2012年5月31日

【録画予約!】NHK ためしてガッテン 脳卒中リハビリ夢の最前線

NHK ためしてガッテン放送予定
つかむ!歩く!脳卒中リハビリ夢の最前線
2012年06月06日 (水曜) 午後8時 ~ 8時43分



1週間後、NHKが脳卒中の最新リハビリについて放送するそうな。


以下引用

・・・
終わってなかった!神経回路復活の底力
ところが最新の研究で、この壁を打ち破る画期的な方法が開発された。それは、ボツリヌス菌の神経毒から精製された薬を筋肉に注射し、神経の暴走を止 めるというもの。なんと1~2日で手足が動き始めることもあり、リハビリと併用することで目覚しい効果をあげる!2年前から保険も適用された、画期的な治 療法だ。


脳の働きを抑えて、回復力が大幅アップ!
もうひとつ、研究が進んでいる方法は、脳に磁気刺激を当てるという治療法だ。実は脳卒中が起きて脳の一部が損傷すると、健常な部分が逆に強く働きすぎて、体の動きを妨げてしまう。磁気で脳の活動を弱めることで、数日で手足が動くことも!
・・・





脳卒中リハビリの常識を覆す衝撃映像の数々

を用意したので絶対に観てください




というおはなし。

写真:ためしてガッテン

感想はこちら

2012年5月30日

CIセラピーのスリングは演出用小道具


Effects of sling and voluntary constraint during constraint-induced movement therapy for the arm afterstroke: a randomized, prospective, single-centre, blinded observer rated study.
2012  5月  ポーランド



CI療法の際、健常側の手をスリング固定(腕吊りやミット手袋)する効果について調べたそうな。



47人の脳卒中患者を次の2グループに分けた。

・スリングで健常手を固定するグループ

・自分の意志で健常手を使用しないグループ



両グループは1日5時間 x 15日間の麻痺手の集中トレーニングを受けた。




その結果、

・両グループで回復程度に違いは見られなかった。

・12ヶ月後の効果測定についても同様だった。





麻痺手を集中的に訓練したいのなら、

健常側の手を自らの意志で使わないようにすれば良い。

これ見よがしに腕を吊ったりミットを被せたりする必要は

まったくないことがわかった



というおはなし。






感想:

CI療法で腕を吊ったり、ミットを被せたりすることは、

"なにかスペシャルなことをしている" 

という演出作りに大変重要であると考える。


こんな感じかな。


2012年5月29日

健康のためにカルシウムサプリメント始めます → 心筋梗塞で救急車


Associations of dietary calcium intake and calcium supplementation with myocardial infarction andstrokerisk and overall cardiovascular mortality in the Heidelberg cohort of the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition study (EPIC-Heidelberg).
2012  6月  スイス




カルシウムの摂取と、脳卒中、心筋梗塞などとの関連を調べたそうな。


35-64歳の健常な23980人についての

栄養と疾病についての調査データを解析した。




結果は、

・11年間の追跡期間中に260件脳卒中、354件の心筋梗塞があった。

・食事や乳製品からカルシウムを多く摂ることで心筋梗塞のリスクが若干減った。

・カルシウムと脳卒中との関連は見られなかった。

・特に、カルシウムサプリメントを多く摂る人の心筋梗塞リスクは2倍だった。







カルシウムを摂ったからと言って脳卒中予防にはならず、

うっかりサプリメントを使うと心筋梗塞になることがわかった



というおはなし。






感想:

カルシウムサプリは無条件で飲んではいけない、 と理解。


過去の記事を思い出した。

【いまや常識】 カルシウムサプリメントは脳梗塞の素

閉経だからカルシウムサプリメントを始めます → 脳卒中で入院



2012年5月28日

ビタミンDの多い食品は脳卒中予防になりますか?


Low Dietary Vitamin D Predicts 34-Year IncidentStroke: The Honolulu Heart Program.
2012  5月  アメリカ




食事から摂るビタミンDと脳卒中との関連を調べたそうな。



ハワイに住む日系アメリカ人男性7385人について、

食習慣と脳卒中の発生を34年間追跡調査した。




解析の結果は、

・この間に960件の脳卒中が発生した。

ビタミンDをほとんど摂らない人は、多く摂る人に比べ脳卒中になるリスクが2割以上増えた。

・食事から摂るビタミンDと脳出血との関連は見られなかった。






脳卒中を予防するためにはビタミンDを多く含む食品を摂りましょう、

というおはなし。





ビタミンDの多い食品について教えて下さい(by Yahoo知恵袋)

2012年5月27日

tDCSの驚くべき効果が判明


Modulation of Training by Single-Session Transcranial Direct Current Stimulation to the Intact Motor Cortex Enhances Motor Skill Acquisition of the Paretic Hand.
2012  5月  ドイツ




脳卒中患者への経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の改善効果を調べたそうな。


12人の慢性期脳卒中患者について、

ダメージを負っていない方の脳(頭皮)へ乾電池のマイナス極を貼りつけた。


12人のうち半数を刺激のグループとし、


・刺激中、

・刺激後90分

・刺激後24時間

の各時点で、一連の指運動訓練の学習効果を測定した。


また、このときの神経伝達系の変化を磁気刺激(TMS)を用いて確認した。





その結果は、

tDCS刺激グループは刺激グループに比べ技能学習が大いに促された。

・また、その効果が より持続した。

・訓練効果の向上と健常側の脳抑制効果との間に関連が見られた。





たった1度のtDCS刺激により運動能力のみならず、技能学習能力まで改善した。

これはリハビリ革命に違いない



というおはなし。





感想:

そのうち

100ボルトの電気ショックを与えた方が回復が良かった、

などと言い出すお医者さんが必ず、 現れる。



こんな感じかな。


2012年5月26日

高次脳機能障害よりもPTSDの方がカッコイイと思う


Posttraumatic Stress Disorder and Adherence to Medications in Survivors of Strokes and Transient Ischemic Attacks.
2012  5月  アメリカ



脳卒中後の心的外傷後ストレス障害(PTSD)

について調べてみたそうな。



過去5年間に脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)

を経験した40歳以上の535人について、


PTSDの有無と服薬順守の程度を調査し、

その関連を解析した。





結果は、

18%の脳卒中経験者がPTSDと診断された。

・41%の脳卒中経験者で服薬順守できていなかった。

PTSDの脳卒中経験者の非服薬順守率はPTSDがない者の3倍だった。




脳卒中後のPTSDは珍しくないことがわかった


というおはなし。




感想:

PTSDのwikipediaをみると、

無力感、感情の萎縮、怒りの爆発や混乱、集中困難…

などが特徴になっている。


これって、診る人が診ると高次脳機能障害になると思う。



高次脳機能障害はボケの一歩手前というイメージがある。


でも、PTSDは "怒りのアフガン" って感じで、

どちらか選ぶとしたら、 PTSDと言われたい。

写真:心的外傷後ストレス障害

2012年5月25日

脳卒中患者は日ごろ麻痺のある手をどの程度使っているのか?


Quantifying non-use in chronic stroke patients: a study into paretic, non-paretic and bimanual upper-limb use in daily life.
2012  3月  オランダ



脳卒中患者が麻痺手をどの程度

使用しているのか調べてみたそうな。




慢性期脳卒中患者38人と健常人18人について、

両手に加速度センサーを着けて

24時間データを記録し、その使用頻度、強度を解析した。




結果は、


・脳卒中患者の総使用時間は、麻痺手2.4時間、非麻痺手5.3時間だった。

・健常人の総使用時間は、利き手5.4時間、非利き手5.1時間だった。

・脳卒中患者は健常人が利き手を使う頻度よりも多く非麻痺手を使った。

・脳卒中患者は健常人の利き手使用強度よりも激しく非麻痺手を使った。

・脳卒中患者は両手動作が必要なときには麻痺手もそぉっと使っていた。






脳卒中患者は麻痺手をあまり使わずに

麻痺の無い側の手でがんばっていることがわかった



というおはなし。





感想:

味噌汁の椀を持つときとか、

壁のスイッチを押すとき、

パソコンにパスワードを入力するときなど


ついつい右手だけでやってしまうことが多い。


なるほど 車のハンドル操作時も

左手は添えているだけに近い。



でも 腕立て伏せは毎日 両手で全力。

2012年5月24日

スマートシューズでADL(日常生活動作)調査


Identifying activity levels and steps of people with stroke using a novel shoe-based sensor.
2012  6月  アメリカ




脳卒中患者の日常生活動作(ADL)を調べるために

スマートシューズSmartShoe)を開発したそうな。



これは靴の中敷に5つの圧力センサーと 加速度センサーを

備えたもので、計測結果がブルートゥースでスマートフォンに

記録される仕組みになっている。




4人の被験者についてその記録されたデータから

・座っている、

・立っている、

・歩いている状態


を解析判定し、実際の結果と比較してみた。



その結果、

判定精度は95%以上だった。



スマートシューズで脳卒中患者のADL(日常生活動作)を

モニターすることができるかもしれない、


というおはなし。




感想:

これがスマートシューズ
smartshoe


スマートフォンと同じくその進歩は著しく、

おそらくスマートシューズの次のバージョンでは

フルHDのビデオカメラが搭載されることになるだろう。


ドライブレコーダーのように散歩中の景色が

つま先から全て記録される。



売れると思う。

2012年5月23日

嚥下障害患者の頭に乾電池のプラス極を貼ってみた


Effects of transcranial direct current stimulation (tDCS) on post-stroke dysphagia.
2012  5月  韓国




経頭蓋直流電気刺激tDCS)を嚥下障害の治療に試してみたそうな。



脳卒中のあと嚥下障害と診断された患者16人について

tDCS 20分間 + 嚥下訓練 30分間

のセットを1日1回 x 10日間行った。



tDCSはダメージを受けた側の脳の咽頭運動皮質をターゲットに

乾電池のプラス極を貼り20分間電流を流す。


比較のための偽刺激グループでは電流を流す時間を30秒間に限定した。




その結果、


・本刺激と偽刺激グループ共に嚥下障害が改善した。

・治療直後の改善の程度に違いはなかった。

・治療後3ヶ月時点で本刺激グループの改善効果が大きく上回った。





tDCSによる脳刺激は

脳卒中後の嚥下障害の治療に役立つかも知れない



というおはなし。





感想:

tDCSを素人に解説するビデオ



自分を担当するお医者さんが

もし こういうことをやり始めたら


間違いなく すぐに病院を替える。

2012年5月22日

麻痺手を動かさなくても脳を鍛える運動イメージ訓練のススメ


Cortical activation during executed, imagined, observed, and passive wrist movements in healthy volunteers andstrokepatients.
2012  5月  ドイツ



麻痺手を自分で動かさなくてもできるリハビリ方法に、

・運動イメージ

・受動運動

・運動観察

の3つがある。


どれがいちばん適していそうか調べてみたそうな。




健常人21人と 脳卒中で重度片麻痺患者5人について

上記3つの方法を試した時の脳皮質の活動状況を

脳機能MRIで観測し、実際に手を動かしている時の

標準的な活動パターンとの違いを比較した。




その結果、


健常人では次の順で知覚運動野の活動が実際の運動パターンに近かった。

 受動運動>運動イメージ>運動観察


脳卒中片麻痺患者では次の順になった。

 運動イメージ>受動運動>運動観察






脳卒中片麻痺患者のリハビリは、

療法士さんに手を動かしてもらうよりも

運動イメージ訓練をしたほうが効果的かもしれない



というおはなし。


写真:脳機能MRI





感想:

実は最近、

終電に乗ろうとして駅の階段を駆け登るをよく見る。


これって、睡眠中もリハビリしてるってことなんだよね。

2012年5月21日

なぜ脳卒中患者の運動イメージ能力は低下するのか


Motor imagery in stroke patients, or plegic patients with spinal cord or peripheral diseases.
2012  5月  ドイツ




脳卒中患者の運動イメージ能力が弱くなる原因を調べたそうな。



・31人の脳卒中片麻痺患者

・10人の 脳には異常のない筋萎縮症による重度の四肢麻痺患者について

運動イメージ能力を調査、比較した。



結果は、


運動イメージは、

・主観視点よりも客観視点でのほうがやりやすかった。

・感覚麻痺がある患者は難しかった。

・運動麻痺は軽いほうがうまくいった。

・非麻痺手の動きの方がイメージしやすかった。

・重度の四肢麻痺患者は他人の動作イメージはできても自分のはイメージできなかった。






運動イメージ能力は感覚麻痺を伴うと弱くなり、

動作能力とイメージ能力との間に密接な関係があることがわかった



というおはなし。

2012年5月20日

脳卒中から退院したオッサンにGPSを着けて1年間監視してみた


Monitoring community mobility with global positioning system technology after a stroke: a case study.
2012  5月  アメリカ




退院した脳卒中経験者の活動状況をGPSの記録から推測してみたそうな。



脳幹梗塞を患った56歳のある男性に 退院後GPS記録装置を与えて、

寝るとき以外は着けるよう促した。



事前によく行きそうな場所を10箇所ピックアップして

ゴールとして得点カウントした。


退院直後、5週後、9週後、6ヶ月後、12ヶ月後の

各時点での1週間の平均活動状況をGPS記録から分析した。




結果は、

・退院時の6分間歩行距離は73mだった。

・1年後の6分間歩行距離は288mに延びた。

・退院後10週までは、週に平均7.6箇所のゴールを訪れ、27回外出していた。

・加速度分析によると、特に活動的になったわけではなかった。

・1年を通して訪問ゴールの数や外出回数は変わらなかった。






GPSの記録を分析すると

被験者の歩行スピードや外出頻度だけからはわからない

活動状況の別の側面が見えてくることがわかった、


というおはなし。



写真:GPS


感想:

自分のGPS記録を公開したら、

運転中のスピード違反はもちろん、

広い家なら一日に何回ウンコをしたかまで

バレちゃうんだろうな。

2012年5月19日

磁気刺激治療は本当に上肢麻痺に効くのか?


Transcranial Magnetic Stimulation Combined With Physiotherapy in Rehabilitation of Poststroke Hemiparesis: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study.
2012  5月  ポーランド




磁気刺激(rTMS)の上肢麻痺治療効果について調べてみたそうな。


40人の脳卒中片麻痺患者について

脳の正常側運動野への1Hz rTMS治療を30分間の のち、

45分間の運動訓練のセットを3週間行った。



治療前後と3ヶ月後の運動機能を評価した。



偽の磁気刺激グループも作り比較対照とした。




結果は、

・本刺激と偽刺激グループ間で改善程度にほとんど違いはなかった。

・3ヶ月後も同様だった。





磁気刺激治療による脳卒中上肢麻痺改善効果は

ほとんどないことがわかった




というおはなし。





感想:

正常な脳の働きを抑制してバランスをとるというアイデアのようだけど

こういう↓ビデオを観ると 考え方に無理がある気がしてならない…

運動野への磁気刺激

2012年5月18日

磁気刺激で失語症が改善するんだゾ ☆(ゝω・)v


Theta Burst Stimulation Over the Right Broca's Homologue Induces Improvement of Naming in Aphasic Patients.
2012  5月  スイス



失語症患者への経頭蓋磁気刺激の効果について調べたそうな。


脳卒中で失語症の右利き患者18人について


脳波計測で特定した右脳ブローカ野への

経頭蓋磁気刺激治療(シータバースト)

その前後での画像命名課題など言語機能の評価を比較した。


また、

偽の磁気刺激との比較、

脳卒中後の異なる時期での比較も行った。




結果は、

・偽ではない本当の磁気刺激により命名課題の正確さとスピードが著しく向上した。

・この改善は、脳卒中の亜急性期患者で顕著だった。




この治療法は使えるかも知れない、


というおはなし。





感想:

おもしろそう。


ブローカ野を磁気刺激したときに言葉が出なくなる実験


2012年5月17日

桜島に近づくと脳卒中になる可能性について


Sulfur dioxide and emergency department visits forstrokeand seizure.
2012  3月  カナダ




大気汚染物質と脳卒中との関連を調べたそうな。


1999-2003の間に、バンクーバーのある病院に

脳梗塞で救急搬送されてきた患者は19万人だった。


このうち脳梗塞、TIAを含む発作を起こした患者が2000人だった。



当時の大気中の浮遊物質、一酸化炭素、

二酸化窒素、二酸化硫黄等の濃度との関連を解析したところ、



・二酸化硫黄濃度と著しく関連していた。

・女性であることも関連があった。






大気中の二酸化硫黄に急に曝されると

脳卒中が起きやすい
ことがわかった、


というおはなし。




感想:

二酸化硫黄 (wikipedia)より

『火山自体や噴火の規模にもよるが、火口などからは相当量の二酸化硫黄が放出される。日本の桜島は、2011年12月に125回も爆発的な噴火を記録する活発な時期を迎えていたが、この際に観測された平均放出量は日量1,800tから2,900tと推計されている。』





ちょっと前の記事を思い出した。

中国のおかげで日本人の脳出血が増える可能性について

2012年5月16日

こんなテストをされたらボケが疑われていると思うべし


The relationship between executive dysfunction and post-stroke mortality: a population-based cohort study.
2012  5月  スウェーデン



認知機能と脳卒中後の死亡率との関連を調べたそうな。



70歳のときに認知機能テストを受けたことのある

脳卒中経験者155人を追跡調査した。



84人が脳卒中後2年半ほどで死亡した。


年齢、教育レベル、社会的要因なども考慮して解析したところ、



・視野探索課題(Trail Making Test:TMTAの点数が悪かった人は死亡率が2倍ほど高かった。

・最低点の人はトップの人に比べ死亡率が3倍だった。

TMT以外の評価方法ではこのような傾向は見られなかった。





ボケかかったひとは脳卒中をきっかけに

死んでしまいやすい
ことがわかった、


というおはなし。





感想:

入院して間もなく この種のテストを何度もやらされて熱が出た。


頭がバカになっていることがバレるんじゃないかと気が気ではなかった。

2012年5月15日

脳卒中後の疼痛はさらなる障害の前兆か?


Pain following stroke, initially and at 3 and 18 months after stroke, and its association with other disabilities.
2012  5月  スウェーデン




脳卒中後の疼痛と他の障害との関連を調べたそうな。



109人の脳卒中患者について、

発症時、3ヶ月後、18ヶ月後の各時点での

疼痛、歩行、自立、深部感覚、痙縮等の程度について調査をした。




その結果、

・すべての時点で脳卒中後の疼痛と上肢の運動障害が関連していた。

・脳卒中後の疼痛があるからと言って他の障害が現れるわけでもなかった。

・発症時の歩行障害や感覚障害がその後の疼痛と関連していた。







脳卒中後の疼痛により、別の障害が起きるわけではなかった、


というおはなし。





感想:

たしかに、 手が動くようになった頃と

金属や水に触れたときの痛みが消えた時期が

一致しては いる。

2012年5月14日

脳梗塞患者に "気" のサプリメントを飲ませてみた


Effects of qi-supplementing dominated Chinese materia medica combined with rehabilitation training on the quality of life of ischemic post-stroke fatigue patients of qi deficiency syndrome.
2012  2月  中国




脳卒中後の慢性疲労で気欠乏症候群(気虚)の患者に

中国医学の""のサプリメントを与えたらどうか 試してみたそうな。




気欠乏症候群の脳梗塞患者90人について、

30人ずつ次の3グループに分けた。


のサプリメントを飲ませるグループ

・西洋医学で治療するグループ

・偽の気のサプリメントグループ


全てのグループでリハビリ訓練も行い、

治療を4週間継続した。




その結果、

のサプリメントを与えられたグループのみで患者のQOLが向上した。

・西洋医学と偽のサプリグループでは違いが見られなかった。






中国医学が誇るのサプリメントを飲めば、

脳梗塞後の慢性疲労も解決するかもしれない、


というおはなし。



感想:

どこで売ってるのか気になる。


以前のこんな記事を思い出した。

"気" が足りない脳卒中患者は回復が遅い

2012年5月13日

重度の麻痺手が動くようになるCHASE療法とは


A pilot study of contralateral homonymous muscle activity simulated electrical stimulation in chronic hemiplegia.
2012  5月  日本



CHASE療法を患者で実験してみたそうな。(by 脳情報研究所


脳卒中慢性期で重度の片麻痺患者3人について

両手首と指を伸ばす訓練を行った。


このとき、健常側の手の筋肉電流を記録して、

同様のパターンの電流刺激を麻痺手に与えた。(CHASE療法)


これを1日30分 x 2週間続けたところ、

・患者3人全てで手首伸ばしが改善した。

・痙縮も改善して、

・2人のフーゲルマイヤー評価スコアも向上した。




CHASE療法は重度片麻痺患者の上肢運動治療に使えるかも知れない、


というおはなし。




感想:

CHASE療法をいままで知らなかった。

検索すると同じ研究者によるCHASE療法の資料があった。

運動制御の神経科学から機能回復支援へ
-脳卒中重度片麻痺回復への挑戦-
(pdf)


やってることはともかく 重度片麻痺患者を治療しようというはすばらしいと思う。


以下、共感した部分を引用

...CI療法を初め回復効果が実証されている療法の多くは、麻痺が比較的軽い人を対象としており、数多くの重度片麻痺の人には適用できません。
...

非損傷側の脳による機能回復を促進するには、麻痺手と同時に非麻痺手を動かすこと(両手協調運動)に一定の効果がある...


2012年5月12日

人生の一大事が脳梗塞の引き金になる可能性について


Stressful life events as triggers of ischemic stroke: a case-crossover study.
2012  5月  フランス




人生の一大事と脳梗塞との関連を調べてみたそうな。



247人の脳梗塞患者について、

発症からほぼ5日以内に面談を行い、


近しい人との死別などの

ストレスフルな出来事が最近起きたかどうかを調査した。




結果は、


・過去6ヶ月間の範囲では

187人の患者が1回以上、人生の一大事に遭遇していた。

またその半数以上が直近のひと月間に起きていた。



・過去4週間に限ると、

97人の患者が1回以上の人生の一大事に遭遇していた。

その多くは直近の1週間以内に起きていた。





人生の一大事が脳梗塞のリスクを急上昇させることがわかった


というおはなし。





感想:

脳出血は関連が深いと思っていたけど

脳梗塞とは やや意外。



そもそも脳卒中自体が人生の一大事なので

脳梗塞になった1ヶ月以内にまた脳梗塞になる、

なんてことがザラにあるのかも...


と思ったり。

2012年5月11日

【決着】 CI療法(片手訓練) vs 両手訓練


Is modified constraint-induced movement therapy more effective than bimanual training in improving upper arm motor function in the subacute phase post stroke? A randomized controlled trial.
2012  5月  ノルウェー



脳卒中患者へのCI療法と両手を使った訓練との

効果の比較をしてみたそうな。



発症後2-16週間の脳卒中患者30人を

・CI療法(片手訓練)グループ

・両手訓練グループ

に分けた。


療法士による週4時間の訓練を4週間続け、

その後、毎日2-3時間の自己訓練を課した。




CI療法グループでは訓練時間中、健常側の手にミット(デカ手袋)を着け

麻痺手のみを使用するよう強制した。




訓練後の回復程度を複数の評価方法でスコア化して比較した結果、


両グループで回復程度に明らかな違いは見られなかった。


両手訓練はCI療法と同程度に有効であり、

わざわざ手にミットをはめる必要は無いことがわかった、


というおはなし。





感想:

自分の経験上、

麻痺手を動かそうとするときには

必ずしも意識的ではないけれど、

健常な側の手の状態、感覚を常に参照し、

心で見比べながら麻痺側の動きを修正している

という強い確信がある。


こういうときに腕を釣られ、ミットも被せられていると、

これはもう ストレスの原因にしかならないんじゃないか...

と考える。






補足:CI療法は、指をある程度開くことのできる麻痺の非常に軽い患者のみを対象にした上肢トレーニング法である。

その適応審査段階で、改善の見込みが少しでも怪しい患者を全て切り捨ててしまうため、ほぼ確実にトレーニング成果を観測できるという特長もある。


2012年5月10日

脳卒中で右脳をやられると運動イメージが遅くなる


Slowing of motor imagery after a right hemispheric stroke.
2012  4月  カナダ



脳卒中経験者の運動イメージスピードが遅いという噂を検証してみたそうな。


37人の慢性期脳卒中患者(右脳損傷19人、左脳損傷18人)と

同性、同年齢の健常者32人について、

軽く腰掛けた状態で 指示に従って足を踏み出して戻す、

という動作のイメージと実際にかかった時間を測定し、比較した。


その結果、

右脳損傷の患者は健常人、左脳損傷の患者に比べ、

動作をイメージするのに要する時間が明らかに長かった。


左脳損傷患者(LHL)と右脳損傷患者(RHL)の各時間比較図

・実行時間(黒)よりもイメージ時間(白)が長い

・麻痺していない方の足でも同様





右脳損傷患者は視空間作業記憶

ダメージを負いやすいためではないか…


というおはなし。

2012年5月9日

脳卒中リハビリはとりあえず鏡に映せば状況改善することが判明


Facilitation of corticospinal excitability according to motor imagery and mirror therapy in healthy subjects and stroke patients.
2011  12月  韓国




イメージトレーニング、ミラーセラピーなどの際の

脳の命令の伝わりやすさについて比べてみたそうな。



脳卒中患者と健常人それぞれ30人ずつについて

つぎの各状況(A-G)で、

健常手の動きを観察し、麻痺手の動きをイメージして

病側脳から麻痺手へ脊髄路を伝わる

運動誘発電位の大きさ、遅延時間を

磁気刺激装置(TMS)を用いて測定した。



写真:ミラーとMEP

A)リラックス状態

B)運動イメージのみ

C)他人の手の動きを直接見て麻痺手の運動をイメージする

D)自分の手の動きを直接見て麻痺手の運動をイメージをする

E)他人の手の動きを鏡に映して同じ動きをイメージする

F)自分の手の動きを鏡に映して同じ対称な動きをイメージする

G)自分の手の動きを鏡に映して同じ非対称な動きをイメージする





結果は、

他人の手または自分の手の動きを鏡に映してみたとき

鏡に映さない場合に比べ、運動誘発電位が強くなり、遅延時間も少なくなった。




麻痺手側に置いた鏡に映った像を見て、

映った健常手と同じ動きをイメージすると

ダメージを負った側の脳からの信号が伝わりやすくなる
ことがわかった、



というおはなし。





感想:

これ、

ミラーニューロン、ミラーセラピー、イメージトレーニング

のちゃんぽんになってて、

いまいち  わけがわからない。


とにかく "ミラー" をつけりゃイイ って風潮を感じる。



こんな記事を思い出した。
 ↓
ミラーセラピーが脳に働きかける説は 文字通り "幻" かも

2012年5月8日

加齢黄斑変性と脳卒中との関連について


Age-Related Macular Degeneration and Long-Term Risk of Stroke Subtypes.
2012  4月  シンガポール



加齢黄斑変性と脳卒中との関連を調べたそうな。


12216人について網膜撮影検査を行い、脳卒中の発生を13年間追跡した。


その結果、

・この間に548件の脳梗塞、57件の脳出血が起きた。

・591人が加齢黄斑変性だった。

・加齢黄斑変性と脳卒中との関連は強く、

・特に脳出血の危険性が3倍近くになった。





加齢黄斑変性になると

脳卒中リスクも高くなることがわかった、


というおはなし。




写真:加齢黄斑変性



感想:

以前 こんな記事があったのを思い出した。

病院に行ったらなぜか目を覗かれた



2012年5月7日

rTMSリハビリで脳の回路が変わる


rTMS with motor training modulates cortico-basal ganglia-thalamocortical circuits in stroke patients.
2012  3月  韓国




反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)の脳卒中リハビリ効果を

脳機能画像検査で確認してみたそうな。



21人の脳卒中片麻痺患者を

・rTMS刺激

・偽のrTMS刺激

の2グループに分けて手の指運動のリハビリを行った。



rTMS刺激は10Hzのパルスを1000発、

ダメージ側脳の運動野に当てた。

これを10日間継続し、

その前後での脳機能MRI検査を行った。



その結果、

・本刺激のグループでは偽刺激グループに比べ

 指を動かす正確さが著しく向上した。


・本刺激グループでは脳の皮質-視床-尾状核に渡る活動領域に変化が生じた。


・本刺激グループの病側脳の活動が増強された。




10日間の高頻度rTMS治療と運動リハビリにより

運動機能の向上のみならず、脳の活動領域も変化することがわかった、


というおはなし。





感想:

1回あたり10ヘルツ1000発なので、

要する時間は100秒→わずか1分半。


こんなに短い時間で

効果がでるのだから

まさに奇跡の治療法。


すぐに担当のリハ医に相談しなくちゃね。



オマケ:わたしの右手の指を動かしている時の脳の活動

2012年5月6日

脳梗塞後すぐにうつになるひとの特徴


Relationship between poststroke depression and ischemic lesion location.
2012  3月  タイ




脳梗塞の早期にうつになる患者の特徴について調べたそうな。


平均年齢60歳の脳梗塞の男女39人について、

発症2週間後の時点でのうつの状態を調べ、

梗塞位置などとの関連を解析した。



その結果、

28%の患者にうつが見られ、


これは次の3つの特徴


・左脳梗塞である

・女性である

・高血圧症でない



と関連が強かった、



というおはなし。

2012年5月5日

糖尿病じゃなくても 血糖の高いひとは脳梗塞になったときに...


Higher Blood Glucose within the Normal Range Is Associated with More Severe Strokes.
2012  3月  アメリカ




糖尿病の人が脳卒中になると回復が良くないことは知られている。


血糖値が正常範囲(70-130mg/dL)にある場合はどうか、調べてみたそうな。



糖尿病でない脳梗塞患者361人について

発症7日後の空腹時血糖値を測定し、

その後の回復程度との関連を解析した。




その結果、


・正常範囲内であっても、血糖値が上昇すると自立度が下がる関連が見られた。


・高めの正常血糖値(110-130)の患者は低め(70-90mg/dL)の患者

 と比べると脳梗塞後の重症度は2倍だった。






日頃から空腹気味に過ごしているひとは

脳梗塞になっても治りが早いことがわかった、


というおはなし。

2012年5月4日

イメージトレーニングはどこに視点を置くと効果的ですか?


Effect of Imagery Perspective on Occupational Performance After Stroke: A Randomized Controlled Trial.
2012  5月  アメリカ




脳卒中後のイメージトレーニングリハビリをするときの

視点の位置が結果に影響するかどうかを調べたそうな。




19人の脳卒中片麻痺患者を次の3グループに分けた。


・自分視点で作業イメージトレーニング

・客観視点で作業イメージトレーニング

・リラックスするイメージトレーニング





また、全てのグループには作業療法を週2回x6週間施した。



その結果、

・作業イメージトレーニングを受けたグループでは片麻痺と手の動きが改善した。

・その改善は視点の位置に関わらず同程度だった。






脳卒中後のイメージトレーニングリハビリをする際の

視点の位置はあまり気にしなくて良さそうなことがわかった、



というおはなし。

2012年5月3日

転倒しないように鍛えることはできるのか?


Exercise to Enhance Mobility and Prevent Falls After Stroke: The Community Stroke Club Randomized Trial.
2012  4月  オーストラリア




脳卒中経験者の歩行機能を鍛えると

転倒が少なくなるかどうか調べたそうな。



発症から平均6年を経過した150名の

脳卒中経験者を次の2グループに分けた。



・実験グループ

→歩行を改善し、転倒を防ぐことを目的に運動させた。




・比較グループ

→上肢機能と認知機能の改善を目的に訓練させた。







12ヶ月間継続した時点での結果は、


・実験グループは比較グループよりも、

 6分間歩行テストは34m延びた。

 10m歩行スピードも0.07m/s速くなった。


・月々カウントした転倒回数は、

 実験グループ129回、比較グループ133回

 でほとんど差がなかった。





歩行機能を鍛えても転倒が減るわけではないことがわかった、


というおはなし。

2012年5月2日

中国のおかげで日本人の脳出血が増える可能性について


Short-Term Exposure to Air Pollution and Incidence of Stroke and Acute Myocardial Infarction in a Japanese Population.
2012  2月  日本




日本人について、大気汚染と脳卒中との関連を調べたそうな。



滋賀県高島地区の約55000人の住民医療データを使用した。



1988-2004の間に脳卒中が2038件起きた。


大気汚染物質である

・浮遊粒子状物質、

・二酸化硫黄、

・二酸化窒素、

・光化学オキシダント

との関連を解析したところ、



二酸化硫黄濃度の高い日の数日後に脳出血が起きることがわかった、


というおはなし。




二酸化硫黄(by wikipedia

・2006年現在、中華人民共和国が世界で最も二酸化硫黄を排出している国である。



2012年5月1日

メロディック・イントネーション・セラピーで脳の量が増えた


When right is all that is left: plasticity of right-hemisphere tracts in a young aphasic patient.
2012  4月  アメリカ

メロディック・イントネーション・セラピーMIT)が役に立った事例だそうな。


ある少女が脳梗塞で左脳に広くダメージを負い非流暢性の失語症になった。


その後1年間以上にわたり週5回の言語療法を受けたが回復が止まってしまった。


そこで、MITを集中的に施したところ、失語症が著しく改善された。


脳機能MRIで確認すると、右脳の前頭葉が活発になり、右脳の白質体積も増加していた。


双子の妹の脳と比較してみたところ、この白質体積の増加は明らかだった。




メロディック・イントネーション・セラピー
は単に発語が流暢になるだけではなく、


右脳の構造までをも変えてしまう驚きの治療法であることがわかった、


というおはなし。

写真:メロディック・イントネーション・セラピー

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