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2017年8月9日

250年前のミイラが脳卒中経験者だったあかしとは


A Unique Case of Stroke and Upper Limb Paralysis in a Mid-18th Century Natural Mummy
2017  8月  スイス

脳卒中の歴史研究において 脳卒中を経験した大昔の人物の標本が手に入ることはまずない。

こんかい脳卒中を経験したことが明らかになった18世紀の遺体がみつかったそうな。


・イタリアのサン・ロレンツォ教会の修復中に1体のミイラ化した遺体がみつかった。

・観察すると左手だけが かぎ爪のように曲がっていた。

・右手や他の遺体との比較から 死後に曲がったものではなく生前に指が曲がったと考えられ、

・脳卒中の片麻痺による拘縮と推測された。

・教会の記録を探ったところ、1750年頃に葬られた遺体で晩年に「卒中」を患っていた記述が確認できた。

250年前の遺体の観察から脳卒中による拘縮が推測され、記録からその事実が証明された、


というおはなし。
図:脳卒中経験者のミイラ 手の拘縮

感想:

その当時とくらべて、脳卒中の後遺症治療は ほとんどまったくといっていいいほど進歩していない気がしてならないんだ。

2017年5月25日

寒い日に腕の痙縮を解く方法


Different Effects of Cold Stimulation on Reflex and Non-Reflex Components of Poststroke Spastic Hypertonia.
2017  4月  アメリカ
経験的に 脳卒中のあとの痙縮による筋緊張は寒い日につよまると考えられている。

このあたりを定量的にしらべてみたそうな。


痙縮度は運動速度に応じた抵抗力のおおきさとも考えられるので、
脳卒中で片麻痺の患者13人について、麻痺側の肘をことなる2つの速度(5°/sと100°/s)で機械的に50°開く際に必要なトルクを測定した。

このとき反対側の手の親指の腹に温度刺激装置を着けて、冷刺激0℃ または室温刺激32℃、高温刺激45℃ を与えた。


次のようになった。
・冷刺激のときに必要なトルクがあきらかに大きくなった。

・室温時にくらべて高温刺激のときは必要トルクは6.3%減少し、冷刺激のときは11.0%増加した。

・肘運動速度毎のトルクの差(reflex torque)は3つの各温度で変わらなかった。

寒い日に痙縮がつよまる様子を客観的に確認することができた。この痙性筋緊張はおもに中枢神経にゆらいすると考えられた、


というおはなし。
図:温度刺激と痙縮測定装置

感想:

つまり寒い冬に麻痺側の腕が固まってしまったら、健常な方の手のひらで使い捨てカイロをにぎると腕の緊張が解ける、ってこと。

2016年11月28日

パラフィンセラピーは痙縮に効く?


Reduction in spasticity in stroke patient with paraffin therapy.
2016  11月  中国

パラフィンセラピーは温熱療法の一種で 溶かした蝋(ろう)に患部を浸す。

脳卒中後の痙縮に効果があるか調べてみたそうな。


上肢痙縮の脳卒中患者52人をパラフィンセラピーとプラセボにグループ分けした。

パラフィンセラピーでは仰向け患者の肩から手を42-45℃の蝋で30分間パックする。

これをほぼ毎日4週間継続し上肢の痙縮度 疼痛 運動機能を評価したところ、


次のようになった。

・パラフィンセラピーの直後 痙縮度が明らかに低下した。

・疼痛レベルにグループ間の差は生じなかった。

・パラフィンセラピーで運動機能が有意に改善し、

・直後の体温上昇もみられた。

パラフィンセラピーは脳卒中の痙縮対策にいいかも、、


というおはなし。
図:

感想:

風呂に浸かるのとどう違うのかな。

2016年9月21日

痙縮を解く 高周波振動刺激が流行る予感


Short-term effect of local muscle vibration treatment versus sham therapy on upper limb in chronic post-stroke patients: a randomized controlled trial.
2016  9月  イタリア

筋肉への振動刺激治療のうち、さいきん特に高周波数(100-500Hz)での治療効果が注目されている。

脳卒中の上肢麻痺患者で検証してみたそうな。


平均年齢62、発症から3年前後の脳卒中片麻痺患者32人について、

*振動刺激グループ
*偽刺激グループ

に分けた。

振動刺激は、300Hz 振幅2mmの局所振動を 上腕、前腕、親指の筋肉に与える。これを1回30分間x 週3回 計12セッション行った。


次のようになった。

・治療終了後4週間時点で、振動刺激グループが握力、疼痛、QoL、痙縮の改善で明らかに優れていた。

慢性期脳卒中で上肢麻痺の患者に高周波数振動刺激を4週間施したところ 握力や痙縮が著しく改善できた、


というおはなし。
図:筋肉局所振動刺激

感想:

アマゾンで売れ筋のハンディ電動マッサージ器の仕様をみると 振動数が最大で100Hzほど。1900円でお買い得。使いみちが多様で なぜか女性にも大人気。

2016年6月18日

低出力レーザー療法(LLLT) 脳卒中痙縮筋肉への効果


Effects of low-level laser therapy (LLLT 808 nm) on lower limb spastic muscle activity in chronic stroke patients.
2016  5月  ブラジル

低出力レーザー療法(LLLT)は細胞、神経、代謝へのさまざまな影響が期待でき リハビリテーションシーンでも利用されることがある。

下肢痙縮筋肉へのLLLTの効果を確かめてみたそうな。


慢性期の脳卒中患者15人について、1週間ごとに

*なにもなし
*偽LLLT
*LLLT

の各状況下で疼痛レベル、等速性筋持久力、膝トルクを測定し 比較した。

LLLTは麻痺側の大腿直筋および内側股筋の各30箇所に直径0.25cmの低出力レーザー照射を行った。


次のようになった。

・LLLT後、疼痛レベルが明らかに低下し、

・筋持久力とトルクも向上した。

低出力レーザー療法(LLLT)には慢性期の痙縮筋肉の持久力 筋力を改善し疼痛を和らげる効果があるのかもしれない、


というおはなし。

写真:LLLT照射位置

感想:

もっと漠然とした温熱療法の類かと思ってたら 意外と細かく照射してるのねぇ。

2016年6月14日

内反尖足への腓骨神経縮小術の効果


Effects of tibial nerve neurotomy on posture and gait in stroke patients: A focus on patient-perceived benefits in daily life.
2016  6月  フランス

脳卒中で痙性の内反尖足になった患者への腓骨神経縮小術(TNN)の効果を検証してみたそうな。


腓骨神経縮小術を受けた片麻痺患者23人について5ヶ月後までフォローして効果を評価したところ、


次のことがわかった。

・手術により痙性レベルと背屈の可動域が劇的に改善した。

・その結果、立位 歩行時の姿勢が改善し、

・患者もその効果を大いに実感できた。

脳卒中後の痙性 内反尖足への腓骨神経縮小術により、患者は日常生活での立位、歩行能力のおおきな改善を実感できた、


というおはなし。

腓骨神経縮小術の効果

感想:

You tubeに手術シーンのビデオがあった(グロ中尉)。

2016年3月5日

人工知能に尋ねてみたら痙縮患者が10倍になった


Predictive analysis for identifying potentially undiagnosed post-stroke spasticity patients in United Kingdom.
2016  2月  イギリス

イギリスの健康改善データベースでは 脳卒中のあとの痙縮の割合が2%であり これまでの他の報告に比べ著しく低い。

そこで過小評価されているであろう 痙縮のある脳卒中患者数を推定するための方法を検討してみたそうな。


2007-2011の患者記録を使用して、複数の予測アルゴリズムの精度を比較した結果、

次のようになった。

・ランダムフォレストを用いたデータ学習アルゴリズムの予測精度が優れていた。

・その感度は75% 特異度は72%で、

・これにより脳卒中後12ヶ月時点で痙縮のある3912人があらたに追加された。

機械学習テクニックを応用することでこれまで記録から漏れていた痙縮の脳卒中患者数が明らかになり、その割合は2%から13%へ大幅に増えた、


というおはなし。

図:機械学習で痙縮


感想:

具体的になにをやっているのかはさっぱりだったが 流行りの機械学習の話題だったので関心をもった。

2015年8月16日

痙縮で悩む脳卒中患者を早めに見分ける方法


Early prediction of long-term upper limb spasticity after strokePart of the SALGOT study
2015  8月  ノルウェー

脳卒中から1年後の上肢痙縮の有無を予測判定できる方法を調べてみたそうな。


76人の脳卒中患者について、入院時、発症後3日、10日、4週間、12ヶ月後に肘と手首の伸筋、屈筋の痙縮の有無と程度、運動機能、関節可動域、疼痛を評価して関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・3日、10日、4週間時点で痙縮のあった者の割合は、それぞれ24%、43%、46%だった。

・12ヶ月時点で痙縮のある者は46%、重度の痙縮は29%だった。

・3日後または10日時点で感覚運動機能に問題があると1年後の痙縮はほぼ確定だった。

・発症4週間時点で痙縮が残っている患者は1年後にも重度の痙縮があった。

・発症10日時点で痙縮がある患者は 1年後になんらかの痙縮が残った。


感覚運動機能が低下しているか、または10日時点で痙縮がある脳卒中患者は1年後にも痙縮で悩んでいた、


というおはなし。


運動機能と痙縮確率


感想:

重度の痙縮にならない人は10日以降28日以内に痙縮が消えるであろうってこと。

じぶんの発症10日後を思い出してみるに、肘も手首も痙縮どころか感覚ゼロでタコの腕のようにグニャグニャだった。

2015年7月5日

月桃エッセンシャルオイルを毎日塗ると痙縮が改善する可能性について


The Effect of Alpinia zerumbet Essential Oil on Post-Stroke Muscle Spasticity.
2015  7月  ブラジル

月桃の精油(エッセンシャルオイル)には筋肉を弛緩させけいれんを解く働きがあると言われている。

そこで、脳卒中患者の痙縮した筋肉への効果を確かめてみたそうな。


脳卒中で片麻痺の患者15人について、腓腹筋に月桃オイルを1日1回0.05ml x10日間塗りこんだ。

この前後での筋電測定を行い、麻痺していない側の足の筋肉と比較した。


次のことがわかった。

・麻痺側の腓腹筋の内側、外側の筋肉の収縮能力を示すパラメータはいずれも明らかに低下していたが、

・月桃オイル処置の後 それら測定パラメータは有意に上昇していた。

・月桃オイルが痙縮した筋肉の弛緩を促し、収縮能力を改善したと考えられた。


月桃オイルは脳卒中患者の痙縮対策に使えるかもしれない、


というおはなし。

月桃

感想:

月桃オイル 検索するといっぱい出てくる。

個人的には、電気流したり毒注射したりする方法より上品で繊細に思う。

2015年5月27日

脳のここをやられると上肢が痙縮する


Lesion Characteristics of Individuals With Upper Limb Spasticity After Stroke.
2015  5月  カナダ

脳卒中のあと上肢に痙縮を起こした患者の脳損傷位置と範囲を調べてみたそうな。


痙縮のある51人を含む計97人の脳卒中患者について 脳の断層画像から損傷位置と範囲を特定し、痙縮の有無、重症度との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・「被殻」に損傷のある患者で痙縮がもっとも多かった。

・損傷部位の体積が大きいほど痙縮も重くなった。


脳卒中後の上肢痙縮に関連のありそうな脳の部位を特定できた、


というおはなし。
被殻<被殻>

感想:

被殻出血だったので関心を持った。

2015年4月18日

痙縮が治る ただの風呂と温泉を比較した


Balneotherapy in treatment of spastic upper limb after stroke.
2015  2月  ボスニア・ヘルツェゴビナ


脳卒中患者への温泉療法の痙縮、疼痛への効果を検証してみたそうな。


平均年齢66、発症後6ヶ月未満の脳梗塞の男女70人について、

*温泉グループ
*水道水グループ

に分け、温度は31-33度に保ち、1日20分間の入浴を21日間継続した。


次のようになった。

・温泉療法グループで上肢筋肉の痙縮が有意に減少し、

・疼痛レベルも大きく低下した。


硫黄ミネラルの豊富な温泉に浸かることで脳卒中患者の痙縮、疼痛を緩和できる、


というおはなし。




感想:

入院してた病院に温泉があって、もう最高だったわ。 ホントに効くと思う、、

2014年9月9日

鍼治療が痙縮に効く はほんとうか?


Acupuncture for the treatment of spasticity after stroke: a meta-analysis of randomized controlled trials.
2014  9月  韓国

一般に、鍼治療は脳卒中患者の痙縮に効くとされてきた。

ほんとうかどうか過去の研究を見なおしてみたそうな。


世界の医学研究データベースから関連するものを厳選し、複数の審査者がそれらのデータを再検証したところ、


次のことがわかった。

・総計399人の脳卒中患者を含む8つの研究が見つかった。

・鍼治療によって痙縮度(アシュワーススケール)に改善はなかった。

・生理学的特徴である筋肉の振幅H/M比は、初回鍼刺激の直後に大きく低下した。

・いずれの研究も方法論的な質の高さは評価に値するものではなかった。


鍼治療の脳卒中患者への痙縮改善効果は、これまでの研究の質が低いため結論を出せなかった、まともな研究が為されることを期待する、


というおはなし。

鍼治療


感想:

鍼治療と合気道は似ている。

しかし合気道の「達人」は絶対に総合格闘技には参戦しない。

2014年9月5日

上肢の痙縮はだんだんと良くなってゆくものなの?


Upper-Limb Spasticity During the First Year After Stroke: Stroke Arm Longitudinal Study at the University of Gothenburg.
2014  8月  スウェーデン

上肢の痙縮が脳卒中発症後1年間にどう変化してゆくものなのか調べてみたそうな。


脳卒中患者117人について、発症から3,10日、4週、3,6,12ヶ月後に痙縮の程度および感覚運動機能、疼痛、関節可動域等を評価した。


次のことがわかった。

・3日時点で25%が、12ヶ月後には46%に上肢の痙縮が見られた。

・この間、痙縮のあるほとんどの患者では 時が経つに連れ痙縮が強くなっていった。

・痙縮は初め肘の屈筋に、次に肘の伸筋、そして手首の屈筋に現れた。

・痙縮がある患者は運動機能の障害、痛み、関節可動域の減少、知覚低下の問題もあった。


脳卒中患者の約半数に痙縮が見られ、時間が経つにつれ悪化していった、


というおはなし。


感想:

もう5年経つけど、左腕にだけ大リーグボール養成ギプスを着けているような感覚は常にある。

2014年8月25日

タイ古式マッサージは痙縮に効くのか


The efficacy of traditional Thai massage in decreasing spasticity in elderly stroke patients.
2014  8月  タイ

脳卒中患者の痙縮対策として、タイ古式マッサージと理学療法のどちらが優れているか比べてみたそうな。


発症後3ヶ月以上、50歳以上、50人の脳卒中患者をタイ古式マッサージまたは理学療法グループに分けて、1回1時間x週2回x6週間の治療を行い比較した。


次のようになった。

・痙縮程度が改善した者の割合は、タイ古式マッサージグループで若干多かったが、統計学的に有意なほどではなかった。

・両グループ共に運動機能、QoLが向上したものの、

・不安やウツの改善が見られたのはタイ古式マッサージのみだった。


タイ古式マッサージは理学療法と同程度に痙縮を軽減した、


というおはなし。

タイ古式マッサージ


感想:

ちょっとエッチなマッサージと誤解してました。ごめんなさい。

2014年5月7日

指ストレッチはいいらしいから さっそくこのビデオで実践することにした


Carryover effects of cyclical stretching of the digits on hand function in stroke survivors.
2014  5月  アメリカ

脳卒中患者の手の指を曲げ伸ばししてあげたあとの効果がどれくらい続くものか実験してみたそうな。


*発症2-6ヶ月の亜急性期脳卒中患者12人と、
*7ヶ月以上経つ慢性期の患者15人について、

アクチュエーター付きの手袋をはめさせて指の曲げ伸ばし(ストレッチ)の繰り返しを強制的に30分間☓3日間おこなった。

この前後での手の機能を評価、比較した。


次のようになった。

・指ストレッチの直後は両グループともに手の機能が大きく改善した。

・特に亜急性期グループではその効果が1時間後もそのまま維持され、さらに翌日にも効果が持ち越された。

・一方、慢性期グループの改善効果はその場限りで 翌日には観測できなかった。



手の指の繰り返しストレッチ運動は亜急性期脳卒中患者でその効果の持続性が確認できた。リハビリの前にこの運動をするといいかも知れない、


というおはなし。



感想:

慢性期患者でも直後には改善効果があるのだから、もっと高頻度でやればいいってことなんだろ。

偶然みつけたこのビデオ 何度も観てしまった… (3分間)

2014年1月29日

肘の痙縮が治るツボの位置が判明


Selection of acupoints for managing upper-extremity spasticity in chronic stroke patients.
2014  1月  台湾

電気鍼療法が上肢の痙縮にどれくらい効くのか検証してみたそうな。


15人の慢性期脳卒中患者について、

・電気鍼療法を受ける9人 と
・比較のための微小鍼刺激6人 に分けた。

電気鍼療法は1回20分間×週2回×6週間行った。

刺激したツボは、前腕上の4箇所。
写真:ツボ上肢痙縮


次のようになった。

・全治療期間を通じて電気鍼グループで肘の関節を自らの意志で大きく動かせるようになった。

・手首の痙縮には大した違いは見られなかった。

6週間の電気鍼治療によって慢性期脳卒中患者の肘の痙縮が大きく改善された。しかし手首の痙縮に影響はなかった。別のツボも検討してみたい、


というおはなし。

2014年1月27日

麻痺上肢の痙縮を簡単に改善する方法を日本の研究者が発見!


Immediate Effects of Unaffected Arm Exercise in Poststroke Patients with Spastic Upper Limb Hemiparesis.
2014  1月  日本

脳卒中患者の健側上肢運動が麻痺側上肢にどう影響するか調べてみたそうな。


平均年齢65、発症後9年前後の脳卒中経験者41人について、健側上肢で最大筋力50%のクランク回転運動を10分間継続させた。


次のようになった。

・麻痺上肢の筋緊張度が著しく低下した。

・機能面での変化はなかった。


健側上肢の10分間の運動によって、麻痺側上肢の筋緊張が改善した、


というおはなし。

写真:ハンドエルゴメーター



感想:

同じ研究者のこんな資料が見つかった。
げんき開発研究所:治療としてのリハビリテーション(pdf)
ちょっと変わってておもしろい。

2013年3月30日

手首スプリントの着けごごちを尋ねてみた


Long-term use of a static hand-wrist orthosis in chronic stroke patients: a pilot study.
2013  3月  オランダ



脳卒中で上肢麻痺したとき、拘縮を防ぐために

スプリント(装具)を長期間にわたり着けることはよくある。


手首スプリントの着け心地を調べてみたそうな。


少なくとも1年間以上、手首スプリントを処方されている脳卒中患者11人について、電話インタビューした結果、


次のようになった。


・7人の患者は言われたとおり、手首スプリントを着けていた。

・2人は着け心地に不満があり、1日8時間装着は無理だった。

・残り2人は痙縮や痛みのため装着をやめてしまっていた。





多くの脳卒中患者が手首スプリントに不満をもっていることがわかった


というおはなし。


手首スプリントの例
手首スプリント

2013年2月2日

痙縮は整形外科手術でよくなるかもしれない


Myotendinous lengthening of the elbow flexor muscles to improve active motion in patients with elbow spasticity following brain injury.
2013  1月  アメリカ



肘関節筋の腱延長手術で痙縮が改善するか調べたそうな。



肘関節に痙縮があり腱延長手術を受けた患者について、術前、術後の状態を評価したところ、

次のようになった。

・患者内訳は、脳卒中患者30人、外傷性脳損傷11人、脳性麻痺1人だった。

・発症から手術までの平均年数は6.6年だった。

・手術から14ヶ月後、腕の伸展と関節可動域がめっちゃ広くなった。

・筋緊張テストスコアも大きく下がった。

・手術の傷が開いた患者が2名いたがすぐに治った。





痙縮した肘関節筋の腱延長手術のおかげでかなり自由に動くようになった


というおはなし。




感想:

ちょっと前に

『整形外科選択的痙性コントロール手術』についてメール相談をもらった。

そのときは予備知識がまったくなかったので、今回関心を持った。


この種の手術ってどのくらい一般的なのだろうか?

2012年12月19日

ボバース法で脳卒中の上肢痙縮がおおきく改善した


NDT-Bobath method in normalization of muscle tone in post-stroke patients.
2012  12月  ポーランド



ボバース法の脳卒中上肢リハビリ効果を評価してみたそうな。



60人の脳梗塞患者について、2週間に10セッションのボバース法治療を施した。


治療前後での上肢筋肉の緊張度合いを測定した。


次のようになった。

・16人(27%)で改善効果が見られた。

・1人(2%)で悪化。

・8人(13%)で微かな変化があった。






ボバース法により脳卒中患者の上肢筋緊張が大きく改善した


というおはなし。





感想:

ボバース法って、よく目にするわりには中身が不明。

ネットで調べても具体的な説明はほとんど出てこない。


この研究ではボバース以外の療法の比較グループを設けていない。



あとは推して知るべし。

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