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2013年7月31日

自宅でできる運動イメージ歩行訓練を試してみた


Effects of integrated motor imagery practice on gait of individuals with chronic stroke: A half-cross-over randomized study.
2013  7月  イスラエル

自宅でできる運動イメージ歩行訓練の効果を検証してみたそうな。


家住まいの23人の慢性期脳卒中患者について、運動イメージ訓練台本を使った介入を、実験グループと比較グループとに分け、時期と順番をずらして交互に行った。



次のようになった。

・運動イメージ訓練グループで屋内歩行能力が著しく改善した。

・屋外歩行能力の改善はなかった。

・転倒予防自己効力感もやや改善した。


自宅でできる運動イメージ訓練は屋内歩行の改善には効果的だったが、屋外歩行には効果がなかった、


というおはなし。



2013年7月30日

CI療法 vs 両側上肢トレーニング 優れているのはどっちだ!?


Unilateral Versus Bilateral Upper Limb Training After Stroke: The Upper Limb Training After Stroke Clinical Trial.
2013  7月  オランダ

CI療法と両側上肢トレーニングは従来の上肢リハビリより優れているらしいので確かめてみたそうな。


発症後1-6ヶ月の脳卒中患者60人について、3つのグループに分け、それぞれのリハビリを行った。

その前後、6週間後の回復程度を比較した。


次のようになった。

・いずれのグループも上肢機能が大きく改善し、6週間後も効果が持続した。

・しかし、グループ間で改善程度に明らかな差は見られなかった。


CI療法や両側上肢トレーニングは従来法に比べて優れているわけでもなんでもなかった、


というおはなし。
図:両手と片手トレーニング

2013年7月29日

脳卒中の再発予防法が判明 → 太れ!


Body Mass Index and Stroke: Overweight and Obesity Less Often Associated with Stroke Recurrence.
2013  7月  デンマーク

肥満パラドックスが脳卒中の再発にも当てはまるか調べてみたそうな。


ボディマス指数のわかっている脳卒中患者38000人あまりについて、脳卒中の再発との関連を解析した結果、


次のようになった。

・20%の脳卒中患者が再発ケースだった。

・標準体重に比べ、肥満または過体重だと再発リスクが10%低かった。

・一方、やせの場合、標準体重に比べ再発リスクが23%高かった。


肥満パラドックスは脳卒中の再発についても当てはまった。

太っている脳卒中患者は、標準体重者に比べ、2度めの脳卒中であることは少ない、


というおはなし。




感想:

ほんとか?、って感じ。

2013年7月28日

身長が高いと脳卒中リスクが3-5割低下


Adult Height and Body Mass Index in Relation to Risk of Total Stroke and its Subtypes: The Circulatory Risk in Communities Study.
2013  7月  日本

身長と脳卒中との関係について調べてみたそうな。


40-69歳の日本人12222人について17年間脳卒中の発生を追跡し、身長、体重との関連を解析した結果、


次のようになった。

・この間に565件の脳卒中があった。(脳梗塞326件、脳出血186件)

・概ね 身長が高いと脳卒中リスクが低かった。

・低身長(男<159cm,女<148cm)に比べて、高身長(男>166cm,女>154cm)は脳卒中リスクが男性で30%、女性で56%低かった。

・過体重でない場合、おなじ関連が脳梗塞、脳出血に共通して見られた。



日本人の中年男女は、身長が高いほど脳卒中リスクが低くなる、


というおはなし。



感想:

身長が低いのは幼少時の社会的、身体的環境の反映だからこういう結果になる、みたいなことが書いてある。

身長はコントロールできると言いたげ。



2013年7月27日

消極的で人見知り...そんなあなたは脳卒中後ウツになりやすい


Personality Type as a Predictor for Depressive Symptoms and Reduction in Quality of Life Among Stroke Survivals.
2013  7月  イスラエル

脳卒中後のウツやQOLの低下が、特定の性格気質と関連があるかどうか調べてみたそうな。


84人の脳卒中患者について、クロニンジャー理論に基づく3つの気質(報酬依存、新奇性探求、損害回避)を判定するテストを行い、神経症状やウツの程度との関連を解析した。

次のようになった。

・損害回避気質が脳卒中後ウツとQOLの低下に関連が強かった。

・損害回避気質と神経障害が予後を悪化させる要因だった。

損害回避気質の脳卒中患者はウツになりやすいことがわかった、

というおはなし。



感想:

調べてみると、

損害回避気質とは、

・新奇性、罰などを回避する傾向の事を指す。

・変化に消極的で人見知り。しかし堅実で気が長く、家庭的。


ぴったり。石橋を叩いて壊す性格だわ。


2013年7月26日

よく運動するひとは脳卒中にならない


Physical Activity Frequency and Risk of Incident Stroke in a National US Study of Blacks and Whites.
2013   7月   アメリカ

運動と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


45歳以上の白人、黒人、男女、27000人について、日常の身体活動状況をアンケートし、その後5.7年間の脳卒中発生件数との関連を解析した。


次のようになった。

・運動トレーニングを週に1度もしない人は、脳卒中リスクが20%高かった。

・週に4回以上運動トレーニングをする人は脳卒中になりにくかった。

・この傾向は男性でより顕著だった。

・運動が高血圧や糖尿病のリスクを改善するためと考えられた。


運動の脳卒中予防効果をもっと啓蒙しましょう、


というおはなし。

2013年7月25日

脳の可塑性を促す最新リハビリ法をならべてみた


Noninvasive strategies to promote functional recovery after stroke.
2013  6月  イタリア

非侵襲的な脳卒中リハビリ方法についてまとめてみたそうな。


現在、次のような方法がある。

・rTMS,tDCSなどの脳刺激法

・ミラーセラピー

・動作観察法

・運動イメージ訓練

・CI療法

・バーチャル・リアリティ

・ロボット支援


これらに加えて、動物実験で確認されている以下の方法がある。

・刺激豊富な環境

・早期強制運動

・社会刺激

・触覚刺激



脳にメスを入れることなくその機能を改善する方法がいろいろと考案、研究されている、


というおはなし。

図:脳の可塑性リハビリ


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