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2016年12月31日

ミラーセラピーだけのほうが効果がでる理由


Systematic review of mirror therapy compared with conventional rehabilitation in upper extremity function in stroke survivors.
2016  12月  オーストラリア

脳卒中上肢のミラーセラピーの効果を通常のリハビリとくらべてみたそうな。


2009以降の関連する研究を厳選し データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・15の研究がみつかった。

ミラーセラピーは急性期 慢性期ともに、通常リハビリのみ またはそれと組み合わせた場合よりもミラーセラピー単体でおこなったほうが効果的だった、


というおはなし。
図:

感想:

複数の方法を組み合わせると「あっ ミラーセラピーだけじゃきっと効果が薄いんだ...」と患者に見透かされてしまう。

その結果スパシーバ効果が弱くなる と考える。

2016年11月3日

ミラーセラピー vs 神経筋電気刺激 vs 理学療法


Comparison of the effects of mirror therapy and electromyography-triggered neuromuscular stimulation on hand functions in stroke patients: a pilot study.
2016  12月  トルコ  

ミラーセラピーと神経筋電気刺激の上肢リハビリ効果を比べてみたそうな。


平均年齢58、発症5ヶ月前後の脳卒中で上肢麻痺の患者24人を、
ミラーセラピー、神経筋電気刺激、通常リハビリ(理学療法)のみの3グループに分けた。

1回30分x週5日x3週間の治療をおこなった。

ミラーセラピーグループのみ自宅へも持ち帰り訓練を続けた。


次のことがわかった。

・手首の伸展範囲と握力について 通常リハビリグループはまったく改善がなかった。

・ミラーセラピーと神経筋電気刺激グループでは上肢運動機能と握力、手首可動域に改善が見られた。

・さらにハンドスキルはミラーセラピーのほうが神経筋電気刺激よりも明らかに向上していた。

ミラーセラピーは通常リハビリに優れているばかりか神経筋電気刺激よりも効果的かもしれない。これはミラーセラピーが自宅へ持ち帰り可能だからではないか、、


というおはなし。
図:Adnan Menderes University

感想:

ミラーセラピーのようにいまだ効果のさだかでない治療法であっても、長時間取り組むことができさえすれば標準治療や先端機器治療をしのぐことができる
ってことなのかね。

2016年9月22日

ミラーセラピーは両側性転移を促す


Mirror Visual Feedback Training Improves Intermanual Transfer in a Sport-Specific Task: A Comparison between Different Skill Levels.
2016  8月  ドイツ

ミラーセラピーは脳卒中で片麻痺のリハビリにも用いられ その効果はミラーニューロンネットワークを介した両側性転移またはクロスエディケーションで説明できる。

これをスポーツスキルの異なる健常者で確かめてみたそうな。


健康でバスケットボール経験のある39人と ほとんど素人の41人について、
右手でドリブル訓練を行った。

このとき、高さ120cmのミラーボックスの前で鏡像を見るグループと、
ドリブルを直視するグループに分けた。

4日間の訓練の後、左右各々の手でのドリブルパフォーマンスの改善度を比較したところ、


次のようになった。

・ミラー無しグループのパフォーマンス改善度を明らかに上回っていたのは、ミラーフィードバックがあるバスケ経験者の左手ドリブルのみだった。

両側間の運動能力転移がミラーフィードバックにより強化されたと考えられた。しかしこの効果は個人のスキルレベルに影響される、


というおはなし。
図:ミラーフィードバック ドリブル

感想:

なるほどねぇ~

2016年3月18日

下肢のミラーセラピーをfMRIで観察してみた


The neuronal correlates of mirror therapy: a functional magnetic resonance imaging study on mirror-induced visual illusions of ankle movements.
2016  3月  中国

脳卒中患者へのミラーセラピーは効果的であるとされているが そのメカニズムはよくわかっていない。

そこで下肢のミラーセラピーを脳機能MRIで調べてみたそうな。


健常者5人と左片麻痺の脳卒中患者5人について、

右足首の屈伸運動の鏡像が左足に重なるよう設定し、鏡の有無で脳の活動状況がどう変化するか実験したところ、


次のことがわかった。

・鏡像ありの場合、健常者では両側の運動野に強い活動があった。

・脳卒中患者の場合も同様に、損傷脳側の運動野、後頭部、前頭前部の脳皮質にも明らかな活動を確認した。

足首のミラーセラピーが脳卒中患者の損傷脳側の感覚運動野の活動を促した、


というおはなし。

写真:下肢のミラーセラピー


感想:

ホントかな?と思って原文みたんだけど図貼り間違えてるとしか思えないんだよな、、、

2016年1月18日

ミラー訓練がクロスエデュケーションを強化する...


Mirror Training Augments the Cross-education of Strength and Affects Inhibitory Paths.
2016  1月  オランダ

左右一方の手を筋力トレーニングすると反対側の手の筋力も増加する いわゆるクロスエデュケーションは 効果がそれほど強くない。

そこで訓練手を鏡に映し観察させた場合、クロスエデュケーション効果に違いがあるか調べてみたそうな。


健常者をミラーグループ11人と非ミラーグループ12人分けて、
右手首を最大筋力の80%で曲げる訓練を3週間施した。
ミラーグループには鏡像を観察しながら訓練させた。

その後の左手首の最大屈筋力と運動野との誘発電位を測定したところ、


次のようになった。

・両グループともに右手首の筋力は72%増強した。

・クロスエデュケーション効果である左手首の筋力は、ミラーグループで61%、非ミラーグループでは34%強くなった。

・運動誘発電位の静止時間はミラーグループで15%減少し、非ミラーグループでは12%増えた。

・脳半球間抑制度はミラーグループで11%増加、非ミラーグループで15%減少した。

鏡を使って訓練中の動作を観察するとクロスエデュケーションが強化される。脳卒中患者のリハビリに応用できるかもしれない


というおはなし。

図:クロスエデュケーション

感想:

これ↓思い出した。
上肢ミラーセラピーの効果的なやり方

2015年12月31日

ミラーセラピーは早く始めた方がいいのか?


The effects of very early mirror therapy on functional improvement of the upper extremity in acute stroke patients.
2015  11月  トルコ

脳卒中上肢麻痺へのミラーセラピーの効果を、発症後早い時期に適用した場合で調べてみたそうな。


発症後10日前後の8人の脳卒中患者を2グループに分け、一方にはミラーセラピーを施した。

両グループには通常のリハビリも併行した。

これらを3週間継続したのち 上肢の感覚運動機能を比較したところ、


次のことがわかった。

・一連の治療後、両グループで有意な改善の差はなかった。

・ミラーセラピーグループに有害事象はなかった。

脳卒中発症後 早期の上肢ミラーセラピーに特筆すべき効果は確認できなかった、


というおはなし。

写真:ミラーセラピー


感想:

ふつーに考えたら早い方が効果的。

CI療法もそうなんだけど、早期に適用すると効果がない治療法っていうのはメンタル効果がとても大きいんだと思う。

2015年9月29日

ミラーセラピーが効く患者の特徴がわかった


Potential determinants of efficacy of mirror therapy in stroke patients - A pilot study.
2015  8月  ドイツ

ミラーセラピーは脳卒中患者の運動機能のリハビリによいとされる。一方その効きは患者ごとに大きく異なる。

ミラーセラピーが効く患者とそうでない患者の違いを調べてみたそうな。


亜急性期脳卒中で重度の上肢麻痺の患者11人についてミラーセラピーを4週間行った。

この前後での脳皮質の活動度を近赤外線分光で測定した。

測定箇所は左右の一次運動野と楔前(けつぜん)部で、

鏡像への反応度を左右信号強度変化の和と定義して運動機能の回復度との関連を解析した。


次のことがわかった。

・5人の患者は指の動きにまったく改善がなかった。6人には指の動きに改善効果が認められた。

・楔前部での脳活動変化が大きい患者ほど改善効果も大きかった。


鏡像に対する楔前部の反応の大きさがミラーセラピーの効きを決めているのかもしれない、


というおはなし。

図:楔前部
センサー位置 緑が楔前部


感想:

だまされやすい人とそうでない人の違いは メンタル面ではなく脳のハードウェアに理由があるってことなのかな。

2014年10月21日

最先端医療機器MEG(脳磁図)でミラーセラピーの効果を確認した


Cortical Mechanisms of Mirror Therapy After Stroke.
2014  10月  イギリス

ミラーセラピー中の脳の変化を、脳磁図(MEG)を使って調べてみたそうな。


10人の脳卒中片麻痺患者と13人の健常者について、次の2つの条件下で両手運動をしているときの運動野の事象関連同期信号(15-30ヘルツ)を測定した。

*両手を直接目で見て運動   または
*麻痺手の横に置いた鏡の像をみながら運動(ミラーセラピー)


次のようになった。

・健常者では事象関連信号の左右対称性はミラーセラピー時も変わらなかった。

・患者では事象関連信号が全体的に弱かったが、非損傷側の脳半球で信号が大きかった。

・ところがミラーセラピー中には この左右の信号がより対称的になった。

ミラーセラピーは脳卒中患者の脳の働きの非対称性を正すように作用するのではないか、


というおはなし。
MEG

感想:

MEGの脳卒中ミラーセラピーは初めてみた。おもしろい。

2014年9月22日

CIミラーセラピーの効果とは


Effect of constraint-induced movement therapy and mirror therapy for patients with subacute stroke.
2014  8月  韓国

CIセラピーにミラーセラピーを加えてみたときの効果を調べてみたそうな。


亜急性期の脳卒中患者26人を次の3グループに分けた。

*通常リハビリ+CIセラピー+ミラーセラピー
*通常リハビリ+CIセラピー
*通常リハビリ

2週間の訓練の後、上肢機能を7種類の指標で評価、比較した。


次のようになった。

・CIセラピーを行ったグループは通常リハビリグループよりも高い改善度を示した。

・さらにCIセラピーにミラーセラピーを組み合わせたグループはCIセラピーのみのグループよりも box and block test, 9-hole Pegboard test, grip strengthの3テストで優れたスコアを出した。


CIセラピーにミラーセラピーを組み合わせるとCIセラピーのみ よりも効果的である、


というおはなし。
CIミラーセラピー


感想:

よく見ると
「実験意図をよーく理解したやる気マンマンの患者を選んだ」って書いてある。しかもCIセラピーなので最初から指が動く患者のみを対象にしているし、、

なるほどこういう結果が出てもなんの不思議もない。

2014年6月2日

バーチャル・リアリティで麻痺した手が自由に動く装置


New Device “Tricks” Stroke Victims Out of Paralysis
2014  5月  スイス

大学発ベンチャー企業が上肢リハビリの画期的な装置を開発したそうな。


チューリッヒ工科大学の研究者たちが立ち上げたMindMaze社が開発したMindPlayPROは、被験者の動作を3次元的に読み取り、そのアバターをリアルタイムにスクリーンに表示する。

ただしその左右は反転されているので、片麻痺患者は健常側でのトレーニング映像があたかも麻痺側の上肢が動いているかのように錯覚する。

この効果により脳の可塑性が促されることが期待できる、


というおはなし。

写真:マインドプレイプロ
(ビデオページにリンク)



感想:

社長の志が立派すぎて、鏡を1枚置けば済む話じゃん と言えない空気。

2014年1月19日

ミラーセラピーが効く理由を確かめてみた


Mirrored Feedback in Chronic Stroke: Recruitment and Effective Connectivity of Ipsilesional Sensorimotor Networks.
2013  12月  アメリカ

ミラーセラピーの鏡像フィードバックで脳にどんな影響があるのか調べてみたそうな。


15人の慢性期脳卒中患者について、健常な側の手指の曲げ伸ばし運動中の脳機能MRIを撮影した。

この際、手の動きに連動するバーチャルハンドが患者に表示された。
そのまま表示する場合と、鏡像反転して表示する場合との脳の反応の違いを観察した。


次のようになった。

・鏡像フィードバックと麻痺手を司る病側脳の活発化と関連があった。

・鏡像フィードバック時の体性感覚野と運動野との強いつながりが確認できた。


鏡像表示することで損傷した側の脳の活動が活発になった。ミラーセラピーは本当にリハビリに効くのかもしれない、


というおはなし。

写真:fMRIとバーチャルグローブ

2013年12月26日

未来のミラーセラピーはこうなる


An augmented reality home-training system based on the mirror training and imagery approach.
2013  12月  ドイツ

ミラーセラピーは幻肢痛や脳卒中片麻痺治療に効くと言われている。
そこで、自宅でもできるミラーセラピー向け拡張現実装置を作ってみたそうな。


・健常な側の手の動きがヘッドマウントディスプレイに左右対称に表示される装置を製作した。

・スクリーン上でいくつかの仮想的なゲームをプレイすることで運動イメージを促す。

・このパフォーマンスデータはインターネットを介して自宅から医療施設へ転送され解析される。

・7人の健常人で動作を確認したところ、トラブルもなく、飽きもせず 順調に動作した。


将来遠隔ミラーセラピーができるようになるかも知れない、


というおはなし。


写真:拡張現実ミラーセラピー



感想:

鏡にただ手を映すだけのことに拡張現実技術を持ち出すギャップが興味深い。


2013年12月20日

ミラーセラピーで歩けるようになるのか?


Effectiveness of mirror therapy on lower extremity motor recovery, balance and mobility in patients with acute stroke: A randomized sham-controlled pilot trial.
2013  10月  インド

脳卒中患者の下肢機能へのミラーセラピー効果を調べてみたそうな。


急性期脳卒中患者22人を2グループに分けて、一方にはミラーセラピーを施した。

ミラーセラピーは1回30分間。

両グループ共に通常のリハビリも併せて、1回90分間×週6回×2週間の訓練を行った。

その後、運動機能、バランス、移動能力を評価した。


次のようになった。

・運動機能やバランス機能では両グループで有意な差は見られなかった。

・移動能力ではミラーセラピーグループに有意な改善効果が見られた。


急性期脳卒中患者へのミラーセラピーは、運動機能とバランスには効果はないものの、移動能力は改善することがわかった、

というおはなし。




感想:

微かに効果があるのかも知れない、ってことと理解。

2013年12月16日

ミラーセラピーは左右の区別もできないほどのボケ患者にのみ効くものなのか?


Left/right judgement does not influence the effect of mirror therapy after stroke.
2013  11月  デンマーク

左右の判別能力とミラーセラピーの効果との関連について調べてみたそうな。


発症後ひと月前後の脳卒中患者36人について、
ミラーセラピーの直前に手の写真を見せて、左右どちらの手であるかを判断する能力を測定した。

ミラーセラピーの前後で手の運動機能と2点識別能を評価した。


次のようになった。

・左右判別能と手の運動機能、2点識別能との間に関連はなかった。

・31人の被験者は悪影響なしにミラーセラピーを終了した。


左右判別能はミラーセラピーの効果に影響はなかった。ミラーセラピーの前に左右判別能力を調べる必要はないと考える、


というおはなし。

写真:ミラーセラピー


感想:

ミラーセラピーは、左右の区別もできなくなっているほどに認知機能に障害のある患者が、療法士さんに言いくるめられて治ったような気になっている "わけではない"って言いたいんだろな...と思った。

2013年9月18日

ミラーセラピー中の脳の働きがわかった


Cerebral activation evoked by the mirror illusion of the hand in stroke patients compared to normal subjects.
2013  9月  ドイツ

ミラーセラピーの効果を脳の活動から調べてみたそうな。


15人の健常人と脳卒中で上肢麻痺の5人の患者について、
ミラーセラピー中の脳の働きをMRIで観察し、比較した。


次のようになった。

・健常人ではその多くに、右手または左手のミラー像の観察により脳半球に対応する活動が現れた。

・ミラー像の反対側脳の楔前部に現れる活動強度は、動作のスピードに依らなかった。

・なぜか右手については、年齢が高いほど脳の活動強度が低くかった。

・脳卒中患者についても健常者のそれと同様な活動パターンを示していた。


健常者では、ミラー像を介した手の動きが、その反対側の脳に活動をもたらした。
同様のことが重度片麻痺の脳卒中患者にも見られた、


というおはなし。



楔前部(けつぜんぶ)
写真:楔前部

2013年6月22日

ミラーセラピーで運動機能が改善する


Mirror therapy for improving motor function after stroke.
2013  1月  ドイツ

脳卒中患者へのミラーセラピーの効果についてこれまでの研究を総まとめしてみたそうな。


医学データベースから信頼の置ける14件、総計567人の被験者を含む研究がみつかった。

これらを統合、再解析した結果、

次のようになった。

・ミラーセラピーは運動機能の改善に著しい効果があり、6ヶ月後も効果が持続する。

・日常生活動作の改善にも効果がある。

・疼痛対策にもなる。

・半側空間無視には効きそうにない。



というおはなし。



感想:

この研究者は以前この↓研究を行なっていて、
ミラーセラピーの最新成果: 麻痺していた手が…
今回とはまったく逆の結果を得ている。

これで改心したのだろうか。

2013年3月17日

リハビリのついでのミラーセラピーが思いのほかよかった


The value of adding mirror therapy for upper limb motor recovery of subacute stroke patients: a randomized controlled trial.
2013  3月  イタリア



通常の上肢リハビリにミラーセラピーを足してみたそうな。


発症4週間以内の脳卒中患者26人を、ミラーセラピーあり、なしのグループに分けた。

ミラーセラピーは30分間、通常の上肢リハビリも行った。

1ヶ月後、改善程度を3種類のテストで評価した。



次のようになった。

・いずれのグループも大きく改善した。

・特に、ミラーセラピーありグループはすべてのテストで優れていた。

・副作用に類することは起きなかった。





ミラーセラピーはシンプル、低コストで有効な上肢リハビリ法であることがわかった


というおはなし。


写真:ミラーセラピー

2012年9月12日

ミラーセラピーの最新成果: 麻痺していた手が…


Mirror therapy for patients with severe arm paresis after stroke - a randomized controlled trial.
2012  9月  ドイツ



上肢麻痺の脳卒中患者へのミラーセラピーの効果について調べてみたそうな。


発症3ヶ月以内の重度の上肢麻痺の脳卒中患者60人について、


・個別のミラーセラピー

・グループミラーセラピー

・ミラーなしの比較グループ


に分け、

運動機能、自立度、生活の質、空間無視の程度

について調べた。



5週間の訓練の後、

次のことがわかった。


・グループ間で運動機能関連の違いはほとんど無かった。

・個別ミラーセラピーで空間無視が若干改善した。





ミラーセラピーでは麻痺した上肢の運動機能、

自立度、生活の質は全く改善しなかった




というおはなし。

2012年7月26日

ミラーニューロンに基づく観察療法 その威力とは


Observation-to-Imitate Plus Practice Could Add Little to Physical Therapy Benefits Within 31 Days of Stroke: Translational Randomized Controlled Trial.
2012  7月  イギリス



ミラーニューロンシステムを応用した観察療法を試してみたそうな。



発症後1ヶ月以内の脳卒中患者29人について、

・通常の理学療法のみ

観察療法+通常の理学療法

の2グループに分けて

上肢、下肢の機能訓練を15日間実施し、

回復程度を比較した。




観察療法は、

療法士の動きを あとで真似するつもりで

しっかりと観察することで、ミラーニューロンが

うまい具合に働いてくれる という治療法である。





結果は、

・下肢機能はいずれのグループも著しい回復を見せた。

・上肢、下肢ともに、両グループ間で有意な違いはなかった。





早期脳卒中患者への観察療法はほとんど効果がないことがわかった、


というおはなし。




感想:

面倒くさいことを全てミラーニューロンに

丸投げしてしまっている感がある。


最初、冗談かと思ったが

観察療法って以前からあるみたい。

The potential for utilizing the "mirror neurone system" to enhance recovery of the severely affected upper limb early after stroke: a review and hypothesis.

2012年5月9日

脳卒中リハビリはとりあえず鏡に映せば状況改善することが判明


Facilitation of corticospinal excitability according to motor imagery and mirror therapy in healthy subjects and stroke patients.
2011  12月  韓国




イメージトレーニング、ミラーセラピーなどの際の

脳の命令の伝わりやすさについて比べてみたそうな。



脳卒中患者と健常人それぞれ30人ずつについて

つぎの各状況(A-G)で、

健常手の動きを観察し、麻痺手の動きをイメージして

病側脳から麻痺手へ脊髄路を伝わる

運動誘発電位の大きさ、遅延時間を

磁気刺激装置(TMS)を用いて測定した。



写真:ミラーとMEP

A)リラックス状態

B)運動イメージのみ

C)他人の手の動きを直接見て麻痺手の運動をイメージする

D)自分の手の動きを直接見て麻痺手の運動をイメージをする

E)他人の手の動きを鏡に映して同じ動きをイメージする

F)自分の手の動きを鏡に映して同じ対称な動きをイメージする

G)自分の手の動きを鏡に映して同じ非対称な動きをイメージする





結果は、

他人の手または自分の手の動きを鏡に映してみたとき

鏡に映さない場合に比べ、運動誘発電位が強くなり、遅延時間も少なくなった。




麻痺手側に置いた鏡に映った像を見て、

映った健常手と同じ動きをイメージすると

ダメージを負った側の脳からの信号が伝わりやすくなる
ことがわかった、



というおはなし。





感想:

これ、

ミラーニューロン、ミラーセラピー、イメージトレーニング

のちゃんぽんになってて、

いまいち  わけがわからない。


とにかく "ミラー" をつけりゃイイ って風潮を感じる。



こんな記事を思い出した。
 ↓
ミラーセラピーが脳に働きかける説は 文字通り "幻" かも

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