2022年12月22日

日本人くも膜下出血は受診が遅れても悪化しない

2022  12月  日本


くも膜下出血患者の中には受診タイミングが遅れる患者がいる。

受診が遅れると出血の確認が困難になり誤診され、瘤の破裂予防手術の機会を逸する可能性がある。

そこで、受診が遅れるくも膜下出血患者の特徴をくわしくしらべてみたそうな。



2002-2020年の9つの脳卒中センターでの動脈瘤性くも膜下出血患者の記録を対象にした。



次のことがわかった。

・4507例中、発症から3日より遅く受診した患者は282例6.3%いた。

・彼らは、都市部、男性、低WFNSグレード、低Fisherグループ、と有意な相関があった。

・しかし、受診の遅れは退院時の転帰には影響しなかった。


発症後3日より遅れて受診する患者は、都市部に住む男性で軽症くも膜下出血であることがおおかった。しかし受診の遅れは転帰の悪化には影響しなかった、


というおはなし。
受診が遅れる理由の図


感想:

脳梗塞や脳内出血は顔のゆがみや腕のしびれ言葉のもつれがあるけど、低グレードのくも膜下出血は「頭痛」しか症状がないのでおおくの患者は深刻に考えず病院にゆかない。

高グレードの重症患者のみが救急車で病院に担ぎ込まれてくるので、見かけ上の死亡率がとても高くなる。

だから病院にゆくタイミングが遅れるような余裕のある患者は手術をしなくても死亡率がおどろくほど低い↓。




ぎゃくに軽いくも膜下出血なのにあわてて病院に行ってしまうと、日本では鎮静剤で意識を飛ばされて身体拘束されたうえに家族の同意のみで「効果の証明されていない手術」が行われてしまうので注意が必要だ↓。