2015年10月31日

食事タンパク質と脳卒中について


Association of Dietary Protein Consumption With Incident Silent Cerebral Infarcts and StrokeThe ARIC Study
2015  10月  ドイツ

食事から摂るタンパク質と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


45-64歳の健康な11601人について、日頃の食事内容を調査し、脳卒中の発生を20年あまりフォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に699件の脳卒中があった。

・タンパク質の総量、動物性 植物性にかかわらず脳卒中リスクとの関連は見られなかった。

・しかし赤肉の摂取は特に脳梗塞の発症と関連があった。

・赤肉の摂取量が増えるほど脳梗塞リクスは上がった。

・食事タンパク質と無症候性の脳梗塞との関連は見られなかった。


食事タンパク質と無症候性脳梗塞との関連はなかったが、赤肉の摂取は脳梗塞と関連があるかもしれない、


というおはなし。

写真:食事タンパク質

感想:

赤肉(家畜肉)とガンの関連は最近WHOの警告で話題になったばかり。

ハンバーグの代わりにさつま揚げを食べればいいと思う。

2015年10月30日

「動機づけ面接」の脳卒中再発予防効果について


Improving Adherence to Secondary Stroke Prevention Strategies Through Motivational Interviewing
2015  10月  ニュージーランド

脳卒中の再発防止を目的に、服薬遵守と生活習慣を改善するべく「動機づけ面接」を試してみたそうな。


脳卒中患者386人について、動機づけ面接(クライアントの自律性を引き出し行動を変容させる準指示的な方法)グループと通常ケアのグループに分けた。

動機づけ面接は発症から28日、3,6,9ヶ月後の計4回行った。

血圧、コレステロール、服薬遵守状況、脳卒中の再発、冠動脈疾患、生活の質、ウツ不安 を1年後まで調べたところ、


次のことがわかった。

・血圧およびコレステロール値にグループ間で有意な差はなかった。

・自己申告の服薬遵守率は動機づけ面接グループで高かった。

・その他の項目でも両グループで明らかな差はなかった。

脳卒中患者への動機づけ面接は自己申告性の服薬遵守率を改善した。その他の効果は確認できなかった、


というおはなし。



感想:

薬に明らかな再発予防効果があるとわかれば 飲み続けると思う。

そういうわけで降圧薬を勝手にやめて かれこれ10ヶ月経った。身体の調子いいわ、、

2015年10月29日

脳卒中リハビリは遠隔でもできるの?


Telerehabilitation Approaches for Stroke Patients: Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Controlled Trials.
2015  10月  中国

遠隔リハビリテーションが脳卒中患者の日常生活動作の改善に役立つものか調べてみたそうな。


自宅の脳卒中経験者を対象にした遠隔リハビリテーションの効果に関する 信頼の置ける研究成果を複数の査読者により厳選し、総合的にデータを再評価したところ、


次のことがわかった。

・2587件の記録から11件の研究を厳選した。

・日常生活動作および運動機能について、従来型リハビリと遠隔リハビリとで有意な差は見られなかった。


脳卒中患者への遠隔リハビリテーションの効果は、従来型のそれに匹敵するものである。さらなる証拠固めが期待される、


というおはなし。

写真:遠隔リハビリテーション


感想:

この手のはなしでいつも疑問に思うのは、STはともかく PTやOTって遠隔で代替できてしまうような仕事なのかな?ってこと。

これ↓思い出した。
日本の理学療法士はどういう根拠に基づいて仕事をしているのか?

2015年10月28日

神経学的音楽療法とは NMT(Neurologic Music Therapy)


How music is helping stroke patients walkand talk again
2015  10月  アメリカ

ボストンの2人の若者が音楽療法の会社を立ち上げた。

MEDRhythms 

・神経学的音楽療法 NMTに基づく1回60分間ほどのセッションを

・ギター、ピアノ、歌唱の専門家を派遣して行う。

・リズムによる聴覚刺激:Rhythmic Auditory Stimulation(RAS)の歩行リハビリの事例(2分間)

従来型リハビリを3週間受けても歩行がまったく改善しなかった脳卒中の男性が、派遣された音楽療法士がギターを奏でるや杖を放り出し その日のうちに数倍のスピードで歩けるようになった。

・治療的歌唱とメロディックイントネーション療法の失語症事例(2分間)


設立から6ヶ月の会社ではあるが これからも神経学的音楽療法を世に広めてゆきたい、


というおはなし。


感想:

自分のために目の前でギター演奏してくれたら そりゃぁ頑張っちゃうよなぁ、、

けど上の歩行ビデオはやり過ぎだね。

2015年10月27日

歩きながら考え事すると脳はどうなるの?


Prefrontal Cortex Activation While Walking Under Dual-Task Conditions in Stroke: A Multimodal Imaging Study.
2015  10月  イギリス

多くの脳卒中経験者にとって 歩きながらの課題(会話など)はなかなか難しい。

そこで、歩行に加えて別の課題を与えた時の脳の働きを調べてみたそうな。


慢性期の脳卒中経験者と健常者の各グループについて、

*歩行のみ:単一課題
*歩行+思考作業: 二重課題 を行い、

各々の脳の活動状態を近赤外線分光法およびfMRIにて観察 比較した。


次のことがわかった。

・両グループともに 二重課題時により多くの酸化ヘモグロビンを前頭前野に観測した。

・脳卒中経験者はいずれの課題でも有意な変化を記録した。

・単一課題から二重課題時の脳活動増加量は 脳卒中経験者の運動パフォーマンスの低下度に関連していた。

・脳卒中経験者の二重課題時の活動増加は、下側頭回、上前頭回、帯状皮質、中心前回に観測された。

・特に 脳卒中経験者の下側頭回、帯状皮質、前頭極の活動増加は二重課題時の行動変化と関連していた。


二重課題時の 脳活動の増加と運動パフォーマンスの低下は関連していた、


というおはなし。

図:前頭前野

感想:

脳卒中をやると脳に余裕がなくなるから 負荷がかかったときにすぐに脳がカッカしてしまう。

坂をのぼる軽自動車みたいにエンジン回転数が跳ね上がってしまう。そういうことだと思う。

いまだに 運転中に話しかけられると返事できないもんね。

2015年10月26日

脳のここをやられていると運動イメージ訓練が効かない


Motor imagery-based skill acquisition disrupted following rTMS of the inferior parietal lobule.
2015  10月  カナダ

運動イメージ訓練 いわゆるメンタルリハーサルは脳卒中リハビリで効果のある治療法の1つである。

これには脳の様々な部位が関わっているが、なかでも視空間プロセスを司る左側の下頭頂小葉に大きく依存していると考えられれている。

そこでこの部位を磁気刺激(TMS)で抑制した場合に 運動イメージ訓練の効果がどうなるか調べてみたそうな。


27人の脳卒中患者について、運動イメージ訓練ベースの潜在系列学習を行わせ、その前後での反応時間を測定した。

患者は2グループに分け、
一方には左側の下頭頂小葉へ抑制効果を持つシータバーストTMSを与え、
もう一方はTMSコイルを外に向けて偽刺激グループとした。


次のことがわかった。

・反応時間の改善度は、偽刺激グループで36.1ms、本刺激グループでは7.7msだった。


左側の下頭頂小葉の働きを抑制したところ、運動イメージ訓練の効果が弱まった。この部位が運動イメージ訓練に重要な役割を担っているであろうことが確認できた、


というおはなし。


写真:下頭頂小葉下頭頂小葉


感想:

下頭頂小葉には角回という脳のひだが含まれていて、そこは 刺激すると体外離脱を体験できることで有名な部位でもある。

刺激されてみたい、、

2015年10月25日

視床梗塞で明晰夢を見るようになった若者たち


Lucid dreams, an atypical sleep disturbance in anterior and mediodorsal thalamic strokes.
2015  10月  フランス

視床の脳卒中では 認知 情動 行動上の障害が多く報告されている。一方、睡眠障害の報告はあまりない。

睡眠障害に関係したユニークな事例があったそうな。


・視床の梗塞で入院した2名の若者がいた。

・彼らには 失語、物忘れ、注意力や実行力の低下と共に、

・明晰夢(夢を見ていることを自覚しながら見る夢)の報告もあり、

・その内容は破滅的で争いに関するものだった。


視床脳卒中で明晰夢の報告はほとんどない。今回の事例は 脳卒中と睡眠-覚醒障害の関連をうかがわせる、


というおはなし。

写真:明晰夢

感想:

明晰夢にはとても関心がある けど最近見ないな、、

ついでにこんな話↓を思い出してちょっとワクワクした。

・ペンローズの量子脳理論によると 意識は脳のある構造の量子プロセスから発生する。
・UMMOの人たちは 「その構造」が視床にあることを突き止めた。

2015年10月24日

若いのになぜか脳梗塞になってしまう理由、、TOBACCO


Tobacco Use and Cryptogenic Stroke in Young Adults.
2015  10月  フランス

原因を特定できないタイプの脳梗塞(潜因性脳卒中)は若年者に多い。

潜因性脳卒中と各種リスク要因との関連を調べてみたそうな。


18-54歳で 潜因性の脳梗塞患者155人と、年齢 性別の一致する別の患者の医療記録を比較 解析したところ、


次のことがわかった。

・潜因性脳卒中には現在喫煙者が明らかに多かった(42.6% vs. 23.9%)。

・現在喫煙者は頸動脈プラークや頸動脈血栓と関連があった。


若年者の潜因性脳卒中は喫煙と強い関連があった、


というおはなし。



図:潜因性脳卒中
Cryptogenic Stroke



感想:

タバコ吸ってると 人によっては心当たりがないのにいきなり脳梗塞になっちゃう、ってことなんだよな。

2015年10月23日

脳梗塞実績No.1漢方薬 → ほようかんごとう


Chinese Herbal Products For Ischemic Stroke.
2015  10月  台湾

中国医学では脳卒中の様々な症状に効く生薬が長年研究されてきた。

そこで、脳梗塞患者によく使用される漢方薬の種類を調べてみたそうな。


台湾の健康保険研究データベースから 2000-2010年の脳梗塞患者記録を抽出して、どのような漢方薬が使用されたのかを調査したところ、


次のことがわかった。

・15896人ぶんの患者データを解析した。

・1人あたり平均5.8種類の生薬を使用していた。

・もっともよく使用された漢方薬は「補陽還五湯」(ほようかんごとう)で40%を占めた。

・これにいちばんよく組み合わされるのが「疎経活血湯」(そけいかっけつとう)だった。

・他に、「丹参」(たんじん)の使用も多かった。


脳梗塞治療に使われる漢方薬は「補陽還五湯」がもっとも多かった、


というおはなし。

図:脳卒中 漢方薬


感想:

伝統的によく使われるというだけで 効くかどうかは 別問題と思う。
補陽還五湯
http://www.kotaro.co.jp/kampo/explain/hoyokango-exp.html


疎経活血湯
http://www.kotaro.co.jp/kampo/shohou/sokei.html

2015年10月22日

脳内出血のあと再入院する患者の割合と特徴


Hospital Readmission after Intracerebral Hemorrhage.
2015  10月  ノルウェー

脳内出血のあと再入院する頻度や原因について調べてみたそうな。


脳内出血で生きて退院することのできた患者121人について、1年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・27人が退院後 90日以内(早期)に、17人が 91-365日の間(後期)に再入院を経験した。

・40.6%の患者は1年以内に少なくとも1回は再入院を経験した。

・早期の再入院の原因は主に感染症で、

・後期の再入院原因は、脳卒中の再発が主だった。

・介護施設へ退院した患者は早期の再入院が多かった。

・糖尿病や初回の入院が長かった患者に後期の再入院が多かった。

・早期に再入院した患者は、高齢で 初回入院時に重症だった者が多かった。


脳内出血患者の再入院はよくあることで、多くは退院後3ヶ月以内だった。再入院の時期により原因や患者の特徴が異なった、


というおはなし。

図:再入院

感想:

こんなに多かったかね?って印象。

2015年10月21日

栄養不良だと脳卒中の治りが悪い?


Emerging malnutrition during hospitalisation independently predicts poor 3-month outcomes after acute stroke: data from a Chinese cohort.
2015  10月  中国

栄養不良と脳卒中の回復度との関連を調べてみたそうな。


脳卒中患者760人について、入院時と2週間後の栄養状態変化を調べ、

*正常のまま
*不良→正常
*正常→不良
*不良のまま の4グループに分けて、

3ヶ月後の生活自立度との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・3ヶ月後の回復が良くなかった患者は 34.7% いた。

・入院時、全体の3.8%に栄養不良が見られ、

・2週間後、その割合は7.5%になった。

・栄養状態が正常→不良になったグループが 4.7%あり 3ヶ月後の回復が良くなかった。


脳卒中で入院中に新たに栄養不良になる患者は、3ヶ月後の回復がよろしくない可能性が高い、


というおはなし。

図:栄養不良と予後

感想:

栄養不良それ自体は問題ないってことなんだな。

2015年10月20日

子供の脳内出血の原因は、、


Etiology, clinical characteristics and prognosis of spontaneous intracerebral hemorrhage in children: A prospective cohort study in China.
2015  9月  中国

子供の脳内出血について、原因と半年後を調べてみたそうな。


1-18歳の脳内出血患者70人について、調査したところ、


次のことがわかった。

・年齢中央値は12歳、44人(62.9%)は動静脈奇形が原因で、

・そのほか 4人が海綿状血管腫、2人が動脈瘤、2人が腫瘍、2人がモヤモヤ病、 血友病1人、高血圧1人とつづき、

・14人は原因不明だった。

・3ヶ月後、6ヶ月後の死亡率は等しく 3%だった。

・障害を有する割合は 3ヶ月後 12.1%、6ヶ月後9.1%だった。


中国の子供の脳内出血原因でもっとも多かったのは動静脈奇形だった。原因不明事例が過去の白人研究よりも多かった、


というおはなし。


感想:

子供は脳梗塞よりも脳出血がずっと多いんだよね、、しかも予防のしようのない原因ばっかり。

2015年10月19日

高齢の脳梗塞患者 男女の違い


Sex Differences in Stroke Subtypes, Severity, Risk Factors, and Outcomes among Elderly Patients with Acute Ischemic Stroke.
2015  9月  中国

高齢脳卒中患者の男女差について調べてみたそうな。


75歳以上の急性脳梗塞の男女1484人を3ヶ月後、12ヶ月後までフォローしたところ、


次のことがわかった。

・重症患者の割合は 17.20 vs. 12.54% で女性が多かった。

・同様に 高血圧 76.42 vs. 66.39%、脂質代謝異常 30.35 vs. 22.76%、肥満 18.40 vs. 9.32% も女性が多かった。

・男性が多かった項目は、脳動脈狭窄 23.11 vs. 17.45%、喫煙 29.60 vs. 13.05%、飲酒 12.15 vs. 0.47% だった。

・介護依存状態にある患者は 3ヶ月後 45.39 vs. 38.33%、12ヶ月後 33.89 vs. 26.33% で女性が多かった。


急性脳梗塞の高齢女性は症状が重く 3,12ヶ月後の回復も悪かった、


というおはなし。

写真:男女差


感想:

女性は平均寿命が長いからなんだって、、

2015年10月18日

結局、CI療法ってどうなの?


Constraint-induced movement therapy for upper extremities in people with stroke.
2015  10月  イタリア

脳卒中後の上肢リハビリとしてのCI療法の効果をこれまでの研究から総括してみたそうな。(コクランレビュー)


関連する過去の研究を厳選して、データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被検者1453人を含む42件の研究が見つかった。

・各研究の被験者数は29人前後と少なく、どれもデータの偏りを除けなかった。

・11の研究では痙縮や疼痛などの障害がやや改善したが従来型リハビリに比べ有意な差ではなかった。

・28の研究でCI療法直後に 上肢の運動機能が有意にやや改善した。

・3つの研究では数カ月後までフォローしていたが、優れた効果はまったく観察されなかった。


CI療法直後に上肢に認められたわずかな運動機能の改善は、患者が実感できるようなものではなかった。長期的な効果を示す情報もほとんどなかった、


というおはなし。

写真:CI療法

感想:

CI療法は 指の曲げ伸ばしができる麻痺が極めて軽い患者「のみ」を対象にすることで 論文を量産して有名になった。

だから 重い麻痺の手が動くようになるとは まったく期待し難い。

唯一優れているのは、従来型リハビリがいったいなにを指すのか部外者には判りにくいなかで CI療法はその訓練内容が容易にイメージできる点にある。そこで ビデオゲームなど他のリハビリ法との比較対照にCI療法が採用されることがしばしばあり、とても理解がしやすくなる。
Wiiリハビリの効果をCI療法と比較してみた

2015年10月17日

リハビリ病院で頑張れば長生きできるという根拠について


Functional Gain After Inpatient Stroke RehabilitationCorrelates and Impact on Long-Term Survival
2015  9月  イタリア

脳卒中患者へのリハビリ効果が 長期的な死亡率に関連するものか調べてみたそうな。


発症から90日以内、機能的自立度(FIM)スコア80未満の脳卒中患者722人を6年間ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に36.9%が死亡した。

・FIMの改善度は、年齢、結婚歴、発症からリハビリ入院までの日数、NIHSS、失語の有無と関連していた。

・冠動脈疾患、心房細動、総コレステロール、FIM改善度が死亡率と関連していた。

・FIM改善度が大きくなるほどに死亡リスクが明らかに減少した。


リハビリ病院での機能的な改善度には様々な要因が関連していた。入院中の機能的自立度がどれだけ改善したかをみれば長期的な死亡可能性を予測できそうである、


というおはなし。

図:FIMと死亡率
この差はデカイ

感想:

そもそも元気な人だからこそ よく改善するわけで、長生きするのは当たり前でもある。

しかし リハビリのおかげで寿命が伸びた、と逆向きの解釈もできる。そこが重要なんだと思う。

2015年10月16日

仕事のストレスと脳卒中との関連


Association between job strain and risk of incident stroke
2015  10月  中国

仕事ストレスと脳卒中について調べてみたそうな。


関連する過去の研究を厳選して、データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・138000人あまりの被検者を含む6件の研究が見つかった。

・低ストレスな仕事(要求度が低く 裁量権の高い:科学者など)に比べ、高ストレスな仕事(要求度が高く 裁量権の低い:ウェイトレスなど)は脳卒中リスクが1.22倍だった。

・この関連は脳梗塞に限定するとリスクが1.58倍になった。

・特に女性で顕著だった。

・受動的な仕事(要求度も裁量権も低い:門番など)も能動的な仕事(要求度も裁量権も高い:弁護士など)も 低ストレスな仕事よりも脳卒中リスクが高くなかった。


高ストレスな仕事に就く人は脳卒中リスクが高い。特に女性で、


というおはなし。

図:仕事要求度コントロールモデル


感想:

脳卒中がよく起きる職種というのは適性のない人が多く紛れ混んでいる可能性が高いことを示す と考える。

だから報酬の低い仕事でも採用審査をもっと厳しくすればいいんじゃないのかな。そして人が集まらなければロボットにやらせる。

2015年10月15日

言葉が通じないとリハビリは無理なのか


Does English proficiency impact on health outcomes for inpatients undergoing stroke rehabilitation?
2015  10月  オーストラリア

オーストラリアで英語が堪能な脳卒中患者と 英語が苦手な患者とで回復度が異なるものか調べてみたそうな。


英語通訳者のいるリハビリ病院の患者記録から、

*英語に堪能な患者80人 および
*英語が苦手で他言語を好む患者80人

を抽出して入院期間、退院先、機能的自立度評価を比較した。


次のことがわかった。

・英語が苦手なグループも退院までに機能的自立度が大きく改善した。

・入院期間、退院先、職員との接触回数にグループ間の明らかな差はなかった。

・通訳の利用回数が多いと機能的自立度の改善幅も大きくなった。


院内通訳者が居さえすれば、英語の堪能さの違いは回復度に大きく影響しないと考えられた。院内通訳者の効果を検証する必要があるだろう、


というおはなし。

写真:英語に堪能

感想:

職員は 失語患者で鍛えられてるからこの程度のことは問題にならないんだと思う。

外国語を話す脳卒中患者の死亡率が低い なぜなのか?


2015年10月14日

脳梗塞のけいれん発作が起きやすい時期がわかった


Seizures Following Ischemic Stroke: Frequency of Occurrence and Impact on Outcome in a Long-Term Population-Based Study.
2015  10月  アメリカ

脳梗塞後のけいれん発作を長期的に調べてみたそうな。


脳梗塞を経験したミネソタ州の住民489人を平均6.5年間フォローしてけいれん発作の有無を調査したところ、


次のことがわかった。

・けいれん発作は脳梗塞患者の7.2%に起きた。

・けいれん発作の起きやすさは脳梗塞の原因によらなかった。

・脳梗塞から14日以内に起きる早期けいれん発作が40%を占め、

・そのうちの64.3%は24時間以内に起きた。

・脳梗塞から14日よりもあとに起きる場合、その中央値は13.8ヶ月後だった。

・けいれん発作が起きた場合の回復度は悪く、死亡率は高かった。


脳梗塞のあとのけいれん発作はめったに起きないが予後を悪化させる重大な合併症である。起きやすさは脳梗塞になった原因によらなかった、


というおはなし。


写真;けいれん発作


感想:

1年前後経ってから起きるケースが半分以上なんだな。ほとんどの人は起きないんだけど、皆 しばらくの間は安心できないってことなのか。

2015年10月13日

脳卒中はベッド数いくつの病院なら安心できるの?


Variation in Risk-Standardized Mortality of Stroke among Hospitals in Japan.
2015  10月  日本

脳卒中の院内死亡率が病院規模でどう異なるのか調べてみたそうな。


日本の入院患者データベースから2012-2013の50床以上の894の病院施設、20歳以上の脳卒中患者176753人ぶんの記録を抽出し、病院の規模と院内死亡比との関連を解析した。

院内死亡比は 個々の患者の年齢や症状を考慮して病院ごとに期待される死亡者数に対する実際の死亡者数の比とした。


次のようになった。

・全体の院内死亡率は10.8%だった。

・院内死亡比が <0.50, 0.51-1.00, 1.01-1.50, 1.51-2.00, >2.00に対する病院数の割合は、それぞれ、3.9%, 47.9%, 41.4%, 5.2%, 1.5%だった。

・大学病院、脳卒中専門病棟、病床数の多さ、血管内治療設備があると院内死亡比が低かった。

・病院と患者住所との距離に 院内死亡比との関連はなかった。


脳卒中への備えのある病院ほど、死亡率が低かった、


というおはなし。

図:病院規模と脳卒中死亡率
病床数と院内死亡比


感想:

グラフみると200床未満はちょっとアレかな、、

2015年10月12日

脳卒中やらなくても疲労くらい感じるわな


Prevalence of fatigue in patients 3 months after stroke and association with early motor activity: a prospective study comparing stroke patients with a matched general population cohort.
2015  10月  ノルウェー

脳卒中後の疲労の割合となりやすい患者の特徴を調べてみたそうな。


脳卒中で入院中の患者257人と年齢性別の一致する同数の健常者について、疲労度と活動状況を調査したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中発症3ヶ月後 患者の31.1%、健常者の10.9%が疲労状態にあった。

・発症前のうつや疼痛、疲労と関連があった。

・入院後、ベッドで過ごす時間が長いほど疲労リスクが高く、

・寝ている時間が 5.4分増える毎に疲労になるリスクが 2%増加した。


疲労を訴える脳卒中患者の割合は 同性 同年齢の健常者の約3倍だった。とりあえずはベッドで過ごす時間が長くなり過ぎないよう注意することが有効かもしれない、


というおはなし。

写真:疲労

感想:

振り返ってみるに、最初のころはなにもしなくても疲れてた。

そのあとは 例えば自動車運転を30分ほどするとグッタリと横になってた。

最近は、タフになったのか慣れただけなのか 「異常な疲労」を意識することがほとんどない。

2015年10月11日

身体に障害残らなければ認知機能的にもOK?


Cognitive impairment and functional ability in the acute phase of ischemic stroke.
2015  9月  セルビア

脳卒中後の認知機能の低下と身体機能の低下は関連があると考えられている。

身体機能が保たれている場合でも認知機能が低下しているものなのか調べてみたそうな。


身体機能にほとんど障害のない急性期脳梗塞患者40人と健常者40人について、認知機能の様々な側面(実行、記憶、思考、視覚、言語、注意など)についてテストし 比較したところ、


次のことがわかった。

・急性期脳梗塞患者は認知機能の全てのテストで成績が健常者に劣っていた。

・患者の認知機能と身体機能との間に関連は見られなかった。


脳梗塞患者は、身体機能にほとんど障害がなくても 認知機能のあらゆる側面が明らかに低下していた、


というおはなし。

図:認知障害


感想:

ひごろの言動を観察すれば、その人に無症候性の梗塞がありそうだ、、って わかりそう。

2015年10月10日

背もたれ我慢すれば運動したことになるかなぁ、、


Characterizing energy expenditure during sedentary behavior after stroke.
2015  9月  オランダ

脳卒中患者のエネルギー消費量を測定してみたそうな。


リハビリ病院の平均年齢61、27人の脳卒中患者について、

臥位、座位、立位、歩行時のエネルギー消費量を測定し、臥位(安静時)の何倍に相当するか(単位:METs)で表現し、歩行能力分類と比較した。


次のようになった。

・背もたれありの座位 1.04METs、

・背もたれなしの座位 1.09METs、

・立位 1.31METs、

・車いす漕ぎ 1.91METs、

・歩行 2.52METs だった。

・歩行能力にかかわらず、座位活動に相当する1.5METs以上のエネルギー消費は車椅子漕ぎと歩行時のみだった。

・例外的に、歩行不可能患者の立位が 1.6METsだった。


座位は背もたれ有無によらずほぼ1.0METsだった。立位であっても1.5METsを下回っていた。車椅子漕ぎと歩行時のみ1.5METs以上の軽運動に相当した、


というおはなし。



感想:

背もたれなしで座ってても 立ってても、寝てるのとあんまり変わんないんだな、、

歩かないといかんな。

2015年10月9日

感情的な言葉は失語症治療に有効か?


Comparison of emotional and non-emotional word repetitions in patients with aphasia.
2015  8月  イラン

失語症は左脳の損傷により起こる。一方、ダメージを受けていない右脳を刺激することで左脳の働きを促す考え方がある。

そこで 主に右脳が司ると考えられている「感情」を刺激する言葉を繰り返させることで、失語症治療がはかどるものか実験してみたそうな。


脳卒中で左脳損傷の失語症患者15人について、

*感情を刺激する言葉20個
*中性的な言葉20個

を用意して、各言葉を正確に言えるまで繰り返させ その回数を記録し 比較した。

感情を刺激する言葉にはポジティブな意味のものとネガティブなものを混ぜた。


次のようになった。

・平均繰り返し回数は、感情的な言葉で6.93回、中性的な言葉で7.10回、この差は統計学的有意なものではなかった。

・同様に、ポジティブまたはネガティブな意味を持つ感情的な言葉についても 繰り返し回数に有意な差は見られなかった。


発話の正確さに感情を刺激する言葉は影響しなかった。どうやら感情処理には右脳だけではなく左脳も関わっているようだ、


というおはなし。

図:感情的な言葉



感想:

たしかに右脳と感情のはなしはよく聞くんだけどね、、
生まれてすぐ脳卒中を経験した子供の感情表現力は

右脳卒中の患者は声に感情が乗らない

[コミュ障] 右脳損傷患者は会話から感情を読み取れないことが明らかに

右脳がやられた脳卒中患者は感情がおかしい

右脳を広くやられると喜びに鈍感になる?

2015年10月8日

ミューズ細胞 >iPS !? 脳梗塞が走りだす最新細胞治療とは


Transplantation of Unique Subpopulation of Fibroblasts, Muse Cells, Ameliorates Experimental Stroke Possibly Via Robust Neuronal Differentiation.
2015  9月  日本

ミューズ細胞は生体に存在していて およそどんな細胞にも変化することのできる幹細胞である。遺伝子操作を伴わないので腫瘍になる心配がなく、損傷した組織を自動的に修復してしまう能力も持つ。東北大学の研究チームが発見した

ミューズ細胞の働きをネズミで確かめてみたそうな。

人から採取したミューズ細胞3万個を 人為的に脳梗塞にしたネズミの脳に移植した。

80日以上フォローした結果、


次のことがわかった。

・ミューズ細胞は移植した脳組織に定着した。

・ネズミの神経症状および運動機能がミューズ細胞なしのグループに比べ明らかに改善した。

・ミューズ細胞は80日以降も生き続け、神経細胞に分化していった。

・腫瘍形成はまったく見られなかった。

・ミューズ細胞は知覚運動野から脊髄に伸びて、神経伝達を助けていた。


ミューズ細胞は移植後に神経細胞に変化し、新たな回路を形成して脳卒中の症状を改善した。この治療法は遺伝子操作を伴わない安全な方法である、


というおはなし。

図:ミューズ細胞

感想:

STAP細胞が話題になったときにその名を初めて聞いた。

調べるほど iPS細胞よりも優れている気がしてならない。この認知度の差は研究者のマーケティングセンスのちがいによるものだろうか。

STAP細胞と共に消し飛んだ印象があったけど、そのうちノーベル賞かな。

2015年10月7日

ベーコンやソーセージばかり食べてると脳卒中になりやすいの?


Unprocessed red meat and processed meat consumption and risk of stroke in the Spanish cohort of the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC).
2015  9月  スペイン

家畜肉をベーコンやソーセージなどに加工して摂る場合と、未加工な肉として摂る場合とで脳卒中リスクが異なるか調べてみたそうな。


26-69歳の男女41020人を約14年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に脳梗塞531件、脳内出血79件、くも膜下出血42件が起きた。

・加工肉、未加工肉ともに、男女いずれも脳卒中発生率との関連は見られなかった。

・肉をよく摂る人の脳卒中リスクは ほとんど摂らない者に比べ、男性で未加工肉で0.81倍、加工肉0.92倍、女性ではそれぞれ1.21倍、0.81倍だった。

・脳梗塞に限定すると、男性で未加工肉0.80倍、加工肉0.86倍、女性ではそれぞれ1.24倍、0.82倍だった。


家畜肉の摂取は加工、未加工によらず男女ともに脳卒中リスクとの関連は確認できなかった、


というおはなし。

写真:ベーコンやソーセージ

感想:

red meat(赤肉)ってよく出てくるんだけど white meat(白肉)と対になってて、

Red meat-牛肉>羊肉>豚肉>鶏肉もも>鶏肉むね>魚肉-White meat

だいたいこんな感じで境界は資料によりまちまち。

この論文では魚肉と区別するくらいの意味で使っていると考えた。

2015年10月6日

脳卒中のtDCS治療は電極が小さいほど効果的


Transcranial Direct Current Stimulation Post-Stroke Upper Extremity Motor Recovery Studies Exhibit a Dose-Response Relationship.
2015  9月  アメリカ

脳卒中患者へのtDCS(経頭蓋直流電気刺激)治療で、効き目と電流量に関連があるものか調べてみたそうな。


関係する過去の研究から信頼性の高いものを厳選し、データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中患者213人を含む8件の上肢 関連研究が見つかった。

・偽刺激に比べ、tDCS治療には明らかな改善効果が認められた。

・特に、左右脳同時刺激で大きな改善が得られた。

・電流の大きさよりも、電極上の電流密度や電荷密度と改善効果に用量関係が見られた。

・電極が小さいほど効果的だった。


tDCSの上肢機能改善効果は明らかであり、小さな電極に電流が多いほど効果が高かった、


というおはなし。
図:tDCS


感想:

tDCSを信じていない理由は 以前ここに↓書いた。
tDCS(経頭蓋直流電気刺激)にもハイビジョンがあった
電極を小さくして電流密度を高くすればより激しくチクチクするわけで、それに連れて効果も上がるというのは まさにプラシーボ効果である証だと思うのだが、、、

2015年10月5日

障害の残らない梗塞の大きさが明らかに


Final infarct volume discriminates outcome in mild strokes.
2015  10月  アメリカ

軽症の脳梗塞から完全回復できる梗塞の限界の大きさを調べてみたそうな。


神経症状の軽い脳梗塞患者65人について最終的な梗塞の体積と回復度との関連を解析した。

日常生活指標である修正ランキンスケール( modified Rankin scale )を使って、

mRS 0-1 障害なし と mRS 2-6 障害あり、の境目になる最大の梗塞体積を求めた。


次のようになった。

・障害が残るか否かを決める梗塞体積は20mLとなった。

・梗塞体積20mL未満では82%の患者が障害なしだった一方、

・20mL以上では障害なし患者は36%にとどまった。

・この関連は年齢、性別、神経症状の重さに依らなかった。


軽症脳梗塞患者の場合、のちに障害が残らない最大梗塞体積として 20mLが最適だった、


というおはなし。

図:修正ランキンスケール


感想:

すこし前のこの記事↓では 39mLだったが mRS 0-2 を回復良好としていたから、つじつまはあう。
のうこうそく この体積なら だいじょうぶ
ちなみに 20mLって直径3cmくらいの球に相当する。

2015年10月4日

運動イメージ中の脳半球間バランスについて


The functional anatomy of motor imagery after sub-acute stroke.
2015  7月  ドイツ

運動イメージ訓練は脳の運動皮質の活動と密接な関連がある。

脳卒中患者での運動イメージ中の脳半球間バランスを調べてみたそうな。


亜急性期脳梗塞患者17人と健常者12人について、握り動作とその運動イメージ時の脳活動をfMRIで観察した。脳活動の優位半球度(Laterality index)を前運動野について評価した。


次のことがわかった。

・握り動作時の優位半球度は、健常者0.48、患者0.12で両者の差は大きかったが、

・運動イメージ時は健常者-0.03、患者-0.12で、両グループともに半球間バランスが保たれていた。

・患者では運動イメージ時に損傷脳と反対側に活動がシフトする傾向があった。


脳卒中患者の運動イメージ時に、脳の運動皮質の活動バランスが半球間で保たれていた。運動イメージ訓練をリハビリに追加する根拠になるかもしれない、


というおはなし。

図:半球間バランス


感想:

最初の数週間 左腕の感覚が完全にゼロだった頃、動作をイメージすると身体から見えない腕が分離して出てきたものだった。こういうときの脳活動をみてもらいたいものだねぇ、、

2015年10月3日

「日中の過度な眠気」脳卒中患者の場合


Causes of Excessive Daytime Sleepiness in Patients with Acute Stroke-A Polysomnographic Study.
2015  9月  スロバキア

一般に、日中の過度な眠気は睡眠呼吸障害に原因があると言われている。

日中の過度な眠気を示す脳卒中患者についてその原因を調べてみたそうな。


102人の急性期脳卒中患者について、入院から4日以内に終夜睡眠ポリグラフィ検査を行い睡眠呼吸障害を調べた。

日中の眠気の程度も調べ関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・日中の過度な眠気は患者の21人(20.6%)に見られた。

・それら患者21人の多くに睡眠時の無呼吸があり、非レム睡眠時の呼吸障害指数も高く、レム睡眠時間が有意に短かった。

・レム睡眠時間の長さは日中の過度な眠気と明らかな関連があった。


日中の過度な眠気を訴える脳卒中患者の多くは睡眠呼吸障害だった。これを積極的に治療するとして どういう効果があるのかはよくわからない、


というおはなし。

図:レム睡眠

感想:

日中の過度な眠気は脳卒中になるはるか以前から悩まされてきた。夢を憶えていないほど疲れきって眠る状態が呼吸障害を呼ぶのかな?

2015年10月2日

若くして脳梗塞になるのは遺伝のせいなのか?


Heritability of young- and old-onset ischaemic stroke.
2015  9月  アメリカ

脳卒中に遺伝要因があることはわかっているが、若年者と高齢者のどちらにより影響するものなのかは明らかではない。

そこで、ゲノム解析から脳梗塞リスクの遺伝率の違いを調べてみたそうな。


ヨーロッパ人の脳梗塞患者4050人および健常者5765人について、ゲノムアレイ検査を行い 脳梗塞リスクの遺伝率を若年者と高齢者について解析したところ、


次のようになった。

・サンプルの47%が55歳未満の若年者だった。

・若年脳梗塞リスクの遺伝率は42%、高齢者のそれは34% となった。


脳梗塞リスクの遺伝的寄与率は若年脳梗塞で高齢者よりも大きかったが、統計学的有意な差ではなかった、


というおはなし。

ゲノムアレイ


感想:

15年くらいまえに、ある珍しい病気の遺伝子の個人差をみるために組織サンプルからDNAを一文字ずつ読み取りメチル化の有無も調べる実験を1年間ほどやってた。

だからこの種の話はわかるつもりでいたんだけど 浦島太郎気分だな、、

2015年10月1日

のうこうそく この体積なら だいじょうぶ


Maximal Admission Core Lesion Compatible With Favorable Outcome in Acute Stroke Patients Undergoing Endovascular Procedures
2015  8月  スペイン

脳梗塞がどのくらいの大きさまでだったら良好に回復できるものなのか調べてみたそうな。


脳梗塞患者の入院時にすでに壊死してしまっている組織の体積をCTまたはMRIで計測し、3ヶ月後の生活自立度との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・CT29人、MRI28人、計57人の患者記録を対象にした。

・入院時の梗塞体積の平均は28mLで、3ヶ月後回復良好な患者割合は45%だった。

・梗塞体積が39mLを下回る場合、適切な治療により64%の患者が良好に回復できた。

・梗塞体積が39mLを超える場合、治療によらず回復良好患者は12%にとどまった。

・良好回復可能な梗塞の最大体積の判定はCTよりもMRIで厳しく算出された。

・この体積は年齢で異なり、80代では15mL、若年者では40mLだった。

入院時の梗塞体積はのちの回復度と強い関連があり、39mLを超えなければ概ね良好な回復が期待できる、


というおはなし。

図:梗塞体積と回復程度



感想:

ひさしぶりに昔の画像を見なおして 発症2週間後の頭の中動画を作ってみた。

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