2015年6月30日

生まれてすぐ脳卒中を経験した子供の感情表現力は


Language and affective facial expression in children with perinatal stroke.
2015  6月  アメリカ

新生児期の子供の脳卒中事例を観察すると脳への理解が深まる。彼らは成人の脳卒中に比べ脳の可塑性がいちじるしく身体機能が大きく回復する。

そこで感情面ではどうか 調べてみたそうな。


新生児期に脳卒中を経験した5-6歳の子供に面談して、言語と表情を観察したところ、


次のことがわかった。

・言葉を操る能力は、同年齢の普通の子供に匹敵した。

・しかし感情表現は独特で、

・右脳損傷の子供は、左脳損傷の子供や普通の子供に比べて、言葉や表情にあまり感情を出さなかった。


脳卒中を経験した子供の言語、感情表現の特徴から、脳発達への可塑的変化の影響が伺い知れる、

というおはなし。

子供の脳卒中


感想:

新生児の可塑力をもってすら右脳の感情機能はカバーできないんだなぁ、、
右脳卒中の患者は声に感情が乗らない

[コミュ障] 右脳損傷患者は会話から感情を読み取れないことが明らかに

右脳がやられた脳卒中患者は感情がおかしい

2015年6月29日

交通騒音と脳卒中について


Road traffic noise is associated with increased cardiovascular morbidity and mortality and all-cause mortality in London.
2015  6月  イギリス

道路交通騒音と脳卒中との関連を調べたそうな。


2003-2010のロンドンの住民860万人について、日中と夜間の道路交通騒音レベル、脳卒中での入院件数、死亡者数を小エリア毎に集計し 関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・日中の道路交通騒音が高い(>60dB)エリアでは騒音の低い(<55dB)エリアに比べ脳卒中の入院リスクが5%上昇し、特に高齢者では9%高かった。

・夜間の騒音では高齢者のみ入院リスクが上がった。

・日中の騒音は総死亡率とも若干 関連した。


道路交通騒音への長期の曝露は 脳卒中リスクと若干の死亡率上昇と関連があり 特に高齢者で明らかだった、


というおはなし。
騒音地域日中の騒音エリア

感想:

これ↓思い出した。
道路交通騒音と大気汚染 脳卒中的にどっちが深刻なのか

2015年6月28日

コーヒーよく飲むひとの脳卒中リスクは、、


The coffee paradox in stroke: Increased consumption linked with fewer strokes.
2015  6月  アメリカ

コーヒーを飲む量と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


1988-1994の健康栄養調査34万人の記録から、コーヒー摂取量と脳卒中の有無を含むデータを抽出し 関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・19994人ぶんのデータが見つかった。

・そのうち3.2% 644人に脳卒中の診断があった。

・コーヒー摂取量の範囲は0-20カップで年齢、性別、民族で変化した。

・1日3カップ以上では高コレステロールが多く見られたものの、心不全、糖尿病、高血圧は少なかった。

・コーヒーを好む人には喫煙者が多かった。

・コーヒー摂取量が1日3カップ以上で飲まない人に比べ脳卒中リスクは0.44倍だった。


コーヒーをよく飲むひとは脳卒中リスクが低かったものの 喫煙傾向がみられた、


というおはなし。



感想:

スタバにゆく機会があると常にココアを注文する。

2015年6月27日

若い脳卒中患者の家族歴について


Family History in Young Patients With Stroke
2015  6月  ベルギー

家族歴は脳卒中のリスク要因の1つである。

家族歴が脳卒中の特定の種類、性別と関連があるものか若年患者で調べてみたそうな。


脳卒中を経験した18-55歳の男女4232人について調査した結果、


次のことがわかった。

・1578人(37.3%)に脳卒中の家族歴があった。

・女性患者の場合、54.6% vs. 45.4%で母方の家族歴が多かった。

・脳卒中の種類と家族歴との関連はなかった。

・頸動脈解離では家族歴患者はむしろ少なかった。

・両親に家族歴がある場合、自分の兄弟も やや脳卒中になりやすかった。

若年脳卒中患者の3分の1には家族歴があった。家族歴と脳卒中の種類に関連はなく、女性脳卒中患者には母方の家族歴が多かった、


というおはなし。
家族歴
感想:

まさに家族歴から いつか脳卒中になることはほぼ確信していた。だからあまり驚かなかったなぁ、、

2015年6月26日

失語症訓練は一気にやったほうが効果的... ?


Intensive Versus Distributed Aphasia TherapyA Nonrandomized, Parallel-Group, Dosage-Controlled Study
2015  6月  オーストラリア

失語症患者への言語療法は集中的にやったほうがいいのか、それとも少しずつ長くやったほうが効果的なのか実験してみたそうな。


慢性期脳卒中で失語症の患者34人を次の2グループに分け、計48時間の言語療法プログラムを受けさせた。

*集中グループ:週に16時間x3週間 16人
*分散グループ:週に6時間x8週間 18人

訓練直後、1か月後の成果を比較したところ、


次のことがわかった。

・分散グループでボストンネーミング検査のスコアが有意に高かった。

・この効果は1ヶ月後も持続していた。

・両グループともにコミュニケーション能力、自信、QoLも同程度に改善していた。


失語症患者への集中訓練が流行っているが すこし考えなおしたほうがいいだろう、


というおはなし。

言語療法

感想:

そこは自宅に帰って タブレットアプリでひとり訓練かな。

2015年6月25日

脳卒中で植物状態になった患者と会話できるアプリを開発


Paralyzed Stroke Victims Speak Again Through App
2015  6月  ロシア
紹介ビデオ


概要
・全身が麻痺して外部との意思疎通ができなくなった閉じ込め症候群の患者を対象とした

・このアプリ(I.am.here)はブレインコンピュータインターフェースで患者の脳波を読み取り解析して

・タブレット上で患者の喜怒哀楽を確認できる機能を持つ。

・ロシアの財団とメディア企業、ソフトウェアメーカーが共同で開発に乗り出した。

・現在、AndroidおよびiOS向けのデモアプリを無料でダウンロードできる。


というおはなし。
I amhere
感想:

開発が始まったばかりのようだけど、さいきん進歩早いからすぐにツイッター版がでるだろな。

2015年6月24日

ひごろ連続して30分以上歩いてたひとは脳卒中になってもやたら回復が良いことが明らかに


Effects of premorbid physical activity on stroke severity and post-stroke functioning.
2015  6月  ノルウェー

脳卒中になる直前の身体活動状況と、発症後の回復度との関連を調べてみたそうな。


脳卒中患者183人について発症前の歩行習慣をアンケート調査し、急性期、1年後までの神経症状、生活動作の自立度、歩行スピード、バランス能力をフォローした。


次のことがわかった。

・習慣的な歩行の持続時間と、急性期のあらゆる機能回復度に明らかな関連があった。

・1回に連続して30分間以上歩行していた患者は非常に回復が良かった。

・歩行とバランス機能に関しては1年後も同様の関連を示していた。


発症前の歩行習慣と回復度に明らかな関連が見られた。30分以上歩行する習慣があると脳卒中になっても順調に回復できるだろう、


というおはなし。

歩行

感想:

歩く頻度とは関連はなかったらしい。

障害は脳のやられた位置で必ずしも決まるわけではなくて、しぶとい人というのはあまり乗り物に頼らない性向を持っていたりするのかもしれんね、、

2015年6月23日

中学高校で 持久走とか大ぃっ嫌いだったんだけど、、


Influence of Cardiovascular Fitness and Muscle Strength in Early Adulthood on Long-Term Risk of Stroke in Swedish Men
2015  6月  スウェーデン

中年以降の心肺機能の低下は脳卒中リスクの1つではあるが 若者の場合はどうか、調べてみたそうな。


1968-2005に登録した若年成人について、自転車運動負荷試験(16万人)と筋力測定(56万人)を行い追跡調査した結果、


次のことがわかった。

・この間にくも膜下出血895、脳内出血2904、脳梗塞7767件が起きた。

・若いときの心肺機能と筋力が高いほど いずれの脳卒中でもリスクは低く、

・能力が高い者と比べたときの一番低い者の脳卒中リスクは、心肺機能の場合1.70倍、筋力で1.39倍だった。


18歳時点で心肺機能と筋力が低い場合、将来あきらかに脳卒中になりやすい、


というおはなし。

心臓負荷試験

感想:

思い返してみるに なるべくしてなった気がする、、

2015年6月22日

で結局、ピロリ菌があると脳卒中的にはどうなの?


Helicobacter Pylori Infection and Risk of Death From Cardiovascular Disease Among the Japanese Population: a Nested Case-Control Study within the JACC Study.
2015  6月  日本

ヘリコバクターピロリ菌と脳卒中との関連には諸説ある。

50歳以上の日本人の半数はピロリ菌に感染していると言われている。そこで日本人の研究データを使って検証してみたそうな。


11万人あまりを対象としたがんリスク大規模研究のデータから脳卒中または冠動脈疾患で死亡した627人を抽出し、年齢、性別、地域の一致する健常者データ627人と比較したところ、



次のことがわかった。

ヘリコバクターピロリ菌への感染の有無と脳卒中や冠動脈疾患死亡リスクとの関連は確認できなかった。


というおはなし。
ヘリコバクターピロリ菌

感想:

調査するたびに結果がちがうピロリ脳卒中問題、、
ピロリ菌が脳卒中予防になるは本当か?

【朗報】胃がんの素ピロリ菌があると脳卒中予防になることが判明

2015年6月21日

歩行リハビリ用の外骨格ロボットを作ってみた


The H2 robotic exoskeleton for gait rehabilitation after stroke: early findings from a clinical study.
2015  6月  スペイン

脳卒中患者の歩行リハビリ支援のための外骨格ロボットを開発したそうな。


Technaid S.L.社はH2という名称の外骨格ロボットを開発した。

・6つの関節からなり、脳卒中患者の地上歩行を支援する。

・必要なときにだけモーターが働き関節に力を発生させる。

・3人の片麻痺患者で4週間、12セッションの訓練を行った。

・全員が訓練を完遂した。

・有害事象はなく安全で使いやすかった。

・地上歩行は患者にやる気を与えた。

というおはなし。

これ


感想:

10年後くらいが楽しみ、、

2015年6月20日

Stroke誌:脳卒中患者の血圧を下げたら死亡者が続出


Systolic Blood Pressure Control and Mortality After Stroke in Hypertensive Patients
2015  6月  アメリカ

脳卒中を経験して高血圧治療中の患者の死亡率を調べてみたそうな。


心電図上左室肥大を指摘され高血圧治療中の脳卒中経験者541人について2年間フォローし、死亡リスクを評価した。


次のことがわかった。

・この間に170人が死亡した。135人は心血管疾患が原因だった。

・収縮期血圧144-157mmHgの患者に比べ、144未満の患者の死亡リスクは1.6-1.8倍だった。

・一方、収縮期血圧157を超える患者には死亡リスクの有意な上昇は見られなかった。

高血圧でかつ脳卒中を経験した患者の収縮期血圧を144mmHg未満に下げたところ死亡リスクが明らかに上昇した、


というおはなし。

図:収縮期血圧と死亡率

感想:

最近 こういう話が目につく。
血圧の低い脳卒中経験者の死亡率がやたら高いことが判明
160くらいまでは単なる個人差で 降圧治療してもメリットはなく害ばかり、ってことなんじゃないのか。

降圧薬やめて半年経つけど たしかに身体の痺れは減ったし頭痛も完全になくなりすこぶる調子が良い。

2015年6月19日

自宅でできる失語症アプリの効果を脳卒中患者で実験してみた


Self-Delivered Speech Therapy Feasible for Aphasia in Stroke
2015  6月  イギリス

失語症の脳卒中患者への訓練にタブレットアプリを利用する臨床試験を始めたそうな。

欧州脳卒中会議で今週発表された内容。


・言語療法の成果は訓練量に依存する。

・その訓練を受けられる頻度は言語療法士の数とコストで著しく制限を受ける。

・タブレットアプリを利用することで患者だけで毎日自宅訓練できるようになる。

・その効果を調べるための臨床試験CATCH (Computerized Aphasia Therapy in CHronic stroke)が始まった。

・最初の試みとして3人の患者に4週間試したところ良好な結果を得たので次のステージに進む。

・ソフトウェアはTactus Therapy社の製品を使っている。



というおはなし。
言語療法タブレット


感想:

 『いまごろやってんのかよぉ~』と一瞬思ったけど、自分がスマホを持つようになって4年しか経っていないことを考えると充分に対応早いに違いない。

2015年6月18日

チョコレートの脳卒中予防効果について


Habitual chocolate consumption and risk of cardiovascular disease among healthy men and women
2015  6月  イギリス

チョコレートと脳卒中との関連を調べてみたそうな。


20951人の男女を約11年間 追跡調査した。また過去の研究を厳選して再評価したところ、


次のことがわかった。

・1日におよそ100グラムのチョコレートを食べる人は、ほとんど摂らない人に比べ脳卒中リスクが0.77倍になった。

・関連する過去の研究9件15万人ぶんのデータを統合して解析しなおしたところ、チョコレートを多く摂る人の脳卒中リスクは0.79倍となりほぼ一致した。


チョコレートを多く摂ると脳卒中リスクが明らかに低下することがわかった、


というおはなし。
チョコレート

感想:

チョコ買いに行ってこよう。ダークチョコでもミルクチョコでもいいらしい。

2015年6月17日

健側の手首を筋トレしたら麻痺手がグイグイ動くようになった


High-Intensity, Unilateral Resistance Training of a Non-Paretic Muscle Group Increases Active Range of Motion in a Severely Paretic Upper Extremity Muscle Group after Stroke.
2015  5月  アメリカ
脳卒中で麻痺がひどいとリハビリがむつかしい。

そこで、麻痺していない方の手を訓練するとその効果が麻痺手に伝わる "クロスエデュケーション効果" を利用したリハビリを検証してみたそうな。


発症4ヶ月以上の脳卒中片麻痺患者6人と健常者7人について、

麻痺していない手首の伸筋を高負荷で鍛える訓練を4週間、計16セッション行った。

訓練前後での 麻痺手(または訓練していない手)の最大筋力と関節可動域を測定した。

TMSを使って皮質脊髄路の興奮性変化も測定した。


次のようになった。

・訓練後、健常者の訓練していない手首の筋力および関節可動域が向上した。

・同様に脳卒中患者の麻痺手の筋力および関節可動域も明らかに改善した。

・健常者の皮質脊髄路の興奮性は変わらなかった。

・脳卒中患者の随意筋運動度は向上し、

・訓練前にはなかった運動誘発電位が確認できた。


脳卒中患者の麻痺していない方の手をしっかりと鍛えることで、麻痺した手の筋肉を動かし力を絞り出す能力を改善できるにちがいない、


というおはなし。
筋力トレーニング

感想:

なんか夢のような話なんだけど、

そういえばこんなの↓も あったよなぁ、、
麻痺上肢の痙縮を簡単に改善する方法を日本の研究者が発見!

2015年6月16日

睡眠時やたら手足がビクビク動く脳卒中経験者の再発リスクは異常


Nocturnal periodic limb movements decrease antioxidant capacity in post-stroke women.
2015  6月  台湾

睡眠中に足や腕がビクビクと動く周期性四肢運動(PLMS)と脳卒中との関連は報告されている。

その病因について調べてみたそうな。


脳梗塞でリハビリ病院にいる患者112人について、睡眠検査および血液の総抗酸化能を調べ関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・1時間あたり15回以上手足が動く(PLMS)患者は5回未満の患者に比べ、高齢で、脳卒中の神経症状が重く、生活自立度が低かった。

・PLMS回数が多い女性患者の総抗酸化能は低かった。

・またPLMS15回/h以上の患者の脳卒中再発リスクは5回/h未満患者の7.58倍に及んだ。


睡眠時周期性四肢運動は女性脳梗塞患者の総抗酸化能の低下と関連があるのかもしれない、


というおはなし。


感想:

過去記事↓
睡眠中 足をバタバタさせてたら脳卒中の素質あり

2015年6月15日

回復がすこぶる良好であっても頭の働きに問題のある脳卒中経験者の割合


Post-stroke cognitive impairment is common even after successful clinical recovery.
2015  6月  フィンランド

脳卒中患者の認知障害の割合を調べてみたそうな。


脳卒中で入院した患者(55-85歳)409人について発症3ヶ月後の認知能力を評価した。


次のようになった。

・83%の患者が何らかの認知障害を示していた。

・50%の患者は3種類以上の認知障害を持っていた。

・回復が極めて良好な患者(mRS=0-1, 身体障害なし) であっても、その71%が認知障害だった。

・脳卒中の重症度にかかわらず 認知障害のある患者は15ヶ月後の機能的自立度が低かった。


脳卒中経験者はたとえ回復良好であってもその多くが認知障害を示していた、


というおはなし。
認知障害

感想:

同じテーマがなんどかあって、同様の結論になっている。
脳卒中経験者の8割が認知障害
認知障害の頻度 脳卒中のあとで

2015年6月14日

高齢の脳卒中患者へのリハビリは無駄なの?


Old benefit as much as young patients with stroke from high-intensity neurorehabilitation: cohort analysis.
2015  6月  ドイツ

いっぱんに 高齢脳卒中患者へのリハビリは効果が薄いと考えられ、リハビリ病院への転院が敬遠される傾向がある。

若い人に比べてほんとうに高齢患者は回復しないのか、きっちりと調べてみたそうな。


発症後4週間までの日常生活動作の自立度変化を、リハビリ病院に入院した患者について年齢別に次の3グループに分け比較した。

*65歳未満 422人
*65-80歳 1399人
*80より上 473人


次のことがわかった。

・自立改善度の大きさは各年令層でほぼ同じだった。(バーセルインデックス~15ポイント相当)

・機能回復の程度はリハビリ総時間と関連があった。

・このリハビリ量と回復度との関連は年齢に依らなかった。


80歳以上の超高齢者であってもリハビリ病院で相当量の訓練を受けることで若い患者と同レベルの回復を期待できる、


というおはなし。

年齢別バーセルインデックス

感想:

高齢者にはリハビリで手加減するから訓練量も減って回復が良くないんだと思う。

「甘ったれんなジジイっ!」って鬼軍曹式に厳しく接するほうが本人のためになるんだろうね。

2015年6月13日

3ヶ月後できるようになっている日常生活動作は


In What Daily Activities Do Patients Achieve Independence after Stroke?
2015  6月  イタリア

脳卒中から3ヶ月時点で自立できる日常生活動作の種類を調べてみたそうな。


平均年齢68、435人の脳卒中患者について調査した結果、


次のことがわかった。

・もっとも良く回復するのは排便排尿機能およびベッド移動能力で、

・難しいままなのが 入浴、身支度、階段昇降だった。

・食事は半側空間無視や入院の遅れがあると難しかった。


脳卒中患者や家族はどんな機能回復が期待できるのか知っておいたほうがいいだろう


というおはなし。
grooming

感想:

この記事↓も参考になるな。
脳卒中患者はいつごろまでに何の機能がどのくらい回復するものなのか?

2015年6月12日

むずむず脚症候群と脳卒中の関連が明らかに


Study links severe restless legs syndrome to increased risk of stroke
2015  6月  アメリカ

むずむず脚症候群と脳卒中との関連を調べてみたそうな。

今週の米国睡眠学会での発表内容。


41‐58歳の女性看護師72916人について6年間追跡調査した結果、


次のようになった。

・この間に161人が脳卒中になった。

・重度のむずむず脚症候群と脳卒中の発症に関連があった。

・軽いむずむず脚症候群では脳卒中との関連は確認できなかった。


むずむず脚症候群でひどく悩んでいる人は脳卒中の心配もしたほうがいい、


というおはなし。



感想:

このテーマは何度かあったけどあんまりはっきりしてないんだよね、、
むずむず脚症候群と脳幹の脳卒中との関連

むずむず脚症候群と脳卒中との関連は…

むずむず脚症候群は脳卒中の予兆かな

2015年6月11日

血糖値の指標ヘモグロビンA1cは低くても脳卒中になりやすいことが判明!


Hemoglobin a1c levels and the risk of cardiovascular disease in people without known diabetes: a population-based cohort study in Japan.
2015  5月  日本

ヘモグロビンA1c (HbA1c)は過去1-2ヶ月間の血糖値の指標となる。これと脳卒中との関連を調べたそうな。


46-80歳で健康な男女29059人について9.4年間追跡調査した結果、


次のことがわかった。

・この間に770人が脳卒中、165人が冠動脈疾患になった。

・HbA1cと脳卒中リスクとの関係は直線的ではなく、

・HbA1cが高くなるにつれ、脳卒中リスクは 1.50→1.01→1.04→1.77 と変化した。

・この関連は他の要因を考慮に入れてなお変わらなかった。


HbA1cは低くても高くても脳卒中リスクが上がった、


というおはなし。

HbA1cとCVD


感想:

HbA1cが低いのに…の理由はまだよくわかんないらしい。上のグラフ見ると脳出血ヤバイ、、

国立がんセンターのプレスリリース↓
ヘモグロビンA1c (HbA1c)と心血管疾患リスクとの関連について

2015年6月10日

6ヶ月過ぎても歩行リハビリの効果は期待できるのか?


Rehabilitation interventions to improve locomotor outcome in chronic stroke survivors: A prospective, repeated-measure study.
2015  6月  インド

発症後6ヶ月を過ぎてもリハビリで歩行が改善するものかどうか実験してみたそうな。


22-65歳、発症後1年半前後の脳卒中経験者40人について、下肢の負荷運動およびトレッドミル歩行訓練を、

1回90分 x 週5回 x 4週間=20セッション行ったところ、


次のようになった。

・80%の被検者が訓練を完遂した。

 各評価指標は、リハビリ前、直後、3ヶ月後の順で

・脳卒中重症度: 41.71, 44.09, 43.96

・バランススコア: 36.28, 46.75, 46.82

・歩行スピード: 0.41, 0.53, 0.51

・自立度スコア: 77.34, 89.06, 92.32

となり、全ての指標で有意な改善を示した。


脳卒中経験者の歩行能力は慢性期であってもリハビリによって大きく改善できる、


というおはなし。

歩行

感想:

比較するグループがないからリハビリのおかげとは言い切れないんだけど、『多くの人に見守られて訓練するとなぜか成果が出る』 ってことだと思う。

ブログやツイッターに毎日歩数を上げている人は、そういう意味ではとても効果的と考える。

2015年6月9日

リハビリ病院で視力検査しておいて欲しかった


Review of experience with a collaborative eye care clinic in inpatient stroke rehabilitation.
2015  6月  アメリカ

脳卒中のあとの視覚障害は見過ごされることが多い。

その特徴と適切な評価方法について調べてみたそうな。


リハビリ病院に入院中で視覚障害のありそうな患者131人について、作業療法士がスクリーニングを行い、その後 検眼医が確認した。


次のことがわかった。

・作業療法士が選んだ患者すべてで 検眼医により1つ以上の視覚障害が確認された。

・衝動性眼球運動、追従眼球運動、輻輳運動に関する診断が7-8割を占めていた。

・作業療法士が見た症状の数と検眼医のそれはけっこう近かった。


脳卒中患者の視覚評価は必要であろう。作業療法士の協力と検眼医のリハビリチームへの参加が期待される、


というおはなし。



感想:

運転再開してあまりに前が見えないので怖くなって初めてメガネ屋に行った。視力1.5→0.3程度になっていた。夜道、片目で街灯をみるとダブって見える。左右の目いずれも、 なぜなのか? 

2015年6月8日

脳卒中は脳機能8年間分の老化に相当することが明らかに!


Does Stroke Contribute to Racial Differences in Cognitive Decline?
2015  6月  アメリカ  

黒人が白人に比べ認知症になりやすい理由が 脳卒中にあるのか調べてみたそうな。


65歳以上4908人の黒人および白人について4年間追跡調査したところ、


次のようになった。

・この間に黒人の7.5%、白人の6.7%が脳卒中になった。

・黒人の認知力の低下は白人よりも大きかった。

・脳卒中の発症率の違いを考慮にいれてもこの傾向は変わらず、

・脳卒中により7.9年分の老化に相当する認知力が失われていた。

・脳卒中による認知力の低下は人種間で有意な差はなかった。


黒人-白人間の認知力低下の違いは脳卒中では説明がつかなかった、


というおはなし。
認知力8年分

感想:

8年間ぶんの脳の劣化、たしかにそのくらい働きが鈍くなっている、、そんな実感がある。

2015年6月7日

栄養失調だと脳卒中になりやすいの?


Is malnutrition a risk factor of stroke?
2015  4月  バングラデシュ

肥満は脳卒中のリスクである。一方 脳卒中のあとの栄養失調は珍しくなく予後に影響する。

そこで栄養失調にある人が脳卒中になりやすいものかどうか調べてみたそうな。


2009-2010バングラデシュの2つの大学病院に入院した100人の脳卒中患者について、発症7日以内に栄養状態の指標となる

*ボディマス指数 (BMI)
*上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF)
*中腕部筋囲(MAC)
*上腕筋周囲長(AMC)
*ヘモグロビン、アルブミン、血清鉄

を測定し健常者100人と比較した。


次のことがわかった。

・TSF,MAC,AMC,ヘモグロビン、アルブミンレベルに脳卒中患者と健常者で明らかな差はなかった。

・しかし血清鉄の濃度は健常者にくらべ有意に低かった。

・高齢、喫煙、血清鉄の低下が脳卒中と関連があった。


栄養失調は脳卒中の明らかなリスク要因ではなかった、


というおはなし。
栄養測定
感想:

そうは言ってもコレステロール足りてないとマズイと思う。
コレステロール減らしてますます健康になるぞ! → 脳出血で半身麻痺

たとえ悪玉コレステロールでも 低すぎると脳出血のもと

日本人、コレステロールは高いが勝ち

警告:総コレステロール160未満は超キケン

2015年6月6日

働く女性のストレスと脳卒中について


Workplace stress and its impact on the 16-year risk of myocardial infarction and stroke in an open female population aged 25-64 years in Russia/Siberia (WHO MONICA-psychosocial program)
2015  6月  ロシア

職場ストレスと脳卒中との関連を女性について調べてみたそうな。


25-64歳の女性870人に職場ストレスをアンケート調査し、その後の脳卒中の有無を16年間フォローした結果、


次のことがわかった。

・職場ストレスが高い女性の割合は31.6%に及んだ。

・責任が重い、休みが少ない、専門を生かせない、能力が及ばない、と ストレスが高かった。

・高レベル職場ストレスにある女性の脳卒中リスクは1.96倍だった。

・脳卒中は既婚でストレスを訴える管理職や高学歴 or 低学歴で肉体労働に就く女性に多かった。


職場で高ストレスにある女性は多く、その脳卒中リスクはストレスがない場合に比べ2倍になった、


というおはなし。

ストレス

感想:

仕事ストレスと脳卒中のテーマは少なくないけど、女性に絞ったものは記憶にないな、、

2015年6月5日

健側ばかり使っていると脳に異常なシナプスが形成され麻痺手の回復が遅れる可能性について


Experience with the “Good” Limb Induces Aberrant Synaptic Plasticity in the Perilesion Cortex after Stroke
2015  6月  アメリカ

脳卒中のあと 麻痺していない側の手を使う「代償運動」が脳に与える影響を調べてみたそうな。


一方の脳半球を人為的に梗塞にしたネズミを使って 非麻痺手に頼る訓練をしたグループとそうでないグループを設け、その後のリハビリ効果および脳皮質活動、シナプス密度を比較した。


次のようになった。

・非麻痺手に頼る訓練をしたグループでは病巣近傍の運動野の活動が低下した。

・また、病巣周辺のシナプス密度が高くなったが その後の麻痺手のリハビリ成果は低くなった。


麻痺していない手に頼る訓練の結果、脳梁を介して病巣周辺に異常なシナプス形成がもたらされ、結果として麻痺手の回復が妨げられたのではないか、、


というおはなし。

シナプス形成

感想:

入院して間もないころ、左手は感覚ゼロ、グニャグニャでまったく使い物にならなかったけど 「右手があるからなんとかなるな、、」 と 妙に心強かった思い出。

2015年6月4日

緑茶、ウーロン茶、紅茶 脳出血予防に効くのはどれだ!?


The Impact of Green Tea Consumption on the Prevention of Hemorrhagic Stroke.
2015  5月  韓国

お茶の種類と脳出血との関連を調べてみたそうな。


複数施設に入院する30-84歳の脳出血患者940人に面談して前年のお茶消費量を含む調査を行い、1880人の健常者と比較したところ、


次のことがわかった。

・お茶を飲まない人に比べた時の脳出血リスクの比は、緑茶で0.71、烏龍茶0.86、紅茶1.34 だった。

・緑茶は多く飲むほどリスクが下がるわけではなかった。


緑茶は脳出血予防効果が期待できるかもしれない、


というおはなし。
図:お茶と脳卒中


感想:

ちょっとまえに日本でも同じ結論が出てた。↓
緑茶とコーヒーを飲むと相互作用で脳出血リスクが3割減ることが判明

2015年6月3日

降圧薬で血圧を下げるとかえって脳卒中になりやすいことが判明!


Is blood pressure control for stroke prevention the correct goal? The lost opportunity of preventing hypertension.
2015  6月  アメリカ

複数の降圧薬で血圧を下げたときの脳卒中予防効果を調べてみたそうな。


45歳以上26875人の血圧および降圧薬の種類を確認し、6.3年の追跡期間中に起きた脳卒中との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に823件の脳卒中が起きた。

・46%が降圧薬治療で収縮期血圧140mmHg未満を達成できていた。

・降圧薬の種類が増える毎に脳卒中リスクが上昇した。

・120mmHg未満にできたグループでは、使用する薬が1種類増える毎に脳卒中リスクが33%上がった。

・例えば、血圧が140-159なのに降圧薬を飲まない人よりも、降圧薬を3種類飲んで120未満にある人の方が脳卒中リスクは高かった。


複数の降圧薬を使ってなんとか正常血圧を達成しても、脳卒中リスクが元のレベルに戻るわけではない、


というおはなし。

降圧薬の種類と脳卒中リスク


感想:

きっと よほどひどい高血圧でないと降圧薬の恩恵はないんだろうね。


降圧薬飲むと頻尿やら頭痛でとても不快だったので、今年の1月1日から一切飲むのをやめた 勝手に。
じつに快適。血圧も境界値で安定。 よい子は真似しないように。

2015年6月2日

大気汚染で脳卒中 肥満の場合


Gender-specific differences of interaction between obesity and air pollution on stroke and cardiovascular diseases in Chinese adults from a high pollution range area: A large population based cross sectional study.
2015  5月  中国

大気汚染度の高い地域の住民について 脳卒中のなりやすさを肥満度別に調べてみたそうな。


中国北東部の工業地帯に住む18-74歳の 24845人 について身長、体重を計測し、3年間の大気汚染度(PM10,SO2,NO2,O3)と脳卒中との関連を解析したところ、


次のようになった。

・肥満度が高いほど脳卒中になるリスクが高く、

・特にこの関連は女性でのみ明らかだった。


大気汚染による脳卒中のなりやすさは、肥満度が高くなるとさらに強まる可能性がある、


というおはなし。

大気汚染中国

感想:

当然の結果に見えるけど、肥満パラドックスを期待していたのかもしれないな、、

2015年6月1日

立ちくらみは脳卒中と関連があるの?


Association between orthostatic hypotension, mortality, and cardiovascular disease in Asians.
2015  5月  台湾

起立性低血圧と脳卒中との関連をアジア人について調べてみたそうな。


台湾の健康保険データベースから起立性低血圧の患者1226人を抽出し、年齢性別の一致する起立性低血圧のない10倍の12260人と比較した。


次のようになった。

・平均年齢55、4.5年間のフォロー中に、全体(1226+12260人)の5.2%が脳梗塞になった。

・起立性低血圧だと脳梗塞リスクが1.40倍だった。


アジア人の起立性低血圧は脳梗塞と明らかな関連があった、


というおはなし。
立ちくらみ


感想:

非常に熱い風呂に浸かったあと急に立ち上がると 視界が真っ白になることが数十年まえからあった。給湯器で風呂温度が一定になり 沸かしすぎることがなくなってからこういう経験はしなくなった。

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