2014年8月31日

教育レベルが低いうえに高血圧、しかもたばこ吸ってたら脳卒中にきまり


Low education, smoking, high blood pressure may lead to increased stroke risk

Combined Effects of Socioeconomic Position, Smoking, and Hypertension on Risk of Ischemic and Hemorrhagic Stroke
2014  8月  デンマーク


教育レベルの違いに喫煙、高血圧が組み合わさったときの脳卒中との関連を調べてみたそうな。


デンマークに住む30-70歳の68643人ついて14年間追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・男性の16%、女性の11%は低教育レベル(小・中学校のみ)かつ喫煙、高血圧で、脳卒中リスクの高い状態にあった。

・これらのうち男性の10%、女性の9%が調査期間中に脳梗塞になった。

・低教育レベルの喫煙者は、血圧に関係なく 喫煙する高教育レベルの者よりも脳卒中リスクが著しく高かった。


教育レベルが低い高血圧者の層に対し禁煙指導を行えば、効果的に脳卒中の発生を抑えることができるであろう、


というおはなし。




感想:

検索したら、デンマークの高校進学率は50%で、日本は98%。

ちょっと想像とちがう、、

2014年8月30日

若い人の脳梗塞と睡眠の関連について


Correlation Analysis of Sleep Quality and Youth Ischemic Stroke.
2014  8月  中国

若年者の脳梗塞と睡眠との関連を調べてみたそうな。


18-45歳の脳梗塞患者223人と158人の若い健常者について調査、比較したところ、


次のことがわかった。

・発病の要因はリスクの高い順に、高血圧症、高脂血症、喫煙歴、ホモシステイン高値、睡眠の質、脳卒中の家族歴、アルコール中毒 だった。

・質の悪い睡眠は発症リスクの5位(リスク1.8倍)であり、予後の悪化とも関連があった。


若年者にとって睡眠の質は脳梗塞の発症予防と予後を決める大切な要因である、


というおはなし。

睡眠の質


感想:

これおもいだした。
不眠症と脳卒中との関連について

2014年8月29日

片麻痺の歩行リハビリに適した杖の長さが判明


Do traditionally recommended cane lengths equally influence walking in patients after stroke?
2014  7月  韓国

脳卒中片麻痺患者の歩行に適した杖の長さを調べてみたそうな。


杖なしで10m歩けるほどではないけど4点杖が必要というわけでもない16人の脳卒中患者について、

地面から
*大腿骨の外側の出っ張り(大転子部)まで、 または
*手首まで

の距離を測り 杖の長さとした2グループに分け、各々の麻痺側の足の歩行パラメータを解析した。


次のことがわかった。

・大転子部までの杖のほうが手首までの杖よりも平均2㎝長かった。


そして 大転子長の杖グループのほうが手首長杖グループに比べて、

・足中段の接地面積が大きく(~20%)、

・圧のかかる軌跡も長く(~10%)、

・つま先にかかる圧も大きかった(~30%)。

・他の歩行パラメータに差はなかった。


片麻痺患者の歩行には大転子部までの長さの杖がリハビリ的に好ましいであろう、


というおはなし。

大転子大転子


感想:

入院中は薦められた杖を購入して使っていたけど、長さを気にしたことはなかったなぁ...

2014年8月28日

[ ナッツ vs. 豆 ] 脳卒中予防に適しているのはどちら


Consumption of nuts and legumes and risk of stroke: A meta-analysis of prospective cohort studies.
2014  7月  中国

ナッツや豆の脳卒中との関連を調べてみたそうな。


医学研究データベースから関連する研究を厳選し、統合、再解析したところ、


次のことがわかった。

・総計1万件以上の脳卒中事例を含む8つの研究が見つかった。

・豆類の摂取量と脳卒中リスクとの関連はなかった。

・一方、ナッツ類を多く摂ると脳卒中リスクが低下した。

・この傾向は女性で顕著だった。


これまでの研究を総合したところ、ナッツは脳卒中予防になり、豆は関連がなさそうである、


というおはなし。

ナッツと豆


豆知識:

ピーナッツは豆科

ピーナッツの脳卒中予防効果があきらかに

2014年8月27日

迷走神経刺激は脳内出血リハビリにもイイのか


Vagus Nerve Stimulation During Rehabilitative Training Improves Functional Recovery After Intracerebral Hemorrhage.
2014  8月  アメリカ

リハビリ訓練中の迷走神経刺激が脳梗塞からの回復を促すことが動物実験でわかっている。

脳内出血ではどうなのか実験で確かめてみたそうな。


人為的に脳内出血にしたネズミを、

*リハビリ訓練+迷走神経刺激 14匹
*リハビリ訓練のみ 12匹  

にグループ分けし、6週間後に比較した。


次のようになった。

・迷走神経刺激をしたグループで、前肢の運動機能がおおきく改善した。

・機能回復度は、迷走神経神経刺激ありグループでは77%、なしグループでは29%だった。

・この改善は刺激終了後にも持続した。

・両グループ共に訓練量は変わらず 病変の大きさにも差がでなかった。


脳内出血ネズミのリハビリ訓練に迷走神経刺激を加えたところ、前肢機能がおおきく改善した、


というおはなし。

迷走神経刺激


感想:

迷走神経刺激が効くって言ってるのは じつはいつも同じ研究グループなんだよね。

上肢リハビリに効く迷走神経刺激のタイミングと量について

迷走神経を刺激しながらリハビリするとすっごく回復するらしい

2014年8月26日

若いのに脳内出血になるとすぐに死ぬの?


Incidence, risk factors, etiology, severity and short-term outcome of non-traumatic intracerebral hemorrhage in young adults.
2014  8月  フィンランド

若くして脳内出血になった患者の特徴を調べてみたそうな。


脳内出血と診断された16-49歳の患者336人と 50歳以上の患者921人の医療記録を比較した結果、


次のことがわかった。

・若年脳内出血患者の年齢中央値は42歳、

・59.5%が男性、

・発症率は10万人あたり年間4.9人、

・主なリスク要因は高血圧と喫煙、

・高齢者のような高血圧性細小血管症は少なく、器質的病変によるものが多かった。

・3ヶ月死亡率は17.0% vs. 32.7%で高齢グループより低かった。

・血腫の大きさは年齢には依らず、若年者は多少大きくても死亡に結びつかなかった。


若年者の脳内出血は、高齢者と比べて死亡率は低く 原因も異なる、


というおはなし。



感想:

そういえば 44歳だったなぁ、、

2014年8月25日

タイ古式マッサージは痙縮に効くのか


The efficacy of traditional Thai massage in decreasing spasticity in elderly stroke patients.
2014  8月  タイ

脳卒中患者の痙縮対策として、タイ古式マッサージと理学療法のどちらが優れているか比べてみたそうな。


発症後3ヶ月以上、50歳以上、50人の脳卒中患者をタイ古式マッサージまたは理学療法グループに分けて、1回1時間x週2回x6週間の治療を行い比較した。


次のようになった。

・痙縮程度が改善した者の割合は、タイ古式マッサージグループで若干多かったが、統計学的に有意なほどではなかった。

・両グループ共に運動機能、QoLが向上したものの、

・不安やウツの改善が見られたのはタイ古式マッサージのみだった。


タイ古式マッサージは理学療法と同程度に痙縮を軽減した、


というおはなし。

タイ古式マッサージ


感想:

ちょっとエッチなマッサージと誤解してました。ごめんなさい。

2014年8月24日

一人暮らしで脳卒中になるとヤバイの?


Impact of Living Alone on the Care and Outcomes of Patients With Acute Stroke.
2014  8月  アメリカ

一人暮らしをしていると脳卒中になった時に対応の遅れが生じやすいのではないか、、、

そこのところを調べてみたそうな。


2003-2008に自宅で生活していて脳卒中になった1万人あまりについて調査したところ、


次のことがわかった。

・22.8%が一人暮らしをしていた。

一人暮らし vs 同居人あり の順で各項目を比較すると、

・平均年齢  74.6 vs 71.5

・女性の割合  61.5% vs 41.4%

・未亡人の割合  53.7% vs 12.3%

・独身の割合  21.5% vs 3.8%

・2.5時間内に病院に着いた  28.3% vs 40.0%

・血栓溶解治療を受けた  8.0% vs 14.0%

・退院後自宅に  46.0% vs 54.7%

・一人暮らしと死亡率、再入院率の関連はなかった。


一人暮らしをしていた患者は、病院に遅れ、血栓溶解治療が受けられず、退院しても自宅に戻らない者がおおかった


というおはなし。

一人暮らし

感想:

死亡、再入院の差がないのだから病院に早く着く必要もない。

だれもいないのだから自宅に戻らないのもなっとく。

一人暮らしでぜんぜん問題なし。

[一人暮らし]の関連記事

2014年8月23日

クモ膜下出血になったとき手術をスルーされる患者の特徴


Insurance Status Is Associated with Treatment Allocation and Outcomes after Subarachnoid Hemorrhage.
2014  8月  アメリカ

クモ膜下出血は脳卒中のなかでも最も破壊的であるが、手術によって病状を和らげ死亡の危険性を下げることができる。

患者が加入している保険の種類
*プライベート保険
*メディケア(高齢者用国民保険)
*メディケイド(低所得者用医療保険制度)
によって治療法が変わるものなのか調べてみたそうな。


2003-2008の18歳以上の全米のクモ膜下出血患者2万人あまりのデータを解析した。


次のことがわかった。

・クモ膜下出血患者の66%には再出血を防ぐための手術が行われなかった。

・手術を受けなかった患者の死亡率は手術を受けた場合の2倍以上だった。

・高齢者用国民保険(メディケア)の利用者は手術を受ける割合が極端に低かった。


クモ膜下出血患者の3分の2は手術を受けていなかった。特にメディケアの患者で非常に少なかった。メディケア利用者が高齢、慢性病、障害持ちであることがこの種の偏りを生み出しているのかもしれない、


というおはなし。

の動脈瘤コイル


感想:

保険がどうのというよりも、潜在的な生命力の多寡を外見的に読み取って対応を決めているってことと理解。

でも 死んでもいいから脳をいじくられたくはないわ。


2014年8月22日

視覚に問題のある脳卒中患者の割合は


Prevalence of visual problems among stroke survivors in Hong Kong Chinese.
2014  8月  香港

視覚に関する問題を抱えている脳卒中患者の割合を調べてみたそうな。


2ヶ所の病院施設に入院または通っている脳卒中患者113人について調べたところ、


次のことがわかった。

・53.1%が眼球運動に、

・11.5%が両目の焦点を合わせる能力に、

・11.5%が視野に、

・29.8%が視力に 問題があった。

・一方、これらの問題に気づいていた患者はわずかだった。


脳卒中患者が経験するであろう視覚の問題が医療現場でないがしろにされている。ちゃんと検査してリハビリする体制づくりが必要では?


というおはなし。

眼球運動

感想:

脳卒中直後、視力が1.5→0.4以下に落ちたんだけど、医師や療法士さんに尋ねてもだれからもまともな返答がない。

脳がどんどんダメになっているんじゃないかと当初すごく不安だった。

いまは 眼の焦点を合わせる筋肉に麻痺の影響が及んでるからだろう...と勝手に解釈して納得している。

2014年8月21日

一過性全健忘 脳梗塞が原因かも知れない例


Transient global amnesia associated with an acute infarction at the cingulate gyrus.
2014  7月  スペイン

一過性全健忘は 突然あたらしいことをまったく覚えられなく症状を指す。通常、その原因は断層画像や脳波、脳脊髄液を調べてもわからない。

ところが偶然、一過性全健忘の患者に脳梗塞を見つけたんだそうな。


・62歳の男性が直近の2日間に2度の一過性全健忘を経験して病院に来た。高血圧と高コレステロールでもあった。

・MRI検査をしたところ、右脳の帯状回に真新しい15mmほどの梗塞を見つけた。

・海馬や他の部位には病変は確認できなかった。

・他の検査も正常だった。


帯状回の梗塞が一過性全健忘の原因だったかもしれない、


というおはなし。

帯状回の梗塞


感想:

一過性全健忘 はじめてきいた。


この患者 『今何時?』となんども尋ね、その間の記憶がなかったという。

こういう人が感じる時間感覚ってどんなだろう、、、

2014年8月20日

手の触覚が鈍いのは自分だけなの?


The Prevalence and Magnitude of Impaired Cutaneous Sensation across the Hand in the Chronic Period Post-Stroke.
2014  8月  オーストラリア

脳卒中患者の手の皮膚感覚について調べてみたそうな。


42人の慢性期脳卒中経験者と36人の健常者について手の表面の各位置での知覚閾値テストを行った。

手の運動機能も評価し関連を解析した。


次のようになった。

・33%の患者が皮膚の知覚障害をもっていた。

・その程度は麻痺側の手の位置によっても異なり、健常者の40-84%知覚力が低下していた。

・健常者にとっては年齢による劣化をいちばん受けにくい手の背側で 知覚がもっとも障害された。

・運動機能障害との関連は指先および手のひらの知覚低下として確認できた。


慢性期脳卒中経験者の3分の1で皮膚感覚の障害を確認できた、


というおはなし。

触覚検査の位置



感想:

数日前、レモンの木を剪定した。枝にはトゲがあって右手で触れると痛くて仕方がない。そこで左手で枝をつまむと痛みをほとんど感じないのでどんどん作業が進んだ。

感覚麻痺でよかったなぁ と思った数少ないシーンのひとつ。

2014年8月19日

中枢性疼痛になる若年脳卒中経験者の割合


Central poststroke pain in young ischemic stroke survivors in the Helsinki Young Stroke Registry.
2014  8月  フィンランド

若年脳卒中患者が経験する中枢性疼痛の特徴を調べてみたそうな。


824人の若年脳卒中患者について8年半前後追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・5.9%が中枢性疼痛、29.9%が知覚障害、64.2%はいずれでもなかった。

・中枢性疼痛があると知覚障害以上に生活の質が損なわれた。

・中枢性疼痛患者の82%は他の種類の疼痛も抱えていた。

・中枢性疼痛は脳卒中症状と関連があり、発症年齢や脳卒中の種類に依らなかった。

・脳卒中の発症部位と中枢性疼痛との関連は見られなかった。


若年脳卒中経験者の5.9%は長期にわたり中枢性疼痛を経験していた、


というおはなし。

中枢性疼痛


感想:

発症直後に多少の経験はあるのでなんとなく想像がつくけど、これで悩んでる人のブログみてるとその想像の10倍くらい痛いみたいだ。

2014年8月18日

若年脳卒中経験者の長期的な失業可能性について


Long-term increased risk of unemployment after young stroke: A long-term follow-up study.
2014  8月  オランダ

若年脳卒中経験者の失業リスクについて調べてみたそうな。


18-50歳で脳卒中(TIA,脳梗塞、脳内出血)を発症して入院した患者694人について、8年間の追跡調査をし、同年代の労働人口データと比較した。


次のことがわかった。

・若年脳卒中経験者は失業のリスクが高く、女性では一般人の2.3倍、男性では3.2倍に及んだ。

・特に、入院時の神経症状が重い、入院期間が長いと失業リスクが高かった。


若年脳卒中経験者を8年間フォローした結果、失業リスクが通常より2-3倍高いことがわかった。積極的な復職支援が必要である、


というおはなし。




感想:

案外 すんなり復職したという話をよく聞く。

一方で、復職後すぐに 退職せざるを得ない状況になったという話も耳にする。

2014年8月17日

マグネシウムと女性の脳梗塞


Plasma Magnesium and Risk of Ischemic Stroke Among Women.
2014  8月  アメリカ


血中マグネシウム濃度の違いが脳卒中のなりやすさに影響するものかどうか女性について調べてみたそうな。


1989-1990に行われた、32826人ぶんの看護師健康調査のデータベースと血液サンプルから 2006までに脳梗塞になったグループ459人と、年齢、人種、採血日、生理周期等の一致する比較グループを抽出して血中マグネシウムレベルとの関連を解析した。


次のようになった。

・マグネシウムレベルの中央値は両グループで差がなかった。

・特にマグネシウムレベルが0.86 mmol/L 未満の人の場合、脳梗塞リスクが6割増しになった。

・この関連に年齢、BMI、高血圧、糖尿病などの要因は影響しなかった。



血中マグネシウム濃度が低いと女性は脳梗塞になりやすいのかもしれない、


というおはなし。


マグネシウムを含む食材


感想:

2年ぶりの登場なのか… まぐねしうむ
マグネシウムに脳卒中予防効果 Japan (2012年3月1日)

2014年8月16日

低頻度rTMSで左脳を刺激したら注意力が改善した


Contralesional rTMS relieves visual extinction in chronic stroke.
2014  8月  イタリア

右頭頂葉を損傷した患者は注意力に障害をきたすことがある。特に左右両側に視覚刺激があった場合、左方への刺激に反応できないことがあり、これを視消衰という。

この原因として脳卒中でダメージを受けていない左脳が過剰に働いてダメージのある右脳の機能を抑制してしまうという考え方がある。

それに則れば、亢進した左脳の働きを低下させると機能が回復するはずである。

確かめてみたそうな。


右脳頭頂葉を損傷し視消衰のある慢性期脳卒中患者6人について、低頻度rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)および偽刺激を左脳頭頂葉に行い、直後に注意力テストを行った。


次のようになった。

・低頻度rTMSの直後に左方への注意追跡能力が著しく改善した。

・偽刺激では改善はなかった。

・右方への注意力に変化はなかった。


rTMSが亢進した左脳を抑え、半球をまたいで抑制されていた右脳を解放した。その結果、認知機能に改善が見られたのではないか...


というおはなし。
頭頂葉

感想:

visual extinction(視消衰)と半側空間無視の違いがよくわからなかった。

2014年8月15日

日本人の脳出血は欧米諸国の2倍!


The incidence of hemorrhagic stroke in Japan is twice compared with western countries: the Akita stroke registry.
2014  8月  日本

日本人の脳卒中の特徴を調べてみたそうな。


秋田県の脳卒中患者データベースから、1995-2004の28781例を抽出して診断画像を再解析したところ、


次のことがわかった。

・患者数の内訳は、脳梗塞62.6%、脳内出血25.8%、くも膜下出血11.6%だった。

・脳出血(脳内出血+くも膜下出血)の割合37.4%という値は欧米諸国の2倍に相当した。

・脳梗塞は種類別に、ラクナ梗塞30.2%、皮質梗塞34.0%、テント下梗塞15.0%だった。

・脳内出血は種類別に、被殻出血18.6%、視床出血30.3%、皮質下出血16.2%だった。

・くも膜下出血の破裂動脈瘤位置は男女で大きく異なり、女性は内頚動脈に、男性は前交通動脈にもっとも多かった。


日本人の脳出血の割合は、欧米諸国の2倍である、


というおはなし。

秋田県
あきたけん


感想:

脳出血を経験して 日本人としてなぜか誇らしい気持ちになった。

2014年8月14日

カップラーメンを週2回以上食べる女性が脳卒中になりやすい理由について


Can Instant Noodles Lead to Heart Disease, Diabetes and Stroke?

Instant noodle intake and dietary patterns are associated with distinct cardiometabolic risk factors in Korea.
2014  8月  アメリカ

アジア人はラーメンをよく食べる。

そこでインスタントラーメンの摂取頻度と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


19-64歳の韓国人1万人あまりを対象としたアンケート調査から、


次のことがわかった。

・インスタントラーメンを多く摂るグループでは肥満、コレステロール、中性脂肪が高く、

・週に2回以上食べる人の心血管代謝症候群(脳卒中の原因になる)リスクは1.7倍になった。

・この傾向は女性にのみ見られた。

・その原因としてスチロール製容器に含まれるビスフェノールAのエストロゲン様作用が考えられた。


インスタントラーメンをよく食べる女性は脳卒中になりやすいであろう、


というおはなし。
カップラーメン 脳卒中


感想:

ええっ、 塩分が原因じゃないの!? って思った。

2014年8月13日

脳卒中になるとそれまでの倍の速度でボケる


Association of Cognitive Functioning, Incident Stroke, and Mortality in Older Adults.
2014  8月  アメリカ

認知機能の低下と脳卒中のなりやすさ、死亡率の関連を調べてみたそうな。


65歳以上、7217人の白人、黒人について3年ごとに長期に追跡調査した結果、


次のことがわかった。

・全体の16% 1187人が脳卒中になった。

・もともと認知機能スコアが低かった者は脳卒中のなりやすさが1.6倍だった。

・脳卒中のあと、認知機能の低下速度は脳卒中まえの約2倍になった。

・これらの傾向は黒人で顕著だった。

・認知機能の低下をともなう脳卒中患者の死亡リスクは高かった。


認知機能の低い高齢者は脳卒中になりやすかった。しかも脳卒中後 認知機能の低下がより速くなり、死亡リスクも上昇した、


というおはなし。

認知機能

感想:

脳卒中後の認知機能低下速度が2倍ってとこがユニークなんだな。

2014年8月12日

痙縮は脳の可塑性で治るのか


Functional Brain Correlates of Upper Limb Spasticity and Its Mitigation following Rehabilitation in Chronic Stroke Survivors.
2014  7月  アメリカ

脳卒中後の痙縮と脳機能活動との関連を調べてみたそうな。


発症6ヶ月以降の慢性期脳卒中患者23人について手の運動学習、痙縮リハビリを週5日x12週間行った。

この前後で、痙縮度、触覚、手の動作中の脳機能MRIを測定した。


次のことがわかった。

・痙縮が強いほど、運動機能は低下し感覚も弱かった。

・リハビリによって上肢の痙縮と運動機能が改善した。

・リハビリ前、痙縮が強いほど損傷脳側の視床で脳機能活動が高かった。

・痙縮が緩和するにしたがい反対側の一次運動野、感覚野周辺の活動が高まり、運動機能も変化した。


損傷側と反対の脳半球が慢性期脳卒中患者の筋緊張コントロールに関係していそうである、


というおはなし。

脳機能画像


感想:

痙縮って通常 反射がどうのこうので片付けられてしまうけど、もとはといえば脳に原因があるわけで、ダメージを負ったとは言っても脳と手が完全に無関係になったわけではない。

ちょうど いい検査機も入ったし「いっちょ脳を調べてみよか?」 という話と理解した。


これおもしろかった
痙縮の神経機構-再 訪

2014年8月11日

運動と緑茶の神経保護効果を確認した


Memory deficits and oxidative stress in cerebral ischemia-reperfusion: Neuroprotective role of physical exercise and green tea supplementation.
2014  7月  ブラジル

脳梗塞による認知、記憶の障害は依然おおきな問題である。

脳梗塞に遭っても神経ダメージが最小になる生活習慣があるかもしれない。

そこで運動や緑茶の神経保護効果を調べてみたそうな。


80匹のネズミについて運動や緑茶サプリメントを摂る習慣を8週間継続させたのち、人為的に脳を30分間虚血状態にしてその後血流を再開した。

運動、緑茶、虚血手術、の組み合わせ毎に8グループに分け、学習記憶能力と脳組織変化を調べた。


次のことがわかった。

・脳虚血によって学習、記憶機能に障害が起きた。

・海馬と前頭前皮質に活性酸素が増加した。

・運動や緑茶習慣のあったグループで神経保護効果が観察できた。


運動や緑茶の両方もしくは一方を8週間継続することで脳虚血後の認知障害が減り、抗酸化酵素の働きが維持されるなどの神経保護効果を観察できた、


というおはなし。

緑茶


感想:

この数ヶ月間、いまさらながらに 毎日 抹茶を飲んでいる。

2014年8月10日

カイロや整体院で首をボキボキッってやるやつ あれ脳卒中のもとかもよ


Cervical Arterial Dissections and Association With Cervical Manipulative Therapy
2014  8月  アメリカ

アメリカ心臓協会が、「カイロプラクティックや整体師による頚椎操作が脳卒中のきっかけになるかも知れない」 と言い出したそうな。


その指針によると、

・首を急に曲げたり回したりする操作が頸動脈解離を起こす可能性がある。

・もともと頚動脈解離気味の人は首に痛みを感じるためカイロプラクターを訪れる可能性が高く、なおさら危険である。

・詳しい研究の数は少なく、頚椎操作と脳卒中との因果関係は実はよくわかっていない。

・治療に携わる者は、こういった可能性を患者に事前に伝えるべきだろう、


というおはなし。


これ(ボキボキッ)



感想:

柔道で首絞められて気を失うことは何度もあったけど、上のビデオみたいに相手に完全に身を委ねた状態でひねられるのは恐ろしくて絶対にやられたくない。

2014年8月9日

急性期患者に幹細胞治療やってみた


Intra-Arterial Immunoselected CD34+ Stem Cells for Acute Ischemic Stroke
2014  8月  イギリス
造血幹細胞を使った脳梗塞治療を人で試してみたそうな。


発症後7日以内のかなり重症の脳梗塞患者5人について、患者自身の骨髄から幹細胞を採取、選別し、血管内カテーテル経由で脳の梗塞部位に送った。


次のようになった。

・手術自体は難しいものではなく有害事象もなかった。

・6ヶ月後、すべての患者で明らかな機能回復があった。

・梗塞の体積も減少していた。


急性期脳梗塞患者への幹細胞治療を安全に行うことができた、


というおはなし。

幹細胞治療


感想:

急性期ってとこがミソなのかな? この記事思い出した。
慢性期脳卒中患者に幹細胞を注入したところ 翌朝には歩き出し話せるようになった

2014年8月8日

アパシー患者の脳の体積を測ってみた


Delayed atrophy in posterior cingulate cortex and apathy after stroke.
2014  8月  日本

脳卒中後、アパシー(無気力)症状のある患者の脳の体積変化を調べてみたそうな。


20人の脳卒中患者と14人の健常者について、脳全体のMRIを2回 撮影した。

1回めは亜急性期で、2回めはその6ヶ月後。

ボクセル単位形態計測(VBM)という客観性の高い解析手法で脳各部位の灰白質体積を計測し、患者の神経精神症状との関連を解析した。


次のことがわかった。

・後帯状皮質の体積の著しい減少があった。

・この体積減少程度と患者のアパシースコアとの間に強い関連があった。


発症6ヶ月後の脳卒中患者の脳の後帯状皮質の萎縮が確認できた。体積減少が大きいほどアパシー症状も強かった。因果関係があるのかもしれない、


というおはなし。
後帯状皮質
後帯状皮質


感想:

ホント やる気がでない。

こうすれば明らかに状況が良くなるとわかっていても、あえて しない。

脳が縮んじゃったのかな、、、

2014年8月7日

若年脳卒中経験者の17年後の死亡率が明らかに


Long-Term Mortality After First-Ever and Recurrent Stroke in Young Adults.
2014  7月  フィンランド
50歳未満で脳卒中になった患者が17年以内に死亡する割合を調べたそうな。


15-49歳で脳梗塞になり、発症後30日間以上生き延びた患者970人について10年前後追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・この間に152人 (15.7%) が死亡した。

・17年後まで推定すると死亡率は23%になった。

・この死亡率は同年齢層 一般人の7倍に相当した。

・132人(13.6%)が再発を経験しており、

・再発した患者の死亡リスクは再発前の17倍に上昇した。


若年脳卒中経験者は再発で死亡する可能性がとても高い。再発予防策が必要である、


というおはなし。

脳卒中再発の生存率


感想:

意外に長生きしてる感。 若いから?脳梗塞だから?


これ思い出した。
脳内出血経験者が13年後も生きている割合が判明

2014年8月6日

考え事をしながら歩くと転倒しやすい理由


Effects of dual task on turning ability in stroke survivors and older adults.
2014  7月  イギリス

歩行の方向転換能力は転倒しないために不可欠である。

脳卒中経験者に注意負荷(二重課題)を与えた状況での歩行パターンを 健常者と比較してみたそうな。


平均年令64、発症後5年前後の脳卒中経験者17人および同年齢の健常者15人について、
歩行中の90度の方向転換動作を、連続引き算(注意負荷)をさせながら測定した。


次のようになった。

・両グループともに、注意負荷のある状態での方向転換動作は、全体的に時間がかかり、内側の脚で支える時間も伸びた。


注意をそらされながらの方向転換動作時の片脚時間の延長は、脳卒中経験者および高齢者に共通の生体メカニズムであり 転倒する要因の1つと考えられる、


というおはなし。

方向転換能力


感想:

過去の似たような記事を思い出した。
歩きながら話すと歩幅が狭くなる脳卒中患者は転びやすい

注意負荷を与えたときの歩き方の特徴

2014年8月5日

仕事のストレスと脳卒中死亡率の関係


No association found between cardiovascular mortality, and job demands and decision latitude: Experience from the Västerbotten Intervention Programme in Sweden.
2014  7月  スウェーデン

仕事の要求度、裁量度と脳卒中など心血管疾患死亡率との関連を調べてみたそうな。


40代、50代、60代の男女を長期的に追跡調査した結果、


次のことがわかった。

・仕事の要求度、裁量度と心血管疾患死亡率との関連は見られなかった。

・むしろ教育格差と死亡率との関連が明らかになった。


社会経済格差は仕事ストレスへの対策では埋められそうにない。別の関連要因を探さなくては...


というおはなし。

仕事の裁量度


感想:

とても関連ありそうなんだけどな。

おなじスウェーデンの記事を思い出した
ストレスと脳卒中

2014年8月4日

肩にテーピングは効果あるの?


Shoulder strapping for stroke-related upper limb dysfunction and shoulder impairments: systematic review.
2014  7月  イギリス

脳卒中のあとの肩のテーピング効果について調べてみたそうな。


データベースから関連する過去の研究を厳選し、データをまとめて見なおしてみたところ、


次のことがわかった。

・計340人の脳卒中患者を対象にした8つの研究が見つかった。

・テーピングは、上肢機能の改善と肩の脱臼や痛み軽減を目的に、

・主に発症1ヶ月以内の片麻痺患者に適用された。

・その詳しい方法や成果は研究ごとにおおきく異なった。

・肩の痛みの始まりを遅らせそうではあるが効果の結論は出ていない。


片麻痺患者への肩テーピングの効果はよくわかっていない。しかし害はほとんどなさそうなので慎重に試してみてはどうかな、


というおはなし。


肩にテーピング
ふつーは腕あがらない


感想:

まえの記事を思い出した。
肩の痛み対策にテーピングを試してみた


2014年8月3日

運動不足は脳卒中の原因 わかってない人が多すぎる


Physical activity habits and preferences in the month prior to a first-ever stroke.
2014  7月  オーストラリア

運動不足、身体不活動は脳卒中の大きな要因である。

脳卒中患者の発症まえの運動状況とその認識について調べてみたそうな。


81人の脳卒中患者について、発症1ヶ月前の身体活動状況、運動習慣についてアンケートをとり解析したところ、


次のことがわかった。

・全体の31%の患者のみが運動と脳卒中との関連を認識していた。

・多くの患者が日頃の運動を家事やショッピングなどの手段的日常生活動作(IADL)やウォーキングのことと捉えていた。

・また、定期的な運動の内訳のほとんどはIADLだった。

・運動不足の原因として、意欲の欠如、無関心、気力低下などを挙げていた。


定期的な運動が脳卒中予防に重要であることを認識している人は非常に少なく、その実行意欲も高くなかった


というおはなし。
運動と脳卒中


感想:

仕事や生活に余裕がないと健康を考えて運動する気になれない。

でもそういうこと言ってるから代償が高くつくんだよな、、、


Instrumental ADL :手段的日常生活動作 より複雑で高次な動作を指す

初めて聞いた。

2014年8月2日

メールサポートする病院って聞いたことないよね


Capacity and willingness of patients with chronic noncommunicable diseases to use information technology to help manage their condition: a cross-sectional study.
2014  4月  カナダ

脳卒中、高血圧、糖尿病などの慢性病患者がネットを使った医療サポートにどのくらい関心があるものか調べてみたそうな。


2012年3月に少なくとも1種類の慢性病を抱える成人に電話アンケートを実施した。

質問として、

*ネットにつながる手段を持っているか?
*メール、テキストメッセージ、ビデオカンファレンスをやってみたいか?

などを聞き取り、内容を解析した。


次のことがわかった。

・2316人のうち79.8%から回答を得た。

・そのうち、81.9%が高血圧症、26.2%が糖尿病、21.4%が心臓病、7.9%が脳卒中だった。

・76.4%がネット接続可能なパソコンを、73.9%が携帯電話を所有していた。

・3分の2の人が、メールを使った専門家とのやりとりに関心を持っていた。

・テキストメッセージの利用に乗り気な人は少なかった。

・病院から離れた場所に住む人ほどビデオカンファレンスに関心を示した。

・病院まで1時間以上かかる人のおよそ半分がビデオカンファレンスを利用すると予想された。


慢性病をかかえる多くの人がネットを介したメールやビデオカンファレンスに関心を持っていた


というおはなし。


感想:

やがて聞いたこともない病院からスパムメールが届くようになる。

『期間限定!磁気刺激治療の個室入院費用がいまなら45%OFF。夜食(カップヌードル)付き。』

2014年8月1日

再発予防のための高血圧治療の効果について


Lowering blood pressure to prevent stroke recurrence: a systematic review of long-term randomized trials.
2014  7月  アルゼンチン

高血圧は脳卒中の原因の1つではあるものの、降圧治療の脳卒中再発予防効果には いまだ議論の余地がある。

そこで脳卒中の再発予防のための降圧治療について、過去の研究成果をまとめてみたそうな。


次のようになった。

・1990-2014に、5万人近くの患者データを含む信頼度の高い7件の臨床試験結果が見つかった。

・各研究は方法に大きな差があり、比較が容易ではなかった。

・特に 被験者への追跡開始時期や脳卒中の種類の違いが比較を困難にしていた。

・アメリカ心臓協会は、「目標にすべき血圧値があるわけではないが再発予防には10/5mmHgくらい下げるといい」と提言している。

・一方、血圧を120/80mmHgよりも下げるのは薦められない。


脳卒中再発予防の降圧治療は、各患者の事情を鑑みて個別に納得のゆくようにやるといい、


というおはなし。

高血圧


感想:

ずいぶんまえの記事を思い出した。
降圧剤の脳卒中再発予防効果はない って

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