2018年7月31日

主観的認知機能障害と社会参加とうつ


The role of subjective cognitive complaints and depressive symptoms in social re-integration following stroke: a mediation explanation in a cross-sectional sample
2018  7月  オーストラリア
軽症脳卒中経験者の70%は仕事や社会生活になんらかの不満を抱えているという。

そこで認知障害の前段階でもある主観的認知機能障害と社会参加との関連およびそれを媒介する要因についてしらべてみたそうな。




発症後6ヶ月以上経ち自宅に退院できた脳卒中経験者102人について、

主観的認知機能障害(Subjective cognitive complaints)アンケート、
社会参加(Community Integration Questionnaire)アンケート、
うつ不安尺度(Depression Anxiety and Stress Scale)をしらべ
関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・主観的認知機能障害はありふれていて、とくに58.9%が作業記憶について、53%が情報処理スピードについて不満を感じていた。

・主観的認知機能障害と社会参加にはあきらかな相関があり、

・うつ症状が両者を媒介していることがわかった。

主観的認知機能障害は脳卒中経験者にはよくあることで、社会参加を妨げる直接の原因になっていた。さらにこれらの関係をうつ症状が媒介していた


というおはなし。

図:媒介分析 脳卒中の主観的認知機能不満と社会参加

感想:

見た目の障害はないのに 物忘れしやすい 頭がまわらない、「こんなはずじゃなかった」と落ち込み 引きこもる。

どこかバブル景気をなつかしむのに似ている。