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2013年12月15日

足首深部感覚トレーニングをやってみた


An Ankle Proprioceptive Control Program Improves Balance, Gait Ability of Chronic Stroke Patients.
2013  10月  韓国

足首の深部感覚トレーニングプログラムの効果を検証してみたそうな。


発症後6ヶ月以上経過した慢性期脳卒中患者13人について、足首の深部感覚トレーニングを1回30分間×週2回×6週間行った。

その後、足首の筋力、バランス、歩行スピード等を評価した。


深部感覚トレーニングのおもな内容:

1:足首関節の柔軟体操
2:立位での体重支持
3:片足立ちでの体重支持 いろいろ


次のようになった。
・足首の背屈筋力、機動力、歩行能力がおおきく改善した。


足首深部感覚トレーニングは効く、


というおはなし。


感想:

足首のグニャグニャ感がいつまで経ってもよくならないので、
最近、片足立ち訓練を始めて、とても調子がいいところだった。

足首の深部感覚が鈍っているためか、体重移動を察知して瞬時に足首の必要な筋肉に力を入れることが難しい。

結局その種の姿勢調整はすべて右足に頼ってしまい、しかもほとんど問題も起きないのでなかなか進歩しない。

そんなこともあって、この報告に関心を持った。


2013年12月14日

脳卒中になると触覚とかがおかしくなるって知ってた?


Stroke survivors' experiences of somatosensory impairment after stroke: An Interpretative Phenomenological Analysis.
2013  10月  イギリス

脳卒中経験者の感覚障害体験について調べてみたそうな。


すでに退院した5人の脳卒中経験者に感覚障害について面談調査を行った。


次のようになった。

・体験談の中に次の3つのテーマが見つかった。
*感覚障害を理解する。
*感覚障害の運動機能への影響。
*感覚障害に負けない。

・彼らは感覚障害は脳卒中が原因と理解していたが、

・その体験や問題点の説明に 難しさを感じていた。

・感覚障害は主に上肢機能の問題として語られることが多かった。


まずは脳卒中経験者の感覚障害に気づくことが必要なのでは、


というおはなし。



感想:

感覚障害については言いたいこといっぱいあるんだけど、
たぶん理解してもらえないだろうから面倒くさくて言わない。


感覚がないのではなくて、感覚が理解できない状態。
感覚という言語の失語症みたいな...

そんな印象を持っている。

2013年12月13日

脳卒中になったらBMI35を目指せ


Association of Body Mass Index and Mortality After Acute Ischemic Stroke.
2013  12月  アメリカ

脳卒中患者の死亡率とボディマス指数(BMI)との関連を調べたそうな。


関連する複数の要因を考慮し解析した結果、

・死亡率とBMIはU字型の関連になった。

・もっとも死亡率の低いBMIは、35(kg/m2) だった。

・BMIが低過ぎても高過ぎても死亡リスクが上がった。


重度の肥満は脳卒中死亡率の上昇につながっていた。クラス2の肥満だともっとも死亡率が低かった。脳卒中経験者の適正体重についてさらなる研究が必要である、


というおはなし。

写真:クラス2肥満



感想:

さすがはアメリカ、肥満を推奨しているように聞こえる。

BMI:35に相当する体重は、35×(身長m)×(身長m)なので、

いま自分は65kgだけど、110kgまで太ると脳卒中的にはベストらしい。



2013年12月12日

脳卒中患者ってボーっとしてるか眠ってるかだよね


Post-Stroke Apathy and Hypersomnia Lead to Worse Outcomes from Acute Rehabilitation.
2013  10月  アメリカ

脳卒中後のアパシー(無気力状態)や過剰睡眠が予後にどんな影響があるのか調べてみたそうな。


急性期リハビリ施設に入院した213人の脳梗塞、脳出血患者の医療データを見なおして解析したところ、


次のようになった。

・21%がアパシーと診断された。

・5.6%が過剰睡眠だった。

・これらの患者には認知機能や注意力の低下、ウツが見られた。

・アパシー患者は自立度が低く、介護施設に送られる可能性が2.4倍で、

・過剰睡眠も同様に自立度が低く、介護施設への可能性は10倍だった。


アパシー、過剰睡眠患者を早くみつけることでなにか対策がとれるかもしれない、


というおはなし。

写真:過剰睡眠


感想:

当時、入院中はとてもヒマで、おまけに現実がつらすぎて、みんな眠るしかやることがなかった。

いまはスマホとかあるから 状況違うんじゃないかな。


2013年12月11日

ロボット上肢トレーニングやってみた


Randomized Trial of a Robotic Assistive Device for the Upper Extremity During Early Inpatient Stroke Rehabilitation.
2013  12月  イタリア

脳卒中患者の早期のロボット上肢トレーニングは効果的であると言われている。
確かめてみたそうな。


発症後15日以内の脳卒中片麻痺患者34人について、ロボットトレーニングあり、なしのグループに分けた。

両グループともに上肢リハビリを、1回120分×週5日×5週間行った。
ロボットトレーニンググループはNeReBotを使用し、リハビリ時間のうち35%をこれに充てた。

トレーニング後7ヶ月間効果を追跡した。


次のようになった。
・追跡期間中、運動機能、器用さ、日常生活動作いずれも両グループ間で差は見られなかった。


ロボット上肢トレーニングは通常のリハビリを超えるものではなかった、


というおはなし。


写真:上肢支援ロボット

2013年12月10日

Wii Fitでリハビリやってみた


Visual Biofeedback Balance Training Using Wii Fit after Stroke: A Randomized Controlled Trial.
2013  8月  ブラジル

視覚フィードバック装置を使った脳卒中片麻痺患者のバランス訓練の効果を調べてみたそうな。


任天堂のWii Fitをバランス機能の視覚フィードバック装置として採用し、これを用いた場合とそうでない場合での理学療法の成果を20人の患者について比較した。


次のようになった。
・両グループ共にバランス機能、自立度が大きく向上した。

・両グループ間で統計的に有意な差は見られなかった。


Wii Fitを用いたバランス訓練を行ったが、通常のリハビリを上回るような効果は確認できなかった、


というおはなし。





感想:

リハビリ病院にWii Fitあったけど、ほこりかぶってた。

1回やったらすぐに飽きた。

療法士さんを相手にするのが楽しいのにゲームなんてやってられない、と思った。

2013年12月9日

やっぱり効果なし? ビタミンBで脳卒中予防


Effect of B-vitamin Supplementation on Stroke: a Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials.
2013  11月  中国

ビタミンBは動脈硬化を防ぐすると言われている。
そこで、ビタミンBサプリメントの脳卒中予防効果を調べてみたそうな。


医学研究データベースから関連する論文を厳選し、データを統合、再解析した結果、


次のようになった。
・57143人、2555件の脳卒中事例を含む18件の臨床試験がみつかった。

・ビタミンBサプリメントで脳卒中リスクはあまり下がらなかった。

・被験者の男/女比率が2を超えるセッティングだと若干のリスク減少効果が見られた。


ビタミンBサプリメントの脳卒中予防効果は認められなかった。でもひょっとしたら男性には効果があるかも知れない、


というおはなし。

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