2012年1月31日

昼間 ウトウトしている高齢者は脳卒中になりやすい


Excessive daytime sleepiness and vascular events: The Three City Study.
2011  10月  フランス




日中とても眠くなってしまう人の

脳卒中になりやすさを調べてみたそうな。



65歳以上の7000人について、

5年間追跡調査した。



この間に122人の脳卒中が発生した。


日中とても眠くなることがよくあると答えた

人は約18%いた。


解析の結果、

・日中とても眠くなる人の脳卒中になりやすさ

はそうでない人の2倍ほどだった。


・この関連は高血圧症の無い人にみられた。






日中とても眠くなる高齢者は脳卒中に

なりやすいことがわかった、


というおはなし。


写真:日中うとうとする高齢者

2012年1月30日

この慢性疲労感は身体が動かないことが原因ではないようだ...


Fatigue afterstroke: a systematic review of associations with impaired physical fitness.
2012  2月  イギリス




脳卒中後の慢性的な疲労感は珍しくない。


この原因が身体障害による体力の衰えにある、

という仮説を検証してみたそうな。




論文データベースを検索して

脳卒中後の疲労感と体力、身体活動

に関する測定を行なっているものを厳選した。




候補として29件の論文がみつかり、

そのうち3件が適合した。



検証の結果、

身体活動、体力と脳卒中後の慢性疲労感

との間に関連は見られなかった、


というおはなし。




写真:fatigue

2012年1月29日

緑茶を飲んで脳卒中後遺症の対策


Green tea consumption and the risk of incident functional disability in elderly Japanese: the Ohsaki Cohort 2006 Study.
2012  1月  日本


緑茶の摂取が脳卒中などの予防と関連が

あることが報告されている。


高齢者の緑茶摂取量と身体の機能障害との

関連を調べたそうな。



日本の65歳以上の13988人について、

緑茶摂取量と身体機能障害について3年間追跡調査した。



その結果、

・この間に9.4%の人が何らかの機能障害になった。


緑茶を飲む量と機能障害になる危険率は、

緑茶をほとんど飲まない場合を1.0としたとき、

・1-2杯/日 →0.9

・3-4杯/日 →0.75

・5杯/日以上 →0.67



だった。




緑茶の摂取が身体機能障害の発生の低下と

著しい関連があることがわかった、


というおはなし。


2012年1月28日

脳卒中経験者の自殺傾向は約2倍


The association between depression, suicidal ideation, andstrokein a population-based sample.
2012  1月  カナダ




脳卒中患者がうつになったり自殺したくなったり

する程度を、普通の人と比べてみたそうな。



カナダの地域健康調査データを

再解析した結果、


・うつになる割合は、

脳卒中経験者で7.4%

普通の人で5.2% だった。



・生涯に自殺したいと思う割合は、

脳卒中経験者で15.2%

普通の人で9.4% だった。



・社会人口的要因を考慮すると

脳卒中経験者がうつになったり自殺したくなる

可能性は概ね2倍だった。



というおはなし。

2012年1月27日

退院しても4割は転倒して怪我をする


Characterizing and Identifying Risk for Falls in the LEAPS Study: A Randomized Clinical Trial of Interventions to Improve Walking Poststroke.
2012  2月  アメリカ




脳卒中後の転倒について、

調べてみたそうな。


退院して自宅住まいの発症後2ヶ月ほどの

脳卒中患者408人について、

1年間転倒状況を追跡調査した。



その結果、

36%が何度も転倒して怪我を負った。

・22%は転倒したことがあるけど怪我はなかった。

・42%は転倒したことがなかった。

・ほとんどの転倒は最初の半年ほどに起こっていた。

・ベルグバランススケール(Berg Balance Scale score)

が42点以下の患者で転倒が多かった。






歩行機能が改善していても転倒する危険性は依然残る。


歩行スピードが0.4m/sより遅い患者は

転倒で怪我を負う危険性が高い。



転倒は予測のつかない要因が多いので

注意を怠らないでね、


というおはなし。





感想:

退院して半年くらいしたころ、

自転車に乗ろうとして

派手に転んで手のひらを擦りむいた思い出。

2012年1月26日

宿命の対決:ボバースコンセプト vs CIセラピー → 僅差でCIの勝ち


Bobath Concept versus constreraint-induced movement therapy to improve arm functionalcovery in stroke patients: a randomized controlled trial.
2012  1月  トルコ




ボバースコンセプトとCIセラピーのどちらが

脳卒中で麻痺した手の治療に

効果がありそうなのか実験してみたそうな。




24人の脳卒中経験者を


・ボバースコンセプトグループ と

・CIセラピーグループに分けて、


それぞれ、10日間の治療を行った。




その結果を様々な評価尺度で

計測したところ、



・両グープともに、改善程度に大差はなかった。


・しかし、麻痺手の使用頻度、動作の質の点で

CIグループの成績が若干 上回っていた。



というおはなし。






感想:

両者は思想、信条がまったく異なるもので、

同じ土俵には立てないだろう...

と思っていたけど、


どうしても対決させたかったらしい。

2012年1月25日

半側空間無視患者は治っても右側ばかり気になる


Recovery From Visual Neglect After Right Hemisphere Stroke: Does Starting Point in Cancellation Tasks Change After 6 Months?
2012  1月  フィンランド




脳卒中で半側空間無視のある患者は、

自然と右方向へ注意が偏るようになる。



この傾向の変化を発症後10日から6ヶ月後まで

追跡調査したそうな。



43人の右脳卒中患者と49人の健常人について

行動性無視検査に含まれる6つの検査を行い、

視野の関心領域の正中線からのズレの大きさを

測定、評価した。




その結果、

半側空間無視患者は、

・注意の右方への偏りが大きかった。

・半側空間無視の症状は時間が経つにつれ

 明らかに改善に向かっていった。

・そうは言っても6ヶ月後でも注意の右方偏位は見られた。






半側空間無視患者の注意の右方偏位の程度を

きちんと測定できる方法が必要ですね、


というおはなし。




半側空間無視患者の行動性無視検査の様子

ラマチャンドラン先生が出てるよ

2012年1月24日

バイアグラを飲むと寝たきりの人が立ち上がる可能性について


Partial motor restoration upon administration of sildenafil: a case study.
2012  1月  アメリカ



成人の脳であっても新たな細胞が生まれ、

その構造が再編され得る。



人為的に脳卒中にした動物実験での

シルデナフィル(バイアグラ)の

脳血管造成および神経再生効果が関心を集めている。



これを人で確認してみたそうな。



40年以上四肢麻痺の続くある患者について、

身体機能の改善を期待して、

本来の目的ではなく例外的に

バイアグラを1日100mg x7ヶ月間与えた。




その結果、

・臨床的な身体機能の改善が見られた。

・これはバイアグラの血管造成、神経再生効果によるものかもしれない、



というおはなし。







感想:

バイアグラの副作用はとても恐いイメージがある。


自分の知っている範囲で、下記事例のようなことを

すでにいくつか耳にしている。

バイアグラで脳内出血のキケン


脳卒中リハビリの目的で使うのはありえない、と感じる。

2012年1月23日

ミラーセラピーで脳回路が再編されることが判明


Functional Plasticity Induced by Mirror Training: The Mirror as the Element Connecting Both Hands to One Hemisphere.
2012  1月  ドイツ
ミラーセラピーには損傷していない側の脳の運動野が重要な役割を担っていると考えられる。

これを検証してみたそうな。


健常人を13人ずつ、

・ミラーセラピーグループと
・比較グループに分けた。

両グループで右手を使って、棒やビー玉を移動させる訓練を1日20分、4日間続けた。

ミラーセラピーグループには被験者の正面、直角に鏡を置いて、左手が動いているかのように見えるようにした。
比較グループにはただの板を置いた。

訓練後、棒やビー玉を時間内にいくつ動かせるかを測定した。

また、脳機能MRIを撮影して、訓練前後での脳の活動領域の変化を確認した。


その結果、
・右手での移動本数は両グループで違いはなかった。
・訓練していない左手での成績がミラー療法グループで著しく良かった。
・ミラーセラピー訓練固有の左脳運動野の働きが見られた。

ミラーセラピーによって脳の働きに変化が生じることがわかった

というおはなし。
写真:ミラー療法

2012年1月22日

高地で暮らす透析患者は脳卒中になりにくい


Altitude and the risk of cardiovascular events in incident US dialysis patients.
2012  1月  アメリカ




高地に住む透析患者の脳卒中になりやすさ

について調べてみたそうな。



100万人近くの透析患者について、

住所の標高とかかった病気との関連を解析した。



その結果、

・高地に住む透析患者は海辺に住む患者よりも

 心血管系疾患になる頻度が低かった。


・特に、標高約2000m以上に住む患者は海辺の患者

 よりも脳卒中になる率が27%低かった。


・心血管系疾患以外の病気でこのような関連は見られなかった。






標高の高いところに住む透析患者は

脳卒中を含む心血管系疾患になりにくい

ことがわかった、



というおはなし。



写真:高地で暮らす

2012年1月21日

脳出血で損傷した脳が勝手に再生する可能性について


Endogenous neurogenesis after intracerebral hemorrhage.
2012  1月  スペイン

脳の損傷が内因性の神経新生を促すことが哺乳類で確認されている。

主に脳室近傍で新たに生まれた神経細胞が、

脳の損傷部位に移動する。


人為的に脳出血をおこさせたネズミについて

この神経新生現象を調べてみたそうな。


その結果、

脳出血後72時間-7日間で

神経新生が活発になることがわかった。

しかしこれらほとんどの細胞は3週間以上経つと死んでしまう。


一方で脳出血後1年以上経ってもこの神経新生が

細々と続くこともわかった。


これらの現象を人間の脳出血治療に

生かせるようになるかもしれない、   


というおはなし。

図:脳室下帯

感想:

外から幹細胞でも入れないと再生しないものと思っていたけどそうでもないようだ。

追記(2014年10月12日):
ダメージを負った脳組織が勝手に再生する仕組みが明らかに

2012年1月20日

PTまえのrTMSで訓練がはかどる


Low-frequency rTMS promotes use-dependent motor plasticity in chronicstroke: A randomized trial.
2012  1月  イタリア



反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)が理学療法(PT)に

与える影響を調べてみたそうな。



30人の慢性期脳卒中患者について、

脳の健常側への低頻度rTMSを10日間施行した。


また、rTMSは

・本物の刺激グループと

・偽の刺激グループに分けて


さらに、

・PTの前に刺激、または

・PTのあとに刺激、

のグループに分けた。


3ヶ月後までの上肢機能の回復具合と

脳神経の興奮程度を評価、比較した。



その結果、

・いずれのグループの上肢機能が改善した。


・偽刺激グループの効果は小さく一時的だった。


・特に、理学療法の前に磁気刺激を受けたグループで

 著しく訓練効果があがった。




理学療法訓練の直前にrTMSをすることで

リハビリがはかどることがわかった、


というおはなし。

2012年1月19日

ビデオを見るだけのミラーニューロン上肢リハビリ


Clinical Relevance of Action Observation in Upper-Limb Stroke Rehabilitation: A Possible Role in Recovery of Functional Dexterity. A Randomized Clinical Trial.
2012  1月  イタリア




ミラーニューロンを利用した脳卒中後の上肢リハビリ

の可能性について調べてみたそうな。



脳卒中後30日前後の患者30人を

・実験グループ と

・比較グループ

に分けた。



実験グループには、

通常のリハビリに加え、

上肢を使った他人の日常動作ビデオを見せた。

ビデオの後、2分間、同様の動作を行うよう指示した。



比較グループでは、

通常のリハビリに加え、

人物の写っていない静止画を見せた。

その後、実験グループの患者と同様の

肩、肘の動作を行わせた。





実験前と4週間後、5ヶ月間後

の上肢機能をさまざまな角度から評価した。





その結果、

・両グループ共に機能向上が認められた。

・特に実験グループでのボックスブロックテスト

スコアの向上が著しかった。





ミラーニューロンの働きを応用した

ビデオ動作観察による上肢リハビリの効果を

確認することができた、



というおはなし。






感想:

カンフー映画を観た後に

手足の動きがキビキビするのは

そういうわけだったのか。


写真:ミラーニューロン

2012年1月18日

感覚麻痺があるとイメージトレーニングが難しくなる


Reduced Upper Limb Sensation Impairs Mental Chronometry for Motor Imagery After Stroke : Clinical and Electrophysiological Findings.
2012  1月  ドイツ




脳卒中リハビリへのイメージトレーニングに関心が高まっている。



感覚麻痺患者のイメージトレーニング効果

について調べてみたそうな。



・健常人と

・感覚麻痺のある患者、

・運動麻痺のみの患者について


箱の中にある15個のブロックを一方の側から

別の側に手で移動させるテストを行い

要した時間を測定した。



イメージで移動させる時間も測定して、

実際の移動にかかった時間とのズレの割合を評価した。


また、磁気刺激検査により

イメージ時の脳脊髄の興奮性も調べた。





その結果、

・感覚麻痺があると移動に時間がかかった。


・感覚麻痺患者は麻痺手についての

イメージ能力の低下が認められた。


・感覚麻痺患者のイメージ時の

脳脊髄興奮性が異常なまでに低かった。







脳卒中で感覚麻痺を持っていると

心理的な時間処理能力が異常に低下する

ことがわかった、


というおはなし。


写真:ボックスブロックテスト






感想:

これはよくわかる。


麻痺手に関して物事が今どういう

状況にあるのか想像ができない、

ってことだと思う。



触覚が入ってこないと、

動作を持続することができなくて、

例えば、カバンを持っていても

いつのまにか手を離してしまうんだよね。

2012年1月17日

患者『僕ぁ しあわせだなー』、妻『あんたのせいで人生台無しよ!』


Life satisfaction of couples 3 years after stroke.
2012  1月  オランダ




脳卒中患者とその配偶者の生活満足度

について調べたそうな。



脳卒中になったばかりの患者夫婦78組について

その生活満足度を3年間、継続的にアンケート調査した。




その結果、

・生活全般に不満を感じている割合は、

配偶者50%、患者28%だった。



・患者の社会参加の程度と配偶者の生活満足度

が患者の満足度に著しく関連していた。




慢性期脳卒中患者の生活満足度は

配偶者共に低下する。

特に配偶者は患者よりも満足度が下がる。



配偶者を含めてサポートするリハビリ計画が

必要ではないだろうか、



というおはなし。

2012年1月16日

マレーシア伝統のリハビリマッサージ方法


Urut Melayu for Poststroke Patients: A Qualitative Study.
2012  1月  マレーシア




マレーシアの伝統的マッサージ:Urut Melayu

脳卒中リハビリに応用してみたそうな。



既にマレーシアの3箇所の病院で採用されていて、

3年が経ち、さらなる拡大を計画中。



これを経験した17人の脳卒中患者と

施術者2人に面談してその効果を分析した。



その結果、

患者に概ね気に入られていることがわかった。


このマレーシア式マッサージは脳卒中後の

代替療法の1つとして普及する可能性がある。


このマッサージができる要員をもっと増やさねば、


というおはなし。



感想:

Urut Melayu がどんなものか調べてみた。


似たようなことをしている理学療法士をみたことがある。

2012年1月15日

インタラクティブメトロノームセラピーの脳卒中リハビリ効果


A pilot study of rhythm and timing training as a supplement to occupational therapy in stroke rehabilitation.
2011  12月  アメリカ




インタラクティブメトロノーム(IM)セラピー

脳卒中リハビリに応用してみたそな。



IMセラピーはパソコンから聴こえてくる音のタイミング

にあわせて手を叩いたり、足を鳴らしたりして、

聴こえた音とのタイミングの一致具合がリルタイムに

スコア表示されるというものである。



・IMセラピーを、通常の作業療法に加えたものと、

・作業療法のみ


の場合とで、その効果を比較した。




週に3日、10週間継続した結果、



機能回復の点で両者に違いはなかった。



IMセラピーは作業療法を楽しくするための

余興として行なってもいいかもね、


というおはなし。



インタラクティブメトロノームセラピーとは






感想:

"ダンスダンスレボリューション"、"太鼓の達人" など、

似たようなことができるゲーム機はすでにたくさんあるので、

今ひとつインパクトに欠ける印象。



しかし tDCS よりは取り組む姿勢に誠意が感じられる。

2012年1月14日

むらさきイモを食べて血圧改善、脳卒中予防


High antioxidant potatoes: Acute in vivo antioxidant source and hypotensive agent in humans after supplementation to hypertensive subjects.
2012  1月  アメリカ



ジャガイモはアメリカでもっともよく食べられている野菜である。


特に紫のジャガイモは抗酸化物質を多く含んでいる。

むらさきイモの血圧改善効果について調べたそうな。




8人の健常人について、


・むらさきイモ または

・精製した澱粉のビスケット


を与えて血液と尿を調べたところ、


・むらさきイモを食べたときには抗酸化物質が増えて、

・澱粉ビスケットの場合は逆に減った。




次に

高血圧で肥満の18人について

むらさきイモ食を4週間継続したところ、


・体重や血糖値には変化がなかったものの

・血圧が収縮期、拡張期ともに著しく下がった。




むらさきイモを食べさせることで、

肥満で高血圧の人の脳卒中リスクを

減らすことができるかもしれない、


というおはなし。



写真:むらさきイモ

2012年1月13日

脳卒中後、自分で引っ掻いて皮膚を傷つけてしまうことがあるらしい


Trigeminal Trophic Syndrome fromStroke: An Under-Recognized Central Neuropathic Itch Syndrome.
2012  1月  アメリカ




脳卒中がきっかけで

自傷性皮膚障害Trigeminal trophic syndrome

になることがあるそうな。



感覚の麻痺、鈍化に加えて

強いかゆみや痛みが生じると、

自ら引っ掻いて皮膚を傷つけてしまう。



患者はその傷に気づかないか、

自分で傷つけたことを隠したがる。



それらの多くは診断が難しくしばしば治療を誤る。




というおはなし。





"Trigeminal trophic syndrome"の画像検索例(閲覧注意)

2012年1月12日

製薬会社『お金出します。論文を書いてもらえませんか』、教授『オッケー』


Pharmaceutical sponsorship bias influences thrombolytic literature in acute ischemic stroke.
2011  11月  アメリカ




脳梗塞の血栓溶解療法の効果には未だ疑問が多い。


効果を謳う研究成果に製薬会社の意向が

反映されている可能性について調べてみたそうな。




血栓溶解療法について最もよく引用されている論文を

20件選んでその研究資金提供元を調査した。




その結果、

17件(85%)の研究が

製薬会社からの資金提供を受けていたり、

その社員を共同研究者として雇っている

ことがわかった。





脳卒中後の血栓溶解療法を薦める論文の

ほとんどは製薬会社の御用学者様によって

書かれているので、


資金的に独立した ちゃんとした研究を

そのうちしなればいけませんね、


というおはなし。







感想:

脳卒中になったら万難を排してすぐに病院に行け、

の主な根拠がこの血栓溶解療法だから、


この効果が怪しいとなると、


脳卒中になっても、 

ゆっくりとお茶でも飲んで


着替えや歯ブラシ、タオルなどを

カバンに詰めてから病院にゆけば良いことになる。



朗報だね。

2012年1月11日

脳梗塞後にミュージックヘビーローテーション


Neurofunctional assessment in a stroke patient with musical hallucinations.
2012  1月  イタリア




脳卒中後の幻聴について調べたそうな。



右側頭葉の脳梗塞後に

音楽幻聴になった女性患者と


同性、同年齢の健常な5人を


脳機能MRIで比較してみた。




その結果、

患者、健常人 共に両側頭葉の

聴覚野での活動が見られた。


特に、患者では病側の右側頭葉での

著しい活動上昇が見られた。


さらなる研究が必要であろう、


というおはなし。






感想:

音楽幻聴は、

音楽の同じ断片が繰り返し聴こえる症状を指すらしい。



よくありそうな気もするけど、

きっと、ハッキリと聴こえるんだと思う。





写真:聴覚野
聴覚野

2012年1月10日

睡眠時無呼吸症がウェイクアップ脳梗塞を招く


Obstructive sleep apnea linked to wake-up strokes.
2012  1月  台湾




睡眠時無呼吸症と起床時発症脳梗塞

との関連を調べてみたそうな。




入院中の71人の脳梗塞患者について、

起床時発症型か そうでないかでグループ分けした。



睡眠中の呼吸状態を測定した結果および

身体特徴、生理学的特徴、病状、

などをグループ間で比較した。





その結果、


・71人の脳梗塞患者のうち37%が起床時発症型だった。


・彼らは、無呼吸低呼吸指数および閉塞性無呼吸指数が著しく高かった。


・また、動脈血飽和酸素濃度も低かった。


・その他の特徴に違いは見られなかった。






睡眠時無呼吸症があると

起床時発症型の脳梗塞になりやすい

ことがわかった、


というおはなし。




写真:睡眠時無呼吸症

2012年1月9日

納豆、豆腐、味噌:マグネシウムで脳梗塞予防


Dietary magnesium intake and risk ofstroke: a meta-analysis of prospective studies.
2011  12月  スウェーデン




食事のマグネシウムと脳卒中について調べてみたそうな。


データベースから過去の研究事例を選び出して解析した。




24万人以上が参加した7つの研究事例がみつかった。


解析の結果、

・マグネシウムの摂取量が増えると脳卒中になるリスクが

下がることが統計学的に明らかだった。


・マグネシウムの一日の摂取量が100mg増えるごとに

脳卒中になるリスクが8%減った。


・この関係は脳梗塞に のみ見られ、脳出血、くも膜下出血

には見られなかった。




マグネシウムの摂取が増えると脳梗塞予防になる

ことがわかった、


というおはなし。





写真:納豆、豆腐、味噌


Mg(マグネシウム)を多く含む食材は??

2012年1月8日

歩行リハビリを行います。混み合いますので車でのお越しはご遠慮ください。


Challenges in recruitment, attendance and adherence of acute stroke survivors to a randomized trial in Brazil: a feasibility study.
2012  1月  ブラジル





退院した脳卒中患者をリハビリ施設に

通ってもらうための有効な方法を検討してみたそうな。



発症後6ヶ月未満の脳卒中患者について、

歩行訓練リハビリプログラムへの参加適性を

検査し、登録した。


リハビリプログラムを知った経緯、参加率、継続率

を評価した。




その結果は、

・当初、参加適格者のうち7割が交通手段が理由で参加できなかった。

・参加者の半数が病院の理学療法士からの紹介だった。

・最終的な参加率は72%で、参加できなかった者の主な理由は交通手段だった。

・参加者の97%はリハビリプログラムを完遂した。





リハビリ施設まで運んであげさえすれば

より多くの患者が参加できるようになることがわかった、


というおはなし。

2012年1月7日

脳梗塞後、胃ろうが必要でない患者の特徴


Oral intake 6 months after acute ischemic stroke.
2012  1月  日本




急性期脳梗塞患者に胃ろうを設ける

基準は明らかではない。



経口摂取ができるようになる患者の

特徴を調べてみたそうな。



急性期脳梗塞患者525人について

アンケートで追跡調査を行い、

発症から6ヶ月以内に経口摂取が

可能になった患者とそうでない患者

を比較した。





その結果、

・92%の患者が経口摂取ができるようになっていた。

・発症前に自立した生活ができていて、

・入院後10日間にその病状が改善傾向にある患者は、

・経口摂取ができるようになる可能性が高い

ことがわかった、


というおはなし。


写真:胃瘻

2012年1月6日

ブレインニューロ・ボツリヌスリハビリテーションとは


Cortical Activation Changes in Patients Suffering from Post-Stroke Arm Spasticity and Treated with Botulinum Toxin A.
2011  12月  チェコ




ボツリヌス毒素療法は脳卒中後の

上肢の痙縮を緩和する効果がある。



ひょっとしたら脳の運動神経系への影響も

あるかもしれないので確認してみたそうな。



慢性期脳梗塞で上肢痙縮中の5人の患者について、


・ボツリヌス毒素療法前、

・4週間後、

・11週間後


での脳機能MRIを撮影し、

大脳皮質の活動領域の変化を観察した。





その結果、

治療前と治療直後の脳の活動領域には

大きな違いが見られた。

また、薬の効果が切れかけている11週間後の

状態は、治療前のそれとよく似ていた。




ボツリヌス毒素による痙縮治療は、

単に筋肉に働きかけるだけでなく、

大脳皮質を含む感覚運動神経系

のどこかのレベルにも作用している

かもしれない、


というおはなし。







感想:

こういう研究があると、

ボツリヌス療法が一時的な対症療法ではなく、

どこか 奥の深い治療法に見えてくる。



そのうち

あたまに "ニューロ" や "ブレイン" が

付くようになるかもしれない。

2012年1月5日

脳卒中になった家族を抱える女性の苦労について


Female caregivers of stroke survivors: coping and adapting to a life that once was.
2012  1月  アメリカ




脳卒中患者を介護する女性の

体験について調べたそうな。



過去1年間に家族が脳卒中になった女性46人

について、アンケート調査を行った。



その結果、

次の4つの問題テーマがわかった。



1. それまでの生活の喪失感。

2. 日々の介護の大変さ。

3. 新たな生活パターンの創出。

4. 介護サービスとの関係構築。






突然の生活の変化にとまどいながらも

家族や行政サービスと協力しながら

よりよいケアを目指し奮闘している

女性介護者の姿が浮かび上ってきた、


というおはなし。

2012年1月4日

牛肉を避けて脳卒中予防


Dietary Protein Sources and the Risk ofStrokein Men and Women.
2011  12月  アメリカ



タンパク源と脳卒中との関連を調べたそうな。



12万人以上の男女について食事内容を

アンケートして、20年以上追跡調査した。



この間に男女あわせて4千件以上の

脳卒中があった。





解析の結果、

・赤肉(牛肉、羊肉)が主なタンパク源の場合が

最も脳卒中になりやすかった。


・鶏肉の場合には27%リスクが低下した。


・木の実では17%減。


・魚では17%減。


・乳製品だと10%減。


という結果になった。




赤肉を避けることで

脳卒中予防になることがわかった、



というおはなし。





感想:

"red meat" って表現をよく見かける。

赤肉→おもに牛肉

ってことだと理解している。



だから

吉○屋とマク○にはもう行かない。

2012年1月3日

脳卒中患者に熱心に禁煙を諭してもムダ


Smoking Cessation Intervention After IschemicStrokeor Transient Ischemic Attack. A Randomized Controlled Pilot Trial.
2011  12月  デンマーク




一般に、脳卒中の再発防止のために禁煙が薦められる。



脳卒中患者への効果的な禁煙プログラム

について調べてみたそうな。



脳梗塞または一過性脳虚血を経験した

76歳以下の94人の喫煙者を


・最低限の禁煙プログラム

 →30分間のカウンセリングx1回


または、


・集中的禁煙プログラム

 →30分間のカウンセリングx1回
  +外来通院カウンセリングx5回
  +電話カウンセリングx5回


のいずれかにランダムに参加させた。



6ヶ月後に禁煙の成否を自己申告させ、

呼気中の一酸化炭素濃度を測定し裏付けをとった。




その結果、

・最低限の禁煙プログラムグループの禁煙率は

自己申告→37.8%、

一酸化炭素濃度の裏付けあり→28.9%



・集中的禁煙プログラムグループの禁煙率は

自己申告→42.9%、

一酸化炭素濃度の裏付けあり→32.7%


だった。





脳卒中経験者への禁煙のススメは、

・簡単なものと

・熱心に取り組むものとで、

禁煙率にほとんど違いがないことがわかった、



というおはなし。


写真:禁煙

2012年1月2日

減塩に真面目な人ほど脳卒中で死亡するという事実


Urinarysodiumand potassium excretion and risk of cardiovascular events.
2011  11月  カナダ  JAMA誌

Too much or too little salt tied to heart risks ロイター

塩分摂取量と脳卒中死亡率との関連を調べたそうな。


心血管系疾患を持つ患者3万人近くについて、

早朝空腹時の尿を採取して1日の食塩摂取量を推定した。

この調査を5年間継続した。

この間に5千人近くが死んだ。

いろいろな要因を考慮に入れてこのデータを解析したら

次のことがわかった。


・一日に食塩を10-15g摂る人が

もっとも脳卒中死亡率が低かった


・一日に7.5g以下しか食塩を摂らない人は

脳卒中死亡率が2割増しになった。


・一日に18g以上食塩を摂る人は

脳卒中死亡率が7割増しになった。


塩分を控えると脳卒中で死にやすくなることがわかった、


というおはなし。
図:ナトリウムと脳卒中


感想:

以前にも似た報告があったのを思い出した。

【常識破壊】塩分を控えさせるほど脳卒中死亡者が増えることが判明


なにを信用して良いのやら...

2012年1月1日

毎日グラス2杯のワインを飲むと脳梗塞予防


Alcohol dosing and the heart: updating clinical evidence.
2011  11月  イタリア



酒の飲み過ぎが身体に良くないことは明らか。


しかし少量なら、脳梗塞などの

心血管系の病気の予防になる

という研究結果はたくさんある。



それらの研究を見直して

安全なお酒の飲み方について調べてみたそうな。



次の4つのことがわかった。



1.概ね安全な量は、

男性なら1日にワイングラス2-3杯。

女性なら1-2杯まで。

ただし閉経前の女性への飲酒は薦められない。




2.カロリー制限のある場合は、

多くても3杯まで。




3.一度にドカのみしないで、

毎日定期的に飲むこと。



4.ワインは抗酸化物質のポリフェノールが多いので、

ウイスキーやビールよりもお勧め。





というおはなし。


写真:ワイン

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