元2023 8月 アメリカ
栄養は脳卒中の予防と治療にとって重要な因子であり、改善が可能でもある。
しかし、脳卒中生存者における栄養摂取量や食事の質の研究は限られているので、くわしくしらべてみたそうな。
アメリカの国民栄養調査 NHANES 1999-2018を用いて、年齢、性別、調査時期を、脳卒中歴のない対照者1621人とマッチさせて、脳卒中経験者1626人のデータを比較した。
食事摂取量の評価には、最低1回の24時間食事リコールが用いられた。
食事の質はHealthy Eating Index 2015(HEI-2015)スコアを用いて判定した。
成人が食料の安定した供給を得られるかどうかを評価する食料保障(Adult food security)は、農務省の家計食料安全保障調査モジュールへの回答に基づいて評価した。
次のことがわかった。
・対照群と比較すると、脳卒中生存者は食料不安、貧困経験、身体的・精神的制限を訴える傾向が強かった。・脳卒中生存者は、総脂肪の過剰摂取と、カルシウムおよびマグネシウムの不足を報告する傾向が強かった。・さらに、脳卒中生存者は対照群よりも食事の質HEI-2015の総スコアが低かった。・HEI-2015の総スコアは、食料不安のある者、所得対貧困比(貧困ラインにたいする所得の比)が185%未満の者ほど低かった。
脳卒中生存者の食事は栄養的に乏しく、年齢・性別をマッチさせた対照群と比較して、栄養素の摂取量は最適とは言えず、全体的な食事の質も低かった。さらに、貧困と食料不安は脳卒中生存者に多くみられ、食事の質の低下と関連していた、
というおはなし。
感想:
21世紀にもなって世界一の経済大国の国民が食糧不安と戦っているのだからガックリくる。