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2017年9月29日

脳卒中の幹細胞治療 フェーズⅡの成果


Phase I/II randomized controlled trial of autologous bone marrow-derived mesenchymal stem cell therapy for chronic stroke.
2017  8月  香港

脳卒中で脳が損傷すると脳室壁で新たに神経細胞が産生されて損傷部位に移動することが知られている。しかしその細胞の多くは数週間で死滅し、定着するものはわずかである。

いっぽう細胞治療では患者自身の骨髄から採取した幹細胞を用いる方法がもっとも期待されている。

今回、発症後1年経った脳卒中患者への細胞治療の安全性と有効性(フェーズⅠ,Ⅱ)についてランダム化比較試験をおこなってみたそうな。


平均年齢52 脳内出血から1年、重度の障害の残る患者9人について自身の骨髄幹細胞を採取 増殖させたのち、5人に静脈注射した。残りの4人にはアルブミンを注射した。

1年間フォローしたところ、


次のようになった。

・幹細胞注入時に有害事象はなく、1年間であらたな腫瘍の形成もなかった。

・神経の再生と臨床症状の3つの指標(BI,FIM,GOS)の改善度は幹細胞注射グループであきらかにすぐれていた。

脳卒中患者自身の骨髄幹細胞の静脈注射はあんぜんで、慢性期で重度障害患者の神経機能の改善を期待させる効果があった


というおはなし。
図:幹細胞後の脳卒中回復度

感想:

技術的にむつかしいことのように思えないけど何年経っても安全性確認からまったく進歩しない。

華々しく報道されるバイオベンチャーの「画期的新薬」も よくみるとまったく同レベルだし、
なにか根っからの考え違いがあるんじゃないのかと疑いたくなる。

2017年2月17日

ミクログリアを味方にして慢性期脳梗塞を治療する方法


Microglia preconditioned by oxygen-glucose deprivation promote functional recovery in ischemic rats.
2017  2月  日本

中枢神経の5-20%を占めるミクログリア細胞は、周辺の神経を食べたり保護したりと 状況によりあいはんする働きをする。
急性期の脳梗塞ではミクログリアが脳保護的にはたらくことがわかっている。

こんかいミクログリアを脳虚血と同様の低酸素 低ブドウ糖環境にさらすことで脳保護の性質をもたせることに成功した。
これを慢性期の脳卒中に投与して治療効果をたしかめてみたそうな。


人為的に脳梗塞にして1週間後のネズミに、低酸素 低ブドウ糖処置をしたミクログリアを静脈注射した。


次のようになった、

・28日後、ネズミの運動機能が劇的に改善した。

・血管新生を促すいくつかのタンパク質が増加していた。

・梗塞周辺であらたな神経細胞の成長が確認できた。

低酸素 低ブドウ糖処置をしたミクログリアの注射療法は、非常に簡単で効果的な慢性期脳梗塞の細胞治療になりうる、


というおはなし。
図:

感想:

今朝、やたらニュースになっていて見つけた。シンプル ってだけで価値がある。

断食しながら厚めのマスクを着けて生活すれば同じにならないかな。

[断食]の検索結果

2017年1月2日

ラクナ梗塞はミューズ細胞で治る


Human Muse Cells Reconstruct Neuronal Circuitry in Subacute Lacunar Stroke Model
2016  12月  日本

ラクナ梗塞は脳梗塞の25%を占め、概ね予後は良好だが皮質脊髄路にかさなると重い障害が残る。

幹細胞治療が期待されているが胚性幹細胞やiPS細胞には外部から遺伝子を導入する手間や腫瘍化のリスクがある。
いっぽう骨髄に含まれる幹細胞のひとつミューズ細胞にはこれらの問題はない。

そこでミューズ細胞のラクナ梗塞治療を実験してみたそうな。


ネズミに人為的なラクナ梗塞をおこし 2週間後、人から採取したミューズ細胞を脳に注入した。


次のようになった。
・8週間後 移植したミューズ細胞の28%が脳に残り、神経に分化していた。

・ミューズ細胞の神経突起が運動皮質の神経と結合し対側の皮質脊髄路におよんでいた。

・ミューズ細胞の移植を受けたネズミのシリンダーテストの結果は明らかにすぐれており、人の細胞を殺すジフテリア毒素を入れるとその効果は消えた。

・人固有のDNA配列をもつ細胞は脳にのみ存在し他の臓器にはなく、腫瘍化の痕跡もなかった。

ラクナ梗塞の亜急性期に移植したミューズ細胞が神経に分化し運動機能が回復した。安全性も確認できた。はやく人で実験したい、


というおはなし。
図:Muse細胞 臓器別存在量

感想:

これで3回目かな↓。
ミューズ細胞を移植したら脳内出血が劇的によくなった

ミューズ細胞 >iPS !? 脳梗塞が走りだす最新細胞治療とは

2016年11月9日

ミューズ細胞を移植したら脳内出血が劇的によくなった


Neuro-regeneration therapy using human Muse cells is highly effective in a mouse intracerebral hemorrhage model.
2016  11月  日本

脳内出血で壊死した脳組織の治療に幹細胞治療がきたいされている。

これには胚性幹細胞やiPS細胞などの方法があるが 外部から遺伝子を導入する手間や腫瘍化のリスクがある。

いっぽう骨髄に含まれる幹細胞のひとつミューズ細胞にはこれらの問題はない。
そこでミューズ細胞の脳内出血治療効果を実験してみたそうな。


脳の被殻に血液を注入して脳内出血状態にした免疫のないネズミの脳に5日後 人から採集したミューズ細胞を注入した。

非ミューズの間葉系幹細胞と生理食塩水のみのグループも作成して比較した。


次のようになった。

・ミューズグループで水迷路スコアが劇的に向上し 運動機能も他の2グループに比べ明らかに改善した。

・移植細胞の生存率もミューズ細胞が有意に高く、神経細胞マーカーの反応も大きかった。

脳内出血治療にミューズ細胞を使用したところ 細胞は定着して神経細胞に分化し機能回復がもたらされた、


というおはなし。

図:Muse細胞の脳内出血治療効果

感想:

iPS細胞をつかってミューズ細胞を作れば 諸方丸く収まるんじゃないかな。↓
ミューズ細胞 >iPS !? 脳梗塞が走りだす最新細胞治療とは

2016年10月12日

iPSを超えた 脳卒中に適した新たな細胞治療とは


Novel therapeutic transplantation of induced neural stem cells for stroke.
2016  10月  日本

iPS細胞を使って脳卒中治療するばあい 体細胞を多能性をもつ幹細胞に変化させたのち神経幹細胞に分化させるステップをとる。

いっぽう、誘導神経幹細胞(iNSC)では体細胞から直接に神経幹細胞を誘導することができる。誘導分化のステップが短くなるぶんタイムウィンドウの限られた脳卒中治療に向いている。また腫瘍形成のリスクがiPS細胞よりも小さいとかんがえられている。

その脳卒中治療効果を確かめるべく実験してみたそうな。


ネズミを人為的に脳虚血にした24時間後、脳の梗塞部位へiNSCを注入した。7日、28日、8ヶ月後の脳組織を調べたところ、


次のことがわかった。

・生存率が大幅に向上した。

・感覚運動機能が明らかに改善した。

・8ヶ月時点でも腫瘍形成は見られなかった。

iNSCによる脳卒中治療効果を確認できた。しかもガン化の心配が無いのでiPS細胞よりも適しているかも、


というおはなし。
図:iNSC細胞の分化

感想:

いつのまにかiNSCなんてものができていて驚いた。いいこと尽くめのようだけど なぜかまったく話題になっていない。

4年前のこれ↓のつづきみたいなんだよね。
iPS細胞で脳梗塞治療をしたらメッチャ大きな腫瘍ができちゃったゾ☆(ゝω・)v

2016年7月9日

NEJM誌:幹細胞ツアーに参加したら癌ができた


Glioproliferative Lesion of the Spinal Cord as a Complication of “Stem-Cell Tourism”
2016  6月  アメリカ

幹細胞治療ビジネスへの規制がほとんどない国がいくつもある。これらの国のクリニックを渡り歩き治療を受ける「幹細胞ツーリズム」により悪性腫瘍ができてしまった患者がいたそうな。


・66歳のある男性が脳梗塞の後遺症を治すべく、中国、アルゼンチン、メキシコを旅して幹細胞治療を受けた。

・その後 背中の痛みと両下肢の麻痺、尿失禁を起こすようになった。

・MRI検査の結果、胸部脊髄に腫瘍が見つかった。

・組織を採取してDNAも調べたところ 腫瘍は患者の細胞に由来したものではなく、幹細胞治療の結果と考えられた。

・しかもこれまで見つかった悪性腫瘍のどのタイプにも属さないものだった。

・放射線治療により背部の痛みと下肢の麻痺が改善し、腫瘍も小さくなった。

世界的にみると幹細胞治療の規制はユルユルなので、甘い言葉に誘われて臨床試験という名の生体実験に参加させられないよう注意してくださいね、


というおはなし。

写真:幹細胞ツーリズム

感想:

この分野 よほど金になるのか、もはやクリニックレベルではないよね。

2016年6月3日

慢性期 脳卒中の幹細胞治療 最新成果


Clinical Outcomes of Transplanted Modified Bone Marrow–Derived Mesenchymal Stem Cells in Stroke: A Phase 1/2a Study
2016  6月  アメリカ

スタンフォード大学が慢性期脳卒中の幹細胞治療で成果を挙げた、と発表したそうな。


発症から4年前後の患者379人から18人を選抜して、共通ドナーの骨髄由来の幹細胞を頭蓋に穴を開けて注入した。有害事象およびその効果を12ヶ月間フォローした結果、


次のことがわかった。

・全ての患者が何らかの有害事象を経験したが幹細胞由来と考えられるケースはなかった。

・16人は神経症状、運動機能の面でなんらかの改善を示していたが、

・生活自立度が変わるほどの改善は見られなかった。

今回の幹細胞治療は概ね安全で12ヶ月後には臨床的な改善効果を見ることができた、


というおはなし。
図:脳卒中


感想:

大学は有名だけど 選り抜いた被検者がたったの18人、しかもオープンラベル試験、結果も???にも関わらず多くのメディアでやたら大げさに(歩けない人が走りだしたなど)取り上げられていたので関心を持った。

どうやら日本のバイオベンチャーのマーケティング成果のようなんだよね、、、

2016年4月30日

幹細胞移植のあと磁気刺激したところ、、


Transcranial Magnetic Stimulation of Human Adult Stem Cells in the Mammalian Brain.
2016  3月  オーストラリア

脳卒中の細胞治療では移植した幹細胞の生存期間が重要になる。いっぽう磁気刺激TMSにより脳の神経成長を促す物質が増えたとの報告もある。

そこで、幹細胞移植後のTMSにより 移植した幹細胞が長生きするようになるものか 実験してみたそうな。


ネズミの脳にヒト由来の歯髄幹細胞60万個を移植した。

TMSは0.2Hz、1回15分、1日おきに2週間行った。
コイルを90度傾けて偽刺激とした。


次のようになった。

・TMSグループでは移植した幹細胞が激減しており、

・移植した部分からほとんど拡がりを見せていなかった。

・さらに細胞死を促す酵素が多くみつかった。

磁気刺激TMSにより 移植した幹細胞にとって好ましくない環境が作られてしまったようである。TMSの別の条件も試してみたい、


というおはなし。

図:ネズミに磁気刺激

感想:

TMSは効果的 って話ばかり聞かされてきたので、かえって新鮮で好感をもった。

2016年2月26日

脳梗塞の幹細胞治療 MultiStemセラピーの実力は


Stroke patients show higher recovery in MultiStem therapy studied at UH Case Med Center
2016  2月  アメリカ
アサーシス社(Athersys)が開発した脳梗塞患者への幹細胞治療法 :MultiStemセラピー の臨床試験の成果が明らかになったそうな。

先週の国際脳卒中会議での報告。


アメリカ、イギリスの大学病院で脳梗塞患者126人(MultiStem65人,偽薬61人)を対象とした。

MultiStemは一人の骨髄から作られた多能性成体前駆細胞を基にした薬剤である。


次のようになった。

・発症から1年後 ほぼ元のレベルに回復した患者はMultiStemグループで23.1%、偽薬グループでは8.2%だった。

・MultiStemを36時間以内に投与されていた患者は特に回復が良かった。

・MultiStemが有効な時間は発症から36時間あり tPAのそれよりはるかに長かった。

・MultiStemは局所的な炎症反応を低下させ脳の神経細胞を保護すると考えられた。


というおはなし。



この臨床試験の過去のニュース映像


感想:

少なくとも日本で野放しになっているクリニックごとのオリジナル幹細胞治療よりは数段あんしんできるのではないかな。

ちなみにアサーシスはこの薬の日本での販売で昨年 中外製薬と独占契約をむすんだのに 年明け早々にバイオベンチャーのヘリオスに変更している。どういうこと?

2015年10月8日

ミューズ細胞 >iPS !? 脳梗塞が走りだす最新細胞治療とは


Transplantation of Unique Subpopulation of Fibroblasts, Muse Cells, Ameliorates Experimental Stroke Possibly Via Robust Neuronal Differentiation.
2015  9月  日本

ミューズ細胞は生体に存在していて およそどんな細胞にも変化することのできる幹細胞である。遺伝子操作を伴わないので腫瘍になる心配がなく、損傷した組織を自動的に修復してしまう能力も持つ。東北大学の研究チームが発見した

ミューズ細胞の働きをネズミで確かめてみたそうな。

人から採取したミューズ細胞3万個を 人為的に脳梗塞にしたネズミの脳に移植した。

80日以上フォローした結果、


次のことがわかった。

・ミューズ細胞は移植した脳組織に定着した。

・ネズミの神経症状および運動機能がミューズ細胞なしのグループに比べ明らかに改善した。

・ミューズ細胞は80日以降も生き続け、神経細胞に分化していった。

・腫瘍形成はまったく見られなかった。

・ミューズ細胞は知覚運動野から脊髄に伸びて、神経伝達を助けていた。


ミューズ細胞は移植後に神経細胞に変化し、新たな回路を形成して脳卒中の症状を改善した。この治療法は遺伝子操作を伴わない安全な方法である、


というおはなし。

図:ミューズ細胞

感想:

STAP細胞が話題になったときにその名を初めて聞いた。

調べるほど iPS細胞よりも優れている気がしてならない。この認知度の差は研究者のマーケティングセンスのちがいによるものだろうか。

STAP細胞と共に消し飛んだ印象があったけど、そのうちノーベル賞かな。

[ミューズ細胞]の関連記事

2015年8月14日

脳卒中 幹細胞治療のダークサイドについて


The Dark Side of the Force - Constraints and Complications of Cell Therapies for Stroke.
2015  7月  ドイツ

脳卒中の幹細胞治療の現状をまとめてみたそうな。


・幹細胞治療は脳梗塞への応用が期待されている。

・過去20年間の研究を経て、ようやく臨床試験で安全性を検証するところまでたどりついた。

・しかし期待が大きすぎて副作用の問題から目を逸らしがちではある。

・たとえば、*免疫過剰反応、*悪性新生物、*血栓によるあらたな発作、などの危険性が常にある。

・これら有害事象を考慮すると幹細胞治療で得られるメリットは必ずしも割に合わない。

・華やかな治療法のダークサイドをよく理解し バランスをとることで患者の利益を最大化しようではないか、


というおはなし。

幹細胞治療の危険性
こんなに危険が、、


感想:

論文タイトルの「The Dark Side of the Force」で関心をもった。

日本では幹細胞治療の規制が無いに等しく やりたい放題らしいから、

この↓リンクを貼っておきたい。
追跡 再生医療トラブル ~体性幹細胞治療の闇~
NHK クローズアップ現代2013

2015年7月18日

日本人脳卒中患者に骨髄幹細胞を移植してみた


Intravenous Autologous Bone Marrow Mononuclear Cell Transplantation for Stroke: Phase1/2a Clinical Trial in a Homogeneous Group of Stroke Patients.
2015  7月  日本

脳卒中患者への幹細胞治療の安全性について人体実験してみたそうな。


20-75歳、発症10日以内の脳卒中患者6人に、各人の骨髄から抽出した単核球細胞2-3億個を静脈から注射して、1か月後の回復度を調べた結果、


次のようになった。

・骨髄細胞移植での有害事象は起きなかった。

・多くの幹細胞を注射した患者の方が神経症状が改善する傾向にあった。

・6か月後、幹細胞治療を受けた患者の脳血流と代謝が改善傾向にあった。

・幹細胞治療を受けた患者は従来の患者よりも回復著しかった。


自己骨髄単核球細胞の静脈注射治療の安全を確認した。脳血流と代謝に好ましい傾向が見られたのでさらに規模の大きな比較試験が期待される、


というおはなし。



感想:

こういうの読むと幹細胞治療研究ってまだ始まったばかりの印象を受ける一方で、検索すると幹細胞治療を謳うクリニックの多いこと多いこと、、

この↓リンクを貼っておきたい。
追跡 再生医療トラブル ~体性幹細胞治療の闇~ 
NHK クローズアップ現代2013

2014年11月9日

60人の脳梗塞患者に骨髄幹細胞を移植してみた


Intravenous Autologous Bone Marrow Mononuclear Stem Cell Therapy for Ischemic Stroke: A Multicentric, Randomized Trial.
2014  11月  インド

脳梗塞患者への骨髄幹細胞移植の効果と安全性について実験してみたそうな。

亜急性期の脳梗塞患者120人を

*自家骨髄幹細胞静脈内投与グループ、
*幹細胞なしの比較グループ

に分けて半年後の自立度、神経症状を調べPET検査で脳活動も確認した。


次のようになった。

・58人の患者に幹細胞移植治療を完遂した。

・半年後の患者の自立度、神経症状、梗塞体積にグループ間の差は無かった。

・有害事象についても同様で、

・新たに活動を始めた脳領域も確認できなかった。


骨髄幹細胞の静脈内投与治療の安全性を確認できたが なんの効果も見られなかった、


というおはなし。

骨髄幹細胞移植


感想:

中国とかインドって人体実験やらせると人数的に頼もしい。
60人の脳内出血患者の脳に骨髄幹細胞を移植してみた

2014年8月9日

急性期患者に幹細胞治療やってみた


Intra-Arterial Immunoselected CD34+ Stem Cells for Acute Ischemic Stroke
2014  8月  イギリス
造血幹細胞を使った脳梗塞治療を人で試してみたそうな。


発症後7日以内のかなり重症の脳梗塞患者5人について、患者自身の骨髄から幹細胞を採取、選別し、血管内カテーテル経由で脳の梗塞部位に送った。


次のようになった。

・手術自体は難しいものではなく有害事象もなかった。

・6ヶ月後、すべての患者で明らかな機能回復があった。

・梗塞の体積も減少していた。


急性期脳梗塞患者への幹細胞治療を安全に行うことができた、


というおはなし。

幹細胞治療


感想:

急性期ってとこがミソなのかな? この記事思い出した。
慢性期脳卒中患者に幹細胞を注入したところ 翌朝には歩き出し話せるようになった

2014年4月13日

慢性期脳卒中患者に幹細胞を注入したところ 翌朝には歩き出し話せるようになった


Stem Cells Show Promise for Stroke Recovery
2014  4月  アメリカ

骨髄から培養した幹細胞を脳卒中患者の脳に移植してみたそうな。

米国脳神経外科学会で先週発表された内容。


33-75歳の慢性期脳卒中患者18人に幹細胞を移植した。

幹細胞は他人の骨髄から培養したもので、移植前に免疫拒絶が起きないことを確認していた。

ドリルで頭蓋骨に穴を開け、5-10百万個の幹細胞を脳の損傷部位周辺に注入した。


次のようになった。

・6ヶ月間のフォロー中にすべての患者で改善が見られた。

・3人は手術の際の出血やひきつけ、感染症を生じたがすぐに回復した。

・免疫抑制なしでも有害事象は起きなかった。

・特に2人の女性で奇跡的な回復があった。

・彼女たちは71歳、33歳で発症後2年以上経っていて、それぞれ親指しか動かない、言葉を話せない状態だったが、手術の翌朝手足が動き やがて話せるようになった。


脳卒中患者への幹細胞治療の安全性とその効果の可能性が示された、


というおはなし。

写真:脳卒中幹細胞治療



感想:

スタップ細胞の実用化に期待しています。

2012年12月3日

iPS細胞で脳梗塞治療をしたらメッチャ大きな腫瘍ができちゃったゾ☆(ゝω・)v


iPS cell transplantation for ischemic brain.
2012  12月  日本

iPS細胞をつかった脳梗塞治療の可能性を検証してみたそうな。


人為的に脳梗塞にしたネズミの脳に、

未分化のiPS細胞を移植し、

28日後に行動検査をしたあと

解剖して脳を観察したところ、


次のようになった。


・梗塞のあとに巨大な腫瘍ができていた。

・iPS細胞を移植しなかったネズミに比べ症状の回復が遅かった。

・腫瘍のほかにも梗塞位置に多くの神経芽細胞や神経細胞のあらたな存在が確認できた。





腫瘍形成をコントロールできさえすれば

iPS細胞での脳梗塞治療は有望であることがわかった



というおはなし。

2012年10月11日

【やってみた】iPS細胞を使った脳梗塞治療の可能性とは


Therapeutic Potential of Human Induced Pluripotent Stem Cells in Experimental Stroke.
2012  10月  韓国


脳梗塞の治療法は非常に限られている。


動物実験では神経幹細胞治療が

神経症状の改善に役立つとされている。




そこで、今注目のiPS細胞を使って早速、実験してみた。




ヒトの体細胞からiPS細胞を作り、

それをさらに神経幹細胞に誘導した。


これを人為的に脳梗塞にしたネズミの梗塞領域に移植したところ、


・壊死した領域を補うように、周囲の組織と馴染んで定着した。

・炎症反応や、グリオーシス、細胞壊死が減り、

・神経組織の再生が促された。




iPS細胞から作った神経幹細胞が

脳梗塞の治療に有効であることがわかった



というおはなし。





感想:

この実験で ものすごく賢いネズミができそうな気がした。

写真:iPS細胞
iPS細胞

2012年6月8日

60人の脳内出血患者の脳に骨髄幹細胞を移植してみた


Autologous bone marrow mononuclear cell implantation for intracerebral hemorrhage-A prospectiveclinicalobservation.
2012  5月  中国



脳内出血患者への骨髄幹細胞移植の効果を検証してみたそうな。



100人の脳内出血患者を

・実験グループ(60人

・比較グループ(40人)

に分けて、実験グループの患者には、発症6日ほどの後、

自らの骨髄細胞を脳内出血の周辺組織に注入した。


6ヶ月後に改善程度を評価した。



その結果、

・アレルギー反応や副作用は見られなかった。

・実験グループではNIHSSおよびバーセルインデックス共に良いスコアを得た。

・改善した者の割合は、実験グループで87%、比較グループで43%だった。





脳内出血患者への骨髄幹細胞移植によって、

患者の神経症状と身体機能が改善した。

この治療法には希望が持てそうである



というおはなし。

2012年1月21日

脳出血で損傷した脳が勝手に再生する可能性について


Endogenous neurogenesis after intracerebral hemorrhage.
2012  1月  スペイン

脳の損傷が内因性の神経新生を促すことが哺乳類で確認されている。

主に脳室近傍で新たに生まれた神経細胞が、

脳の損傷部位に移動する。


人為的に脳出血をおこさせたネズミについて

この神経新生現象を調べてみたそうな。


その結果、

脳出血後72時間-7日間で

神経新生が活発になることがわかった。

しかしこれらほとんどの細胞は3週間以上経つと死んでしまう。


一方で脳出血後1年以上経ってもこの神経新生が

細々と続くこともわかった。


これらの現象を人間の脳出血治療に

生かせるようになるかもしれない、   


というおはなし。
図:新生した脳神経細胞の移動


感想:

外から幹細胞でも入れないと再生しないものと思っていたけどそうでもないようだ。
ダメージを負った脳組織が勝手に再生する仕組みが明らかに

脳卒中で海馬の神経新生に異常

梗塞で死んだ脳組織が勝手に再生するタイミング

2011年10月23日

骨髄間質細胞で脳梗塞を治療するためには


Intracerebral, but not intravenous, transplantation of bone marrow stromal cells enhances functional recovery in rat cerebral infarct: An optical imaging study.
2011  10月  日本



骨髄間質細胞には神経疾患の治療可能性がある。



脳梗塞の場合に、どうやって骨髄間質細胞を移植したら

より効果的であるか、を調べたそうな。



人為的に脳梗塞にしたネズミに、

7日後、骨髄間質細胞を、


・静脈に300万個注入  または

・脳へ直接100万個注入

する2つのグループにわけて

4週間 経過を観察し、比較した。




その結果、

骨髄間質細胞注入後、

運動機能が著しく回復し、

かつ 骨髄間質細胞が組織に定着したのは

脳に直接注入したグループだった。



脳梗塞治療目的での骨髄間質細胞の移植は

脳へ直接注入する必要があることがわかった、


というおはなし。




骨髄間質細胞は様々な組織に分化できる
写真:骨髄間質細胞

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