2013年9月30日

薬を飲まなくなってしまう脳卒中患者の割合と特徴


The association between patients' beliefs about medicines and adherence to drug treatment after stroke: a cross-sectional questionnaire survey.
2013  9月  スウェーデン

再発予防のための服薬を遵守しない脳卒中患者がどんな考えを抱いているのかを調べてみたそうな。


退院して自宅に居る脳卒中患者に、発症3ヶ月時点での服薬遵守状況と、服薬についての考えをアンケート調査した。


次のようになった。

・989人の患者中、578人から完全回答が得られた。

・服薬をやめてしまった患者数は72人(12.5%)だった。

・彼らは服薬に対し、ポジティブなイメージが少なく、ネガティブに捉えがちで、

・薬を飲んでもあんまり役に立たないと考えていた。


ちゃんと服薬してもらうためには患者の理解を促さないとね、


というおはなし。



感想:

わたしも同じ考えだが薬をやめる勇気がない。

2013年9月29日

tDCSは何度も繰り返すと効果的


Transcranial direct current stimulation over multiple days improves learning and maintenance of a novel vocabulary.
2013  8月  オーストラリア

経頭蓋直流電気刺激(tDCS)のこれまでの報告は刺激が1回だけのものが多い。
そこで複数回刺激した時の言語機能への効果を調べてみたそうな。


40人の健常人について、tDCSのプラス極刺激または、偽刺激のグループに分けて、計20回の刺激を行いながら、5日間にわたり新たな語彙の学習課題成績を比較した。
また、1週間後もフォローした。


次のようになった。

・言語学習スコアはtDCSグループで優れていた。

・認知課題ではtDCSグループが早い段階で最高スコアに達していた。

・これら両課題についてtDCSの効果は1週間後も持続していた。



tDCSは複数回行うとより効果的で、失語症の脳卒中患者の治療に使えるかも知れない、


というおはなし。



2013年9月28日

脳卒中患者は眠れない


Predictive factors of subjective sleep quality and insomnia complaint in patients with stroke: implications for clinical practice.
2013  8月  ブラジル

脳卒中患者の睡眠の質と不眠状況について調べてみたそうな。


平均年齢57の40人の脳卒中患者と30人の健常人について、睡眠アンケートをとり、データ解析した結果、


次のようになった。

・睡眠の質スコアは脳卒中患者で高く(患者6.3、健常人3.9)、質の悪さを示していた。

・不眠経験者の割合は、脳卒中患者で37.5%、健常人で6.7%だった。

・女性であること、睡眠の断片化が不眠のリスク要因だった。


脳卒中患者は睡眠障害になりやすいので、注意しましょう、


というおはなし。




感想:

入院中の睡眠の思い出は尿瓶体験だね。

当時、左手足はほぼ完璧に麻痺して

寝ぼけていてかつ真っ暗ななかで狙いを外し、自分の顔にかかったことがある。




2013年9月27日

リハビリは早く始めれば良いってものでもないらしい


Effect of task-specific training on functional recovery and corticospinal tract plasticity after stroke.
2013  9月  韓国

リハビリを開始する最適なタイミングを、皮質脊髄路もみながら調べてみたそうな。


人為的に脳梗塞にしたネズミについて、梗塞サイズの大小でグループ分けした。

さらに課題志向型リハビリを開始する時期ごとに1,5,14日後のグループに分け、行動試験で回復程度を追跡した。

そののち解剖して脳内の神経構造を確認した。


次のようになった。

・小さい梗塞グループでは、リハビリを1または5日後に開始したネズミの回復が非常に良かった。

・大きい梗塞グループでは5日後開始が最も回復良く、いっぽう1日後開始ネズミは症状が悪化した。

・対側の軸索新芽形成は両グループの5日後ネズミで増加していた。

・しかし大きい梗塞グループの1日後リハビリ開始ネズミの軸索形成は逆に減少していた。

・運動野と脳梁を結ぶ軸索形成にも同様の傾向が見られた。


脳卒中からの機能回復程度は、梗塞のサイズとリハビリ開始時期によって変わる。これは皮質脊髄路の可塑的構造変化と関係があるかも知れない、


というおはなし。


写真:皮質脊髄路

2013年9月25日

脳梗塞になったら首の後ろを揉むと脳が復活するかも知れないという根拠について


Effect of nape cluster-acupuncture treatment on brain microcirculation in ischemic stroke rats
2013  6月  中国

首の後ろに並んだツボへの鍼刺激が脳虚血に及ぼす影響を実験してみたそうな。


80匹のオスのネズミを、脳虚血グループと偽手術グループとに分けて、
さらに各々 鍼刺激グループと投薬グループとに分けた。

鍼刺激グループは首の後ろのツボ4箇所に鍼を打ち、16分間刺しっぱなしにした。これを1日1回×14日間続けた。

投薬グループには脳の血流を改善する薬を1日1回胃内投与×14日間続けた。


次のようになった。

・虚血手術グループでは、明らかに脳血流量が減少し、血液粘度が上昇した。

・鍼刺激および投薬グループで明らかに脳血流量が増加し、血液粘度は下がった。

・これらの効果は鍼刺激のほうが投薬よりも顕著にあらわれた。



ネズミを使った実験では、首の後ろのツボ群を鍼刺激することで脳の微小循環動態がかなり改善することがわかった、


というおはなし。

写真:首の後ろのツボ


感想:

入院中、首の後ろをやたらキツく揉むOTさんがいて、揉み方がキツすぎて失神者がでるほどだった。

そういう行動に駆り立てた背景にはこんな理由があったのかも知れない。


2013年9月24日

とつぜんキーボードが打てなくなる脳梗塞症状があるらしい


Dystypia in acute stroke not attributable to aphasia or neglect.
2013  9月  イギリス

右利き68歳の男性が脳梗塞により突然タイピングができなくなったそうな。


まず手書き文字がおかしくなり、続いてタイピング障害に陥った。

病院でMRIを撮ると左脳の側頭頭頂部に梗塞が見つかった。


このタイピング障害の原因となりうる失語症、失読症、失書症、空間無視、感覚麻痺、協調運動不全といった症状はいっさい見られなかった。


このケースのようにタイピングだけできなくなるという特殊なことが起こりうるので、復職を考えたリハビリテーマを作成する際には注意が必要、

というおはなし。

写真:Dystypia


感想:

自分が脳出血に気づいたきっかけがタイピングミスだったので興味をもった。

よーく観察したところ、触覚が麻痺して 指がどのキーに触れているのかまったくわからなくなっていることがタイプミスの原因だった。

2013年9月23日

歩数計はもう古い!FitBitを着けた脳卒中患者が増える予感


Accuracy of Two Activity Monitors in Detecting Steps in People With Stroke and Traumatic Brain Injury.
2013  9月  アメリカ

脳卒中患者の日常の歩行活動を記録するための装置として

最新の一般向け活動記録計
FitBit,
Nike+Fuelband
の性能を、

研究用歩数計
・StepWatch Activity Monitor(SAM)

と普通の歩数計
・ Yamax SW701 Digi-Walker Pedometer(YDWP)
とで比較してみたそうな。


脳卒中または外傷性脳損傷の患者について、
上記4つの記録計を付けた状態で歩行させ、その様子をビデオ記録した。


ビデオ記録の解析からわかった歩数と、測定器の記録を比較したところ、


正確さの順位は次のようになった。

SAM>FitBit>YDWP>Nike+Fuelband


脳卒中患者の歩行状況をモニターするためには、FitBitが精度、経済性共に優れていると思う、


というおはなし。



感想:

FitBitもNike+もスマホ連携するただの歩数計なんだけど、なにかスゴイことをしている感 がたしかにある。

調べてみるとNike+のほうは検索にかかる件数もずっと少なく、市場的にもFitBitの勝ち。


FitBitのプロモーションビデオ







2013年9月22日

クモ膜下出血から3年経ってもPTSDの人の特徴


Post-Traumatic Stress Disorder in Patients 3 Years after Aneurysmal Subarachnoid Haemorrhage.
2013  9月  オランダ

クモ膜下出血は脳卒中のおよそ5%を占める。その回復初期には心的外傷後ストレス障害(PTSD)が珍しくない。

そこで、発症3年後のPTSDの割合を調べてみたそうな。


クモ膜下出血から退院して3年経った患者143人に手紙でアンケート調査をした。

・94人から回答があった。回答者と非回答者とで 入院時のちがいはなかった。

・回答者の24人(26%)がPTSDと判断できた。

・PTSD患者の特徴は "消極的対処"である、という点以外見つからなかった。


クモ膜下出血から3年が経った時点でさえ、4人に1人はPTSDだった。彼らには"消極的対処"という特徴がある、

というおはなし。



感想:

消極的対処は、問題に対して あきらめる、避ける、個人内で解消する 傾向を指す。

自慢じゃないけど、自分にぴったり当てはまる。

2013年9月21日

夢の薬 バイアグラが脳卒中にも効きそうなことがわかった


Neuroprotection by Sildenafil: Neuronal Networks Potentiation in Acute Experimental Stroke.
2013  8月  中国

シルデナフィル(バイアグラ)の脳卒中回復、神経形成効果について調べてみたそうな。


人為的に脳虚血状態にしたネズミを使って、2時間後以降にシルデナフィルを注射した。

その後の機能回復と、梗塞や浮腫の大きさ、関連する複数のたんぱく質について分析した結果、


次のようになった。

・シルデナフィルによって神経症状が回復し、4時間後の投与であっても梗塞の拡がりが抑えられた。

・シルデナフィルは神経の欠損を抑え、神経形成やシナプスの働きに関連するたんぱく質の生成に影響していた。


バイアグラが脳卒中急性期のダメージから神経をガッチリと保護することがわかった、


というおはなし。



感想:

バイアグラ関連の報告はときどき現れる。
バイアグラを飲むと寝たきりの人が立ち上がる可能性について

バイアグラで脳内出血のキケン




2013年9月20日

農作業をすると脳卒中になるどころか健康になってしまうことが判明


Agricultural exposures and stroke mortality in the agricultural health study.
2013  9月  アメリカ

農業従事者は農薬の使用などにより脳卒中リスクが高まる可能性がある。

そこで、農作業と脳卒中死亡率との関連について調べてみたそうな。


農薬も扱う農家の男性51603人について13年間余り追跡調査した結果、


次のようになった。

・この間に308人が脳卒中で死亡した。

・農薬の使用と脳卒中死亡率との間に関連は見られなかった。

・干し草、穀物、サイロ作業の機会が多いほど、脳卒中死亡率は低かった。


農作業にともなう殺虫剤の使用で脳卒中死亡率は上昇しなかった。むしろ農作業により脳卒中死亡率が下がることがわかった、

というおはなし。


写真:農作業



2013年9月19日

子供の脳卒中経験者はこのへんが弱い


Neuropsychological and neurobehavioral outcome following childhood arterial ischemic stroke: Attention deficits, emotional dysregulation, and executive dysfunction.
2013  9月  イギリス

子供の脳梗塞経験者の神経心理学的、神経行動学的特徴を調べてみたそうな。


6-18歳の脳梗塞経験者49人について、
読解力、注意力、遂行力 等を、
本人、両親、教師それぞれに確認した。


次のようになった。

・知性には問題ないものの、神経心理学的には 損傷脳の側に依らず注意力と遂行力に脆弱性が見られた。

・感情的、行動制御的困難が見られた。

・若いだけあって、脳の可塑的適応は早く、高齢者よりは回復が良かった。


子供の脳卒中経験者には、感情統御不全、遂行機能障害、注意欠陥などの長期的なリスクがあることがわかった、


というおはなし。



感想:

子供じゃないけど、気が散る、やる気がでない、怒りっぽい、とか わかるよ。



2013年9月18日

ミラーセラピー中の脳の働きがわかった


Cerebral activation evoked by the mirror illusion of the hand in stroke patients compared to normal subjects.
2013  9月  ドイツ

ミラーセラピーの効果を脳の活動から調べてみたそうな。


15人の健常人と脳卒中で上肢麻痺の5人の患者について、
ミラーセラピー中の脳の働きをMRIで観察し、比較した。


次のようになった。

・健常人ではその多くに、右手または左手のミラー像の観察により脳半球に対応する活動が現れた。

・ミラー像の反対側脳の楔前部に現れる活動強度は、動作のスピードに依らなかった。

・なぜか右手については、年齢が高いほど脳の活動強度が低くかった。

・脳卒中患者についても健常者のそれと同様な活動パターンを示していた。


健常者では、ミラー像を介した手の動きが、その反対側の脳に活動をもたらした。
同様のことが重度片麻痺の脳卒中患者にも見られた、


というおはなし。



楔前部(けつぜんぶ)
写真:楔前部

2013年9月17日

電子ドラムで演奏訓練→ 音楽サポート療法


Plasticity in the sensorimotor cortex induced by Music-supported therapy in stroke patients: a TMS study.
2013  9月  スペイン

脳卒中患者の麻痺手の運動訓練を兼ねた楽器演奏には脳の多くの場所を連携的に活動させ機能回復を促す効果があるとされる。

この音楽サポート療法の効果を検証してみたそうな。


9人の脳卒中患者および9人の健常人について、
電子ピアノ、電子ドラムを用いた楽器演奏リハビリを1回30分間×20回、4週間にわたり実行した。

この前後での麻痺手の運動機能を評価、比較した。

また、脳皮質の活動状況を磁気刺激で確認した。


次のようになった。

・音楽サポート療法によって麻痺手の運動機能が著しく改善した。

・同時に運動野の興奮パターンの変化も見られた。


音楽サポート療法は脳の可塑性を促す有効な治療法である、


というおはなし。


2013年9月16日

半側空間無視に効くアイパッチ療法はこれだ


Effect of Eye Patching in Rehabilitation of Hemispatial Neglect.
2013  9月  イタリア

半側空間無視のアイパッチ療法の効果について、過去の研究を再検証してみたそうな。


医学論文データベースから、関連する13の研究例を厳選した。


次のような内容だった。

・概ね単眼アイパッチまたは右半視野アイパッチの効果検証だった。

・単眼アイパッチは、右および左アイパッチのケースが検証され、有効、無効定まらなかった。

・一方、右半視野アイパッチはだいたい有効で、

・他のリハビリと組み合わせることで効果が強まるとする研究もあった。


半側空間無視には右半視野アイパッチ療法が良さそうである、


というおはなし。



右半視野アイパッチ
写真:右半視野アイパッチ

2013年9月15日

ゲームリハビリを試してみた


Does the Inclusion of Virtual Reality Games within Conventional Rehabilitation Enhance Balance Retraining after a Recent Episode of Stroke?
2013  9月  シンガポール

バーチャルリアリティゲームをリハビリに取り入れる効果を検証してみたそうな。


19人の脳卒中患者について、
従来型リハビリ60分間、もしくは
従来型リハビリ40分間+ゲーム20分間
の2グループに分けて約2週間後の改善程度を比較した。

ゲームはWii fitまたは、Microsoft Kinectを用いた。



結果は、
ゲームグループで機動性とバランス能力が大きく改善された。


ゲームリハビリは有効でかつ人手を要さない方法である、


というおはなし。




かえって人手がかかるような…
写真:ゲームリハビリ


2013年9月14日

脳卒中専門病棟では46時間後には叩き起こされる


Physical activity patterns of acute stroke patients managed in a rehabilitation focused stroke unit.
2013  9月  オーストラリア


脳卒中専門病棟での身体活動状況を調べてみたそうな。

入院後14日間の身体活動状況を観察し、解析した結果、


次のようになった。

・130人の患者が対象になった。

・1日の45%の時間をベッドの外で過ごしていた。

・そしてPTとOTの時間があわせて58分間あった。

・発症から初めてベッドを離れるまでの平均は46時間。


脳卒中専門病棟ではとても早くに患者に活動させることがわかった、


というおはなし。



感想:

リハビリの時間が短いけど最初はこれでも全力が必要。

当然ながら患者はほとんどの時間を1人ベッド脇で過ごす。
写真:脳卒中患者の身体活動状況

2013年9月13日

脳卒中の精神錯乱は抑肝散を飲ませれば治る


Retrospective Analysis of the Effectiveness of Yokukansan(Japanese Herbal Medicine, TJ-54)in the Treatment of Delirium Following Acute Stroke
2013  9月  日本

急性期脳卒中入院患者のせん妄(精神錯乱)対策として、抑肝散(よくかんさん)の効果と安全性について調べてみたそうな。


2010年に入院し、せん妄状態にあった患者で、抑肝散治療を受けた者の医療情報を再解析した結果、


次のようになった。

・対象患者は77人、平均年齢80の男女。

・抑肝散2.5gを1日3回、1週間前後与えた。

・5日後、せん妄スコアは15→8になり、有意に改善した。

・他の精神薬を使った患者はいなかった。

・副作用もなかった。


脳卒中後の精神錯乱状態は、抑肝散を飲ませると改善することがわかった、


というおはなし。




感想:

フツーにネット通販で買える。

こんな説明があった。

『 アルツハイマーや認知症の予防、機能低下からくる神経の高ぶりを鎮めることで、被害妄想や暴力などを鎮めるのに使用します。』


2013年9月12日

リハビリが多いほど死亡率が下がることが判明


Association between the Volume of Inpatient Rehabilitation Therapy and the Risk of All-cause and Cardiovascular Mortality in Patients with Ischemic Stroke.
2013  9月  台湾

急性期脳梗塞患者の死亡率と院内リハビリ量との関連を、患者の重症度も含めて調べてみたそうな。


2008年に入院した脳梗塞患者1277人の医療記録を解析した結果、


次のようになった。

・平均で12ヶ月間追跡できた。163人が死亡していた。

・リハビリ療法の量が多いほど、総死亡率および心血管死亡率が低下した。

・最大で死亡率は半分になった。

・この関連は脳卒中の重症度で変わらなかった。


リハビリ療法が多いと死亡率が劇的に下がった。どんどんリハビリさせるといいと思う、


というおはなし。



感想:

リハビリって、入院中ほぼ唯一誰かにかまってもらえる時間なんだよね。

しかも1日のうちのほんの1-2時間に過ぎない。

あとほったらかし。


そのへんと関係がある気がする。



2013年9月11日

ナニワイバラが脳梗塞にすごくイイかも知れない理由


Protective effect of flavonoid-rich extract from Rosa laevigata Michx on cerebral ischemia-reperfusion injury through suppression of apoptosis and inflammation.
2013  9月  中国

ナニワイバラ(浪花茨)の実から抽出したフラボノイドをたくさん含んだサプリメントの神経保護効果について調べてみたそうな。


この抽出物にはフラボノイド、サポニン、タンニン他10の化学成分が含まれている。

これを飲むと生存率、脳の機能障害、組織ダメージが明らかに改善する。

その他にもDNAレベルで作用する抗酸化作用、アポトーシスに関連する物質にも影響を与え細胞死を減らし、炎症も抑える働きがある。


ナニワイバラサプリメントには脳梗塞の治療に役立つさまざまな成分が含まれていることがわかった、


というおはなし。




ナニワイバラ サプリメント

2013年9月10日

10年後ハッピーな脳卒中経験者の6つの特徴


Sense of well-being 10 years after stroke.
2013  9月  ノルウェー

脳卒中患者が発症10年後に幸せを感じている条件について調べてみたそうな。

9人の脳卒中経験者に面談してアンケート調査した結果、


次の6つの要素が見つかった。

1)前向き志向の性格

2)意義のある活動

3)あらたな健康生活習慣

4)社会や家族との関わり

5)経済的な余裕

6)公共支援

自宅での看護や健康支援を受けていた者はわずかであったが、彼らは概ね回復状態に満足していた。

自立、前向き志向、健康知識、他者との関わり、が脳卒中経験者の長期的な幸せにつながることがわかった、

というおはなし。



感想:

もうすぐ5年になるけど、孤独がいちばんの問題かもね。

2013年9月9日

脳出血で衝動制御障害?『ぜんぶオレのおごりだぁ』


Pathological generosity: An atypical impulse control disorder after a left subcortical stroke.
2013  8月  ブラジル
Brazilian Man Can't Stop Giving Gifts, Money After Stroke Induces 'Pathological Generosity'


脳出血がきっかけで異常に気前が良くなった男性がいるそうな。


左脳内出血を経験した49歳の男性の性格が変わってしまった。

面識のない道行く子どもたちにお菓子や食べ物を振る舞ってあげずにはいられなくなってしまった。

ついにはお金を配り始め、自分の貯金の管理もできなくなり、職も失った。


調べると、左前頭葉の血流が低下していた。

この性格の変化は、脱抑制、アパシー、躁、うつのいずれにも分類できないユニークなものだった


というおはなし。




感想:

バカになっちゃっただけ、と言わないところがサイエンティストだねぇ。

2013年9月8日

タバコは脳の血流を変えてしまうのか?


The Influence of Tobacco Smoking on the Relationship between Pressure and Flow in the Middle Cerebral Artery in Humans.
2013  8月  ニュージーランド

喫煙は脳卒中のリスク要因であるがそのメカニズムは明らかでない。

そこで、喫煙習慣と脳血流との関連を調べてみたそうな。


17人の非喫煙者と15人の常習喫煙者について、
脳血流速と血圧、心拍、血圧反射機能などを1本のタバコを吸わせる前後で測定、比較した。


次のようになった。

・喫煙者と非喫煙者とで、実験前の脳血流速、血圧等の違いはなかった。

・タバコを吸わせた直後に血圧反射機能の低下を示す反応が両グループで同様に観察された。


意外なことに、常習的な喫煙は血圧と脳血流との関係を変えてしまうものではないことがわかった、

というおはなし。



感想:

タバコで脳の血行動態が変わるわけではない、ということと理解。

2013年9月7日

tDCSは電極を間違えると脳梗塞が拡大することが判明


Safety and Efficacy of Transcranial Direct Current Stimulation in Acute Experimental Ischemic Stroke.
2013  8月  イタリア

経頭蓋直流電気刺激(tDCS)治療はもっぱら慢性期脳卒中患者でのみ行われている。
そこで、急性期に適用した場合の安全性、効果について調べてみたそうな。


ネズミについて、磁気共鳴スペクトロスコピーで脳の代謝状況を確認したのち、人為的に脳梗塞にしてtDCSを施した。
プラス極、マイナス極、偽電極でのそれぞれの代謝への影響も同様に測定した。

次のようになった。

・マイナス極刺激のときに梗塞領域が最も小さく、炎症も抑えられ、回復も早かった。

・これはスペクトロスコピーでグルタミン酸代謝の変化として確認できた。

・一方、プラス極刺激の場合、梗塞が大きくなり、脳血液関門の働きも乱れた。


急性期脳梗塞へのtDCS治療に神経保護効果を確認した。
しかし、その極性、適用時期には注意が必要である、

というおはなし。




感想:

こんなはなし いままで耳にしたことがない。

2013年9月6日

上海の大気汚染と脳卒中死亡率との関係


Epidemiological evidence on association between ambient air pollution and stroke mortality.
2013  5月  中国

大気汚染と脳卒中死亡率との関連を調べてみたそうな。


2003-2008の上海にて、65歳以上の日々の脳卒中死亡率を収集し、大気汚染データ(PM10,SO2,NO2濃度)との関連を解析した結果、


次のようになった。

・脳梗塞死亡率はいずれの大気汚染物質とも強い関連があった。

・脳出血はSO2,NO2とのみ関連し、PM10との関連は薄かった。

・特に心臓病を持っていると、NO2濃度が10μg/m3増える毎に脳梗塞死亡率が7%増加した。



大気汚染と脳卒中死亡率との関連が明らかになった。心臓病+NO2曝露で脳梗塞死亡率が増加することもわかった、


というおはなし。

写真:上海大気汚染


感想:

中国発の大気汚染と脳卒中の研究をよく見かけるようになった。

近い将来、日本でも低レベル放射線被曝と脳卒中についての論文がたくさんでるんだろな。


2013年9月5日

禁煙のため無煙タバコにしました → 脳卒中で死亡


Smokeless tobacco and cardiovascular disease in low and middle income countries.
2013  7月  インド

喫煙は脳卒中など心血管系疾患の主なリスク要因である。

そこで、無煙タバコについても心血管系疾患との関連を調べたそうな。


過去の研究を調べたところ、

・無煙タバコは東南アジア、北ヨーロッパでよく使われている。

・冠動脈疾患や脳卒中で死に至るリスクの上昇が指摘されている。

・無煙タバコと通常の喫煙を行うと、そのリスクが倍になる。

・無煙タバコ利用者には高血圧やメタボが多い。

・無煙タバコは、喫煙同様、アテローム性血栓症を加速する。


緊急に無煙タバコ中毒対策が必要である、


というおはなし。




感想:

無煙たばこ=スモークレスたばこ、かぎたばこ、かみ(噛み)たばこ、 SNUS(スヌース)


煙がないぶんヘルシーなイメージがあるけど、検索するとロクな記事がない。

画像を貼ろうと思ったけど、グロ画像しかヒットしない。


2013年9月4日

職場騒音と脳卒中との関係について


Occupational Noise Exposure and the Risk of Stroke.
2013  8月  デンマーク

60デシベル未満の交通騒音は脳卒中リスクと関連がある。
そこで、80-86デシベルの職場騒音との関連を調べてみたそうな。


工業労働者116568人と金融関連労働者47679人の職場騒音環境と脳卒中の発生を2001-2007追跡調査した結果、


次のようになった。

・981人の脳卒中患者が発生した。

・工業労働者は金融関連労働者にくらべ脳卒中リスクが27%高かった。

・工業労働環境の騒音の大きさ、騒音持続時間は脳卒中リスクと関連はなかった。


職場騒音と脳卒中との関連は見られなかった。工業労働者のリスク上昇は生活スタイルの違いによるものと考えられる、

というおはなし。




感想:

音源が飯のタネになるかどうかが重要ってこと。

脳の解釈次第で騒音は脳卒中リスクにもなるし癒やしにもなる。


2013年9月3日

脳が可塑っているときは脳波がゆっくりになるのか?


Plastic Changes Following Imitation-Based Speech and Language Therapy for Aphasia: A High-Density Sleep EEG Study.
2013  8月  アメリカ

睡眠時のゆっくりとした脳波は、脳皮質の可塑的変化を反映していると言われている。

そこで、ミラーニューロンの働きを応用したイミテーション言語療法(IMITATE)の効果を、睡眠時脳波で確認してみたそうな。


脳卒中で左脳損傷の13人の患者について、IMITATE前後での言語機能、睡眠時脳波を測定し、比較した。


次のようになった。

・1回のIMITATEで睡眠時のゆっくり脳波が期待通りの位置(下頭頂小葉、運動前野腹側)で増加した。

・脳波の変化が言語テストスコアとよく相関していた。



イミテーション言語療法のあとのゆっくり脳波は、脳の可塑的変化を反映しているのかもしれない、


というおはなし。



感想:

IMITATEって
パソコン画面上の人の口の動きを観察して、真似る。
動作観察療法のなかまらしい。


IMITATE: An intensive computer-based treatment for aphasia based on action observation and imitation

2013年9月2日

【蘇生措置拒否指令】 先生、妻はこのまま逝かせてあげてください


Sex Differences in the Use of Early Do-Not-Resuscitate Orders After Intracerebral Hemorrhage.
2013  8月  アメリカ

一般に、病気の急性期に蘇生措置(延命治療)拒否指令がでる割合は女性の方が多い。

脳内出血患者については良く知られていないので調べてみたそうな。


2006から2010に脳卒中センターに入院した脳内出血患者データを見なおして、入院24時間以内に出された蘇生措置拒否指令と性別との関連を解析した。


次のようになった。

・372人の脳内出血患者データが対象となった。

・22%の患者に蘇生措置拒否指令が出た。

・蘇生措置拒否指令の対象には、女性のほうが男性の3倍以上なりやすかった。

・他の病院から転院して来たケースでは蘇生措置拒否指令が出ることは少なかった。


脳内出血患者の家族が、入院後すぐに延命治療を拒否するケースは女性患者で多くなりがちだった、


というおはなし。



感想:

なぜなのかな。

以前の記事をおもいだした。
【蘇生措置拒否】脳卒中患者はどう扱われるのか?

2013年9月1日

靴の中敷き療法できれいに歩けるようになる


Effect of a textured insole on balance and gait symmetry.
2013  8月  アメリカ

神経障害のある患者は立位バランスが崩れがち。
そこで、靴の中敷を使って歩行の対称性をコントロールできるか実験してみたそうな。

11人の健常な男女について、歩行姿勢をコンピュータ解析する装置を使って、靴の中敷を右または左のみに使用した場合、使用しない場合でのバランス、対称性を評価したところ、


次のようになった。

・中敷きの効果は直ちに出て、立位の対称性が大きく変化した。

・歩幅と歩行の対称性も大きく変化した。

・脳卒中患者への先行研究では、健常側の足裏に中敷きを入れることで歩行の非対称性が改善した。


歩行や姿勢のバランスが崩れた患者には靴の中敷き療法が効果的かも知れない、


というおはなし。

写真:中敷き療法



感想:

入院中、担当の療法士さんが中敷き療法が好きで、すごく凝った中敷きを作ってくれた。

そのときは たしかに歩きやすくなった。


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