2015年4月30日

半側空間無視を癒やす色と光の位置がわかった


Effects of lateralized light flash and color on unilateral neglect.
2015  4月  台湾

半側空間無視の注意力の偏りが、閃光ライトや色メガネレンズで変わるものか実験してみたそうな。


脳卒中で右脳損傷の半側空間無視の患者15人について、メガネレンズの色(無色、赤、青)およびライトの位置(ライトなし、左、右)の各組み合わせ時での注意力の右方向への偏り度を測定、比較したところ、


次のことがわかった。

・赤レンズ、左方ライトのときに注意の偏りがもっとも低下した。

・青レンズ、右方ライトのときに右方向への注意の偏りがもっとも大きかった。


赤レンズメガネをかけて 左方でライトを照らすと半側空間無視の症状を効果的に緩和することができた。逆に 青レンズ 右方ライトは症状を悪化させた、


というおはなし。

赤レンズ

感想:

ライトの位置は当然として、赤レンズメガネで注意喚起できたってとこがミソかな、、

2015年4月29日

PM2.5が濃い地域に住むと脳が小さくなり梗塞も起きやすくなる


Long-Term Exposure to Fine Particulate Matter, Residential Proximity to Major Roads and Measures of Brain Structure
2015  4月  アメリカ

大気汚染が脳血管疾患や認知障害と関連があることはわかっている。

そこで、大気汚染が脳の構造とも関連するものか調べてみたそうな。


健康で60歳以上の被検者900人について、住環境の粒子状物質PM2.5濃度を衛星画像から推定し、また幹線道路からの距離を計測、MRIで得られた全脳、海馬、病的な高信号白質の体積との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・PM2.5濃度が2μg/m3(普通の大都市レベル)に達すると全脳体積が0.32%減少し、

・微小脳梗塞になるリスクが1.46倍になった。

・幹線道路から距離を置くほど病的な高信号白質が少ない傾向があった。


PM2.5濃度と全脳体積の減少と関連があった。これは加齢による脳萎縮1年分に相当し、微小脳梗塞のリスクも高くなった、


というおはなし。

大気汚染


感想:

中国のPM2.5って10-100倍以上だけど、脳だいじょぶかな、、

2015年4月28日

高齢の日本人脳卒中経験者は 再発する前に認知症になってしまう可能性大


High Incidence of Dementia Conversion than Stroke Recurrence in Poststroke Patients of Late Elder Society.
2015  4月  日本

脳卒中のあとに認知症になってしまう患者の割合を調べてみたそうな。


脳梗塞や脳内出血の患者112人の約5年間のフォローアップデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・112人の平均年齢は74、発症時すでに16.1%が認知症だった。

・残り83.9%認知正常の患者は、その後 年率7.6%で認知症を発症していった。

・元から認知症だった患者の11.3%は正常域に戻った。

・脳卒中の再発率は年に2.2%だった。


再発率2.2%に比較して、認知症になる率7.6%は非常に高い。高齢脳卒中患者は再発以上に認知症に注意が必要である、


というおはなし。

認知症

感想:

じゃ、どうやったらボケてくのを止められるんだ?

2015年4月27日

右脳卒中の患者は声に感情が乗らない


Emotional prosody expression in acoustic analysis in patients with right hemisphere ischemic stroke.
2015  3月  ポーランド

右脳半球の非言語活動への役割は明らかでないが、発話の感情表現を担っているらしいことはわかっている。

そこで、脳卒中患者の梗塞位置と感情を込めた時の発話パラメータの変化との関連を調べてみたそうな。


右利きで右脳損傷の脳梗塞患者46人と同年齢層の健常者34人について実験したところ、


次のことがわかった。

・喜び、怒り、悲しみを発話表現する際の声の周波数変化の幅は、健常者よりも患者グループで非常に狭かった。

・脳皮質に梗塞がある場合、喜び表現および怒り表現時の低音周波数の変化域が皮質下梗塞の患者よりもずっと制限されていた。


右脳半球の皮質に梗塞があると感情の発話表現が阻害された。右脳皮質は発話感情表現を担っていると考えられる、


というおはなし。


感想:

これ思い出した↓
[コミュ障] 右脳損傷患者は会話から感情を読み取れないことが明らかに


2015年4月26日

PTSDがきっかけで脳卒中になるものなの?


Risk of stroke among patients with post-traumatic stress disorder: nationwide longitudinal study.
2015  2月  台湾

PTSD(心的外傷後ストレス障害)になると脳卒中にもなりやすいものなのか調べてみたそうな。


国民健康保険データベースからPTSD患者5217人を抽出、同様の年齢性別構成の健常者20868人と共にフォローして、その後の脳卒中のなりやすさを比較した。


次のようになった。

・PTSDだと脳卒中になるリスクが3倍以上高かった。


PTSDだと どういうわけか脳卒中にもなりやすかった、


というおはなし。


感想:

これまで 「脳卒中がきっかけでPTSDになる」の記事はいくつかあった。
逆もアリとなると 「PTSDが原因で脳卒中が再発してしまう」人がいるかも、、


2015年4月25日

砂糖の代わりに甘味料を使うと脳梗塞がさらにひどくなることが判明


Dietary Intake of Sugar Substitutes Aggravates Cerebral Ischemic Injury and Impairs Endothelial Progenitor Cells in Mice
2015  4月  中国

食品に使用される甘味料(代替糖)と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


砂糖(ショ糖)および様々な代替糖をネズミに6週間与えた後、人為的に脳虚血状態にした。

梗塞の大きさ、血管新生、神経症状、内皮前駆細胞の働きを測定した。


次のようになった。

・果糖、糖アルコール、人工甘味料や希少糖などの代替糖を与えられたネズミは、脳虚血後に梗塞の大きさや神経症状が悪化した。

・また、虚血脳組織での血管新生が減少し、

・血管修復に重要な内皮前駆細胞の働きも低下した。


砂糖に代わる甘味料を長く摂り続けた結果、脳を虚血にした際のダメージが非常に大きくなった。甘味料の使用には注意が必要かもしれない、


というおはなし。

図:代替糖と脳卒中


感想:

ショ糖(スクロース)は良くて果糖(フルクトース)は害、は意外だった。

でも検索してみると、、あるね。
Fructose more toxic than table sugar in mice

Compared to Sucrose, Previous Consumption of Fructose and Glucose Monosaccharides Reduces Survival and Fitness of Female Mice
(2015 3月)

2015年4月24日

タバコのおかげで脳梗塞で死なずに済んだ患者が続出 [喫煙パラドックス]


New Insights Into Obesity and Smoking Stroke Paradoxes
2015  4月  アメリカ

急性期脳梗塞患者の喫煙経験と死亡率との関連を調べてみたそうな。

第67回米国神経学会議での発表内容。


全国患者データベースから2000-2011年、急性期脳梗塞の事例を抽出し、tPA治療、喫煙歴の有無で分類し関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・5206102人の急性期脳梗塞患者のうち、2.6%がtPA治療を受けた。

・tPA治療をしなかった者のうち、院内死亡率は非喫煙経験者で6.36%、喫煙経験者で2.83%だった。

・tPA治療ありの場合でも、院内死亡率は非喫煙経験者で10.7%、喫煙経験者で6.8%だった。

・年齢、性別、社会経済状況等を考慮すると喫煙経験の無い者と比べたときの喫煙経験者の死亡リスクは、tPA治療ありで0.81倍、tPAなしでは0.62倍だった。


tPA治療の有無にかかわらず、喫煙経験者の死亡リスクが低かった、


というおはなし。

喫煙good

感想:

たばこって じつは身体に良いのかも知れないな、、

2015年4月23日

ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない


Efficacy and safety of very early mobilisation within 24 h of stroke onset (AVERT): a randomised controlled trial.
2015  4月  オーストラリア

脳卒中の発症から24時間以内に患者をベッドから引きずり出して、立ったり座ったりの訓練を行う超早期リハビリテーションの効果と安全性を調べてみたそうな。


5カ国56箇所の脳卒中の急性期治療施設に入院した患者について、通常治療のみグループと超早期リハビリグループとに分けて3ヶ月後の回復度を比較した結果、


次のことがわかった。

・2006-2014年の2104人の患者を調査対象とした。

・3ヶ月後、回復良好だった患者の割合は46%vs.50%で超早期グループが少なかった。

・死亡者数は、8%vs.7%で超早期グループが多かった。

・超早期グループの19%、通常治療グループの20%に重大な有害事象があった。

・動かないことが原因の合併症は 超早期グループで減らなかった。


発症後24時間以内に移動訓練を始めたところ、3ヶ月後の回復可能性はむしろ低下した。早期リハビリが流行っているが、少し頭冷やしたほうがいい、


というおはなし。

超早期リハと自立歩行



感想:

超早期リハビリやりたがる根拠にはいくつかあるんだけど、いちばんは動物実験の結果だろう。動物の場合 グダっと寝てたら捕食されるか餓死するわけで、DNAレベルから必死に回復しようとする。

同じことを病院に手厚く保護された人間に期待するのは無理、、 と思う。

追記:
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない

超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報

超早期リハビリには脳の細胞死を促す効果があった!

Stroke誌:これ エビデンス? 早期リハビリの...

2015年4月22日

軽い脳梗塞とホッとしていたのも束の間 実はガンでしたと告げられる患者の割合と見分け方


Predictors of Occult Cancer in Acute Ischemic Stroke Patients.
2015  4月  スペイン

ガン(癌)を隠し持っている脳梗塞患者がどれくらいいるのか、またどうやったら判別できるのか調べてみたそうな。


過去2年間の脳梗塞患者631人の医療記録を見なおして、ガンが明らかになったグループとそうでないグループに分けて比較した結果、


次のことがわかった。

・平均年齢70、59%は男性で脳梗塞の症状やその他リスク要因にグループ間の違いはなかった。

・2.1%がガンであることが明らかになった。

・塞栓原因の不明な脳梗塞患者に限定すると5.3%がガンだった。

・ガングループでは血液検査でフィブリノーゲンとC反応性蛋白(CRP)が非常に高かった。

・ガンの検出感度、特異度はそれぞれ、フィブリノーゲン600mg/dL以上で67%、91%、CRP20mg/L以上で75%、96%だった。


潜在性のガンは脳梗塞患者の2.1%で見つかった。特に発症原因不明の脳梗塞患者では5.3%に及んだ。フィブリノーゲン600mg/dLまたはCRP20mg/L以上で かつ原因のよくわからない脳梗塞の患者はガンである可能性が非常に高い、


というおはなし。

cancer


感想:

この記事↓に通じるものがある。
なぜ脳梗塞患者はガンになりやすいのか

2015年4月21日

退院後体重が3kg以上減っても死んでしまわない脳梗塞患者の特徴とは


The Obesity Paradox and Survivors of Ischemic Stroke.
2015  4月  チェコ

肥満は脳卒中リスクの1つであり 適正体重を心がけよ、と言われている。

そこで 脳卒中患者の体重減少と死亡リスクとの関連を調べてみたそうな。


平均年齢66、736人の脳梗塞患者について、入院時の体重と、退院後の外来訪問時の体重をフォローしたところ、


次のことがわかった。

・入院時に肥満だった患者の死亡リスクは標準体重患者に比べ非常に低かった。

・約16ヶ月後、21%の患者は3kg以上体重が減っていた。

・体重が減った患者は、重症、心不全、TIA、うつのケースが多かった。

・3kg以上体重が減った患者の死亡リスクは非常に高かった。

・元の体重の3%以上の減少でも同様の傾向が見られた。

・逆に、5%以上体重が増えた患者は、体重が変わらなかった患者よりも生存率が高かった。


入院時に標準体重でその後 体重減少した脳梗塞患者は死亡率が非常に高かった。もともと太ってた患者はその限りではなかった、


というおはなし。

肥満パラドックス

感想:

で 結局、肥満の脳梗塞患者はやせる努力をするべきなのだろうか?

2015年4月20日

傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに


Oral consumption of α-linolenic acid increases serum BDNF levels in healthy adult humans.
2015  2月  イラン

αリノレン酸はDHAの素になる必須栄養素である。DHAが不足すると子供の脳の発達が妨げられ、大人では認知症の原因となる。

そこで、αリノレン酸のサプリメントを与えた時にBDNF(脳由来神経栄養因子:神経細胞の生存、成長、シナプス機能を調整するたんぱく質)も増えるものかどうか実験してみたそうな。


健康な男女15人ずつに、αリノレン酸が1カプセルに530mg含まれるサプリメント を1日に3カプセルx1週間与えて血中のBDNF濃度の変化を調べた。

αリノレン酸サプリメントとしてフラックスシードオイル(亜麻仁油)を使用した。


次のようになった。

・実験終了後、血中のBDNF濃度が有意に上昇した。

・上昇度は女性がやや多かった。


αリノレン酸サプリメントを飲むとBDNFが増えるので、脳卒中患者の梗塞を最小限に抑えることができるかもしれない、


というおはなし。

αリノレン酸でBDNF


感想:

さいきん植物油の危険性の話をあちこちでよく耳にするので関心を持った。

例外的なのがこの亜麻仁油とエゴマ油。 ただ、どちらも高価。
高血圧+キャノーラ油で脳出血が確定?

2015年4月19日

絶望している脳卒中患者には粘土を与えてみるといい


The Effect of Art Therapy with Clay on Hopelessness Levels Among Neurology Patients.
2015  4月  トルコ

粘土を使ったアートセラピーが、脳卒中などで入院している患者の絶望度を改善できるものかどうか実験してみたそうな。


脳卒中患者33人および てんかん患者17人について粘土で好きなものを作らせるアートセラピーを行った。

彼らの絶望感尺度を測定したところ、


次のことがわかった。

・アートセラピー後に絶望度が有意に低下した。

・絶望度がよく下がった患者の特徴は、女性で既婚の脳卒中患者だった。


粘土を使ったアートセラピーは自宅でも可能で、きっとリハビリの助けになるであろう、


というおはなし。



感想:

幼稚園児のころの粘土遊びが 異常に面白かったので関心を持った。

2015年4月18日

痙縮が治る ただの風呂と温泉を比較した


Balneotherapy in treatment of spastic upper limb after stroke.
2015  2月  ボスニア・ヘルツェゴビナ


脳卒中患者への温泉療法の痙縮、疼痛への効果を検証してみたそうな。


平均年齢66、発症後6ヶ月未満の脳梗塞の男女70人について、

*温泉グループ
*水道水グループ

に分け、温度は31-33度に保ち、1日20分間の入浴を21日間継続した。


次のようになった。

・温泉療法グループで上肢筋肉の痙縮が有意に減少し、

・疼痛レベルも大きく低下した。


硫黄ミネラルの豊富な温泉に浸かることで脳卒中患者の痙縮、疼痛を緩和できる、


というおはなし。




感想:

入院してた病院に温泉があって、もう最高だったわ。 ホントに効くと思う、、

2015年4月17日

ネイチャー誌:左利きは半側空間無視に強い


Are Left Handers' Brains More Resilient To Damage From Strokes?
Does left-handedness confer resistance to spatial bias?
2015  4月  イギリス

半側空間無視は左方、右方どちらにも現れ得るものの、左方無視はすぐには治らない。一方、これまでの研究は利き手の影響が不明なため主に右利き患者についてなされてきた。

そこで左利きの場合の半側空間無視の特徴を調べてみたそうな。


健常者が眠りに落ちる寸前の状態にいるとき、半側空間無視と同様の反応が得られることが確認できている。

右利きと左利きの健常者 各々26人について脳波を測定しながらウトウトするタイミングを見計らって音源位置を答えさせる実験を行ったところ、


次のことがわかった。

・右利きの被検者は左方音源の位置特定エラー率が非常に高かったが、

・左利き被検者は右方音源の位置特定エラー率の上昇は小さかった。

・利き手の度合いと注意の偏り度との関係から、注意喚起を促すネットワークVAN(Ventral Attention Network)は多くの場合、右脳半球に優位に存在するが左利きでは両半球に遍在すると考えられた。

左利きだと脳卒中になってもVANが大きなダメージを受けず、半側空間無視で悩むことはないかもしれない、

というおはなし。

利き手と注意の方向

感想:

左手を動かすと半側空間無視が改善すると言われてるけど、まさにこの関係を示す証拠じゃ、とも言ってる。 ふ~ん、、

2015年4月16日

なぜ脳梗塞患者はガンになりやすいのか


Incident Cancer in a Cohort of 3,247 Cancer Diagnosis Free Ischemic Stroke Patients.
2015  4月  アメリカ

臨床症状のないガンが原因で血栓ができて脳梗塞になり、後にガンであることが明らかになる場合がある。

そこで、脳梗塞のあとにガンになった患者の割合について調べてみたそうな。


身体障害のない脳梗塞患者3680人を2年間フォローしてビタミンサプリメントの効果を調べた研究のデータを使って、ガンの発生率、死亡率を解析したところ、


次のことがわかった。

・3247人は調査開始時にガンではなかった。

・あらたにガンになった割合は、100人あたりで、1か月後0.15人、6ヶ月後0.80人、1年後1.2人、2年後2.0人だった。

・脳梗塞患者を一般人と比較したときのガン発症率は高く、10万人あたり1年間で582vs.487人、2年間では1302vs.912人だった。

・ガンを発症した脳梗塞患者の死亡リスクはガンにならなかった者のオッズ比で3倍だった。


脳梗塞患者のガンの年間発症率は一般人よりも高かった。ガンになった場合 その死亡リスクは非常に高かった、


というおはなし。

ガンと脳卒中

感想:

脳梗塞になるような年齢なら 詳しく調べればガン見つかってもおかしくないわな。

軽い脳卒中をきっかけに健康意識に目覚めて、うっかり人間ドックに通ったりすると、、

2015年4月15日

「心の活力」 は脳卒中を予防できるのか?


Positive Psychological Health and Stroke Risk: The Benefits of Emotional Vitality.
2015  4月  アメリカ

精神的健康状態が脳卒中に及ぼす影響はよくわかっていない。

そこで、心の活力(emotional vitality)と脳卒中の起きやすさの関連を調べてみたそうな。


6千人あまりが参加した第1回米国健康栄養調査のアンケート記録から心の活力度を評価し、約16年間追跡して脳卒中の有無を調べた。


次のことがわかった。

・心の活力度が高い人ほど脳卒中になるリスクが低かった。

・この関連は他のリスク要因や精神状態を考慮に入れても変わらなかった。


心の活力にあふれた人は脳卒中になりにくい、


というおはなし。
こころの活力

感想:

心の活力とはなんぞや?って調べてみると、

『行動と感情をポジティブに制御して生活する能力』ってことのよう。

けど パッと見で活発そうな人ってストレスに敏感なだけで、実は脆くて 脳卒中になりやすいんだよね。
タイプA行動パターンはストレスで脳卒中になって人生に挫折する

2015年4月14日

脳梗塞経験者への降圧治療の効果と副作用について


Can Blood Pressure Be Lowered Safely in Older Adults with Lacunar Stroke? The Secondary Prevention of Small Subcortical Strokes Study Experience.
2015  4月  アメリカ

ラクナ梗塞を経験した高齢者への降圧治療の効果と副作用を検証してみたそうな。


ラクナ梗塞の3020人について2種類の降圧目標(収縮期血圧<130 または 130-149 mmHg)を比較する研究のデータについて、75歳以上の494人とそれより若い被検者との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・若くても高齢でも目標血圧を達成できていた。

・3年半のフォロー期間中、21%がめまいを、15%が立位での軽い頭痛を経験していた。

・特に立位での不安定さは高齢者で顕著だった。

・若年者では 血圧目標が低いほうが再発しにくかった。

・しかし高齢者ではその傾向は見られなかった。

・高齢者では低い血圧目標で血管由来の死亡が明らかにすくなかった。


立位での不安定さを別にすると、ラクナ梗塞の高齢者への降圧治療の副作用は若年者と差はなかった。血圧を下げることが再発予防にはならなかったが、血管死を避ける効果はあるのかも知れない、


というおはなし。
血圧

感想:

今年の1月1日に降圧薬からキッパリと足を洗った。頭痛、頻尿は消失した。身体の痺れも減った。血圧は境界域で安定している。(よい子は真似しないように)

2015年4月13日

子供と若年成人 脳梗塞の回復がいいのはどっち?


Long-term outcome after arterial ischemic stroke in children and young adults.
2015  4月  スイス

脳梗塞からの長期的な回復度の違いを、子供(1ヶ月-16歳)と若年成人(16.1-45歳)とで比べてみたそうな。


脳梗塞患者データベースから子供211人、若年成人341人を抽出し、約7年間追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・長期的な機能回復程度は両グループで似ており、子供の56%、若年成人の55%が回復良好だった。

・死亡率は子供14%、若年成人7%、

・再発率に差は無かった。

・心理社会的欠陥やQoLに差はなかったが、

・問題行動は子供に多く(13% vs 5%)、

・日常生活への脳梗塞の影響は若年成人で多く報告された。(27% vs 64%)

・回復度は主に 入院時の神経症状の重さで決まっていた。


脳梗塞からの回復程度は子供と若年成人とで大きな差はなかった、


というおはなし。
子供

感想:

たとえ45歳であっても 若年成人は脳卒中的には高齢者よりも子供に近いってことなんだな。

2015年4月12日

若い脳内出血経験者で10年後も生きている人の割合は、、


Intracerebral hemorrhage at young age: long-term prognosis.
2015  4月  フィンランド

若くして脳内出血になった患者の長期的な死亡率、回復具合について調べてみたそうな。


16-49歳の脳内出血患者記録を抽出し、約10年間追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・1ヶ月間生きのびた患者268人のうち、

・1年生存率は98.1%、

・5年生存率は93.2%、

・10年生存率は88.8% だった。

・男性、糖尿病、が高死亡率の要因だった。

・49%は機能回復が思わしくなく、

・彼らの特徴は、入院時の神経症状が重く、脳室内出血があった。


若い脳内出血患者の10人に1人は10年以内に亡くなっていた。生存者の半数は機能回復が良くなかった、


というおはなし。

脳内出血


感想:

意外とみんな元気じゃん。

2015年4月11日

日本の夏 脳梗塞が特に多い


Higher ratio of ischemic stroke to hemorrhagic stroke in summer.
2015  4月  日本

脳卒中の季節変動を日本人について調べてみたそうな。


京都の脳卒中患者記録 過去10年間 13788人分のデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・脳梗塞の発生は 秋は夏より少なかった。

・脳内出血の発生は夏がもっとも少なかった。

・くも膜下出血の発生は春、冬に多く夏が少なかった。

・脳内出血、くも膜下出血に比べ脳梗塞は夏に多かった。


脳卒中は種類で起きやすさに季節ごとの違いがあった。脳卒中の種類別では脳梗塞が夏で多かった、


というおはなし。
夏


感想:

桜おわったのに異常な冷え込み。脳出血経験者としては 早く夏になってほしいよ。

2015年4月10日

メンタルプラクティス+理学療法の効果を脳のネットワーク的に見ると、、


Functional organization and restoration of the brain motor-execution network after stroke and rehabilitation
2015  3月  アメリカ

脳の運動に関係する複数の領域は、なにもしていない状態でも低い周期(<0.1Hz)で同期して情報のやりとりをしている。

脳卒中によってこのネットワークがどう影響を受け、メンタルプラクティスや理学療法などのリハビリでこれがどのように回復するのか実験してみたそうな。


亜急性期の脳卒中患者13人と健常者17人についてグループ分けし、

*メンタルプラクティスのみ または、
*メンタルプラクティス+理学療法

を1日4時間x2週間行い、その影響をfMRIで調べた。

fMRI 結果から 脳の5箇所の領域(左右の一次運動野と前運動皮質、補足運動野)のネットワークのつながりを解析した。


次のことがわかった。

・健常者も脳卒中患者も0.06-0.08Hzで脳のネットワークが同期していた。

・脳卒中患者では活動が低下しているネットワークパターンがあった。

・この低下したネットワークパターンはメンタルプラクティスのみでは改善しなかった。

・メンタルプラクティス+理学療法のグループでこのネットワーク活動が回復し、

・実際の運動機能の回復にも反映していた。


メンタルプラクティスと理学療法を組み合わせたリハビリは非常に効果的であり、脳機能ネットワークを調べることでリハビリ成果を評価できるかもしれない、


というおはなし。

脳機能ネットワーク


感想:

ちかごろ話題のデフォルト・モード・ネットワークってやつか、、

2015年4月9日

[動画] 新開発のビデオゲームで手が動くようになった脳卒中患者


New video game helping stroke patients regain movement
2015  4月  アメリカ

新しく開発したビデオゲームで脳卒中患者の手が動くようになったというニュース動画。

ゲームリハ
(画面クリックで動画にリンク)

あらすじ

・63歳のフレッドさんは6ヶ月前に脳卒中で右手の動きが不自由になった。

・あらたなゲームリハビリプロジェクトに参加して6週間後、手が器用に動くようになった。

・このビデオゲームは赤外線モーションキャプチャ機能を利用して飛行機を操縦する内容。

・1日30分x週3回程度の訓練時間を想定しており、自宅でも利用可能にする予定。


というおはなし。


感想:

紫外線の浴びすぎには気をつけないといかんな、、と思った。

2015年4月8日

ホントは脳卒中じゃないのに血栓溶解療法やってしまって大丈夫なの、、?


Safety of Intravenous Thrombolysis in Stroke MimicsProspective 5-Year Study and Comprehensive Meta-Analysis
2015  3月  ギリシャ

脳卒中患者の病院到着から血栓溶解療法開始までの時間を急ぐと、実は脳卒中でない類似症状の患者にまでrtPAを打ってしまうことが起きる。

そこのところの安全性を検証してみたそうな。


脳卒中の救急救命センターに入院してきた患者について調査したところ、


次のことがわかった。

・5年間に516人の患者に血栓溶解療法を施した。

・そのうち脳卒中類似症状の患者は75人いた。

・血栓溶解療法後に脳内出血を起こした類似症状患者は1人のみで、舌の血管浮腫事例も無かった。

・ついでに 8942件の血栓溶解治療データを含む9件の過去の論文データを再解析したところ、脳卒中類似症状患者への血栓溶解療法後に脳内出血が起きる割合は0.5%だった。

・類似症状患者が治療後に脳内出血を起こすリスクは明らかに低く、回復も良好だった。


脳卒中類似症状患者への血栓溶解療法の安全性が今回の経験および過去の研究からも確認できた


というおはなし。
血栓溶解療法

感想:

こういう話は信用しないことにしてる。

でも病院が好きな人ならちょっと頭痛いときはすぐに救急車呼んで、心ゆくまでいろんな治療してもらうといい。

2015年4月7日

コラーゲンたっぷりの食事を続けると脳梗塞で死亡するという根拠について


Dietary Intakes of Glutamic Acid and Glycine Are Associated with Stroke Mortality in Japanese Adults.
2015  4月  日本

アミノ酸のなかまグルタミン酸とグリシンは血圧に関連があると言われている。

そこで、これらアミノ酸の摂取量と脳卒中死亡率との関連を調べてみたそうな。


岐阜高山市に住む29079人に食事アンケートを取り、脳卒中による死亡を16年間追跡した結果、


次のことがわかった。

・この間に677人が脳卒中で死亡した。

・摂取たんぱく質に占めるグルタミン酸の割合が高いと、女性の脳卒中で亡くなるリスクが0.7倍に低下した。

・グリシンを多く摂取すると高血圧でもない男性の脳卒中死亡リスクが上昇し、特に脳梗塞で1.9倍になった。

・これらの関連は アミノ酸の由来が動物性または植物性に依らなかった。


グルタミン酸やグリシンの摂取量が脳卒中死亡率に関連しているかもしれない、


というおはなし。


感想:

グリシンを多く摂ると危ないんだな、、

ウィキペディアによるとグリシンは、
『 多くの種類のタンパク質ではグリシンはわずかしか含まれていないが、ゼラチンやエラスチンといった、動物性タンパク質のうちコラーゲンと呼ばれるものに多く(全体の3分の1くらい)含まれる。』とある。
コラーゲンって本当に効果があるの?(国立健康栄養研究所)

2015年4月6日

脳卒中のあと自殺にトライした患者の特徴


Poststroke suicide attempts and completed suicidesA socioeconomic and nationwide perspective
2015  4月  スウェーデン

脳卒中のあと自殺を試みた患者の特徴を調べてみたそうな。


22万人あまりの脳卒中患者を4年間ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に1217人が自殺で病院に運ばれ、そのうち260人は死亡した。

・この自殺率は一般スウェーデン人のおよそ2倍だった。

・低学歴、低収入、一人暮らしの自殺リスクが高かった。

・出身がヨーロッパ以外の患者は自殺リスクが低かった。

・そのほか、男性、若年、重い神経障害、うつ が脳卒中後の自殺リスクを高める要因だった。

脳卒中後の自殺には、臨床要因に加え社会経済的要因も関わっている、


というおはなし。
図:脳卒中患者の自殺

感想:

日本の方が酷いんじゃないか、、
[住みやすい国] 日本の脳卒中と自殺との関連について

2015年4月5日

高血圧だと再発しやすい脳梗塞のタイプは


Association of Hypertension With Stroke Recurrence Depends on Ischemic Stroke Subtype
2015  3月  中国

高血圧と脳卒中再発の関係は 実はよくわかっていない。

そこで、脳梗塞の種類別に血圧と再発のしやすさを調べてみたそうな。


脳梗塞患者1万人あまりを1年間追跡して再発の有無を調査し、血圧との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・患者の72.7%が高血圧(140/90以上または降圧薬使用)で、17.7%が再び脳梗塞または脳内出血を起こした。

・高血圧の患者の再発率は18%、高血圧でない場合17%で、大きな差はなかった。

・高血圧と関連の強い脳梗塞の種類は 小血管病変(ラクナ梗塞)で、

・他の種類(大血管アテローム硬化や心塞栓)の脳梗塞と 高血圧の関連は見られなかった。


高血圧だと再発しやすい脳梗塞の種類はラクナ梗塞のみであった、


というおはなし。

脳梗塞の種類と再発
感想:

降圧薬飲むと頭痛くなったり頻尿になったりで不愉快この上ないため、2015年にはいってからキッパリと飲むのをやめた。

血圧は測ってるけど境界をウロウロしている程度。

2015年4月4日

毎日4杯以上の緑茶で脳内出血の予防になることが判明


The Impact of Green Tea and Coffee Consumption on the Reduced Risk of Stroke Incidence in Japanese PopulationThe Japan Public Health Center-Based Study Cohort
2015  3月  日本

緑茶およびコーヒーの摂取量と脳卒中との関連を日本人で調べてみたそうな。


健康な82369人について食事アンケートを取り、その後13年間 脳卒中の発生を追跡した。


次のようになった。

・この間に3245件の脳卒中があった。

・緑茶をめったに飲まない人に比べたときの脳卒中のなりやすさの比は、1日に2-3杯で0.86、4杯以上で0.8だった。

・同様にコーヒーでは、週に3-6杯で0.89、1日1杯で0.80、2杯以上で0.81だった。

・特に、緑茶をよく飲む人の脳内出血リスクが低下した。


緑茶やコーヒーをよく飲む人は脳卒中になりにくいことがわかった、


というおはなし。
図:緑茶と脳卒中



感想:

もっと緑茶のむわ

2015年4月3日

ネイチャーも認める最新の下肢装具とは!?


These exoskeleton heels could help stroke victims walk again

・National Science Foundation
・nature.com
2015  4月  アメリカ

歩行をアシストする画期的な下肢装具が開発され、科学雑誌ネイチャーに報告されたそうな。


カーネギーメロン大学の研究によるこの歩行装具は、

・外部からのエネルギー供給をまったく必要とせず、

・電子部品も一切使用しないシンプルで軽量設計ながら、

・歩行に伴うエネルギー消費を7%減らすことに成功した。


脳卒中などで障害を負った人々への応用が期待される、


というおはなし。

最新歩行装具

感想:

左足首のグニャ感がとれそうにないので、このくらいのチョビッとサポートは期待しちゃうな。

2015年4月2日

野菜嫌いなんだけどマルチビタミン飲んでれば脳卒中にならないかなぁ?


Multivitamin Use and Risk of Stroke MortalityThe Japan Collaborative Cohort Study
2015  3月  日本

マルチビタミンサプリメントと脳卒中死亡率との関連を調べてみたそうな。


健康な男女72180人にマルチビタミンの使用状況をアンケート調査した。

その後19年間追跡し、脳卒中での死亡の有無を確認した。


次のことがわかった。

・この間に2087人が脳卒中で死亡した。内訳は、脳梗塞1148人、脳出血877人。

・マルチビタミン使用者の脳卒中死亡リスクは13%低かった。

・この傾向は脳梗塞で顕著で、脳出血では有意な差は無かった。

・特に、野菜や果物の摂取が1日あたり3回未満の人で より効果的だった。

・マルチビタミンを定期的に摂っている人ほどこの関連が明らかだった。

野菜や果物をあまり摂らない日本人は、マルチビタミンサプリメントをしっかり飲むと脳梗塞での死亡リスクが低下する、


というおはなし。
マルチビタミン

感想:

いままでマルチビタミンのこの種研究は「効果なし」が多かったんだけど、状況変わってきてるのかな?

ちょっとまえにビタミンB9サプリメントの脳卒中予防効果が明らかになったし、、
高血圧の脳卒中予防には葉酸サプリメントが効くことが判明

2015年4月1日

TIAと偏頭痛はすぐに区別できるのか?


Transient Neurologic Deficits: Can Transient Ischemic Attacks be Discrimated from Migraine Aura without Headache?
2015  3月  ベルギー

一過性の神経障害はTIA(一過性脳虚血発作)と区別がしにくい。そこで、TIAと前兆つき偏頭痛とを臨床現場で区別することができるものか調べてみたそうな。


TIA患者、前兆つき偏頭痛患者、偏頭痛の前兆のみで頭痛のない患者のデータを各々32人ずつ抽出し特徴を比較したところ、


次のようになった。

・TIA患者は偏頭痛患者に比べはるかに高齢で、男性が多かった。

・TIA患者には脳卒中歴、高血圧、脂質異常が多かった。

・視覚障害は偏頭痛患者で非常に多かった。

・TIA患者のほとんどはこの神経障害が初回だった。


TIAと偏頭痛などの一過性神経障害の違いには特徴があるものの、臨床現場で両者を正確に区別するには十分でない、


というおはなし。
前兆 偏頭痛偏頭痛の前兆


感想:

「ただの偏頭痛かもしれないけどとりあえずtPA打っときましょうね、、」 とは ならないのかな。

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