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2015年5月2日

音楽サポート療法の「音楽」はほんとうに必要なのか?


Music-supported therapy (MST) in improving post-stroke patients' upper-limb motor function: a randomised controlled pilot study.
2015  4月  中国

楽器の演奏ついでに動作を繰り返す「音楽サポート療法」は、脳卒中患者の運動機能のリハビリに有効と言われている。

この効果が動作の繰り返しによるものなのか、それとも音楽そのものに由来するのか、確かめてみたそうな。


音楽訓練を受けたことのない脳卒中患者33人について、通常のリハビリ訓練に加えて楽器演奏訓練を4週間おこなった。

患者は2グループに分けて、一方には音がでない設定にした。


次のようになった。

・4週間後、両グループの上肢の運動機能は大きく改善した。

・音のでないグループに比べ、音が出るグループで改善度が有意に高かった。


音楽サポート療法では 繰り返し訓練の効果以上に 「音楽」そのものが上肢機能の改善に特別な役割を演じているらしいことがわかった、


というおはなし。

図:音楽サポート療法

感想:

たまにビデオゲームを音量ゼロにしてやってみると異常にいいスコアが出たりする。でもすぐに飽きちゃう。

そういうことかな、、

2015年3月25日

不安を訴える脳卒中経験者にCDを渡した


Self-help relaxation for post-stroke anxiety: A randomised, controlled pilot study.
2015  3月  オーストラリア

脳卒中経験者の不安対策にリラクゼーショントレーニングを試してみたそうな。


不安スコアの高い脳卒中経験者21人を2グループに分け、一方にリラクゼーションの自律訓練を週に5回x1ヶ月間以上行った。

自律訓練は、専門家の立会いなしでできるようCDを利用した。


次のようになった。

・リラクゼーションの自律訓練を受けたグループでは 明らかに不安が低下した。

・1か月後、自律訓練グループ10人中7人が訓練を完遂し、その後も継続した。

・この訓練方法は、簡単でかつ経済的、副作用はほとんどなし が特徴だった。


不安を抱える脳卒中経験者にリラクゼーション用自律訓練CDを与えたところ、不安が低下した、


というおはなし。


感想:

この種の問題で薬に頼らないところがエライ。

2015年1月16日

カルフォルニア大学が開発した最新の上肢リハビリ法とは


Musical glove helps stroke patients
2015  1月   アメリカ

脳卒中で麻痺した手の動きを改善する FDAも認めた新装置「ミュージックグローブ」を使ってみた事例ビデオ。


見れない場合はこちらから

あらすじ
・元タイピストで脳卒中経験者のジャネットさんは何年もリハビリを受けてきたけど手の動きは一向に良くならなかった。

・カルフォルニア大学でミュージックグローブのテストをしていると聞き、実験に参加した。

・音楽に合わせ指でつまむ動作を毎日繰り返した。

・2週間後、ジャネットさんは再びタイピングができるようになった。

・そればかりか ドアを開けたり、コップを洗ったり、食器を使ったりできるまでになった。


このミュージックグローブ療法は、従来型のリハビリに比べ運動機能の改善が20-30%優れていることがわかった、


というおはなし。



感想:

指を曲げ伸ばしできる時点で非常に軽度の麻痺であることは明らか。

しかし同様な軽度麻痺患者のみを対象とするCI療法に比べると、はるかにわかりやすくて、たのしくて、健常手にミットをはめる必要もないし、なにより1人でできる点で圧倒していると思う。

2014年12月26日

リズムに合わせた歩行訓練がメッチャ効果的と判明


Walking training with cueing of cadence improves walking speed and stride length after stroke more than walking training alone: a systematic review.
2014  12月  オーストラリア

脳卒中患者がメトロノームや音楽の一定のリズム(キューイング)に合わせて歩行訓練をしたばあい、ただ歩行するだけの場合よりも効果的なものなのか 調べてみたそうな。


医学研究データベースから過去の関連する論文を厳選して、データを統合、再解析したところ、


次のことがわかった。

・計211人の被験者を含む7件の研究が見つかった。

・キューイングありの歩行訓練の場合、ただ歩行する訓練に比べ

・歩行速度が 0.23m/秒 向上した。

・歩幅は0.21m広くなり、歩数は19ステップ/分増えた。

・歩行対称性も15%改善した。

・1回30分間x週4回x4週間の訓練で効果があった。


脳卒中患者の リズムに合わせた歩行訓練で、単に歩くだけの訓練に比べ スピード、歩幅、歩数、対称性が明らかに向上した。簡単に実行できるのでオススメ、


というおはなし。

リズム歩行



感想:

リズムに乗るまでがたいへんそうだけど、それなりのペースがあるかもな。

2014年9月16日

ピアノ訓練の上肢リハビリ効果について


A piano training program to improve manual dexterity and upper extremity function in chronic stroke survivors.
2014  8月  カナダ

音楽サポートセラピーは脳卒中リハビリによいとされている。

その効果は持続するものなのか 実験してみたそうな。


13人の脳卒中経験者に、1回60分x週3回x3週間のピアノ訓練をおこなった。

訓練ではコンピュータスクリーンに叩くべき鍵盤が表示され 曲を演奏する。

上達度に合わせて徐々に訓練難度が上がってゆく仕組み。

訓練前後と、3週間後の手の器用さ、機能について評価した。


次のようになった。

・訓練前に比べ、訓練直後、3週間後ともにすべての評価で著しい向上があった。

・訓練前の運動レベルが高いほど、訓練後の向上度も大きかった。


ピアノ訓練は慢性期脳卒中患者の上肢訓練に持続的な改善をもたらしうる、


というおはなし。

音楽サポートセラピー


感想:

タブレットアプリにも似たようなのがあるからどんどんやってみればいいと思う。

2014年9月3日

メロディック・イントネーション・セラピーに音の高さ変化は必要か


The Combination of Rhythm and Pitch Can Account for the Beneficial Effect of Melodic Intonation Therapy on Connected Speech Improvements in Broca's Aphasia.
2014  8月  カナダ

メロディック・イントネーション・セラピー(MIT)はブローカ失語患者向けリハビリ法で、声にリズムや強弱を加えて発語を促す。

しかしそのメカニズムはよくわかっておらず、リズムに比べて音の高さはさほど重要でないとされてきた。

そこのところを確かめてみたそうな。


3人のブローカ失語の慢性期脳卒中患者について、

*リズムと音の高さの変化がある訓練
*リズムのみ、音の高さ一定の訓練
*リズムも音の高さの変化も無い訓練

の3種を1回1時間x週3回x6週間 それぞれ交互に行い、流暢さ、正確さ、適応力等を比較した。


次のようになった。

・いずれの訓練法でも練習した単語の発話精度に改善効果が見られたが、

・リズムと音の高さ変化のある訓練で、練習していない単語への適応力や流暢さがもっとも高かった。

・どの訓練でも発語の機敏さや気分の改善は見られなかった。


メロディック・イントネーション・セラピーにはリズムだけではなく、音の高さの変化も加えるとより効果的である、


というおはなし。


メロディック・イントネーション・セラピー



たのしそう

[メロディックイントネーションセラピー]の関連記事

2014年7月2日

楽器演奏で半側空間無視を治す


Reducing chronic visuo-spatial neglect following right hemisphere stroke through instrument playing.
2014  6月  デンマーク

半側空間無視は脳卒中で右脳を損傷した患者に特徴的に起きる 左方への注意が著しく欠けた状態を指す。

これを音楽演奏によって改善できるものか試してみたそうな。


半側空間無視で慢性期の2人の患者について、

音階の異なる12本のキーを左右に等間隔に並べた楽器を演奏させた。

単純なメロディーを選び、慣れるにしたがってキーの間隔を広げた。

1回30分間の演奏療法を、週に1回のペースで4週間おこなった。

各回の前後および最終回の1週間後に、半側空間無視の程度を測定する複数のテストを行いスコアを比較した。
横長楽器

次のようになった。

・2人の患者は、短期的、長期的に著しい改善を示した。

・1人は最終回の1週間後に ほとんど正常レベルの改善度を維持していた。


横長の楽器を演奏させることは半側空間無視の治療に役立つかも知れない、


というおはなし。


感想:

半側空間無視が脳のどういう仕組みでなるのか自分にはさっぱりなんだけど、治療法のほとんどは左方への注意喚起で とてもシンプル。

そのへんのギャップがおもしろい。

2014年6月11日

[音楽サポート療法] みんなで一緒にやればイイってものでもないことが明らかに


Music-supported motor training after stroke reveals no superiority of synchronization in group therapy.
2014  5月  ドイツ


音楽サポート療法は脳卒中リハビリに有効とされ、皆で演奏することにより患者同士の懇親を深める効果もある。

そこで、患者同士の同時演奏が運動機能回復に良い影響があるかどうか実験してみたそうな。


脳卒中になって間もない28人の患者について、1回30分間の簡単なピアノ演奏訓練を行った。

計10回で、最初の3回は個別に訓練を行い、

以降2人ずつペアにして、

*全員一斉に演奏するグループ
*ペア毎に順番に演奏するグループ

に分け訓練を継続した。

その後、手の器用さおよび患者の心理状態を評価、比較した。


次のようになった。

・両グループともに手の機能が大きく改善した。

・9ホールペグテストでは順番に演奏するグループでの改善が大きかった。

・ウツや疲労度が両グループで低下した。

・パートナーに対する親近感は一斉演奏グループよりも順番演奏グループの方が強かった。


音楽サポート療法により運動機能および気分の改善が脳卒中患者本人のみならず患者パートナーにも及んだ。特に演奏を順に行う場合に より効果的だった、


というおはなし。

音楽サポート療法

感想:

リハビリ病院にいるとき 嚥下に良いってことで、ばあちゃんたちが集められてみんなで歌を歌ってた。あれも順番に歌わせるとより効果的なのかな。

2014年6月6日

アメリカの有名大学が開発したミュージックグローブ療法とは


Retraining and assessing hand movement after stroke using the MusicGlove: comparison with conventional hand therapy and isometric grip training.
2014  4月  アメリカ

カルフォルニア大学の研究者が 手のリハビリに使う ミュージックグローブ:MusicGloveを開発したそうな。


この手袋はビデオゲームと連動する仕組みで、握り動作を高頻度で訓練することができる。


中程度麻痺の慢性期脳卒中患者12人についてその効果を従来型リハビリと比較したところ、

・小さな物をつまむ能力が改善したものの、

・他の手の機能回復については従来法と大きな差はなかった。

・ゲームスコアと機能回復度との間に関連があった。

・ただし訓練の楽しさの点ではダントツだった。
ミュージックグローブが好き


ミュージックグローブを使用すると、つまみ動作を高頻度で繰り返すことができる。この訓練は求心性をうながし手の機能改善に良いと考えられる、


というおはなし。



これがミュージックグローブ療法。




感想:

太鼓の達人療法も研究してほしい。

2014年6月1日

患者に毎日好きな音楽を聴かせたところ、脳に構造改革が起きた模様


Structural changes induced by daily music listening in the recovering brain after middle cerebral artery stroke: a voxel-based morphometry study.
2014  4月  フィンランド

音楽は脳内の様々な箇所に影響を与えることができる。

音楽刺激による脳卒中患者の認知機能や気分の改善効果は報告されている。
そこで脳の構造にも変化が起きるものかどうか調べてみたそうな。


急性期の脳卒中患者49人について(左脳損傷24人、右脳損傷25人)、

*好きな音楽(ポップ、ジャズ、クラシックなど)
*自分で選んだオーディオブック
*なにも薦めない

の3グループに分けた。

各々 毎日1時間以上聴くように薦め、日記をつけさせて聴いた頻度を確認した。

すべてのグループに通常のリハビリを併行した。


6ヶ月後、介入前後に撮影したMRIデータをボクセル単位形態計測(Voxel-based morphometry)という客観性の高い方法で解析した。


次のことがわかった。
・6ヶ月間ですべてのグループで灰白質体積の著しい増加箇所が認められた。

・体積増加箇所は側頭葉、前頭葉、辺縁系、小脳に局在していた。

・特に、音楽グループの健常側で体積増加が著しかった。

・他の2グループに比べ灰白質の体積が著しく増加した箇所を抽出したところ、左脳損傷患者の音楽刺激グループでのみ前頭葉に3箇所、辺縁系で2箇所見つかった。

・右脳損傷患者では音楽グループの左の島皮質にのみ灰白質増加箇所が見られた。

・体積増加箇所と行動検査結果との関連を解析したところ、左脳損傷患者の前頭葉の体積増加箇所は記憶、言語、スキル、注意力の改善に関連し、辺縁系のそれはウツ、緊張、疲労、イライラ感の減少と関連があった。

・一方右脳損傷患者の島皮質の体積増加箇所は言語スキルの改善と関連があった。

・白質体積の明らかな変化はなかった。


脳卒中患者に音楽を聴かせることは 行動面での改善のみならず、回復途上にある脳に神経解剖学的な変化をもたらす ことが確認できた、


というおはなし。
図:音楽療法で脳が増える

感想:

この報告では右脳損傷患者への影響が小さい。

自分の右脳出血経験では、発症後すぐに聴いた音楽のいくつかは、空き缶をデタラメにたたいているように聞こえた。

右脳がダメージを受けていてもOKな音刺激があるはずで、 音楽の種類がとても大切な気がした。
→ 脳の中に音刺激を創り出す

2013年9月17日

電子ドラムで演奏訓練→ 音楽サポート療法


Plasticity in the sensorimotor cortex induced by Music-supported therapy in stroke patients: a TMS study.
2013  9月  スペイン

脳卒中患者の麻痺手の運動訓練を兼ねた楽器演奏には脳の多くの場所を連携的に活動させ機能回復を促す効果があるとされる。

この音楽サポート療法の効果を検証してみたそうな。


9人の脳卒中患者および9人の健常人について、
電子ピアノ、電子ドラムを用いた楽器演奏リハビリを1回30分間×20回、4週間にわたり実行した。

この前後での麻痺手の運動機能を評価、比較した。

また、脳皮質の活動状況を磁気刺激で確認した。


次のようになった。

・音楽サポート療法によって麻痺手の運動機能が著しく改善した。

・同時に運動野の興奮パターンの変化も見られた。


音楽サポート療法は脳の可塑性を促す有効な治療法である、


というおはなし。


2013年5月28日

音楽サポート療法は可塑性を促す


Sensorimotor plasticity after music-supported therapy in chronic stroke patients revealed by transcranial magnetic stimulation.
2013  4月  スペイン

脳卒中リハビリへの音楽サポート療法の効果を検証してみたそうな。


20人の慢性期脳卒中患者について、

音楽ポート療法グループと比較グループに分けて4週間の訓練の後、上肢の動作改善度や皮質脊髄路の信号の伝わりやすさを評価、比較したところ


・音楽サポート療法グループで脳の可塑性を促すような改善が見られた、


というおはなし。


音楽サポート療法は、

電子ピアノと、電子ドラムパッドを使って簡単な曲を患者に合ったペースで演奏する訓練を1回30分間×20回行った。






2013年4月23日

半側空間無視はクラシック音楽で治る


Listening to Classical Music Ameliorates Unilateral Neglect After Stroke.
2013  4月  台湾

クラシック音楽が半側空間無視の緩和に役立つか調べてみたそうな。

右脳の脳卒中で半側空間無視になった16人の患者について、
つぎの3つの条件下での行動性無視検査の結果を比較した。

1.クラシック音楽

2.白色雑音

3.無音

また、覚醒度、快適度も自己申告してもらった。


次のようになった。

・検査スコアは概ね、クラシック音楽で最も高く、無音で低かった。

・ほとんどの被験者はクラシック音楽時にもっとも覚醒度が高いとしていた。


クラシック音楽は脳卒中で半側空間無視になった患者の

視覚注意力を改善するかもしれない


というおはなし。

2013年4月5日

音楽サポート療法の効果を実感


Playing piano can improve upper extremity function after stroke: case studies.
2013  2月  カナダ

脳卒中患者にピアノを使った音楽サポートセラピーを試してみたそうな。


軽中程度の上肢麻痺のある慢性期脳卒中患者3人について、ピアノレッスンを1日1時間×3週間行った。

電子ピアノを使い、5指を用いた動作指示がコンピュータスクリーン上に出る。


この訓練前後での手指の運動機能を複数の評価方法でテストしたところ、



すべての患者について全てのテストで著しい改善を確認できた


というおはなし。

2013年2月23日

半側空間無視になったら好きな音楽を聴け


Effects of listening to pleasant music on chronic unilateral neglect: A single-subject study.
2013  1月  台湾



好きな音楽で気持ちがポジティブになると認知機能が改善する。

脳卒中で半側空間無視になった2人の患者について

好きな音楽を聴かせて症状が改善するかどうか実験してみたそうな。



好きな音楽を毎日、5週間聴かせた後、

・星印☆抹消課題

・線分二等分課題

・視野探索課題

の成績を介入前後で比較したところ、

次のようになった。

・2人ともテスト成績が著しく向上した。

・ただし1人の線分二等分テストスコアは変わらなかった。

・この効果は音楽終了の2週間後も持続していた。





好きな音楽を聴かせると半側空間無視の症状が緩和することがわかった。

もっと詳しい研究をしたい



というおはなし。


写真:音楽を聴く



感想:

こういう話にはとても関心がある。

2012年12月22日

半側空間無視が音楽で治った


Pleasant music improves visual attention in patients with unilateral neglect after stroke.
2012  12月  台湾



半側空間無視への音楽療法の効果を調べてみたそうな。


右脳の脳卒中で半側空間無視になった19人について、


・楽しい音楽、
・不快な音楽、
・ホワイトノイズ をそれぞれ聴かせたあとの

行動無視検査、視野探索課題などを行い、

眼球運動、気分、覚醒状態、心拍、皮膚電気抵抗も記録した。


楽しい音楽、不快な音楽は事前に被験者に選ばせた。




次のようになった。

・楽しい音楽を聴いたあとには、気持ちがポジティブになり、覚醒レベルも向上し、

・全ての課題で、不快な音楽またはホワイトノイズの場合よりも著しく高いスコアを記録した。






脳卒中で半側空間無視の患者に

楽しい音楽を聴かせることで、

視覚的注意力を改善できることがわかった



というおはなし。

図:音楽

2012年8月18日

急に音痴になったら脳卒中を疑え


Amusia for Pitch Caused by Right Middle Cerebral Artery Infarct.
2012  8月  アメリカ



脳卒中で失音楽症になった事例。




高血圧で脂質代謝異常のある右利き61歳の男性が

ある日、カーステレオから流れる曲に合わせて歌っていたところ、

ひどく音痴になっていることに気がついた。



6日後、病院で脳をMRI検査してもらうと

右頭頂葉と島皮質に梗塞が見つかった。



突然音痴になったことがきっかけで

脳の関連する部位の異変が発見できた珍しい例である。





ある日いきなり歌が下手クソになったら

脳卒中を疑った方がよいかも知れない



というおはなし。





感想:

この記事↓思い出した。


失音楽症という脳卒中症状がある



音楽がわからなくなる失音楽症は右脳損傷と関連する


2012年1月11日

脳梗塞後にミュージックヘビーローテーション


Neurofunctional assessment in a stroke patient with musical hallucinations.
2012  1月  イタリア




脳卒中後の幻聴について調べたそうな。



右側頭葉の脳梗塞後に

音楽幻聴になった女性患者と


同性、同年齢の健常な5人を


脳機能MRIで比較してみた。




その結果、

患者、健常人 共に両側頭葉の

聴覚野での活動が見られた。


特に、患者では病側の右側頭葉での

著しい活動上昇が見られた。


さらなる研究が必要であろう、


というおはなし。






感想:

音楽幻聴は、

音楽の同じ断片が繰り返し聴こえる症状を指すらしい。



よくありそうな気もするけど、

きっと、ハッキリと聴こえるんだと思う。





写真:聴覚野
聴覚野

2011年11月4日

音楽療法が脳卒中後の抑うつ気分を改善する


Effects of music therapy on mood instrokepatients.
2011  11月  韓国


脳卒中患者の抑うつ気分の改善に

音楽療法が役立つかどうか、調べたそうな。



発症から6ヶ月以内の18人の脳卒中患者について、

9人ずつ、

・音楽療法グループ

・比較グループ 


に分けて、


音楽療法グループには通常のリハビリに加えて、

1回40分のセッションを

週に2回のペースで4週間、計8回行った。


比較グループには通常のリハビリのみだった。


音楽療法セッションでは、

歌ったり、楽器を演奏したり、音楽を聴く

などを行った。



この前後での患者の気分をアンケート調査し、

定量化して比較したところ、


音楽療法グループで統計学的に有意に

抑うつ気分の改善が見られた。




音楽療法は薬とは異なり副作用もなく、

脳卒中患者の不安や抑うつ気分を改善

することができることがわかった、


というおはなし。


2011年3月10日

脳卒中患者へのミュージックセラピー


Music Therapy and Stroke Rehabilitation
2011 3月 アメリカ  ブログ記事



脳卒中患者へ音楽療法を施すことで、
抑うつや不安を軽減することができる。

またやる気も出てリハビリテーションの成功につながる。



ヘルシンキ大学の研究では、
1日数時間の音楽を聴かせるだけで、
脳卒中からの回復が著しく早まることを確認できた。


脳卒中後に音楽を聴かせることによって、

言語記憶、注意力、認知機能などが
単にオーディオブックを聴くグループよりもはるかに改善され、

またその効果が長く持続することがわかった。





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