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2020年9月27日

若いくも膜下出血のコブの特徴

2020  9月  韓国


頭蓋内動脈瘤は高齢者におおく発生するが、若年者でも動脈瘤性くも膜下出血が報告されることがあり、40歳未満は全体の10-20%を占めるという。

そこで、40歳未満と40歳以上でのくも膜下出血の破裂動脈瘤の特徴をくらべてみたそうな。

2020年9月21日

Stroke誌:若い脳卒中は女性がおおかった

2020  9月  アメリカ


いっぱんに心血管リスク因子は男性におおく、これらは若年成人の主要な脳卒中リスク因子でもあると考えられている。

しかし最近のヨーロッパの研究で、若年成人では女性のほうが脳卒中の発生率が高いことがわかってきた。

そこで、アメリカの大規模な保険金請求データベースをもちいて、若年成人の脳卒中発生率の性差をくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月6日

若年脳梗塞の特徴 Japan

2020  7月  日本


脳梗塞は75歳以上の高齢者におおく、18-55歳の若年成人の割合は10-20%にすぎない。

かれら若年成人の脳梗塞リスク因子と特徴について、アジア人での報告はすくないので日本人でくわしくしらべてみたそうな。

2019年11月18日

Stroke誌:若年者の大麻と脳卒中


Marijuana Use Among Young Adults (18–44 Years of Age) and Risk of Stroke
2019  11月  アメリカ

アメリカでは大麻の合法化によりその使用量が急増している。大麻は有害な作用は少ないとされているものの、若年者への影響は懸念されている。

大麻の基本成分であるテトラヒドロカンナビノールが脳血管イベントと関連すると考えられているので、そのリスクを大規模にしらべてみたそうな。



アメリカの行動危険因子についてのアンケート調査(Behavioral Risk Factor Surveillance System)の2016-2017年のデータから若年者(18-44歳)で過去30日以内の大麻使用者について脳卒中との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・43860人中13.6%が大麻使用者だった。

・大麻使用者は非使用者にくらべ、若年者、非ヒスパニック、大学出身者がおおかった。

・また 活動的で、大酒飲み、現在喫煙で、高血圧、糖尿病、高脂血症もおおかった。

・脳卒中のなりやすさは大麻使用が時間的に近く、より頻繁に使用(月に10日以上)するほど高かった(オッズ比2.45倍)。

・たばこも使用しているとさらに脳卒中になりやすかった(オッズ比3.12倍)。

大麻の使用で若年者が脳卒中になりやすくなると考えられた、



というおはなし。

図:大麻と脳卒中リスク


感想:

沢尻報道もあり関心をもった。日本で合法化されてもやりたくないな。
nature.com:大麻は脳卒中予防になる?

大麻の嗜みと脳梗塞の関連

2019年5月21日

若年脳梗塞患者はt-PA率が低いはず?


Thrombolysis in young adults with stroke:Findings from Get With The Guidelines-Stroke
2019  5月  アメリカ

t-PAによる血栓溶解治療の患者のほとんどは高齢者である。

若年者は脳卒中に関心がひくいため病院に遅れがちで、病院に着いてもまず別の病気を疑われることから診断がでるまで時間を要しt-PA治療が間に合わなくなることがおおいと考えられる。
また出血の副作用のおおきさも高齢者とはことなるはずである。

そこで若年者にたいするt-PA治療の実際をアメリカの全国規模のデータベースをつかってくわしくしらべてみたそうな。



2009-2015の1983病院の脳梗塞患者1320965人の記録を解析したところ、



次のことがわかった。

・2.3%が18-40歳の若年患者だった。

・このうち 12.5%がt-PA治療を受けた。40歳以上のt-PA率は8.8%だった。

・しかし病院到着から25分以内に脳の画像検査を受ける率は若年患者が低く、

・60分以内にt-PA治療を受ける率も若年患者で低かった。

・頭蓋内出血をおこす率は1.7% vs 4.5%で若年患者が低く、院内死亡率も2.0% vs 4.3%で若年患者が低かった。

予想に反してt-PA治療は高齢患者よりも若年患者に適用されやすかった。診断から治療までの時間はおおくかかっていたが、回復はよく頭蓋内出血も少なかった、


というおはなし。

図:t-PA若年vs高齢



感想:

若い患者は血管が丈夫だから診断にまよったらとりあえずt-PA打っちゃえってことなんだろな。
病院へ急がなくてもよいことになった

2019年5月8日

Neurology誌:若年脳卒中 さいきんのトレンド


Stroke incidence in young adults according to age, subtype, sex, and time trends
2019  5月  オランダ

初回脳卒中の10-15%は18-50歳の若年者でおきている。高齢者の脳卒中発生率は減少傾向にあるいっぽう、若年者の脳卒中発生率は上昇傾向にあるという。

これら若年脳卒中患者を、年齢層別、男女別、脳卒中の種類別にさいきんのトレンドをオランダ人についてくわしくしらべてみたそうな。



オランダの患者データベースから1998-2010の18-50歳の脳卒中患者15257人を抽出して解析したところ、



次のことがわかった。

・患者の55.3%は脳梗塞、20.2%が脳内出血だった。

・脳卒中発生率は男女ともに年齢層が上がるにしたがい指数関数的に高くなった。女性のほうが脳卒中発生率は高く、とくに若い層18-44歳で顕著だった。

・脳梗塞の相対比率は年齢層が上がると増加するいっぽう、脳内出血の相対比率は減少した。

・若年脳卒中の発生率は年間10万人あたり、1998年には14.0人で2010年には17.2人とたかくなり、これらはおもに35歳以上の脳梗塞の46%増加によるもので、50歳以上では脳卒中発生率は329.1→292.2人に11%低下している。

若年者の脳卒中発生率は35歳以上で上昇しており、18-44歳では女性で発生率が高い。この10年で脳卒中発生率は23%増加し、おもに脳梗塞の増加によるものだった。脳内出血のそれは男女ともに同程度でおおきな変化はなかった、


というおはなし。
図:若年脳卒中のトレンド


感想:

脳梗塞だけふえている理由のひとつとしてMRIの普及をあげている。

脳内出血みるにはCTが適している。MRIはちいさな脳梗塞でもはっきり見える。さらにディフュージョン強調をとれば超急性期の梗塞までわかる。これらの普及時期とぴったり一致するからたぶんそれが正解。

これ↓のこたえがわかった。
若年者が脳卒中になる理由

2019年3月4日

亡くなる若年患者は肥満でかつ脳出血


Body mass index and fatal stroke in young adults- A national study
2019  2月  オーストラリア

近年、若年者の脳卒中発生率が上昇傾向にある。

彼らはおもにくも膜下出血と脳内出血を起こす。このリスク要因としてアルコール、タバコ、薬物、肥満などがある。

若年脳卒中で死に至ったケースについて 肥満との関連の報告はないのでくわしくしらべてみたそうな。



オーストラリアの死因究明調査結果を公開している「国立コロナー情報システム」のデータベースをつかって、
15-44歳で脳卒中が死亡原因の2009-2016年179例を抽出して解析したところ、



次のことがわかった。

・内訳は脳出血165例(くも膜下出血102例を含む)、脳梗塞14例 だった。

・BMI別では低体重5.6%、標準体重37.4%、過体重27.4%、肥満29.6% だった。

・BMIの高い者にくも膜下出血と高血圧がおおかった。

・高BMIとアルコール、喫煙、精神刺激薬との関連はみられなかった。

脳卒中で死亡した若年者には過体重と肥満がおおくを占めていた。若年者の肥満と高血圧への対策がもとめられる、


というおはなし。

図:若年死亡脳出血とBMI


感想:

脳内出血は太るほど減っているけど、くもはふえるとこが興味深い。

若いと脳梗塞で死ぬことはほとんどないんだな(~8%)。
若年者が脳卒中になる理由

2019年2月11日

若年者が脳卒中になる理由


AHA News- High Blood Pressure Top Risk Factor for Stroke in Young Adults - Health News - US News
2019  2月  アメリカ

脳卒中は65歳以上におおい。

全体的として発生率は低下傾向にあるいっぽう、若年者の脳卒中発生率は上昇傾向にあるという。

この背景をくわしくしらべてみたそうな。先週のホノルル国際脳卒中会議2019 での発表。


北カルフォルニアの健康保険データベースをつかって、出生後ひと月から49年の若年者について最近15年間のデータを抽出して、

脳卒中のリスク要因である 高血圧、糖尿病、喫煙、肥満、高コレステロールとの関連を 年齢の等しい脳卒中経験者と非経験者についてくらべたところ、


次のことがわかった。

・高血圧や他のリスク要因をもつ場合、20代に入ると脳卒中のなりやすさがあきらかに上昇し、

・次の20年間にかなりなレベルに達する。

・リスク要因が2つ以上ある場合、30-40代での脳卒中のなりやすさはリスク要因のない者の10倍に達した。

30-40代であっても高血圧などのリスク要因のある者の脳卒中のなりやすさは 同年齢の健常者にくらべ非常に高かった、


というおはなし。

図:


感想:

若年者での脳卒中比率があがっているとする説明にはなっていないな。

中学生のころから血圧高いといわれてきた身としては、早くに降圧薬治療をうけていればよかった、、とはまったくおもっていない。

そういう体質なんだから健診のたびに呼び出して説教したりしないでほしかった。


追記:
Neurology誌:若年脳卒中 さいきんのトレンド

2018年12月30日

若年脳梗塞の1年後 男女のちがい


Sex differences in clinical characteristics and 1-year outcomes of young ischemic stroke patients in East China
2018  12月  中国

若年者の脳梗塞発生率は上昇傾向にあり、長期的な死亡率は同年代の一般人にくらべてかなり高いという。

彼らの長期的回復の男女差の研究は少なく、ある調査では死亡率は男性が高く、別の調査では女性の回復不良がおおいとする相反する結果がえられている。
しかも中国人での調査はまだない。

そこで中国人について脳梗塞男女の長期の回復度のちがいをしらべてみたそうな。


南京第一病院での50歳未満の脳梗塞患者228人について、
12ヶ月後に死亡または重い障害を負っているリスクを男女別に比べてみたそうな。


次のようになった。

・入院時の収縮期血圧は 130 vs. 138mmHg で女性があきらかにひくかった。

・mRSスコア3-6の回復不良患者は女性におおく、

・脳卒中歴、入院時の神経症状の重さ、肺炎などの合併症で調整したあとの回復不良リスクは男性の3.45倍だった。

若年脳梗塞患者の長期の回復度には男女でおおきなちがいがあり、12ヶ月後の回復不良可能性は女性で高かった、


というおはなし。

図:若年脳梗塞患者の回復不良要因


感想:

理由はわからないけど若い中国人女性には心房細動がおおい(14.8%  vs  5.4%)から ではないかっていってる。

2018年12月28日

若い経験者の長期的な死亡 再発リスク


Young Stroke Survivors With No Early Recurrence at High Long-Term Risk of Adverse Outcomes
2018  12月  カナダ

脳梗塞の発生率はぜんたいとして低下傾向にあるものの、45歳未満での脳卒中発生率は上昇傾向にあり8-21%におよぶという。

彼らは早期の高い死亡率や再発率が注目されているが、再発もなく退院できた患者の長期的な悪化の可能性についてはよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。


カナダオンタリオの患者データベースから、
脳卒中で再発もなく退院できた44歳以下の患者13410人と45歳以上の250250人および、
それぞれの10分の1の人数の年齢や性別 収入などの一致する他の病気の患者を抽出して、

1,3,5,年後の死亡または再発など心血管疾患との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・若年脳卒中経験者の長期的な死亡や再発の率は高齢者よりもあきらかに低かったが、

・脳卒中経験のない同じ若年者と比べたときの1年後の死亡や再発リスクは7.3倍で、

・5年後でもそのリスクは血管疾患リスクを調整しても5.2倍に及んだ。

・高齢の脳卒中経験者と非経験者の比較では5年後のリスクは1.3倍だった。

若年脳卒中で再発もなく退院できた患者であっても、長期的にみると死亡や再発のリスクは、高齢者どうしの比較ではみられないほどに非常に高かった、


というおはなし。

図:若年脳卒中の長期死亡リスク

感想:

がん細胞は若い人ほど増殖が盛ん、っていうのとおなじように脳卒中に関係する何かの進行が速いとかあるのかな。

2018年12月5日

若年患者の認知能力


Prevalence and short-term changes of cognitive dysfunction in young ischemic stroke patients
2018  11月  オーストリア

55歳未満の若年脳卒中患者は増加傾向にあり、脳卒中ぜんたいの18.6%をしめている。

かれらの回復は身体機能的には良好なものの、認知機能や神経心理的にはかならずしも順調とはいえない。

そこで若年脳卒中患者の認知障害の率とその後をくわしくしらべてみたそうな。


2016-2018に18-55歳で脳梗塞入院した患者114人について、

入院時(BaseLine)と3ヶ月後(FollowUp)での次の各検査をおこない比較した。

認知障害度 Montreal Cognitive Assessment (MoCA)
情報処理速度と注意力 Symbol Digit Modalities Test (SDMT)
遂行機能 Comprehensive Trail Making Test(CTMT)
言語流暢性 Regensburger Wortflüssigkeitstest(RWT)


次のようになった。

・入院時、半数前後が情報処理スピード、遂行機能、注意力、認知機能全般のあきらかな低下をしめした。

・3ヶ月後、言語流暢性を除く認知機能のおおくは改善した。

・しかし3分1のに相当する患者はいまだ認知障害レベルにあり、

・とくに遂行機能、情報処理スピード、注意力に障害が残った。

若年の脳卒中患者には認知機能の低下が高率にみられた、


というおはなし。

図:若年脳卒中の認知症者率
入院時と3ヶ月後の認知障害者率


感想:

でも本人には自覚がないからすぐに自動車運転をはじめる。しかも手足がよわったぶんを補うべく車格アップをこころみる。なんとおそろしいことか。

2018年10月15日

若年脳梗塞で復職していない率と理由


Return to work after ischemic stroke in young adults- A registry-based follow-up study
2018  10月  フィンランド

近年、若年者の脳梗塞が増加傾向にある。若い脳卒中患者にとって復職は重大な関心事の1つである。

これまでの研究では脳卒中患者の復職率は平均44%であるが、サンプルサイズや脳卒中の種類、関連要因的に偏りがあった。

そこで、若年脳梗塞に限定して「復職していない」率とその理由を大規模にしらべてみたそうな。


1994-2007ヘルシンキ大学病院での、15-49歳で入院直前に1年以上就労していて退院時の神経症状が重度ではない(NIHSS15以下)脳梗塞患者769人について、

年金徴収記録から推定した1-3年後の就労状況と 医療記録との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・非就労率は、1年後 37.6%、2年後 42.0%、5年後 46.9% だった。

・年齢、性別、社会経済状況、入院時の重症度で調整すると、非就労の要因として、

・前頭部の広範な梗塞、アテローム血栓性、心原性、失語症、手脚の麻痺、重度の視野欠損が関連していた。

若年の脳梗塞で軽-中レベルの症状の患者が復職していないことはめずらくなかった、


というおはなし。

図:若年脳梗塞の就労状況
ラザニアプロット:赤が非就労、青は就労、白はデータなし


感想:

裏返すと復職率は1年後 62.4%ってこと。

グラフみると、より若いひとほど復職後に失業するケースが少ないようにみえる。

歳取るほど続けるのはむつかしい。

復職後 なん年間仕事を続けられるのか 日本で

なんとか復職しても仕事は続けられるのだろうか?

2018年8月8日

若年者の脳卒中入院率 最近の傾向


Stroke hospitalization trends of the working-aged in Finland
2018  8月  フィンランド

脳卒中の発生率は低下傾向にあるといわれているが、若年層に限定すると必ずしもそうはならず調査によりおおきく異なる。

これをフィンランドの全患者についてたしかめてみたそうな。


2005と2014に18-64歳だった脳卒中患者記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・10万人あたりの入院率は、この間に脳内出血で15.2%低下、くも膜下出血は26.5%低下していた。この傾向は男女で共通していた。

・脳梗塞については入院率の低下は男性のみで女性にはみられなかった。

・しかし男性の35-44歳に限定すると脳梗塞入院率は37.5%高くなった。

・全体として脳梗塞患者の入院期間は減少したが、

・脳内出血とくも膜下出血の入院期間は変わらなかった。

・院内死亡率は脳梗塞で42.8%低下したが、脳内出血とくも膜下出血では変わらなかった。

フィンランドでは労働年齢層の脳卒中入院率が低下傾向にあったが、35-44歳男性の脳梗塞についてはその限りではなかった。脳梗塞の入院期間と院内死亡率の低下は重症な患者の減少と治療技術の向上を意味するのかも、


というおはなし。
図:血栓溶解療法の適用率変化2004-2014

感想:

脳内出血とくも膜下出血の入院率低下は血圧や喫煙コントロールの成果なんだろうけど、一旦なっちゃうと結果は相変わらずってことか。

2017年8月23日

太った小学生は将来 若くして脳梗塞に


Association of Childhood Body Mass Index and Change in Body Mass Index With First Adult Ischemic Stroke
2017  8月  デンマーク

先進国では脳卒中の発生率は低下傾向にあるものの、若年者の脳梗塞は増加している。これは子供のころになんらかのリスク要因にさらされていることが理由かもしれない。

そこで子供のころの肥満とのちの脳梗塞との関連についてしらべてみたそうな。


デンマークの国民健康データベースから1930-1987生まれの307677人の記録を2012までフォローして、年齢7-13時の体重 身長と脳梗塞事例との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に 女性3529人、男性5370人の脳梗塞があった。

・7-13歳にボディマス指数BMIが平均以上だと 55歳以下で脳梗塞になるリスクはあきらかに高く、いっぽう55歳以降での梗塞リスクは変わらなかった。

・この関連は出生時の体重に依らなかった。

・BMIが平均よりも低いときの脳梗塞リスクの上昇はなかった。

・7→13歳でBMIが増加すると男女ともに55歳以下での脳梗塞リスクも上昇した。

子供のころの平均を超えるBMIの増加は、55歳までに脳梗塞になるリスクを上昇させた、


というおはなし。
図:子供の肥満は若年脳梗塞のもと

感想:

このくらいの年齢って背が伸び始める直前だから横にひろがってる子はすくなくないと思うんだ。

2017年8月5日

脳卒中で突然死 若年者のばあい


Sudden unexpected death caused by stroke: A nationwide study among children and young adults in Denmark.
2017  7月  デンマーク

脳卒中は若年成人の死亡原因5位であり、非心臓の突然死ではもっともよくある原因でもある。

50歳未満の脳卒中による突然死の特徴をしらべてみたそうな。


デンマークの死亡者データベースから、検死解剖がおこなわれ死亡原因のあきらかな1-49歳の事例を抽出 解析したとこころ、


次のことがわかった。

・10年間で1698人の突然死があり、その3%(52人)が脳卒中によるもので、

・男性が多く(56%)年齢中央値は33だった。

・1-49歳の脳卒中突然死の発生率は10万人あたり年間0.19人だった。

・出血性の脳卒中が94%を占め、そのうち63%はくも膜下出血だった。

・33%(17人)には頭痛などの症状があり生前 病院を訪れたが、脳卒中が疑われたのは6%(1人)のみだった。

50歳未満の脳卒中突然死では脳出血がほとんどだった。1-35歳では脳内出血がおおく、36-49歳にはくも膜下出血によるものがおおかった。突然死のまえには頭痛や手足のしびれなどの症状が高頻度にあらわれていた、


というおはなし。
図:脳卒中で突然死

感想:

若々しくて元気だからこそ「突然」という言葉が意味をもつ。だからぎゃくに ポックリ逝きたければ若者のように振る舞えばよいのでは。

2017年6月19日

若年者が脳卒中予防のために改善すべき2つのこと


Contribution of Established Stroke Risk Factors to the Burden of Stroke in Young Adults
2017  6月  ドイツ

脳卒中のリスク要因で改善が可能なもののうち、およそ9割が 高血圧、脂質異常、糖尿病、冠動脈疾患、喫煙、飲酒、運動不足、肥満 の計8つで説明がつくといわれている。

脳卒中発症年齢が低下傾向にあることから、55歳以下の若年脳卒中患者のリスク要因にどういった特徴があるものかしらべてみたそうな。


26の脳卒中センターから18-55歳の患者2125人の記録を抽出し、健常者サンプル8500人と比較したところ、


次のことがわかった。
・改善可能な要因のうち、全脳卒中の59.7%を運動不足が、 27.1%を高血圧が占めていた。

・これら要因の集団寄与危険度は脳梗塞の種類ごとにほぼおなじで、高齢なほど高かった。

改善可能なリスク要因のうち、運動不足と高血圧で若年者の脳卒中原因のほとんどを説明できた、


というおはなし。
図:若年者の脳卒中リスクファクター8

感想:

運動不足 やばいな、、

2017年1月31日

若年脳卒中患者の回復コース


Effects of professional rehabilitation training on the recovery of neurological function in young stroke patients.
2016  11月  中国

若年脳卒中患者の回復パターンについてしらべてみたそうな。


2014年の中国首都医科大学の脳卒中患者について、若年100人(18-44歳)と中高年100人(45歳以上)にわけ、退院後6ヶ月間フォローしたところ、


次のことがわかった。
・若年グループの59.6%は脳出血で、中高年グループの60.0%は脳梗塞だった。

・中高年にくらべ若年者の教育レベルは高く、高血圧 糖尿病 心疾患はすくなかった。

・若年者の平均入院期間は長く、

・おもなリスク要因は 高血圧、飲酒、喫煙 だった。

・リハビリは理学療法、作業療法、言語聴覚療法、鍼灸が主で、

・1日の平均リハビリ時間は2.5時間、退院時には生活自立度と身体機能が改善していた。

・退院後6ヶ月をすぎると仕事や経済面での不満が表出した。

・家族生活の満足度はかわらなかったが 交友関係の満足度は改善した。

正規のリハビリテーションにより若年脳卒中患者の身体機能はあきらかに改善したが、6ヶ月以内に社会復帰できる者はすくなかった、


というおはなし。

図:若年脳卒中患者の入院期間

感想:

脳出血がおおいから入院が長いのかな?

2016年8月14日

若年脳卒中患者は脳の老化が10-20年進んでいた


Accelerated development of cerebral small vessel disease in young stroke patients
2016  8月  オランダ

おなじ脳血管リスクを抱えていても若くして脳卒中を起こす者はまれである。

そこで、若年者の脳卒中への脆弱性を脳小血管病(ラクナ、微小出血、白質病変)に注目して調べてみたそうな。


18-50歳で脳梗塞またはTIAになった患者337人と同年齢の健常者90人について10年前後フォローし、MRIから脳小血管病を評価して関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・1つ以上のラクナ梗塞を持つ者は 24.0% vs. 4.5% で脳卒中患者に多く、

・白質病変の体積も 1.5mL vs. 0.4mL で患者に多かった。

・患者の白質病変体積は、同年齢の健常者の10-20年後のそれに相当しており、

・脳卒中の発症年齢、高血圧、喫煙習慣と関連があった。

若年脳卒中患者には脳小血管病が多かった。健常者に比べ脳の老化が10-20年進んでいると考えられ、それゆえに脳卒中になったのかも、


というおはなし。

図:若年脳卒中経験者の白質病変ボリューム

感想:

脳みそがすでに後期高齢者なのか!?

2016年5月22日

若年脳梗塞 原因別再発ランキング発表


Cardiovascular events after ischemic stroke in young adults: A prospective follow-up study.
2016  4月  スウェーデン

脳梗塞を経験した若年成人の心血管疾患再発リスクについて、脳梗塞の原因別に長期的に調べてみたそうな。


15-49歳で脳梗塞を経験した970人について10年前後フォローして、15年間での再発リスクを脳梗塞の原因グループ別に推定したところ、


次のようになった。

・フォロー中に29.2%で心血管疾患が起きた。

・全体として 15年再発率は、年間1000人あたり34.0人だった。

・心原性グループで心血管疾患再発リスクが最も高く、

・脳卒中再発リスクに限定すると、アテローム性動脈硬化グループが最も高かった。

脳梗塞を経験した若年成人が再び心血管疾患になるリスクは長期的にも高かった。特に心原性塞栓症とアテローム性動脈硬化が原因の場合 再発リスクが高かった、


というおはなし。
図:再発しやすい脳梗塞原因

感想:

椎骨動脈解離(VAD)が一番 再発率低いんだな、、

2016年5月20日

30歳以下の脳卒中発症率 20年間の傾向


Increasing Incidence of Hospitalization for Stroke and Transient Ischemic Attack in Young Adults: A Registry-Based Study.
2016  5月  デンマーク

55歳以下の脳梗塞の発症率が年々上昇傾向にあるという報告は多い。

そこで、さらに若い15-30歳での傾向を すべての脳卒中の種類について調べてみたそうな。


1994-2012のデンマークの患者記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に脳卒中またはTIAで入院した患者が4156人いた。

・全体として 発症率は上昇傾向にあり、脳卒中は10万人あたり 11.97→16.77人に TIAは1.93→5.81人になった。

・男性の脳梗塞とTIAの発症率は低かったが2006から急増した。

・脳内出血、くも膜下出血の発症率は ほぼ横ばいだった。

15-30歳の脳梗塞とTIAの発症率は90年台なかばから上昇傾向にあった。とくに近年の増加が著しい、


というおはなし。

図:脳梗塞と脳出血の年次傾向

感想:

2006年以降の急な上昇はFASTキャンペーンのせいだと思うね。否定してるけど。
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難しい理屈はいいからスクワットをやれ
1日に6000歩以上で脳卒中の再発予防になることを日本の研究者が解明
脳出血で損傷した脳が勝手に再生する可能性について

脳卒中患者がネットを使いこなす理由
若年脳卒中患者は脳の老化が10-20年進んでいた
マルチビタミンの脳卒中予防効果は〇〇年後に現れる
最新の音楽療法 バイノウラルビート (Binaural Beat)
脳卒中になりやすい労働時間がわかった ランセット誌
脳卒中が軽症だからって運転させていいの?
健康のために毎日いっしょけんめい運動するとかえって脳卒中になりやすいことが100万人の調査で明らかに
足をクロスしていたら半側空間無視 確定か?
療法士さんよりもビデオゲームの方が優れていると判明!
両手準備運動をすると脳が刺激されて上肢リハビリが加速することが判明!

心を改め運動を始めるだけで脳の可塑性は復活する
知らない音楽を聴くと脳が広く活動して新しい回路が、
なんとか復職しても仕事は続けられるのだろうか?
NEJM誌:脳卒中で死なない血圧は120未満だからね
脳卒中の言語障害はウェルニッケやブローカのせいではなかった!
手の指を繰り返し動かしてあげても脳への影響はゼロ
片足立ち20秒未満 →小さな脳梗塞や脳出血の可能性高!
[住みやすい国] 日本の脳卒中と自殺との関連について
再発予防のために血圧を120以下にすると長生きできない
【いますぐ実践】片鼻呼吸法で失語症が改善することが明らかに

悪玉善玉比L/Hが低いと脳内出血で死ぬことが明らかに
鼻炎のメリット→脳梗塞予防効果
脳卒中 幹細胞治療のダークサイドについて
ランセット誌:握力よわくなったら脳卒中が近いと知りなさい
だいたい5年後に脳卒中経験者が悩んでいること
ハゲを治そうとして脳卒中になってしまった日本人2例
退院したての元患者が感じていること
麻痺側の触覚を刺激し続けると梗塞を最小限にできる可能性について
脳卒中経験者は自動車運転をナメきっていることが判明
減塩に真面目な人ほど脳卒中で死亡するという事実

納豆を食べると脳卒中で死なない 2万9千人調査
NEJM誌:幹細胞ツアーに参加したら癌ができた
脳梗塞から脳出血へ コレステロールとの関連が明らかに
脳出血で死なないための睡眠時間が判明!
音楽サポート療法の「音楽」はほんとうに必要なのか?
患者に毎日好きな音楽を聴かせたところ、脳に構造改革が起きた模様
感情失禁になる患者の割合について
脳の可塑性のおかげで2年経っても運動機能が回復することが判明
【悲報】脳卒中後、杖を使い続けると麻痺していない手まで動かなくなる
血圧が高いひとは、他人の気持ちがわからない

生活習慣を改めれば脳卒中の再発は防げるの?
カニ歩きと後ろ歩き 片麻痺リハビリに効果的なのは、、
鍼治療の「得気」は小脳のはたらきだった
脳梗塞実績No.1漢方薬 → ほようかんごとう
閉じ込め症候群の患者にあえて生活の質を問うてみた結果、、
砂糖の代わりに甘味料を使うと脳梗塞がさらにひどくなることが判明
ダメージを負った脳組織が勝手に再生する仕組みが明らかに
指ストレッチはいいらしいから さっそくこのビデオで実践することにした
【肥満パラドックス】脳梗塞で長生きするBMIが判明
リハビリの合間のお昼寝は大切 → 訓練がはかどるゾ

刺激豊富な環境で脳梗塞が治る理由
猫を飼う女性は脳卒中で死なないことが判明!
美容院で脳卒中になる女性が続出!
「ストレスが原因」と語る脳卒中患者ほど実はなにもわかっていない
傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに
運転リハビリに良さそうなおすすめドライブゲーム
【アロマテラピー】ラベンダーの香りが脳梗塞にすごく効く
脳卒中後の疲労感は 只の疲労とはわけが違う
脳卒中がきっかけでホモになることがあるらしい
ダイエットコーラを毎日飲むと脳卒中になることが判明

高コレステロールに朗報 葉酸サプリの脳卒中予防効果
BDNFが7年かけて脳を修復してくれるという根拠について
朝ごはんを食べない日本人は脳内出血になることが判明!
脳卒中予防に最適なビタミンBサプリメントの組み合わせがわかった!
脳卒中経験者の血圧を十分に下げたら死亡者が続出した
痙縮が治る ただの風呂と温泉を比較した
歩きスマホが脳卒中患者のリハビリに適しているという根拠について
磁気嵐が脳卒中を引き起こす と判明!
リハビリは動かせばイイってもんじゃぁない. 本人がやる気になるまで待て.
『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』