2024年8月19日

片頭痛が脳梗塞を防ぐ?最新研究が明かす驚きの因果関係

2024  8月  中国


片頭痛は、世界中で多くの人々が悩まされる慢性的な頭痛であり、特にオーラ(前兆)を伴う片頭痛は脳卒中や心血管疾患(CVD)との関連が指摘されてきた。

これまでの観察研究では、片頭痛が脳卒中、特に脳梗塞のリスクを増加させるという結果が多く報告されている。

しかし、これらの結果が因果関係を正確に反映しているかどうかはあきらかでないので、メンデルランダム化解析でくわしくしらべてみたそうな。



メンデルランダム化解析は、遺伝的なばらつきを利用して、交絡因子の影響を排除し、純粋な因果関係を評価する方法である。

具体的には、片頭痛に関連するSNP(単一ヌクレオチド多型)を使用し、それが心血管疾患のリスクにどのように影響を与えるかを調査した。

4つの異なる手法(逆分散重み付け法、MR-Egger回帰、重み付け中央値法、重み付けモード法)を用いることで、結果の頑強性を確認した。



次のようになった。

・片頭痛が冠動脈疾患や脳梗塞に対して予防的な効果を持つ可能性が示された。

・また、逆に冠動脈硬化症や心筋梗塞が片頭痛リスクを低減するという結果も得られた。

・これらの結果は、従来の観察研究で報告されてきた片頭痛と心血管疾患のリスク増加という結論とは異なるものである。

・感度分析により、これらの結果が特定の統計手法に依存せず、信頼性があることが確認された。


メンデルランダム化解析では、片頭痛が脳梗塞や冠動脈疾患に対して予防的な役割を果たす可能性を示唆している。しかし、これまでの観察研究とは異なる結果であるため、慎重な解釈が求められる、


というおはなし。

片頭痛で脳梗塞予防


感想:

遺伝的に予測される片頭痛のなりやすさが、じつは脳梗塞から護ってくれていたってこと。

片頭痛の発生にはカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)の大量放出が関与していて、CGRPは血管拡張剤としての機能があるから、というメカニズムが予想されている。


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