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2010年1月19日

ワブルボードで片麻痺バランスリハビリ


Effect of 6 weeks wobble board exercises on static and dynamic balance of stroke survivors.






wobble board:ワブルボード

というこんな形をしたグラグラする板に乗ってバランスをとる訓練を6週間続けたところ、
そうでないグループに比べ閉眼時のバランスが著しく改善していた、そうな。

目を開けているぶんにはあまり違いはないんだって。


もちろん脳卒中で片麻痺の患者について。


バランステストには
”four square step test”
”timed balance test” といった方法があるらしいけど、
かなりシンプルなようだ。


自分もリハビリの後半で1回だけこれに乗った。



そもそもこれに乗れるって事自体で、
すでにほとんど問題が解決しているようなもので、

結果も容易に予想がつくし わざわざ検証することでもないだろうに…と思う。

2010年1月18日

リハビリ病院の入浴回数

最初の急性期病院からリハビリ病院に移ったときに
驚いたことの一つ。

入浴回数がまったく違うってこと。


最初の病院には3週間居たけれど、入浴したのは2回しか記憶にない。

ゴツイ男性のヘルパーさんが一人でシャワーで身体を洗ってくれる。

湯船などなかったけれど、
その2回のシャワーの気持ちのよかったこと。

その間は 頭がかゆくなってもひたすらガマンするしかなかった。

おっきな病院だったけれど、急性期病院ってのは
居心地は二の次、三の次なんだと思う。


一方、リハビリ病院の入浴は1日置き。

入浴スケジュール表を見たときにはホント驚愕した。


湯船にもちゃんと浸ることができる。


都度 洗髪もできるから発病以前よりも清潔にしている
ことができるようになった。



実はそこは温泉が湧いていて
自立度が高い患者は自由に温泉に入れることになっていた。


その温泉の楽しくて気持ちの良いことといったら、もう。


ほんの一瞬、ずーっと居たいと思うこともあった。

2010年1月17日

経頭蓋磁気刺激法と脳卒中リハビリ

これをみて

Transcranial magnetic stimulation in the therapy of selected post-stroke cognitive deficits: aphasia and visuospatial hemineglect



失語症や半側空間無視のリハビリに有効なのか…

rTMSといって r をつけることが重要。

詳しくはwiki


でもずいぶんと大雑把な方法だと思う。

要するに 頭にIHホットプレートを乗せる電気ショックなんだから。

調べてみると、
tDCSってのもあって、 これはもっとヒドイ方法。

2010年1月16日

エレベーターの使い方と高次脳機能障害

車椅子にも慣れて、
病棟のフロア間の移動許可が出たとき、

看護師さんがエレベーターの前で私に説明してくれた。

『下へ降りたい時にはこの矢印のボタンを、
上に行きたい時にはこっちの矢印のボタンを押すんですよ。
わかりましたか?』
とわたしに訊く。

まるで小学生に教えるように説明する。

なんでこんな当たり前のことをわざわざ教えてくれるのか
まったく理解できなかった。


そこで、

『じゃ、上に行きたいときにはこっちの(下向き)ボタンを押すんですね。』
と 少し笑みを浮かべながら わざと逆のことを言ってみた。

すると、
『いえいえ 〇〇さん ちがいます。こっちを押すんです。』
と また最初から教えてくれる。


わざと間違えていることがわからないのか…

おれはそんなにバカそうにみえるのかな…と思いながら、
あえてもう二度 逆のことを言ってみたが、やっぱり最初から何度でも丁寧に教えてくれる。


そのとき ハッと気がついた。

そういう患者が居るんだってことに。


一見して頭がしっかりしていそうに見えてもシンプルなことが理解できなくなっている状態。

単純な数字の足し算ができなくなってしまったひと、
漢字がまったく読めなくなってしまったひと、
矢印の方向の区別がつかなくなってしまっているひと、

よく注意してみると、同室の患者仲間にもそういいうひとがいた。

会話しているだけでは分からない。

高次脳機能障害というのだろうか。


人知れぬ苦労があるに違いない。

2010年1月15日

プレステ3で遠隔上肢リハビリ

Feasibility of modified remotely-monitored in-home gaming technology for improving hand function in adolescents with cerebral palsy.



自宅のプレイステーション3とリハビリ病院をインターネットで結んで、
ゲームを通して手のリハビリに成功したって内容。
5DT datagrove

こんな感じの市販のセンサーグローブを使うのだそうな。


私もリハビリ病院で Wii を使ったリハビリを体験した。

ひたすらおはじきを拾うといった地味で短調な作業の繰り返しに比べ、
テレビゲームの採用は興味を持続させる効果は抜群だと思う。

若くして閉経を迎えるひとは脳梗塞になりやすい

Premature menopause is associated with increased risk of cerebral infarction in Japanese women.




日本人についての研究

40歳前で閉経を迎える日本人女性は脳梗塞になるリスクが高いのだそうな。

なんでか はわかっていないみたい。

2010年1月14日

半側空間無視のリハビリには左腕運動が効果的

Rehabilitation of hemispatial neglect: A randomized study using either arm activation or visual scanning training.




わたしも右脳出血だったので、半側空間無視の疑いをかけられ
なんども検査された。

幸いそうではなかったのだけれど、

左半身の触覚がほとんどないために、
自分の身体の大きさを過小評価してしまい、

しばしば部屋の入口で、ドアに左肩をぶつける、
といったことがよく起きた。



この研究によると、半側空間無視のリハビリには
左腕を動かす運動が効果的とのこと。


どんなふうに動かせばよいのかはよく分からないが

言わんとしていることは理解できるような気がする。


左半身の身体感覚を取り戻すことが左方向への注意を促すことになる
ってことなんだと思う。

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