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2017年8月25日

貧乏だと脳梗塞の回復もよくないの?


Is there a correlation between socioeconomic disparity and functional outcome after acute ischemic stroke?
2017  7月  中国

社会経済的地位が低いと脳卒中になりやすくその死亡率も高いという報告が数多くある。

回復度との関連についての研究はおおくないので、大規模にしらべてみたそうな。


中国の脳卒中患者データベースから2007-2008で教育歴、職種、収入のわかる脳梗塞患者11226人分の記録を抽出して、3ヶ月後の生活自立度との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・教育歴6年以上の非肉体労働者にくらべ、教育歴6年未満の肉体労働者は生活自立度が低い傾向にあった。

・年齢、性別、喫煙、飲酒、病歴などを考慮にいれると、肉体労働者の生活自立度は明らかに低く、収入の少ない(160ドル未満/月)者では有意な差はなかった。

・これらの関連は65歳未満の男性で顕著だった。

社会経済的地位が低い脳梗塞患者の回復度はよくなかった。収入の少なさよりも低教育歴、肉体労働者であることのほうが回復不良につよく関連していた、


というおはなし。
図:貧困と脳梗塞

感想:

肉体労働者のほうが病気にたいしてタフなイメージがある。たぶんこういう人はよほど重症でなければ病院に来ないんじゃないかな。

これ↓おもいだした。
自殺したくなる脳卒中患者の特徴が明らかに

2017年4月9日

再就職で上昇する日本人の脳卒中死亡率


Changes in the Employment Status and Risk of Stroke and Stroke Types
2017  4月  日本

失業と脳卒中リスクは関連する。

日本ではいったん失業すると再び希望の職に就くことは難しい。そこで日本人の再就職と脳卒中リスクとの関連をしらべてみたそうな。


健康で40-59歳の日本人男女4万人あまりを90年代からフォローしたところ、


次のことがわかった。

・男女ともに1度でも失業を経験すると、脳梗塞や脳出血のリスクが高かった。

・連続就業者にくらべ 失業経験のある男性の脳卒中リスクは1.58倍、その死亡率は2.22倍、

・女性では順に 1.51倍、2.48倍だった。

・再就職経験のある男性の脳卒中リスクは2.96倍、その死亡率は4.21倍、

・女性では順に 1.30倍、1.28倍だった。

失業経験のある男女および再就職の男性は 脳卒中とその死亡リスクが非常に高かった、


というおはなし。
図:

感想:

脳卒中死亡率4.21倍...わかる気がするよ。
あてもなく仕事辞めたことが何度かあったけど、毎度あたらしい職場環境に適応するのは胃がよじれるようなストレスがある。

2017年2月20日

社会経済的地位と脳卒中の予後 in 中国


The influence of individual socioeconomic status on the clinical outcomes in ischemic stroke patients with different neighborhood status in Shanghai, China.
2017  1月  中国

社会経済的地位と脳卒中との関連をしめす報告がおおくある。上海市で脳卒中患者の予後と社会経済的地位との関連をしらべてみたそうな。


18-80歳の脳梗塞患者471人について、社会経済的地位を 教育歴、収入、職業、医療費で総合的に評価し 高 中 低に分類した。

周辺住人の社会経済的地位は戸籍情報をもちいて推測した。

脳梗塞後の有害事象と総死亡率との関連を解析したところ、


次のようになった。
・患者の社会経済的地位は周辺住人のそれと強い関連があった。

・社会経済的地位が低レベルの患者はあきらかに有害事象が多く 総死亡率も高かった。

・他の要因を考慮にいれてなお 患者本人および周辺住人の社会経済的地位が低いと患者の予後がよくなかった。

脳梗塞患者とその周辺住人の社会経済的地位が低いと 有害事象や死亡があきらかに多かった、


というおはなし。

図:社会経済的地位と脳卒中死亡率

感想:

中国のhukouは戸籍カーストとも言える制度で、出自のよしあしが脳卒中の回復にも影響してくるってことなのかね。

2017年1月22日

教育歴と脳卒中後の認知障害について


Effect of Formal Education on Vascular Cognitive Impairment after Stroke: A Meta-analysis and Study in Young-Stroke Patients.
2017  1月  オランダ

脳卒中のあとの血管性認知障害は脳損傷が同程度であっても個人でおおきく異なる。これは教育歴からくる認知的予備力の差によるとも考えられる。

そこで血管性認知障害と教育歴との関連をくわしくしらべてみたそうな。


関連する過去の研究を厳選し データを統合 再解析した。

これとは別に若年脳卒中患者277人と健常者146人を11年間フォローしたデータを解析した。


次のことがわかった。

・被験者7770人を含む21の研究が見つかった。

・いずれの研究も規模がちいさかった。教育歴が血管性認知障害におよぼす影響は強いとは言えなかった。

・若年患者277人11年の調査では 低教育歴の患者で注意力が平均を下回ることが多かった。


教育歴と血管性認知障害に関連はあったが その影響は小さかった。低教育歴の脳卒中患者で注意力の低下が見られた、


というおはなし。
図:

感想:

認知的予備力は「テスト慣れ」の別表現だとおもう。

リハビリ入院直後にテストがあって、文字と図形をひたすら対応させる課題だった。試験者が説明しているあいだに全部のパターンを暗記しておいたら「こんなスコアいままで見たことが無い!」って驚かれたよ。

2016年10月23日

近所が貧乏人ばかりだと脳卒中になりやすい


Neighborhood socioeconomic index and stroke incidence in a national cohort of blacks and whites
2016  10月  アメリカ

近隣住人の社会経済的ステータスが脳卒中のなりやすさに影響するものかどうか調べてみたそうな。


脳卒中死亡率の高い州の住民について 収入、資産、教育歴、職種などから地域住人の社会経済的レベルを評価し、そのうち脳卒中歴のない45歳以上の白人、黒人 計24875人を7年半フォローしたところ、


次のことがわかった。

・最上位の25%にくらべ近隣住人の社会経済的ランクが1つ下がるごとに脳卒中のなりやすさが1.28倍→1.38倍→1.56倍と上昇していった。

・個人の社会経済状況と脳卒中リスク要因を考慮に入れてもこれら関連は有意なままだったが、人種や性別による差は消滅した。

近隣住人の社会経済的レベルが低いと脳卒中リスクは高くなった。この関連は人種や性別に依らなかった、


というおはなし。

図:


感想:

貧困度ハンパない途上国に引っ越したひとの脳卒中率をしらべてほしい。

2016年4月14日

貧乏な脳卒中患者の死亡率は


Socioeconomic deprivation and mortality in people after ischemic stroke: The China National Stroke Registry.
2016  3月  中国

貧困と脳卒中について、教育歴 職業 収入と死亡率との関連を調べてみたそうな。


中国全土132の病院の脳梗塞患者12246人について、社会経済的貧困者を次の3つの指標で分類して1年間フォローした。

*教育歴6年未満、
*肉体労働者、
*月収1000元(1万7千円相当)以下


次のことがわかった。

・1年後1640人が死亡した。

・貧困条件が1つにつき 死亡率が1.2倍ほど高くなった。

・貧困条件が3つ重なると死亡率は約1.6倍になった。

・低収入で学歴が高いと死亡率はさらに高くなった。

貧困状態にある脳梗塞患者の生存可能性は明らかに低かった、


というおはなし。

図:経済格差と脳卒中死亡リスク


感想:

他人がなんと言おうと、自分は貧しくはないと思えてればいいんじゃないかね。

2016年1月10日

リーマン・ショックで脳卒中になり亡くなった人の特徴


Stroke-attributable death among older persons during the great recession.
2015  12月  アメリカ

人は失業などの強いストレス下にあると脳卒中リスクが高まるといわれている。

そこでリーマン・ショックの影響を脳卒中死亡率で調べてみたそうな。


カルフォルニア州 2000-2010年の132ヶ月間にわたる人口動態統計データを解析したところ、


次のことがわかった。

・リーマン・ショック後に脳卒中が原因の死亡が増えていた。

・特に非ヒスパニック系の白人で 脳卒中死亡率が5%上昇していた。

・しかし総死亡率に変化はなかった。

・リーマン・ショック後の36ヶ月間に、通常は他の原因で死亡するはずの白人高齢者879人が脳卒中で亡くなっていた。

リーマン・ショックは白人高齢者の死亡原因に影響を与えたのかもしれない、


というおはなし。

写真:リーマン・ショック


感想:

リーマン・ショック真っ最中の時期に入院してたので 当時どれだけ話題になったのかぜんぜん知らないんだ。

2015年9月13日

所得格差と脳卒中死亡率


Income Inequality, Economic Growth and Stroke Mortality in Brazil: Longitudinal and Regional Analysis 2002-2009.
2015  9月  ブラジル

脳卒中は世界の死亡原因の10%以上を占め、その多くは低中所得国で起きている。

ブラジル国内での所得格差と脳卒中死亡率との関連および 1人あたりのGDPの影響を調べてみたそうな。


2002-2009の脳卒中死亡率、所得格差を示すジニ係数を求め、1人あたりのGDPとの関連を含め解析したところ、


次のことがわかった。

・所得格差はそれ自体が脳卒中死亡率と関連していた。

・1人あたりのGDPの向上は、脳卒中死亡率のへの所得格差の影響をわずかに軽減するのみだった。

・ジニ係数の10ポイントの減少は、脳卒中死亡率の18%の低下に相当した。


ブラジルでは所得格差と脳卒中死亡率が明らかに関連していた、


というおはなし。

写真:所得格差


感想:

日本の所得格差って縮小傾向にあるんだって、、ピケティが言ってた。

2015年5月29日

株の信用取引は脳卒中の危険をはらむことが明らかに


Stroke: a Hidden Danger of Margin Trading in Stock Markets.
2015  5月  台湾

株式市場の信用取引と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


2000-2009の台湾全土での株式および医療のデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・株式市場の信用取引が増加した3-6日後に脳卒中患者の入院数も増えていた。

・おおよそ信用取引が1%増加すると、平均で1日あたり233人の脳卒中入院患者数が 2.5人ぶん増加した。

・この関連は45-74歳の男性についてのみ確認できた。


株の信用取引はハイリスク・ハイリターンであるが健康にもハイリスクかもしれない、


というおはなし。



感想:

儲かりすぎて脳卒中になることもあるのかな?

2015年5月20日

移民は貧乏そうだからきっと脳卒中になりやすいんだろな、、ところが


Cardiovascular disease incidence and survival: Are migrants always worse off?
2015  5月  デンマーク

移民と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


1993-2010の11万人あまりの移民データをフォローして、自国(デンマーク)出身者と比較した結果、


次のことがわかった。

・男性難民は 脳卒中および心血管疾患の発症リスクが有意に低かったが、急性心筋梗塞リスクは高かった。

・女性難民も脳卒中の発症リスクは明らかに低かった。

・家族呼び寄せ移民の脳卒中、心血管疾患リスクは男女ともに低かった。

・移民の脳卒中、心血管疾患の生存率は、出身国や難民、家族呼び寄せ移民の区別にかかわらずデンマーク出身者よりも良かった。


難民および家族呼び寄せ移民の脳卒中リスクはその国の出身者よりも低く、生存率も高かった。移民が健康上不遇な状態にいるとは言えない、


というおはなし。

家族呼び寄せ移民


感想:

脳卒中には貧困病の側面があるから、経済的に厳しい環境にいるはずの移民は脳卒中になりやすいに違いない。けど元居た国よりはるかにマシなため 逆に脳卒中になりにくくなった、ってことと理解。

豊かさとは相対的なものなのかも。

2015年3月13日

隣近所に貧しい人が多いというだけで自分が脳卒中になってしまう可能性について


Impact of neighborhood socioeconomic conditions on the risk of stroke in Japan.
2015  3月  日本

貧困地域では脳卒中が多いといわれている。そこで、日本でも同様のことが言えるのか調べてみたそうな。


日本全国約10万人を対象とした生活習慣研究のデータを用いて被験者近隣の貧困度を割り出し、16年間あまりのフォロー期間に発生した脳卒中事例との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・地域の貧困度を4段階に分類したときの脳卒中発症リスクは、貧困度がひどくなる毎に、1.16倍、1.12倍、1.18倍、1.19倍となった。

・この関連は飲酒や喫煙、ストレスを考慮に入れるとやや弱まったが、依然として有意な差だった。

・脳卒中死亡リスクと貧困度との有意な関連はなかった。


日本でも 居住地域の貧困度が脳卒中の発症に影響することがわかった、


というおはなし。
貧困度と脳卒中リスク

感想:

日本は経済格差が小さいからこんなもんなんだろね、これがアメリカだったら、、
隣に貧乏人が住んでいる場合の脳卒中死亡リスクは8割増し

2015年1月13日

2年後、脳卒中経験者の生活の質を脅かす最大の理由は、、


Associations between quality of life and socioeconomic factors, functional impairments and dissatisfaction with received information and home-care services among survivors living at home two years after stroke onset.
2014  4月  ルクセンブルク

発症から2年後、自宅で暮らす脳卒中経験者の生活の質QoLに影響する要因をいろいろ調べてみたそうな。


平均年齢65、発症後18ヶ月以上の脳卒中経験者94人に面談調査した結果、


次のことがわかった。

・脳卒中経験者の50%は高卒以下で低所得だった。

・機能障害は珍しくなく、感覚45%、運動35%、記憶32%、言語31%、視覚20%だった。

・低学歴、低所得の脳卒中経験者のQoLは多くの側面で低かった。

・復職できている人のQoLは疼痛、メンタル、睡眠の点で隠居した人よりも良好だった。

・機能障害はQoLのほとんどあらゆる側面に影響していた。

・脳卒中により今後どうなってゆくのか? 巷にあふれる情報は正しいのか? リハビリやアドバイスを受けるにはどうしたらよいのか? といった情報アクセスへの不満とQoLの多くの側面が強く関連していた。


脳卒中経験者はいろいろな理由でQoLが低下し 抑うつになりがちである、


というおはなし。

情報と満足
感想:

ネットがなかった頃の脳卒中経験者はどうやって情報あつめてたんだろう?

きっといまでも ネット利用者密度の低い地方の村落に行くと、主な情報源は口コミで『△△病院の〇〇先生はすごいらしい、、触れるだけで治る』って尾ひれのついた噂が飛び交っていると思う。

2014年12月14日

大学でたのに物忘れで悩むようになったら もうすぐ脳卒中


Subjective Memory Complaints and the Risk of Stroke
2014  12月  オランダ

主観的な物忘れの訴えと脳卒中リスクとの関連を学歴による違いも含めて調べてみたそうな。


被験者9152人について物忘れについてのアンケート調査および痴呆を調べるミニメンタルステート検査も行い、その後10年以上にわたり脳卒中の有無をフォローした。


次のことがわかった。

・調査期間中に663件の脳梗塞、99件の脳出血が起きた。

・主観的物忘れの訴えがある人は脳卒中リスクが1.20倍だった。

・ミニメンタルステート検査のスコアと脳卒中リスクとの関連は見られなかった。

・高学歴者に限定すると物忘れがある場合の脳卒中リスクは1.39倍になった。


高学歴なのに物忘れが気になるようになったら脳卒中が近いぞ、


というおはなし。

物忘れと脳卒中

感想:

テストに慣れた人は痴呆検査の意図を瞬時に見抜き高スコアですり抜けてしまう。自分自身で『物忘れヤバイ‥』と言い出すほどになったときには病状がかなり進んでいるってことと理解。

2014年11月4日

収入が少ないと脳卒中になったとき死んでしまうの?


Socioeconomic Position and Survival After Stroke in Denmark 2003 to 2012: Nationwide Hospital-Based Study.
2014  10月  デンマーク

脳卒中の発症リスクは低所得者層で高い。

脳卒中で死亡するリスクも高いものなのか調べてみたそうな。


2003-2012の40歳以上の医療記録を調査したところ、


次のことがわかった。

・教育歴と可処分所得情報を取得できた脳卒中事例が56581件見つかった。

・収入が少ないグループは収入の多いグループに比べ脳卒中死亡リスクが30%高かった。

・65歳未満に限定すると、義務教育のみのグループは教育歴の長いグループに比べ脳卒中死亡リスクがやや高かった。

・ただし発症1ヶ月内の早期死亡リスクについては収入や教育歴との関連は見られなかった。


収入が少ない脳卒中患者は収入が多い患者に比べ生存可能性が30%低かった。社会階層レベルは脳卒中死亡率に長く影響したが、早期死亡率についてはその限りではなかった、


というおはなし。

デンマーク

感想:

脳卒中が貧乏人の病という研究結果は幾度となく示されているんだけど、リッチなはずの先進国でなぜ? といつも思う。

経済的に豊かであればあるほど健康になるのか?

2014年8月31日

教育レベルが低いうえに高血圧、しかもたばこ吸ってたら脳卒中にきまり


Low education, smoking, high blood pressure may lead to increased stroke risk

Combined Effects of Socioeconomic Position, Smoking, and Hypertension on Risk of Ischemic and Hemorrhagic Stroke
2014  8月  デンマーク


教育レベルの違いに喫煙、高血圧が組み合わさったときの脳卒中との関連を調べてみたそうな。


デンマークに住む30-70歳の68643人ついて14年間追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・男性の16%、女性の11%は低教育レベル(小・中学校のみ)かつ喫煙、高血圧で、脳卒中リスクの高い状態にあった。

・これらのうち男性の10%、女性の9%が調査期間中に脳梗塞になった。

・低教育レベルの喫煙者は、血圧に関係なく 喫煙する高教育レベルの者よりも脳卒中リスクが著しく高かった。


教育レベルが低い高血圧者の層に対し禁煙指導を行えば、効果的に脳卒中の発生を抑えることができるであろう、


というおはなし。




感想:

検索したら、デンマークの高校進学率は50%で、日本は98%。

ちょっと想像とちがう、、

2014年7月19日

高学歴な女性ほど脳卒中になりやすい理由とは


Socioeconomic Status Inconsistency and Risk of Stroke Among Japanese Middle-Aged Women.
2014  7月  日本

日本人女性について社会経済階層と脳卒中リスクの一見矛盾した関係について調べてみたそうな。


中年女性14742人を20年間追跡し、教育歴と職の適格性および脳卒中リスクとの関連を解析した。


次のことがわかった。

・学歴にふさわしい職に就いている女性に比べ、職に対し過剰学歴の女性の脳卒中リスクは約2倍だった。

・特に 高い学歴で専門職または管理職にある女性に比べ、高学歴なのに手作業労働やサービス産業で働く女性の脳卒中リスクは3倍以上だった。


日本人女性にとって、高学歴でありながら相応しい職がない状況は脳卒中リスクになり得る、


というおはなし。




感想:

これって「努力や成果に見合った報酬が得られない状況」って言い換えることができると思う。

男性も含めどこにでも起きうる 特殊な状況とは思えないけど、なぜ女性なのか?

2014年4月24日

貧乏な男性ほど若くして脳内出血になることが明らかに


The incidence of stroke by socioeconomic status, age, sex, and stroke subtype: a nationwide study in Korea.
2014  3月  韓国

世帯主の収入レベルと脳卒中のなりやすさとの関連を調べてみたそうな。


2千万人あまりを対象に、世帯主の収入レベル毎に6つのレベルに分類して脳卒中の発生件数との関連を解析したところ、


次のようになった。

・2005年に57690人が脳卒中になった。

・世帯主の収入レベルが下がるにつれ脳卒中の発生件数は男女ともに増加した。

・74歳以下では収入低下に伴い脳卒中が増えたが、75歳以上では収入レベルでの違いはなかった。

・収入レベルによる差がもっとも大きいのは男性の脳内出血だった。

・クモ膜下出血には収入レベルによる違いはみられなかった。


世帯主の収入レベルが下がるにつれ脳卒中が増えた。この関連は性別、年齢、脳卒中の種類によって異なった。この差がもっとも大きく現れるのは男性の脳内出血だった、


というおはなし。


図:収入と脳卒中
世帯主の収入レベル別、男性の脳出血発生率と年齢


感想:

すごい説得力を感じる。

2014年3月28日

脳卒中の治療中 治療後の死亡率と地域の貧困との関連


Mortality following stroke during and after acute care according to neighbourhood deprivation: a disease registry study.
2014  3月  フランス

居住地域の貧困がひどいほど脳卒中患者の死亡率が高くなることがわかっている。

急性期の治療中にもこの傾向があるものかどうか、調べてみたそうな。


1998-2010の平均年令75、1760人の脳卒中患者の医療記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・284人(16.1%)が発症90日以内に死亡した。

・急性期治療の運用管理状況は地域の貧困レベルによって違いはなかった。

・急性期治療中の患者の死亡率と貧困との間に関連はなかった。

・この状況は脳卒中の種類、重症度に依らなかった。


地区の貧困がひどくなるにつれて脳卒中後の死亡率が高くなる傾向は、入院中ではなく退院したあとで顕著になるであろうことがわかった、


というおはなし。

写真:貧困地区フランス


感想:

貧乏人への治療がぞんざいになるというわけではなさそう。

2013年8月1日

スウェーデンでは単純労働に就いているほうが脳卒中リスクが低い


Occupational status and incidences of ischemic and hemorrhagic stroke in Swedish men: a population-based 35-year prospective follow-up study.
2013  7月  スウェーデン

職業階層と脳卒中のなりやすさとの関連を調べたそうな。


脳卒中経験のない47-56歳の男性6994人を35年間追跡調査した結果、


次のことがわかった、

・この間に1442件の脳卒中があり、年間発生率は1000人あたり脳梗塞5.5人、脳出血1.2人だった。

・全体的には職業階層と脳卒中とは関連がなかった。

・しかし51歳以上に限ると、知的オフィス労働者よりも単純手作業労働者のほうが脳梗塞リスクがずっと低かった。

・51歳未満では、このような関連は見られなかった。

・他のリスク要因を考慮しても同様だった。



社会経済的レベルが低くても脳出血や脳梗塞のリスク上昇にはならなかった。むしろ高齢者では単純手作業労働に携わる者の方が脳梗塞リスクはずっと低かった、


というおはなし。




感想:

手厚い社会保障国スウェーデンの特殊事情じゃね?





2013年6月25日

持ち家がない中年女性は脳卒中にとてもなりやすいことが判明


Educational and homeownership inequalities in stroke incidence: a population-based longitudinal study of mid-aged women.
2013  6月  オーストラリア

中年女性の脳卒中と社会経済的状況との関連を調べてみたそうな。


1946-51年生まれの女性の3年毎の調査データを解析した。


次のようになった。

・47-52歳の女性11468人のうち、12年間に177件の脳卒中が発生した。

・学歴と持ち家の有無が脳卒中と大きく関連していた。

・生活習慣(喫煙、運動、飲酒、肥満)や既往歴、抑うつ、夫婦間の状況などの因子を考慮に入れると、学歴と脳卒中の関連はさほど強くなかった。

・しかし、持ち家が無い場合の脳卒中リスクは依然高く、持ち家がある人に比べ1.6倍だった。


学歴の低い中年女性は脳卒中リスクが高かったが、これは生活習慣などで説明がついた。一方、持ち家がない場合にも脳卒中リスクが高く、この理由は不明だった、


というおはなし。

写真:持ち家

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