural gains in chronic stroke.
2011  12月  イギリス


経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の脳卒中リハビリ効果

については多くの報告がある。

しかしその背景にどんな仕組みがあるのかは

明らかになっていない。



tDCSと脳活動、脳卒中患者の運動機能の改善が

どう関連しているか、について調べてみたそうな。



発症後6ヶ月以上経った脳卒中患者13人について

次の3つの各状況ごとに実験を行った。


・損傷脳側に乾電池のプラス極を貼り付ける。

・健常脳側に乾電池のマイナス極を貼り付ける。

・頭に電極だけを貼り付ける。




電流を流す時間は20分間。


電流刺激の前後での麻痺側手指の動作反応時間と

脳機能MRIによる脳活動を記録、比較した。




その結果、

プラス電極を貼った場合には動作反応速度が

5-10%改善し、対応する脳の活動領域も増加した。


マイナス電極を貼った場合には動作反応速度

のみが改善した。


電極を貼っただけの場合は、何の改善も起きなかった。



損傷脳側への直流電気刺激が麻痺した手指の動作を改善し、

脳の活動も増加させることがはっきりとわかった、



というおはなし。







感想:

これは無視できないくらいに まともそうな人達の研究。


正直、tDCSはいまも信用していないけど、


もしかしたら本当に効果があるのかもしれない。




ちょっと乾電池買ってくるかな。



2011年12月25日

脳卒中後うつは重症でなくてもよく起きる


Depression after minorstroke: prevalence and predictors.
2011  12月  イタリア



そんなに重症ではない脳卒中患者の

うつになる割合について調べたそうな。



105人の脳卒中患者について、

2年半ほど追跡調査したところ、

41%の患者が脳卒中後うつの状態にあった。

よく見られた症状としては、


やる気興味の喪失

・慢性的な疲労感

などがあった。



悲嘆に暮れ、罪悪感を感じている患者ほど

脳卒中後うつになりやすかった。



また、

高学歴糖尿病

うつとの関連が高かった。




脳卒中後うつは重症でない患者でも

よくあることで、発症部位との関連も見られなかった、


というおはなし。

2011年12月24日

脳梗塞を再発しやすい日本人の特徴が判明


Risk Factors Predisposing toStrokeRecurrence within One Year of Non-CardioembolicStrokeOnset: The FukuokaStrokeRegistry.
2011  12月  日本



脳梗塞の再発は発症後の1年間に多い。

脳梗塞が再発しやすい患者の特徴を調べてみたそうな。




福岡県で入院した心臓が原因でない脳梗塞患者

876人(平均70歳)について、入院時の身体の状況と

その後の1年間の経過を追跡調査したところ、

71人(8.1%)が脳梗塞を再発した。




解析の結果、


・高齢であること

・HDL(善玉)コレステロール値が低いこと

・慢性腎臓病であること




が1年以内に脳梗塞を再発する人の特徴である

ことがわかった、


というおはなし。







感想:

でも、脳梗塞を再発した西城秀樹は まだ56歳なんだよね。


ヤングマン...


写真:ヤングマン

2011年12月23日

rTMS、やっぱ高頻度の方がイイかも


Comparison of the Effects of High- and Low-frequency Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation on Upper Limb Hemiparesis in the Early Phase ofStroke.
2011  12月  日本


早期脳卒中患者の上肢麻痺に効く

反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)の条件を調べてみたそうな。


発症早期の脳卒中患者29人を

次の3つのグループに分けた。


高頻度(10ヘルツ)rTMSを損傷側の脳に施す。

低頻度(1ヘルツ)rTMSを健常側の脳に施す。

・偽(ニセ)のrTMSを施す。



5日間の刺激治療を施した後、

握力と指を動かす速さを計測比較した。


その結果、

高頻度グループの改善程度がもっとも優れていた、


というおはなし。








感想:

TMSには大きな可能性を感じてはいるけれど、


・10ヘルツで刺激すると脳の活動が亢進し、

・1ヘルツで刺激すると抑制される。

といった話はどうにも理解ができない。


人の身体を単純化しすぎていると思う。



写真:磁気刺激治療

2011年12月22日

水をたくさん飲むと脳卒中にならない、はホントだった


The influence of fluid intake onstrokerecurrence - A prospective study.
2011  12月  ドイツ

一日に水を2リットル以上飲むと脳卒中予防になる、という噂をよく耳にする。

ほんとかどうか調べてみたそうな。


465人の脳卒中患者について、飲み物日記をつけてもらい、約2年間、3ヶ月ごとに訪問しては記録を回収し、同時に血液検査も行った。



結果は、

一日に水を2リットル以上飲むグループと

2リットル未満のグループに分けて評価したところ、

水をよく飲むグループでは
脳卒中の再発率は12.3%

水をあまり飲まないグループ
脳卒中再発率は16.8%

だった。


また、水をよく飲むグループでは血液が固まりにくくなっていた。



たしかに、水をよく飲むと脳卒中予防になることがよーくわかった、

というおはなし。
図:水を飲む量と生存率

2011年12月21日

経頭蓋磁気刺激治療、10年間のまとめ


French guidelines on the use of repetitive transcranial magnetic stimulation (rTMS): Safety and therapeutic indications.
2011  12月  フランス



過去10年間に経頭蓋磁気刺激(TMS)

についてのたくさんの研究が行われてきた。


これらをザッと総括してみたそうな。



TMSはすでに何千人もの健常人、病人での実施事例がある。


副作用の報告例は極めて少なく、

失神の事例がいくつかあった。


これらの失神事例は推奨閾値を超えて強い刺激を

与えた場合に起きている。


rTMSはもっと弱い刺激を用いている。


ちなみに、2009年には新たな安全基準が設けられた。



rTMSの治療効果の研究は最近のものである。


慢性疼痛、運動障害、脳卒中、てんかん、耳鳴りや精神疾患

への適用が検討されてきた。



すでにrTMSの慢性神経痛、うつ、幻聴などへの多くの臨床報告がある。


今後、刺激パラメータの最適化が進み、

さらなる臨床事例が増えることが予想される。



というおはなし。





感想:

さいきん、磁気刺激治療のはなしばかりひっかかる。

20年後が楽しみ ではある。

2011年12月20日

チーズを もりもり食べると脳卒中予防になることが判明


Delay ofStrokeOnset by Milk Proteins inStroke-Prone Spontaneously Hypertensive Rats.
2011  12月  日本



一般に乳製品の摂取量が増えると

脳卒中になりにくくなる、と言われている。


乳製品のどの成分が関連しているのかを調べたそうな。



脳卒中になりやすい高血圧ネズミを使って、


・乳製品、大豆、卵由来のタンパク質

・これらを構成する同等のアミノ酸

・バター、牛脂、ココアバター由来の脂肪



を それぞれ摂らせて観察した。



その結果、

乳製品由来のタンパク質を摂るネズミで

明らかに脳卒中の発生が遅くなった。

他の食品由来のタンパク質や、アミノ酸、脂肪では

このような効果はまったく見られなかった。



乳製品に含まれるタンパク質が脳卒中予防に

役に立つことがわかった、


というおはなし。

2011年12月19日

磁気刺激治療は重症片麻痺にも効く


Transcranial magnetic stimulation in mild to severe hemiparesis early after stroke: a proof of principle and novel approach to improve motor function.
2011  12月  ブラジル



脳梗塞で重症の上肢麻痺になった患者への

反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)の効果を調べたそうな。



脳梗塞発症後5-45日以内の患者30人について、

ダメージを負った脳と反対側の脳に

低頻度のrTMS治療を2週間にわたり10セッション施した。


比較のために偽の刺激を与えるグループも作った。



その結果、

・ほとんど全ての患者で全セッションをクリアすることができた。

・副作用はまったく見られなかった。

・上肢機能に著しい改善が見られた。

・ただし偽刺激グループでは何の改善もなかった。






rTMS治療法は重症片麻痺患者にも効果が

ありそうなことがわかった、

というおはなし。

2011年12月18日

脳卒中後うつのサポートが必要な人


The lived experience ofstrokesurvivors with early depressive symptoms: A longitudinal perspective.
2011  12月 ノルウェー



脳卒中患者のうつ経験について調べたそうな。


9人の患者に、発症後6,12,18カ月に面談して

その状況を語ってもらった。




脳卒中後の喪失感は強く、

ほとんどの患者が強い疲労や燃え尽き感を持っていた。


多くの場合、うつ経験自体が

おおきな問題になることは少なく、


時が経つにつれ、

・なんとか自分の生活を取り戻すことができる人

・障害を持って生活が一転してしまう人

・回復のために非常な努力を続けている人



に分かれてくる。




その中でも特に、

・一人暮らしの高齢者

・一家の大黒柱だった人




には特別な精神的サポートが必要と考えられた、


というおはなし。

2011年12月17日

半側空間無視が磁気刺激で治る


Theta-burst stimulation of the left hemisphere accelerates recovery of hemispatial neglect
2011  12月  イタリア



脳卒中後の半側空間無視への

経頭蓋磁気刺激治療(TMS)の効果を調べたそうな。



右脳損傷の脳梗塞患者に

左脳頭頂部への磁気刺激治療を

2週間施したところ、

行動性無視検査のスコアが16%改善した。


偽の刺激ではスコアの改善は見られなかった。




磁気刺激により亢進した左脳の活動が

抑制されたためと考えられる、


というおはなし。

2011年12月16日

あれっ 脳卒中かな? とりあへず仕事を片付けて...と


Time to presenting to hospital and associated factors in stroke patients.
2011  12月  日本




脳卒中患者の発症から入院までの時間を調べたそうな。


287人の脳卒中患者の記録を調べたところ、


・発症から入院までの時間は、だいたい12時間前後だった。


17%の患者は発症から2時間以内に到着していた。


・2時間以内に到着した患者は重症であることが多かった。








ほとんどの人は脳卒中になっても

すぐには入院しないことがわかった、


というおはなし。





感想:

自分も体調異変を感じてから入院まで

8時間以上かかっている。



仕事場から一旦 家にかえって

一眠りしてから病院に行こうと思っていたら


帰宅途中に力尽きて救急車で運ばれた。

2011年12月15日

脳梗塞後の早期移動訓練は超オススメ


Early mobilization out of bed after ischaemicstrokereduces severe complications but not cerebral blood flow: a randomized controlled pilot trial.
2011  12月  スイス




脳梗塞後の早期移動訓練と

合併症、脳血流への影響について調べたそうな。



50人の脳梗塞患者について、

移動訓練を、

・52時間後に始める:早期グループ

・7日後に始める:後期グループ



に分けて


合併症、脳血流、3ヶ月後の回復具合

を比較した。




その結果、

重度の合併症になる率は、

・早期グループ→2%

・後期グループ→8%



だった。


また、超音波装置で脳血流を調べたところ、

両グループで違いは見られなかった。


3ヶ月後の回復具合も同程度だった。




早期移動訓練は合併症も減らせるし、

大した危険もないのでお勧めかも、


というおはなし。



写真:早期リハビリ

2011年12月14日

女性の脳卒中死亡率は男性より高いのか?


Gender Difference in Stroke Case Fatality: An Integrated Study of Hospitalization and Mortality.



2011  12月  アメリカ


脳卒中死亡率の性差について調べたそうな。


2005-2009のネブラスカの脳卒中患者15806人

について調べたところ、


入院後30日以内の死亡件数は

女性のほうが5割ほど多かった。



しかし、年齢や合併症を考慮に入れると

死亡率は男女でほとんど変わらないことがわかった、


というおはなし。

2011年12月13日

脂の乗った魚を選ぶことで脳梗塞を予防、特に女性


Fish Consumption and Ischemic stroke in Southern Sweden.
2011  10月  スウェーデン



魚の摂取と脳梗塞との関連を調べたそうな。



2469人の脳梗塞患者と

2722人の健常者について、

どんな魚をどれくらい食べていたかを

アンケート調査し、脳梗塞との関連を解析した。



その結果、

脂の乗った魚を食べると、男女共に脳梗塞の

リスクが低下し、


一方、脂の少ない赤身魚を多く食べると、

女性の脳梗塞リスクが高くなることがわかった、


というおはなし。


写真:脂の乗ったさかな

2011年12月12日

病院の営業時間外に入院すると死亡率が1.5倍


Off-hours admission for acute stroke is not associated with worse outcome - a nationwide Israeli stroke project.
2011  12月  イスラエル



営業時間外に担ぎ込まれてきた脳卒中患者の

予後の良し悪しを調べてみたそうな。



・営業時間→一般の労働時間帯

・営業時間→休日も含めた上記時間帯以外

とし、


2139人の時間患者と2688人の時間患者

について比較した。




その結果、

営業時間患者の入院中の死亡率は9%

営業時間患者は6% 

だった。



また、その後の回復程度については

ほとんど差はなかった、


というおはなし。

2011年12月11日

発症時、手が動かない人はいつまで経っても動かない


Predictors of upper limb recovery after stroke: a systematic review and meta-analysis.
2011  10月  イギリス




脳卒中後の上肢運動機能の回復目安になる特徴

について過去の研究を見なおしてみたそうな。



研究データベースから信頼性の高い論文を探したところ、

58件の研究論文が見つかった。



年齢、性別、発症部位、初期の障害程度、運動誘発電位などの

条件を考慮に入れて回復具合を評価したところ、



発症初期の上肢機能の障害程度が

その後の回復具合と一番関連がありそうなことがわかった。



つまり 初め重症な人はいくら頑張っても大して良くはならない、


というおはなし。






感想:

自分も、発症時は 腕も手も1mmも動かなかった。


複数の療法士さんに、

『そのうち動くようになりますよね?』

と訊くと、

『いいえ、そういうことはありません。』

と キッパリ言われたことを思い出す。




ところが、2ヶ月もしないうちに自由に動くようになった。



だからこういう研究は真に受けない方がいい。

2011年12月10日

脳の電極刺激で失語症がなおる


Epidural electrical stimulation to improve chronic poststroke aphasia: A 5-year follow-up.
2011  5月  フランス




失語症は左脳脳梗塞患者のおよそ25%が経験する。

自発的な治癒は発症後3-6ヶ月の間に起きる。

この期間を過ぎると、通常はほとんど回復しない。



脳に電極を貼りつけた患者で、

失語症が著しく回復した事例があったそうな。



左脳損傷で失語症のある女性(58歳)が、

脳卒中後に薬の効かない疼痛に悩まされていた。



発症から4年後、疼痛治療のために

脳への電極刺激治療トライアルに参加したところ、

電気刺激の間は失語症も明らかに改善することがわかった。




慢性期の失語症でも、脳を直接電気刺激することで

症状を改善できるかもしれないことがわかった、


というおはなし。

2011年12月9日

来年はタンゴリハビリが流行る予感


Application of Adapted Tango as Therapeutic Intervention for Patients With Chronic Stroke.
2011  12月  アメリカ



タンゴリハビリの効果について調べたそうな。


慢性期脳卒中患者で片麻痺、視覚障害のある

73歳のアフリカ系アメリカ人男性について


11週間にわたりタンゴ教室に通わせたところ、

バランス、歩行、耐久力、などが改善した。



また、このタンゴリハビリをとても楽しんで、

今後も続けたい、と思っていることも分かった。




タンゴでリハビリはかなりお勧めかも知れない、

というおはなし。





感想:

こんなリハビリなら良くならないはずがない。


2011年12月8日

不眠脳卒中患者の自殺傾向について


Is insomnia associated with suicidality instroke?
2011  12月  中国




脳卒中経験者の不眠と自殺傾向について調べたそうな。



787人の脳卒中患者について、

発症から3ヶ月後に、不眠と自殺傾向のアンケート調査を行った。


そのデータを年齢、性別、既往歴などを

考慮して解析したところ、



87人(11.1%)の患者で高い自殺傾向が確認された。

これら自殺傾向の高かった患者の多くが、

睡眠の中断を頻繁に経験していた。




夜中によく目が覚めちゃう脳卒中経験者は

自殺しちゃうかも知れないので注意が必要、


というおはなし。


写真:不眠

2011年12月7日

脳出血の位置はBMI(ボディマス指数)でわかる


Impact of body mass index on the location of spontaneous intracerebral hemorrhage.
2011  11月  日本




脳出血の位置は予後に大きく影響する。


突発性脳出血の位置とボディマス指数(BMI)

との関連を調べたそうな。



463人の突発性脳出血患者の記録を調査し、

その脳内の発生位置を、

被殻、視床、皮質、脳幹、小脳

に分類し、ボディマス指数BMI(kg/m2)

との関連を調べた。



その結果、

・皮質下出血の患者でBMIが特に低かった。

・脳幹出血の患者で特にBMIが高かった。

・皮質下出血の患者は高血圧との関連は低く、

低体重、女性、70歳以上で多かった。

・脳幹出血の患者は肥満が多かった。




BMIと脳出血の位置には

関連があることがわかった、


というおはなし。






感想:

自分は被殻出血で、BMIは20


あってる。

2011年12月6日

近い将来、医者がスマホで脳卒中治療の可能性


ZigBee-based Wireless Neuro-Stimulator for ImprovingStrokeRecovery.
2011  12月  韓国



脳卒中患者の頭をインターネット経由で

電気刺激する装置を開発したそうな。



脳卒中患者の脳表面に電極を埋め込み

脳を直接電気刺激することでその回復が

促されることがわかっている。

(大脳皮質運動野電気刺激療法)



しかしながら、脳卒中患者にとって、

通院するのは大変なことなので、

その電極に無線コントローラを取り付け、

インターネットに接続できる装置を開発した。




この技術により、医師は離れた場所からボタンひとつ

で患者の頭に電気を流せるようになる、


というおはなし。






感想:

エロサイトにアクセスした医者のパソコンが

ハッキングされて、

電流が流れっぱなしになり

全身が硬直する患者が各地で続出する予感。

2011年12月5日

大脳皮質運動野電気刺激療法で脳卒中後の上肢機能が改善する


Changes in Motor Function Induced by Chronic Motor Cortex Stimulation in Post-StrokePain Patients.
2011  11月  日本


脳卒中患者への大脳皮質運動野電気刺激療法(MCS)

の効果について調べたそうな。


運動機能障害のある脳卒中患者6人の

脳表面に電極を埋め込んで、

1日4時間前後の電気刺激を6ヶ月間行った。


その結果、

4人の患者では上肢の運動機能が著しく向上した。

一方、

2人の患者は痙縮がより強まり、

運動機能が低下してしまった。

これは電気刺激の時間を減らすことで解消した。



大脳皮質運動野電気刺激療法は脳卒中患者の

運動機能を改善するあらたな治療法になる

かもしれない、

というおはなし。

2011年12月4日

血圧があんまり低くても脳卒中は再発しやすい


Level of systolic blood pressure within the normal range and risk of recurrent stroke.
2011  11月  アメリカ



脳卒中の再発率と血圧コントロールとの

関連を調べたそうな。


50歳以上 20330人の脳梗塞経験者について、

2年半追跡調査した。

彼らの収縮期血圧をレベル別に5つに分類して

それぞれのグループでの脳卒中再発率を求めた。



各血圧グループでの再発率は次のようになった。


120mmHg未満 →8.0%

・120-130 →7.2%

・130-140 →6.8%

・140-150 →8.7%

・150より高 →14.1%



収縮期血圧が140mmHgを超えるグループと

120mmHg未満のグループで再発率が高かった。


血圧は低けりゃ良いってもんでもない、


というおはなし。



このブログを始めてまる2年が経った。
皆勤賞
やったぁ!

2011年12月3日

乾電池で上肢麻痺が改善!奇跡のtDCS療法、エネループなら充電して何度も使えます。


Optimizing recovery potential through simultaneous occupational therapy and non-invasive brain-stimulation using tDCS.
2011  11月  アメリカ




経頭蓋直流電気刺激(tDCS)と作業療法(OT)

を組み合わせたときの効果をしらべたそうな。



脳卒中患者の脳損傷部位と反対側の脳に、

乾電池のマイナス極を30分間貼りつけて、

続いて作業療法を行う組み合わせを、

5日間連続して行った。(tDCS+OTグループ)



偽の電気刺激+作業療法 のグループと比較したところ、


tDCS+OTグループの方が上肢機能が顕著に向上した。

この効果は少なくとも1週間継続した。


ついでに脳機能MRIを撮ったところ、

刺激した側の脳の運動野の活動が減少していた。


これはtDCSによって損傷脳と反対側の脳の活動が

抑制されたためと考えられる、


というおはなし。






感想:

あたまに乾電池のプラス電極を貼ると

脳の働きが亢進し、

マイナス電極を貼ると活動が抑制される。


これが最先端医療技術 tDCSの原理。




じつは 19世紀にも同じようなことをやっていました。
写真:経頭蓋直流電気刺激

2011年12月2日

発症1年後 ひきこもり → 3年後も ひきこもり


Social activity one and three years post-stroke.
2011  11月  オランダ




脳卒中経験者の社会活動レベル

について調べたそうな。



190人の脳卒中患者について、

発症から1年後、3年後の社会活動レベルを

追跡調査した。




その結果、

社会活動レベルについて、

・ほとんどの人で、発症後1年~3年は同じ状態が続いた。

・10人に1人は活動レベルが低下し、

・10人に1人の割合で活動レベルが向上した。






つまり、1年後の社会活動レベルを見れば、

3年後の状態もかなり正確に予測できることがわかった、


というおはなし。








感想:

わたしも 間もなく発症から まる3年になる。


たしかに2009年のころからなにも変わっていない。

...


安定感があってイイ、と思う。

2011年12月1日

歩行リハビリ決戦 : イメージトレーニング vs ボバーステクニック


Task-oriented circuit class training program with motor imagery for gait rehabilitation in poststroke patients: a randomized controlled trial.
2011  12月  インド




脳卒中患者の80%は歩行機能に障害を受ける。

亜急性期脳卒中患者への

歩行イメージトレーニングの効果を調べたそうな。



発症後4-12週の脳卒中患者30人を


イメージトレーニング+サーキットトレーニング

ボバーステクニックに基づくトレーニングのみ



の2グループに分けて6週間フォローし、

歩行機能を評価、比較した。




その結果、

イメージトレーニング+サーキットトレーニング

を行ったグループの歩行機能が、

統計学的にも明らかに、著しく良好な結果を示した、



というおはなし。








感想:

この研究ではイメトレがボバースに勝利、

に見えるけど、


ところで ボバースとはいったいなんなのか?


検索しても具体的な説明が一切出てこない。


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