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2017年8月18日

nature.com:脳卒中やったら電動歯ブラシ使え


Oral health-related quality of life in patients with stroke: a randomized clinical trial of oral hygiene care during outpatient rehabilitation.
2017  8月  香港

脳卒中になると運動や感覚、認知機能の低下を経験するいっぽう 健康関連QoLにも影響がでる。

特に口や顔面関係の障害(舌や唇の麻痺、唾液の減少など)による口腔に関連したQoLの低下はおおきいと考えられる。

これらを改善するべく脳卒中の外来患者で実験してみたそうな。


脳卒中患者94人について、

*通常の歯ブラシ+歯磨き粉 グループ
*電動歯ブラシ+薬用マウスリンス グループ

に分けて、3ヶ月間の口腔衛生指導のあとさらに3ヶ月間 健康関連QoLと口腔関連QoLを複数の指標でフォローしたところ、


次のようになった。

・3ヶ月後および6ヶ月後の両時点で 電動歯ブラシグループであきらかに健康関連QoLと口腔関連QoLのスコアがすぐれていた。

電動歯ブラシと薬用マウスリンスをつかった口腔衛生指導を脳卒中患者におこなったところ、従来の歯ブラシと歯磨き粉を用いる場合にくらべ主観的健康度は明らかに向上した、


というおはなし。
図:電動歯ブラシ

感想:

入院中 見舞客と会話してるときにあからさまに顔をそむけられたことがあった。よほど口が臭かったんだろう。しばらく歯を磨けない日がつづいたからね。

2017年1月25日

胃ろうが必要でない脳卒中患者のBMIは、、


Factors Predicting Recovery of Oral Intake in Stroke Survivors with Dysphagia in a Convalescent Rehabilitation Ward.
2017  1月  日本

脳卒中のあとの嚥下障害は27-64%の患者にみられ、半数は2週間以内に回復する。胃ろうや経鼻チューブなどの対策はいずれも一長一短であり避けれるものなら避けたい。

そこで経口摂取が勝手に復活する患者の特徴をしらべてみたそうな。


2009-2015に脳卒中で嚥下障害になった患者のうち
リハビリ病院へ転院するまでに経口摂取が可能になった患者とそうでないグループとにわけ特徴を比較したところ、


次のことがわかった。

・経口摂取可能になった34人とそうでない38人の記録がみつかった。

・経口可能になったグループは年齢が若く、BMIが高く、発症から入院までが短かった。

・経口可能予測因子は、入院時の肥満度BMI、認知機能的自立度FIM、嚥下重症度DSSの3つであり、

・これら3つの変数からその後の経口摂取の可否を精度良く予測できた。

脳卒中で嚥下障害の患者のうち、BMI、 FIM、DSSが高い者は退院までに経口摂取が可能になった。これら患者への胃ろう造設を避けることができるだろう、


というおはなし。

図:経口摂取可能とBMI

感想:

このブログはじめてから、痩せてることが善とするはなしをきいたことがないわ。

2016年5月17日

嚥下障害に咽頭電気刺激はほんとうに効くのか


Pharyngeal Electrical Stimulation for Treatment of Dysphagia in Subacute Stroke
2016  5月  イギリス

脳卒中後の嚥下障害は予後の悪化につながる いっぽうで治療法は限られる。

咽頭電気刺激はこれまで3つのランダム化比較試験で有効であるとされている。
ほんとうのところはどうか、確かめてみたそうな。


脳卒中で嚥下障害の患者162人(平均年齢74、脳梗塞89%)について1回10分間の咽頭電気刺激治療を3日間行い、2、6、12週間後に改善度を評価した。
偽刺激グループも設けて比較した。


次のことがわかった。

・2週間後、誤嚥スケールは両グループで差がなかった。

・6、12週間後の嚥下能力、症状ともにグループ間の差はなかった。

・有害事象はなかった。

脳卒中で嚥下障害の患者への咽頭電気刺激は安全ではあるものの、改善効果はまったく認められなかった、


というおはなし。



感想:

これ↓思い出した。
嚥下リハビリにバイタルスティムセラピーはいかが

2016年2月13日

嚥下障害のある脳卒中患者の最近


Dysphagia in Acute Stroke: Incidence, Burden and Impact on Clinical Outcome.
2016  2月  スイス

脳卒中後の嚥下障害の予後について最近の状況を調べてみたそうな。


脳卒中センターで治療を受けた患者570人について、嚥下障害の有無と肺炎、入院日数、退院先、3ヶ月後の死亡率を調査したところ、


次のことがわかった。

・全体の20.7%が嚥下障害になった。

・そのうち50.9%は退院時までに嚥下障害が治らなかった。

・嚥下障害の30.5%は重度のため経鼻栄養が必要だった。

・梗塞の位置よりも脳卒中の重症度の方が嚥下障害に関連していた。

・嚥下障害があると、ない場合よりも肺炎に罹りやすく(23.1% vs. 1.1%)、

・自宅へ退院できる割合も少なかった(19.5% vs. 63.7%)。

・また 死亡する割合も多かった( 13.6% vs. 1.6%)。

脳卒中の嚥下障害はいまもなお患者の多くに大きな影響を及ぼしていた、


というおはなし。
図:嚥下障害の有無
感想:

意外と多いのね。

2015年5月22日

言語療法のあと嚥下障害が改善した


Analysis of the level of Dysphagia, anxiety, and nutritional status before and after speech therapy in patients with stroke.
2015  4月  ブラジル

言語療法前後での嚥下障害の程度の変化を調べてみたそうな。


平均年齢65、12人の脳卒中患者について言語療法を15セッション行った。この前後で嚥下障害、不安レベル、栄養状態を測定したところ、


次のようになった。

・言語療法前、33.3%が軽中等度の嚥下障害で、88.2%は食事を経口摂取していなかった。

・47.1%は栄養失調で、

・35.3%は軽度の不安レベルにあった。

・言語療法後、33.3%が軽度の嚥下障害、

・16.7%が栄養失調、

・50%は最低スコアの不安レベルにあった。


言語療法の後、嚥下障害のレベルが有意に改善した。不安や栄養状態も改善の傾向にあった、


というおはなし。

言語療法


感想:

治療の基本となっているためか、言語療法なしの対照実験がない。

嚥下障害ものは共通体験がないのでいまいち想像と関心が及ばない。

2014年9月19日

胃瘻からすぐに復帰できる脳卒中患者の特徴が明らかに


Predictors of recovery of functional swallow after gastrostomy tube placement for Dysphagia in stroke patients after inpatient rehabilitation: a pilot study.
2014  8月  アメリカ

胃瘻増設から早くに回復できた脳卒中患者の特徴を調べてみたそうな。


2008-2012に脳梗塞または脳出血で入院し、
嚥下障害のため胃瘻を増設され その後リハビリ部門に移された患者のうち、

退院までに胃瘻が必要で無くなった者とそうでなかった者との医療記録を比較したところ、


次のことがわかった。

・条件に適合する患者は胃瘻増設者の3分の1にあたる32人いた。(残り2/3は介護施設へ直行)

・胃瘻をやめられなかった患者の年齢は非常に高かった。(73 vs. 54)

・脳出血患者のほうが嚥下機能がやや回復しやすかった。(80% vs. 47%)

・左脳損傷患者は嚥下機能回復が非常に良かった 。


年齢が若く左脳損傷の脳卒中患者は、胃瘻増設となっても嚥下機能は早くに回復するであろう、


というおはなし。

胃瘻

感想:

初耳、右脳には嚥下に必要な なにか重大な機能が隠されているのではないか?

2013年11月23日

3ヶ月後、経口摂取できる患者の割合と傾向


Temporal trends in oral intake ability 3 months after acute ischaemic stroke: Analysis of a single-centre database from 2003 to 2011.
2013  11月  日本

脳卒中の3ヶ月後に経口摂取できる者の割合と この9年間の傾向について調べてみたそうな。


2003-2011に済生会熊本病院に入院した脳梗塞患者の医療データを解析した。
ただし もともと状態の悪かった者や亡くなった者のデータは除外した。


次のようになった。

・2913人の患者のうち、発症3ヶ月時点で経口摂取できた者の割合は92%だった。

・この割合は調査期間を通して著しい増加傾向にあった。

・この傾向は年齢、性別、他のリスク要因に関わらず顕著だった。


この10年ほどで、脳梗塞患者が発症3ヶ月後に経口摂取出来ている割合は大きく増加した、


というおはなし。

図:経口摂取の割合傾向

2013年3月14日

嚥下障害患者の咳が弱い意外な理由


Differences in the Peak Cough Flow among Stroke Patients With and Without Dysphagia.
2013  3月  日本



咳は気道をクリアにするための防御反応であり、しっかり咳ができる嚥下障害患者は誤嚥しにくい。

脳卒中患者が咳をしたときの最大呼気流量が嚥下障害の有無でどう変わるのか調べてみたそうな。


肺活量計を使って、嚥下障害の脳卒中患者10人、嚥下障害なしの脳卒中患者20人と10人の健常人について咳の最大呼気流量を測定、比較した。

次のようになった。


・嚥下障害なし脳卒中患者の咳の最大呼気流量は毎分297リットルだった。

・健常人では462リットル、

・嚥下障害があると、160リットルだった。

・また、嚥下障害があると肺活量、予備吸気量ともに健常人よりも低かった。

・予備吸気量と咳の最大呼気流量との関連が強かった。




脳卒中で嚥下障害の患者がしっかりと咳をできるかどうかは

肺機能、特に予備吸気量にかかっていることがわかった



というおはなし。
写真:スパイロメーター



感想:

なぜ肺機能が弱って見えるのか?


予備吸気量:安静時吸息の終了からさらに最大努力により追加吸入しうる空気の容積

2013年2月19日

【本邦初】経頭蓋直流電気刺激を用いた嚥下障害治療


Transcranial Direct Current Stimulation Improves Swallowing Function in Stroke Patients.
2013  2月  日本


非侵襲的な脳刺激法で嚥下障害の改善を試みたそうな。



20人の脳卒中嚥下障害患者について、

損傷側の脳の運動野付近に乾電池のプラス極を

20分間貼り付ける治療(tDCS)を10日間行った。


通常の嚥下訓練も行い、比較のため偽の刺激を与えるグループも作った。


治療前、直後、1ヶ月後の嚥下能力を評価した。



次のようになった。

・電気刺激グループでは治療直後に嚥下障害スコアが1.4ポイント、1か月後には2.8ポイント改善した。

・偽刺激グループでは直後に0.5ポイント、1か月後に1.2ポイント改善した。





脳卒中で損傷した脳の側にプラス電極を貼り付けるtDCS治療を行うと、

嚥下障害が大きく改善されることがわかった



というおはなし。
図:tDCSの嚥下障害 治療

感想:

tDCSはあまり信用していなかった。
嚥下障害患者の頭に乾電池のプラス極を貼ってみた

でも ちょっと前のGVSの記事を知って、
前庭感覚電気刺激で半側空間無視をやっつけろ!

ひょっとして…

と思うようになった。

2012年10月21日

脳卒中患者への胃瘻(いろう)ってどうなのよ?


Long-term nasogastric tube feeding in elderly stroke patients - an assessment of nutritional adequacy and attitudes to gastrostomy feeding in asians.
2012  10月  マレーシア




嚥下障害のある脳卒中患者には、

経鼻栄養よりも胃瘻栄養のほうが長期的には優れている、とされている。


でもアジアでは胃瘻栄養はあまり普及していない。


経鼻栄養と胃瘻栄養の問題点を調べてみた。




高齢の脳卒中患者(70名の経鼻栄養患者と 70名の経口摂取患者)

について、長期的な栄養状態を調べ、

並行して 治療に携わる関係者への面談を行った。





次のようになった。


・経鼻栄養グループは上腕周囲経が著しく小さく、栄養状態が非常に悪かった。


・経鼻栄養グループの多くで、管が取れたり、食べ物が気管に入ったり、

傷がついたりなどの問題が起きた。


・現場医療関係者の約半数のみが胃瘻栄養に積極的だった。


・神経学者的には胃瘻栄養がベストである、との考えだった。


・介護する側としては "必要な情報の欠如" が胃瘻栄養をためらう理由の大半だった。







高齢脳卒中患者への長期に及ぶ経鼻栄養には問題が多すぎる。

一方、胃瘻栄養が進まない理由は、

現場医療関係者が乗り気でないためであることがわかった



というおはなし。







感想:

胃瘻問題はネガティブな印象ばかりで、ほとんど考えたことがなかった。


この↓記事を思い出した。

脳梗塞後、胃ろうが必要でない患者の特徴



2012年10月2日

【鍼治療】脳卒中 嚥下障害に効くのか?本当に


A meta-analysis of the efficacy of acupuncture in treating dysphagia in patients with a stroke.
2012  9月  中国




脳卒中嚥下障害の鍼治療効果について調べてみたそうな。




世界中の論文データベースから関連する過去の研究を抽出し、

データを再解析したところ、

次のようになった。


・72件の研究、3208人の鍼治療患者と

2926人の鍼治療なし患者のデータを厳選抽出した。


・多くは研究精度を高めるための工夫について具体的な記述が無かった。


・また、鍼治療は非常に効果があった、とする研究がほとんどだった。


・しかし研究の質は低く、一般の嚥下障害患者に

鍼治療を勧められるレベルではなかった。







脳卒中で嚥下障害になった患者への鍼治療は

効果があるのかもしれないが、

まだまだ詳しい研究が必要であることがわかった



というおはなし。

2012年1月7日

脳梗塞後、胃ろうが必要でない患者の特徴


Oral intake 6 months after acute ischemic stroke.
2012  1月  日本




急性期脳梗塞患者に胃ろうを設ける

基準は明らかではない。



経口摂取ができるようになる患者の

特徴を調べてみたそうな。



急性期脳梗塞患者525人について

アンケートで追跡調査を行い、

発症から6ヶ月以内に経口摂取が

可能になった患者とそうでない患者

を比較した。





その結果、

・92%の患者が経口摂取ができるようになっていた。

・発症前に自立した生活ができていて、

・入院後10日間にその病状が改善傾向にある患者は、

・経口摂取ができるようになる可能性が高い

ことがわかった、


というおはなし。


写真:胃瘻

2011年11月7日

嚥下障害は脳梗塞の2割で起こり、多くは重症ではなく、勝手に治る


Swallowing disorders after ischemicstroke.
2011  10月  ブラジル



脳梗塞後の嚥下障害について調べたそうな。


過去の患者記録を調べて、

脳梗塞で入院が必要になった患者のうち、

以前に関連する病気で入院したことの無い者

596人を分析対象とした。



患者の特徴は、

50.5%が男性、49.5%が女性、平均年齢65.3歳、

79.4%が高血圧、36.7%が糖尿病、42.7%が喫煙、13.3%が死亡



そのうち、

・嚥下障害は19.6%に見られ、

91.5%は中程度、8.5%は重症だった。

87.1%は2年以内に勝手に治っていた。

・脳幹部の梗塞が6.8%あった。







嚥下障害は脳梗塞患者のおよそ2割に見られ、

そのほとんどは中程度の症状で、

高齢、糖尿病、脳幹部の梗塞などが危険要因と考えられた、


というおはなし。


写真:嚥下の道

2011年7月22日

嚥下障害があると自宅で暮らすのはキツイ


Influence of Dysphagia on short-term outcome in patients with acute stroke.
2011 7月  日本



脳卒中後の嚥下障害の有無が退院後の行き先とどう関連するかを調べたそうな。



409人の脳卒中患者について、

その退院時点で、

・140人は自宅に帰った。

・250人はリハビリ専門の別の病院に移った。

・12人は死亡した。

・205人は通常の食事が摂れるようになり、

・96人は嚥下障害のままで栄養チューブを使わざるを得なかった。

・自宅に帰ることのできた140人のうち127人は通常の食事ができた。

・嚥下障害専用食や経腸栄養の必要な患者の多くは自宅に帰ることができなかった。

・自宅に帰ることのできた患者の自立度はそれ以外の患者に比べ高かった。




嚥下障害の有無は自宅に戻ることが出来るかどうか

を決める重要なポイントである、


というおはなし。

2011年2月28日

嚥下リハビリにバイタルスティムセラピーはいかが


Treatment of post-stroke dysphagia by vitalstim therapy coupled with conventional swallowing training.
2011 2月 中国



脳卒中後の嚥下障害には、

従来の飲み込みリハビリに加えて

vitalstim therapyバイタルスティムセラピー
を組み合わせることでその効果がより大きく
なることがわかった、 という内容。


vitalstim therapy
喉に電極を貼って電流刺激を与える治療法。




低周波治療器となにが違うのか…?

2010年6月6日

嚥下障害には冷えた酢の物がおすすめ


The influence of sour taste and cold temperature in pharyngeal transit duration in patients with stroke.
5月


脳卒中後の嚥下障害のある患者で、
飲み込み速度がアップする味付けを調べたところ、
酸味があって冷えたものがダントツで嚥下スピードが速かったそうな。



酸っぱすぎるとむせるので要注意。

2010年2月22日

ミュージックイントネーションセラピー



脳卒中の後遺症、失われた言語力を歌で引き出す

Singing helps stroke patients recover speech--study



脳卒中で言語に障害をもった患者に、
歌にあわせて話すよう訓練すると うまく言葉にすることができるようなるんだとか。
MIT:ミュージックイントネーションセラピーと言うそうな。


これって、
要するに歌って覚えるなんとか ってやつと一緒だな、と思った。



ほかにどんなものがあるだろう と思い、

グーグルで "歌って覚える" で検索したら、
高頻度に検索されるキーワードが以下のように表示された。

sing.png


歌って覚える英単語 はありがちだけど、
歌って覚える般若心経とか、歌って覚える縦列駐車とか、 もうわけがわかんない。




そう言えば
リハビリ病院に入院している時に、食事前に、お年寄りがデイルームに集められて、
大声で、かぁ~らぁ~すぅ~ なぜなくのぉ~  と
童謡 七つの子 を歌わされていた。


嚥下を円滑にする効果がある、  らしい。




ミュージックイントネーションセラピー  

・・・
あり だと思います。

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