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2014年3月14日

ビタミンCで脳出血を防げるか?


Can Vitamin C Ward Off Stroke?
2014  2月  フランス

ビタミンCと脳出血との関連を調べてみたそうな。

4月の米国神経学会議で発表される予定の研究成果。


65人の脳出血患者と65人の健常人について血液検査したところ、


次のようになった。

・全体の41%がビタミンCが正常レベルにあった。

・45%は枯渇レベルにあった。

・14%が欠乏レベルにあった。

・脳出血になった者の多くはビタミンCが枯渇レベルだった。

・因果関係やどの程度リスクが上昇するかは不明。


ビタミンCの欠乏が脳出血のリスクを高めるのかも知れない、


というおはなし。

2014年3月13日

レジャーセラピーのリハビリ効果


Systematic review of leisure therapy and its effectiveness in managing functional outcomes in stroke rehabilitation.
2014  2月  オーストラリア

余暇(レジャー)活動が成人脳卒中患者の身体、認知、心理的リハビリを促すと言われている。

そこでレジャーセラピーの脳卒中リハビリ効果を検証してみたそうな。


医学研究データベースから関連する研究を厳選し、再解析したところ、


次のようになった。

・8件、計615人が参加する研究が見つかった。

・レジャーセラピーでは生活の質、気分といった心理面での著しい短期的改善があった。

・この効果が長期的に影響するという結果は確認できなかった。


レジャーセラピーには退院した脳卒中患者のリハビリを短期的に促す効果が見られた、


というおはなし。



感想:

ただ遊ばせてるだけなのに "therapy"って付けるだけで 専門家が豊富な経験に基づき考えぬいた なにかすごいプログラムのように思えてくるから不思議だ。

2014年3月12日

けいれん発作を起こした脳卒中の子供は 再びけいれん発作を繰り返すのか?


Early-onset seizures are correlated with late-onset seizures in children with arterial ischemic stroke.
2014  3月  台湾

子供の脳卒中で けいれん発作はよくある。

その特徴と のちの影響を調べてみたそうな。


1-18歳、78人の脳梗塞経験者について調査したところ、


次のようになった。

・20人25.6%が早期のけいれん発作を経験していた。

・その内90%は初めてのけいれん発作だった。

・3歳前後の幼い子どもで梗塞が皮質に及ぶ場合に早期のけいれん発作が起きやすかった。

・早期けいれん発作を経験した20人のうち13人は急性期を脱した後にも再びけいれん発作を起こした。

・そのうち12人は後に「てんかん」と診断された。


子供の脳卒中の25.6%は早期にけいれん発作を伴うものだった。幼く、梗塞が皮質に及ぶ場合に早期のけいれん発作が起きやすかった。そのうち65%は急性期の後も再びけいれん発作を経験していた、


というおはなし。


2014年3月11日

肩が痛いと実際どういう問題があるの?


Post-stroke shoulder pain and its association with upper extremity sensorimotor function, daily hand activities, perceived participation and life satisfaction.
2014  3月  スウェーデン

脳卒中後の肩の痛みと上肢機能、日常生活の状況について調べてみたそうな。


平均年齢64、肩の痛みのある脳卒中患者49人と、肩の痛みのない患者25人について、上肢の運動機能、日常生活動作、社会参加、人生満足度などを1年半ほど追跡調査した。


次のようになった。

・肩の痛みがあると受動的な肩上げ動作と上肢の運動が著しく困難だった。

・しかし日常生活動作や社会参加、人生満足度でのグループ間の差はあまりなかった。


脳卒中後の肩の痛みと上肢運動機能との間に関連があった。しかし、肩の痛みと日常生活動作、社会参加、人生満足度との関連は明らかでなかった。肩の痛みはしばしば深刻な障害の1つとして語られるが、案外大したことはないのかも知れない、


というおはなし。



感想:

なるほどそのとおりで、肩が痛いのはとても不愉快ではあるけれど慣れてしまえば大したことはない。

椅子に座ったまま後ろの方にある物を取ろうとする時や、横向きに寝るとき、服を着るとき…

気になるのはその程度だったな。


2014年3月10日

外傷性脳損傷患者の脳卒中を防ぐツボは…


Decreased risk of stroke in patients with traumatic brain injury receiving acupuncture treatment: a population-based retrospective cohort study.
2014  2月  台湾

外傷性脳損傷の患者は脳卒中のリスクが高くなる。

そこで、外傷性脳損傷患者への鍼治療と脳卒中リスクとの関連を調べてみたそうな。


外傷性脳損傷患者で鍼治療を受けていた7409人と、外傷性脳損傷だけれども鍼治療を受けていなかった29636人の患者データについて さらに追跡調査した。

鍼治療は伝統的中国医学医師によってなされ、刺激されたツボはShuigou(水溝:GV 26)などだった。


次のようになった。

・鍼治療なし患者の脳卒中発症率は年間1000人中7.5人だった。

・鍼治療をしていた場合は年間1000人中4.9人だった。


外傷性脳損傷患者の脳卒中リスクは鍼治療によってかなり低くなった、


というおはなし。

写真:外傷性脳損傷に効くツボ

2014年3月9日

動作観察トレーニングで片麻痺患者が歩き出す


Clinical feasibility of action observation training for walking function of patients with post-stroke hemiparesis: a randomized controlled trial.
2014  2月  韓国

脳卒中片麻痺患者への動作観察トレーニングの効果を検証してみたそうな。


21人の脳卒中患者を次の2グループに分けて各々異なる内容のビデオを見せた。

*4種類の歩行状況を映したビデオ
*風景のビデオ

すべての患者には通常の歩行リハビリも行った。


4週間後、次のようになった。
・両グループ間で、歩行スピード、8の字歩行テスト、歩行動作指数、姿勢の対称性いずれも歩行ビデオグループで大きく改善し、風景ビデオグループとは著しい差がついた。

動作観察トレーニングは脳卒中片麻痺患者の歩行を改善し得る。しかも通常のリハビリに簡単に付け加えることができる、


というおはなし。


歩き方ビデオの例



感想:

階段の登り降りとか エスカレータの乗り降り方法のビデオを作ったら非常に喜ばれるし、実際に効果もでると思うぞ!

マジで。

2014年3月8日

迷走神経を刺激しながらリハビリするとすっごく回復するらしい


Vagus Nerve Stimulation Delivered During Motor Rehabilitation Improves Recovery in a Rat Model of Stroke.
2014  2月  アメリカ

上肢リハビリ中の迷走神経刺激が運動機能の回復を促すものかどうか実験してみたそうな。


17匹のネズミを人為的に脳虚血にして、

*迷走神経を刺激しながらリハビリ
*リハビリのあとに迷走神経刺激
*リハビリのみ
の3グループに分けた。

迷走神経刺激は体内埋め込み型とした。


次のようになった。

・脳虚血によりすべてのネズミが上肢の明らかな運動機能障害を示した。

・迷走神経刺激中のリハビリグループで上肢機能が完全回復した。

・リハビリのみグループでは完全回復できなかった。

・リハビリ後に迷走神経刺激グループも十分な回復を得られなかった。


迷走神経刺激をしながら上肢リハビリをすると回復がきわめて良い、


というおはなし。
VNSリハビリの効果


感想:

簡単に迷走神経刺激できる方法がないか調べてみた。

・頚動脈洞マッサージというのがあった。

喉仏の片側辺りで脈をよく感じる位置を指2本でしっかり押しながら上下にマッサージ。

あんまり一所懸命にやると血栓が飛んで脳梗塞になる可能性もなきにしもあらずとか。


他には、・バルサルバ効果といって息を止めて力む。

・冷たい水で顔を洗う、・眼球を押す、 などもあるらしい。

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