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2017年6月9日

半側空間無視と失語症にも比例回復則はアリ?


Principles of proportional recovery after stroke generalize to neglect and aphasia.
2017  6月  スイス

脳卒中患者の運動機能は、低下したぶんの70%がおよそ3-6ヶ月間で回復するグループとほとんど回復しないグループに別れる。これを比例回復則とよぶ。

運動機能にみられる比例回復則が半側空間無視や失語症にもあらわれるとする報告があるので確かめてみたそうな。


脳卒中で半側空間無視の患者35人と失語症の患者14人について、3週間後と3ヶ月時点での機能評価を行い回復度を比較したところ、


次のことがわかった。
・患者の回復度は良好と不良の2グループにはっきりと分かれた。

・半側空間無視の30人と失語症の10人は低下した機能ぶんの71%が回復した。

・残りの計9人の回復ぶんは25%未満だった。

脳卒中患者の半側空間無視や失語症にも 運動機能の回復にみられた比例関係と2分化が確認できた。運動機能と認知機能の回復には共通の可塑的プロセスがあるのではないか、、


というおはなし。
図:脳卒中半側空間無視の比例回復則

感想:

「治る人はすぐ治るし、治らない人は治らない」
言ってしまっては身も蓋もないテーマを語れるようになったのはおおきな進歩だとおもう。
下肢運動機能の比例回復則からわかること

2017年3月6日

ランセット誌:慢性の失語症でも3週間の集中訓練で治る


Intensive speech and language therapy in patients with chronic aphasia after stroke: a randomised, open-label, blinded-endpoint, controlled trial in a health-care setting.
2017  2月  ドイツ

脳卒中で失語症になり 6ヶ月以上つづいている慢性期失語の患者は脳卒中全体の20%ほどいる。彼らへの集中的な言語聴覚療法は効果的であるとされながらもサンプル数が少なくエビデンスの質は低かった。

そこで慢性期失語症への集中的な言語聴覚療法の効果を大規模にしらべてみたそうな。


19のリハビリ施設から脳卒中で慢性失語の患者158人をえらび2グループに分けた。

言語聴覚療法は週10時間x3週間の訓練をおこなった。

いっぽうのグループへは訓練の開始を3週間遅らせた。

訓練直後、さらに6ヶ月後もフォローして比べたところ、



次のようになった。

・訓練直後、言語コミュニケーション能力が著しく改善した。まだ訓練を受けていないグループでは変化はなかった。

・6ヶ月後、両グループで同様の改善効果が持続していた。

・この効果は 脳卒中の種類や失語の種類、重症度に依らなかった。

脳卒中で慢性期失語症の患者への3週間の集中的な言語聴覚療法は、言語コミュニケーション能力を明らかに向上させる効果がある、


というおはなし。
図:言語聴覚療法の集中訓練効果

感想:

STはできる子。なのにPTOTは、、、
JAMA誌:課題指向型訓練 やる意味ない

ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない

2016年11月19日

メロディックイントネーションは慢性期の失語に効かない


Melodic Intonation Therapy in Chronic Aphasia: Evidence from a Pilot Randomized Controlled Trial.
2016  11月  オランダ

メロディック・イントネーション・セラピー(MIT)はメロディやリズムに合わせて発話を促す訓練法で、非流暢性の失語症患者に効果的であると考えられている。

しかしランダム化比較試験(RCT)はほとんど行われていない。

そこでMITのRCTを慢性期脳卒中患者で試してみたそうな。


脳卒中の発症から1年以上の失語症患者をMITあり10人、MITなし7人の2グループに分け6週間訓練をおこなった。

訓練終了から6週間後までフォローしたところ、


次のようになった。

・MITにより訓練内容の反復発話能力は明らかに改善した。

・しかし効果は持続しなかった。

・過去におこなった亜急性期患者を対象にした同条件の実験結果にはまったく及ばない限定的な効果しか得られなかった。

慢性期脳卒中患者へのメロディック・イントネーション・セラピーは亜急性期の患者に比べ効果が限定的だった、


というおはなし。

図:メロディックイントネーションセラピーの効果

感想:

これ↓思い出した。
メロディック・イントネーション・セラピーに音の高さ変化は必要か

メロディック・イントネーション・セラピーで脳の量が増えた

2016年10月8日

ところで 言語聴覚療法はやる意味あるの?


Speech and Language Therapy for Aphasia After Stroke
2016  10月  イギリス  

言語聴覚療法(SLT)は言語コミュニケーション能力の改善を目的とし 多くの手法や考え方がある。

そこで 脳卒中失語症患者へのSLTの効果について検証してみたそうな。


関係する過去の研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・SLTなしと比較した27の研究(n=1620)、および手法を比較した38の研究(n=1242)がみつかった。

・会話理解、発話、読解、筆記のすべてでSLTは有益で、

・あまり重症でない患者にはSLTの集中訓練が明らかに効果的だった。

脳卒中失語患者への言語聴覚療法は言語コミュニケーション能力の改善に有益で、特に集中訓練が効果的だった、


というおはなし。

図:失語症への言語聴覚療法の効果

感想:

てっきり言語聴覚療法にはエビデンスが充分にあって、この種の検証はいまさら必要ないと思ってた。

これ↓思い出した。
ランセット誌:慢性の失語症でも3週間の集中訓練で治る

失語症訓練は一気にやったほうが効果的... ?

2016年8月5日

脳卒中患者になぞなぞやらせてみた


Ability to solve riddles in patients with speech and language impairments after stroke.
2016  4月  ボスニアヘルツェゴビナ

なぞなぞを解くためには複雑な言語構造を解析する能力が要求される。

そこで、脳卒中患者のなぞなぞを解く能力について実験してみたそうな。


平均年齢69、発症後50日前後の脳卒中患者88人になぞなぞ10問を出し90秒以内に答えさせた。

正答率と言語障害の有無、脳の損傷位置、片麻痺の左右との関連を解析したところ、


次のようになった。

・左側麻痺患者45人の正答率は57%で そのうち7人が言語障害だった。

・右側麻痺患者42人の正答率は37%で そのうち27人が言語障害だった。

・言語障害者の正答率は27%で、

・非言語障害者の正答率は60% だった。

・シルビウス裂周囲の特にウェルニッケ野に病巣があると正答率が低かった。

脳卒中で言語障害のある患者のなぞなぞ正答率は低かった。特に左脳のシルビウス裂周囲に病巣のある患者で顕著だった、


というおはなし。

図:脳卒中言語障害者のなぞなぞ正答率

感想:

言語障害(SLD)あるともっとダメダメかと思ってたけど、意外にガンバってる人おおい。

2016年7月15日

脳卒中の失語症を予測するコネクトームマッピングとは


Multivariate Connectome-Based Symptom Mapping in Post-Stroke Patients: Networks Supporting Language and Speech.
2016  6月  アメリカ

言語処理ネットワークは脳にひろくまたがっているため脳損傷の位置を確認しただけではどのような言語障害が現れるのか予想しにくい。

そこで 脳にひろがる領野の接続状態を表す地図 いわゆるコネクトームを作成して実際の患者の状態との関係を調べてみたそうな。


左脳損傷の脳卒中患者90人について脳の解剖情報、壊死した組織、拡散テンソルを表す画像 を撮影し、機械学習アルゴリズムも用いてコネクトームマッピングを行った。

言語機能(流暢さ、理解、反復、命名能力)を調べ対応させたところ、


次のことがわかった。

・コネクトーム画像から得られた失語症状予測は、通常のMRI検査の結果とよく一致していた。

・特に流暢さの点で頭頂領域が重要そうであることがコネクトーム画像でわかった。

コネクトームマッピングが従来の画像診断に相補的な役割を担えるようになるかもしれない、


というおはなし。

図:コネクトームマッピング

感想:

この研究があちこちのニュースサイトで紹介されていたので関心をもった。

拡散テンソルイメージングは白質繊維の間隙にある水分子の動きやすさの方向を可視化したもので 神経シグナルの流れを追ったものではない。
だから解剖をよく知る者にとっては新たに得る情報はほとんどない。もう15年以上まえからあるが 綺麗なグラフィックス以外に役立つところを見たことがない。

しかし同じコネクトものでも安静時fMRIの Functinal Connectivity解析はまったく別で、とても期待している。

2016年2月11日

交差性失語になったバイリンガルの男性


Recovery of language function in Korean-Japanese crossed bilingual aphasia following right basal ganglia hemorrhage.
2016  2月  韓国

右利き右脳損傷なのに言語に障害を持つことを「交叉性失語」という。

バイリンガルで交叉性失語になった事例があったそうな。


韓国語と日本語に堪能な47歳男性右利きが 右脳基底核に出血を起こし、失語症になった。

韓国語と日本語の回復過程を調べたところ、


次のようになった。

・1ヶ月後の失語指数は韓国語32 日本語51 で日本語の方が回復良好だった。

・脳機能MRIでは両言語ともに左脳の特に下前頭回の働きが活発だった。

・韓国語トレーニングを行って6ヶ月後、韓国語は明らかに改善したが、

・韓国語の改善効果が日本語にも現れることはなかった。

優位脳の皮質下の損傷がバイリンガル男性の一方の言語に影響した。その後 言語機能が左脳に統合されたのだろう、


というおはなし。
図:失語症

感想:

交叉性失語を初めて耳にしたので関心をもった。

2015年12月1日

失語症患者が「読みやすい!」と感じるフォント


Do particular design features assist people with aphasia to comprehend text? An exploratory study.
2015  11月  イギリス

失語症患者が理解しやすい文字、文章の特徴を調べてみたそうな。


9人の失語症患者について、読んで理解がしやすい文章テキストのフォントの種類、大文字 小文字の区別、補助画像の有無を調べ解析したところ、


次のことがわかった。

・フォントは文字飾りのないサンセリフ(sans-serif)がセリフ(serif)よりも明らかに理解しやすく、

・大文字よりも小文字表記のほうが分かりやすかった。

・テキストが読みにくい場合、理解を助ける目的の1枚の画像はあまり効果的ではなかった。


失語症患者の文章理解は文字のフォント、大文字 小文字で影響を受けた。また、補助画像1枚では大して理解の助けにはならなかった、


というおはなし。


図:サンセリフフォント


感想:

毎回できるだけ写真や図をなにか1枚貼るように心がけているけど、あえて説明文は添えないようにしている。

わかったような気になってくれればいいと思うから。

2015年11月22日

ミラーニューロンに基づく失語症リハビリの方法とは


Mirror neuron system based therapy for aphasia rehabilitation.
2010  10月  中国

ミラーニューロンシステムの働きは運動と言語機能に関連している。そこで、ミラーニューロンシステムを刺激しながら言語訓練をしたときの失語症リハビリ効果を実験してみたそうな。


脳卒中で失語症の患者6人について、次の2種類の訓練を行った。

A: 手の動作ビデオを見ながら、対象物の名称を繰り返し答える。
B: 静止画をみながら、写っている物の名称を繰り返し答える。

これを1回30分間x毎日x1週間ずつ、ABAまたはBABの順で計3週間行った。

1週間毎に訓練成果を確認し、関連を解析した。

また、fMRI検査も行い脳の活動部位を比較した。


次のことがわかった。

・6人全ての患者でAの動作観察訓練あとに、言語機能テストのほとんどの側面でスコアが改善した。

・fMRIではAの動作観察訓練あとに、ミラーニューロンネットワークがより広く活動していた。


ミラーニューロンネットワークを利用した言語訓練法は、脳卒中の失語症リハビリに有効かも知れない、


というおはなし。

図:ミラーニューロンシステム


感想:

これほんとだとしたら、huluでアクション映画観ながらその実況を独り言しているだけで効果があるはず。

2015年11月12日

失語症の回復に右脳は邪魔なのか?それとも、、


・Right hemisphere grey matter structure and language outcomes in chronic left hemisphere stroke

・Righting a wrong? Right side of brain can compensate for post-stroke loss of speech
2015  11月  アメリカ

左脳損傷で失語症になった脳卒中患者は、右脳がその機能を代償することで回復すると考えられてきた。

しかし最近ではこの右脳の働きはむしろ左脳の言語機能の回復を妨げるのではないか とも言われている。

そこで、右脳の機能相当部位の体積変化と 失語からの回復との関連を調べてみたそうな。


左脳損傷で失語症の脳卒中経験者32人と健常者30人について脳の高分解能MRIデータを撮り 解析したところ、


次のことがわかった。

・失語の回復が良かったグループの右脳後方の灰白質(側頭頭頂皮質)の体積が、回復の良くなかったグループよりも大きかった。

・健常者と比較しても脳卒中経験者グループの右脳後方部位の灰白質体積は大きかった。

・確認のために 失語にならなかった別の左脳損傷経験者10人と比較したところ、失語経験者の当該部位の体積は大きかった。


左脳損傷で失語症になった脳卒中経験者の回復には 右脳後方の皮質が関わっていて、回復過程で肥大していったのではないだろうか、、


というおはなし。


図:側頭頭頂皮質反対側のこのあたり


感想:

脳の体積が増えるってイメージ湧きにくいけど、自分は左脳のどこかが大きくなってんのかな、、

2015年10月9日

感情的な言葉は失語症治療に有効か?


Comparison of emotional and non-emotional word repetitions in patients with aphasia.
2015  8月  イラン

失語症は左脳の損傷により起こる。一方、ダメージを受けていない右脳を刺激することで左脳の働きを促す考え方がある。

そこで 主に右脳が司ると考えられている「感情」を刺激する言葉を繰り返させることで、失語症治療がはかどるものか実験してみたそうな。


脳卒中で左脳損傷の失語症患者15人について、

*感情を刺激する言葉20個
*中性的な言葉20個

を用意して、各言葉を正確に言えるまで繰り返させ その回数を記録し 比較した。

感情を刺激する言葉にはポジティブな意味のものとネガティブなものを混ぜた。


次のようになった。

・平均繰り返し回数は、感情的な言葉で6.93回、中性的な言葉で7.10回、この差は統計学的有意なものではなかった。

・同様に、ポジティブまたはネガティブな意味を持つ感情的な言葉についても 繰り返し回数に有意な差は見られなかった。


発話の正確さに感情を刺激する言葉は影響しなかった。どうやら感情処理には右脳だけではなく左脳も関わっているようだ、


というおはなし。

図:感情的な言葉



感想:

たしかに右脳と感情のはなしはよく聞くんだけどね、、
生まれてすぐ脳卒中を経験した子供の感情表現力は

右脳卒中の患者は声に感情が乗らない

[コミュ障] 右脳損傷患者は会話から感情を読み取れないことが明らかに

右脳がやられた脳卒中患者は感情がおかしい

右脳を広くやられると喜びに鈍感になる?

2015年8月15日

脳卒中の言語障害はウェルニッケやブローカのせいではなかった!


Predominance of caudate nucleus lesions in acute ischaemic stroke patients with impairment in language and speech.
2015  8月  スウェーデン

これまで言語機能は脳皮質の限られた領域(ブローカ野、ウェルニッケ野)が支配していると考えられてきた。近年、言語プロセスは皮質下を含めたもっと複雑なシステムからなることが指摘されている。

そこで言語障害を持つ脳卒中患者の脳損傷位置を、先入観なく詳しく調べてみたそうな。


脳卒中で言語障害があり、脳の断層画像もある患者データ34人分を解析したところ、


次のことがわかった。

・言語機能を司ると考えられてきたウェルニッケ野またはブローカ野に損傷のある患者は4分1以下に過ぎなかった。

・もっとも多かった損傷箇所は、皮質下の左側尾状核および放射冠だった。


言語機能処理には皮質以上に大脳基底核の働きが重要であることがわかった、


というおはなし。
図:失語症の脳部位

尾状核 尾状核


感想:

じぶんは右の被殻出血だけど、言葉がでにくくなることが明らかに多くなった。

そのせいかわからないけど、言葉でものを考えなくなった気がする。

2015年6月26日

失語症訓練は一気にやったほうが効果的... ?


Intensive Versus Distributed Aphasia TherapyA Nonrandomized, Parallel-Group, Dosage-Controlled Study
2015  6月  オーストラリア

失語症患者への言語療法は集中的にやったほうがいいのか、それとも少しずつ長くやったほうが効果的なのか実験してみたそうな。


慢性期脳卒中で失語症の患者34人を次の2グループに分け、計48時間の言語療法プログラムを受けさせた。

*集中グループ:週に16時間x3週間 16人
*分散グループ:週に6時間x8週間 18人

訓練直後、1か月後の成果を比較したところ、


次のことがわかった。

・分散グループでボストンネーミング検査のスコアが有意に高かった。

・この効果は1ヶ月後も持続していた。

・両グループともにコミュニケーション能力、自信、QoLも同程度に改善していた。


失語症患者への集中訓練が流行っているが すこし考えなおしたほうがいいだろう、


というおはなし。

言語療法

感想:

そこは自宅に帰って タブレットアプリでひとり訓練かな。

2015年6月19日

自宅でできる失語症アプリの効果を脳卒中患者で実験してみた


Self-Delivered Speech Therapy Feasible for Aphasia in Stroke
2015  6月  イギリス

失語症の脳卒中患者への訓練にタブレットアプリを利用する臨床試験を始めたそうな。

欧州脳卒中会議で今週発表された内容。


・言語療法の成果は訓練量に依存する。

・その訓練を受けられる頻度は言語療法士の数とコストで著しく制限を受ける。

・タブレットアプリを利用することで患者だけで毎日自宅訓練できるようになる。

・その効果を調べるための臨床試験CATCH (Computerized Aphasia Therapy in CHronic stroke)が始まった。

・最初の試みとして3人の患者に4週間試したところ良好な結果を得たので次のステージに進む。

・ソフトウェアはTactus Therapy社の製品を使っている。



というおはなし。
言語療法タブレット


感想:

 『いまごろやってんのかよぉ~』と一瞬思ったけど、自分がスマホを持つようになって4年しか経っていないことを考えると充分に対応早いに違いない。

2015年5月24日

スピーチ・エントレインメントが有効な失語症の種類がわかった


Speech entrainment compensates for Broca's area damage.
2015  4月  アメリカ

スピーチ・エントレインメントはビデオ映像と音声を聴きながら発音を真似る訓練方法である。どういうタイプの失語症に有効なのか調べてみたそうな。


左脳損傷で慢性期の失語症患者44人について

1)自発的な発話
2)スピーチ・エントレインメントでの発話

を行い、単位時間当たりに発することのできる単語数で効果を測定したところ、


次のことがわかった。

・ブローカ失語の患者で発話できる語数が有意に増加した。

・他の種類の失語症患者ではこのような改善は見られなかった。

・下前頭回へのダメージのある患者で効果が期待できた。


スピーチ・エントレインメント訓練が有効なタイプの失語症がわかった、


というおはなし。




感想:

これ↓思い出した。
失語症が治るスピーチ・エントレインメントとは

2015年2月17日

脳卒中でタイピングできなくなった例


Dystypia after ischemic stroke: a disturbance of linguistic processing for Romaji (Romanized Japanese)?
2015  2月  日本

脳卒中がきっかけになってタイピングができなくなった例があったそうな。


・タッチタイピングのできる77歳女性が左脳の梗塞になった。

・一時的に読み書き障害に陥ったが概ねすぐに回復した。

・しかしローマ字の読み書き障害だけは回復しなかった。

・そのためか、タッチタイピングが再びできるようにはならなかった。


というおはなし。

ローマ字


感想:

自分の脳の異常に気がついたきっかけがタッチタイピングの連続ミスだった。その4時間後には入院してた。

いまだに左手指の触覚が非常に弱いので見ないとキーの位置がよくわからない。だからタッチタイピングはおあずけ中。

2015年2月4日

脳卒中でイングリッシュしか話せなくなった94歳中国人女性


Chinese woman wakes from coma after suffering stroke - but can only speak ENGLISH
2015  2月  イギリス


脳卒中の昏睡から目が覚めるとなぜか英語しか話せなくなっていた中国人女性のニュースレポート。

中国人女性
動画(48秒)へのリンク



あらすじ:

・中国人女性リウさん94歳は、30年前まで英語教師をしていたが退職してからずっと英語は使っていなかった。

・脳梗塞になり2週間の昏睡から目が覚めると英語しか話せなくなっていた。

・しかし母国語の中国語を聴きとることはできる。

・医師曰く 『中国語を話す機能を担う脳の部分が損傷したのだろう』、


というおはなし。


感想:

動画おもしろい。英語の質問に英語で答えるのは期待通りとして、中国語の問いかけに英語で返す様子がなんとも奇妙。ボケちゃっただけなのかな、、と思った。

2014年10月25日

失語症になったイラン人が入院4日目 さいしょに話した言葉は「メルシーボークー」


Unusual recovery of aphasia in a polyglot Iranian patient after ischemic stroke.
2014  10月  イラン

多言語を話せる人が脳卒中で失語症になり その後ユニークな回復をしたそうな。


・69歳イラン人男性が右半身の麻痺と全失語で入院した。検査の結果、左脳損傷の脳卒中と診断された。

・4日後、話し始めたがなぜかフランス語だった。

・1週間後もフランス語しか話さなかった。

・彼は発症前に、トルコ語、ペルシャ語、ドイツ語、フランス語が話せた。

・フランス語は1年前に習得した言語だった。

・1ヶ月後に退院した際はトルコ語、ペルシャ語も回復しつつあった。


多言語を話す失語症患者は先ず最近に学習した言語から回復するのではないか、、


というおはなし。

多言語話者


感想:

後年の言語学習は脳のまったく別の場所を使っているってことなんだよな。
はやくGoogle自動通訳を実現してほしい。

2014年3月17日

ウェルニッケ失語で異常な脳活動を発見


The anterior temporal lobes support residual comprehension in Wernicke's aphasia.
2014  3月  イギリス

ウェルニッケ失語患者の脳の働きを観察してみたそうな。


脳卒中でウェルニッケ失語の患者12人と同年齢の健常人12人について言語テスト中の脳の働きをMRIで観察したところ、


次のようになった。

・ウェルニッケ失語患者では健常人に比べ前側頭葉の働きが過剰なほどに活発だった。

・前側頭葉は意味概念を保存すると考えられている領域だった。

・この活動が助けになっているのかは不明だった。


言語の意味理解に障害を抱えるウェルニッケ失語患者は、意味概念を司る前側頭葉へのアクセスが通常よりも異常に高まっていることがわかった、


というおはなし。

写真:ウェルニッケ失語
ウェルニッケ失語の損傷域


感想:

次はrTMSでこの活動を抑えるんですね。

2014年1月11日

前庭機能熱刺激で失語症が治る


Caloric vestibular stimulation in aphasic syndrome.
2013  12月  イギリス

前庭機能熱刺激は脳幹検査に用いられるほか、言語に関連する脳の血流を高めるとも言われている。
そこで、前庭機能熱刺激の失語症への効果を調べてみたそうな。


左脳損傷で失語症の慢性期脳卒中患者3人について前庭機能熱刺激を4週間行った。

方法は、左脳を刺激するために右の耳穴に温度を変化させる事のできるプローブを挿入し、35℃~17℃のサイクルを20分間に8回行った。

次のようになった。

・3人中2人で命名課題での著しい改善効果がすぐに見られた。

・このうち1人は復唱能力も改善し、別のもう1人は単語識別能力が向上した。

・副作用は見られなかった。


前庭機能熱刺激で失語症が改善するかも知れないことがわかった、


というおはなし。


通常は冷水を注ぐらしい
写真:前庭熱刺激


感想:

よほど強力なプラシーボ効果があるのか、1人はついでに歩けるようになってしまったという。

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