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2017年6月29日

ビデオを観て昼寝するだけのリハビリとは


Action Observation of Motor Skills Followed by Immediate Sleep Enhances the Motor Rehabilitation of Older Adults With Stroke.
2017  6月  イスラエル

運動動作の観察が脳卒中のリハビリに効果があるといわれている。

いっぽうでリハビリ訓練のあとに睡眠をはさむと運動学習が強化されることがわかっている。

この2つを組み合わせて実験してみたそうな。


脳卒中で利き手が麻痺した患者20人を2グループに分け、

電話操作を映した5分間のビデオを見せた直後に いっぽうのグループには90-120分間の睡眠をとってもらった。
これを4週間くりかえしたあと 上肢機能を評価して比較したところ、


次のようになった。

・両グループともに上肢機能が改善したが

・睡眠をとらせたグループの上肢機能スコアは明らかにすぐれていた。

脳卒中患者へ 動作観察の直後に睡眠の時間を追加したところ上肢機能の改善度がよりおおきくなった、


というおはなし。
図:リハビリのあとの睡眠

感想:

「指が動かないのは努力不足のせい。もっと頑張れ!」という暗黙のプレッシャーのなか なんと魅力的なエビデンスか、、
眠っている間にリハビリがすすむオフライン運動学習とは

2015年9月23日

患者同士をペアにして相手を観察させるとリハビリがはかどる、、


Dyad Training Protocol on Learning of Bimanual Cup Stacking in Individuals with Stroke: Effects of Observation Duration.
2015  9月  タイ

脳卒中患者をペアにして互いの動作を観察させる訓練方法がある。

この観察時間と訓練効果の関連を調べてみたそうな。


慢性期の軽症脳卒中患者12人をペリングして、さらに2グループに分けて、

両手でカップスタッキング訓練を行った。

ペアの一方がカップスタッキング中、もう一方はその動作を観察する。

実験グループでは、6分毎に交代して4セッション、
比較グループでは、1分毎に交代して24セッション行った。

2日目に両グループ同条件下で、カップスタッキングに要する時間および反応時間を測定 比較した。


次のことがわかった。

・初日の訓練で両グループともカップスタッキング完成時間を短縮できたが、

・実験グループの改善度は明らかに優れていた。

・2日目、実験グループのみが初日のタイムを更新できた。

・反応時間についても同様の傾向が見られた。


慢性脳卒中患者のペア訓練では1分間よりも6分間毎に交代させるほうが学習効果が高かった、


というおはなし。

写真:カップスタッキング


感想:

ミラーニューロンがどうのこうのという前置きがあったが、
実のところ1分間じゃ考える時間が少なすぎてちっとも上手くならない、ってことでもあるみたい。

むしろペアの相手を異性にしたときの効果を実験してほしかった。

2015年2月3日

運動観察が慢性期の脳卒中上肢麻痺に効くことが判明


Does Action Observation Training With Immediate Physical Practice Improve Hemiparetic Upper-Limb Function in Chronic Stroke?
2015  1月  オーストラリア

運動観察はミラーニューロンネットワークを介して運動システムへの準備を促すという。

運動観察と理学療法を組み合わせたときの上肢機能の改善効果を調べてみたそうな。


脳卒中の慢性期で片麻痺の14人について、

*運動観察グループ
*リラクゼーション(比較)グループ

に分けた。

運動観察グループでは 30秒間の上肢運動ビデオを観せた直後に 同内容の理学療法訓練を行った。

2週間つづけた結果、


次のようになった。

・両グループ共に上肢運動機能および上肢使用の自己認識度が改善した。

・運動観察グループでの改善度はリラクゼーショングループのそれを大きく上回った。

・被験者は訓練前の運動ビデオを高評価した。


理学療法に運動観察を加えるとより効果的である。脳卒中の慢性期であっても簡単に成果を出せるかも、


というおはなし。
ビデオ観察


感想:

事前にリハーサルビデオを見せたら仕事がはかどった、ってだけの話にみえるけど 「ミラーニューロン」って単語をひとつはさむだけでアカデミックな印象になるよね。

2014年11月28日

動作観察とイメージ訓練を連続するとより効果的なのか


Combined action observation and imagery facilitates corticospinal excitability
2014  11月  イギリス

脳卒中のリハビリに用いられる動作観察療法とイメージ訓練法は脳の似たような場所を活性化する。
通常これらの方法は別々のものとして扱われる。
そこで、一緒にやってみたときの効果を調べてみたそうな。


19人の健常者を対象に、人差し指を開く動作を訓練させた。

以下の各々の状況下で訓練を行った。

*動作ビデオを観たあとに指示に従ってイメージ訓練をする
*動作ビデオを観るのみ
*イメージ訓練のみ
*比較のための状況

訓練ののち、TMSを使って脳皮質から人差し指および小指筋肉への運動誘発電位を測定した。


次のことがわかった。

・動作観察とイメージ訓練を組み合わせた状況下で運動誘発電位が最も大きかった。

・この効果は人差し指の筋肉についてのみ現れた。


動作観察やイメージ訓練は、個々に行うよりも組み合わせたほうがより効果的であろう、


というおはなし。

人差し指のうごき


感想:

ロッキーを観たあとにシュッシュッシュッってやるのは意味があるんだな。

2014年11月27日

ミラーセラピー風 動作観察療法をやってみた


A Mirror Therapy-Based Action Observation Protocol to Improve Motor Learning After Stroke.
2014  11月  オランダ

ミラーセラピーは脳卒中で麻痺した手のリハビリに役立つと言われている。
そこでミラーセラピーの考え方に基づいた動作観察療法を実験してみたそうな。


慢性期脳卒中患者37人について、麻痺手をすばやくを伸ばす動作の訓練を行った。

2グループに分けて、
*一方には健常手をつかって手を伸ばす動作を記録し鏡像反転したビデオを観せた。
*もう一方のグループには風景の写真を見せた。

その後、動作速度を計測した結果、


次のようになった。

・動作に要した時間がビデオグループで18.3%、写真グループで9.1%短縮した。

・グループ間での実時間の差は平均0.14秒におよんだ。


ミラーセラピーに基づいた動作観察療法が脳卒中患者の手のリハビリに役立つことがわかった、


というおはなし。



感想:

鏡に映せば済むものをわざわざビデオに撮って反転させて上映する理由がよくわからなかった。

2014年7月1日

動作観察療法は利き手の方がよく効くのか?


Action observation therapy in the subacute phase promotes dexterity recovery in right-hemisphere stroke patients.
2014  5月  イタリア

動作観察をした患者は自らの利き手での動作を強くイメージする。

右利きの患者を集めた場合、左脳損傷(右片麻痺)のケースでこそ改善幅が大きくなるであろう、という仮説を検証してみたそうな。


右利きの亜急性期 脳卒中患者67人(左脳損傷30人)について、

上肢の動作観察療法あり、なしのグループに分け、

4週間継続、その効果を5ヶ月後までフォローした。


次のようになった。

・動作観察療法グループでの明らかな上肢機能改善効果があった。

・そのうち、特に右脳損傷患者(左片麻痺)での改善効果が大きかった。


予想に反して動作観察療法は、麻痺が利き手じゃないほうが効きますよ、


というおはなし。

動作動作


感想:

ちょっと前の記事を思い出した。
動作観察療法が右脳損傷患者には効かないかもしれない理由

2014年5月25日

動作観察療法が右脳損傷患者には効かないかもしれない理由


Lateralization of Motor Cortex Excitability in Stroke Patients during Action Observation: A TMS Study.
2014  5月  イタリア
動作観察は運動野を活性化し、脳卒中患者のリハビリを促すと言われている。

損傷脳半球の左右の違いが影響するものかどうか調べてみたそうな。


左脳損傷の脳卒中患者5人、右脳損傷の5人について、物をつかむ動作のビデオを観せた。

ビデオ内容は小さな物をつまむ動作および大きなものを握る動作の2種類を用意した。

それぞれのビデオを観察中の健常側脳の一次運動野から手の筋肉2種(背側骨間筋、小指外転筋)への運動誘発電位を磁気刺激で測定した。


次のようになった。

・左脳損傷患者では、動作観察中の右側運動野の運動誘発電位に筋肉の種類ごとの変化が起きた。

・一方、右脳損傷患者では左側運動野の運動誘発電位に変化は見られなかった。


脳卒中患者への動作観察療法は、少なくとも左脳損傷患者については脳への影響を確認することができた、


というおはなし。
図:動作観察療法


感想:

脳の左右でこういう違いがでる理由の考察があった。

被験者は全員右利きで、右脳損傷だと利き手が使えるので生活上 当面差し迫ったニーズがないため、左側運動野が左手の面倒まで見る気をなくしてしまうんだとか。

そんな問題なのか?

2014年3月27日

流行りの動作観察療法を詳しく調べてみた


Motor excitability changes during action observation in stroke patients.
2014  3月  ドイツ

動作観察療法で運動神経の興奮性が変わるかどうか、麻痺手と健側手で違いはあるか、運動麻痺と感覚麻痺とで違いがあるかどうか、実験してみたそうな。


発症6ヶ月未満 18人の脳卒中患者(運動麻痺10人、感覚麻痺8人)について指先で物をつまむ動作のビデオを見せた。

この間TMSを使って脳から指の筋肉までの運動誘発電位を測定した。


次のようになった。

・TMSによる指筋肉の反応は、安静時よりも動作ビデオを見ている時に麻痺手、健側手共に著しく高かった。

・この効果はビデオに映っている手と同じ側の手で顕著だった。

・運動麻痺患者、感覚麻痺患者で差はなかった。

・11人の患者の麻痺手に、動作観察と明らかに関連した運動誘発電位の増加があった。

・15人の患者の健側手に、動作観察と明らかに関連した運動誘発電位の増加があった。


動作観察療法はリハビリに使えるかも知れない、


というおはなし。

写真:動作観察療法


感想:

動作観察療法の報告を最近よく見かける。

エスカレータの乗り降り動作をビデオにしたものを観たかったな、入院中に…

2014年3月20日

リハビリのまえに訓練ビデオを見せるとイイと思うの


Training Videos Help Restore Motor Function, May Aid in Stroke Rehabilitation
2014  3月  イタリア
トレーニングビデオを見せることによる運動スキル改善効果について実験してみたそうな。

4月の米国神経学会議で発表される予定の研究成果。


36人の健常人について、2週間にわたり10回のトレーニングを行った。

トレーニング内容は、利き手を使った動作で、はさみやペン、ハンマー、タイピング、ピアノなどを用いる。

事前に動作内容の詳しい説明を受ける。

2グループに分け、一方には他人が行った当該動作のビデオを見せ、もう一方には風景動画を見せた。


2週間後、次のようになった。

・トレーニングビデオを見たグループでは運動スキルが著しく向上した。

・特に力強さが改善した。

・さらに脳機能MRIでは運動と視覚を司る領域の活動範囲が拡がっていた。


トレーニングビデオによる動作スキル向上効果は脳卒中患者のリハビリにも有効であるにちがいない、


というおはなし。



感想:

動作観察療法っていうのかな。さいきん多い。

ビデオをみるまでもなくイメージができてしまうような単純な動作について、こういった効果はあるのかな? と思った。



2014年3月9日

動作観察トレーニングで片麻痺患者が歩き出す


Clinical feasibility of action observation training for walking function of patients with post-stroke hemiparesis: a randomized controlled trial.
2014  2月  韓国

脳卒中片麻痺患者への動作観察トレーニングの効果を検証してみたそうな。


21人の脳卒中患者を次の2グループに分けて各々異なる内容のビデオを見せた。

*4種類の歩行状況を映したビデオ
*風景のビデオ

すべての患者には通常の歩行リハビリも行った。


4週間後、次のようになった。
・両グループ間で、歩行スピード、8の字歩行テスト、歩行動作指数、姿勢の対称性いずれも歩行ビデオグループで大きく改善し、風景ビデオグループとは著しい差がついた。

動作観察トレーニングは脳卒中片麻痺患者の歩行を改善し得る。しかも通常のリハビリに簡単に付け加えることができる、


というおはなし。


歩き方ビデオの例



感想:

階段の登り降りとか エスカレータの乗り降り方法のビデオを作ったら非常に喜ばれるし、実際に効果もでると思うぞ!

マジで。

2013年10月24日

動作観察療法時のミラーニューロンの働きを脳波で調べてみた


Mirror-neuron system recruitment by action observation: Effects of focal brain damage on mu suppression.
2013  10月  イスラエル

手を動かしたり、運動動作を観察したときに感覚運動野のアルファ波が一時的に低下する現象があり、MU抑制と呼ばれている。

ミラーニューロンネットワークとMU抑制との関連を検証するために、脳卒中患者の両半球でMU抑制強度を比較してみたそうな。


33人の脳卒中患者について手の握り動作のビデオを見せている時の脳波を計測した結果、



次のようになった。

・MU抑制は健常側の脳に比べ、損傷脳では小さかった。

・両半球での差は後頭葉よりも正中付近で大きかった。

・MU抑制の程度と右側の下前頭回への損傷の拡がりと関連があった。



MU抑制をみればリハビリ中のミラーニューロンシステムの働きがわかるかもしれない、


というおはなし。


写真:ミラーニューロン



2013年7月25日

脳の可塑性を促す最新リハビリ法をならべてみた


Noninvasive strategies to promote functional recovery after stroke.
2013  6月  イタリア

非侵襲的な脳卒中リハビリ方法についてまとめてみたそうな。


現在、次のような方法がある。

・rTMS,tDCSなどの脳刺激法

・ミラーセラピー

・動作観察法

・運動イメージ訓練

・CI療法

・バーチャル・リアリティ

・ロボット支援


これらに加えて、動物実験で確認されている以下の方法がある。

・刺激豊富な環境

・早期強制運動

・社会刺激

・触覚刺激



脳にメスを入れることなくその機能を改善する方法がいろいろと考案、研究されている、


というおはなし。




2013年6月12日

動作観察療法で麻痺した手が動き出す可能性について


Modulating the Motor System by Action Observation After Stroke.
2013  6月  アメリカ

動作観察療法の脳卒中リハビリへの関心が高まっている。

動作観察中の脳皮質活動が脳卒中でどう影響されるものなのかを調べてみたそうな。


右利きの健常人と、元右利きの脳卒中で左脳損傷(右片麻痺)患者について、左右の手を使った動作の観察中の脳活動状況をMRIで計測、比較した。


次のようになった。

・健常人の場合、左手動作の観察時に左右の脳に大きな活動が見られた。

・一方、脳卒中患者は右手動作の観察時に損傷脳側に大きな活動が見られた。

・両グループ共に、運動能力の劣る方の手の動作を観察したときに脳に より大きな活動が見られた。

・脳卒中患者の損傷側の脳活動の拡がりは梗塞体積と関連していた。


動作観察により、脳卒中で損傷した脳回路を活性化することができた。
動作観察療法は本当に脳卒中リハビリに役立つかも知れない

というおはなし。



感想:

動作観察療法はこれまでも何度か記事にしてきたけど、
ミラーセラピーやイメージ訓練と区別がしにくい印象がある。

観察したりイメージするだけのニューロリハビリテーションの効果とは

ミラーニューロンに基づく観察療法 その威力とは

麻痺手を動かさなくても脳を鍛える運動イメージ訓練のススメ



リハビリを始められない患者に、ジャッキーチェンの酔拳を見せてあげたら元気になるかも。



2013年1月7日

本場インドのミラーセラピーはひとあじ違う


Neural interface of mirror therapy in chronic stroke patients: A functional magnetic resonance imaging study.
2012  12月 インド


ミラーセラピーで脳の活動に変化があるのか 調べてみたそうな。



慢性期脳卒中患者20人と健常な10人について、


webカメラで正常な上肢をパソコンスクリーンに左右反転して映し

それを麻痺手と想定して、

手首を動くように念じる1時間ほどの訓練を

週5日×8週間継続した。


セラピー前、8週間後、24週後の脳の働きをfMRIで観察した。


次のようになった。

・すべての患者で上肢機能が向上した。

・8週間後、病側脳の一次運動野、運動前野の活動が活発になった。





慢性期脳卒中患者へのミラーセラピーが、

ミラーニューロンシステムの働きでもある動作観察仮説を

支持するような結果を脳にもたらすことが確認できた



というおはなし。






感想:

なぜわざわざパソコンに映しているのかがよくわからなかったが、

このときの記事↓とは結果が真逆。
ミラーセラピーが脳に働きかける説は 文字通り "幻" かも


ラマチャンドラン先生の地元インドの研究だから

ネガティブな結果が出ようはずもないけれど...

2012年1月19日

ビデオを見るだけのミラーニューロン上肢リハビリ


Clinical Relevance of Action Observation in Upper-Limb Stroke Rehabilitation: A Possible Role in Recovery of Functional Dexterity. A Randomized Clinical Trial.
2012  1月  イタリア




ミラーニューロンを利用した脳卒中後の上肢リハビリ

の可能性について調べてみたそうな。



脳卒中後30日前後の患者30人を

・実験グループ と

・比較グループ

に分けた。



実験グループには、

通常のリハビリに加え、

上肢を使った他人の日常動作ビデオを見せた。

ビデオの後、2分間、同様の動作を行うよう指示した。



比較グループでは、

通常のリハビリに加え、

人物の写っていない静止画を見せた。

その後、実験グループの患者と同様の

肩、肘の動作を行わせた。





実験前と4週間後、5ヶ月間後

の上肢機能をさまざまな角度から評価した。





その結果、

・両グループ共に機能向上が認められた。

・特に実験グループでのボックスブロックテスト

スコアの向上が著しかった。





ミラーニューロンの働きを応用した

ビデオ動作観察による上肢リハビリの効果を

確認することができた、



というおはなし。






感想:

カンフー映画を観た後に

手足の動きがキビキビするのは

そういうわけだったのか。


写真:ミラーニューロン

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