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2016年5月16日

医師の脳内出血予後予測はあてにならないことが判明


Variability in physician prognosis and recommendations after intracerebral hemorrhage
2016  4月  アメリカ

医師による脳内出血患者の予後予測のバラつきを調べてみたそうな。


神経科の医師742人に脳内出血患者の症状、意識レベル、血液検査、CT画像、血腫体積などの情報例をいくつか与え、30日死亡率の予測と治療方針を決定させた。

別に予後予測スコアを加えたときの治療方針も確認した。


次のようになった。

・30日死亡率予測は医師ごとに0-100%まで大きく異なった。

・保存療法から積極治療まで方針も様々だった。

・これらの違いに医師の宗教信条などは関連しなかった。

・予後予測スコアは極端に低いか高い場合に治療方針に影響した。

脳内出血患者の予後予測は医師ごとにまったくバラバラだった、


というおはなし。

図:脳内出血30日死亡予測

感想:

だからこういうこと↓が起きるんだね。
すぐに亡くなるだろうと思って家族に臓器提供をお願いしたら患者にバッチリ聞かれていたという恐怖体験

2016年5月11日

NEJM誌:脳内出血がひどいのでtPA減らしてみた


Low-Dose versus Standard-Dose Intravenous Alteplase in Acute Ischemic Stroke
2016  5月  オーストラリア

急性脳梗塞の治療薬 tPAをつかうと脳内出血がよく起きる。

そこで使用量を減らしてみて 治療効果や死亡率への影響を確かめてみたそうな。


血栓溶解治療に適した3310人の患者(63%がアジア人)を、tPAが通常の2/3の低用量グループと通常用量グループに分けたところ、


次のようになった。

・90日後に障害が残った患者の割合は、53.2% vs. 51.1% で低用量グループが多かった。

・脳内出血を起こした患者は1.0% vs. 2.1% で通常用量グループが多く、

・7日後の死亡例も0.5% vs. 1.5% で通常用量グループで多かった。

・90日後の死亡率は8.5% vs. 10.3% で通常用量グループが高かったが有意な差では無かった。

主にアジア人を対象にした実験では 低用量のtPA治療は通常用量にくらべ障害が残る率がやや高かったものの、脳内出血と死亡者数は少なかった、


というおはなし。

図:低用量tpaの効果

感想:

さっき ためしてガッテン見てたらtPAの宣伝してたので関心を持った。

2016年4月3日

腎臓機能の低下と微小脳出血との関係は


Decreased kidney function relates to progression of cerebral microbleeds in lacunar stroke patients.
2016  3月  オランダ

微小脳出血や腎機能の低下は微小血管障害の現れであると考えることができる。

そこで、微小脳出血と腎機能との関連を調べてみたそうな。


MRIでラクナがみつかった89人の患者について、微小脳出血数の変化を2年後のMRIで確認した。

腎臓の糸球体濾過率の推定値との関連を解析したところ、


次のようになった。

・19.1%の患者に微小脳出血数の増加が見られた。

・糸球体濾過率の低下と微小脳出血数の増加に明らかな関連があった。

・他のリスク要因を考慮に入れてなおこの関連は変わらなかった。

腎臓の糸球体濾過率の低下と微小脳出血数の増加に関連があった。やはり微小脳出血と腎機能低下は微小血管障害が原因なのだろう、


というおはなし。

図:腎機能


感想:

「右の腎臓の静脈太いねぇ」って言われたことがある。んで ときどきその辺りが痛い もう何十年もまえから。

2016年3月11日

脳梗塞から脳出血へ コレステロールとの関連が明らかに


Low level of low-density lipoprotein cholesterol is related with increased hemorrhagic transformation after acute ischemic cerebral infarction.
2016  2月  中国

脳梗塞のあと脳出血を起こす出血性変化はめずらしくない。

その関連要因を調べてみたそうな。


脳梗塞患者348人について 入院翌日に空腹時血液検査を行った。1週間後脳の断層像を撮り 出血の有無を調べ関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・35人に出血性変化が確認できた。

・出血性変化のなかった313人に比べ出血性変化のあったグループでは 総コレステロール、HDL LDLコレステロールが低くかった、

・一方 神経症状は重く、糖尿病、心房細動、血栓溶解剤使用者は多かった。

・心原性や原因不明の脳梗塞と出血性変化との関連が強く、

・特にLDLコレステロールは出血性変化に対する保護因子だった。

脳梗塞のあとLDLコレステロール値が低いと出血性変化が起きやすかった。このような患者への脂質低下指導は注意が必要だろう、


というおはなし。
 
図:出血性変化因子


感想:

コレステロールは悪みたいな風潮があって、健康診断すると下限近くでもA判定。オレは健康なんだぁ、、、と 得意になってたら脳に血が漏れた。

2016年3月4日

配偶者と離婚や死別のあとになる脳卒中の種類は


Marital Transition and Risk of Stroke
How Living Arrangement and Employment Status Modify Associations
2016  3月  日本

配偶者間の関係が離婚や死別によって変化したあとの脳卒中リスクについて調べてみたそうな。


日本人の男女それぞれ24162人、25626人を15年間ほどフォローした結果、


次のことがわかった。

・この間に男性1732人、女性3205人の配偶関係変化があり、2134件の脳卒中があった。

・配偶関係変化のあと男女共に脳出血リスクが明らかに高かった。

・子供が一緒に住んでいる場合は脳卒中リスクはさらに高くなった。

・女性にとっては職がない状態や親と暮らす状況が重なると脳卒中リスクが高かった。

離婚や死別による配偶者間の関係に変化があった場合 特に脳出血リスクが上昇し、居住様態や性別が影響した、


というおはなし。

図:配偶関連移行

感想:

やはり脳出血はストレスが原因になるのかね。

2016年2月22日

tPAで脳内出血を治療する 臨床試験CLEARⅢの成果とは


New therapy could double chances of recovery from bleeding stroke for some patients
2016  2月  アメリカ

脳内出血で脳室内に血が溜まった場合 外科手術でも取り除くのは難しく予後も悪い。

脳梗塞の血栓溶解治療に使うtPAを利用したあたらしい治療法で成果があったそうな。

先週の国際脳卒中会議での報告。


・CLEARⅢという名称の臨床試験。

・脳室内への出血に対し低用量のtPAをカテーテル経由で投与し血腫を溶かす治療法。

・2009-2015に世界73施設の脳内出血患者500人を対象に行われた。

・生理食塩水を投与されたグループに比べtPAグループでは死亡率が10%低かった。

・特に血腫の体積が大きく減少したグループでは回復度が2倍になった。


tPAで脳内出血を治療するこの方法を早く世に広めたい、

というおはなし。


写真:CLEARⅢ
ビフォー・アフター


感想:

tPAの副作用が脳内出血なのに あえて脳内出血の治療に用いる、、、

成果が事実であることを願うよ。

2016年2月6日

脳内出血を起こす虫歯菌の種類が判明


Intracerebral hemorrhage and deep microbleeds associated with cnm-positive Streptococcus mutans; a hospital cohort study
2016  1月  日本

虫歯の原因菌のひとつであるミュータンス菌の中には血液中で積極的にコラーゲンに結合して血小板凝集を阻害するタンパク質を作り出すcnm遺伝子を持つ種類がある。

そこで 実際の脳卒中患者にこの種類のミュータンス菌を持つ患者がどれくらいいるのか調べてみたそうな。


脳卒中患者100人について唾液中のミュータンス菌のDNAを調べ、脳卒中の種類との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・患者内訳は 脳梗塞67人、TIA5人、脳内出血27人、協力拒否1人だった。

・このうち11人のミュータンス菌にcnm遺伝子がみつかった。

・cnm種は脳梗塞にくらべ脳内出血患者で4.5倍の頻度で存在し、

・特に深部微小脳出血の数と関連が強かった。

cnmタンパク質を生成するミュータンス菌を持つ人は、脳内出血や深部微小脳出血を起こしやすいのかも知れない、


というおはなし。

虫歯菌で脳出血
cnmミュータンス菌を持つ57歳女性が脳内出血を再発した例


感想:

歯医者さん大喜びだろうな、、、

2015年12月27日

脳出血 手術を拒否する親族の気持ち


Treatment choice for patients with hemorrhagic cerebral stroke expected to be in a disabled condition -An analysis of questionnaire responses of patients' families.
2015  12月  日本

意識障害をともなう脳出血患者への外科的手術の適用の可否は通常 患者親族が決定することになる。

この決断に影響を与える要因を調べてみたそうな。


脳出血患者の親族30人と看護師18人について、
仮想状況として 患者を手術した場合の後遺症程度を4段階設け、
それぞれのケースでの手術希望をアンケートした。

また、自分が患者であった想定での選択にも答えてもらった。


次のことがわかった。

・後遺症が重くなるほど手術拒否が多くなった。

・自分が患者だったらどう考えるか、が決断に影響するもっとも大きな要因だった。

・看護師は、患者親族よりも手術を望む傾向にあった。

この種の決断は患者の事前の意志確認が望ましい。医療スタッフによる患者親族へのできるかぎり詳細な説明が必要である、


というおはなし。

図:植物状態だけど手術希望
感想:

原文が日本語(pdf)で読める。 とても興味深い内容だった。

『...で、このあと脳死が確認された場合にはですね、こちらの臓器提供同意書のほうに速やかにサインをしていただきたいのですが、、、』 と続くんだろか?

2015年12月24日

けいれん発作を起こした脳内出血患者は生存率が高い


Do Early Seizures Indicate Survival of Patients with Nontraumatic Intracerebral Hemorrhage?
2015  12月  ドイツ

脳内出血の早期にけいれん発作を起こす患者の回復度を調べてみたそうな。


平均年齢72、484人の脳内出血患者について調査したところ、


次のことがわかった。

・10.7%(52人)の患者に平均12日以内の早期けいれん発作があった。

・けいれん発作のあった患者の入院時の神経症状は発作のなかった者に比べ軽かった(NIHSS: 7 vs. 10)。

・出血位置を除けば発作の有無で患者の特徴に違いはなかった。

・大脳皮質の出血で早期けいれん発作が多かった。

・院内死亡率は 9.6 vs. 24.0% でけいれん発作グループが低かった。

・その後の日常生活指標が良好な者とけいれん発作の有無との関連は確認できなかった。

脳内出血患者の早期けいれん発作は生存率の高さと関連があった、


というおはなし。

図:脳内出血の院内死亡率


感想:

なぜだなんでだろう、、♪

2015年10月22日

脳内出血のあと再入院する患者の割合と特徴


Hospital Readmission after Intracerebral Hemorrhage.
2015  10月  ノルウェー

脳内出血のあと再入院する頻度や原因について調べてみたそうな。


脳内出血で生きて退院することのできた患者121人について、1年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・27人が退院後 90日以内(早期)に、17人が 91-365日の間(後期)に再入院を経験した。

・40.6%の患者は1年以内に少なくとも1回は再入院を経験した。

・早期の再入院の原因は主に感染症で、

・後期の再入院原因は、脳卒中の再発が主だった。

・介護施設へ退院した患者は早期の再入院が多かった。

・糖尿病や初回の入院が長かった患者に後期の再入院が多かった。

・早期に再入院した患者は、高齢で 初回入院時に重症だった者が多かった。


脳内出血患者の再入院はよくあることで、多くは退院後3ヶ月以内だった。再入院の時期により原因や患者の特徴が異なった、


というおはなし。

図:再入院

感想:

こんなに多かったかね?って印象。

2015年9月25日

脳内出血で浮腫の拡大と位置の影響について


Perihematomal Edema and Functional Outcomes in Intracerebral HemorrhageInfluence of Hematoma Volume and Location
2015  9月  イギリス

脳内出血で血腫のまわりの浮腫の拡大と回復度との関連を調べてみたそうな。


脳卒中発症後6時間以内の入院で、72時間後の断層画像記録および90日後の自立度のわかる事例を抽出し、血腫の大きさ、浮腫の拡大との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・596人の脳内出血患者データが見つかった。

・血腫体積の中央値は 15.0mLで、周辺浮腫体積は 8.7mL だった。

・34.9%の患者で浮腫の拡大が起こり、

・その拡大体積は 72時間で14.7mLだった。

・浮腫拡大した患者の90日後の自立度は低くかった。

・この傾向は大脳基底核に30mL未満の血腫がある患者にのみ見られた。


発症から72時間内に浮腫が拡大した脳内出血患者は、特に大脳基底核に30mL未満の血腫の場合に、回復が悪かった、


というおはなし。



感想:

この機会に自分のあたまの2週間後のMRI(FLAIR)から血腫込みの高信号体積を測ったところ、100mLを超えていた。 なにかの間違いかと思った。

図:脳内出血浮腫
click and video

2015年7月22日

被殻出血患者の遂行機能障害について


Executive Dysfunction in Patients with Putaminal Hemorrhage.
2015  7月  日本


前頭葉-皮質下回路は線条体、大脳基底核、視床へリンクしており、その中心部に被殻がある。

そこで、被殻出血の患者の前頭葉機能について調べてみたそうな。


被殻出血患者15人について前頭葉の働きを調べる複数の認知機能検査を行ったところ、


次のことがわかった。

・失語、失行、空間無視患者は含まなかった。

・前頭葉機能テストの語音整列、語彙の流暢さ、運動系列でスコアが明らかに低かった。

・ウィスコンシンカード分類テストでも同様に いくつかのカテゴリでスコアが有意に悪かった。

・行動障害は見られなかった。


被殻出血は行動障害を伴わない前頭葉機能不全の原因になっていた。被殻出血が前頭葉-皮質下回路に影響し遂行機能障害を起こしていたと考えられた、


というおはなし。

前頭葉

感想:

なんのことやらよくわからなくて検索すると、、
前頭葉兆候

前頭葉機能の認知リハビリテーション(pdf)
このあたりを読んでみるに、自分は被殻出血になる以前から前頭葉に問題があった気がしてならない。

そういえばアメリカ人の自称専門家に右前頭部の脳回が普通の人より1本多いって言われたことがある。

わたしの脳↑

2015年4月4日

毎日4杯以上の緑茶で脳内出血の予防になることが判明


The Impact of Green Tea and Coffee Consumption on the Reduced Risk of Stroke Incidence in Japanese PopulationThe Japan Public Health Center-Based Study Cohort
2015  3月  日本

緑茶およびコーヒーの摂取量と脳卒中との関連を日本人で調べてみたそうな。


健康な82369人について食事アンケートを取り、その後13年間 脳卒中の発生を追跡した。


次のようになった。

・この間に3245件の脳卒中があった。

・緑茶をめったに飲まない人に比べたときの脳卒中のなりやすさの比は、1日に2-3杯で0.86、4杯以上で0.8だった。

・同様にコーヒーでは、週に3-6杯で0.89、1日1杯で0.80、2杯以上で0.81だった。

・特に、緑茶をよく飲む人の脳内出血リスクが低下した。


緑茶やコーヒーをよく飲む人は脳卒中になりにくいことがわかった、


というおはなし。
図:緑茶と脳卒中



感想:

もっと緑茶のむわ

2015年3月31日

アミノ酸のシステインが脳内出血予防にすごく効くことが明らかに


Dietary Cysteine and Other Amino Acids and Stroke Incidence in Women
2015  3月  スウェーデン

アミノ酸のシステインには血圧を抑えたり抗酸化効果が期待できる。

そこでシステインの摂取量と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


健康な女性34250人に食事アンケートをとって、脳卒中の発生を10年間追跡調査したところ、


次のようになった。

・この間に1751件の脳卒中があった。

・システインの平均摂取量は1日あたり635mgで、

・システインを多く摂るほど脳卒中リスクは低下した。

・ほとんど摂らない人に比べシステインをたっぷり摂る人の脳卒中リスクは21%低かった。

・脳卒中の種類別では、脳梗塞リスクが18%減、脳内出血では46%減だった。

・他の種類のアミノ酸と脳卒中との間には関連はまったく見られなかった。


システインを摂るほど脳卒中になりにくくなるのだろう、


というおはなし。
システイン

感想:

脳内出血予防にめっちゃ効くってこと。

システインを多く含む食品にはどんなのがありますか? (Yahoo知恵袋)

動物性のたんぱく質をガッツリ食べてればいいんだな。

2015年3月29日

脳内出血患者の「蘇生措置拒否」を指示しなかったところ 死亡するはずの患者が元気になった


Full medical support for intracerebral hemorrhage
2015  3月  アメリカ

脳内出血の予後予測スコアに反して蘇生措置拒否(DNR)指示をださなかった場合でも、
ひょっとして死亡率は高くもなく回復もいいんじゃないか、、という考えを検証してみたそうな。


5箇所の医療施設に入院した脳内出血患者でDNR指示の無いケースについて調査したところ、


次のようになった。

・平均年令62、109人の患者を対象とした。

・血腫の大きさは平均39ccで 症状スコア予測では30日死亡率は50%とされた。

・ところが実際の死亡率は20.2%にしか達しなかった。

・90日時点では 27.1%が死亡し、21.5%が重度の障害を負う一方、

・29.9%は機能回復良好で、さらに21.5%はやや重症な程度に落ち着いた。


脳内出血患者へガイドラインに沿った蘇生措置拒否の指示を出さなかったところ 従来予想に反して死亡率がかなり低かった。機能回復も悪くはなかったので いままでのやり方ちょっと変えたほうがいいんじゃね?


というおはなし。

蘇生措置拒否

感想:

DNRを認めると必要なサポートが為されなくなって、積極的に死なせるように状況が推移してゆくのかね。

2015年1月19日

死んでしまいやすい脳内出血は 右脳? それとも左脳?


Higher mortality in patients with right hemispheric intracerebral haemorrhage: INTERACT1 and 2.
2015  1月  オーストラリア

脳内出血の回復が良くない患者が 左右脳半球別に偏りがあるかどうか調べてみたそうな。


脳内出血患者の血圧治療の研究データを用いて解析したところ、


次のことがわかった。

・脳内出血患者2708人の左右脳半球および90日後の自立度情報が得られた。

・発症90日時点での死亡リスクは右脳内出血の患者が左側患者の1.77倍だった。

・障害の重症度については左右脳半球での差はなかった。


脳内出血患者は右脳損傷の場合 死亡リスクが高かった。しかし障害の重さには影響しなかった、


というおはなし。



感想:

なぜなのか? じぶんが右脳出血だっただけに気になる。

これ↓と関係があるかも。
胃瘻からすぐに復帰できる脳卒中患者の特徴が明らかに

右脳梗塞の犬は余命が極端に短いことが判明!(∪^ω^) わんわん

2014年8月27日

迷走神経刺激は脳内出血リハビリにもイイのか


Vagus Nerve Stimulation During Rehabilitative Training Improves Functional Recovery After Intracerebral Hemorrhage.
2014  8月  アメリカ

リハビリ訓練中の迷走神経刺激が脳梗塞からの回復を促すことが動物実験でわかっている。

脳内出血ではどうなのか実験で確かめてみたそうな。


人為的に脳内出血にしたネズミを、

*リハビリ訓練+迷走神経刺激 14匹
*リハビリ訓練のみ 12匹  

にグループ分けし、6週間後に比較した。


次のようになった。

・迷走神経刺激をしたグループで、前肢の運動機能がおおきく改善した。

・機能回復度は、迷走神経神経刺激ありグループでは77%、なしグループでは29%だった。

・この改善は刺激終了後にも持続した。

・両グループ共に訓練量は変わらず 病変の大きさにも差がでなかった。


脳内出血ネズミのリハビリ訓練に迷走神経刺激を加えたところ、前肢機能がおおきく改善した、


というおはなし。



感想:

迷走神経刺激が効くって言ってるのは じつはいつも同じ研究グループなんだよね。

上肢リハビリに効く迷走神経刺激のタイミングと量について

迷走神経を刺激しながらリハビリするとすっごく回復するらしい

2014年8月15日

日本人の脳出血は欧米諸国の2倍!


The incidence of hemorrhagic stroke in Japan is twice compared with western countries: the Akita stroke registry.
2014  8月  日本

日本人の脳卒中の特徴を調べてみたそうな。


秋田県の脳卒中患者データベースから、1995-2004の28781例を抽出して診断画像を再解析したところ、


次のことがわかった。

・患者数の内訳は、脳梗塞62.6%、脳内出血25.8%、くも膜下出血11.6%だった。

・脳出血(脳内出血+くも膜下出血)の割合37.4%という値は欧米諸国の2倍に相当した。

・脳梗塞は種類別に、ラクナ梗塞30.2%、皮質梗塞34.0%、テント下梗塞15.0%だった。

・脳内出血は種類別に、被殻出血18.6%、視床出血30.3%、皮質下出血16.2%だった。

・くも膜下出血の破裂動脈瘤位置は男女で大きく異なり、女性は内頚動脈に、男性は前交通動脈にもっとも多かった。


日本人の脳出血の割合は、欧米諸国の2倍である、


というおはなし。

秋田県
あきたけん


感想:

脳出血を経験して 日本人としてなぜか誇らしい気持ちになった。

2014年5月29日

高血圧+キャノーラ油で脳出血が確定?


Comparative effects of plant oils on the cerebral hemorrhage in stroke-prone spontaneously hypertensive rats.
2014  5月  中国

植物油の種類と脳出血との関係を動物で調べてみたそうな。


脳卒中になりやすい高血圧ネズミを、

*しそ(エゴマ)油
*なたね(キャノーラ)油
*ショートニング
*油なし

のグループに分け、それぞれを10%含ませた餌と食塩水を与えた。

脳卒中の後、出血、梗塞の範囲を計測した。


次のようになった。

・生存期間は 油なしネズミで58日間、しそ油ネズミは68.5日間、なたね油ネズミは45.7日間だった。

・しそ油ネズミの脳出血体積は油なしネズミよりもずっと小さかったが、ショートニングネズミでは病変が非常に拡大した。

・元々高かった血中コレステロールは しそ油ネズミで低下したが、なたね油ネズミではさらに高くなり、血小板も少なくなった。


しそ油は血中コレステロールを改善し、脳出血の発症を遅らせその範囲も小さくする効果があった。一方、なたね油やショートニングでは真逆の結果になった。
高血圧の人は積極的に しそ油を使用するべきだろう、


というおはなし。



感想:

ショートニングは別としても キャノーラ(なたね)油はフツーに使っているし、しそ油なんて価格が20倍もする。

健康食品業者と癒着した捏造論文じゃないかと思ったが、ちょっとまえの記事
トランス脂肪酸は脳卒中のもとなのか?
で見つけた 金城学院大学薬学部の人の植物油のはなしを思い出した。

血小板も気になるし…


この機会にその人の本を注文した。
本当は危ない植物油 その毒性と環境ホルモン作用

2014年5月22日

脳内出血 さいきんのトレンド


Intracerebral hemorrhage mortality is not changing despite declining incidence.
2014  5月  アメリカ

脳内出血の発生と死亡率のさいきんの傾向について調べてみたそうな。


2000-2010の計734人の特発性脳内出血患者について調査したところ、


次のことがわかった。

・年間発生率は、2000年に5.21人/1万人、2010年では4.30人/1万人だった。

・10年で年間の脳内出血発生率が31%低下した。

・致命率と3年死亡率は変わらなかった。



この10年で脳内出血は起きにくくなった。しかし致命率、長期死亡率に変化はなかった。予防以外に治療面での進歩が必要である、


というおはなし。

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生活習慣を改めれば脳卒中の再発は防げるの?
カニ歩きと後ろ歩き 片麻痺リハビリに効果的なのは、、
鍼治療の「得気」は小脳のはたらきだった
脳梗塞実績No.1漢方薬 → ほようかんごとう
閉じ込め症候群の患者にあえて生活の質を問うてみた結果、、
砂糖の代わりに甘味料を使うと脳梗塞がさらにひどくなることが判明
ダメージを負った脳組織が勝手に再生する仕組みが明らかに
指ストレッチはいいらしいから さっそくこのビデオで実践することにした
【肥満パラドックス】脳梗塞で長生きするBMIが判明
リハビリの合間のお昼寝は大切 → 訓練がはかどるゾ

刺激豊富な環境で脳梗塞が治る理由
猫を飼う女性は脳卒中で死なないことが判明!
美容院で脳卒中になる女性が続出!
「ストレスが原因」と語る脳卒中患者ほど実はなにもわかっていない
傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに
運転リハビリに良さそうなおすすめドライブゲーム
【アロマテラピー】ラベンダーの香りが脳梗塞にすごく効く
脳卒中後の疲労感は 只の疲労とはわけが違う
脳卒中がきっかけでホモになることがあるらしい
ダイエットコーラを毎日飲むと脳卒中になることが判明

高コレステロールに朗報 葉酸サプリの脳卒中予防効果
BDNFが7年かけて脳を修復してくれるという根拠について
朝ごはんを食べない日本人は脳内出血になることが判明!
脳卒中予防に最適なビタミンBサプリメントの組み合わせがわかった!
脳卒中経験者の血圧を十分に下げたら死亡者が続出した
痙縮が治る ただの風呂と温泉を比較した
歩きスマホが脳卒中患者のリハビリに適しているという根拠について
磁気嵐が脳卒中を引き起こす と判明!
リハビリは動かせばイイってもんじゃぁない. 本人がやる気になるまで待て.
『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』