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2017年7月8日

左右不全片麻痺とはなんなのか


Functional recovery differences after stroke rehabilitation in patients with uni- or bilateral hemiparesis.
2017  7月  サウジアラビア

いっぱんに 脳卒中で左脳が損傷すると右半身に麻痺がおこり 右脳が損傷すると左半身が麻痺する。また 脳幹に損傷がおきると両側に麻痺がおきる。

これら麻痺の種類ごとに機能回復度に違いがあるものかしらべてみたそうな。


2008-2014サウジアラビアの脳卒中患者から右側麻痺208人、左側麻痺157人、両側麻痺18人の記録を抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・入退院時の機能的自立度FIMスコアの差は、片側不全麻痺よりも左右不全片麻痺患者であきらかに大きかった。

脳卒中患者の機能回復度は麻痺の側によって異なっていた、


というおはなし。
図:左右の片側不全麻痺とFIM

感想:

"bilateral hemiparesis" って用語がふつうに使われていて違和感をもった。検索すると「左右不全片麻痺」と訳がでる。

「左右の片目」みたいな表現。PubMedにいれると7件しか当たらないからあまり気にしなくてよいのかも。

2017年6月25日

片麻痺の杖の長さは大転子 これほんとうか?


Are patients with hemiplegic stroke really walking with a cane fitted at the greater trochanter?
2017  6月  韓国

脳卒中の片麻痺患者に必要とされる杖の長さは、ふつうの高齢者がつかう杖の長さとは異なると考えられる。

過去のいくつかの研究から大腿骨の外側の突起したでっぱり部分である「大転子」または手首の「近位手根線」から床までの長さが適当である、とも言われている。

明確なガイドラインがないなかで 実際にはどの程度の長さの杖が使われているのかしらべてみたそうな。


脳卒中で片麻痺かつ歩行に杖が必要な患者116人について調査したところ、


次のことがわかった。

・床から大転子までの長さよりも2cm以上長い杖を使うケースがもっとも多かった。

・杖の長さは性別、年齢、脳卒中からの時間、脳梗塞と脳出血、麻痺側、杖の支持点数、によらなかった。

・1点支持杖の67%、4点支持の79%が大転子よりも長い杖を使っていた。

おおくの脳卒中片麻痺患者は、これまで適当と考えられていたよりも長い杖を使用していた、


というおはなし。
図:片麻痺の杖歩行

感想:

入院中は仕込杖を手に入れることを真剣に考えてたよ。
片麻痺の歩行リハビリに適した杖の長さが判明

2017年3月15日

麻痺がおよんでいないはずの手の機能と左右脳との関係


Assessment of the Ipsilesional Hand Function in Stroke Survivors: The Effect of Lesion Side.
2017  3月  ブラジル

脳卒中のあと麻痺していないはずの手の運動感覚が低下しているという報告がある。

そこで 脳卒中での損傷脳半球の左右と、同側の手の筋力 器用さについてしらべてみたそうな。


慢性期脳卒中で右脳損傷経験者12人、左脳損傷経験者12人、同性同年齢の健常者12人について、損傷脳と同側の手の筋力 器用さを4種類の指標で評価した。
健常者は両手を評価した。


次のことがわかった。

・握力とつまむちからはすべてのグループでおなじだった。

・器用さを評価する2つのテストで脳損傷の影響が確認できた。

・とくに9ホールペグテストでは左脳損傷のほうが右脳損傷よりも良いスコアだった。

脳損傷経験者は同側の手の筋力は維持していた。しかし手や指の器用さには影響を受けていて、とくに右脳損傷で影響がおおきかった、


というおはなし。
図:脳卒中 同側の手の機能

感想:

自分のばあい右手が動きにくいという実感はないな。

これ↓おもいだした。
麻痺してない上肢はほんとうに麻痺していないのか?

たとえば左手が麻痺した場合、右手は健常だと言えるのかい?

2017年1月27日

麻痺してない上肢はほんとうに麻痺していないのか?


Movement Kinematics of the Ipsilesional Upper Extremity in Persons With Moderate or Mild Stroke.
2017  1月  スウェーデン

脳卒中で損傷した脳半球と同側の手脚も麻痺の影響を受けるとする報告が増えてきている。

同側の麻痺の影響が日常生活動作にどの程度影響するものか調べてみたそうな。


軽症脳卒中患者40人と健常者20人について、
発症間もない頃と3ヶ月後の水飲み動作を3Dモーション解析した。


次のことがわかった。

・脳卒中患者の半数で同側の動作が健常者にくらべ あきらかに劣化しており、脳卒中の重症度と関連がつよかった。

・同側上肢の運動は遅く、ぎこちなく、減速に時間を要していた。

・この劣化は時間とともに改善し、3ヶ月後には健常者とほぼ同じレベルに戻っていた。

脳損傷と同側の上肢運動は日常生活動作レベルで劣化していた。この影響は脳卒中の発症初期と運動障害が強い場合に顕著だった。これからは同側上肢を健常手と思わないほうがいいかも、


というおはなし。
図:同側上肢の水飲み運動

感想:

これ↓思い出した。
たとえば左手が麻痺した場合、右手は健常だと言えるのかい?

片麻痺患者の感覚異常は、両側に及んでいることが判明

2016年12月18日

片麻痺の筋トレで増える筋肉の種類は、、


Effects of high-intensity physical training on muscle fiber characteristics in post-stroke patients.
2016  12月  デンマーク

脳卒中経験者は身体トレーニングを集中的に行うことで筋力や歩行スピードを改善することができる。

このときの筋肉変化を細胞レベルで調べてみたそうな。


脳卒中で片麻痺の外来患者を筋力トレーニングと体重支持トレッドミルの3ヶ月間のプログラムに参加させた。
両脚の外側広筋から組織サンプルを採取して筋繊維のサイズ、種類、毛細血管化を1年後までフォローしたところ、


次のことがわかった。

・トレーニング前は麻痺側の脚は健常側にくらべ筋繊維は細く遅筋が少なかった。特に速筋のうち無酸素運動により適したⅡx型の割合が高かった。

・トレーニング後、麻痺脚に通常の速筋Ⅱa型の割合が増加した。

・1年後、両下肢で筋繊維の違いは確認できなかった。

高強度トレーニングの直後は筋繊維サイズや毛細血管化におおきな変化はなかったが、速筋Ⅱa型の割合が増えて筋力や運動機能を補っているようだった、


というおはなし。

図:外側広筋の筋組成

感想:

筋肉にⅠ,Ⅱa,Ⅱx の型があるって知らなかったよ。

2016年9月17日

プッシャー症候群からの回復


Case-Control Study of Impairments Associated with Recovery from "Pusher Syndrome" after Stroke: Logistic Regression Analyses.
2016  9月  アメリカ

脳が損傷を受けると身体が反対側に傾きやすくなる。この傾向を lateropulsion(ラテロパルジョン)と言い、特に脳卒中での場合をPusher Syndrome(プッシャー症候群)と呼ぶ。

どういう患者がプッシャー症候群から回復しやすいのか調べてみたそうな。


脳卒中でプッシャー症候群の患者134人の医療記録から入院時の機能的自立度、運動機能、認知能力等を調べ 回復度との関連を解析したところ、

次のようになった。

・損傷脳の左右および年齢、入院時の運動機能、認知能力等のスコアを評価することでプッシャー症候群からの回復可能性をかなり正確に予測できた。

・半側空間無視の有無は影響しなかった。

損傷脳の左右と入院時の身体機能を調べることでプッシャー症候群からの回復を予測することができた

というおはなし。
図:ラテロパルジョン


感想:

だいぶん前に こういう症状があると知ったおかげで 無意識のうちに傾いている自分に気付けるようになった。

さいきんは傾いてないと思う。

2016年8月9日

やがて指が開くようになる脳卒中患者の特徴


When Does Return of Voluntary Finger Extension Occur Post-Stroke? A Prospective Cohort Study.
2016  8月  オランダ

脳卒中の急性期に手の指がまったく開かない患者は予後不良が考えられる。そのいっぽうで6ヶ月後には手の機能を再獲得している患者もすくなくない。

このような回復がどの時期に、どういった患者で起きるのか調べてみたそうな。


急性期に手の指がまったく開かない脳梗塞患者100人について 6ヶ月間 手の機能を毎週フォローした結果、


次のことがわかった。

・6ヶ月後 45人がARATスコア10ポイント相当以上の手の機能を再獲得していた。

・彼らの手の指が開くようになった時期の中央値は4週間後だった。

・1.下肢の運動機能がそこそこ良く、

・2.半側空間無視がなくて、

・3.体性感覚機能に障害がない者のほとんど(94%)が6ヶ月後には手の機能を再獲得していた。

脳卒中患者が指を開けるかどうかは4-8週間くらいまでは毎週調べたほうがいい。おもに手だけが麻痺していて空間無視がなく 感覚機能の保たれている患者は6ヶ月後には上肢の機能もいくらか回復していることが期待できる、


というおはなし。

図:指が開く脳卒中患者の割合

感想:

指がかすかに開いたときの感激は忘れられない。0(ゼロ)になに掛けても0だけど、0.1mmでも指が開けばあとは訓練しだい。
「これで治ったも同然!」と瞬間的に確信したよ。

2016年7月27日

訓練繰り返すほど良くなると思ってたら そうでもなかった


Dose-response of task-specific upper limb training in people at least 6 months post stroke: A Phase II, single-blind, randomized, controlled trial.
2016  7月  アメリカ

脳卒中で麻痺した上肢機能は、たくさん訓練すればより改善するものなのか 実験してみたそうな。


慢性期脳卒中で軽-中等度の上肢麻痺の患者85人について、

週4回x8週間の上肢訓練を施した。

訓練の合計繰り返し回数別に4グループに分けた。

*3200回グループ
*6400回グループ
*9600回グループ
*個別最大回数グループ

8週間後、上肢機能を評価するアクション・リサーチアームテスト(ARAT)を行いスコアを比較したところ、


次のようになった。

・1週間あたりのスコアの増分は3200グループで0.4ポイント、9600グループで0.3ポイント、最大回数グループで0.7ポイントだった。

・6400グループでは用量関係がまったく見られなかった。

慢性期脳卒中患者の上肢訓練を 3200-9600回繰り返しても、上肢機能評価スコアは週に1ポイントも改善せず 明らかな用量関係を確認できなかった、


というおはなし。

図:ARATスコアと訓練回数

感想:

かつて手の指が0.1mmも開かない状態が続いた。その経験からいつも不思議に感じることがある。

もし回復の度合いが訓練量に依るのなら、少しでも手の指が開く 軽-中等度の麻痺患者には病院での訓練治療は必要ないはず。
なぜならその気になれば好きなだけ自分で訓練できるから。

しかし現実は、、、
JAMA誌:課題指向型訓練 やる意味ない

2016年5月10日

麻痺上肢の筋力低下が握力でわかる理由


Grip strength is a representative measure of muscle weakness in the upper extremity after stroke.
2016  5月  スウェーデン

脳卒中のあとの上肢筋力の低下は珍しくない。

計測が簡単な握力と 他の上肢筋力との関連を調べてみたそうな。


軽中等度の上肢麻痺の慢性期脳卒中患者45人について、
握力および肩 肘の伸筋 屈筋の等尺性筋力、等速性筋力を計測して関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・麻痺手、非麻痺手ともに 握力と上肢の全ての筋力値との関連度が有意に高かった。

慢性期脳卒中患者の握力は上肢筋力と強く関連していた。握力は他の上肢筋力に比べ計測が容易なので筋力低下確認の目安になるだろう、


というおはなし。

写真:握力計

感想:

握力なんてもう数10年計ってないな、、、と思いアマゾンみたらデジタル握力計が2000円足らずで買えるのな。

2016年3月21日

片麻痺の安静代謝率からわかること


Reduced Resting Metabolic Rate in Adults with Hemiparetic Chronic Stroke.
2015  12月  アメリカ

安静代謝率は1日のエネルギー消費のもっとも大きな割合を占め、脂肪を除く組織に由来することから肥満や筋萎縮の目安になる。

慢性期脳卒中で片麻痺の安静代謝率を調べてみたそうな。


45-80歳 平均年齢61、発症後9年前後の脳卒中経験者39人について、X線検査で脚の組成(脂肪や筋肉量)を測定した。

間接熱量測定を行い安静代謝率を求めた。


次のことがわかった。

・身長、体重、性別から推定される安静代謝率に比べ脳卒中経験者のそれは14%低かった。(1438 vs. 1669 kcal/日)

・安静代謝率は年齢や発症からの期間によらなかったが、

・麻痺脚、非麻痺脚の筋肉の各体積と 安静代謝率がよく相関していた。

脳卒中のあと 筋肉量の減少により 安静代謝率が低下していた、


というおはなし。

図:安静代謝率の実際

感想:

筋肉落ちないようスクワットは毎日やってるで。

2016年3月13日

クロスエデュケーションは片麻痺に効くの?


Cross-education of strength has a positive impact on post-stroke rehabilitation: a systematic literature review.
2016  2月  アイルランド

一方の手足を訓練した効果がもう一方の手足に移る 「クロスエデュケーション」が発見されたのが1894年。

これまで脳卒中患者への応用で成果が出ているものかどうか調べてみたそうな。


脳卒中片麻痺患者に応用した研究論文をデータベースから抽出し、信頼性の高いものを厳選したところ、


次のことがわかった。

・質の高い研究成果は2件のみだった。

・片麻痺患者の 麻痺側の訓練していない方の手足に それぞれ31.4%、45.5%の筋力増強効果が報告されていた。

・いずれの研究も 訓練課題や運動機能の転移効果の可能性も示していた。


これまでの研究によると脳卒中片麻痺患者へのクロスエデュケーション効果は期待できそうである。さらに質の高い研究が望まれる、


というおはなし。


図:クロスエデュケーション

感想:

これ↓思い出した。
健側の手首を筋トレしたら麻痺手がグイグイ動くようになった

2016年2月2日

片麻痺に気づかない病態失認 その客観視能力は、、


Mentalizing the body: spatial and social cognition in anosognosia for hemiplegia.
2016  1月  イギリス

脳卒中で右脳を損傷したにもかかわらず 自らの片麻痺に気づいていない患者がいる。これを病態失認と呼ぶ。

これまで病態失認の研究は患者の一人称視点に基づいたものが多かったが、自分を客観視する三人称視点を持つ能力に問題はないのか、調べてみたそうな。


右脳損傷で病態失認の15人と病態失認の無い15人および健常者15人について、
視覚的または心理的に一人称視点、三人称視点をとったときの認知能力テストを行い比較した。

また病態失認に固有な病巣位置を解析したところ、


次のことがわかった。

・病態失認患者では三人称視点を持つ能力のスコアが明らかに悪かった。

・特に心理的に自らを客観視する能力が劣っていた。

・下、中前頭回、上側頭回がこの能力に関連すると考えられた。

心的に視点を切り替える能力の神経認知上の障害が病態失認に関係していると考えられた。この結果は自己意識と客観認識について新たな見方を与えてくれるだろう、


というおはなし。

図:病態失認の三人称テスト

感想:

以前は自動車運転中に半径10m以内の他車の動きは見なくてもはっきりと心にイメージできていた。けどいまは 見える範囲に少ない注意リソースを配ることで精一杯なんだ。
たぶんそんなようなことだと思う。

2015年9月3日

片麻痺の立ち上がり訓練 効果的なやり方


Effects of modified sit-to-stand training on balance control in hemiplegic stroke patients: A randomized controlled trial.
2015  8月  中国
椅子からの立ち上がり訓練に効果的な方法を実験してみたそうな。


脳卒中片麻痺患者50人を2グループに分けた。

*比較グループ:両足を左右対称に置く
*実験グループ:麻痺足をうしろに置く

1回30分間の訓練を週5回、4週間継続した。

訓練前後でのバランス能力を比較したところ、


次のことがわかった。

・両グループ共に立位バランスが明らかに改善した。

・立ち上がりに要する時間は実験グループが0.9秒短かった。

・体重負荷の非対称性の改善度は 0.06 vs. 0.17で実験グループが大きかった。

・重心動揺長は実験グループが小さかったが、重心動揺面積は大きかった。

・バランス機能評価スコアは 5.8 vs. 8.4 で実験グループが優れていた。


麻痺足を後ろに置いて立ち上がり訓練をすると脳卒中片麻痺患者のバランス能力がより改善する、


というおはなし。

図:立ち上がり訓練

感想:

やってみたけど麻痺足をうしろはけっこうキツイな。

2015年6月17日

健側の手首を筋トレしたら麻痺手がグイグイ動くようになった


High-Intensity, Unilateral Resistance Training of a Non-Paretic Muscle Group Increases Active Range of Motion in a Severely Paretic Upper Extremity Muscle Group after Stroke.
2015  5月  アメリカ
脳卒中で麻痺がひどいとリハビリがむつかしい。

そこで、麻痺していない方の手を訓練するとその効果が麻痺手に伝わる "クロスエデュケーション効果" を利用したリハビリを検証してみたそうな。


発症4ヶ月以上の脳卒中片麻痺患者6人と健常者7人について、

麻痺していない手首の伸筋を高負荷で鍛える訓練を4週間、計16セッション行った。

訓練前後での 麻痺手(または訓練していない手)の最大筋力と関節可動域を測定した。

TMSを使って皮質脊髄路の興奮性変化も測定した。


次のようになった。

・訓練後、健常者の訓練していない手首の筋力および関節可動域が向上した。

・同様に脳卒中患者の麻痺手の筋力および関節可動域も明らかに改善した。

・健常者の皮質脊髄路の興奮性は変わらなかった。

・脳卒中患者の随意筋運動度は向上し、

・訓練前にはなかった運動誘発電位が確認できた。


脳卒中患者の麻痺していない方の手をしっかりと鍛えることで、麻痺した手の筋肉を動かし力を絞り出す能力を改善できるにちがいない、


というおはなし。
筋力トレーニング

感想:

なんか夢のような話なんだけど、

そういえばこんなの↓も あったよなぁ、、
麻痺上肢の痙縮を簡単に改善する方法を日本の研究者が発見!

2015年1月11日

片麻痺がきっかけでダイエットに成功するという根拠について


Resting metabolic rate analysis in chronic hemiparesis patients.
2014  11月  ブラジル

片麻痺患者と健康な人の安静代謝率を比較してみたそうな。


*片麻痺患者8人と
*健康だけど座りがちな生活を送っている8人について、

呼吸分析器を装着させて安静時の酸素摂取量、二酸化炭素産生量、換気量等を計測した。

これらのデータから脂肪や炭水化物燃焼率、安静代謝率を算出し比較した。


次のようになった。

・片麻痺患者の呼吸パラメータは 健康な人に比べ大きくズレており、

・脂肪燃焼の割合が高く、

・安静代謝率も大きく異なっていた。


脳卒中片麻痺患者の安静代謝率は健康な人に比べ高かった、


というおはなし。

安静代謝


感想:

ということは、片麻痺はダイエットにいいかもね。


メモ:

今日、自転車こいでて強風にあおられ転倒した。左手の平をおもいっきり擦りむいた。血が滴るほどではあったけど、まったく痛くない。かゆくもない。風呂に入ってせっけんつけてもぜんぜんしみない。

感覚麻痺でよかった と思えた数すくないエピソードとして、、

2014年12月25日

シビレたほうの手は自分で思ってるほど使っていない 1年経っても


Predicting Daily Use of the Affected Upper Extremity 1 Year after Stroke.
2014  12月  イスラエル

脳卒中患者の手の使用頻度を1年間、追ってみたそうな。


複数の患者について手の機能および使用頻度を退院時および発症12ヶ月後の時点で計測した。

手の使用頻度は 自己申告と手首に着けた加速度計の記録の両方を参照した。


次のようになった。

・退院時から12ヶ月後までの間に麻痺手の機能が大きく改善した。

・自己申告による麻痺手の使用頻度も大きく改善していた。

・しかし、加速度計のカウント上ではまったく改善していなかった。

・麻痺手にくらべ健常な側の手の使用頻度は3倍だった。


手の機能改善にも関わらず、その使用頻度は非常に限られたものだった、


というおはなし。

シビレた手


感想:

なるほどキーボード打っていてわかる。右手のカバーする範囲が左手の倍ちかくある。

2014年11月8日

片麻痺の影響を定量的に評価する方法


Quantitative Measurement of Physical Activity in Acute Ischemic Stroke and Transient Ischemic Attack.
2014  11月  デンマーク

急性期脳梗塞患者と一過性脳虚血症(TIA)患者の身体活動度を定量的に比較してみたそうな。


発症後72時間以内の計100人の患者について、両手両足および腰に加速度計を1週間装着し、動いた回数を比較した。


次のことがわかった。

・朝が最も活発で、あとは低下してゆくのみだった。

・脳梗塞患者はTIA患者に比べ動作回数が71%少なかった。

・脳梗塞患者では麻痺側の腕の動作回数が非麻痺側よりも80%少なかった。

・麻痺側の脚の動作回数は44%少なかったが、時間が経つにつれ両脚ともに増えていった。

・年齢が高くなると動作回数が少なくなった。


加速度計を使って脳卒中患者の活動度を定量的にかつ低コストで測定することができた、


というおはなし。


感想:

愛用している歩数計
タニタ(TANITA) 3Dセンサー搭載歩数計
歩数計

シンプル操作、正確、見やすい、安い

2014年7月8日

体幹コントロールは左よりも右片麻痺患者で・・・


Is the basic trunk control recovery different between stroke patients with right and left hemiparesis?
2014  7月  イタリア

片麻痺の左右の違いと体幹機能(体位の保持能力)の回復度との関連を調べてみたそうな。


94人の脳卒中患者(48人の左片麻痺、46人の右片麻痺)について、入院時と退院時に体幹機能テストと自立度テストを行いスコアを比較した。


次のことがわかった。

・体幹機能スコアは左片麻痺で47→63、右片麻痺で49→79になり、右片麻痺患者の回復が大きかった。

・自立度テストの結果は両グループで差がなかった。


片麻痺の左右の違いによって体幹機能の回復に差があり、右片麻痺患者での回復が大きかった。この差は自立度には反映されなかった、


というおはなし。

体幹機能

2014年2月22日

自ら進んで麻痺手を使う患者の特徴とは


Contralesional Arm Preference Depends on Hemisphere of Damage and Target Location in Unilateral Stroke Patients.
2014  2月  アメリカ

左脳損傷の脳卒中患者は右手が麻痺しているにもかかわらず、右手を使うシーンが多いと報告されている。(利き手効果)

これが明らかになる条件を調べてみたそうな。


右利きの脳卒中患者14人(左脳損傷7人、右脳損傷7人)と16人の健常人について、テーブル上に位置を変えて置かれた物体を指示に従い手に取る実験を行った。


次のようになった。

・左脳損傷患者は右脳損傷患者よりも損傷脳と反対側の手をよく使った。

・右脳損傷患者は対側である左手の使用頻度が健常人よりもずっと少なかった。

・対象物が正面にある場合にこういった傾向が顕著になった。


脳卒中患者があえて麻痺手を使うケースは、損傷した脳半球と対象物の位置に依ることがわかった、


というおはなし。


感想:

右利きで左脳が損傷して右手麻痺の患者は、もともと右手を使おうという動機付けがあるわけだから、軽-中程度の麻痺であれば放っておいても勝手に訓練を積んでどんどん良くなるだろう。

問題なのは右脳損傷で左麻痺の患者である、

ってことと理解した。

2014年2月16日

手首を握って前後に動かしてあげるととてもイイらしい


Manual mobilization of the wrist: A pilot study in rehabilitation of patients with a chronic hemiplegic hand post-stroke.
2014  1月  オランダ

脳卒中片麻痺患者の手首を動かしてあげると何か良いことがあるのか実験してみたそうな。


18人の脳卒中患者を2グループに分けて通常のリハビリを行い、一方には手首を動かしてあげる時間としてそのうち10分間を割いた。


6週間後に手首の可動域、痛み、痙縮、握力等を評価、比較した。


次のようになった。

・手首動かしグループで、手首を開く角度と手の機能が統計学的有意に改善した。


脳卒中片麻痺患者の手首を動かしてあげると、その回復に良い影響があるかもしれない、


というおはなし。
写真:手首の動かし方
こんなふうに前後に動かす。


感想:

ほんの一週間ほど 若くてかわいい女性のOTに担当してもらったことがあった。その頃手は感覚ゼロで脱力しきっていたけれども、手を握ってもらえて とても楽しかった。

そんな思い出がよみがえってきた。

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