2015年7月31日

ラテン系のメンタルは脳卒中に強いのか?


Racial and Ethnic Differences in Mental Distress among Stroke Survivors.
2015  6月  アメリカ

アフリカ系アメリカ人やヒスパニックは白人にくらべ脳卒中が多く、予後も悪い。

そこで、脳卒中後の精神的苦痛の民族間での違いを調べてみたそうな。


8324人の脳卒中経験者について調査したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中経験者の9%に深刻な精神的苦痛が認められた。

・民族別では、ヒスパニックの14%、アフリカ系アメリカ人および白人の9%、アジア人の8%に深刻な精神的苦痛が認められた。

・ヒスパニックでも若年、低教育歴、低保険レベルの者に重い精神的苦痛が目立った。


アメリカの脳卒中経験者に重度の精神的苦痛は珍しくなく、特にヒスパニックの人たちでよく見られた


というおはなし。

ヒスパニック

感想:

気にしたことなかったけど、ヒスパニックって人種じゃないのな。中南米のスペイン語圏の出自をヒスパニック、さらに非スペイン語圏出身者も含めてラテン系と呼ぶらしい。

陽気なイメージがあるからメンタル強いかと思ってた。

2015年7月30日

運動をイメージする力で手が動くようになるのだろうか


Effect of Motor Imagery on the F-Wave Parameters in Hemiparetic Stroke Survivors.
2015  6月  イラン

神経活動電位のF波は運動皮質の興奮性を反映すると考えられている。

そこで 運動イメージ法を使った脳卒中リハビリの効果を F波について検証してみたそうな。


発症後72時間以内の脳卒中片麻痺の患者21人について、

麻痺した手の指を動かすイメージをしている間のF波を、腕をとおる正中神経、尺骨神経で測定した。

麻痺していない側でも同様の測定を行い 比較した。


次のことがわかった。

・麻痺手と非麻痺手でF波は大きく異なっていた。

・運動イメージ中の麻痺手のF波持続性が両神経で改善し、

・F波反応強度も正中神経で改善した。


運動イメージ中のF波強度と持続性が改善された。運動イメージリハビリは脳卒中で弱った運動神経の働きを回復するのかもしれない、


というおはなし。

F波

感想:

「凄絶」なはずの脳卒中リハビリが「想う」だけで済むわけがないとフツーは考える。一方で運動イメージ法やメンタルプラクティスを超える効果的な治療法が存在していないのも事実。
上肢リハビリ 良い方法 & ダメな方法

2015年7月29日

指先の触覚感度を鋭くするノイズ刺激強度がわかった


Application of vibration to wrist and hand skin affects fingertip tactile sensation.
2015  7月  アメリカ

脳卒中患者の指先の触覚は、手首や手の甲に振動刺激を与えることで改善できる。

この振動刺激に適した強さを調べてみたそうな。


12人の健常者について、手首、手の甲、親指の腹など4箇所別々にホワイトノイズ刺激を与えた。

ホワイトノイズの強度は認知できる閾値の60%から120%まで変化させた。

各々の組み合わせ時の人差し指および親指先の触覚感度を測定した。


次のようになった。

・ホワイトノイズはその位置によらず指先の触覚感度におおきく影響を与えた。

・閾値の60%強度のとき指先の触覚感度はもっとも向上し、

・120%では逆に感度が低下した。

・80%では感度に明らかな変化が無かった。

・ノイズ強度と触覚感度の関係は確率共鳴現象のそれを示していた。

・ノイズ位置に依らないことからより高次の神経プロセスに関係していると考えられた。


離れた位置へのノイズ刺激によって指先の触覚感度を改善できた。ノイズ刺激が閾値の60%強度のとき触覚感度がもっとも向上した、


というおはなし。

指先触覚刺激

感想:

これ↓の続報。
確率共鳴現象によって脳卒中で麻痺した指先の感覚を簡単に改善してしまう方法が明らかに
おもしろい。別の種類の刺激でもいけるんじゃないのかな、、

2015年7月28日

短下肢装具利用者にロッカーシューズを履かせたら


The effect of different shoes on functional mobility and energy expenditure in post-stroke hemiplegic patients using ankle-foot orthosis.
2015  7月  イラン

脳卒中片麻痺患者の短下肢装具に適した靴形状を調べてみたそうな。


30人の患者を、
*短下肢装具+船底型ソールの靴(ロッカーシューズ)
*短下肢装具+普通の靴
ロッカーソールシューズ
の2グループに分け、移動能力、エネルギー消費を測定したところ、


次のようになった。

・ロッカーシューズグループでは酸素コストおよびタイム Up & Go が明らかに改善し、

・最も心地よく感じる歩行速度は増加した。


短下肢装具を使う患者がロッカーシューズを履くと、移動能力が向上し、エネルギー効率も上がる、


というおはなし。

感想:

ロッカーソールシューズ、ロッカーボトムソールズとも呼ぶ。90年代に発案されたが、転倒しやすくなる点が普及しない理由と考える。


ロッカーシューズ専門家の解説

2015年7月27日

覚せい剤アンフェタミンをキメると半側空間無視が治る可能性について


The Time-Dependent and Persistent Effects of Amphetamine Treatment upon Recovery from Hemispatial Neglect in Rats.
2015  7月  アメリカ

半側空間無視は右脳損傷患者のおよそ40%に見られる神経心理学的な障害である。

ネズミの無顆粒皮質を破壊すると人の半側空間無視と同様の症状を作り出すことができる。

一方、動物実験ではアンフェタミンが脳の可塑性をうながし、非損傷側からの軸索成長により脳ダメージが大きく回復するという報告がある。

そこで、アンフェタミンが半側空間無視に効くのか、その治療タイミングについて動物で実験してみたそうな。


次のようになった。

・アンフェタミンを5日以内に注射したグループは食塩水グループよりもずっと早く半側空間無視が治った。

・注射タイミングが7日ほど遅れても効果はあった。

・回復効果は少なくとも60日間持続した。


半側空間無視にはアンフェタミンが効くかもしれない、


というおはなし。

アンフェタミン

感想:

「キメる」って言葉を使ってみたかっただけ。 ボツリヌス毒素とどっちが危険かねぇ、、

2015年7月26日

肥満パラドックスはくも膜下出血でもアリ?


Body-Mass Index (BMI) and Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage: Decreasing Mortality with Increasing BMI.
2015  7月  イギリス

肥満の脳梗塞患者、脳内出血患者の生存率がなぜか高いことを「肥満パラドックス」と呼ぶ。

脳動脈瘤が原因のくも膜下出血でもおなじことが言えるのか調べてみたそうな。


2002-2011のくも膜下出血患者305人分の記録から、肥満度BMIと死亡率との関連を解析したところ、


次のようになった。

・BMI30以上の肥満グループでは高血圧、糖尿病、クリッピングが標準体重グループよりも多かった。

・標準体重→過体重→肥満の順で、短期死亡率はそれぞれ 17%→12%→8%、

・長期死亡率はそれぞれ 34%→26%→19%だった。


くも膜下出血患者ではBMIが高いほど短期、長期死亡率が低かったが機能回復度には差はなかった、


というおはなし。

肥満

感想:

脳卒中の細かい原因の違いにはよらないで、とにかく太ってるひとは脳ダメージを受けても簡単には死なないってことか。

2015年7月25日

脳卒中からの回復が良い性別と脳半球の組み合わせは、


Sex and Hemisphere - A Neglected, Nature-Determined Relationship in Acute Ischemic Stroke.
2015  7月  ドイツ

左右脳半球の接続の強さは男女で異なる。

この男女差と脳半球の左右の違いが血栓溶解療法の結果に影響するものなのか調べてみたそうな。


脳梗塞で血栓溶解療法を受けた患者1231人について、3ヶ月後の回復度と性別、損傷脳半球との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・右脳損傷男性の回復良好者数は、右脳損傷女性の1.54倍。

・右脳損傷女性の回復良好者数は、左脳損傷女性の0.72倍。

・右脳損傷男性の回復良好者数は、左脳損傷男性の1.35倍。


血栓溶解療法後の回復度は男女で異なり、損傷を受けた左右脳半球の違いにもよる、


というおはなし。

男女脳半球


感想:

ようするに右脳損傷の男性がいちばん治りがイイみたい。

2015年7月24日

片頭痛なのに喫煙する人は脳卒中になる


Migraine and risk of stroke in older adults
2015  7月  アメリカ

片頭痛と脳卒中との関連を高齢者について調べてみたそうな。


平均年齢68のニューヨーク市の1292人を11年間追跡調査した結果、


次のことがわかった。

・20%がただの片頭痛持ちで、6%は前兆を伴う片頭痛だった。

・片頭痛と脳卒中との関連は見られなかった。

・現役喫煙者に限定すると脳卒中リスクは高くなり、

・片頭痛+現役喫煙者の脳卒中リスクは非喫煙者の3.17倍になった。

片頭痛があってタバコを吸っている人は非喫煙者に比べかなり脳卒中になりやすい、


というおはなし。

片頭痛と喫煙

感想:

wikipediaで "片頭痛" みるとけっこうボリュームある。

特にグルテン原因説には関心を持った。

2015年7月23日

禁煙に成功できる脳卒中の部位が明らかに


Smoking cessation behaviors three months following acute insular damage from stroke.
2015  7月  アメリカ

島皮質は薬物中毒を促す働きがあるとされている。そこで、脳卒中で島皮質に損傷を負った患者の禁煙成果について調べてみたそうな。


脳梗塞で入院した現役喫煙者156人について梗塞位置を3人の神経放射線医が判定し、喫煙状況との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・梗塞位置は、島皮質が38人、118人はそれ以外の場所だった。

・島皮質に損傷のある患者グループでは、3ヶ月間の禁煙成功やニコチン中毒症状が収まっているケースが多かった。

・喫煙再開までの平均日数は、17.5日 vs. 10.4日で島皮質損傷グループが長かった。

・禁煙成功者のなかでも、島皮質損傷はニコチン中毒脱出との有意な関連があった。


島皮質が喫煙やニコチン中毒に関わっているらしいことが示された、


というおはなし。
島皮質

感想:

wikipedia見たらすでに 似たようなことが書いてあった。

2015年7月22日

被殻出血患者の遂行機能障害について


Executive Dysfunction in Patients with Putaminal Hemorrhage.
2015  7月  日本


前頭葉-皮質下回路は線条体、大脳基底核、視床へリンクしており、その中心部に被殻がある。

そこで、被殻出血の患者の前頭葉機能について調べてみたそうな。


被殻出血患者15人について前頭葉の働きを調べる複数の認知機能検査を行ったところ、


次のことがわかった。

・失語、失行、空間無視患者は含まなかった。

・前頭葉機能テストの語音整列、語彙の流暢さ、運動系列でスコアが明らかに低かった。

・ウィスコンシンカード分類テストでも同様に いくつかのカテゴリでスコアが有意に悪かった。

・行動障害は見られなかった。


被殻出血は行動障害を伴わない前頭葉機能不全の原因になっていた。被殻出血が前頭葉-皮質下回路に影響し遂行機能障害を起こしていたと考えられた、


というおはなし。

前頭葉

感想:

なんのことやらよくわからなくて検索すると、、
前頭葉兆候

前頭葉機能の認知リハビリテーション(pdf)
このあたりを読んでみるに、自分は被殻出血になる以前から前頭葉に問題があった気がしてならない。

そういえばアメリカ人の自称専門家に右前頭部の脳回が普通の人より1本多いって言われたことがある。

わたしの脳↑

2015年7月21日

上肢機能の回復を促す準備刺激とは


Primed Physical Therapy Enhances Recovery of Upper Limb Function in Chronic Stroke Patients.
2015  7月  ニュージーランド

上肢リハビリ直前の磁気パルス準備刺激の効果について調べてみたそうな。


慢性期脳卒中で片麻痺の患者18人について45分間の上肢理学療法の直前にシータバースト磁気刺激を与えた。

偽刺激グループも設けて、これを2週間行い 1ヶ月後、3ヶ月後の機能改善度、皮質運動興奮性、脳機能MRIの結果を比較した。


次のようになった。

・上肢機能を示すアクション・リサーチアームテストのスコアは1か月後も改善値を保っていた。

・治療2週間の中盤から成果が現れ始め 用量効果を示していた。

・1か月後、上肢機能の改善度と 皮質運動興奮性バランスおよび損傷脳側の前運動皮質の活動増加との関連が認められた。


リハビリ直前にシータバースト準備刺激を与えることで慢性期脳卒中患者の上肢機能が改善し、1ヶ月間以上効果が持続した。通常のリハビリ単体では十分な効果が得られなかった、


というおはなし。

iTBS



感想:

この研究者グループは準備刺激が好きで、かつて両手パタパタ法を提唱していた。
両手準備運動をすると脳が刺激されて上肢リハビリが加速することが判明!

こんかい、通常ならTMS治療の話になるところを「準備刺激」にキーワードをすり替えている。タイトルにTMSと載せると時代遅れに見えてだれも読んでくれなくなるからではないだろうか。


おまけ:シータバーストとはなんなのか

2015年7月20日

閉じ込め症候群の患者にあえて生活の質を問うてみた結果、、


Quality of life in patients with locked-in syndrome: Evolution over a 6-year period.
2015  7月  フランス

閉じ込め症候群は 意識を保ちながら四肢麻痺および意思疎通が困難な状態を指す。

脳卒中で閉じ込め症候群になった患者の生活の質(QoL)について調べてみたそうな。


2007年に67人の閉じ込め症候群患者(51人は脳卒中が原因)にアンケート調査し、6年後の2013年にも再度同様のアンケートを送ったところ、


次のようになった。

・2013年には39人から回答を得られた。

・閉じ込め症候群患者のQoLは他の重症患者に比べると満足度が高かった。

・70%の患者は6年間でQoLが安定または改善したと報告した。

・気管切開や胃瘻の造設はQoLに影響しなかった。


予想に反して、閉じ込め症候群患者のQoLは比較的高く 安定していた、


というおはなし。

閉じ込め症候群QoL
安楽死希望が2013に消滅



感想:

かつて身近にそういう人がいたので、この話をきいて少し救われた気がする。


[閉じ込め症候群]の検索結果

2015年7月19日

脳卒中後のウツと不安 その違い


Post-stroke depression and post-stroke anxiety: prevalence and predictors.
2015  7月  ドイツ

脳卒中後の情動障害であるウツと不安の割合と特徴を調べてみたそうな。


289人の脳卒中患者について面談し、発症後数週間内および発症以前の精神状態を調査した。


次のことがわかった。

・脳卒中後ウツは31.1%に、脳卒中後不安は20.4%に見られた。

・ウツと不安の両者には、脳卒中発症前、後ともに明らかな関連があった。

・発症前にウツだったからといって、脳卒中後ウツになるわけではなかった。

・対照的に、発症前不安症だった患者は脳卒中後不安になりやすかった。


脳卒中後の情動障害であるウツと不安の密接な関連と予測しやすさの違いを明らかにすることができた、


というおはなし。



感想:

いまさらながらにウツと不安の違い→「ウツ」はやる気がでなくて悲観的。「不安」はやる気あるけどパニクって息苦しい、

そんな感じ。

2015年7月18日

日本人脳卒中患者に骨髄幹細胞を移植してみた


Intravenous Autologous Bone Marrow Mononuclear Cell Transplantation for Stroke: Phase1/2a Clinical Trial in a Homogeneous Group of Stroke Patients.
2015  7月  日本

脳卒中患者への幹細胞治療の安全性について人体実験してみたそうな。


20-75歳、発症10日以内の脳卒中患者6人に、各人の骨髄から抽出した単核球細胞2-3億個を静脈から注射して、1か月後の回復度を調べた結果、


次のようになった。

・骨髄細胞移植での有害事象は起きなかった。

・多くの幹細胞を注射した患者の方が神経症状が改善する傾向にあった。

・6か月後、幹細胞治療を受けた患者の脳血流と代謝が改善傾向にあった。

・幹細胞治療を受けた患者は従来の患者よりも回復著しかった。


自己骨髄単核球細胞の静脈注射治療の安全を確認した。脳血流と代謝に好ましい傾向が見られたのでさらに規模の大きな比較試験が期待される、


というおはなし。



感想:

こういうの読むと幹細胞治療研究ってまだ始まったばかりの印象を受ける一方で、検索すると幹細胞治療を謳うクリニックの多いこと多いこと、、

この↓リンクを貼っておきたい。
追跡 再生医療トラブル ~体性幹細胞治療の闇~ 
NHK クローズアップ現代2013

2015年7月17日

1年以内に再入院する患者の割合と特徴


Readmissions after stroke: linked data from the Australian Stroke Clinical Registry and hospital databases.
2015  7月  オーストラリア

脳卒中患者が再入院する割合を調べてみたそうな。


脳卒中患者と救急患者データベースをリンクさせて解析したところ、


次のことがわかった。

・788人の患者記録(女性46%、脳卒中83%他TIA、平均年齢76)について、

・42%が1年以内に再入院した。

・そのうちの12%は脳卒中またはTIAの再発だった。

・初回脳卒中入院以前に別の病気で入院した患者やTIAで入院した患者で、1年内再入院が多かった。


脳卒中患者の再入院は珍しくなく、併せ持っている病気との関連が強かった、


というおはなし。

再入院

感想:

この場合の再発率は42%x12%=5%程度。きっと再発にビビって実は大したことないのに救急車呼ぶ人々が再入院率を押し上げているんだろな。

2015年7月16日

トラウマ体験でPTSDの女性と脳卒中の関係について


Trauma Exposure and Posttraumatic Stress Disorder Symptoms Predict Onset of Cardiovascular Events in Women.
2015  6月  アメリカ
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は男性よりもはるかに女性がなりやすい。

PTSDと脳卒中との関連を女性について調べてみたそうな。


20年間にわたり、約5万人の女性にトラウマ体験(災害、暴力、事故、虐待など)やPTSDおよび脳卒中など心血管疾患の有無を調査し関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・271件の脳卒中、277件の心筋梗塞があった。

・トラウマ体験のない者に比べ、PTSD症状が4つ以上ある場合心血管疾患リスクは1.60倍だった。

・トラウマ体験のみでPTSD症状がない場合でもそのリスクは1.45倍だった。

・ただし、PTSD症状が1-3個の場合、心血管疾患リスクの上昇はなかった。

・リスク上昇ぶんの半分くらいは喫煙や飲酒、運動不足などの生活習慣で説明がついた。


トラウマ体験を持ちPTSD症状を示す女性は脳卒中など心血管疾患になりやすいのかもしれない、


というおはなし。

PTSD woman

感想:

PTSD症状1-3個はリスク上がらず、が面白い。適度なフラッシュバックや緊張感は癒やしのプロセスなのかもしれんな、、

2015年7月15日

脳深部刺激療法の脳卒中患者への応用


New Frontier for Deep Brain Stimulation Therapy Is Recovery From Stroke
2015  7月  アメリカ

脳深部刺激療法(DBS)はパーキンソン病の治療法として認められている。

脳卒中患者への応用を研究している人たちがいるそうな。


国際ニューロモデュレーション学会で発表された内容。

・クリーブランドクリニックではDBSを脳卒中リハビリに役立てるべく、ネズミを使った実験を行ってきた。

・DBSは侵襲性は強いものの、tDCSなどに比べ脳の目標部位を高精度に刺激できる。

・電気パルスの周波数が200ヘルツでは震えが止まり、30-50ヘルツでは運動が促された

・さらに、DBSによりシナプス結合が増加し

・最近ではDBSで神経形成が進むこともわかってきた。

・現在、人に応用するべくFDAの認可待ちである、

というおはなし。



感想:

快楽中枢に電極を挿したサルの話は聞いたことあるけど、そういうDBS手術をしてくれる闇クリニックが既にあるかもしれんね、、

2015年7月14日

手術件数が少ない病院だと生きて帰れないの? くも膜下出血のバアイ


High Subarachnoid Hemorrhage Patient Volume Associated With Lower Mortality and Better Outcomes.
2015  6月  アメリカ

くも膜下出血の病院ごとの手術件数と回復成績との関連を調べてみたそうな。


2002-2010の3万人あまりのくも膜下出血患者記録について、病院ごとの手術件数、死亡率、自宅退院率の関連を解析した結果、


次のことがわかった。

・患者の41%が手術を受け、そのうち59%がクリッピング、41%はコイリングだった。

・調査期間中、院内死亡率は32%→22%に、自宅退院率は29%→41%に移り変わった。

・年間くも膜下出血手術件数が100人、60人、20人の病院では、

・死亡率はそれぞれ 19%→22%→28%に上がり、

・自宅退院率は 40%→39%→35%に低下した。


くも膜下出血患者の短期的回復度は改善傾向にある。手術件数の多い病院ほど回復成績は良い、


というおはなし。

くも膜下出血

感想:

手術は慣れが大切なんだろうけど、この差が大きいのか どうってことないのか よくわからないな、、

2015年7月13日

急いで病院に行くと脳卒中でもないのに血栓溶解治療されてしまう危険性について


Do efforts to decrease door-to-needle time risk increasing stroke mimic treatment rates?
2015  6月  アメリカ

血栓溶解治療を急ぐほど脳卒中でない患者に薬を打ってしまう可能性が高まる。

実際にどのくらいそういった例があるのか、調べてみたそうな。


2010年1月から2014年2月にかけて、大学病院に入院して血栓溶解療法を受けた脳卒中患者の、病院到着から血栓溶解療法開始までの時間と 脳卒中類似症状だった者との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に "病院到着から血栓溶解療法開始までの時間"は89分→56分に短縮した。

・脳卒中類似症状だった患者の割合は、6.7%→6.7%→12.9%→30.0% と増加した。


早く血栓溶解治療を始めたい気持ちもわかるけど、お医者さんはもっと注意してね、


というおはなし。

DTN


感想:

類似症状患者はおおむね若いから、多少無茶しても出血しない ってどこかで読んだ、、

自分だったら、救急車呼ぶべきかどうか悩む余裕があるなら、2-3時間お茶でものんでくつろいでみるけどな。

2015年7月12日

脳梗塞で入院してすぐ痩せてしまったけど大丈夫?


Prognostic importance of weight change on short-term functional outcome in acute ischemic stroke.
2015  6月  韓国

脳梗塞後の体重変化と予後の関連を調べてみたそうな。


急性期の脳梗塞患者654人について入院から退院までの体重を記録した。BMIで0.05以上の増減を体重変化とし、発症3ヶ月後の自立度との関連を解析したところ、


次のようになった。

・35.2%に体重変化があった。

・患者の24.6%は体重が減少し、彼らは平均9日間入院していた。

・体重変化のなかったグループに比べ体重減少グループでは予後不良リスクは2.4倍だった。


短期間に体重が減少する患者は意外に多く、彼らの機能回復度は良くなかった。入院したら栄養失調に注意した方がいい、


というおはなし。


感想:

飲み込みがどうの以前に食事がまずい上に量が少ないからな、、、

おかゆに牛乳とチューブからひねりだした鯛みそとか ホントつらかった。

でもリハビリ病院の食事はハンパ無くうまかったは。

2015年7月11日

脳梗塞になりやすい気象条件


Rapid weather changes are associated with increased ischemic stroke risk: a case-crossover study.
2015  7月  ドイツ

気象条件変化と脳卒中リスクとの関連を調べてみたそうな。


1694人の脳梗塞患者について発症する直前の気温、湿度、気圧の変化を調査し関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・気温と脳卒中リスクは直線関係にあって、24時間内に気温が2.9度下がるごとに脳卒中リスクは11%上がった。

・ただし心血管疾患リスクを抱えている場合、その脳卒中リスク上昇は30%だった。

・湿度変化が5%を超える場合、気圧変化が10hPaを超える場合の脳卒中リスクの上昇は各々30%、63%だった。

・心血管疾患リスクがある場合に急な大気圧変化に曝されると脳卒中リスクは4倍を超えた。


気温の急な低下、湿度、気圧の急な変化で脳卒中リスクが上昇する。特に心血管疾患リスクを抱えている人はさらに危険である、


というおはなし。

気温、湿度、気圧

感想:

長時間の飛行機とか覚悟がいりそうだな。

長い雨が止んで急に暑くなったせいか、きょうは体調がすぐれない。昼食ぬきで1日じゅう寝てた。

[脳梗塞 気圧]の関連記事

2015年7月10日

脳卒中で代替医療やってる人の割合は


Pattern of complementary and alternative medicine use among Malaysian stroke survivors: A hospital-based prospective study.
2015  1月  マレーシア

脳卒中経験者で補完医療や代替医療を利用する人がどのくらいいるのか調べてみたそうな。


平均年齢64、発症後6ヶ月の脳卒中患者 男性52人、女性41人に面談した結果、


次のことがわかった。

・67%が補完医療や代替医療を使っていた。

・そのなかでマッサージが一番多く63%を占め、次いで ビタミンサプリが8%だった。

・退院時の病状と補完・代替医療の利用とに明らかな関連があった。


脳卒中経験者の補完・代替医療利用率は高かった。退院時の身体機能が高く、神経症状が重くない者ほど補完・代替医療を利用する傾向があった、


というおはなし。

補完代替医療

感想:

回復良好な人ほど代替医療、、ってとこがおもしろい。逆のイメージがあるんだけど これはマレーシアの特徴なのかな。

2015年7月9日

音階演奏は半側空間無視に効くのか?


Improving left spatial neglect through music scale playing.
2015  7月  イタリア

半側空間無視が楽器の音階演奏で改善するものか 実験してみたそうな。


右脳損傷の脳卒中患者で半側空間無視の11人と
半側空間無視のない12人  および健常者12人について、

キーボードを右から左へ順番に音階演奏させた。

キーを押したときの反応別に次の3つの状況下で演奏を行った。

*正しい音階が鳴る
*無音
*ランダムな音が鳴る

キーを打つタイミングも記録し、空間探索能力評価との関連を解析したところ、


次のようになった。

・半側空間無視患者の空間探索能力は正しい音階がフィードバックされた状況下でもっとも高かった。

・無音のとき、キーを打つペースが速かった。


連続した音階演奏時の聴覚刺激が空間感覚に影響して、右脳損傷患者の左方探索能力が改善したと考えられる、


というおはなし。

ピアノ演奏


感想:

この15年ほど腕時計を持たなかったんだけど、ソーラー電波のGショック腕時計が欲しくなって2週間前に買った。

ところが左腕の触覚が鈍いため 装着感がまっっっ ったく ない。

その後 ふと目に入って腕時計を着けていたことに気がつき驚くことしばしば。左方への関心の薄さに幾度も気付かされる。

で思った。 アップルウォッチに頻繁に注意喚起するアプリを入れたら半側空間無視の治療にいいべな、、って。

2015年7月8日

アトピー性皮膚炎で脳卒中になる理由とは


Association between adult atopic dermatitis, cardiovascular disease and increased heart attacks in 3 population-based studies.
2015  7月  アメリカ

皮膚炎や湿疹で悩む成人は喫煙、飲酒、運動不足の傾向があると言われている。

そこで、成人の皮膚炎・湿疹と脳卒中など心血管疾患との関連を調べてみたそうな。


2005年の健康栄養調査(NHANES)4970人および
国民健康調査(NHIS)2010年の27157人と2012年の34525人の記録を解析したところ、


次のことがわかった。
・屈面性湿疹(アトピー性皮膚炎)になった者の心血管疾患、心臓発作、心不全のリスクは有意に高かった。


アトピー性皮膚炎に悩む成人は心血管疾患や心臓発作、脳卒中を起こしやすいのかもしれない、


というおはなし。

アトピー性皮膚炎


感想:

こどもの病気のイメージがあったけどちがうんだな、、

2015年7月7日

音の方向感覚は? 脳梗塞患者の


Auditory Spatial Deficits in the Early Stage of Ischemic Cerebral Stroke.
2015  6月  ポーランド


脳梗塞により聴覚に障害を受ける患者の割合と特徴について調べてみたそうな。


61人の急性期脳梗塞患者および60人の健常者について、音源探査能力の検査を行い梗塞形状との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・脳梗塞患者の82%で音源の最小弁別角度テストのスコアが明らかに低かった。

・54.1% vs.27.9%で 両耳より片耳での障害が多かった。

・梗塞が 両側、多発、ラクナの各ケースで音源の最小弁別角度が大きく異なった。

・特に、前頭葉、側頭葉に梗塞があるとこの違いは顕著だった。

・語音弁別能が低く 感音性難聴の患者で音源探査能力が低かった。


脳梗塞患者で音源探査能力の低下はよくあることで、梗塞の特徴とよく関連していた、


というおはなし。



感想:

『片側が難聴なんですけど、、』というメールが多い理由がわかった気がする。

2015年7月6日

フルーツニンジャ拡張現実版のリハビリ効果を検証


Choice of Human-Computer Interaction Mode in Stroke Rehabilitation.
2015  7月  アメリカ

コンピュータゲームを用いたリハビリの有効性には多くの報告がある。

これに拡張現実(AR)技術を加えた場合どうなるか 調べてみたそうな。


慢性期脳卒中で片麻痺の患者18人について "フルーツニンジャ"というゲームソフトの

*AR版
*パソコン+マウスの従来仕様

を 各々実行させて、腕の動きを解析、比較したところ、


次のようになった。

・AR版は従来仕様に比べ、ゲームスコアが21%高く、

・手の動作スピードが19%速く、

・動きのブレが15%少なかった。

・AR版でのゲームスコアと腕の運動能力との関連度も高かった。


コンピュータゲームを使ったリハビリに拡張現実を取り入れたところ運動パフォーマンスが高くなった。患者ごとに適したインターフェースが選べるとよいだろう、


というおはなし。


フルーツニンジャ拡張現実版の例


感想:

フルーツニンジャ↓はリハビリ的に評価が高く よく目にする。
上肢リハビリに最適なゲームが判明

2015年7月5日

月桃エッセンシャルオイルを毎日塗ると痙縮が改善する可能性について


The Effect of Alpinia zerumbet Essential Oil on Post-Stroke Muscle Spasticity.
2015  7月  ブラジル

月桃の精油(エッセンシャルオイル)には筋肉を弛緩させけいれんを解く働きがあると言われている。

そこで、脳卒中患者の痙縮した筋肉への効果を確かめてみたそうな。


脳卒中で片麻痺の患者15人について、腓腹筋に月桃オイルを1日1回0.05ml x10日間塗りこんだ。

この前後での筋電測定を行い、麻痺していない側の足の筋肉と比較した。


次のことがわかった。

・麻痺側の腓腹筋の内側、外側の筋肉の収縮能力を示すパラメータはいずれも明らかに低下していたが、

・月桃オイル処置の後 それら測定パラメータは有意に上昇していた。

・月桃オイルが痙縮した筋肉の弛緩を促し、収縮能力を改善したと考えられた。


月桃オイルは脳卒中患者の痙縮対策に使えるかもしれない、


というおはなし。

月桃

感想:

月桃オイル 検索するといっぱい出てくる。

個人的には、電気流したり毒注射したりする方法より上品で繊細に思う。

2015年7月4日

音楽を聴く力と表現する力 脳卒中患者のばあい


Clinical investigations of receptive and expressive musical functions after stroke.
2015  6月  ドイツ

脳卒中が音楽能力に及ぼす影響を調べてみたそうな。


側頭部に梗塞があって失語や麻痺などの重い障害のない脳卒中患者34人(左脳損傷15、右脳19)と健常者34人について、

*リズムやメロディを聞き分ける音楽識別テストと
*聴いた曲を声で真似たり木琴で再現する表現テスト

を行い、結果を音楽の専門家が解析した。


次のことがわかった。

・若い頃に音楽教育を少しでも受けていた患者はその種の経験の無い者に比べテストスコアが高かった。

・左脳損傷患者の音楽識別能力は低下していない一方、

・右脳損傷患者のメロディ、リズム識別スコアは低かった。

・表現力の差は歌を歌わせたときに明らかだった。


音楽能力テストは脳卒中患者の脳機能評価に役立つかもしれない、


というおはなし。

右脳と左脳 音楽識別能力

感想:

これ↓思い出した。
急に音痴になったら脳卒中を疑え

2015年7月3日

おたふく風邪やはしかを経験すると脳卒中に強くなることが明らかに


Association of measles and mumps with cardiovascular disease: The Japan Collaborative Cohort (JACC) study.
2015  6月  日本

子供の頃に はしかやおたふく風邪にかかると脳卒中など心血管疾患のリスクが下がるといわれている。

ほんとうなのか調べてみたそうな。


男性43689人、女性60147人を約20年間追跡した調査データから麻疹(はしか)、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)への感染の有無と心血管疾患での死亡事例との関連を解析したところ、


次のようになった。

・感染経験のない者に比べ、はしかのみ経験のある男性の心血管疾患死亡リスクは0.92倍、

・おたふく風邪のみの場合、脳卒中死亡リスクは0.52倍、脳出血に限定すると0.21倍だった。

・さらに、おたふく風邪のみ経験の場合に比べ はしかとおたふく風邪を両方経験した女性の脳卒中死亡リスクは0.79倍だった。


はしかやおたふく風邪は、特に両方経験すると脳卒中など心血管疾患で死亡するリスクが低くなる

というおはなし。

おたふく風邪

感想:

たしか両方とも経験してる。

脳内出血になってなおこの程度で済んでいるのは おたふくちゃんのお陰かもしれないな、、

2015年7月2日

ニンニクが脳梗塞治療に効くという根拠について


Protective effects of allicin against ischemic stroke in a rat model of middle cerebral artery occlusion.
2015  6月  中国

にんにくの成分アリシンは さまざまな薬効を示す。脳梗塞に効くものか動物で実験してみたそうな。


ネズミを人為的に脳虚血にしたのちアリシンを与え、血液を再還流して24時間後、脳の組織を調べた。

比較のため、手術のみで虚血なし、アリシンなしのグループも設けた。



次のことがわかった。

・アリシンを与えたグループで 梗塞の大きさ、脳浮腫の程度、神経細胞死が減少し、細胞死や炎症を司るタンパク質の働きも低下した。


アリシンには虚血に陥った脳を護る働きがある、


というおはなし。

にんにくアリシン

感想:

アリシンの脳卒中予防効果は検索にたくさんかかるけど、「治療」効果は初耳。

2015年7月1日

他人のタバコの煙を吸うとどのくらい危険なのか


Secondhand Smoke Exposure and Stroke: The Reasons for Geographic and Racial Differences in Stroke (REGARDS) Study.
2015  6月  アメリカ

二次喫煙(受動喫煙)と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


45歳以上の白人、黒人21743人を平均5.6年間追跡調査した結果、


次のことがわかった。

・23%が二次喫煙に曝される状況にあった。

・二次喫煙者には女性、白人、若者、喫煙者と同居 が多かった。

・428人が脳卒中になった。

・他の要因を考慮に入れてなお 二次喫煙により脳卒中リスクが30%上昇した。


二次喫煙は脳卒中リスクを上げる明らかな要因である、


というおはなし。

二次喫煙


感想:

周囲に与える影響はタバコよりアルコールの方が比較にならないほど大きいと思う。

喫煙所のような場所に 酒飲みを一定時間隔離するべきだと考える。

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