~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2012年7月31日

【ネコのポーズ】 ヨーガで脳卒中後の転倒予防


Poststroke Balance Improves With Yoga: A Pilot Study.
2012  7月  アメリカ



脳卒中患者へのヨーガリハビリの効果を調べてみたそうな。


47人の慢性期脳卒中患者について

ヨーガリハビリを週2回×8週間行った。


ヨーガリハビリは、座位、立位、臥位でのポージングのほか

瞑想などを取り入れたグループプログラムになっている。



終了ののち、

バランス能力、転倒恐怖心などを計測した。




結果は、

バランス能力スコアが41→46、

転倒恐怖心が 51%→46%


にいずれも大きく改善した。





ヨーガリハビリはとっても効果的であることがわかった


というおはなし。

2012年7月30日

長身は脳卒中に嫌われる


Adult height and the risk of cause-specific death and vascular morbidity in 1 million people: individual participant meta-analysis.
2012  7月  イギリス




身長脳卒中などの慢性疾患との関連を調べたそうな。



過去の研究を集めて、100万人分の被験者データを解析しなおしたところ


次のことがわかった。



身長が6.5センチ高いと

脳卒中で死亡する危険率が

1.0→0.94くらいまで下がった。


その他、慢性疾患についても同様の傾向が見られた。







身長が高い人は脳卒中などの病気で

死亡する恐れが少ないことがわかった



というおはなし。





感想:

似たような話を思い出した。


身長が高いと脳卒中になりにくい

知らなかった…身長が低いと脳卒中になりやすいなんて



2012年7月29日

半側空間無視患者はあたまの向きが変


Relationship between the Head Deviation Angle and Hemineglect in Patients with Right Hemisphere Stroke.
2012  7月  台湾



半側空間無視の患者は頭の向きが普通ではない、という。


そこで、実際に頭の角度を測ってみたそうな。




右脳損傷で半側空間無視の脳卒中患者40人について、

半側空間無視の重症度 と、

・頭の向きの3軸方向それぞれの角度

を計測した。





次のことがわかった。

半側空間無視患者は明らかに特定方向への角度の偏りが見られた。

・その重症度と頭の角度は関連していた。

半側空間無視が治ると頭の角度も小さくなった。







脳卒中で半側空間無視の患者は

明らかに頭の向きが普通ではなく、

このズレの大きさは半側空間無視の重症度と関連していた



というおはなし。

2012年7月28日

半側空間無視の治療はTMSのシータバーストで決まり


Theta burst stimulation reduces disability during the activities of daily living in spatial neglect.
2012  7月  イギリス



脳卒中後の半側空間無視は

右脳損傷によって半球間相互抑制のバランスが崩れて、

左側の健常な脳が過活動になるため

視野に偏りができると考えられる。



経頭蓋磁気刺激TMS)は過活動にある

健常側の脳の働きを抑制することができる。


この抑制効果が日常生活動作の改善に

つながるかどうか、調べてみたそうな。






半側空間無視のある脳卒中患者の健常側の頭頂葉に

連続シータバースト刺激を1日8セット×2日間与えた。


偽刺激を与えるグループも用意して同様の治療手順を施した。





その結果、

・日常生活動作の37%に改善が見られた。

・この効果は少なくとも3週間持続した。

・この効果により神経心理学的なテストスコアも向上した。

・偽刺激グループにはこれらの改善効果は見られなかった。







連続シータバースト刺激は半側空間無視患者の

リハビリに非常に有効であることがはっきりした



というおはなし。




感想:

かなり自信があるみたい。


過去の記事を思い出した。


半側空間無視が磁気刺激で治る理由

半側空間無視が磁気刺激で治る



2012年7月27日

黄砂で脳卒中になる人が続出!


Asian dust storm events are associated with an acute increase in stroke hospitalisation.
2012  7月  台湾




黄砂現象と脳卒中との関連を調べたそうな。


2000-2009に脳卒中で入院した患者81万人について、

入院日と黄砂発生時期との関連を解析した。




次のことがわかった。

・この間に46回の黄砂現象があり、計135日間に及んだ。

・1日当たりの脳卒中入院患者数は、

 黄砂真っ最中:240人

 黄砂現象直後:250人

 黄砂のまったく無い日:220人 

で、これらの差は統計学的に明らかだった。

・特に、黄砂現象直後1日、2日に脳卒中が多く、

・その増加分は脳出血でなく、脳梗塞だった。




黄砂現象は脳卒中患者の急増と関連があることがわかった


というおはなし。




図:黄砂現象
黄砂ビデオ


2012年7月26日

ミラーニューロンに基づく観察療法 その威力とは


Observation-to-Imitate Plus Practice Could Add Little to Physical Therapy Benefits Within 31 Days of Stroke: Translational Randomized Controlled Trial.
2012  7月  イギリス



ミラーニューロンシステムを応用した観察療法を試してみたそうな。



発症後1ヶ月以内の脳卒中患者29人について、

・通常の理学療法のみ

観察療法+通常の理学療法

の2グループに分けて

上肢、下肢の機能訓練を15日間実施し、

回復程度を比較した。




観察療法は、

療法士の動きを あとで真似するつもりで

しっかりと観察することで、ミラーニューロンが

うまい具合に働いてくれる という治療法である。





結果は、

・下肢機能はいずれのグループも著しい回復を見せた。

・上肢、下肢ともに、両グループ間で有意な違いはなかった。





早期脳卒中患者への観察療法はほとんど効果がないことがわかった、


というおはなし。




感想:

面倒くさいことを全てミラーニューロンに

丸投げしてしまっている感がある。


最初、冗談かと思ったが

観察療法って以前からあるみたい。

The potential for utilizing the "mirror neurone system" to enhance recovery of the severely affected upper limb early after stroke: a review and hypothesis.

2012年7月25日

脳卒中患者の口の中は病原菌でいっぱい


Effect of oral hygiene interventions on opportunistic pathogens in patients after stroke.
2012  7月  香港




脳卒中患者の口の中は病原菌でいっぱいらしい。

そこで口腔衛生指導の効果を検証してみたそうな。




脳卒中で入院中の102人の患者を次の3グループに分けて、

それぞれ

・口腔衛生教育のみ

・口腔衛生教育+1日2回殺菌剤でうがい

・口腔衛生教育+1日2回殺菌剤でうがい+週2回の歯磨き支援


を、3週間継続し、この前後での口腔内細菌の種類、数を調査した。





次のことがわかった。

・半数以上の患者で黄色ブドウ球菌など複数の病原菌がみつかった。

・介入前後で見つかった病原菌の種類、数は変わらなかった。

・3グループ間で病原菌の種類、数に 大した違いはなかった。







一所懸命歯を磨いたり、

ヒリヒリする薬でうがいをしても

大した効果はないことがわかった




というおはなし。







感想:

これ↓思い出した。

そういえば脳卒中になってから やたらと歯を磨くようになったわ

歯石を放置すると脳卒中になることが判明



ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *