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2015年3月3日

脳卒中経験者に筋力トレーニングをすすめる理由


Relationship between Depression and Strength Training in Survivors of the Ischemic Stroke.
2014  11月  ポルトガル

脳卒中経験者のウツを筋力トレーニングで緩和できるものかどうか実験してみたそうな。


平均年令52、軽中等度の障害のある脳卒中経験者を、筋力トレーニンググループ11人、比較グループ13人に分けた。

筋力トレーニングはスクワット、ベンチプレス、レッグプレスなどを 1回60分間x週3回x12週間 継続した。

この前後でのウツスコアを比較したところ、


次のようになった。

・筋トレグループの筋力が大きくアップした。

・筋トレ前後でウツスコアに大きな変化があった。

・最大筋力(特に下肢)の向上が大きいほど ウツレベルが低下した。


筋力トレーニングは脳卒中経験者のウツ対策に良いかもしれない、


というおはなし。
筋トレ
感想:

スクワットは毎日 ずーっと続けてる。

痙縮がひどくなるからどうの、、という意見もあるけど、できるならやったほうがいい思う。ただでさえ運動不足なんだから。


アメリカじゃ片麻痺患者がフツーにジムで筋トレしてるよ。
[今日のニュース動画] Gym helps stroke victim regain strength

2015年2月24日

パートナーがどういう気持ちでいれば患者はウツにならないのかな


Effects of Self-esteem, Optimism, and Perceived Control on Depressive Symptoms in Stroke Survivor-Spouse Dyads.
2015  2月  アメリカ

脳卒中経験者とその配偶者の抑うつ度の相互関係を調べてみたそうな。


平均年齢63の脳梗塞患者112人とその配偶者にアンケートで抑うつ症状、自尊心、楽観度、認知制御力について調査し関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・自尊心および楽観度が低い配偶者を持つ脳卒中経験者は 抑うつ症状がひどかった。

・自尊心の低い脳卒中経験者の配偶者もまた 抑うつ症状がひどかった。


脳卒中経験者とパートナー両者の自尊心が互いの抑うつ度に与える影響および、パートナーの楽観度が患者の抑うつ度に与える効果を確認できた、


というおはなし。
うつ

感想:

患者の抑うつ症状を治したければパートナーの自尊心をくすぐり楽観的にすればイイんだね。

2015年2月22日

脳卒中のあと どんな人が抑うつを感じるのか


Acute phase factors associated with the course of depression during the first 18 months after first-ever stroke.
2015  2月  ノルウェー

脳卒中のあと18ヶ月間の抑うつレベルに影響する初期の要因について調べてみたそうな。


94人の脳卒中患者について、発症後15日および6,12,18ヶ月後に面談調査した結果、


次のことがわかった。

・抑うつレベルは18ヶ月間 ほぼ一定だった。

・急性期に身体機能の低い、発症時に一人暮らし または失業中の患者は 抑うつスコアが高かった。


脳卒中の早い段階からの精神心理的サポートが必要かも知れない、


というおはなし。
抑うつ


感想:

影響要因に「一人暮らし」や「失業中」が入っていると なんとなく解決可能な問題に思えてくる。

2015年2月16日

脳卒中患者のアンヘドニア(無快楽症)の特徴


The association of post-stroke anhedonia with salivary cortisol levels and stroke lesion in hippocampal/parahippocampal region.
2015  2月  ブラジル

アンヘドニアは無快楽症、快感消失ともいわれ、以前は価値があると感じていたものに喜びや楽しみを一切失ってしまう症状を指す。

脳卒中患者のアンヘドニアと病変の部位、大きさ、コルチゾールとの関連を調べてみたそうな。


もともとウツ症状のなかった脳卒中患者36人について調べたところ、


次のことがわかった。

・7人にアンヘドニアを認めた。

・アンヘドニアの患者は唾液中のコルチゾールレベルが朝にとても高く、

・海馬傍回での脳損傷が大きかった。

・アンヘドニア患者の海馬傍回での脳損傷体積とコルチゾールレベルの日周変動に関連があった。


脳卒中でアンヘドニアの患者は海馬傍回の損傷および視床下部-下垂体-副腎系の機能不全と関連があった、


というおはなし。
アンヘドニア
感想:

アパシーや疲労問題とどう違うのか、、と思って読んでみたけどよくわからなかった。

性欲、食欲も失っちゃうらしいんだよね。

2014年11月23日

男女のストレスへの反応のしかたと脳卒中後ウツとの関連


Gender and Stress in Predicting Depressive Symptoms Following Stroke.
2014  11月  アメリカ

脳卒中後のウツは予後の悪化に関連する。いっぽうストレスはウツに関連し 特に女性はストレスへの反応が大きいとされる。

ストレスの高い出来事とウツ症状との関連について男女の違いを調べてみたそうな。


脳卒中患者の男女43人について、日常生活下のストレスフルな出来事やウツ症状をその都度瞬時に記録できるモバイル機器を1週間携行させた。
この記録装置により記憶によるデータの偏りを防ぐことができる。(electronic momentary assessment:EMA)

従来型のウツ評価との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・日常生活下での1140件の出来事が記録された。

・そのうち37.3%はストレス度の高いネガティブな出来事だった。

・記録された日々のウツ症状は男性よりも女性で重かった。

・特に次の3つのウツ症状、*悲しい気分、*疲労感、*食欲不振、が多かった。

・病院で行う従来型ウツ検査では男女の差は見られなかった。


ストレスの高い出来事に対する過大な反応と、それに関連するウツ症状が男性ではなく女性に見られた。
病院の検査では見られなかった日常生活下のウツ症状の男女の違いがEMAにより明らかになった、


というおはなし。

EMA
別のEMAの例


感想:

女性のウツは傍目にもわかるけど、男性のそれは検査しないとわからない、ってことなのかな。

2014年11月1日

脳卒中後うつの患者が死んでしまいやすい理由


Explanatory factors for the increased mortality of stroke patients with depression.
2014  10月  イギリス

脳卒中後のウツと死亡率の関係に影響する要因を調べてみたそうな。


1998-2013の脳卒中患者の医療データを解析したところ、


次のことがわかった。

・発症5年後までフォローできた1354人ぶんのデータが集まった。

・発症後3ヶ月時点で32.1%がウツで、24.4%が5年以内に死亡していた。

・ウツのある脳卒中経験者の死亡率は1.4倍だった。

・この関連は65歳未満で顕著だった。

・他の疾患、喫煙、飲酒、SSRI薬、社会サポート、服薬順守率を考慮にいれてもこの傾向は変わらなかった。

・3ヶ月時点でのウツの有無に関わらず、脳卒中後にSSRI薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を始めた者の死亡率が高かった。


脳卒中後ウツの患者の死亡率は高く 特に若年者で顕著だった。あらたにSSRI薬を始めた脳卒中経験者の死亡率はさらに高かった、


というおはなし。



感想:

脳卒中後ウツにSSRIは死亡傾向(たぶん自殺)が高まるだけで割りに合わないってことなんだろうか。

SSRIビジネスの闇は深そうなのでウィキペディアをリンクするにとどめておこう。

2014年10月6日

甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)が脳卒中後うつに効果的と判明


Herbal medicine (Gan Mai Da Zao decoction) for depression: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials.
2014  9月  韓国

漢方薬の甘麦大棗湯が脳卒中後うつなど各種うつ症状に効くものなのか過去の研究を調べてみたそうな。


世界の医学研究データベースから関連する研究成果を厳選し、データを統合して再解析したところ、


次のことがわかった。

・13件の研究成果がみつかった。

・いずれも偏りの強い内容で、結果もさまざまだった。

・しかし脳卒中後うつに対してだけは甘麦大棗湯は抗うつ薬よりも明らかに高い反応を示していた。


甘麦大棗湯は 大鬱や術後鬱、高齢者鬱への抗うつ効果は見られなかったが、脳卒中後うつにははっきりとした改善効果があった、


というおはなし。


甘麦大棗湯


感想:

ネットでフツーに買える。さほど高くない。5年前なら購入してたかも。

2014年8月8日

アパシー患者の脳の体積を測ってみた


Delayed atrophy in posterior cingulate cortex and apathy after stroke.
2014  8月  日本

脳卒中後、アパシー(無気力)症状のある患者の脳の体積変化を調べてみたそうな。


20人の脳卒中患者と14人の健常者について、脳全体のMRIを2回 撮影した。

1回めは亜急性期で、2回めはその6ヶ月後。

ボクセル単位形態計測(VBM)という客観性の高い解析手法で脳各部位の灰白質体積を計測し、患者の神経精神症状との関連を解析した。


次のことがわかった。

・後帯状皮質の体積の著しい減少があった。

・この体積減少程度と患者のアパシースコアとの間に強い関連があった。


発症6ヶ月後の脳卒中患者の脳の後帯状皮質の萎縮が確認できた。体積減少が大きいほどアパシー症状も強かった。因果関係があるのかもしれない、


というおはなし。
後帯状皮質
後帯状皮質


感想:

ホント やる気がでない。

こうすれば明らかに状況が良くなるとわかっていても、あえて しない。

脳が縮んじゃったのかな、、、

2014年7月11日

争おうとする意気込みの強いひとは脳卒中リスク2倍以上


Chronic Stress, Depressive Symptoms, Anger, Hostility, and Risk of Stroke and Transient Ischemic Attack in the Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis
2014  7月  アメリカ


ストレスやウツ、怒り、敵愾心などネガティブな感情と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


年齢45-84で病気のない6749人(白人、黒人、ヒスパニック、アジア人)について、慢性的なストレスやウツ、怒り、敵愾心などをアンケート調査し、脳卒中やTIAの有無を8.5年間ほど追跡調査した。


次のことがわかった。

・この間に147件の脳卒中、48件のTIAがあった。

・敵愾心の強い人は脳卒中やTIAのリスクが2倍以上高かった。

・同様に、ウツ症状が強いと1.9倍高く、ストレスが強いと1.6倍高かった。

・怒りの感情と脳卒中リスクとの関連は見られなかった。


高レベルのストレスや敵愾心、ウツ症状は脳卒中のリスクを著しく上昇させることがわかった、


というおはなし。



感想:

怒り(anger)と敵愾心(hostility)の違いがよくわからないので調べてみた。

敵愾心→「争おうとする意気込み」

強い善悪判断を伴わない競争意識...かな。

2014年4月21日

問題解決療法で脳卒中経験者の悩みに取り組んでみた


Feasibility of a Pilot Study of Problem-Solving Therapy for Stroke Survivors.
2014  4月  アメリカ


脳卒中患者への問題解決療法の効果を調べてみたそうな。


22人の脳卒中患者について、問題解決療法グループと通常リハビリグループにわけて比較した。


次のようになった。

・54%が参加を承諾し、そのうち81%が治療を完遂した。

・うつスコアの改善程度は問題解決療法グループが高かったが、

・統計学的に有意な差ではなかった。

・機能面でも有意な差はなかった。


問題解決療法は脳卒中患者の助けになるかも知れない、


というおはなし。
写真:問題解決療法



感想:

みな 問題が解決できなくて悩んでいるのに身も蓋もない名前の治療法だな...と思って関心を持った。

認知行動療法の一種で、より現実的な問題を対象とした心理療法 とのこと。

2014年2月21日

医師「落ち込んだ時には運動するのが一番」患者「…」


Exercise for depressive symptoms in stroke patients: a systematic review and meta-analysis.
2014  2月  カナダ

脳卒中後ウツへの運動療法の効果を調べてみたそうな。


運動プログラム(有酸素運動,レジスタンス運動,その組み合わせ)を用いた関連する研究を、データベースから厳選しデータを統合、解析した。


次のようになった。

・計1022人の被験者データを持つ13件の研究が見つかった。

・運動の直後、うつ症状が弱まった。

・しかしこの効果は長くは続かなかった。

・亜急性期、慢性期でも効果があった。

・運動が強い研究ほど高い効果になった。

・抗ウツ薬を併用した研究はほとんどなかった。


亜急性期、慢性期の脳卒中後ウツ予防と症状緩和に運動が効果的かもしれない、


というおはなし。



感想:

ウツの人に「頑張って」と 言ってはいけないと よく耳にする。

「運動で気分転換できるよ」とアドバイスするのは精神医学的にはどうなんだろう。
うつ病の人に言ってはいけない言葉


2014年2月3日

感情失禁になる患者の割合について


Psychiatric comorbidity and quality of life in patients with post-stroke emotional incontinence.
2013  12月  韓国

脳卒中で泣き笑いの感情をコントロールできなくなる(感情失禁)患者の特徴を調べてみたそうな。


発症2週間以内の脳卒中患者423人について、精神症状評価尺度検査を行った。


次のようになった。

・12.1% 51人(泣き33人、笑い7人、両方11人)が感情失禁だった。

・感情失禁患者は、強迫症や対人感受性、敵愾心と関連があった。

・これらの関連は脳卒中の神経症状や身体的障害によらなかった。



感情失禁は精神病的側面があって、対人関係にネガティブな影響をもたらす。急性期の脳卒中であっても注意を払いたいものだ、


というおはなし。


感情失禁はPBA(スードバルバーアフェクト)とも言われる。その解説ビデオ。



感想:

さいしょの半年間くらいは 人前で笑いが止まらなくなることが何度かあった。

笑いながら心の中で、『これは脳の異常にちがいない』と冷静に観察している自分がいた。

2014年1月22日

アートセラピーを舐めちゃいけない


Fight like a ferret: a novel approach of using art therapy to reduce anxiety in stroke patients undergoing hospital rehabilitation.
2014  1月  イギリス

脳卒中リハビリを全体的に眺めてみると、不安やウツが珍しくないにも関わらず身体機能的回復にのみ重点が置かれ、心理的な健康がないがしろにされている。

そこで、アートセラピーが脳卒中患者の孤独や不安を癒やすものかどうか調べてみたそうな。


リハビリ入院中の脳卒中患者に6週間のアートセラピーを受けてもらった。

アートセラピーは心理セラピストにより、絵画や粘土工作、写真撮影、iPadを通じて行う。


次のようになった。

・6人の男性脳卒中患者が参加した。

・グループディスカッションを通して不満や回復への希望を腹蔵なく語り合った。

・彼らはいくつかのアートオブジェクトと写真イメージを造り、それらをつなぎあわせて10分間のフィルム作品を仕上げた。

・病院不安ウツ尺度はアートセラピー前後で8→6ポイントへ下がった。


現在の脳卒中リハビリでは患者の感情へ着目することがほとんどない。不安やウツ対策としてのアートセラピーは有効かも知れない、


というおはなし。



アートセラピーの例:2011年に脳卒中で右半身麻痺になった日本人女性が左手で描いた絵の数々。

2013年12月21日

不安が脳卒中の原因になる


Anxiety linked to higher long-term risk of stroke
2013  12  アメリカ

不安と脳卒中リスクとの関連を調べてみたそうな。


25-74歳の6000人あまりを22年間追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・他の要因を考慮に入れてなお、不安それ自体が脳卒中のリスクを上昇させた。

・不安のまったくない者にくらべ、不安があると脳卒中リスクが3割増しになった。

・不安のある者は喫煙しやすくなり、運動不足にもなることが原因と推測された。

というおはなし。



感想:

不安はうつとは違うらしいけど、いつも違いがよくわからない。



Prospective Study of Anxiety and Incident Stroke.

2013年12月18日

脳卒中後のウツはいつまで続くのか...


The long-term outcomes of depression up to 10 years after stroke; the South London Stroke Register.
2013  10月  イギリス

脳卒中後ウツのリスクがいったいいつまで続くのか調べてみたそうな。


1997-2010に3240人の脳卒中患者について、発症3ヶ月時点でウツ評価を行い、その後毎年10年間にわたり追跡調査した。


次のようになった。

・3ヶ月時点でウツだった患者は、5年後までの死亡率、障害、不安、低QOLのリスクが非常に高かった。

・1年以内にウツから復帰できたとしてもこれらリスクの程度は変わらなかった。

・5年時点でウツだった者は、不安、低QOLの高リスク状態が10年後にまで続いた。


脳卒中後のウツはその後ずーっと影響する、


というおはなし。

2013年12月17日

微小脳出血がある脳卒中患者の1年後のウツ状況について


Cerebral Microbleeds as a Predictor of 1-Year Outcome of Poststroke Depression.
2013  10月  香港

脳卒中経験者には微小脳出血がよく見られる。
そこで、微小脳出血と脳卒中後ウツとの関連を調べてみたそうな。


脳梗塞で入院した774人について、発症から3ヶ月後、15ヶ月後のウツの割合と、微小脳出血の有無をMRI検査で調べた。


次のようになった。

・3ヶ月時点でウツだった者が15ヶ月後もウツの割合は65.9%だった。

・34.1%はウツから復帰した。

・微小脳出血がある割合は、ウツ復帰できなかった者:18.4%、復帰できた者:4.3%だった。

・特に脳葉(皮質のちかく)に微小脳出血がある場合、ウツになりやすかった。


脳葉に微小脳出血のある脳卒中患者は1年後もウツになりやすいことがわかった、


というおはなし。




感想:

数カ所、あるんだ...

ほとんど気にしてないけど。



2013年12月12日

脳卒中患者ってボーっとしてるか眠ってるかだよね


Post-Stroke Apathy and Hypersomnia Lead to Worse Outcomes from Acute Rehabilitation.
2013  10月  アメリカ

脳卒中後のアパシー(無気力状態)や過剰睡眠が予後にどんな影響があるのか調べてみたそうな。


急性期リハビリ施設に入院した213人の脳梗塞、脳出血患者の医療データを見なおして解析したところ、


次のようになった。

・21%がアパシーと診断された。

・5.6%が過剰睡眠だった。

・これらの患者には認知機能や注意力の低下、ウツが見られた。

・アパシー患者は自立度が低く、介護施設に送られる可能性が2.4倍で、

・過剰睡眠も同様に自立度が低く、介護施設への可能性は10倍だった。


アパシー、過剰睡眠患者を早くみつけることでなにか対策がとれるかもしれない、


というおはなし。

写真:過剰睡眠


感想:

当時、入院中はとてもヒマで、おまけに現実がつらすぎて、みんな眠るしかやることがなかった。

いまはスマホとかあるから 状況違うんじゃないかな。


2013年11月18日

障害受容できない脳卒中患者の特徴とは


Acceptance of disability and its predictors among stroke patients in Taiwan.
2013  11月  台湾

障害の受容が進めば適切なリハビリを行うことができて健康増進にもつながる。
脳卒中患者の障害受容度と関連要因について調べてみたそうな。


発症3ヶ月以降の脳卒中患者175人にアンケート調査を行い、障害受容スコアを算出し、医療データとの関連を解析した。


次のようになった。

・障害受容スコアの平均は72で(範囲32-128)、かなり低い値だった。

主に、

*信仰する宗教がない

*発症後間もない

*再発した

*身体機能が衰えている

という患者ほど障害受容スコアが低かった。


これらの特徴から 障害受容度の低い患者を早期に見分けることができ、適切なリハビリ計画の助けになるだろう、


というおはなし。


感想:

脳卒中患者は他の病気にくらべ障害受容度が低いらしい。

わかる気がする。

外傷もなく しかも脳のほとんどの領域が まだまともに残っているのだから...




2013年11月15日

脳卒中患者が孤独を感じると どうなってしまうのか?


Social isolation after stroke leads to depressive-like behavior and decreased BDNF levels in mice.
2013  11月  アメリカ

社会隔離された環境にいた人や動物は、脳梗塞の予後が良くないことが知られている。おなじことが脳卒中のあとにも当てはまるかどうか実験してみたそうな。


人為的に脳梗塞にしたネズミを使って、亜急性期および慢性期に社会隔離する状況を作り、機能的、脳組織的影響を調査した。


次のようになった。

・仲間と一緒にしたネズミに比べ、隔離ネズミは脳組織の虚血ダメージがひどかった。

・また、行動もウツ状態に似たパターンを示した。

・脳卒中後すぐに隔離したネズミでは神経成長を促すタンパク質が減少していた。


脳卒中後の社会隔離環境はネガティブな影響しかなく、ウツや不安の原因にもなりうると考えられた。
孤独を感じている脳卒中患者をはやく見つけ出すことで症状の悪化を防ぐことができるかもしれない、


というおはなし。

写真:孤独


感想:

脳卒中患者の個室は禁止だね。






2013年8月21日

4人に1人が脳卒中のあと不安症で 6割は女性


Impact of Anxiety on Health-related Quality of Life after Stroke: a cross sectional study.
2013  7月  香港


脳卒中後の不安症が健康関連QOLに及ぼす影響を調べたそうな。


374人の入院中の脳卒中患者について、不安度、QOL、神経症状、自立度、心理テスト、ウツの程度を測定し、関連を解析した。


次のようになった。

・23%の患者が不安症だった。

・そのうち63%は女性だった。

・不安スコアが大きくなるとQOLスコアが低下した。


脳卒中後の不安症はウツとは別に健康関連QOLを低下させることがわかった、


というおはなし。



感想:

脳卒中のあとの不安な気持ちって よく分かるので関心を持った。
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