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2014年9月6日

目的をイメージしながら動作訓練すると脳がより広く鍛えられることが明らかに


Motor imagery during movement activates the brain more than movement alone after stroke: A pilot study.
2014  9月  アメリカ

実際の動作に運動イメージを組み合わせたときの脳の働きを調べてみたそうな。


58歳前後で右片麻痺の慢性期脳卒中患者7人について、脳機能MRI検査を行った。

検査時に、

*右手を内側、外側にひねる動作を行う。 
*上記動作中にノブを回してドアを開閉するシーンをできるだけリアルに頭に思い描く。

の2種類の条件下で各々測定し、結果を比較した。


次のことがわかった。

・ひねり動作のみ場合、左脳の感覚運動野と右の小脳に活動が見られた。

・運動イメージを加えた場合、左の下頭頂小葉と右の背外側前頭前野の強い活動がプラスされた。


訓練動作に具体的な目的のイメージを加えることで、脳卒中患者の運動ネットワークのより広い範囲にアクセスできるのかも知れない、


というおはなし。
運動イメージ fMRI


感想:

目的意識のない漫然とした動作の繰り返しだけでは リハビリとして不十分なんじゃない?
ってことと理解。

2014年3月25日

動作観察療法と運動イメージ訓練の脳波に与える影響は


Differences in Brain Waves of Normal Persons and Stroke Patients during Action Observation and Motor Imagery.
2014  2月  韓国

動作観察療法や運動イメージ訓練の際の脳波がどんな特徴や違いがあるか調べてみたそうな。


平均年令56の慢性期脳卒中患者12人と平均年令22健常な12人について動作観察時、運動イメージ時の脳波を3分間計測して比較した。

動作観察療法では立ったり座ったり、身体をひねったりといった動作を記録したビデオを観る。

運動イメージ訓練では同様の動作を口頭で指示し、頭のなかに思い描く。


次のようになった。

・脳卒中患者と健常人いずれも動作観察時にアルファ波の強度がおおきく低下した。

・しかし運動イメージ時ではアルファ波強度に大した変化は生じなかった。

・ベータ波の強度は両グループともに同じような分布で増加したが、

・ベータ波は動作観察時のほうが運動イメージ時よりも顕著に強かった。


動作観察と運動イメージは運動学習を促す効果がある。しかし動作観察の方がより強い認知活動をもたらすであろう(α↓β↑)ことから 動作観察療法の方が脳卒中リハビリには向いているのかも知れない、


というおはなし。


写真:脳波


2014年1月15日

歩行のイメージ訓練をやってみた


Motor imagery group practice for gait rehabilitation in individuals with post-stroke hemiparesis: A pilot study.
2014  1月  イスラエル

脳卒中片麻痺患者の歩行能力を改善するべく、運動イメージ訓練を試してみたそうな。


慢性期脳卒中患者16人のグループについて、
5週間の歩行運動イメージ訓練と、さらに比較のため5週間の上肢運動イメージ訓練を行った。


次のようになった。

・各運動イメージ訓練の前後で歩行能力になんの変化も見られなかった。

・しかし運動イメージ訓練に対してほとんどの被験者が満足感を示し、自信を深めていた。


脳卒中片麻痺患者向け歩行イメージ訓練をやってみたが効果が得られなかった。しかし前向きな意見が多く聞かれた、


というおはなし。

写真:運動イメージ訓練


感想:

魔法じゃないんだから、おおきな改善だとおもうけどね。

2013年11月30日

効果の出るイメージトレーニングの方法とは


The addition of functional task-oriented mental practice to conventional physical therapy improves motor skills in daily functions after stroke.
2013  11月  ブラジル

課題志向型イメージトレーニングが脳卒中患者の機能回復に役立つものなのか実験してみたそうな。

発症後1年ほど経った慢性期脳卒中患者9人について、
通常のリハビリとイメージトレーニングの組み合わせの効果を、施す順番を工夫して調べた。

イメージトレーニングは、静かな部屋で日常生活の個々の具体的な動作を一人称視点で なんども繰り返し想像する方法で、
1回30分×週3回×4週間=12セッション行った。


次のようになった。

・通常のリハビリのみの直後は、あまり改善しなかった。

・通常リハビリ+イメージトレーニングのあとは手の機能、歩行機能共に著しい改善があった。

・その後、通常のリハビリのみに戻しても効果は持続していた。


通常のリハビリに課題志向型のイメージトレーニングを組み合わせることで手足の機能改善が促されることがわかった、


というおはなし。


写真:イメージトレーニング


2013年11月20日

脳波でバーチャルハンドを操作する最先端リハビリとは


American Heart Association Meeting Report: Abstract 18886 (Hall F, Core 2, Poster Board: 2197)
2013  11月  アメリカ

ミネソタ大学の研究チームが、脳とコンピュータをつなぐリハビリ装置を作ったそうな。


脳卒中患者の脳波をモニターして手の3D映像を思考イメージだけで動かす装置を開発した。


この装置をつかった運動イメージトレーニングを、脳卒中で手が麻痺した患者に2時間×3セット行ったところ、81%の高精度でバーチャルハンドを操作することができるようになった。


将来こういった技術がリハビリシーンで当たり前に使われるようになるだろう、


というおはなし。


同じ研究チームによるブレインコンピュータインターフェース実験のデモビデオ(2分半)
とてもわかりやすい。





2013年8月14日

メンタルプラクティスは脳卒中リハビリの役に立つのか


The effects of mental practice in neurological rehabilitation; a systematic review and meta-analysis.
2013  8月  オランダ

脳卒中リハビリへのメンタルプラクティスの効果を調べてみたそうな。

医学論文データベースから関連する研究を厳選、データを統合して再解析した結果、

次のようになった。

・14件、計421人の脳卒中患者を対象とした研究がみつかった。

・9件でメンタルプラクティスが著しい改善効果を示していた。

・5件で通常のリハビリと同等の効果を示していた。

・6件のメタ解析のうち2件のみがメンタルプラクティスの著しい効果を評価していた。

・5件で認知機能の改善を示していた。


脳卒中患者のメンタルプラクティスはポジティブな効果があるのかも知れない。しかし、うわさするほどのものではなかった、


というおはなし。
図:メンタルプラクティスの効果


感想:

メンタルプラクティスとイメージトレーニングの違いを調べてたらこの文がしっくりきた。

『実際には体を動かさないで、頭の中で運動をしているイメージを思い描くことによって、運動技能を高める練習法をメンタルプラクティスと言います。また、自信をもって競技にのぞむことが出来るように、試合前に実際の競技場目を思いうかべて、心理的コンディションをととのえることをメンタルリハーサルといいます。メンタルプラクティスとメンタルリハーサルをあわせたものが、イメージトレーニングです。
また、メンタルトレーニングやメンタルマネジメントという用語があります。これは、スポーツの場面で、最高の能力を発揮するために必要な心理的側面を高め、自分の精神状態を管理できることをめざして行われるトレーニングです。』

[メンタルプラクティス]の関連記事

2013年7月31日

自宅でできる運動イメージ歩行訓練を試してみた


Effects of integrated motor imagery practice on gait of individuals with chronic stroke: A half-cross-over randomized study.
2013  7月  イスラエル

自宅でできる運動イメージ歩行訓練の効果を検証してみたそうな。


家住まいの23人の慢性期脳卒中患者について、運動イメージ訓練台本を使った介入を、実験グループと比較グループとに分け、時期と順番をずらして交互に行った。



次のようになった。

・運動イメージ訓練グループで屋内歩行能力が著しく改善した。

・屋外歩行能力の改善はなかった。

・転倒予防自己効力感もやや改善した。


自宅でできる運動イメージ訓練は屋内歩行の改善には効果的だったが、屋外歩行には効果がなかった、


というおはなし。



2013年5月29日

運動イメージ訓練で脳の働きが変化した


Cortical reorganization after motor imagery training in chronic stroke patients with severe motor impairment: a longitudinal fMRI study.
2013  4月  中国


運動イメージ訓練が脳皮質の働きに及ぼす影響を調べたそうな。


18人の慢性期脳卒中患者について、運動イメージ訓練あり、なしの9人ずつのグループに分けた。

運動イメージ訓練は1回30分間×週5日×4週間行った。両グループには通常のリハビリも施した。

その後上肢機能の評価と、脳機能MRIによる脳皮質の活動状況を調べ関連を解析した。


次のようになった。

・非損傷側の感覚運動野の活動が大きくなった。(イメトレ:6人、なし:5人)

・非損傷側の感覚運動野への依存度が大きくなった。(イメトレ:3人、なし:1人)

・この感覚運動野の拡がりと、上肢機能の回復程度との間に有意な関連が見られた。



運動イメージ訓練や通常のリハビリによって脳皮質の活動に変化が生じた。

患者はこういった変化を意識的にコントロールできるようになるかも知れない


というおはなし。




私の右手指動作時の脳皮質の活動



2013年4月25日

イメージトレーニングは脳卒中リハビリに使えるのか?


Effectiveness of motor imagery or mental practice in functional recovery after stroke: a systematic review.
2013  4月  スペイン

イメージトレーニングを使った脳卒中リハビリでは実際の運動の様子を頭に思い描く。

イメトレ中の脳活動パターンが実際の運動に近いことが脳機能撮影により明らかになっている一方で、実際にはリハビリ現場にイメトレはほとんど普及していない。


そこで、これまでの研究をまとめて再評価してみたそうな。


過去1年間のイメトレ脳卒中片麻痺リハビリに関する研究を23件厳選して内容を解析した結果、

次のようになった。


・イメトレは通常の理学療法と組み合わせると運動機能、生活動作の改善に効果的だった。

・ただ、イメトレの方法がそれぞれ大きく異なるため、トレーニング方法の最適化のさらなる研究が必要であることがわかった


というおはなし。




左:実際の運動、右:イメトレ
写真:イメージトレーニング


2013年2月20日

近赤外線ニューロフィードバック装置で重症片麻痺患者の指が動いた


Near-infrared Spectroscopy-mediated Neurofeedback Enhances Efficacy of Motor Imagery-based Training in Poststroke Victims: A Pilot Study.
Brain Feedback Helps Move Hands After Stroke
2013  2月  日本



近赤外線をつかったニューロフィードバック装置が

実際に脳卒中患者のリハビリに役だつのか調べてみたそうな。

(この記事の続き: 脳卒中リハビリの最先端イメージトレーニング装置を日本で開発


20人の脳卒中片麻痺患者に

この装置を使った運動イメージトレーニングを週3回のペースで2週間施した。


近赤外線センサーで検出した運動野のヘモグロビン由来の信号をフィードバックするリアルグループと、

デタラメな信号をフィードバックする偽グループとに分けて実験した。


その後の上肢機能を評価した。



次のようになった。

・フィードバック信号の平均は偽グループ1.8、リアルグループ2.6だった。

・平均の皮質信号強度にグループ間で違いはなかった。

・リアルグループで手指の機能スコアが59.7→68.6と大きく改善した。

・重症の麻痺患者でも同様の改善が見られた。

・運動前野の活動がかなり活発になった。

・これらの改善は偽フィードバックグループでは見られなかった。





近赤外線ニューロフィードバック装置を使うと

運動イメージ訓練がはかどり、

脳卒中で重症片麻痺患者のリハビリにも役立ちそうなことがわかった



というおはなし。



感想:

重症麻痺患者にも効果があるってところに注目したい。

2013年1月4日

【上肢麻痺】イメージトレーニングは促通なみの効果しかない


Effect of Mental Practice on the Improvement of Function and Daily Activity Performance of the Upper Extremity in Patients With Subacute Stroke: A Randomized Clinical Trial.
2012  12月  オランダ



脳卒中後の上肢リハビリにイメージトレーンングを

加えたときの効果を調べてみたそうな。




患者を次の2グループに分けた。

・イメトレグループ

→通常のリハビリに加えビデオベースのイメージトレーニングを行う。


・比較グループ

→通常のリハビリに加え、神経促通運動を行う。




これらを1日3回×6週間行い、

上肢の器用さや日常生活動作を評価する3種類のテストで違いを比較した。




次のようになった。

・両グループ共に、2種類のテストスコアが改善した。

・"Frenchay arm test"でイメトレグループのみ著しいスコアアップがあった。

・とは言うものの、両グループ間でトレーニング成果の明らかな違いがあるとは言えなかった。







イメージトレーニングによる効果を確認できたが、

神経促通運動と同程度のものだった、残念



というおはなし。

2012年11月9日

運動イメージトレーニングで歩行が上手になる


Effects of motor imagery training on balance and gait abilities in post-stroke patients: a randomized controlled trial.
2012  11月  韓国



歩行リハビリに運動イメージトレーニングを組み合わせてみたそうな。



28人の慢性期脳卒中患者について、


・15人は運動イメージトレーニング15分間+歩行リハビリ30分間


・13人は歩行リハビリ30分間のみ(比較グループ)


を週に3回のペースで行った。




歩行やバランス能力を4種類のテストで評価した結果、

次のようになった。


・イメトレグループは4つ全てのスコアが大きく改善した。


・比較グループはフーゲル・マイヤー・アセスメント以外は改善した。


・イメトレグループは全てのテストでスコアが比較グループを大きく上回っていた。







脳卒中歩行リハビリに運動イメージトレーニングを組み合わせると

歩行、バランス能力が大きく改善することがわかった



というおはなし。

2012年10月28日

観察したりイメージするだけのニューロリハビリテーションの効果とは


Action Imagery Combined With Action Observation Activates More Corticomotor Regions Than Action Observation Alone.
2012  10月  ドイツ




動作観察や運動イメージが脳卒中リハビリに良いと言われている。

それらの神経メカニズムを調べてみたそうな。



26人の健常人について脳機能MRIを施行した。


・動作観察ビデオのみの場合と

・動作観察+運動イメージを促す手の動きのビデオを見せた。


それぞれ得られた脳活動領域を比較したところ、


次のようになった。


・動作観察だけの場合、両脳半球の頭頂葉、後頭葉を含む対称的な神経活動が増加した。

・動作観察に運動イメージを加えた場合、さらに

両小脳半球と尾状核、運動前野、補足運動野の活動が増加した。






動作観察に運動イメージを加えることで

運動に関連した脳のより広範の領域を

活発にできることがわかった。


これをもとに効果的な脳卒中リハビリができるかも知れない



というおはなし。





脳機能MRIではこんな風に見える。(ビデオ2分間)

右手の指を動かしているときのわたしの脳

左脳運動野と右の小脳が頑張っている様子がわかる。

2012年9月23日

脳梗塞後、そろばんをイメージ化し再び暗算できるようになった女性


Abacus in the brain: a longitudinal functional MRI study of a skilled abacus user with a right hemispheric lesion.
2012  8月  日本




脳梗塞になったそろばん達人の脳の働きの移り変わりを調べてみたそうな。



そろばんの達人で、暗算もよくできる57歳女性が右脳梗塞になり、

暗算がまともにできなくなった。




彼女の暗算中の脳の働きを6ヶ月後、13ヶ月後にMRIで調べたところ、

その暗算能力の回復につれ、言語関連領域から視覚関連領域に

活動範囲が移っていった。



また、暗算中にそろばんの画像を見せると正解数が激減したことから

暗算にそろばんのイメージを使っていることが推測できた。

写真:そろばんの絵を見せる


なにか関係がありそうだ


というおはなし。





感想:

この女性患者は国立大学の教授で、

医学の博士号と言語聴覚士の資格を持っていて、

査読付き英語論文を20本以上書いたすごい経歴の持ち主である、

ってなことが載っている。



この情報がどう役に立つのかわからなくて

なんとなく微笑ましく感じた。



どうやらこの人のようだ。

今後に期待。

2012年8月8日

あたまの中でバランス良くきれいに歩いているイメージ


The impact of mental practice on stroke patients' postural balance.
2012  8月  スウェーデン



脳卒中患者の多くはバランス能力が低下し、

歩行時の姿勢が乱れ転倒する機会も増える。


この姿勢バランスの改善にイメージトレーニングが有効かも知れない。



イメージトレーニングは、身体を動かさずに

頭のなかでリハーサルして、脳を鍛えることができる。


その効果を実際に調べてみたそうな。





平均年齢48、30人の脳卒中患者について、

・イメージトレーニンググループと

・比較グループに分けて、


イメトレ訓練前後での改善程度を比較した。





その結果、

イメージトレーニングによって脳卒中患者の

姿勢バランス能力が著しく改善することがわかった



というおはなし。







感想:

これはやった。


転びそうで怖くて仕方がなかったとき


とても効果的だったと思う。

2012年7月11日

イメージトレーニングで片麻痺の 立つ、握る 動作が速度アップ↑


Motor imagery practice for improving sit to stand and reaching to grasp in individuals with poststroke hemiparesis.
2012  7月  イスラエル




運動イメージトレーニングが脳卒中リハビリに与える影響

について調べてみたそうな。




13人の慢性期脳卒中片麻痺患者について、


2グループに分けて、それぞれ


・座位から立位への動作

・手を伸ばして物をつかむ動作


イメージトレーニングを15分間、週に3回×4週間行った。



そののち、

グループ間でトレーニング内容を入れ替えて 再度、4週間イメトレした。




これらイメージトレーニング前後での各動作に要する時間、速度 等を計測した。





結果は、

運動イメージトレーニングにより、


・起立動作にかかる時間が著しく短縮した。

・両足間の体重分布には変化がなかった。

・到達把持の平均、最大速度が大きく向上した。






慢性期脳卒中患者の運動イメージトレーニングは

実際の動作に良い影響を与えることがわかった



というおはなし。

2012年5月22日

麻痺手を動かさなくても脳を鍛える運動イメージ訓練のススメ


Cortical activation during executed, imagined, observed, and passive wrist movements in healthy volunteers andstrokepatients.
2012  5月  ドイツ



麻痺手を自分で動かさなくてもできるリハビリ方法に、

・運動イメージ

・受動運動

・運動観察

の3つがある。


どれがいちばん適していそうか調べてみたそうな。




健常人21人と 脳卒中で重度片麻痺患者5人について

上記3つの方法を試した時の脳皮質の活動状況を

脳機能MRIで観測し、実際に手を動かしている時の

標準的な活動パターンとの違いを比較した。




その結果、


健常人では次の順で知覚運動野の活動が実際の運動パターンに近かった。

 受動運動>運動イメージ>運動観察


脳卒中片麻痺患者では次の順になった。

 運動イメージ>受動運動>運動観察






脳卒中片麻痺患者のリハビリは、

療法士さんに手を動かしてもらうよりも

運動イメージ訓練をしたほうが効果的かもしれない



というおはなし。


写真:脳機能MRI





感想:

実は最近、

終電に乗ろうとして駅の階段を駆け登るをよく見る。


これって、睡眠中もリハビリしてるってことなんだよね。

2012年5月21日

なぜ脳卒中患者の運動イメージ能力は低下するのか


Motor imagery in stroke patients, or plegic patients with spinal cord or peripheral diseases.
2012  5月  ドイツ




脳卒中患者の運動イメージ能力が弱くなる原因を調べたそうな。



・31人の脳卒中片麻痺患者

・10人の 脳には異常のない筋萎縮症による重度の四肢麻痺患者について

運動イメージ能力を調査、比較した。



結果は、


運動イメージは、

・主観視点よりも客観視点でのほうがやりやすかった。

・感覚麻痺がある患者は難しかった。

・運動麻痺は軽いほうがうまくいった。

・非麻痺手の動きの方がイメージしやすかった。

・重度の四肢麻痺患者は他人の動作イメージはできても自分のはイメージできなかった。






運動イメージ能力は感覚麻痺を伴うと弱くなり、

動作能力とイメージ能力との間に密接な関係があることがわかった



というおはなし。

2012年5月10日

脳卒中で右脳をやられると運動イメージが遅くなる


Slowing of motor imagery after a right hemispheric stroke.
2012  4月  カナダ



脳卒中経験者の運動イメージスピードが遅いという噂を検証してみたそうな。


37人の慢性期脳卒中患者(右脳損傷19人、左脳損傷18人)と

同性、同年齢の健常者32人について、

軽く腰掛けた状態で 指示に従って足を踏み出して戻す、

という動作のイメージと実際にかかった時間を測定し、比較した。


その結果、

右脳損傷の患者は健常人、左脳損傷の患者に比べ、

動作をイメージするのに要する時間が明らかに長かった。


左脳損傷患者(LHL)と右脳損傷患者(RHL)の各時間比較図

・実行時間(黒)よりもイメージ時間(白)が長い

・麻痺していない方の足でも同様





右脳損傷患者は視空間作業記憶

ダメージを負いやすいためではないか…


というおはなし。

2012年5月4日

イメージトレーニングはどこに視点を置くと効果的ですか?


Effect of Imagery Perspective on Occupational Performance After Stroke: A Randomized Controlled Trial.
2012  5月  アメリカ




脳卒中後のイメージトレーニングリハビリをするときの

視点の位置が結果に影響するかどうかを調べたそうな。




19人の脳卒中片麻痺患者を次の3グループに分けた。


・自分視点で作業イメージトレーニング

・客観視点で作業イメージトレーニング

・リラックスするイメージトレーニング





また、全てのグループには作業療法を週2回x6週間施した。



その結果、

・作業イメージトレーニングを受けたグループでは片麻痺と手の動きが改善した。

・その改善は視点の位置に関わらず同程度だった。






脳卒中後のイメージトレーニングリハビリをする際の

視点の位置はあまり気にしなくて良さそうなことがわかった、



というおはなし。

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