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2014年1月14日

腕の位置を知る感覚精度は左手のほうが高いことが判明


Effects of age, sex and arm on the precision of arm position sense-left-arm superiority in healthy right-handers.
2013  12月  ドイツ

脳卒中になると一方の腕の位置感覚がおかしくなる。

そこで左右 各腕の位置感覚の精度に健常人で違いがあるか、調べてみたそうな。


右利きで20-77歳の健常な87人について、腕の角度位置をその深部感覚で判断し測定する装置を考案して、左右おのおのの腕について精度誤差を評価した。


次のようになった。
・腕の位置感覚誤差の大きさは年齢や性別によらなかった。

・利き腕(右)よりも非利き腕(左)でその精度がずっと高かった。


右利きでは、右脳の方が腕位置感覚能力が高いことがわかった。これは脳卒中で右脳を損傷した患者でしばしば空間無視や身体パラフレニアが起きる事実と符合する、


というおはなし。

写真:腕位置感覚測定


感想:

左をジャブに使うのは理にかなっているのかも知れない。

2014年1月5日

たとえば左手が麻痺した場合、右手は健常だと言えるのかい?


The Ipsilesional Upper Limb Can Be Affected following Stroke.
2013  11月  オーストラリア


脳卒中後の上肢麻痺は通常、損傷した脳半球と反対側に起きる。

そこで、損傷脳と同じ側の上肢へも影響があるものかどうか調べてみたそうな。


過去の関連する研究を厳選して、内容を分析した結果、


次のようになった。

・27件の文献が見つかった。

・いずれの文献にも、損傷脳半球と同側の上肢への影響事例が報告されていた。



脳卒中の上肢麻痺は、損傷脳の同側にも影響があることを医療関係者は意識するべきである。それ故、同側上肢を健常状態の基準とするべきではない、


というおはなし。


感想:

左手が麻痺していたけど、右手に及んだという認識はなかった。


関係ないけど つい最近、

夜中に常夜灯を見つめていた際に

右目の光感度が左目よりもはっきりと劣っていることにいまさらながらに気がついた。(メモ)

2013年11月26日

膝のテーピングと片麻痺リハビリについて


The Effects of Taping Prior to PNF Treatment on Lower Extremity Proprioception of Hemiplegic Patients.
2013  9月  韓国

脳卒中片麻痺患者へのテーピング効果を調べてみたそうな。


30人の脳卒中片麻痺患者について、次の2グループに分けた。

*固有受容性神経筋促通法(PNF)+キネシオテーピング

*神経発達学的治療(NDT) のみ

4週間の治療の後、膝の角度、バランス、歩行機能について測定、比較した。


次のようになった。

・テーピンググループではリハビリ前後でバランス、歩行機能が著しく改善した。

・足首の背屈、バランス、歩行機能に両グループで大きな差が見られた。


リハビリの前に膝にテーピングをすると回復がはかどるかもしれない、


というおはなし。




感想:

これって、比較実験になってるのかな?


2013年11月10日

難しい理屈はいいからスクワットをやれ


Deep flexion activity training in a patient with stroke using task-oriented exercise: a case report.
2013  11月  インド

膝の深屈曲が必要な脳卒中患者がいたので特別なリハビリを考えてあげたそうな。


55歳で靴の営業職の男性が脳梗塞になった。
片麻痺のためしゃがむことができず、アジア式トイレやお客に靴を履かせる際の動作をいったいどうしたものか...と悩んでいた。

この状況を改善するために課題志向型のリハビリを行った。

具体的には、

*低い腰掛けを使って立ったり座ったりの動作を繰り返す。
*次の段階ではスクワットトレーニングを導入する。


6週間後、次のようになった。
・期待していた以上に回復して社会復帰もできた。


膝の深屈曲ができるようにリハビリをしたら自立も進み、社会参加が促された、


というおはなし。



感想:

たった一例の報告だけど、シンプルさに好感を持った。

自分もこの数年間、スクワットは ほぼ毎日やっている。

2013年8月29日

療法士さんは手に麻酔でも打って感覚麻痺を経験してみればいいと思う


Upper limb post-stroke sensory impairments: the survivor's experience.
2013  8月  アメリカ

感覚麻痺になった患者の体験について調べてみたそうな。


脳卒中で上肢感覚麻痺の脳卒中経験者15人に面談調査し、内容を3人の専門家が分析したところ、


患者の体験には次の3つのテーマが見つかった。

1)私の手に何が起こったのか?
感覚麻痺の大きな衝撃と、今後どう生活したらよいかへの不安。

2)未だリハビリ始まったばかりなのに?
概ね感覚麻痺はリハビリの対象とされず、自分でどうにかしなければならないと知る。

3)いつかは回復するかも?
根気強い努力によって感覚麻痺がゆっくりと回復に向かうだろうという希望を持つ。


感覚麻痺は見た目以上に患者にとって大きな意味を持つ。感覚麻痺対策への患者の希望を汲み取ったリハビリ計画が必要だろう、


というおはなし。



感想:

たしかにその通りで、たたいてもつねっても何も感じないというのは、動かないことよりも受け入れがたい体験だった。

幸い、感覚0(ゼロ)の状態は2-3週間しか続かなかった。

現在は、10段階評価で2か3って感じ。

それでも空気はもちろん風呂の温度もわからないし、人に触れていても気が付かないことがよくある。



2013年7月17日

乗馬セラピーでQOLが改善する


Effects of horseback riding therapy on quality of life in patients post stroke.
2013  6月  ブラジル

脳卒中患者には苦悩が多く、生活の質の改善が必要である。

そこで、乗馬セラピーの効果を試してみたそうな。


24人の脳卒中患者について、通常のリハビリを行い、併行して乗馬セラピーあり、なしのグループに分けた。

4ヶ月のセラピーの後、SF-36という生活の質をスコア化するアンケート調査を行い、比較した。


次のようになった。

・乗馬セラピーグループでSF-36のスコアが著しく改善した。

・通常のリハビリ+乗馬セラピーは、脳卒中患者の身体機能、メンタルヘルスの改善と関連があった。



脳卒中リハビリに乗馬セラピーを加えることでQOLの向上につながるかもしれない、


というおはなし。



感想:

片麻痺状態でどうして馬に乗れるのか?と疑問に思ったが、実際はこんな感じらしい。

写真:乗馬セラピー

2013年7月14日

キネシオテーピングで手のむくみが治るのか


Effects of kinesio tape to reduce hand edema in acute stroke.
2013  6月  アメリカ

脳卒中のあとの手のむくみにキネシオテーピングが効くかどうか試してみたそうな。


急性期の脳卒中片麻痺で 手にむくみのある17人の患者について、キネシオテーピングあり、なしのグループに分けた。
並行して通常のリハビリを行いながら6日後に手の周囲径を測り、むくみの程度を比較した。


次のようになった。

・キネシオテーピングで手首と中手指節関節で若干のむくみ改善が見られたものの、統計的に有意な違いは見られなかった。


キネシオテーピングのむくみ改善効果はさらなる検証が必要だろう、


というおはなし。

写真:キネシオテーピング



感想:

最初の1年ほど、動くのに なぜか手が赤くむくんでいたので関心をもった。



2013年6月27日

背屈筋を鍛えれば歩けるようになるという根拠について


Ankle dorsiflexor, not plantarflexor strength, predicts the functional mobility of people with spastic hemiplegia.
2013  6月  香港

脳卒中片麻痺患者の歩行能力と足首の筋力との関係を調べたそうな。


73人の片麻痺患者について、アップアンドゴーテストの時間と足首筋肉の痙縮の程度、筋肉別の筋力を測定し関連を解析した。


次のようになった。

・アップアンドゴーテストに要した時間は、麻痺側の足首背屈筋力が強いほど短かった。

・足底屈筋力とはあまり関連がなかった。



麻痺側のつま先を持ち上げる背屈筋力はアップアンドゴーテストで好タイムを出す重要なポイントだった。つまり、これを鍛えれば歩けるようになるかもしれない、


というおはなし。




これがアップアンドゴーテストだ




感想:

このテーマはときどき出てくる。

つま先を上げる筋肉を鍛えると速く歩けるようになる

2013年5月25日

舌や唇が麻痺したときも脳卒中の可能性があるよ


Numbness in the Tip of the Tongue and Lower Lip Caused by Thalamic Hemorrhage.
2013  4月  日本


高血圧の62歳男性が左の舌先と下唇に麻痺が起きた。

他には神経症状は見られなかった。


CTを撮ったところ、右脳の視床に小さな出血を見つけた。


そこは後内側腹側核と呼ばれる部位で、舌神経からの信号の通り道でもある。

この部位での出血が麻痺の原因と考えられた。


脳卒中でのこの種の麻痺は、通常は味覚障害である。

今後は舌先や唇麻痺のケースでも脳内の異常を疑ってみるべきだろう


というおはなし。





感想:

自分も左顔面の触覚が未だ鈍い状況なので関心を持った。

食事の時に左唇にご飯粒がついていても気づかない。

床屋で顔を剃られる時の左右の感覚差は驚くほどのものがある。



2012年10月13日

片麻痺患者の感覚異常は、両側に及んでいることが判明


Position Sense of the Hemiparetic and Non-Hemiparetic Ankle after Stroke: Is the Non-Hemiparetic Ankle also Affected?.
2012  10月  トルコ



片麻痺患者の麻痺していない側の位置感覚について調べてみたそうな。


20人の脳卒中患者と10人の健常人について、

足首の位置感覚テストを行った。


次のようになった。


・足首を底屈5度、10度、背屈15度

にされた時の位置認識の誤差を計測したところ、


・健常人の利き足での結果に比べ、


・脳卒中患者では、麻痺側、非麻痺側共に

誤差が非常に大きかった。






脳損傷の影響を受けていない健常な側の脳の

支配下にあるはずの足首に

感覚異常が及んでいることがわかり

大変ビックリした



というおはなし。






感想:

これは実感ないね。


もし本当なら 自分の自動車運転の

アクセルコントロールが

危なくてしょうがないと思う。

2012年9月10日

【悲報】脳卒中後、杖を使い続けると麻痺していない手まで動かなくなる


Adverse effects of motor-related symptoms on the ipsilateral upper limb according to long-term cane usage.
2012  1月  韓国

脳卒中患者が長期にわたりをつかったときに健常な側の上肢にどんな影響があるのかを調べたそうな。


40人の脳卒中患者について、

利用者 と

・杖を使わない者

に分けて、


健常側の上肢の

・視運動協調、

・器用さ、

・関節の固有感覚、

を調べるテストを行い比較した。


結果は、

利用者は、上記3つのテスト全てで非常に低いスコアだった。
図:杖の長期使用と上肢機能



脳卒中後、長期にわたり杖を使ってきた患者は、杖を持つ手の感覚運動機能が低下することがわかった


というおはなし。

2012年8月25日

【無料】脳卒中で弱った腕を評価するアイフォンアプリ


An Objective Pronator Drift Test Application (iPronator) Using Handheld Device.
2012  7月  韓国


手の回内運動検査は、両手を肩の高さにまっすぐ出し、

手のひらを上に向けて目を閉じ、この状態を維持する。

脳卒中などの原因で運動神経経路に問題が起きると、

つきだした腕が勝手にねじれ、下がる。

回内運動検査の動画:20秒



この現象を定量化できるアイフォンアプリを

作成したのでその動作を検証してみたそうな。



アプリ名:iPronator (←無料リンク)

加速度センサーを内蔵したiPhoneまたはiPod touch 計2台にインストールする。


写真:ipronator



これを使って10人の急性期脳梗塞患者と

10人の健常人について回内運動検査を行い数値を比較した。



次のことがわかった。

・計測した腕のねじれ角度と下がり具合に強い関連があった。

・患者では健常人よりもはるかにねじれ角度のズレが大きかった。

・手の震えの程度は患者も健常人も変わらなかった。

・フォローアップにより改善する様子を数値評価できた。





このアイフォンアプリは脳卒中患者の上肢の障害をいち早く見抜き、

機能回復の検出にも役に立つことがわかった



というおはなし。




感想:

実は 試していない。

2012年7月21日

上肢リハビリは努力しただけ見返りがあるのか?


Effects of intensity of arm training on hemiplegic upper extremity motor recovery in stroke patients: a randomized controlled trial.
2012  7月  中国




リハビリ訓練の集中度を変えると

片麻痺上肢の回復に違いが出るかどうか調べたそうな。




32人の脳卒中患者について、

1回当たりの訓練を、

1時間、2時間、3時間の3グループに分けて、


週5日×6週間リハビリさせた。




訓練前、2,4,6週間後の回復程度を評価した結果

次のことがわかった。


・いずれのグループも上肢機能の著しい回復があった。

・上肢の運動機能は1回3時間の訓練グループでダントツに向上した。

・日常生活動作に関わる能力はどのグループでも差はなかった。








人一倍長い時間努力すれば

麻痺した上肢の運動機能は より改善するけれど、

すぐに手が使えるようになるわけではないことがわかった




というおはなし。

2012年7月6日

3年も経つのになぜヨダレが垂れるのか…たまに


Changes in oro-facial function and hand-grip strength during a 2-year observation period after stroke.
2012  6月  スイス




脳卒中後の口腔顔面機能の低下について調べてみたそうな。



31人の脳卒中入院患者と

健常人21人について、


・咀嚼(そしゃく)能率、

口唇力

・咬合力、

・咀嚼筋厚、

・握力

の変化を2年間追跡調査した。




次のことがわかった。


・脳卒中患者の咀嚼能率、口唇力は健常人に比べ著しく低下した。

・握力が左右の手で大きく異なることに比べ、咬合力の左右差はほとんどなかった。

・咀嚼筋の厚さは当初減少したものの、大きな左右差にはならなかった。






脳卒中後、お口まわりの能力は、

手が痺れるのとは異なるタイプの影響を受けることがわかった



というおはなし。





感想:

これは関心がある。



当初、左の顔面が大きくゆがんで、

ヨダレが垂れる日々がつづいた。


比較的早くにヨダレが垂れないようにはできたが、


現在もなお 顔左半分の皮膚感覚は弱く、


・ガムを噛んでいると唇の左端を一緒に噛んで、血が出る。

・左鼻の穴から出る鼻水に気づかずに 口に流れ込む様子を他人に指摘される。

・食事中、ご飯粒が口の左端からはみ出ていることがある(らしい)。

・ごくたまに、気を抜くと口の左側からヨダレが垂れる。



特に不便ではないので、大きな悩みではないが少し気になっては いる。

2012年6月19日

片麻痺は一生懸命歩いても遅い  なぜなのか


The reasons why stroke patients expend so much energy to walk slowly.
2012  5月  ベルギー




脳卒中片麻痺患者の歩行距離当たりの

エネルギー消費量が高いことは知られている。


その理由を調べてみたそうな。




20人の脳卒中片麻痺患者について

トレッドミルを用いてその速度を変えながら

歩行中の力学的動作を解析した。




次のことがわかった。


・片麻痺患者の歩行中のエネルギー消費量は健常人の1.7倍だった。


・特に、最大歩行スピードの遅い患者は力学的仕事量が大きく、

 エネルギー消費量も多かった。


・健常脚で身体を支えているときに体重心を引き上げようとする

 動作がエネルギー消費量の増加につながっていた。








全力で歩いても遅い片麻痺患者は

要らぬ動作のためにやたらエネルギーを消費していることがわかった



というおはなし。

2012年6月15日

片麻痺で骨密度が低下、腕か 脚か


Bone Loss in Chronic Hemiplegia: A Longitudinal Cohort Study.
2012  6月  ブラジル



脳卒中片麻痺患者の骨密度の変化について調べたそうな。



発症後1年以上経過した慢性期脳卒中患者57人について

骨密度等の体組成調査を期間をあけて何度か行った。




次のことがわかった。

・麻痺のあるの骨密度が著しく低かった。

・大腿骨は麻痺側、健常側で骨密度の大きな違いはなかった。

・血液凝固阻止剤、抗てんかん薬を使っている患者の

大腿の骨密度は著しく低く、これは発症時期に依らなかった。






脳卒中患者の骨密度は減る傾向にあり、

特に脚よりも腕で顕著であることがわかった



というおはなし。

2012年5月25日

脳卒中患者は日ごろ麻痺のある手をどの程度使っているのか?


Quantifying non-use in chronic stroke patients: a study into paretic, non-paretic and bimanual upper-limb use in daily life.
2012  3月  オランダ



脳卒中患者が麻痺手をどの程度

使用しているのか調べてみたそうな。




慢性期脳卒中患者38人と健常人18人について、

両手に加速度センサーを着けて

24時間データを記録し、その使用頻度、強度を解析した。




結果は、


・脳卒中患者の総使用時間は、麻痺手2.4時間、非麻痺手5.3時間だった。

・健常人の総使用時間は、利き手5.4時間、非利き手5.1時間だった。

・脳卒中患者は健常人が利き手を使う頻度よりも多く非麻痺手を使った。

・脳卒中患者は健常人の利き手使用強度よりも激しく非麻痺手を使った。

・脳卒中患者は両手動作が必要なときには麻痺手もそぉっと使っていた。






脳卒中患者は麻痺手をあまり使わずに

麻痺の無い側の手でがんばっていることがわかった



というおはなし。





感想:

味噌汁の椀を持つときとか、

壁のスイッチを押すとき、

パソコンにパスワードを入力するときなど


ついつい右手だけでやってしまうことが多い。


なるほど 車のハンドル操作時も

左手は添えているだけに近い。



でも 腕立て伏せは毎日 両手で全力。

2011年10月28日

身体パラフレニア:自分の腕じゃないみたい!


Mirror-view reverses somatoparaphrenia: Dissociation between first- and third-person perspectives on body ownership.
2011  10月  イギリス

脳卒中で右脳に損傷を負った患者は自らの身体が

他人のものであるかのような感覚を持つ場合がある。

これを "身体パラフレニア" と言う。


身体パラフレニアのある患者に

鏡を見せた場合の反応を調べたそうな。


右脳損傷で左片麻痺の脳卒中患者5人について、

(うち2人は身体パラフレニアがある患者)

・左腕を直接見る場合と、

・前に置いた鏡に映して見る場合とで

その身体所有感覚を調査した。


結果は、

身体パラフレニアのある患者は、


・自分の左腕を直接見る場合は他人の腕のように感じた。

・鏡に映すと自分の腕のように感じた。

・この切り替えはほとんど一瞬で起きた。

・患者自身はこの身体所有感覚の変化に疑問を感じなかった。

・この切替えに際し実験者が腕に触れても同じ結果だった。


身体が他人のもののように感じる理由は、

自身の感覚統合能力の低下によるもの、と考えられた。


つまり、身体パラフレニアは自身の身体に対する

客観的感覚と主観的な視点との神経学的な

乖離現象であると推測できる。


乳児が初めて鏡に映る自分を理解できないのと同様の

仕組みがあるのかも知れない、


というおはなし。

写真:身体パラフレニア



感想:

これがヒドくなるとエイリアンハンドシンドロームになるのかな。

わたしも、

左手足が自分のものではなく、

高性能の義手、義足であるかのような感覚は常にある。

2011年8月8日

片麻痺はスクワットでバレる


Control of fast squatting movements after stroke.
2011 8月  カナダ



脳卒中後の運動機能低下が

姿勢や四肢動作に与える影響を調べてみたそうな。


片麻痺の残る17人の脳卒中経験者と

同年齢の健常人(17人)について

スクワットの動作を膝や足首、各種筋肉、姿勢などについて

詳細に記録、比較した。




その結果、

・片麻痺があるとスクワット動作が非対称になり、その速さ、機敏さが低下した。

・両膝の動作タイミングが合わず姿勢が乱れ、重心位置のゆらぎが起きていた。

・回復程度の低い人は麻痺していない方の足に代償的に頼り、

・回復の良い人は麻痺足もそれなりに使って動作の対称性を保とうとしていた。





スクワット動作を調べることで筋肉と姿勢コントロールの

評価が出来ることがわかった、


というおはなし。






感想:

自分もよくスクワットをするのでよくわかる。


左右の足がシンクロしないので

走ったりジャンプしたりはもっと苦手。



和式はかなりハード
写真:スクワット

2011年3月18日

自宅でできる片麻痺歩行リハビリ: セラバンドセラピーとは


Physical Therapist-led Home Exercise Programs with Thera-BandR Bands Benefits Stroke Survivors
2011 3月 アメリカのブログ



デューク大学と南カルフォルニア大学が共同で、


脳卒中片麻痺患者の歩行リハビリについて、
ハイテクトレッドミル自宅でのセラバンドセラピー
との効果の比較を行ったそうな。



400名以上について調べた結果、


両者の効果はほぼ同等であり、


セラバンドセラピーは高額な機器を必要としないため、
自宅でリハビリを継続することができ、


通常6ヶ月間で回復が止まると言われているところが
その歩行改善効果は1年以上も継続したという。




セラバンドをつかった片麻痺歩行リハビリ方法







日本では、

むかし ゆーとぴあ という芸人さんが使っていたのが

おそらく 最初のセラバンド活用事例

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