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2014年12月7日

脳卒中予防に適した睡眠時間


Habitual Sleep Duration and Predicted 10-Year Cardiovascular Risk Using the Pooled Cohort Risk Equations Among US Adults.
2014  12月  アメリカ

睡眠時間と脳卒中など心血管疾患の関連を調べてみたそうな。


2005-2012米国全国健康・栄養調査に参加した40-79歳の男女7690人のデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・自己申告の睡眠時間ごとの被験者の割合は、5時間未満が13.1%、6時間が24.4%、7時間が31.9%、8時間が25.2%、9時間が4.0%、10時間以上が1.3%だった。

・10年間の心血管疾患リスクは睡眠時間が7時間のとき最も低かった(3.4%)。

・心血管疾患リスクが特に高い20%以上になる者の割合も睡眠7時間がもっとも少なかった。


脳卒中など心血管疾患になるリスクは一晩の睡眠時間が7時間のときにもっとも低かった。睡眠時間が少なくても多くてもリスクは高くなった、


というおはなし。
睡眠

感想:

脳卒中やってからの「睡眠が足りないときの我慢のできなさ」は異常。
かといって長く眠るようになったわけでもない。

2014年12月6日

速く歩けるようになると遠くまで歩けるようにもなる


Maximum Walking Speed Is a Key Determinant of Long Distance Walking Function After Stroke.
2014  12月  アメリカ

脳卒中経験者の遠くまで歩く能力と最大歩行スピードとの関連を調べてみたそうな。


発症後6ヶ月以上経つ脳卒中経験者57人について、
長距離歩行能力と、立位バランス、歩行バランス、下肢運動機能、最大歩行速度およびトレーニング効果との関連を解析した結果、


次のことがわかった。

・他の要素に関わらず最大歩行速度が長距離歩行能力ともっとも強く関連していた。

・トレーニングによる最大歩行速度の変化と長距離歩行能力の改善度がよく関連していた。


慢性期脳卒中では最大歩行速度の改善が長距離歩行能力の向上につながるのかもしれない、


というおはなし。



感想:

難しさの順番が

スピード>距離>>バランス>パワー 、ってことなんだと思う。

速く歩けるひとは遠くまで歩けるし、当然バランスもパワーも申し分ない。

2014年12月5日

片頭痛は脳出血のもと?


Migraine and risk of hemorrhagic stroke: a study based on data from general practice.
2014  11月  デンマーク

脳出血と片頭痛との関連を調べてみたそうな。


患者医療データベースから脳内出血1797件、くも膜下出血1340件を抽出し、発症前の片頭痛との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・片頭痛のある人の脳内出血およびくも膜下出血リスクは若干(~1.2倍)高かった。

・特に、片頭痛と診断されて20年以上経つ場合に脳内出血リスクが高めだった。

・前兆付き片頭痛のある女性で脳内出血のリスクが高めだった。


片頭痛がある人の脳内出血またはくも膜下出血について若干の傾向は見られたものの、明らかなリスク上昇は確認できなかった、


というおはなし。


感想:

脳卒中になるまえもなったあとも、とりあえずは関連を心配しなくてもいいみたいね。
片頭痛になる脳卒中患者の割合は

2014年12月4日

5年前の今日、このブログを始めた。

キリがいいので振り返って思いついたことをメモ。

・あっという間。始めたのが昨日のことのようだ。アタマのリハビリを兼ねて好きでやっているので 更新はほとんど苦にならない。

・とは言ってもネタ探しには時間がかかる。「脳卒中」をキーワードに検索結果を新しいもの順に片端からチェックしている。それらのうち脳卒中経験者として興味の持てるニュースは20-30件に1つしかない。

・365日x5年=1825件以上の記事が溜まった。そのわりにはアクセスが当初からほとんど増えていない。

・たぶん脳卒中になる人は高齢者が多いのでネット触らないのだと思う。

・記事の更新をツイッターで3年半、自動でつぶやかせていたものの フォロワーが30人にも達し 閉鎖。

・フェイスブックはいまだ使い方がわからずアカウントもない。

・最近1年間のアクセスを解析した結果 ツイッターやフェイスブックからの流入者数は全体の1%にも満たなかった。

・ふた月ほど前に_ブログ村を知りランキングに参加してみた_ところ、訪問者数ベースで病気系ブログの20位前後に居ることはわかった。

・上位はガン闘病記ばかり。とにかく脳卒中分野はネット使う人の密度が低い。ここになにかしらの市場を見出そうとしている人は苦労すると思う。

・ごくごくたまーに「記事が役にたったよ」とメッセージをもらうことがあり励みにしている。


これまで再発もなく過ごせたことに感謝かな、、


2014年12月3日

手のリハビリにイメージ訓練を組み合わせた結果‥


Mental practice combined with physical practice to enhance hand recovery in stroke patients.
2014  11月  中国

脳卒中患者の手のリハビリに イメージ訓練と身体訓練を組み合わせたときの効果を調べてみたそうな。


20人の脳卒中患者の上肢について、

*イメージ訓練+実際に手を動かす身体訓練
*身体訓練のみ

の2グループに分けて4週間の訓練を行い、手の運動機能および脳機能画像上での改善度を比較した。


次のようになった。

・アクション・リサーチアームテストのスコアがイメージ訓練を組み合わせたグループで12.65ポイント、身体訓練のみのグループで5.20ポイント改善し、有意な差だった。

・fMRIによる健常側脳の運動野の活性化ボクセル数がイメージ訓練グループで勝り、手の運動機能の改善度とよく相関した。


脳卒中患者の手の訓練には、単に動かすだけではなく、イメージ訓練も組み合わせるとより効果的である、


というおはなし。

イメージ訓練の結果

感想:

この記事おもいだした。
目的をイメージしながら動作訓練すると脳がより広く鍛えられることが明らかに

2014年12月2日

自動車運転復帰に必要な路上能力と左右脳損傷の違いについて


On-Road Driving Impairments and Associated Cognitive Deficits After Stroke.
2014  10月  アメリカ

脳卒中経験者が自動車運転に必要な能力と左右脳損傷の違いについて調べてみたそうな。


99人の脳卒中経験者について 認知機能テストを行い、運転教習の専門家による路上運転スキルの評価結果との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・37人が路上テストで非常に低い評価だった。

・彼らは特に、車線変更や合流操作に問題があった。

・同時に2つ以上の作業を併行して行う「分配性注意力」がもっとも重要な能力だった。

・右脳損傷者は、左脳損傷者に比べ視野の広さ、空間無視、視野探索、視空間構成、分配性注意の点で劣っていた。

・左脳損傷者については視野探索、情報処理スピード、執行機能障害の組み合わせが運転評価の判定に適していた。


運転中のとっさの対応力や視覚情報統合力の低下が脳卒中経験者の自動車運転を困難にしていた。脳損傷の左右側別に評価、トレーニングできる仕組みが必要だろう、


というおはなし。

脳卒中の自動車運転


感想:

まったくそのとおりで、最近になってようやく運転中に同乗者と会話ができる余裕が生まれてきた。

しかし夜や雨の日の運転中は話しかけられても いまだに返事もできない。

2014年12月1日

脳卒中患者のいる家庭には宗教がおすすめ


Religious coping and psychological well-being among Iranian stroke caregivers.
2014  9月  イラン

脳卒中患者の介護者について 信仰心と心理的な健康度との関連を調べてみたそうな。


脳卒中で重度障害の患者を看る家族介護者96人について調査したところ、


次のことがわかった。

・介護者のうち、62人は患者の実の娘で34人は義理の娘だった。

・母親を看るケースが69人、父親を看るケースが27人だった。

・宗教活動に積極的に取り組む介護者ほど心理的健康度が保たれていた。

・年齢、教育レベル、結婚歴、家族人数などと心理的健康度との関連は見られなかった。


介護者の宗教的、精神的信条が 過酷な状況への適応を可能にしていると考えられた、


というおはなし。

宗教


感想:

入院中、勤め先の同僚が本を送ってくれたんだ。Law of ナントカ っていうhappy系の...

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