2016年7月31日

糖尿病で脳卒中を心配する人は玉子ダメなの?


Egg consumption and cardiovascular disease according to diabetic status: The PREDIMED study.
2016  6月  スペイン

玉子はコレステロールを非常に多く含むため 脳卒中など心血管疾患リスクの高い人が食べて良いものかどうか議論は絶えない。

さらに2型糖尿病がある場合での玉子と心血管疾患との関連を調べてみたそうな。


55-80歳で、高血圧や高コレステロール、肥満、喫煙、家族歴のあるハイリスク被験者7216人について玉子摂取量、糖尿病の有無も調べ、心血管疾患の発生を5.8年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に342件の心血管疾患が発生した。

・全体として玉子摂取量と心血管疾患との明らかな関連はなかった。

・玉子週2個未満にくらべ週4個より多い者でも 糖尿病の有無にかかわらず心血管疾患との関連を確認できなかった。

・累積玉子500個毎の心血管疾患リスクも、糖尿病患者と非糖尿病で明らかな差はなかった。

心血管疾患リスクをいくつも抱えていても、糖尿病であろうとなかろうと ほどほどに玉子を食べているぶんには脳卒中の心配はいらないだろう、


というおはなし。

図:玉子と脳卒中

感想:

まいにち3つくらいたべてる。

2016年7月30日

くも膜下出血のあと 復職できない理由


Depression and Anxiety Following Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage Are Associated With Higher Six-Month Unemployment Rates.
2016  7月  アメリカ

脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の生存率がこの20年間でおおきく改善したいっぽう、機能的自立を果たす者は4年後に60%で フルタイムの仕事に復帰出来ている者は34%にとどまるという。

復職を阻んでいる要因を調べてみたそうな。


もともと職に就いていた者で、6ヶ月後に失業状態の66人、復職できていた64人について比較したところ、


次のことがわかった。

・うつや不安を示していた者29人のうち 86.2%が失業状態だった。

・他の要因を考慮にいれてなお、うつや不安は失業状態と明らかな関連があった。

くも膜下出血のあとのうつや不安が復職できない状況と関連していた、


というおはなし。

図:くも膜下出血と復職


感想:

運動機能がどうのというよりも 気持ちがついてゆかなくなっちゃうんだよね、、

2016年7月29日

脳卒中後の疲労はマインドフルネスで治るのか


Clinical Utility of Mindfulness Training in the Treatment of Fatigue After Stroke, Traumatic Brain Injury and Multiple Sclerosis: A Systematic Literature Review and Meta-analysis.
2016  6月  ノルウェー

脳卒中などの神経疾患のあとに疲労が起きやすい。しかしその原因はよくわかっていない。

さいきんマインドフルネス療法が がん治療シーンで疲労軽減になる という報告がある。そこで、脳卒中についても効果があるか 調べてみたそうな。


マインドフルネス療法は、瞑想と認知行動療法を組み合わせた心理療法の1つである。

関連する過去の研究を厳選し データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中、外傷性脳損傷、多発性硬化症などの被験者257名を含む4つの研究がみつかった。

・マインドフルネス療法の疲労軽減の効果量は -0.37と推定された。

マインドフルネス療法は脳卒中のあとの疲労の解消にやや効果的と考えられる、


というおはなし。

図:マインドフルネスの効果

感想:

マインドフルネスが注目される前には TM(超越瞑想)ってのがこのポジションにあった。日本に入ってきてまもなく、中学生のころ お年玉握りしめて講習に通った思い出がある。

けど経験的に 脳卒中のあとの疲労はこんなものではよくならない。慣れるしかない。

ヨーガや瞑想の脳卒中リハビリ効果ってどうなの?

マインドフルネス・ストレス低減法で脳卒中後疲労感をやっつけろ!?

メモ:

はさみで左手の中指の腹を切ってしまった。ボタボタボタボタ血が流れ出るほどだったが 傷口はまったく痛みを感じない。
数時間経ってからなぜか左手全体が鈍く痛む。

2016年7月28日

口先だけでなく自殺を実行する脳卒中経験者の割合


Suicidal ideation and attempts in patients with stroke: a population-based study.
2016  7月  韓国

脳卒中体験は自殺リスクを高めると言われている。

そこで実際に自殺を試みた人がどのくらいいるものなのか調べてみたそうな。


韓国の国民健康調査の記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・2013年の脳卒中経験者4560人、非脳卒中経験者224175人の記録を対象とした。

・うつ症状の人は12.6% vs. 5.7% で脳卒中経験者に多く、

・自殺願望を抱いたことがある、自殺を図ったことがある者の割合は、脳卒中経験者でそれぞれ 24.4%,1.3%、

・非脳卒中経験者で 9.8%,0.4%だった。

・年齢、性別、経済状況、身体的 心的健康を考慮に入れると、脳卒中経験者の自殺念慮リスクは1.65倍、自殺企図リスクは1.64倍となった。

脳卒中経験はそれ自体が自殺念慮 自殺企図リスクを高める要因である、


というおはなし。

図:自殺念慮 自殺企図

感想:

早く死にたい と考えた人のおよそ5%が実行に移すのか、、

2016年7月27日

訓練繰り返すほど良くなると思ってたら そうでもなかった


Dose-response of task-specific upper limb training in people at least 6 months post stroke: A Phase II, single-blind, randomized, controlled trial.
2016  7月  アメリカ

脳卒中で麻痺した上肢機能は、たくさん訓練すればより改善するものなのか 実験してみたそうな。


慢性期脳卒中で軽-中等度の上肢麻痺の患者85人について、

週4回x8週間の上肢訓練を施した。

訓練の合計繰り返し回数別に4グループに分けた。

*3200回グループ
*6400回グループ
*9600回グループ
*個別最大回数グループ

8週間後、上肢機能を評価するアクション・リサーチアームテスト(ARAT)を行いスコアを比較したところ、


次のようになった。

・1週間あたりのスコアの増分は3200グループで0.4ポイント、9600グループで0.3ポイント、最大回数グループで0.7ポイントだった。

・6400グループでは用量関係がまったく見られなかった。

慢性期脳卒中患者の上肢訓練を 3200-9600回繰り返しても、上肢機能評価スコアは週に1ポイントも改善せず 明らかな用量関係を確認できなかった、


というおはなし。

図:ARATスコアと訓練回数

感想:

かつて手の指が0.1mmも開かない状態が続いた。その経験からいつも不思議に感じることがある。

もし回復の度合いが訓練量に依るのなら、少しでも手の指が開く 軽-中等度の麻痺患者には病院での訓練治療は必要ないはず。
なぜならその気になれば好きなだけ自分で訓練できるから。

しかし現実は、、、
JAMA誌:課題指向型訓練 やる意味ない

2016年7月26日

美容のために顔面脂肪注入→脳梗塞で昏睡2ヶ月


Massive Cerebral Infarction Following Facial Fat Injection.
2016  7月  中国

美容形成のために自分の体からとった脂肪を顔面に注入する手術が普通に行われている。

顔面脂肪注入のあと重い脳梗塞になってしまった例があったそうな。


・病歴のない30歳女性が突然の意識障害と手足の麻痺で入院してきた。

・調べると8時間前に顔面脂肪注入手術を受けていたことがわかった。

・鼻形成術と顔の両側に計44mlの自分の脂肪を注入していた。

・クリニックを出て2時間後に神経症状が出て尿失禁、嘔吐も起こした。

・入院してまもなく昏睡になり、検査の結果 頸動脈の塞栓による右脳の梗塞とわかった。

・減圧開頭術を受けたが10日経っても意識は戻らず

・2ヶ月後にようやく意識が回復してリハビリができるようになった。

美容形成のための顔面脂肪注入手術には 重い脳梗塞を起こす危険がありますよ、


というおはなし。

図:顔面脂肪注入で脳梗塞


感想:

顔面脂肪注入ってはじめて知ったけど、検索すると広告だしてるクリニックいっぱいある。

2016年7月25日

高齢者を運動させたけど脳卒中は減らなかった


Cardiovascular Events in a Physical Activity Intervention Compared With a Successful Aging Intervention: The LIFE Study Randomized Trial.
2016  6月  アメリカ

高齢者に定期的な運動を継続させることで 脳卒中など心血管疾患を予防できるのかは 実はよくわかっていない。

そこで、実験してみたそうな。


70-89歳の活動的でない1635人を次の2グループに分けた。

*physcial activity グループ:ウォーキングや筋トレ バランス訓練を週2回
*successful agingグループ:健康教育講習に週1~月1で参加

2年半ほどフォローして心血管疾患の発生、死亡率を調べ 関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・心筋梗塞や脳卒中の死亡率は 各グループそれぞれ4.6% vs. 4.5%だった。

・下肢機能の劣る被験者に限定して心血管疾患発生率を比較しても それぞれ5.4% vs. 5.6%で明らかな差はなかった。

高齢者に適度な有酸素運動を定期的にやらせても 脳卒中などの心血管疾患を減らすことはできなかった、


というおはなし。

図:高齢者の運動と脳卒中

感想:

健康な人は自ずと活動的であり、他人に言われて運動始めるような人はやるだけムダってことなのかな。

2016年7月24日

くも膜下出血が女性に多い理由は、、「喫煙」か?


Sex, Smoking, and Risk for Subarachnoid Hemorrhage
2016  7月  フィンランド

これまでの研究によるとくも膜下出血のリスクは男性にくらべ女性が なぜか1.4-1.9倍高い。

喫煙習慣を考慮にいれても同様の関連が見られるものか調べてみたそうな。


65521人を21年ほどフォローした結果、


次のことがわかった。

・この間に492件のくも膜下出血があった。

・男女ともに喫煙本数とくも膜下出血リスクは比例関係にあった。

・1日に喫煙20本以上のくも膜下出血リスクは、非喫煙者に比べ 女性で8.35倍、男性は2.76倍だった。

・途中で喫煙をやめた人のくも膜下出血リスクは非喫煙者なみに下がった。

喫煙本数が増えるほどくも膜下出血のリスクは上昇し、特に女性で顕著だった。喫煙脆弱性が くも膜下出血が女性に多い原因なのかも、


というおはなし。

図:喫煙とくも膜下出血 男女の違い

感想:

くも膜下出血は女性におおいんだ、、、しらんかった。

2016年7月23日

歯周病が続くとラクナ梗塞になる


Chronic periodontitis is associated with lacunar infarct: a case-control study.
2016  7月  スペイン

ラクナ梗塞の原因はアテローム性の血管狭窄、塞栓、炎症反応などが考えられるが実はよくわかっていない。一方、慢性の歯周病は細菌への炎症感受性の目安と考えることができる。

そこで、ラクナ梗塞と歯周病との関連を調べてみたそうな。


ラクナ梗塞患者62人と健常者60人について歯周病検査を行い関連を解析したところ、


慢性歯周病というだけでラクナ梗塞のなりやすさが4倍になることがわかった、


というおはなし。
図:歯周炎とラクナ梗塞

感想:

これ↓思い出した。
脳卒中予防のためには早めに歯周病になっておいた方が良いとする根拠について

歯周病→ラクナ梗塞→痴呆 の可能性について

2016年7月22日

毎日何時間座っていると脳卒中になるの?


Continuous Dose-Response Association Between Sedentary Time and Risk for Cardiovascular Disease: A Meta-analysis.
2016  7月  アメリカ

座っている時間が長い生活をしていると脳卒中など心血管疾患になりやすいと言われている。しかし1日に何時間座っていると危険なのかよくわかっていない。

そこのところを調べてみたそうな。


関連する過去の研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・720425人の被験者と25769件の心血管疾患事例を含む9つの研究が見つかった。

・1日の座っている時間がもっとも短い者(~2.5時間)に対するもっとも長い者(~12.5時間)の心血管疾患リスクは1.14倍だった。

・しかしこの関連は時間に対して比例せず、10時間を超えてやっとリスク上昇が確認できた。


1日の座っている時間と脳卒中など心血管疾患リスクとは比例関係になく、極端に長い時間座っている場合にのみリスク上昇があった、


というおはなし。

図:座っている時間と心血管疾患率

感想:

けっこう長い時間すわっててOKなんだな。あとはポケモンGO落とせば運動不足問題は解消。さっそくヒトカゲげっとした。

2016年7月21日

脳梗塞後の一人暮らし 早く亡くなるのは女か男か


Living alone predicts mortality in patients with ischemic stroke before 70 years of age: a long-term prospective follow-up study.
2016  5月  スウェーデン

一人暮らしは心筋梗塞後の死亡率の上昇を招くことがわかっている。脳卒中ではどうか さらに男女での違いについて 調べてみたそうな。


平均年齢57、600人の脳梗塞患者と健常者600人について9年ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・28%が一人暮らしだった。

・患者の一人暮らし死亡率は36%  同居人ありだと17%で、

・健常者ではそれぞれ 15%、9%だった。

・この関連は男性でのみ明らかで、女性では確認できなかった。

一人暮らしだと脳梗塞男性の長期的死亡率がおおきく上昇した、


というおはなし。

図:一人暮らしと脳卒中死亡率

感想:

なぜ女性は一人暮らしに強いのか?
脳卒中の高齢一人暮らしがすぐに死んでしまう理由

2016年7月20日

脳卒中は腸内細菌に影響し うんこ移植で治る


Microbiota Dysbiosis Controls the Neuroinflammatory Response after Stroke
2016  7月  ドイツ

脳が虚血になると免疫システムが刺激される。これには腸内細菌叢が深く関わっているとされ 腸脳相関の働きと考えられる。

そこで、脳虚血と腸内細菌叢、免疫反応についてネズミで実験してみたそうな。


次のことがわかった。

・脳虚血後 ネズミの腸内細菌叢の構成が大きく変わり、消化管の蠕動運動も弱くなった。

・脳梗塞にしたネズミの腸内細菌を移植されたネズミを脳虚血にしたところ、偽移植よりも梗塞が酷かった。

・この時の腸で発生した免疫細胞の移動を追跡したところ、数日かけて脳に到達していた。

・逆に 健康ネズミの腸内細菌を脳梗塞ネズミに移植したところ、脳卒中の症状が改善した。

脳卒中の免疫反応に腸内細菌叢が強く関わっていた。腸内細菌を通じて脳卒中治療ができるかもしれない


というおはなし。

図:脳卒中ネズミのウンコを移植

感想:

うんこパワーをバカにしてはいかんね。
ネイチャー:糞便移植で脳卒中が治るかも

2016年7月19日

悪玉善玉比 L/Hが低いと脳内出血で死ぬことが明らかに


LDL-C/HDL-C ratio and risk of all-cause mortality in patients with intracerebral hemorrhage.
2016  7月  中国

コレステロールは脳梗塞のリスク要因であるが 少ないと脳内出血を起こしやすくなる。

さいきんではHDLコレステロールが高いと脳内出血が増えそうなこともわかってきた。

そこで LDLとHDLの比であるL/Hと脳内出血患者の予後との関連を調べてみたそうな。


脳内出血患者356人を3ヶ月ほどフォローして死亡者を確認した結果、


次のことがわかった。

・この間に47人が死亡した。

・L/Hは総死亡率に関連があり、低いほど死亡率は高かった。

・L/Hがもっとも高い者にたいする低い者の総死亡率は3.55倍だった。

LDLとHDLの比であるL/Hが低いと脳内出血患者の3ヶ月後の死亡率が明らかに高かった、


というおはなし。

図:コレステロールL/H比と死亡率

感想:

上のグラフ、L/Hが2を切るあたりがヤバいね。

HDL高いと脳内出血が増えるはコレ↓
Cholesterol levels and risk of hemorrhagic stroke: a systematic review and meta-analysis. (2013 Stroke)

2016年7月18日

半側空間無視が治るネットワーク的理由


Normalization of network connectivity in hemispatial neglect recovery.
2016  7月  イタリア

半側空間無視は脳卒中患者の20-30%に影響し多く は3ヶ月程度で回復するがそのメカニズムはよくわかっていない。

そこで脳機能ネットワークの結合(Functional Connectivity)と半側空間無視からの回復との関連を経時的に調べてみたそうな。


脳卒中患者77人と31人の健常者について、

安静時fMRIと注意力検査を、発症後2週間、3ヶ月、12ヶ月に行い、関連を解析したところ、

次のことがわかった。

・半側空間無視の患者が25人いた。

・ほとんどの患者で3ヶ月後には半側空間無視が治っていた。

・注意力が回復するにしたがって脳半球間の機能的結合が正常者のそれと同じになった。

機能的結合からみた異常から正常パターンへの変化が半側空間無視の症状の回復によく対応していた


というおはなし。

図:半側空間無視の機能的結合

感想:

解析過程がわけわからなすぎて 結論きいてもすなおになっとくできない。

2016年7月17日

脳梗塞が再発しやすい家族歴の条件とは


Family History and Risk of Recurrent Stroke
2016  7月  韓国

脳梗塞と家族歴についての報告は少なくない。

そこで脳梗塞の「再発」と家族歴との関連を調べてみたそうな。


脳梗塞で入院して7日以内の患者7642人について、両親、兄弟など第一近親者の脳卒中経験を調査し(発症年齢、父方、母方、兄妹、経験者人数など)、

その後の再発をフォローしたところ、


次のことがわかった。

・12.3%に第一近親者の脳卒中経験があった。

・1年ほどのあいだに6.2%が再発した。

・全体としては家族歴と脳卒中再発との関連は見られなかったが、

・脳卒中経験のある近親者を50歳未満に限定した場合、再発率は2.14倍に、

・または 兄妹が脳卒中の場合、再発率は1.67倍になった。

・これらの関連は患者本人が55歳未満の若い場合に顕著だった。

脳卒中患者の近親者で 若くして脳卒中を経験した者や兄妹の脳卒中経験者がいる場合、本人は再発しやすかった、


というおはなし。

図:脳卒中が再発しやすい家族関係

感想:

再発しやすさも遺伝的影響が少なくないってことなんだろな、、

2016年7月16日

糖尿病だとどれくらい脳卒中になりやすいのか


Stroke Risk among Patients with Type 2 Diabetes Mellitus in Zhejiang: A Population-Based Prospective Study in China.
2016  6月  中国

糖尿病患者の脳卒中のなりやすさについてアジア人での研究は多くない。

中国浙江省の住民について大規模に調べてみたそうな。


2型糖尿病患者327268人について2007-2013まで脳卒中の発生を種類別にフォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に8615件の脳卒中があった。

・一般人にくらべ糖尿病患者の脳卒中発症率は明らかに高く、

・女性で3.87倍、男性3.38倍だった。

・これは主に脳梗塞発症率が4倍以上になるためだった。

糖尿病と脳卒中の関連は強く 特に女性で顕著だった。糖尿病患者の脳卒中発症率は一般人の3倍以上で、主に脳梗塞が高かった、


というおはなし。

図:糖尿病と脳卒中 男女

感想:

詳しく触れてないけど 60歳以上に限定すると糖尿病があったほうがくも膜下と脳内出血の発症率は0.7倍ほどに下がってるんだよね、、、

2016年7月15日

脳卒中の失語症を予測するコネクトームマッピングとは


Multivariate Connectome-Based Symptom Mapping in Post-Stroke Patients: Networks Supporting Language and Speech.
2016  6月  アメリカ

言語処理ネットワークは脳にひろくまたがっているため脳損傷の位置を確認しただけではどのような言語障害が現れるのか予想しにくい。

そこで 脳にひろがる領野の接続状態を表す地図 いわゆるコネクトームを作成して実際の患者の状態との関係を調べてみたそうな。


左脳損傷の脳卒中患者90人について脳の解剖情報、壊死した組織、拡散テンソルを表す画像 を撮影し、機械学習アルゴリズムも用いてコネクトームマッピングを行った。

言語機能(流暢さ、理解、反復、命名能力)を調べ対応させたところ、


次のことがわかった。

・コネクトーム画像から得られた失語症状予測は、通常のMRI検査の結果とよく一致していた。

・特に流暢さの点で頭頂領域が重要そうであることがコネクトーム画像でわかった。

コネクトームマッピングが従来の画像診断に相補的な役割を担えるようになるかもしれない、


というおはなし。

図:コネクトームマッピング

感想:

この研究があちこちのニュースサイトで紹介されていたので関心をもった。

拡散テンソルイメージングは白質繊維の間隙にある水分子の動きやすさの方向を可視化したもので 神経シグナルの流れを追ったものではない。
だから解剖をよく知る者にとっては新たに得る情報はほとんどない。もう15年以上まえからあるが 綺麗なグラフィックス以外に役立つところを見たことがない。

しかし同じコネクトものでも安静時fMRIの Functinal Connectivity解析はまったく別で、とても期待している。

2016年7月14日

安静時fMRIで機能的結合を調べれば脳卒中の障害がわかる


Disruptions of network connectivity predict impairment in multiple behavioral domains after stroke
2016  3月  アメリカ

脳卒中の影響は これまで断層画像上の損傷部位との関連で解釈されてきた。

近年、安静時の脳機能MRIを解析して脳の各領野間の機能的結合(Functional Connectivity:FC)を評価できることがわかってきた。

これと脳卒中患者の各能力との関連を調べてみたそうな。


発症1-2週間の脳卒中患者132人と健常者31人について30分間の安静時fMRIデータを取った。この結果の解析に機械学習モデルを用い、
患者の注意、言語、運動、視覚能力との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・視覚記憶、言語記憶については機能的結合評価によく反映され、

・視覚、運動機能はこれまでの断層画像がわかりやすかった。

・注意や言語の障害は機能的結合、断層画像の両方での評価が必要だった。

脳の半球間、半球内の機能的結合の評価が 患者の特定の行動障害の説明に役立った


というおはなし。


図:機能的結合と脳卒中

感想:

ようするに 安静時fMRIというシンプルな検査を加えておくことで、得られる情報が何倍にもなりますよってことだと思う。

2016年7月13日

脳卒中が起きやすい気象条件 第1位は


Meteorological Variables Associated with Stroke.
2014  11月  アメリカ

気象条件と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


過去467日間の患者記録を抽出し解析したところ、


次のことがわかった。

・このうち114日間に134件の脳卒中があった。

・脳卒中があった日の最高気温と気圧の組み合わせは脳卒中発生と明らかな関連があった。

・発症時刻がわかる患者に限定すると、脳卒中が起きた時刻の平均気温は明らかに高かった。

気温、気圧が脳卒中感受性に影響していそうだった、


というおはなし。


図:気温と脳卒中

感想:

さいきん暑いから、、

2016年7月12日

日本人のコレステロールと脳卒中 non-HDLとは?


Relationship between non-high-density lipoprotein cholesterol and the long-term mortality of cardiovascular diseases: NIPPON DATA 90.
2016  7月  日本

総コレステロールからHDLコレステロールを引いたもの(non-HDLコレステロール)は LDLコレステロール以外の脂質を含み、空腹時でない測定の評価に適している。

日本人を対象にした大規模調査で non-HDLコレステロールと冠動脈疾患や脳卒中での死亡率との関連を調べてみたそうな。


75歳未満の健常者6701人の血液検査を行い、その後の死亡原因を20年ほどフォローしたところ、


次のようになった。

・この間に冠動脈疾患で69人が、脳卒中で112人が死亡した。

・non-HDLコレステロールが150mg/dl未満の人に比べ、190以上の人の冠動脈疾患死亡率は2.40倍だった。

・一方、脳卒中死亡率とnon-HDLコレステロールとの明らかな関連は確認できなかった。


日本人の調査で、non-HDLコレステロールは冠動脈疾患死亡率と関連していたが脳卒中死亡率との関連はなかった、


というおはなし。

図:non-HDLコレステロール

感想:

まいにち玉子3つくらいたべてる。

2016年7月11日

糖尿病だと脳卒中の回復が遅い理由


Diabetes Mellitus Impairs Cognitive Function in Middle-Aged Rats and Neurological Recovery in Middle-Aged Rats After Stroke
2016  7月  アメリカ

糖尿病は中高年に珍しくなく 脳卒中の発症リスクを高め またその回復を遅らせる。

動物実験でそのメカニズムを調べてみたそうな。


中年ネズミを2グループに分け 一方に糖尿病を誘発させたのち、すべてを脳虚血にした。

2ヶ月後、運動機能、認知機能を調べ 解剖して脳組織を観察したところ、


次のことがわかった。

・糖尿病グループで認知障害が確認できた。

・海馬組織で血管損傷、小血管の塞栓、脳血液関門の漏れ、血管周囲のアクアポリンの欠損が観察された。

・さらに糖尿病グループでは感覚運動機能と認知機能の障害が非糖尿病グループに比べ大きかった。

・また 神経新生が抑制され樹状突起の可塑性に障害が起きていた。

・しかし梗塞が大きくなったわけではなかった。

糖尿病があると神経血管ダメージを悪化させ脳の修復プロセスを妨げるため 脳卒中からの回復が遅れる、


というおはなし。

図:糖尿病の神経樹状突起

感想:

身近な人の糖尿病対策として ゆるい糖質制限食を導入して早8ヶ月。糖尿病はあっさり解決した。

試みに自分も一緒に糖質制限をはじめていまも続いている。体重が2キロ減ったけど食後の異様な眠気がまったくなくなりとても快調。

2016年7月10日

糖尿病が発覚した脳卒中患者の予後は、


Prognosis of Ischemic Stroke With Newly Diagnosed Diabetes Mellitus According to Hemoglobin A1c Criteria in Chinese Population.
2016  7月  中国

ヘモグロビンA1c (HbA1c)は糖尿病の診断に用いられる。あらたに糖尿病と診断された脳梗塞患者の1年後について調べてみたそうな。


糖尿病の診断は
空腹時血糖値126mg/dl以上、ブドウ糖負荷2時間後200mg/dl以上
または
HbA1cが6.5%以上 とした。

1年後の死亡率、再発率、機能回復度を調査し 関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・もともと糖尿病ではなく脳梗塞になった患者1251人のうち

・539人があらたに糖尿病と診断され、

・141人はHbA1cのみが高かった。

・糖尿病は1年後の予後悪化要因であり、とくに機能回復不良リスクが2.58倍になった。

・しかしHbA1cのみが高い患者では予後不良と明らかな関連はなかった。

脳梗塞をきっかけに糖尿病がわかった患者の予後は良くなかった。しかしHbA1cのみが高い場合はその限りではなかった、


というおはなし。

図:糖尿病診断基準

感想:

いままで糖尿病関連の研究は無視してきた。
でもさいきん、身近な人が糖尿病になり 他人事ではないと思い関心をもつようになった。

2016年7月9日

NEJM誌:幹細胞ツアーに参加したら癌ができた


Glioproliferative Lesion of the Spinal Cord as a Complication of “Stem-Cell Tourism”
2016  6月  アメリカ

幹細胞治療ビジネスへの規制がほとんどない国がいくつもある。これらの国のクリニックを渡り歩き治療を受ける「幹細胞ツーリズム」により悪性腫瘍ができてしまった患者がいたそうな。


・66歳のある男性が脳梗塞の後遺症を治すべく、中国、アルゼンチン、メキシコを旅して幹細胞治療を受けた。

・その後 背中の痛みと両下肢の麻痺、尿失禁を起こすようになった。

・MRI検査の結果、胸部脊髄に腫瘍が見つかった。

・組織を採取してDNAも調べたところ 腫瘍は患者の細胞に由来したものではなく、幹細胞治療の結果と考えられた。

・しかもこれまで見つかった悪性腫瘍のどのタイプにも属さないものだった。

・放射線治療により背部の痛みと下肢の麻痺が改善し、腫瘍も小さくなった。

世界的にみると幹細胞治療の規制はユルユルなので、甘い言葉に誘われて臨床試験という名の生体実験に参加させられないよう注意してくださいね、


というおはなし。

写真:幹細胞ツーリズム

感想:

この分野 よほど金になるのか、もはやクリニックレベルではないよね。

2016年7月8日

糖尿病もちの高齢脳梗塞患者の予後


Mortality, Recurrence, and Dependency Rates Are Higher after Acute Ischemic Stroke in Elderly Patients with Diabetes Compared to Younger Patients.
2016  6月  中国

いっぱんに脳卒中の影響は高齢になるほど大きい。糖尿病がある場合にはどうか 調べてみたそうな。


糖尿病もちの急性脳梗塞患者3615人について、

*75歳以上の高齢グループ
*75歳未満のヤンググループ

に分け、12ヶ月後、36ヶ月後の死亡率、要介助率、再発率を比較したところ、


次のようになった。

・19.1%が高齢グループで、重症患者の割合も高齢グループに多かった。

・高齢グループでは高血圧、脂質異常、喫煙、アルコール摂取率がヤンググループよりも低かった。

・12ヶ月後、36ヶ月後の死亡率,要介助率,再発率は、いずれの項目も高齢グループで明らかに高かった。

・重症度を考慮に入れたヤンググループに対する高齢グループの死亡率,要介助率,再発率は、12ヶ月後でそれぞれ2.18, 1.81, 1.37倍、36ヶ月後 3.10, 2.04, 1.40倍 だった。

糖尿病のある脳梗塞患者の長期的予後を調べたところ、やはり年齢が予後悪化の大きな要因だった、


というおはなし。

図:糖尿病で脳梗塞 高齢者

感想:

脳卒中業界では75歳未満はyoungなんだな。

2016年7月7日

脳梗塞をやった子供の3,4年後


Neurological outcome after arterial ischemic stroke in children.
2016  6月  イラン

子供の脳梗塞の予後を調べてみたそうな。


テヘランのこども病院の脳梗塞患者(生後10ヶ月-12歳)53人について4年ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・29%がフルに回復した。

・71%にはなんらかの神経症状が残った。

・症状の重かった8人のうち5人と 他7人が再発した。

・入院時けいれん発作の起きた11人中10人で2度めのけいれん発作が起きた。

脳梗塞を経験した子供のおよそ70%で長期的になにかの障害が残った。再発がもっともおおきな問題だった、


というおはなし。

図:子供の脳梗塞の回復


感想:

なぜか子供の脳卒中って悲惨なイメージがない。

2016年7月6日

脳内出血の入院時心拍数と予後


Admission Heart Rate Predicts Poor Outcomes in Acute Intracerebral Hemorrhage
2016  5月  オーストリア

急性脳梗塞や冠動脈疾患では 心拍数の高い患者の予後は良くない。

脳内出血ではどうか、調べてみたそうな。


脳内出血で入院した患者3185人の心拍数および 24時間後の血腫の増大、死亡率、90日後の生活自立度を調べたところ、


次のことがわかった。

・入院時心拍数が高い患者ほど死亡率は高く 機能的回復が良くなかった。

・心拍数と血腫の増大とは関連がなかった。

脳内出血で入院時の心拍数が高いと死亡率は高く のちの回復が良くなかった、


というおはなし。

図:入院時心拍数と脂肪率

感想:

なぜ血腫が大きくならないのか?

2016年7月5日

怒るから脳卒中なのか それとも脳卒中だから怒るのか


Anger and stroke: a potential association that deserves serious consideration.
2016  6月  ブラジル

怒りと脳卒中の発症、脳の損傷部位と怒り感情との関連について調べてみたそうな。


関連する689の研究論文から21件を厳選し、データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・慢性的な怒りと脳卒中 および特定の脳部位の損傷と怒りには関連がありそうだった。

・しかし怒りの定義自体が研究者により異なっていて、評価がバラバラだった。

・脳の損傷部位と怒りとの関連について共通した結論はなかった。

・いくつかの研究では右脳損傷が怒り行動の原因で、別の研究では左脳が怒りに関連すると結論していた。

・脳卒中の前と後の怒り感情についても共通の見解はなく、この2つに関連がないと考える研究者もいた。

ほとんどの研究者が怒りと脳卒中との関連を認めてはいるものの、研究手法がまちまちのため理解が深まっているとは言えない状況だった、


というおはなし。

写真:怒り

感想:

運転再開して間もないころ危なかった。
ちょっと判断がトロくて 軽トラの爺さんにビービービーと激しくクラクション鳴らされた。
その瞬間にいろんな種類の感情や怒り、憤りが押し寄せてきて圧倒され意識が飛びそうになった。

あとになって あのときよく切り抜けられたと不思議に思うほど激しい感情だった。いまでもフラッシュバックする。
この体験があってから「犯罪者」という肩書は常に紙一重のところにあることを理解するようになった。

2016年7月4日

クモ膜下出血で脳が死ぬ理由を解剖で確かめた


Histopathological Findings in Brains of Patients Who Died in the Acute Stage of Poor-grade Subarachnoid Hemorrhage.
2016  6月  日本

脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血では急性期に 脳が不可逆的ダメージを負いそのまま死に至ることが少なくない。

このメカニズムを調べるべく 亡くなった患者の脳を解剖観察してみたそうな。


グレード5 発症後3日以内に亡くなったクモ膜下出血患者11人を解剖して脳組織を調べたところ、


次のことがわかった。

・全例で、皮質、皮質下白質を含む脳全体に多数の梗塞とその周囲の浮腫が確認できた。

・梗塞はくさび型のはっきりしたものよりも不定形の寄せ集め状が多かった。

・顕微鏡レベルでは細胞内に水が溜まる浮腫と神経細胞死が特徴的だった。

・クモ膜下の血腫が軟膜に圧接する位置で浮腫とうっ血が明らかだった。

・クモ膜下出血で亡くなった患者の脳は病理的には 多数の浮腫と梗塞が脳全体に拡がった状態で それらは静脈性の梗塞と考えられた。

クモ膜下血腫が軟膜を圧迫して急な頭蓋内圧の上昇が起き 続いて静脈路の閉塞が脳全体に拡がって重大なダメージにつながると考えられた、


というおはなし。

写真:くも膜下出血の脳

感想:

出血からずいぶんと離れたとこが梗塞してるんだな、、

2016年7月3日

5日経つけど症状が悪化しない、、良いことなのか?


Early neurological stability predicts adverse outcome after acute ischemic stroke.
2016  6月  アメリカ

脳卒中の重症度評価スケールであるNIHSSスコアの急な増加は梗塞の拡大や浮腫、出血など予後の悪化に関連する。

そこでNIHSSスコアが安定している場合は 良いことなのかマズイことなのか調べてみたそうな。


脳梗塞患者の急性期および3-5日後のNIHSSスコアを調べ次の3グループに分けた。

*NIHSSスコアが4以上増加の悪化グループ
*NIHSSスコアの増減が3以内の安定グループ
*NIHSSスコアが4以上減少の回復グループ

各グループとMRI画像上の特徴および3ヶ月後の生活自立度との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・悪化グループ8人、安定グループ36人、回復グループ31人を対象とした。

・悪化または安定グループの3ヶ月後の生活自立度は回復グループに比べ低く、

・梗塞や浮腫の拡大が明らかだった。

脳梗塞のあとNIHSSスコアが大きく増減しない状態は良い兆しではなく、梗塞や浮腫の拡大に関連していた、


というおはなし。

図:NIHSSの早期安定とmRS

感想:

ようするに 良くなる患者は早くに ドンッ!と良くなるんだな。

2016年7月2日

やがて認知症になる脳卒中患者の特徴


Delayed-onset dementia after stroke or transient ischemic attack.
2016  6月  中国

脳卒中のあとすぐに認知症にならなかった患者でも やがて認知症を発症することがある。そのメカニズムを調べてみたそうな。


脳卒中やTIAの患者のうち 半年以内に認知症になった者を除く919人を3年間フォローした結果、


次のことがわかった。

・この間に40人4.4%が認知症になった。

・断層画像上では重度の微小血管障害がみられ、白質変性を伴うラクナ(ちいさな空洞)が3ヶ所以上存在していた。

・年齢、性別、教育歴を考慮すると高血圧と糖尿病との関連が強かった。

・遅れて認知症になった患者の19.4%にはアルツハイマー病に似たβアミロイドの集積が見られ、

・彼らの半数以上に重度の微小血管障害が確認できた。

脳卒中やTIAのあと遅れて認知症になる患者には重度の微小血管障害が共通していた、


というおはなし。

図:アルツハイマーPiB

感想:

うれしいニュースではないな。
人の名前が出てこない 一瞬でできたはずの暗算ができない、、なんてことがよくあるから。

これ↓思い出した。
脳内出血で早くに認知症になる人の特徴

2016年7月1日

短下肢装具はオーダーメイドがいいの?


The influence of an ankle-foot orthosis on the spatiotemporal gait parameters and functional balance in chronic stroke patients.
2016  5月  ベルギー

脳卒中片麻痺患者への短下肢装具の種類と効果の差を調べてみたそうな。


慢性期の脳卒中片麻痺患者15人についてタイムアップアンドゴーテストを行い20秒を境に軽症グループ(9人)と要支援グループ(6人)に分け、

*短下肢装具なし、
*既製の短下肢装具(Maramed社)、
*オーダーメイド短下肢装具(Y-tech社)、

のそれぞれの状態での歩行の時間空間的パラメータの測定を各1週間空けて行い 解析したところ、


次のことがわかった。

・いずれの短下肢装具も通常歩行スピード時の単脚時間が増え、両脚時間が減少、歩幅が明らかに改善した。

・さらに最大スピード時に オーダーメイド装具では歩速 歩調が改善していた。

・グループ間での装具の種類による明らかな差は見られなかった。

・バランステストではタイムアップアンドゴーテストで短下肢装具の改善効果が確認できた。

短下肢装具は既製かオーダーメイドかによらず脳卒中患者は歩行パラメータ上の改善があった。特に重症の片麻痺患者でその効果が顕著だった、


というおはなし。

写真:既製の短下肢装具


感想:

発症して間もない もっとも脚に力の入らない頃に装具を着けられていたことがある。装着のあまりの面倒臭さに暗澹たる気持ちになった思い出。

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