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2015年6月21日

歩行リハビリ用の外骨格ロボットを作ってみた


The H2 robotic exoskeleton for gait rehabilitation after stroke: early findings from a clinical study.
2015  6月  スペイン

脳卒中患者の歩行リハビリ支援のための外骨格ロボットを開発したそうな。


Technaid S.L.社はH2という名称の外骨格ロボットを開発した。

・6つの関節からなり、脳卒中患者の地上歩行を支援する。

・必要なときにだけモーターが働き関節に力を発生させる。

・3人の片麻痺患者で4週間、12セッションの訓練を行った。

・全員が訓練を完遂した。

・有害事象はなく安全で使いやすかった。

・地上歩行は患者にやる気を与えた。

というおはなし。

これ


感想:

10年後くらいが楽しみ、、

2015年6月20日

Stroke誌:脳卒中患者の血圧を下げたら死亡者が続出


Systolic Blood Pressure Control and Mortality After Stroke in Hypertensive Patients
2015  6月  アメリカ

脳卒中を経験して高血圧治療中の患者の死亡率を調べてみたそうな。


心電図上左室肥大を指摘され高血圧治療中の脳卒中経験者541人について2年間フォローし、死亡リスクを評価した。


次のことがわかった。

・この間に170人が死亡した。135人は心血管疾患が原因だった。

・収縮期血圧144-157mmHgの患者に比べ、144未満の患者の死亡リスクは1.6-1.8倍だった。

・一方、収縮期血圧157を超える患者には死亡リスクの有意な上昇は見られなかった。

高血圧でかつ脳卒中を経験した患者の収縮期血圧を144mmHg未満に下げたところ死亡リスクが明らかに上昇した、


というおはなし。

図:収縮期血圧と死亡率

感想:

最近 こういう話が目につく。
血圧の低い脳卒中経験者の死亡率がやたら高いことが判明
160くらいまでは単なる個人差で 降圧治療してもメリットはなく害ばかり、ってことなんじゃないのか。

降圧薬やめて半年経つけど たしかに身体の痺れは減ったし頭痛も完全になくなりすこぶる調子が良い。

2015年6月19日

自宅でできる失語症アプリの効果を脳卒中患者で実験してみた


Self-Delivered Speech Therapy Feasible for Aphasia in Stroke
2015  6月  イギリス

失語症の脳卒中患者への訓練にタブレットアプリを利用する臨床試験を始めたそうな。

欧州脳卒中会議で今週発表された内容。


・言語療法の成果は訓練量に依存する。

・その訓練を受けられる頻度は言語療法士の数とコストで著しく制限を受ける。

・タブレットアプリを利用することで患者だけで毎日自宅訓練できるようになる。

・その効果を調べるための臨床試験CATCH (Computerized Aphasia Therapy in CHronic stroke)が始まった。

・最初の試みとして3人の患者に4週間試したところ良好な結果を得たので次のステージに進む。

・ソフトウェアはTactus Therapy社の製品を使っている。



というおはなし。
言語療法タブレット


感想:

 『いまごろやってんのかよぉ~』と一瞬思ったけど、自分がスマホを持つようになって4年しか経っていないことを考えると充分に対応早いに違いない。

2015年6月18日

チョコレートの脳卒中予防効果について


Habitual chocolate consumption and risk of cardiovascular disease among healthy men and women
2015  6月  イギリス

チョコレートと脳卒中との関連を調べてみたそうな。


20951人の男女を約11年間 追跡調査した。また過去の研究を厳選して再評価したところ、


次のことがわかった。

・1日におよそ100グラムのチョコレートを食べる人は、ほとんど摂らない人に比べ脳卒中リスクが0.77倍になった。

・関連する過去の研究9件15万人ぶんのデータを統合して解析しなおしたところ、チョコレートを多く摂る人の脳卒中リスクは0.79倍となりほぼ一致した。


チョコレートを多く摂ると脳卒中リスクが明らかに低下することがわかった、


というおはなし。
チョコレート

感想:

チョコ買いに行ってこよう。ダークチョコでもミルクチョコでもいいらしい。

2015年6月17日

健側の手首を筋トレしたら麻痺手がグイグイ動くようになった


High-Intensity, Unilateral Resistance Training of a Non-Paretic Muscle Group Increases Active Range of Motion in a Severely Paretic Upper Extremity Muscle Group after Stroke.
2015  5月  アメリカ
脳卒中で麻痺がひどいとリハビリがむつかしい。

そこで、麻痺していない方の手を訓練するとその効果が麻痺手に伝わる "クロスエデュケーション効果" を利用したリハビリを検証してみたそうな。


発症4ヶ月以上の脳卒中片麻痺患者6人と健常者7人について、

麻痺していない手首の伸筋を高負荷で鍛える訓練を4週間、計16セッション行った。

訓練前後での 麻痺手(または訓練していない手)の最大筋力と関節可動域を測定した。

TMSを使って皮質脊髄路の興奮性変化も測定した。


次のようになった。

・訓練後、健常者の訓練していない手首の筋力および関節可動域が向上した。

・同様に脳卒中患者の麻痺手の筋力および関節可動域も明らかに改善した。

・健常者の皮質脊髄路の興奮性は変わらなかった。

・脳卒中患者の随意筋運動度は向上し、

・訓練前にはなかった運動誘発電位が確認できた。


脳卒中患者の麻痺していない方の手をしっかりと鍛えることで、麻痺した手の筋肉を動かし力を絞り出す能力を改善できるにちがいない、


というおはなし。
筋力トレーニング

感想:

なんか夢のような話なんだけど、

そういえばこんなの↓も あったよなぁ、、
麻痺上肢の痙縮を簡単に改善する方法を日本の研究者が発見!


[クロスエデュケーション OR 両側性転移]の関連記事

2015年6月16日

睡眠時やたら手足がビクビク動く脳卒中経験者の再発リスクは異常


Nocturnal periodic limb movements decrease antioxidant capacity in post-stroke women.
2015  6月  台湾

睡眠中に足や腕がビクビクと動く周期性四肢運動(PLMS)と脳卒中との関連は報告されている。

その病因について調べてみたそうな。


脳梗塞でリハビリ病院にいる患者112人について、睡眠検査および血液の総抗酸化能を調べ関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・1時間あたり15回以上手足が動く(PLMS)患者は5回未満の患者に比べ、高齢で、脳卒中の神経症状が重く、生活自立度が低かった。

・PLMS回数が多い女性患者の総抗酸化能は低かった。

・またPLMS15回/h以上の患者の脳卒中再発リスクは5回/h未満患者の7.58倍に及んだ。


睡眠時周期性四肢運動は女性脳梗塞患者の総抗酸化能の低下と関連があるのかもしれない、


というおはなし。


感想:

過去記事↓
睡眠中 足をバタバタさせてたら脳卒中の素質あり

2015年6月15日

回復がすこぶる良好であっても頭の働きに問題のある脳卒中経験者の割合


Post-stroke cognitive impairment is common even after successful clinical recovery.
2015  6月  フィンランド

脳卒中患者の認知障害の割合を調べてみたそうな。


脳卒中で入院した患者(55-85歳)409人について発症3ヶ月後の認知能力を評価した。


次のようになった。

・83%の患者が何らかの認知障害を示していた。

・50%の患者は3種類以上の認知障害を持っていた。

・回復が極めて良好な患者(mRS=0-1, 身体障害なし) であっても、その71%が認知障害だった。

・脳卒中の重症度にかかわらず 認知障害のある患者は15ヶ月後の機能的自立度が低かった。


脳卒中経験者はたとえ回復良好であってもその多くが認知障害を示していた、


というおはなし。
認知障害

感想:

同じテーマがなんどかあって、同様の結論になっている。
脳卒中経験者の8割が認知障害
認知障害の頻度 脳卒中のあとで

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