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2015年12月25日

ボツリヌス療法、痙縮、疼痛の関連


Relationship Between Botulinum Toxin, Spasticity, and Pain: a Survey of Patient Perception.
2015  12月  カナダ

痙縮と疼痛のある脳卒中患者へのボツリヌス療法の効果を調べてみたそうな。


痙縮のある131人の患者について、疼痛の強さ、痙縮との関連、ボツリヌス療法後の主観的改善程度を評価したところ、


次のことがわかった。

・痙縮のある患者の65%が痛みを感じていて、その60%はズキズキする痛みだった。

・安静時よりも動作時に痛みを感じる患者が多かった。

・痛みの度合いと痙縮に有意な関連は見られなかった。

・80%の患者は痙縮が痛みに関連すると信じていた。

・62%の患者は ボツリヌス療法で痛みが癒やされたと報告した。

痙縮患者の多くが痛みを経験し その関連を疑っていた。また、ボツリヌス療法で痛みが減少したと感じていた、


というおはなし。

写真:痙縮

感想:

比較対照を設けない。効果測定を主観スケールに頼る。ボツリヌス療法実験っていつもこんな感じ。

きっと客観評価に耐えないんだろうな。

2014年6月14日

手の痙縮 ボツリヌス療法後の過ごし方


Adhesive taping vs. daily manual muscle stretching and splinting after botulinum toxin type A injection for wrist and fingers spastic overactivity in stroke patients: a randomized controlled trial.
2014  6月  イタリア

手の痙縮を改善するのに効果的なボツリヌス療法後の過ごし方を調べてみたそうな。


脳卒中で上肢麻痺の患者70人についてA型ボツリヌス毒素を注射した。

その後、

*手首、指の屈筋のテーピンググループ
*毎日{ストレッチ+関節ほぐし運動+スプリント}グループ

に分けて10日間の治療のち、さらに2週間、1か月後まで改善効果をフォローした。


次のようになった。

・毎日ストレッチグループに比べ、テーピンググループでは2週間後、1ヶ月後も手首、指の痙縮スコアは小さかった。

・さらにテーピンググループでは安静時の指の位置が1か月後まで著しく改善していた。


ボツリヌス療法後の過ごし方として、手首、指の屈筋のテーピングは、毎日{ストレッチ+関節ほぐし運動+スプリント}よりもずっと効果的であることがわかった、


というおはなし。

指テーピング



感想:

ボツリヌス療法後は、外からの力の干渉は好ましくないってことなんだろな。

2013年5月2日

ボツリヌス療法とCI療法は上肢リハビリにほとんど役立たないことが判明


A meta-analysis evaluating the effectiveness of two different upper limb hemiparesis interventions on improving health-related quality of life following stroke.
2013  4月  イギリス

脳卒中患者の上肢麻痺治療法の効果を定量的に評価してみたそうな。


ボツリヌス療法とCI療法について信頼の置ける研究を厳選して、そのデータを統合、再解析した結果、

次のようになった。

・ボツリヌス療法2件の研究データからは健康関連QOLについて意味のある改善結果は得られなかった。

・CI療法4件の研究データからも日常生活、手の機能いずれについても明らかな改善が見られなかった。

・他の側面(可動性、やる気、社会参加など)についても同様に目立った効果はなかった。


ボツリヌス療法やCI療法をいくらやっても生活で実感できるレベルの改善は得られないことがわかった

というおはなし。





感想:

業界の空気を読めない研究者がときどきこういうことを言い出す。

非常識だ、まったくけしからんと思う。

2012年12月31日

ボツリヌス毒素を脳に直接打ち込む計画が着々と進行中


Intracerebrally Applied Botulinum Neurotoxin in Experimental Neuroscience.
2012  10月  ドイツ



ボツリヌス毒素は神経筋疾患や美容目的で広く利用されている。


ボツリヌス毒素はシナプス間の伝達物質の放出をブロックすることができるので

現在、新たな応用として

ボツリヌス毒素を中枢神経系へ直接注入する方法が検討されている。



すでにネズミの脊髄や神経核、大脳辺縁系と皮質神経回路への

ボツリヌス毒素の影響が研究されている。



これら動物実験の結果から

疼痛、癲癇、脳卒中、パーキンソン病への応用が期待されている、


というおはなし。





感想:

2013年のあたらしいトレンドはコレにちがいない。


頭に針を突き立ててボトックスを注入、

脳が麻痺して全ての悩みから解放される。

2012年12月21日

体外衝撃波療法とボツリヌス療法を組み合わせたら上肢の痙縮が治った


Sbote Study: Extracorporeal Shock Wave Therapy Versus Electrical Stimulation After Botulinum Toxin Type A Injection For Post-Stroke Spasticity-A Prospective Randomized Trial.
2012  12月  イタリア



体外衝撃波療法は整形分野での疼痛治療に用いられている。

これとボツリヌス療法を組み合わせてみたそうな。



上肢に痙縮のある脳卒中患者について、

ボツリヌス療法にプラスして、

・電気刺激療法   または、

・体外衝撃波療法


を5日間施し、痙縮の回復程度を90日後まで追跡し、比較した。



次のようになった。


電気刺激グループに比べ、

体外衝撃波グループでは痙縮が著しく緩和され、

その効果が90日後にも充分に持続していた。






体外衝撃波療法はボツリヌス療法の効果を

大いにアップさせることがわかった



というおはなし。






感想:

週間天気予報によると、今日は世界終了の日。
写真:週間天気予報



この日を迎えられて とても感慨深い。

2012年11月2日

ボトックス注射で日常生活が改善するかな?


Consequences of neurologic lesions assessed by Barthel Index after Botox(R) injection may be underestimated.
2012  10月  アメリカ



ボツリヌス療法の効果が日常生活動作に反映されるのか調べてみたそうな。


脳卒中などの脳損傷による痙縮対策として

ボトックス注射を受けた患者の記録を見直し、

バーセルインデックス(日常生活動作から自立度を評価する指数)

との関連を解析した。



結果は、


痙縮改善の程度とバーセルインデックスとの間に何の関連も見られなかった。






ボツリヌス療法は痙縮を緩和できるのかも知れないけれど

日常生活動作に反映されるほどではないことがわかった


というおはなし。





感想:

期待しすぎると

ガッカリするよ…


ってことなんだと思う。



バーセルインデックス


2012年10月18日

ボツリヌス療法で肩の痛みは治るのか?


Does Botulinum Toxin Type A Decrease Pain and Lessen Disability in Hemiplegic Survivors of Stroke with Shoulder Pain and Spasticity?: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial.
2012  10月  アメリカ



脳卒中で肩の痛みと痙縮に悩まされている患者への

ボツリヌス療法の効果を調べてみたそうな。




肩の痙縮と痛みのある37人の脳卒中患者を、

A型ボツリヌス毒素または生理食塩水を筋肉注射する

グループに分けて2,4,12週間後の状態を比較した。




次のようになった。


・両グループともに痛みが減少したが、その程度にグループ間で差はなかった。

・ボツリヌスグループでは手を洗う動作が改善した。

・同様に、ボツリヌスグループで着衣動作が改善した。






ボツリヌス療法は脳卒中後の肩の痛み

の改善には役に立たないことがわかった



というおはなし。






感想:

この研究で評価基準になった
Disability Assessment Scale(DAS)
についてこのページが参考になった。


わずかな違いをなんとかして むりやり評価するための基準…


つまりこれは、

劇的な改善は最初からまったく想定していない、

ってことなんだと思った。

2012年3月9日

ボツリヌス療法は超早期でもOK


Botulinum Toxin Injection for Hypertonicity of the Upper Extremity Within 12 Weeks AfterStroke: A Randomized Controlled Trial.
2012  2月  フィリピン




ボツリヌス療法は、脳卒中後6ヶ月以上経った患者の

上肢痙縮緩和に用いられることがある。



超早期のボツリヌス毒素療法

の効果と安全性について調べたそうな。



発症後2-12週の脳卒中患者163人について、

・ボツリヌス毒素グループ

・偽薬グループ

に分けて、痙縮した筋肉に注射した。



通常のリハビリを続けつつ、

4週間後に痙縮の程度と運動機能

について評価した。



その結果、

・ボツリヌス毒素グループで痙縮が緩和された。

・副作用等はなかった。

・運動機能については両グループで違いはなかった。





ボツリヌス毒素療法は超早期脳卒中患者でも

痙縮緩和効果が期待できる、


というおはなし。

2012年1月6日

ブレインニューロ・ボツリヌスリハビリテーションとは


Cortical Activation Changes in Patients Suffering from Post-Stroke Arm Spasticity and Treated with Botulinum Toxin A.
2011  12月  チェコ




ボツリヌス毒素療法は脳卒中後の

上肢の痙縮を緩和する効果がある。



ひょっとしたら脳の運動神経系への影響も

あるかもしれないので確認してみたそうな。



慢性期脳梗塞で上肢痙縮中の5人の患者について、


・ボツリヌス毒素療法前、

・4週間後、

・11週間後


での脳機能MRIを撮影し、

大脳皮質の活動領域の変化を観察した。





その結果、

治療前と治療直後の脳の活動領域には

大きな違いが見られた。

また、薬の効果が切れかけている11週間後の

状態は、治療前のそれとよく似ていた。




ボツリヌス毒素による痙縮治療は、

単に筋肉に働きかけるだけでなく、

大脳皮質を含む感覚運動神経系

のどこかのレベルにも作用している

かもしれない、


というおはなし。







感想:

こういう研究があると、

ボツリヌス療法が一時的な対症療法ではなく、

どこか 奥の深い治療法に見えてくる。



そのうち

あたまに "ニューロ" や "ブレイン" が

付くようになるかもしれない。

2011年7月11日

ボツリヌス療法ってホントのところはどうなの?


Casting, taping or stretching after botulinum toxin type A for spastic equinus foot: a single-blind randomised trial on adult stroke patients.
2011 7月 イタリア




脳卒中後の尖足対策にボツリヌス毒素Aを用いたあとの

フォロー方法について調べたそうな。



69人の片麻痺尖足患者について、

ボツリヌス毒素Aを足底筋に注射した後の1週間の処置を

次の3つのグループに分けた。

・テーピング

・キャスティング(ギプス)

・いきなりストレッチング




さらにその翌週は全員ストレッチングおよび歩行訓練を行った。

そして20日後、90日後に歩行機能等を評価した。




結果は、

キャスティング>テーピング>>ストレッチング

の順で治療効果が継続した。



ボツリヌス療法のあとはいきなり動かさずにしばらくギプス固定がお勧め、

というおはなし。

2011年3月8日

上肢痙縮 : 薬を使うならボトックスが無難


Contemporary pharmacologic treatments for spasticity of the upper limb after stroke: a systematic review.
2010 12月 アメリカ




脳卒中後の上肢の痙縮を緩和するために有効な
薬剤治療を調べるため、過去の研究を総ざらいして
検証しなおしたそうな。



信用に足る54件の研究成果のうち、
51件がボツリヌストキシン(ボトックス)を用いたものであった。


他にはバクロフェン、チザニジンといった薬もあった。


ボツリヌス療法はとくに大きな副作用も無く、
上肢の痙縮を緩和することのできる薬剤として
現時点での無難な選択肢と言える、

というお話






なんとボトックスは多汗症治療にも用いられていた。

これだけ可愛ければ汗なんて気にならない。

2011年2月16日

ボツリヌス療法は肩の痛みに効きそう


Botulinum Toxin for Shoulder Pain: A Cochrane Systematic Review.
2011 2月 アメリカ



脳卒中後の肩の痛み対策としての
ボツリヌス療法の効果と副作用について
過去の研究を調べたそうな。


大規模な研究はないものの、
痛む肩へのボツリヌス毒素の注射は

大した副作用もなく
その痛みと肩関節の機能回復に
そこそこ効果がありそうである、

という内容。



参照:
ボツリヌストキシン(wiki)



写真:ボツリヌス療法
子供へのボツリヌス毒素注射風景

2010年9月12日

キネシオテーピング+ボトックス効果とは


The role of kinesiotaping combined with botulinum toxin to reduce plantar flexors spasticity after stroke.
2010 8月 トルコ


脳卒中後の下肢の痙縮緩和のためのボトックス治療に加え
キネシオテーピングを加えてみたらどうか、という実験をしたそうな。


キネシオテーピングを併用したグループとそうでないグループとで
大した違いは見られなかった、とのこと。





キネシオテーピング、初めて知った。

調べてみると、頭痛や不眠症、多汗症など
いろいろな病気に効く夢の治療法みたいだ。

2010年6月26日

ボトックス + イメージトレーニング


Effect of botulinum toxin type A, motor imagery and motor observation on motor function of hemiparetic upper limb after stroke.
5月イタリア



脳出血で上肢の片麻痺患者3人に、
ボトックスに加えイメージトレーニングを施したそうな。

こういう合わせ技は有効かも知れない、って内容。





ボトックス信者がイメージトレーニングに助けを求めた
というところが興味深い。

2010年5月1日

ボトックスで麻痺が治るのか?


BOTOX Gives Stroke Patient a New Life



ボトックスで麻痺を治療する、といった話をよく耳にする。

ボトックスというのは、
ボツリヌス菌毒素のことで、
これを麻痺した手足に注射すると こわばっていた筋肉が弛緩して、
動かしやすくなるんだとか。


いつも思うのだけれど、脳卒中による手足の麻痺、というのは、
手足の筋肉や骨に障害や原因があるのではなく、

頭の中に由来することなんだよね。

なのに、療法士が一生懸命に手足をマッサージしたり、

ボトックスを注射したりするっていうのは、

ものすごく的がハズレている気がする。

調べてみると、このボトックス治療というのは
顔のしわ取りにも頻繁に利用されているようで、

ますます怪しい気がしてくる。

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