2013年1月31日

【なっとく】口には出さないけど、みんな便秘で悩んでいたんだ


Correlation analysis between post-stroke constipation and brain injury.
2013  1月  中国



脳卒中のあとの便秘について調べてみたそうな。


10の病院施設に入院中の脳卒中患者723人について便秘のアンケートを行い、

診断データとの関連を解析したところ、


次のようになった。

・34.6%が脳卒中のあとに便秘を経験していた。

・脳梗塞だと31.0%、脳出血で44.8%、脳内出血+脳梗塞だと47.4%が便秘になった。

・時期別分布は、急性期41.6%、回復期31.5%、維持期22.6% だった。

・大脳基底核を含む病変で便秘が多かった。






脳卒中のあとの便秘は急性期に、特に脳出血で多かった。

また、基底核の損傷と関連が高いことがわかった



というおはなし。



感想:

ちょっとまえの記事を思い出した。

【ゴールド・フィンガー】脳卒中後の便秘を解消するデジタル刺激とは何なのか?




2013年1月30日

隣に貧乏人が住んでいる場合の脳卒中死亡リスクは8割増し


Neighborhood socioeconomic disadvantage and mortality after stroke.
2013  1月  アメリカ



近隣住人の社会経済的状況と脳卒中後の死亡率との関連を調べたそうな。



65歳以上の健康な3834人を11.5年間追跡調査し、

脳卒中後の死亡率と近隣住人の

収入、学歴、職業、資産との関連を解析した結果、



次のようになった。

・806件の脳卒中があった。

・そのうち20%は30日以内に死亡、34%が1年以内に死亡した。

・近隣住人の社会経済状況が悪いと、1年後の死亡危険率が8割増しになった。





貧乏人に囲まれた環境で生活していると

脳卒中のあと長生きできないことがわかった



というおはなし。




感想:

隣の人に迷惑をかけている気がしてきた。

2013年1月29日

仰向けに寝ていると脳卒中の症状が重くなる


Supine sleep and positional sleep apnea after acute ischemic stroke and intracerebral hemorrhage.
2012  12月  ブラジル



睡眠時無呼吸症のある脳卒中患者は予後が良くない。

就寝中の姿勢と脳卒中の重症度との関連を調べたそうな。



急性期の脳梗塞または脳出血の66人について、

睡眠時の呼吸状態と姿勢を記録し、

睡眠時無呼吸症と脳卒中の神経症状との関連を解析した。



次のようになった。


・78.8%に睡眠時無呼吸症が見られた。

・1時間当たりの平均無呼吸回数は30回だった。

・66.7%はずっと仰向けで眠っていた。

・仰向け寝のときに無呼吸になる患者の割合は23.1%だった。

・仰向け寝の時間と神経症状の重症度との間に関連が見られた。






長い時間仰向けに寝ていた患者は神経症状が重かった。

また、仰向けになると無呼吸症になる者が4分の1に見られた。

急性期脳卒中患者を仰向けに寝かさないことが重要かもしれない



というおはなし。


写真:仰向け寝

2013年1月28日

【ガンナムスタイル】韓国の乗馬マシンセラピーで脳卒中リハビリ


Therapeutic effects of mechanical horseback riding on gait and balance ability in stroke patients.
2012  12月  韓国




乗馬マシンセラピーの脳卒中歩行リハビリ効果を検証してみたそうな。


37人の外来脳卒中患者について、通常の理学療法を行いつつ、

乗馬マシンセラピーあり、なしのグループに分けて

12週間継続の後、歩行能力、バランス能力を評価、比較した。



次のようになった。


・乗馬マシングループではバランス能力の著しい改善があった。

・歩行能力については両グループ間で差がなかった。





乗馬マシンセラピーは脳卒中経験者の

バランス能力改善にとても役立つことがわかった



というおはなし。




感想:

すでに韓国では電気の要らない次世代乗馬マシンが開発されていた!


なぜ韓国は乗馬に熱心なのか?

2013年1月27日

肩の痛み対策にテーピングを試してみた


Shoulder taping reduces injury and pain in stroke patients: Randomized controlled trial.
2013  1月  インド



脳卒中後の肩の痛みにテーピングが有効かどうか実験してみたそうな。


80人の急性期脳卒中患者について

テーピングおよび偽テーピンググループに分けて

14日、30日後の肩の痛みを評価した。

両者テーピング以外の通常の治療は行った。



次のようになった。


・14日時点で、テーピンググループでのみ

2種類の痛み指標でのスコアの若干の低下が見られた。





肩のテーピングによって痛みが減少する傾向が見られたが、

統計学的に有意なほどではなかった



というおはなし。

2013年1月26日

食物繊維は脳卒中予防に最適


High dietary fiber intake prevents stroke at a population level.
2012  12月  イタリア


食物繊維をいっぱい摂ると脳卒中予防になるか調べたそうな。

1647人の12年間の食事、医療データから食物繊維と脳卒中との関連を解析した結果、


次のようになった。


・食物繊維を多く摂ると脳卒中リクスが低下した。

・可溶性食物繊維なら一日に25g以上、

・不溶性食物繊維なら47g以上摂ると

・脳卒中のなりやすさが半分以下になった。





食物繊維をたくさん摂るだけで大いに脳卒中予防になることがわかった


というおはなし。





感想:

これらの記事↓を思い出した。
【ひじき推奨】 食物繊維を多く摂る日本人女性は脳卒中になりにくい
食物繊維の脳卒中予防効果が明らかに


むかしファイブミニってのが流行って、

ちっちゃな瓶に入った透明な水なのにレタス2個分の食物繊維?って不思議に思ったものさ。



2013年1月25日

壊死した脳がチョットなら障害も軽いのかな?


Size Doesn't Matter: Cortical Stroke Lesion Volume is Not Associated with Upper Extremity Motor Impairment and Function in Mild, Chronic, Hemiparesis.
2013  1月  アメリカ



脳卒中で損傷した脳の体積と、

上肢の障害および回復程度との関連を調べてみたそうな。



139人の慢性期脳卒中患者の医療記録を分析した結果、


次のようになった。

・損傷脳の体積は上肢機能の障害程度と関連がなかった


・損傷脳の体積と上肢機能の回復程度との間には、ほんの微かな関連が見られた。






こういうことは脳組織の代謝や構造も考慮に入れなければ理解できないよね


というおはなし。





感想:

当然といえば当然なんだけど、

脳を半分摘出してもふつーに生活している人とかみると、

フェイルセーフ機能が半端ない、ってことなんだとおもった。

2013年1月24日

脳卒中のあとのセックスって誰に相談すればいいの?


Sexuality after stroke: patient counseling preferences.
2013  1月  アメリカ

脳卒中患者のセックスカウンセリングの需要について調べてみたそうな。


268人の脳卒中患者について匿名のオンラインアンケート調査を行った。


次のようになった。

・38人からの回答があった。

・71%がセックスを重要な問題と考えていた。

・47%が脳卒中後に性機能の低下を意識していた。

・81%は脳卒中後のセックスについての知識が不足していると感じていた。

・26.5%は退院前のセックスカウンセリングを心中で希望していた。

・60-70%がセックスカウンセリングについて好意的で、すぐに受けたいと思っていた。


多くの脳卒中患者はセックスについての問題を抱えていて、

関連する情報をとても欲している。

定期的なカウンセリングの機会を設けたらいいかも



というおはなし。
図:脳卒中後のセックスへの関心度 男女差

感想:

この種のキーワードでここを訪れる人がとても多いのも事実。

だから納得。

2013年1月23日

心にトラウマを負った脳卒中患者は薬をちゃんと飲まない


Concerns about medications mediate the association of posttraumatic stress disorder with adherence to medication in stroke survivors.
2013  1月  アメリカ


脳卒中後の服薬遵守とPTSD(心的外傷後ストレス障害)との関連を調べてみたそうな。



40歳以上で発症後2年ほど経過した脳卒中患者535人について、

アンケート調査を行いPTSDおよび服薬状況との関連を解析した。



次のようになった。

・PTSDのある脳卒中経験者は薬物治療におおきな不安を感じていた。

・彼らの3人に1人は服薬を勝手に中止していた。





脳卒中でPTSDになった患者が服薬を守らないのは、

薬物治療への不信感が強いから と考えられる


というおはなし。




感想:

気持ちはわかる。

いまだに降圧薬は必要ないんじゃないかと思っている。

飲んでるけどね。

2013年1月22日

【悲報】脳卒中になる人のテロメアは短いことが判明


Short telomere length in blood leukocytes contributes to the presence of atherothrombotic stroke and hemorrhagic stroke and risk of post-stroke death.
2013  1月  中国



老化は脳卒中に影響すると考えられている。

そこでテロメアの短さと脳卒中との関連を調べてみたそうな。


テロメアは染色体の末端にあるDNA構造であり、

その短さは老化に関係があると言われている。



1756人の脳卒中患者と1801人の健常人のデータを比較、解析した結果、

次のようになった。

・テロメアの短い人はアテローム血栓性脳梗塞および脳出血のなりやすさが4-5割高かった。

・家族歴があるとそのリスクはさらに、各々2.5倍ほどになった。

・再発率とテロメアとの関連は見られなかったが、

・テロメアが短いと、アテローム血栓性脳梗塞の死亡率が69%高かった。

・白血球と血管内膜細胞のテロメア長に相関のあることも確認できた。






テロメアの短さとアテローム血栓性脳梗塞および脳出血、

脳卒中死亡率との関連が明らかになった



というおはなし。


感想:

テロメアが短いんじゃしょうがないな



この記事↓を思い出した。

脳梗塞患者のテロメアは とても短くて致命的



2013年1月21日

プリズム眼鏡の検証のために同名半盲患者に自動車運転させてみた


A pilot evaluation of on-road detection performance by drivers with hemianopia using oblique peripheral prisms.
2013  1月  アメリカ



同名半盲でも運転ができるようになるプリズム眼鏡を作ったそうな。



脳卒中で同名半盲になった12人について、

・視野を拡張する特注プリズム眼鏡 または

・見せかけだけの偽プリズム眼鏡

をかけさせて、街のなかを自動車で25km運転させた。

人を撥ねそうになったり、衝突事故を起こしそうになった回数等を

同乗者が記録し、比較した。



次のようになった。

・半盲側への危機対処成功率は特注眼鏡にすることで30%→80%に上がった。

・半盲でない側への反応は両者同じだった。





この特注プリズム眼鏡をかければ、

同名半盲で運転しても事故らないかもしれない



というおはなし。

図:同名半盲用プリズムメガネ



感想:

シミュレータを使わずに、実際に市街を走らせてしまうところに感心した。

2013年1月20日

トマトと脳卒中との関連について


Relationship of lycopene intake and consumption of tomato products to incident CVD.
2013  1月  アメリカ



血中のリコピン濃度が高いと

脳卒中を含む心血管系疾患になりにくいことがわかっている。


ではトマトを食べる量と関連があるのか、調べてみたそうな。



314人の心血管疾患、171人の冠動脈疾患、99人の脳卒中患者

について過去10年間の食生活データを解析した結果、


次のようになった。


・トマトを食べる量が増えると心血管疾患、冠動脈疾患のリスクが低下した。

・トマトを食べる量と脳卒中との関連はみられなかった。





トマトをたくさん摂ると心血管系疾患のリスクが低下した。

リコピン以外のトマトの他の成分についても調べる必要があるのかも知れない



というおはなし。




感想:

この記事↓をおもいだした。

トメィトゥが脳梗塞を予防する!



2013年1月19日

脳内出血は冬に多いことが確認される


Seasonal variation in spontaneous intracerebral hemorrhage frequency in Chengdu, China, is independent of conventional risk factors.
2013  1月  中国



脳内出血発生率の季節変動を調べたそうな。



2006-2009の中国のある都市での

脳内出血患者1615人のデータを解析した結果、


次のようになった。


・脳内出血発生率は、冬が10万人中45.5人でもっとも高く、夏が24.1人だった。

・この傾向は男女とも同じだった。

・年齢にも依らなかった。

・高血圧、糖尿、喫煙の有無などにも依らなかった。






理由はハッキリしないけど、

とにかく冬に脳内出血が多くなることがわかった



というおはなし。





感想:

ホント冬は嫌い。生命の危険を感じる。

2013年1月18日

失語症が治るスピーチ・エントレインメントとは


New technique helps stroke victims communicate
2013  1月  アメリカ



南カルフォルニア大学が、失語症を改善する新しい方法を見つけたそうな。



スピーチ・エントレインメント テクニックは

他の人が話す声をヘッドフォンに、

口の動きの映像をアイポッドタッチに映して

患者に真似させるという訓練法である。




この訓練を脳卒中で運動性失語(ブローカ失語)になり

22年間うまく話せなかった爺ちゃんに施したところ、

下のビデオ(2分間)のようになった、

というおはなし。






感想:

このテクニックを開発した大学教授のドヤ顔。

この種の劇的ビフォーアフター映像で人を信用させようとするのは

地位ある人としてあまり上品ではないと思った。

2013年1月17日

【21世紀】脳卒中リハビリ7つのトレンド


Seven capital devices for the future of stroke rehabilitation.
2012  12月  イタリア


将来の脳卒中リハビリを担う主要な最新装置を7種類、まとめてみたそうな。


1.ロボット
上下肢の外骨格ロボットなど。

2.ブレインコンピュータインターフェース
脳波や近赤外線をつかった装置。
写真:BCI



3.非侵襲脳刺激
磁気刺激や直流電気刺激など。
写真:TMS



4.神経機能代替
FES(機能的電気刺激装置)など。

5.バーチャルリアリティ

写真:VR



6.装着型機器
加速度計などの装置。



7.タブレットPC



これらを患者の状況に合わせて使い分けてゆきましょう

というおはなし。




感想:

画像は関連するものをテキトーに探して貼った。


タブレットPCを使ったリハビリアプリってほとんど目にしないけど、

STの検査の類はかなり楽しくなると思った。

2013年1月16日

脳卒中予防になる果物が判明


Total and specific fruit and vegetable consumption and risk of stroke: A prospective study.
2012  12月  スウェーデン



果物、野菜と脳卒中との関連を調べたそうな。



健康な男女74961人に食事アンケートを取り、

その後10.2年間の脳卒中の有無を追跡調査し、関連を解析した。


次のようになった。

・この間に4089件の脳卒中があった。

・内訳は、脳梗塞3159件、脳内出血435件、クモ膜下出血148件だった。

・果物、野菜を多く摂る人の脳卒中リスクはほとんど摂らない人より13%低かった。

・高血圧がないとこの関連はより顕著だった。

・特に、リンゴや梨、緑葉野菜が多いと脳卒中リスクが低下した。





果物、野菜を摂る量が増えると脳卒中リスクが低下した。

特にリンゴ、梨、緑葉野菜が効果的だった



というおはなし。

写真:りんご梨

感想:

どうやらリンゴと梨↓は定番のようだ。

梨とリンゴで脳卒中予防



2013年1月15日

非デブ男性が肉を多く摂ると脳卒中になる


Heme Iron Intake and Risk of Stroke: A Prospective Study of Men.
2013  1月  ポーランド



鉄分の摂取と脳卒中との関連を調べてみたそうな。



45-79歳の健康な男性38859人について、12年近く追跡調査した結果、


次のようになった。


・この間に3097件の脳卒中があった。

・2482件が脳梗塞、450件が脳内出血だった。

・ヘム鉄を多く摂る人の脳卒中危険率は約2割増しだった。

・肥満でない人に限定すると、その危険率は4割増しになった。

・非ヘム鉄の摂取量と脳卒中との関連は見られなかった。





正常体重の男性がヘム鉄を多く摂ると

脳卒中リスクが増加することがわかった



というおはなし。




感想:

ヘム鉄は主に赤肉(牛肉、豚肉)に多く含まれている。

非ヘム鉄は肉以外に由来する鉄分。

やたら肉を食べる人は脳卒中になりやすいってことと理解した。

この記事↓の意味がわかった気がする。

【初耳】鉄を多く摂る日本人男性は、脳卒中で死亡することが判明



2013年1月14日

毎日1個の玉子が脳出血予防になる


Egg consumption and risk of coronary heart disease and stroke: dose-response meta-analysis of prospective cohort studies.
2013  1月  中国



玉子の摂取量と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


データベースから関連する世界の研究論文を厳選して記録を統合、再解析した。

次のようになった。

・7500件の脳卒中事例を含む、400万人年の被験者記録が得られた。

・玉子の摂取量と脳卒中の発生との間に線形的な関連はなかった。

・脳出血に限定すると、玉子をたくさん摂る人の脳出血リスクは25%低下した。





1日に1個玉子を摂るくらいでは脳卒中に影響はなかった。

ただし、脳出血のリスク低下が見られたのでさらなる研究が期待される



というおはなし。

2013年1月13日

脳梗塞死亡率が7月に高い ←研修医のせいなのか?


Seasonal Variation in 30-Day Mortality After Stroke: Teaching Versus Nonteaching Hospitals.
2013  1月  アメリカ


一般に、教育研究病院が研修医の採用を始める7月に

院内死亡率が上昇することが知られている。


脳梗塞患者についても同様の傾向があるのか調べたそうな。



1999-2006の健康保険記録から65歳以上280万人余りの

脳梗塞患者データを抽出し、月ごとの院内死亡率との関連を解析した。



次のようになった。

・51.7%は教育研究病院に入院していた。

・院内死亡率に季節的な変動が見られた。

・冬に高く、夏に低いという傾向が毎年見られた。

・しかし、7月に小さな死亡率のピークがみられた。

・年を経るごとに死亡率は減少したが同様の季節変動は見られた。

・この季節変動は教育目的の病院も、研修医を採らない病院も同じだった。




脳梗塞患者の院内死亡率は年々減少傾向にあるが、

1月と7月に高くなるという季節変動はいまだ存在している。

特に7月の小ピークは研修医の採用によるものとは考えにくい



というおはなし。



感想:

今回は死亡率であって発症数ではない。

過去の記事↓を思い出した。
脳梗塞の季節がやってまいりました。 水分、すいぶん

3月の月曜、カラッとした晴天日には脳梗塞に注意

1月の憂うつな月曜日には脳卒中に注意

脳出血が増える季節 それは...


2013年1月12日

脳卒中後ウツで死亡リスク3倍以上


Depressed stroke survivors may face triple the risk of death
2013  1月  アメリカ



来週の米国神経学会で発表予定の研究だそうな。


脳卒中後のウツと死亡リスクとの関連を、

25-74歳の10550人について21年間調査したところ、


次のようになった。


・73人は脳卒中になったがウツはなかった。

・48人は脳卒中になり、ウツにもなった。

・8138人は脳卒中にもウツにもならなかった。

・2291人は脳卒中にならず、ウツになった。


・関連する要因を考慮にいれて解析の結果、

・脳卒中後ウツになった人は、脳卒中でもウツでもない人に比べ

・何らかの原因で間もなく死んでしまうリスクが3倍、

・脳卒中が原因で死ぬリスクは4倍だった。





脳卒中患者のウツを早く見抜き対処することが重要かも


というおはなし。

2013年1月11日

紅茶を毎日ガブガブ飲む人は脳卒中にならない


Black tea consumption and risk of stroke in women and men.
2013  1月  スウェーデン

紅茶と脳卒中との関連を調べたそうな。



当時健康だった74961人の男女を10年あまり追跡調査した結果、

次のようになった。


・この間に4089人が脳卒中になった。

・3159人が脳梗塞、435人が脳内出血、148人がクモ膜下出血だった。

・紅茶の摂取量が多いと脳卒中リスクが低下した。

・一日に4カップ以上飲むと、飲まない人に比べて脳卒中リスクが2~3割低かった。

・ちょっと飲むくらいでは効果はなかった。





紅茶を毎日4カップ以上飲むと脳卒中予防になることがわかった


というおはなし。




感想:

トイレが近くなってしょうがないから

カフェイン飲料はとらないようにしているので残念。



紅茶と言えばコレ


2013年1月10日

【朗報】胃がんの素ピロリ菌があると脳卒中予防になることが判明


Disappearing bacterium may protect against stroke
2013  1月  アメリカ





胃の粘膜に住み着き

胃がんと関連があるとされるヘリコバクター・ピロリ菌と

脳卒中死亡率との関連を調査したそうな。



1万人近くの被験者についてヘリコバクター・ピロリ菌と

各病気死亡率を12年あまり追跡調査し 関連を解析した結果、


次のことがわかった。


ヘリコバクター・ピロリ菌に感染していると

・胃がん死亡率が40倍になった。

・脳卒中死亡率が55%低下した。

・肺癌死亡率も45%低下した。






ヘリコバクター・ピロリ菌を持っているといいこともあるんだよ


というおはなし。



Association between Helicobacter pylori and mortality in the NHANES III study.

2013年1月9日

外骨格ロボットで脳卒中歩行リハビリ


Walkbot exoskeleton rehabilitates stroke survivors
2013  1月  韓国

脳卒中患者向け、歩行リハビリ用ロボットを開発したそうな。


すでに商品化されていて、

walkbotという企業が製造販売している。


実際の動作風景はこちら↓


これで療法士さんは楽チン

というおはなし。




感想:

維持費も含め導入費用は相当なはず。

療法士さんを安く雇って酷使したほうが経済的、と考える。


また、手すりにしがみついている時点で

ロボットを着る意味があるのか?と疑問に思った。


この記事↓を思い出した。
HALが歩行リハビリに向いていないと思うわけ


2013年1月8日

脳卒中で聴覚の注意力が低下する


Stroke caused auditory attention deficits in children.
2013  1月  ブラジル


聴覚の選択的注意力を脳卒中の子供で調べてみたそうな。


脳卒中で脳半球に損傷の確認できた7-16歳の子供13人について、

いくつかの聴覚テストを行った。



次のようになった。

・注意力が健常人と大きく異なっていた。

・脳の病側と反対側の聴覚、方向注意力が低下していた。

・テストによっては左右耳によらず聴覚低下が見られた。



脳卒中が聴覚注意力の低下をもたらすことが確認できた


というおはなし。
写真:脳卒中子供の聴覚
写真:子供の聴覚



感想:

脳の損傷、音、注意力...

ちょっと前の記事↓を思い出した。
半側空間無視が音楽で治った


2013年1月7日

本場インドのミラーセラピーはひとあじ違う


Neural interface of mirror therapy in chronic stroke patients: A functional magnetic resonance imaging study.
2012  12月 インド


ミラーセラピーで脳の活動に変化があるのか 調べてみたそうな。



慢性期脳卒中患者20人と健常な10人について、


webカメラで正常な上肢をパソコンスクリーンに左右反転して映し

それを麻痺手と想定して、

手首を動くように念じる1時間ほどの訓練を

週5日×8週間継続した。


セラピー前、8週間後、24週後の脳の働きをfMRIで観察した。


次のようになった。

・すべての患者で上肢機能が向上した。

・8週間後、病側脳の一次運動野、運動前野の活動が活発になった。





慢性期脳卒中患者へのミラーセラピーが、

ミラーニューロンシステムの働きでもある動作観察仮説を

支持するような結果を脳にもたらすことが確認できた



というおはなし。






感想:

なぜわざわざパソコンに映しているのかがよくわからなかったが、

このときの記事↓とは結果が真逆。
ミラーセラピーが脳に働きかける説は 文字通り "幻" かも


ラマチャンドラン先生の地元インドの研究だから

ネガティブな結果が出ようはずもないけれど...

2013年1月6日

【パラドックス】タバコ好きの脳梗塞患者にはtPA治療が良く効くぅ


Smoking-Thrombolysis Paradox: Recanalization and Reperfusion Rates After Intravenous Tissue Plasminogen Activator in Smokers With Ischemic Stroke.
2013  1月  ドイツ



血栓溶解治療(tPA)の効果が喫煙者で高いことは心筋梗塞では報告されている。


脳梗塞患者について、喫煙者と非喫煙者とで

血栓溶解治療の効果に差が出るか調べてみたそうな。




血栓溶解治療は脳梗塞発症後4.5時間以内に施した。

治療前後でMRI検査を行い、脳血液の再還流状況を確認した。

また、発症3ヶ月後の自立度を評価した。

これらの結果と喫煙状況との関連を解析した結果、


次のようになった。


・148人の急性期脳梗塞患者があった。

・21.6%が喫煙者だった。

・喫煙者は若く、女性が少なく、血糖が高く無く、脳の還流低下が大きかった。

・脳の再還流、血管の再開通のしやすさは、喫煙者の方が非喫煙者よりも5倍前後高かった。

・3ヶ月後の自立度も、喫煙者のほうが良い状態だった。





喫煙していると脳梗塞の血栓溶解治療が効きやすくなることがわかった。


というおはなし。





感想:

脳出血についてはタバコがイイって話を聞かないな...

2013年1月5日

【ゴールド・フィンガー】脳卒中後の便秘を解消するデジタル刺激とは何なのか?


A systematic review of the effectiveness of bowel management strategies for constipation in adults with stroke.
2012  12月  シンガポール



脳卒中のあとの便秘傾向は珍しくない。

しかしその対処法が必ずしも明らかではない。


そこで、過去の研究をデータベース検索して見直してみたそうな。



次のようになった。

・信頼の置ける研究報告が3つだけ見つかった。

・看護師主導のいくつかの排便管理プログラムがあり、

・それぞれが効果を上げていた。

・また、定期的な肛門への指刺激(digital stimulation)も効果的だった。





脳卒中後の便秘対策は限られているものの、

効果的な方法がありそうなことがわかった



というおはなし。




感想:

"digital stimulation"(デジタル刺激)って、電気療法かと思ったら、こういうこと↓↓↓だった。




集中治療室をでた直後はウンコがまったくでなくて、

若くてかわいい看護師さんに座薬をねじ込んでもらった素敵な思い出...

2013年1月4日

【上肢麻痺】イメージトレーニングは促通なみの効果しかない


Effect of Mental Practice on the Improvement of Function and Daily Activity Performance of the Upper Extremity in Patients With Subacute Stroke: A Randomized Clinical Trial.
2012  12月  オランダ



脳卒中後の上肢リハビリにイメージトレーンングを

加えたときの効果を調べてみたそうな。




患者を次の2グループに分けた。

・イメトレグループ

→通常のリハビリに加えビデオベースのイメージトレーニングを行う。


・比較グループ

→通常のリハビリに加え、神経促通運動を行う。




これらを1日3回×6週間行い、

上肢の器用さや日常生活動作を評価する3種類のテストで違いを比較した。




次のようになった。

・両グループ共に、2種類のテストスコアが改善した。

・"Frenchay arm test"でイメトレグループのみ著しいスコアアップがあった。

・とは言うものの、両グループ間でトレーニング成果の明らかな違いがあるとは言えなかった。







イメージトレーニングによる効果を確認できたが、

神経促通運動と同程度のものだった、残念



というおはなし。

2013年1月3日

療法士さんは女性と外人には時短しがちであることが明らかに


Gender and being born overseas influences the amount of acute stroke therapy.
2012  12月  オーストラリア



脳卒中発症後2週間以内に受ける理学療法(PT)、作業療法(OT)の

総時間、頻度、強度に影響する要因を調べてみたそうな。



7施設、274人の脳卒中患者データを解析した。


次のことがわかった。

・1日にだいたい40分間のPT,OTを受けていた。

・女性はPT,OTの時間がトータルで2割ほど短かった。

・外国生まれの患者は高強度のPT,OT時間が2割ほど短かった。

・重症な患者ほどPT,OT時間が長かったが、高強度訓練は減った。

・年齢との関連はなかった。





患者の特徴によってセラピー時間が変わっていた。

療法士さんたちが自らの偏見に気づいてくれることを望む



というおはなし。





メモ:ゲリがとまらない。

2013年1月2日

アメリカじゃTIAでヘリコプターに乗れるらしい


Interhospital helicopter transport for stroke.
2013  1月  アメリカ



田舎の病院から都会の病院へ

ヘリコプターで運ばれてきた脳卒中患者の

内訳と傾向について調べてみたそうな。




次のようになった。


・2003-2008に、脳卒中患者347人のヘリコプター移送があった。

・病名内訳は、脳内出血44%、クモ膜下出血24%、硬膜下血腫14%、脳梗塞,TIA9% だった。

・到着後、28%で血管撮影が、32%で神経外科手術、血腫除去、動脈瘤クリップが行われた。

・この間に、脳梗塞やTIAで運ばれてくる患者は3倍に増えた。

・移送前に血栓溶解(tPA)治療を受けている患者も大幅(0%→3%)に増えた。






ヘリコプター移送のおかげで田舎住まいの人でも安心


というおはなし。


ヘリコプター救急車



感想:

退院後、請求書を見てビックリ。

どうして放っておいてくれなかったのか、

と苦情が殺到する予感。

2013年1月1日

TIAのあと脳卒中が再発する6つのリスク要因とは


Analysis of multiple risk factors for the recurrence of nondisabling stroke.
2012  8月  中国



無障害脳卒中(一過性虚血発作、軽症脳梗塞)のあとに

脳卒中が再発するリスク要因を調べてみたそうな。



2006-2009に無障害脳卒中になった患者620人について、

年齢、性別、肥満度、喫煙、飲酒歴、血圧、手足の衰え、言語障害、糖尿 

等のリスク要因と90日以内の脳卒中再発との関連を解析した。



次のようになった。

発症後90日以内の再発リスク要因、


・1時間以上続く症状

・言語障害

・手足の筋力低下

・BMI25以上

・脳血管障害歴

・超音波検査での頸動脈プラーク






無障害脳卒中のあと再発するリスク要因を6つに絞り込むことができた



というおはなし。

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