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2012年12月21日

体外衝撃波療法とボツリヌス療法を組み合わせたら上肢の痙縮が治った


Sbote Study: Extracorporeal Shock Wave Therapy Versus Electrical Stimulation After Botulinum Toxin Type A Injection For Post-Stroke Spasticity-A Prospective Randomized Trial.
2012  12月  イタリア



体外衝撃波療法は整形分野での疼痛治療に用いられている。

これとボツリヌス療法を組み合わせてみたそうな。



上肢に痙縮のある脳卒中患者について、

ボツリヌス療法にプラスして、

・電気刺激療法   または、

・体外衝撃波療法


を5日間施し、痙縮の回復程度を90日後まで追跡し、比較した。



次のようになった。


電気刺激グループに比べ、

体外衝撃波グループでは痙縮が著しく緩和され、

その効果が90日後にも充分に持続していた。






体外衝撃波療法はボツリヌス療法の効果を

大いにアップさせることがわかった



というおはなし。






感想:

週間天気予報によると、今日は世界終了の日。
写真:週間天気予報



この日を迎えられて とても感慨深い。

2012年12月20日

よくイビキをかく閉経後女性には脳卒中の素質がある


Self-reported Snoring and Risk of Cardiovascular Disease Among Postmenopausal Women (from the Women's Health Initiative).
2012  12月  アメリカ



女性のイビキと脳卒中との関連について調べたそうな。


42244人の閉経後女性について、

イビキの状況について自己申告してもらい、

その後10年間ほど追跡し、脳卒中を含む心血管系疾患の有無を調べた。




次のようになった。

・よくイビキをかく場合、脳卒中リスクが4割増しになった。

・肥満、高血圧などの要因を考慮にいれてなお、イビキがあるとリスク2割増しだった。





よくイビキをかく閉経後女性には脳卒中の素質があることがわかった


というおはなし。

2012年12月19日

ボバース法で脳卒中の上肢痙縮がおおきく改善した


NDT-Bobath method in normalization of muscle tone in post-stroke patients.
2012  12月  ポーランド


ボバース法の脳卒中上肢リハビリ効果を評価してみたそうな。



60人の脳梗塞患者について、2週間に10セッションのボバース法治療を施した。


治療前後での上肢筋肉の緊張度合いを測定した。


次のようになった。

・16人(27%)で改善効果が見られた。

・1人(2%)で悪化。

・8人(13%)で微かな変化があった。





ボバース法により脳卒中患者の上肢筋緊張が大きく改善した


というおはなし。





感想:

ボバース法って、よく目にするわりには中身が不明。

ネットで調べても具体的な説明はほとんど出てこない。


この研究ではボバース以外の療法の比較グループを設けていない。



あとは推して知るべし。


追記:
ボバースコンセプトのリハビリ効果

2012年12月18日

メタボリックシンドロームと脳梗塞の再発について


Metabolic Syndrome and Stroke Recurrence in Chinese Ischemic Stroke Patients - The ACROSS-China Study.
2012  12月  中国



メタボリックシンドロームと脳梗塞の再発との関連を調べたそうな。


過去の患者データを見直して、メタボリックシンドロームの有無、

脳梗塞発症から1年以内の再発を調査、解析した。




次のようになった。


・2639人の脳梗塞患者のうち51.4%がメタボリックシンドロームだった。

・発症1年以内に7.4%が再発していた。

・関連する諸要因を考慮に入れると、メタボリックシンドロームと

 脳梗塞再発との関連は見られなかった。






中国人脳梗塞の再発とメタボリックシンドロームとの間には

関連がなさそうであることがわかった



というおはなし。


写真:メタボリックシンドローム中国人

2012年12月17日

週に3.5時間以上歩く女性は脳卒中になりにくい


Physical Activity and Risk of Cerebrovascular Disease in the European Prospective Investigation Into Cancer and Nutrition-Spain Study.
2012  12月  スペイン



身体活動と脳卒中との関連を調べてみたそうな。



29-69歳の男女3万2千人あまりについて、

彼らの運動の種類と量についてアンケート調査し、

脳卒中を含む心血管系疾患の有無を12年間追跡調査した。



次のようになった。

・この間に210件のTIA、442件の脳卒中があった。

・レクリエーション活動をする女性の心血管系疾患は少なかった。

・週に3.5時間以上ウォーキングする女性の脳卒中リスクは低かった。

・これらの関連は男性には見られなかった。

・余暇にする運動や激しい身体活動と心血管系疾患との関連は男女ともに見られなかった。






中強度のレクリエーション活動は女性の脳卒中リスクを下げることがわかった。

しかし男性についてはその効果はなかった。

女性はウォーキングなどの時間を増やすと脳卒中予防に良いかも知れない



というおはなし。





2012年12月16日

カラーセラピーで脳卒中患者と介護者の生きがいアップ


Effects of art therapy using color on purpose in life in patients with stroke and their caregivers.
2012  12月  韓国



カラーセラピーで脳卒中患者とその介護者の生きがいが

向上するかどうか、調べてみたそうな。




28組の脳卒中患者+介護者をカラーセラピーあり、なしグループに分けた。


週2時間×6ヶ月間のカラーセラピー前後での生きがいスコアを調査し、比較した。



次のようになった。


・カラーセラピーグループでは、その前後で被験者の生きがいスコアが著しく向上した。

・カラーセラピー無しグループではほとんど変化はなかった。

・カラーセラピーが進むにつれ、より多く種類の、より明るい色を好むようになった。



カラーセラピー前(左図)、後(右図)での色選択の結果。
color therapy
楕円が脳卒中患者、長方形が介護者が好んだ色。





カラーセラピーによって、脳卒中患者とその介護者の生きがいが

改善されることがわかった


というおはなし。





感想:

カラーセラピーなんて聞いたことがなかったけど、

検索すると広告がバンバン出てきて

すでにちょっとした市場を形成している感。

2012年12月15日

両親の離婚経験を持つ男性の脳卒中リスクは3倍


Gender differences in the association between parental divorce during childhood and stroke in adulthood: findings from a population-based survey.
2012  12月  カナダ


子供の頃に両親が離婚した場合の

その後の脳卒中のなりやすさを男女別に調べたそうな。



親の薬物中毒、虐待、家庭内暴力などの例を除いた

男性4074人、女性5886人分の該当するデータサンプルについて、

年齢、人種、経済状況、健康状況

などを考慮にいれて解析した結果、


次のようになった。


・18歳以前に両親の離婚を経験した男性は、

 両親が離婚しなかった男性に比べ脳卒中リスクが3倍だった。


・女性については、男性ほどの強い関連は見られなかった。






さまざまな影響要因を考慮に入れてなお、

男性の両親の離婚経験と脳卒中との間に強い関連が見られた。

ここにどんな因果関係があるのかは不明



というおはなし。




感想:

たいへん関心がある。

なぜなのか知りたい。

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