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2023年4月8日

動作観察トレーニングの条件

2023  4月  インド


動作観察トレーニング(AOT:Action observation training)は脳卒中のリハビリテーションに用いられる。

AOTの中核をなすのは動画であり、介入をより確かなものとし一般化するためにはその動画パラメータに関する知識が不可欠ではあるが、

AOTに使用されるパラメータ情報はほとんどないので、あきらかにするべくレビューをこころみたそうな。

2023年3月22日

動作観察と運動イメージの組合せは

2023  3月  イギリス


脳卒中のリハビリテーションにおいて、身体的な運動がむつかしいばあいには動作観察療法(AO)や運動イメージ療法(MI)が用いられる。

それぞれを独立して行うよりも、組み合わせることで相乗効果が得られるとする報告があるので、上肢リハビリのカップスタッキング課題についてその効果を検証してみたそうな。

2022年4月13日

動作観察トレーニング一人称視点の効果

2022  4月  韓国


脳卒中患者の上肢機能障害のリハビリとして動作観察トレーニングがある。

そのメカニズムにはミラーニューロンが関係しているとされ、脳機能イメージングの研究では観察が一人称視点と三人称視点とで脳の活動パターンが異なることが報告されている。

そこで、動作観察トレーニングの観察視点での効果の違いを脳卒中患者で確かめてみたそうな。

2020年9月28日

運動イメージと動作観察のアンブレラレビュー

2020  9月  スペイン


脳卒中患者への運動イメージ訓練(motor imagery)と動作観察療法(action observation)のエビデンスレベルと機能改善効果について評価するべく、

腕の機能性、日常生活動作、歩行移動性の3つについてメタアナリシスのメタアナリシス(アンブレラレビュー)をこころみたそうな。

2020年7月28日

視覚フィードバック療法の上肢機能への効果

2020  4月  中国


脳卒中患者の上肢機能回復と運動関連皮質機能の回復についての、

ミラーニューロン理論に基づく視覚フィードバック療法(VFT:visual feedback therapy)の効果をfMRIを用いてくわしくしらべてみたそうな。

2020年7月5日

VRゴーグルを買う理由 ミラーニューロンシステム訓練

2020  7月  中国


脳卒中患者へのミラーニューロンシステム訓練(MNST:Mirror neuron system-based training)の上肢機能と認知機能の改善効果をくわしくしらべてみたそうな。

2019年11月1日

発語失行の動作観察療法


The Effectiveness of Action Observation Therapy Based on Mirror Neuron Theory in Chinese Patients with Apraxia of Speech after Stroke
2019  10月  中国

脳卒中後の慢性期ではなんらかの失語症が25-50%にみられるという。

そのなかで発語失行(apraxia of speech)は発語運動のプランニング障害で韻律に異常がみられ、有効な治療法がほとんどない。

ミラーニューロンシステムにもとずく動作観察療法(action observation therapy)の失語症への応用はいくつか報告されているが発語失行についてはないので実験してみたそうな。



脳卒中のあと発語失行と診断された患者42人を2グループにわけた。

両グループともに通常の言語療法を4週間おこなった。

いっぽうのグループには言語療法の直前に動作観察療法を加えた。

動作観察療法では、日常生活動作に関連する単語30種類のビデオを10分間観る。
各ビデオは単語を発話する唇の動きと それに関連するジェスチャーを伴う内容になっている。



次のようになった。

・ Western Aphasia Batteryスコアと発語失行スコアは両グループともに改善した。

・しかし Boston Diagnostic Aphasia Examinationスコアは、動作観察療法グループがコントロールよりもあきらかにすぐれていた。

脳卒中後の発語失行患者への動作観察療法は効果がありそう、


というおはなし。

図:発語失行のBDAEスコア



感想:

これだね↓。
ミラーニューロンを使った失語症リハビリ

2019年9月3日

動作観察トレーニングのメタアナリシス


The effects of action observation training on improving upper limb motor functions in people with stroke- A systematic review and meta-analysis
2019  8月  中国
脳卒中患者の最大80%は上肢に麻痺を生じ、およそ50%はその状態が何年もつづく。

上肢リハビリ法のおおくは麻痺手のくりかえし運動がベースになっている。しかし麻痺手が動かない重症の患者には適していない。

動作観察(action observation)によりミラーニューロンシステムを介し運動皮質への働きかけが進むことがわかっていて、麻痺手の運動を必要としない「動作観察トレーニング」として期待されている。

動作観察トレーニングの効果を検証するべくこれまでの研究をメタアナリシスしてみたそうな。



関係する研究論文のうち、脳卒中患者への訓練セッション5回以上のランダム化比較試験を厳選して データを統合 再解析したところ、



次のことがわかった。

・脳卒中被験者276人をふくむ7つの研究がみつかった。

・動作観察による上肢トレーニングは効果がちいさいながらもあきらかな改善を示していた。

脳卒中で上肢麻痺の患者への動作観察トレーニングは有効そうである、


というおはなし。

図:動作観察トレーニングのメタアナリシス


感想:

ミラーニューロンがどうのといってるけど これは運動イメージ訓練のImplicitタイプなんだよな↓。
エビデンスレベルⅠ 推奨度Aの脳卒中リハビリ法とは

2019年8月3日

動作観察リハビリにリアルな手は必要か?


Is it necessary to show virtual limbs in action observation neurorehabilitation systems?
2019  7月  スペイン

ミラーニューロンシステムは前頭葉と頭頂葉にまたがって存在し、運動を実行する際のみならず動作を観察したばあいにも活性化する。

動作の観察がミラーニューロンシステムを介して運動の実行にリンクすることから神経リハビリテーションの場、とくに実際の運動ができない脳卒中患者への応用が期待されている。

動作観察リハビリテーションでは通常、バーチャルな手の動作を観察することが求められている。

しかしほんとうにバーチャルな手を見せることが必要であるかについては確認できていないので、実験してみたそうな。



14人の健常者について、
バーチャルリアリティシステムをもちいてキャンセレーションタスク(5つの物体から任意の1つを指し示す)を実行させた。

その際に、バーチャルな手を表示するもしくはドットのみを表示する場合にわけて脳の働きをfMRIで観察して比較したところ、



次のことがわかった。

・バーチャルな手の表示の有無にかかわらず、ミラーニューロンシステムの活性化パターンにあきらかな違いがみいだせなかった。

動作観察リハビリテーションにかならずしもバーチャルな手の表示は必要なかった、


というおはなし。

図:ミラーニューロンシステム



感想:

ようするにイメージのなかで動作とむすびつきさえすればイイってこと。

40年以上まえのテレビゲームは棒と点しか表示できなかったけど、テニスやサーキット走行、エイリアンから地球を守る戦いまで すさまじい臨場感で体験できていた。

そういうことだとおもう。

2018年11月10日

コクランレビュー:動作観察の上肢リハビリ効果


Action observation for upper limb rehabilitation after stroke
2018  10月  ブラジル

脳卒中で上肢麻痺があると日常生活動作や社会参加のさまたげになる。

このリハビリ方法として「動作観察」がある。

健常者の動きを直接もしくはビデオで観察することでミラーニューロンシステムが刺激され、実際の運動動作とおなじ脳の活動をしめすようになるという。

動作観察療法は安全でかつ特別な装置やセラピストの監督も必要でないことからとても期待されている。

その効果をこれまでの研究からまとめてみたそうな。


脳卒中患者の手や腕の機能と動作観察療法に関係する2017年10月までの研究を厳選して、データを統合 再解析したところ、


次のようになった。

・被験者478人を含む12の研究がみつかった。

・ほとんどがビデオを観たあとに実際の動作をおこない、徐々に難度を高めてゆくものだった。

・おおむねポジティブな結果で、腕よりも手の機能改善効果が顕著だった。

・日常生活動作の改善効果もみられた。

・サンプルサイズが小さいなどエビデンスレベルは低かった。

動作観察で上肢運動機能や日常生活動作の改善がみられた。エビデンスの質が良くないのでしばらく見守りたい、


というおはなし。

図:動作観察

感想:

インド映画みてると一緒に踊りたくてそわそわしてくる感じがそれなのかな、、、とおもう。

2018年10月20日

下肢動作観察のミラーニューロンシステム


Activation of mirror neuron system during gait observation in sub-acute stroke patients and healthy persons
2018  10月  日本

歩行訓練と動作観察の組み合わせが慢性期脳卒中の歩行リハビリをうながすとする報告がいくつかある。

これにはミラーニューロンシステム(下頭頂小葉-上側頭溝-下前頭回)が関与していると考えられている。

亜急性期の脳卒中患者でも動作観察でミラーニューロンシステムが活性化するのか については報告がないので、実験してみたそうな。


入院していて歩行リハビリ中の神経症状の軽い脳卒中患者5人と健常者9人について、

健常者の歩行ビデオを30秒おきに見せながらのfMRIをトータル6分間撮影した。


次のようになった。

・動作観察中、脳卒中患者の左側の下頭頂小葉と左右の下前頭回の活動があきらかに高くなった。

・健常者では、左側の下頭頂小葉と下前頭回 中前頭回 上側頭葉および左右の中側頭回で活動が高くなった。

亜急性期の脳卒中患者でも動作観察によりミラーニューロンシステムが活性化することが確認できた、


というおはなし。

図:動作観察とミラーニューロンシステム


感想:

ミラーニューロンシステムが活性化したから脳卒中患者の歩行が改善したとは思わない。

なぜなら運動神経の経路にダメージがなければ、なにもしなくても勝手に治るものだから。↓
Stroke誌:下肢運動機能の比例回復則からわかること

2018年7月17日

動作観察刺激と優位脳半球の関係


Laterality of Poststroke Cortical Motor Activity during Action Observation Is Related to Hemispheric Dominance
2018  5月  アメリカ

脳卒中の脳機能イメージングの研究により、損傷脳半球の活動レベルの向上が機能の回復に重要であることがわかってきた。

しかし優位脳半球との関連についてはよくわかっていない。

そこで、動作観察刺激を与えたときの左右脳半球の活動をしらべ優位脳半球と活動の側方性との関連をしらべてみたそうな。


右利きで左脳半球が優位の脳卒中患者で

右脳損傷の12人と
左脳損傷の12人について、
健常者12人とを比較した。

動作観察刺激として左右それぞれの手をつかった動作ビデオを見せたときのfMRIを撮影し、左右脳半球の活動ボクセル数から側方性(laterality index)を求め関連を解析した。


次のことがわかった。

・右脳損傷のとき優位脳半球である左脳の活動が右脳よりもずっとおおきかった。

・この左脳優位状態は、左脳損傷の脳卒中でも同様であり健常者のそれと異なっていた。

動作観察刺激では脳卒中患者の脳活動は損傷脳側よりも優位脳側に偏っていた、


というおはなし。

図:側方性と左右脳損傷 動作観察

感想:

いまいちよくわからない。
左手の動作をみせても左脳にかたよる部位のある不思議ってことか。

2018年1月22日

動作観察訓練の効果


Action observation training to improve motor function recovery: a systematic review.
2018  1月  イタリア

ミラーニューロンシステムには他者の動作を見て それを自分のことのように脳内を活性化するはたらきがあり 90年代に発見された。

動作観察訓練(Action observation training)もミラーニューロンシステムで説明ができる。脳卒中などの中枢神経の損傷により手足が動かない患者に他人の動作をビデオ等で観察させることで脳の関連ネットワークを刺激し劣化を防ぎ、その後のリハビリを円滑にできると考えられている。

そこで動作観察訓練についてのこれまでの研究をまとめてみたそうな。


神経科や整形での動作観察訓練について、信頼性の高い研究を厳選してコクランツールでバイアスリスクを評価したところ、


次のことがわかった。

・20件のランダム化比較試験がみつかった。

・4つの研究で慢性期脳卒中の上肢機能の改善があり、亜急性期と急性期脳卒中の研究も1つずつあった。

・6つの研究で慢性期脳卒中の歩行改善効果があり そのうち3つでバランス能力の改善があった。

・パーキンソン病での日常生活動作および上下肢の自発的運動の改善効果もあった。

・脳性小児麻痺の子どもや術後の整形外科患者での改善効果も示されていた。

動作観察訓練は通常リハビリへのおまけとしては概ね効果的だった。さらにくわしい研究が期待される、


というおはなし。

図:動作観察訓練のランダム化比較試験

感想:

重症でなくても入院してしばらくのあいだは手足が絶望的にうごかない。そんなときにリハビリがんばっても自信をなくして落ち込むだけ。

そこでNetflixのアクション映画で動作観察をおすすめしたい。

2017年6月29日

ビデオを観て昼寝するだけのリハビリとは


Action Observation of Motor Skills Followed by Immediate Sleep Enhances the Motor Rehabilitation of Older Adults With Stroke.
2017  6月  イスラエル

運動動作の観察が脳卒中のリハビリに効果があるといわれている。

いっぽうでリハビリ訓練のあとに睡眠をはさむと運動学習が強化されることがわかっている。

この2つを組み合わせて実験してみたそうな。


脳卒中で利き手が麻痺した患者20人を2グループに分け、

電話操作を映した5分間のビデオを見せた直後に いっぽうのグループには90-120分間の睡眠をとってもらった。
これを4週間くりかえしたあと 上肢機能を評価して比較したところ、


次のようになった。

・両グループともに上肢機能が改善したが

・睡眠をとらせたグループの上肢機能スコアは明らかにすぐれていた。

脳卒中患者へ 動作観察の直後に睡眠の時間を追加したところ上肢機能の改善度がよりおおきくなった、


というおはなし。
図:リハビリのあとの睡眠

感想:

「指が動かないのは努力不足のせい。もっと頑張れ!」という暗黙のプレッシャーのなか なんと魅力的なエビデンスか、、
眠っている間にリハビリがすすむオフライン運動学習とは

2015年9月23日

患者同士をペアにして相手を観察させるとリハビリがはかどる、、


Dyad Training Protocol on Learning of Bimanual Cup Stacking in Individuals with Stroke: Effects of Observation Duration.
2015  9月  タイ

脳卒中患者をペアにして互いの動作を観察させる訓練方法がある。

この観察時間と訓練効果の関連を調べてみたそうな。


慢性期の軽症脳卒中患者12人をペリングして、さらに2グループに分けて、

両手でカップスタッキング訓練を行った。

ペアの一方がカップスタッキング中、もう一方はその動作を観察する。

実験グループでは、6分毎に交代して4セッション、
比較グループでは、1分毎に交代して24セッション行った。

2日目に両グループ同条件下で、カップスタッキングに要する時間および反応時間を測定 比較した。


次のことがわかった。

・初日の訓練で両グループともカップスタッキング完成時間を短縮できたが、

・実験グループの改善度は明らかに優れていた。

・2日目、実験グループのみが初日のタイムを更新できた。

・反応時間についても同様の傾向が見られた。


慢性脳卒中患者のペア訓練では1分間よりも6分間毎に交代させるほうが学習効果が高かった、


というおはなし。

写真:カップスタッキング


感想:

ミラーニューロンがどうのこうのという前置きがあったが、
実のところ1分間じゃ考える時間が少なすぎてちっとも上手くならない、ってことでもあるみたい。

むしろペアの相手を異性にしたときの効果を実験してほしかった。

2015年2月3日

運動観察が慢性期の脳卒中上肢麻痺に効くことが判明


Does Action Observation Training With Immediate Physical Practice Improve Hemiparetic Upper-Limb Function in Chronic Stroke?
2015  1月  オーストラリア

運動観察はミラーニューロンネットワークを介して運動システムへの準備を促すという。

運動観察と理学療法を組み合わせたときの上肢機能の改善効果を調べてみたそうな。


脳卒中の慢性期で片麻痺の14人について、

*運動観察グループ
*リラクゼーション(比較)グループ

に分けた。

運動観察グループでは 30秒間の上肢運動ビデオを観せた直後に 同内容の理学療法訓練を行った。

2週間つづけた結果、


次のようになった。

・両グループ共に上肢運動機能および上肢使用の自己認識度が改善した。

・運動観察グループでの改善度はリラクゼーショングループのそれを大きく上回った。

・被験者は訓練前の運動ビデオを高評価した。


理学療法に運動観察を加えるとより効果的である。脳卒中の慢性期であっても簡単に成果を出せるかも、


というおはなし。
ビデオ観察


感想:

事前にリハーサルビデオを見せたら仕事がはかどった、ってだけの話にみえるけど 「ミラーニューロン」って単語をひとつはさむだけでアカデミックな印象になるよね。

2014年11月28日

動作観察とイメージ訓練を連続するとより効果的なのか


Combined action observation and imagery facilitates corticospinal excitability
2014  11月  イギリス

脳卒中のリハビリに用いられる動作観察療法とイメージ訓練法は脳の似たような場所を活性化する。
通常これらの方法は別々のものとして扱われる。
そこで、一緒にやってみたときの効果を調べてみたそうな。


19人の健常者を対象に、人差し指を開く動作を訓練させた。

以下の各々の状況下で訓練を行った。

*動作ビデオを観たあとに指示に従ってイメージ訓練をする
*動作ビデオを観るのみ
*イメージ訓練のみ
*比較のための状況

訓練ののち、TMSを使って脳皮質から人差し指および小指筋肉への運動誘発電位を測定した。


次のことがわかった。

・動作観察とイメージ訓練を組み合わせた状況下で運動誘発電位が最も大きかった。

・この効果は人差し指の筋肉についてのみ現れた。


動作観察やイメージ訓練は、個々に行うよりも組み合わせたほうがより効果的であろう、


というおはなし。

人差し指のうごき


感想:

ロッキーを観たあとにシュッシュッシュッってやるのは意味があるんだな。

2014年11月27日

ミラーセラピー風 動作観察療法をやってみた


A Mirror Therapy-Based Action Observation Protocol to Improve Motor Learning After Stroke.
2014  11月  オランダ

ミラーセラピーは脳卒中で麻痺した手のリハビリに役立つと言われている。
そこでミラーセラピーの考え方に基づいた動作観察療法を実験してみたそうな。


慢性期脳卒中患者37人について、麻痺手をすばやくを伸ばす動作の訓練を行った。

2グループに分けて、
*一方には健常手をつかって手を伸ばす動作を記録し鏡像反転したビデオを観せた。
*もう一方のグループには風景の写真を見せた。

その後、動作速度を計測した結果、


次のようになった。

・動作に要した時間がビデオグループで18.3%、写真グループで9.1%短縮した。

・グループ間での実時間の差は平均0.14秒におよんだ。


ミラーセラピーに基づいた動作観察療法が脳卒中患者の手のリハビリに役立つことがわかった、


というおはなし。



感想:

鏡に映せば済むものをわざわざビデオに撮って反転させて上映する理由がよくわからなかった。

2014年7月1日

動作観察療法は利き手の方がよく効くのか?


Action observation therapy in the subacute phase promotes dexterity recovery in right-hemisphere stroke patients.
2014  5月  イタリア

動作観察をした患者は自らの利き手での動作を強くイメージする。

右利きの患者を集めた場合、左脳損傷(右片麻痺)のケースでこそ改善幅が大きくなるであろう、という仮説を検証してみたそうな。


右利きの亜急性期 脳卒中患者67人(左脳損傷30人)について、

上肢の動作観察療法あり、なしのグループに分け、

4週間継続、その効果を5ヶ月後までフォローした。


次のようになった。

・動作観察療法グループでの明らかな上肢機能改善効果があった。

・そのうち、特に右脳損傷患者(左片麻痺)での改善効果が大きかった。


予想に反して動作観察療法は、麻痺が利き手じゃないほうが効きますよ、


というおはなし。


感想:

ちょっと前の記事を思い出した。
動作観察療法が右脳損傷患者には効かないかもしれない理由

2014年5月25日

動作観察療法が右脳損傷患者には効かないかもしれない理由


Lateralization of Motor Cortex Excitability in Stroke Patients during Action Observation: A TMS Study.
2014  5月  イタリア
動作観察は運動野を活性化し、脳卒中患者のリハビリを促すと言われている。

損傷脳半球の左右の違いが影響するものかどうか調べてみたそうな。


左脳損傷の脳卒中患者5人、右脳損傷の5人について、物をつかむ動作のビデオを観せた。

ビデオ内容は小さな物をつまむ動作および大きなものを握る動作の2種類を用意した。

それぞれのビデオを観察中の健常側脳の一次運動野から手の筋肉2種(背側骨間筋、小指外転筋)への運動誘発電位を磁気刺激で測定した。


次のようになった。

・左脳損傷患者では、動作観察中の右側運動野の運動誘発電位に筋肉の種類ごとの変化が起きた。

・一方、右脳損傷患者では左側運動野の運動誘発電位に変化は見られなかった。


脳卒中患者への動作観察療法は、少なくとも左脳損傷患者については脳への影響を確認することができた、


というおはなし。
図:動作観察療法


感想:

脳の左右でこういう違いがでる理由の考察があった。

被験者は全員右利きで、右脳損傷だと利き手が使えるので生活上 当面差し迫ったニーズがないため、左側運動野が左手の面倒まで見る気をなくしてしまうんだとか。

そんな問題なのか?
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