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2015年7月13日

急いで病院に行くと脳卒中でもないのに血栓溶解治療されてしまう危険性について


Do efforts to decrease door-to-needle time risk increasing stroke mimic treatment rates?
2015  6月  アメリカ

血栓溶解治療を急ぐほど脳卒中でない患者に薬を打ってしまう可能性が高まる。

実際にどのくらいそういった例があるのか、調べてみたそうな。


2010年1月から2014年2月にかけて、大学病院に入院して血栓溶解療法を受けた脳卒中患者の、病院到着から血栓溶解療法開始までの時間と 脳卒中類似症状だった者との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に "病院到着から血栓溶解療法開始までの時間"は89分→56分に短縮した。

・脳卒中類似症状だった患者の割合は、6.7%→6.7%→12.9%→30.0% と増加した。


早く血栓溶解治療を始めたい気持ちもわかるけど、お医者さんはもっと注意してね、


というおはなし。

DTN


感想:

類似症状患者はおおむね若いから、多少無茶しても出血しない ってどこかで読んだ、、

自分だったら、救急車呼ぶべきかどうか悩む余裕があるなら、2-3時間お茶でものんでくつろいでみるけどな。

2015年4月8日

ホントは脳卒中じゃないのに血栓溶解療法やってしまって大丈夫なの、、?


Safety of Intravenous Thrombolysis in Stroke MimicsProspective 5-Year Study and Comprehensive Meta-Analysis
2015  3月  ギリシャ

脳卒中患者の病院到着から血栓溶解療法開始までの時間を急ぐと、実は脳卒中でない類似症状の患者にまでrtPAを打ってしまうことが起きる。

そこのところの安全性を検証してみたそうな。


脳卒中の救急救命センターに入院してきた患者について調査したところ、


次のことがわかった。

・5年間に516人の患者に血栓溶解療法を施した。

・そのうち脳卒中類似症状の患者は75人いた。

・血栓溶解療法後に脳内出血を起こした類似症状患者は1人のみで、舌の血管浮腫事例も無かった。

・ついでに 8942件の血栓溶解治療データを含む9件の過去の論文データを再解析したところ、脳卒中類似症状患者への血栓溶解療法後に脳内出血が起きる割合は0.5%だった。

・類似症状患者が治療後に脳内出血を起こすリスクは明らかに低く、回復も良好だった。


脳卒中類似症状患者への血栓溶解療法の安全性が今回の経験および過去の研究からも確認できた


というおはなし。
血栓溶解療法

感想:

こういう話は信用しないことにしてる。

でも病院が好きな人ならちょっと頭痛いときはすぐに救急車呼んで、心ゆくまでいろんな治療してもらうといい。

2015年3月28日

TIAや軽い脳卒中のあと再発する割合は、、


Four Year Follow Up of Transient Ischemic Attacks, Strokes, and MimicsA Retrospective Transient Ischemic Attack Clinic Cohort Study
2015  3月  イギリス

軽症脳卒中やTIA患者に迅速に対応する専門外来「TIAクリニック」を訪れた患者のその後を調べてみたそうな。


1万人あまりの患者を約4年間追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・患者の内訳はTIA32%、軽症脳卒中18%、類似症状50%だった。

・その後脳卒中になった者は、TIAの7.1%、軽症脳卒中の10.9%、類似症状の2.0%だった。

・TIAまたは軽症脳卒中患者が90日後に脳卒中になる割合は1.3%だった。

・類似症状者と比べた時の死亡リスクは、TIAで1.7倍、軽症脳卒中で2.2倍だった。

TIAや軽症脳卒中になった患者が90日後にまた脳卒中になる割合が通常よりも小さかった。TIAクリニックは効果があるのかも知れない、


というおはなし。
TIAクリニック

感想:

通常 TIAのあと5%くらいの人が数ヶ月以内に脳卒中になるという。でも1年、2年経つと 再発する人はやっぱり再発するんだと思う。

患者の半分が類似症状者だから、TIAクリニックってのは人騒がせな患者をフィルタリングする役割も担ってんだろな。

2014年11月29日

TIA(一過性脳虚血発作)には本物と偽者があるらしい


Differentiation of true transient ischemic attack versus transient ischemic attack mimics.
2014  7月  イラン

一過性脳虚血発作(TIA)が疑われた患者のうちTIAではなかった者がどのくらいいるのかを調べてみたそうな。


脳卒中センターに入院してきてTIAを疑われた患者について3ヶ月間フォローし、診断を確定させた。


次のことがわかった。

・310人の患者(男性59%、女性41%)がTIAを疑われた。

・そのうち10%の患者がTIA類似症状だった。

・類似症状の患者は本当のTIA患者より14歳ほど年齢が若かった。

・本当のTIA患者には高血圧、失語、症状の継続、高齢といった特徴があった。

・TIA類似症状の主な原因は片頭痛だった。

・麻痺、感覚障害、片目が見えなくなるなどの症状では類似症状との区別がつかなかった。


TIAが疑われた患者のうち10人に1人は類似症状だった。両者を判別するのはなかなか難しい、

というおはなし。


感想:

TIA自体が脳卒中の類似症状のような印象を持っていたので関心を持った。
高齢者の脳卒中のうち13%は脳卒中ではなかった

『妻が脳卒中に... orz』、医師『ただの偏頭痛でした』


2013年8月24日

脳卒中じゃなくても病院に着くまえにどんどんtPAを注射しちゃえ!という近ごろの風潮について


Stroke Mimics under the Drip-and-Ship Paradigm.
2013  8月  アメリカ

近年、急性期脳梗塞患者を病院に搬送する前に血栓溶解剤のtPAを注射してしまう処置(Drip-and-Ship Paradigm)が良い成績を収めている。その理由を調べてみたそうな。


過去1年間に急性期脳梗塞で入院した120人の患者データを見なおしたところ、


次のことがわかった。

・20人(16.7%)は最終的に脳卒中類似症状と診断され、すぐに退院した。

・このうち14人はヒステリー、6人はけいれん発作、片頭痛、低血糖だった。

・彼らは若く、精神疾患のあるものが多かった。

・脳卒中類似症状の20人のうち18人(90%)はtPAを注射された。

・この割合は、一般の急性期脳梗塞患者のtPA注射率(65%)よりも高かった。

・tPAを打たれた脳卒中類似症状患者に出血などの合併症はなく、すぐに全員自宅へ帰った。

・搬送まえにtPAを打たれた患者83人のうち実に18人(21.7%)が脳卒中類似症状患者であり、一方 基幹病院でのその割合は5.4%に過ぎなかった。


病院搬送前にtPAを打ってしまう治療の成績が良く見えるのは、治療する必要の無い脳卒中類似症状の患者を数多く相手にしてしまうからなのでは?


というおはなし。



感想:

たまたま出血の事例がなかっただけで、ほんとは由々しき問題なんじゃないのかな?



2013年7月10日

高齢者の脳卒中のうち13%は脳卒中ではなかった


Conditions that Mimic Stroke in Elderly Patients Admitted to the Emergency Department.
2013  7月  トルコ

脳卒中の疑いで救急搬送されてきた患者のうち脳卒中でなかった者の特徴を調べてみたそうな。


救急部で脳卒中とされた65歳以上の患者について記録を再調査したところ、


次のようになった。

・671人の患者のうち、87.3%(586人)は脳卒中で、12.7%(85人)は脳卒中類似症状と診断された。

・類似症状とされた85人は、実は救急部で脳梗塞またはTIAと診断されていた。

・種々の検査の結果、この85人のうち16人は正確には 椎骨脳底動脈循環不全 とされ、

・65人はすぐに帰宅し、18人のみが入院した。


脳卒中で救急搬送された高齢患者のうち、12.7%が脳卒中類似症状に当てはまることがわかった、


というおはなし。

図:脳卒中類似症状の正体

感想:

脳卒中類似症状関連の記事を思い出した。
『妻が脳卒中に... orz』、医師『ただの偏頭痛でした』

脳梗塞でもないのにrt-PA治療されてしまうことがたまにある



2013年5月22日

『妻が脳卒中に... orz』、医師『ただの偏頭痛でした』


Predictors of Acute Stroke Mimics in 8187 Patients Referred to a Stroke Service.
2013  5月  アメリカ

脳卒中の疑いで入院してきた患者が実は脳卒中ではなかった、ということがある。


その頻度をよーく調べてみたそうな。

10年間8187人ぶんの患者データを解析した結果、


次のようになった。

・30%が脳卒中類似症状の患者だった。

・彼らは、若く、女性が多い、脳卒中リスク要因がない、などの特徴があった。

・脳卒中類似症状患者は、白人よりも黒人で多かった。

・高血圧や心房細動、高脂血症がない場合、脳卒中類似症状の可能性が高かった。



脳卒中で入院してきた患者の3分の1は、実は脳卒中ではなかった


というおはなし。



感想:

じゃいったい何の病気なの?

と思って見つけた記事↓
救急隊員と脳神経科医の連携でstroke mimicsを適正に鑑別

2012年12月27日

脳梗塞でもないのにrt-PA治療されてしまうことがたまにある


Exclusion Criteria for Intravenous Thrombolysis in Stroke Mimics: An Observational Study.
2012  12月  チリ


脳卒中の類似症状で入院してくる患者は珍しくない。

そして彼らが血栓溶解治療(rt-PA)を受けてしまうことが稀にある。


類似症状患者を除外するための手がかりを調べてみたそうな。




2004-2011に急性期脳梗塞の疑いで入院した患者のデータを解析した。

次のようになった。

・この間に842人の入院患者があった。

・このうち113人(13.4%)が脳卒中類似症状と考えられた。

・彼らは、若く、糖尿気味で、到着が遅く、神経症状も軽く、

MRIで梗塞を確認できない、という特徴があった。

・よくある原因症状は、毒物中毒、けいれん、失語だった。

・彼らの多くは複数のrt-PA禁忌症状を持っていた。

・禁忌症状の多くは、rt-PA有効時間外、見てわからないほど軽い神経症状だった。

・家族によりrt-PA治療を拒否されることもあった。

・結局、全体の12%がrt-PA治療を受けた。





脳卒中でないのに類似症状で病院に担ぎ込まれた患者は、

運良く到着時間が遅れたおかげで

血栓溶解治療を受けずに済むことがよくある



というおはなし。





感想:

血栓溶解治療は出血の危険と隣合わせ。

症状が軽かったら、積極的な治療はお断りしたほうが無難、

ってことと理解した。



ちょっとまえの記事↓を思い出した。
【マメ知識】tPA治療は丁重にお断りしたほうが早く退院できる


2012年12月14日

【マメ知識】tPA治療は丁重にお断りしたほうが早く退院できる


Patient refusal of thrombolytic therapy for suspected acute ischemic stroke.
2012  12月  アメリカ


脳梗塞が疑われて入院した際に、血栓を溶解するtPA治療を

拒否した患者の予後と特徴について調べたそうな。



過去の患者データを見直し、tPA治療の有無、

人的特徴、回復程度について調べ関連を解析した。



次のようになった。

・7年半の間に30件(4.2%)のtPA治療拒否があった。

・tPA治療の拒否者に偏った人的特徴はなかった。

・tPA治療拒否者の割合は時と共に減少傾向にあった。

・tPA治療拒否者には次の特徴が共通していた。

病院到着時間がギリギリ

神経症状が軽い

脳卒中でない可能性大 

入院期間が短い


・脳梗塞と確定診断された者に限ると、軽症でなくても

tPA拒否者のほうが入院期間が非常に短かった。

・軽症、類似症状者を除くと、tPA治療を受けた者も

拒否した者も予後は変わらなかった。





tPA治療が増えない理由は、拒否されるからかも知れない。

軽症患者ほどtPA治療を拒否する傾向がある。

また、tPA 治療拒否者の6人に1人(17%)は

実は脳梗塞ですらなかったことが判明した



というおはなし。






感想:

けっこうイイカゲンな根拠でtPA治療を勧めてくるので

少なくとも治療同意を自ら判断できるほどに

頭がハッキリしている人は、

tPA治療は断った方が早く良くなる、


ってことだと理解した。




でもこれって、何かがおかしい...

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