2018年1月11日

ボツリヌス療法の歩行改善エビデンス


A systematic review: efficacy of botulinum toxin in walking and quality of life in post-stroke lower limb spasticity.
2018  1月  オーストラリア

脳卒中経験者にとって歩行の改善はもっとも関心のたかいテーマである。下肢痙縮へのボツリヌス療法の歩行とQoL改善効果についてはいまだあきらかでない。

そこでこれまでの研究についてシステマチックレビューをおこなってみたそうな。


研究データベースから関連する論文を抽出し、信頼性の高いランダム化比較試験のみを厳選したところ、


次のことがわかった。

・2026件の研究記録がみつかりそれらのうちの107の論文から、5件のランダム化比較試験が残った。

・これら5件のうち2件で歩行速度のあきらかな改善があり、

・1件で歩行距離の改善があった。

・QoLに関するものは1件のみで、有意な改善はなかった。

・歩行評価手法が統一されていないのと、サンプル数が少なすぎることからデータを統合したメタアナリシスを行うことができなかった。

今回のシステマチックレビューでは脳卒中患者の下肢ボツリヌス療法の効果の有無について結論を出すことが出来なかった。ちゃんとした研究がなされることを期待する、


というおはなし。
図:

感想:

研究記録が2000あるのだから研究者が少ないわけではなさそう。
なのにまともな研究がない。

だれかがガチの臨床研究をやって効果を確定できれば もっと薬は売れるし病院ももうかり患者はハッピーになる。
なのにやらないのは 本気で効果があると思っているひとが誰もいないから?

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