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2016年9月23日

右の島皮質の梗塞は死亡率が高い その理由とは


Right insular infarction and mortality after ischaemic stroke.
2016  9月  ドイツ

脳卒中の予後は梗塞の大きさや位置が重要で、特に中大脳動脈支配で交感神経制御を司る島皮質へのダメージは回復がよくないと言われている。

そこで、島皮質の梗塞と生存率、左右での違いについて調べてみたそうな。


脳卒中 TIAから24時間以内の患者736人について、MRIを撮り、100日間ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・168人が島皮質が梗塞だった。

・この間の生存率は 90% vs. 99%で島皮質梗塞ありグループが明らかに低かった。

・特に、右の島皮質に梗塞があると死亡リスクが非常に高かった。

脳梗塞で右の島皮質が含まれる場合 死亡率がとても高かった。これは研究同意の選択性バイアスのせいかもしれない、、


というおはなし。
図:島皮質の梗塞と生存率

感想:

左脳梗塞の重症患者は失語のために研究同意が取れない。そのため右脳梗塞グループに重症患者が偏って高死亡率になったんじゃないか、、、って反省してた。

2016年8月15日

脳卒中患者の15年後の運命がわかった


Patient outcomes up to 15 years after stroke: survival, disability, quality of life, cognition and mental health.
2016  7月  イギリス

脳卒中からの生還率は向上し患者の余生も延びている。そこで、脳卒中から15年先までの患者の状態変化を調べてみたそうな。


ロンドン南部の住民記録から脳卒中患者2625人を抽出し、発症から15年後までの生存率、身体障害、認知障害、QoLなどをフォローしたところ、


次のことがわかった。

・15年後21%が生存しており、彼らの発症年齢の中央値は58、

・61%は男性で 87%は自宅暮らしだった。

・33.8%は軽度の身体機能障害、14.3%は中等度、15.0%が重度の障害だった。

・身体機能障害は時とともに増加したが、15年生存者の10人に1人は脳卒中発症直後から中等度-重度の障害持ちだった。

・15年生存者の30.0%に認知障害、39.1%にうつ、34.9%に不安障害があった。

脳卒中後15年時点では5人に1人が生存していたが、身体機能的、認知能力的、精神的に不良な状態が少なくなかった、


というおはなし。

図:脳卒中から15年間の重症度変化

感想:

こんなに死んじゃうのかい?って印象。

2016年3月7日

脳出血の長期的死亡率 貧困との関係


Impact of socioeconomic deprivation on mortality in people with haemorrhagic stroke: a population-based cohort study.
2016  3月  イギリス

社会経済的貧困度と脳出血後の死亡率との関連を長期的に調べてみたそうな。


脳出血患者782人について社会的貧困度をスコア化した。17年間フォローして死亡事例との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に498人が死亡した。

・貧困度スコアを4層に分けたとき、最上位層に対して貧困度が深まる毎に17年死亡率は 0.94→1.17→1.36倍となった。

・脳内出血に限定した場合も同様の傾向だった。

・しかしクモ膜下出血では、2.62→3.03→1.83倍となった。

・10年後死亡率も同パターンだったが、1年後死亡率には傾向は見られなかった。

社会経済的貧困は脳出血後の死亡率に長期的に大きく影響していた、


というおはなし。

図:社会経済的貧困


感想:

明日にでも死んでしまいそうな気がしてきた、、、

2015年10月17日

リハビリ病院で頑張れば長生きできるという根拠について


Functional Gain After Inpatient Stroke RehabilitationCorrelates and Impact on Long-Term Survival
2015  9月  イタリア

脳卒中患者へのリハビリ効果が 長期的な死亡率に関連するものか調べてみたそうな。


発症から90日以内、機能的自立度(FIM)スコア80未満の脳卒中患者722人を6年間ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に36.9%が死亡した。

・FIMの改善度は、年齢、結婚歴、発症からリハビリ入院までの日数、NIHSS、失語の有無と関連していた。

・冠動脈疾患、心房細動、総コレステロール、FIM改善度が死亡率と関連していた。

・FIM改善度が大きくなるほどに死亡リスクが明らかに減少した。


リハビリ病院での機能的な改善度には様々な要因が関連していた。入院中の機能的自立度がどれだけ改善したかをみれば長期的な死亡可能性を予測できそうである、


というおはなし。

図:FIMと死亡率
この差はデカイ

感想:

そもそも元気な人だからこそ よく改善するわけで、長生きするのは当たり前でもある。

しかし リハビリのおかげで寿命が伸びた、と逆向きの解釈もできる。そこが重要なんだと思う。

2015年10月13日

脳卒中はベッド数いくつの病院なら安心できるの?


Variation in Risk-Standardized Mortality of Stroke among Hospitals in Japan.
2015  10月  日本

脳卒中の院内死亡率が病院規模でどう異なるのか調べてみたそうな。


日本の入院患者データベースから2012-2013の50床以上の894の病院施設、20歳以上の脳卒中患者176753人ぶんの記録を抽出し、病院の規模と院内死亡比との関連を解析した。

院内死亡比は 個々の患者の年齢や症状を考慮して病院ごとに期待される死亡者数に対する実際の死亡者数の比とした。


次のようになった。

・全体の院内死亡率は10.8%だった。

・院内死亡比が <0.50, 0.51-1.00, 1.01-1.50, 1.51-2.00, >2.00に対する病院数の割合は、それぞれ、3.9%, 47.9%, 41.4%, 5.2%, 1.5%だった。

・大学病院、脳卒中専門病棟、病床数の多さ、血管内治療設備があると院内死亡比が低かった。

・病院と患者住所との距離に 院内死亡比との関連はなかった。


脳卒中への備えのある病院ほど、死亡率が低かった、


というおはなし。

図:病院規模と脳卒中死亡率
病床数と院内死亡比


感想:

グラフみると200床未満はちょっとアレかな、、

2015年2月10日

外国語を話す脳卒中患者の死亡率が低い なぜなのか?


Impact of Language Barriers on Stroke Care and Outcomes.
2015  2月  カナダ

急性期脳卒中への治療方針は患者とのコミュニケーションに依存するところが少なくない。

そこで、言語障壁(互いの主用言語を理解できない)がある場合の脳卒中患者の予後について調べてみたそうな。


脳卒中患者12787人の医療記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・1506件のケースで言語障壁があった。

・7日内死亡率は、言語障壁がある場合は 7.0%、無い場合に 9.2%だった。

・しかし、言語障壁患者は退院時の障害がやや重い傾向にあった。

・院内合併症の率には差がなく、治療の質は言語障壁患者で良好だった。


言語障壁のある脳卒中患者はなぜか死亡率が低かった。他の要因を考慮に入れてなお、これらの差は変わらなかった、


というおはなし。
言語障壁

感想:

うまくコミュニケーションとって うっかりお医者さんをやる気にさせてしまうと tPAを打たれてしまう。その結果 出血ドバッで死亡、となる可能性も高まる。たまたまうまくいった患者は障害も軽く退院できる。

そういうことだと思う。

2015年1月14日

発症後7日以内に亡くなってしまう患者の特徴


A study of seven day mortality in acute ischemic stroke in a teaching hospital in chitwan.
2014  1月  ネパール

脳卒中の発症後7日時点での患者死亡率を調べてみたそうな。


ネパールの大学病院に入院した急性期脳梗塞患者100人について調査したところ、


次のことがわかった。

・発症後7日目までに13%の患者が亡くなった。

・7日時点での死亡率は、入院時の重症度、心房細動、高血圧と関連があり、

・年齢、性別、喫煙、糖尿、冠動脈疾患、脂質異常などとの関連は無かった。

・特に、入院時の神経症状の重症度が早期死亡率と最も強く関連していた。


急性脳梗塞患者の13%が7日以内に死亡した。これはほぼ入院時の重症度で決まる、


というおはなし。



感想:

1ヶ月死亡率はよく目にするけど、7日ははじめてかな。
死亡率もっと高いと思ってた。意外にみんなタフ。

ネパールってとこにも注目した。先進国の日本なら13%を上回ることはないハズ。


2014年10月14日

アジア人 脳卒中患者の死亡率、生存率がわかった


Survival rate and risk factors of mortality among first-ever stroke patients.
2014  7月  中国

脳卒中患者の死亡率、生存率を調べてみたそうな。


2009年浙江省の7万8千人あまりの初回脳卒中患者データを解析した結果、


次のことがわかった。

・内訳は、脳梗塞61.7%、脳内出血30.4%、くも膜下出血2.3% だった。

・調査期間中に亡くなった患者(3万3千人)のうち81.6%は脳卒中が原因だった。

・発症したその日に亡くなった者の割合は7.8%、

・28日以内に亡くなった者の割合は21.0%だった。

・生存率は、1年後72.0%、2年後68.9%、3年後66.3%、4年後64.3%だった。

・病種別の4年後生存率は、脳梗塞80.1%、脳内出血50.1%、くも膜下出血71.9%だった。

・年齢、性別、教育歴、病院の質、高血圧、脳卒中の種類が予後に影響した。


脳卒中患者は急性期も亜急性期も死亡リスクが高かった、


というおはなし。

浙江省浙江省


感想:

同じアジア人だから参考になる。

くも膜下出血ってもっと生存率低い印象があったけど、急性期が危ないだけなんだな。

2014年7月22日

イラク人も脳卒中パターンが同じなんだなぁ


Risk factors and 30-day case fatality of first-ever stroke in Basrah, Iraq.
2014  5月  イラク

脳卒中の主な要因と致命率を調べてみたそうな。


2008年、バスラの病院での脳卒中患者225人について、入院後30日間フォローし 脳卒中のもとになった要因と死亡率を調査した。


次のようになった。

・平均年令は64、56%が男性だった。

・脳梗塞が84%、脳内出血が16%、クモ膜下出血が0.4%だった。

・主なリスク要因は、高血圧症66%、家族歴32%、虚血性心疾患29%、喫煙28%、糖尿病28%、TIA、心房細動、心不全の順だった。

・30日間の致命率は23%だった。


脳卒中には脳梗塞が多く、高血圧、家族歴、喫煙、糖尿病などが主なリスク要因だった。致命率も西洋諸国と大差はなかった、


というおはなし。




感想:

数字だけ見ると 近所のことと区別がつかない。

2014年7月5日

クモ膜下出血の死亡率の高い病院の特徴


Hospital Case Volume is Associated With Mortality in Patients Hospitalized With Subarachnoid Hemorrhage.
2014  6月  アメリカ

クモ膜下出血患者の院内死亡率と、病院の症例数との関連を調べてみたそうな。


2003-2012の脳卒中登録データベースを使って、病院ごとのクモ膜下出血患者の年間症例件数と病院内死亡率との関連を解析した結果、


次のことがわかった。

・685施設、31973人のクモ膜下出血患者データを対象とした。

・1病院あたりの年間クモ膜下出血症例件数の中央値は8.5人だった。

・院内死亡率の平均は25.7%で、扱う症例が増えるほど死亡率は低かった。

・症例数がもっとも少ない病院にくらべ、もっとも多い病院では死亡率が約2割低かった。

・症例数と入院日数にも関連があったが、予後の良さとは関連はなかった。


クモ膜下出血患者をたくさん経験している病院ほど死亡率が低かった、


というおはなし。



感想:

この差が大きいのか小さいのかわからない。

頼りにされる病院ほど難しい患者が多くきて逆に死亡率が高くなりそうではある。

患者や病院の特徴によらない、とあるから 術者の経験に依るところが非常に大きいのかもしれない。

2014年6月9日

緑地と脳卒中死亡率との関連


Green space and mortality following ischemic stroke.
2014  6月  アメリカ

住環境に緑地があると心身の健康に良いとされる。

そこで、緑地と脳卒中後の死亡率との関連を調べてみたそうな。


1645人の脳梗塞患者について住居と緑地との位置関係、日に1万台以上通行する道路との距離などを調べ、約5年間追跡調査して死亡事例との関連を解析したところ、


次のようになった。

・929人が死亡した。

・緑地に近接して暮らしている人はそうでない人に比べ死亡リスクが2割ほど低かった。

・この関連は交通量の多い道路が近くにあっても同様だった。


住居の近くに緑地がある脳梗塞患者の生存率は高かった。背景にどういう仕組みがあるのか調べてみたい、


というおはなし。


写真:緑地


感想:

リハビリ病院が過剰なほど緑豊かなところで、転院したときに別世界に来た印象を持った。

2014年6月7日

日本人の脳卒中致命率 さいきんのトレンド


Acute case-fatality rates of stroke and acute myocardial infarction in a Japanese population: Takashima stroke and AMI registry, 1989-2005.
2014  3月  日本

日本人の脳卒中致命率について最近17年間の傾向を調べてみたそうな。


滋賀高島郡の住人55000人を対象とした1989-2005の調査データを解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に2239件の脳卒中が発生し、341人が死亡した。

・年齢調整した脳卒中致命率は男性14.9%、女性15.7%だった。

・致命率の調査期間中の変化はあまりなかった。


1989-2005の日本人の脳卒中致命率はほぼ変わっていない、


というおはなし。

図:滋賀 高島


感想:

ちょっと前にも似たような話があった。
脳内出血 さいきんのトレンド


"近年の"医療の進歩のおかげで脳卒中から生還した人はほとんどいない、ということなのか?

2014年6月5日

5年以内に再発したり死んじゃう人はどれくらいいるの?


Long-Term Risk and Predictors of Recurrent Stroke Beyond the Acute Phase.
2014  5月  スウェーデン

脳卒中再発の傾向と特徴について調べてみたそうな。


1995-2008の脳内出血と脳梗塞の患者6700人について各人4年前後追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・13.9%が脳卒中を再発した。

・この10年あまりで再発リスクは減少傾向にあった。

・年齢と糖尿病の有無が再発リスクにおおきく関連していた。

・脳内出血患者の再発は虚血性発作が半分以上で、脳梗塞グループに比べ再発リスクは減少傾向にあった。


比較的若年の脳卒中患者について近年 再発率は減少傾向にあるものの、依然その3分の1は5年以内に死亡または再発していた、


というおはなし。



感想:

ひどく汗をかいたあとなど長時間水分補給しなかった時に 左手足にとても強い痺れを感じることがある。

脳卒中経験がなかったらまちがいなく救急車を呼びたくなるようなレベルの痺れではある。

たぶん脳の血の巡りが悪くなっているんだろうな…って いつも想像している。

2014年2月26日

脳梗塞と脳内出血、頭痛があるとヤバイのはどっち?


Prevalence and prognostic value of headache on early mortality in acute stroke: The Dijon Stroke Registry.
2014  2月  フランス

脳卒中発症時の頭痛と死亡率との関連を調べたそうな。


1391人の脳卒中患者について、発症時の頭痛の有無と30日内の総死亡率を調査し、関連を解析した。


次のようになった。

・脳卒中の内訳は、脳梗塞1185人、脳内出血201人、その他5人 だった。

・18.2%に発症時の頭痛があった。

・頭痛は脳梗塞よりも脳内出血で多かった。46% vs 14%

・頭痛ありの30日内 総死亡率は17%、頭痛なしでは11%だった。

・頭痛がある場合の30日死亡リスクは 脳内出血で2倍、脳梗塞では変わりなしだった。


脳内出血発症時の頭痛は、早期の死亡と強い関連があった、


というおはなし。


感想:

発症時のオレの頭の中。頭痛はなかったなぁ...
写真:脳内出血

2013年9月12日

リハビリが多いほど死亡率が下がることが判明


Association between the Volume of Inpatient Rehabilitation Therapy and the Risk of All-cause and Cardiovascular Mortality in Patients with Ischemic Stroke.
2013  9月  台湾

急性期脳梗塞患者の死亡率と院内リハビリ量との関連を、患者の重症度も含めて調べてみたそうな。


2008年に入院した脳梗塞患者1277人の医療記録を解析した結果、


次のようになった。

・平均で12ヶ月間追跡できた。163人が死亡していた。

・リハビリ療法の量が多いほど、総死亡率および心血管死亡率が低下した。

・最大で死亡率は半分になった。

・この関連は脳卒中の重症度で変わらなかった。


リハビリ療法が多いと死亡率が劇的に下がった。どんどんリハビリさせるといいと思う、


というおはなし。



感想:

リハビリって、入院中ほぼ唯一誰かにかまってもらえる時間なんだよね。

しかも1日のうちのほんの1-2時間に過ぎない。

あとほったらかし。


そのへんと関係がある気がする。



2013年9月6日

上海の大気汚染と脳卒中死亡率との関係


Epidemiological evidence on association between ambient air pollution and stroke mortality.
2013  5月  中国

大気汚染と脳卒中死亡率との関連を調べてみたそうな。


2003-2008の上海にて、65歳以上の日々の脳卒中死亡率を収集し、大気汚染データ(PM10,SO2,NO2濃度)との関連を解析した結果、


次のようになった。

・脳梗塞死亡率はいずれの大気汚染物質とも強い関連があった。

・脳出血はSO2,NO2とのみ関連し、PM10との関連は薄かった。

・特に心臓病を持っていると、NO2濃度が10μg/m3増える毎に脳梗塞死亡率が7%増加した。



大気汚染と脳卒中死亡率との関連が明らかになった。心臓病+NO2曝露で脳梗塞死亡率が増加することもわかった、


というおはなし。

写真:上海大気汚染


感想:

中国発の大気汚染と脳卒中の研究をよく見かけるようになった。

近い将来、日本でも低レベル放射線被曝と脳卒中についての論文がたくさんでるんだろな。


2013年8月20日

リハビリ病院から無事退院できた脳卒中患者の3年後の死亡率は


Long-term outcome in stroke survivors after discharge from a convalescent rehabilitation ward.
2013  8月  日本

脳卒中で回復期リハビリ病院から退院した人の長期的な死亡率、自立度などを調べてみたそうな。


リハビリ病院から退院して自宅に戻った脳卒中患者252人にアンケート調査を行った。


次のようになった。

・76%から回答を得た。

・そのうち83%は自宅で生活していた。

・52%は自立していた。

・積算の死亡率は、1年後4%、3年後19%だった。

・社会的活動度は低かった。

・22%がウツだった。

・ウツがあると日常生活動作が低下した。


リハビリ病院から自宅に戻った患者の死亡率は比較的低かった。また、ウツやひきこもりが普通に見られた、


というおはなし。


2013年6月23日

喫煙習慣のある脳梗塞患者はなぜか死亡率が低い


Paradoxical association of smoking with in-hospital mortality among patients admitted with acute ischemic stroke.
2013  6月  アメリカ

喫煙習慣があると、心筋梗塞患者の死亡率が低くなるという報告がある。

脳梗塞でも同様の傾向があるか、確かめてみたそうな。


脳梗塞患者4305人分の医療データについて、喫煙習慣の有無と院内死亡率との関連を解析した結果、


次のようになった。

・喫煙者は概ね若く、男性が多かった。また、高血圧や高脂血症、糖尿病などの危険因子も少なかった。

・喫煙者の神経症状は軽く、tPA治療を受ける者も少なかった。

・喫煙者の院内死亡率は6.6%、非喫煙者は12.4%だった。

・年齢、高血圧、糖尿、高脂血症、神経症状、tPA治療の有無等の危険因子を考慮に入れてなお、喫煙者の院内死亡リスクは、非喫煙者に比べ36%低かった。


心筋梗塞の場合と同様に、喫煙習慣のある脳梗塞患者の院内死亡率は明らかに低かった、


というおはなし。

写真:喫煙習慣


感想:

かと言ってタバコを吸うと、脳梗塞になりやすいわけで、

結局、タバコは毒にも薬にもならないってことでいいんじゃないかな と思う。



2013年6月4日

交通量の多い道路そばの脳梗塞患者は死亡率が高い


Residential Proximity to High-Traffic Roadways and Poststroke Mortality.
2013  5月  アメリカ

大気汚染と脳梗塞、総死亡率との関連は明らかになっている。

そこで、自動車道からの距離と脳卒中患者の死亡率との関連を調べてみたそうな。


過去10年間の脳梗塞患者について、住居の位置と1日に10000台以上の自動車が通行する道路までの距離を割り出し、その後の死亡件数との関連を解析したところ、


次のようになった。

・1680人の脳梗塞患者データが得られ、調査期間中にそのうちの950人が死亡した。

・交通量の多い道路から100m以内に暮らす脳梗塞患者の死亡率は、400m以上離れて暮らす者よりも20%高かった。



交通量の多い道路の近くに住んでいる脳梗塞患者はかなり死んでしまいやすいことがわかった


というおはなし。

写真:交通量が多い


感想:

1日に10000台の交通量は、平均して1分あたり7台に相当する。

夜間は通行量が減ると考えると、日中で だいたい10台/分くらい。

この程度の交通量の道路って、まったく珍しくないと思う。


2013年6月1日

脳内出血経験者が13年後も生きている割合が判明


Long term (13 years) prognosis after primary intracerebral haemorrhage: a prospective population based study of long term mortality, prognostic factors and causes of death.
2013  5月  スウェーデン

脳内出血経験者の長期的な生存率と死因について調べたそうな。

脳内出血患者323人について13年間追跡調査し、同年齢の一般人と比較した。


次のようになった。

・1年後53%(172人)が生き残った。

・5年後39%(127人)が生き残った。

・13年後18%(57人)が生き残った。

・1年以上生存した172人(平均年齢68)の死亡率は一般人よりもかなり高かった。

・脳内出血1年生存者の13年後の生存率は34%、一般人は61%だった。

・脳内出血1年生存者の13年間の死亡者115人の死因のうち、36%が脳血管疾患、19%が虚血性心疾患だった。

・脳内出血1年生存者の死亡リスク要因は、年齢、糖尿病、抗凝血薬療法だった。


脳内出血で1年生き延びた者のその後の死亡率は、一般人に較べてかなり高い状態が続く。その主な死因は、別の脳卒中や心筋梗塞などである


というおはなし。

図:脳内出血 生存率曲線

感想:

脳内出血だから参考になる。

しょうがない、がんばってあと30年くらい生きてみるか。

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