電子タバコで若年脳卒中

元

E-cigarettes increase stroke risk at earlier ages than conventional cigarettes

2021　　11月　　アメリカ

米国では毎年48万人もの命が喫煙によって奪われているという。喫煙は脳卒中のリスク因子でもある。

ニコチン入りの電子タバコ（e-cigarettes：VAPE）の人気が急速に高まっているにもかかわらず、その安全性についてはほとんどわかっていないので、VAPEが脳循環に与える影響をくわしくしらべてみたそうな。

米国心臓協会　AHA21サイエンスセッションでの発表内容。

便失禁の脳卒中患者の割合と特徴

元

Current Incidence and Risk Factors of Fecal Incontinence After Acute Stroke Affecting Functionally Independent People

2021　　11月　　スペイン

便失禁は固体または液体状の糞便（feces）を不随意に漏らすことを指す。

便失禁はいっぱんに広く見られる疾患であるが、患者が症状を訴えたがらないため有病率は過小評価されている。

これまで脳卒中後の便失禁は10-40％と見積もられてきたが、評価方法のおおくはバーセルインデックスに基づくものであった。

今回、便失禁評価により適していると考えられるウェクスナー（Wexner）スコアをもちいて、その有病率をくわしくしらべてみたそうな。

脳卒中後の認知症を防ぐコーヒーとお茶の量

元

Consumption of coffee and tea and risk of developing stroke, dementia, and poststroke dementia: A cohort study in the UK Biobank

2021 　　11月　　中国

脳卒中は世界の全死亡者の10％を占める。また、認知症は脳卒中などをきっかけに引き起こされる。

いっぽう、コーヒーやお茶の脳卒中保護効果はいくつか報告されている。

そこで、コーヒーやお茶の組み合わせと、脳卒中、認知症、脳卒中後の認知症、の発症リスクについて大規模にしらべてみたそうな。

Stroke誌：脳卒中経験者のCOVID-19死亡率

元

Increased COVID-19 Mortality in People With Previous Cerebrovascular Disease: A Population-Based Cohort Study

2021　　11月　　スペイン

コロナウイルス感染症COVID-19では、糖尿病、高血圧、心血管疾患などの併存疾患があると死亡率が高いという。

そこで、脳卒中の種類別の既往の有無と、COVID-19死亡率との関連について、くわしくしらべてみたそうな。

脳卒中経験者が再び脳出血になる「脈圧」があきらかに

元

Elevated Pulse Pressure and Recurrent Hemorrhagic Stroke Risk in Stroke With Cerebral Microbleeds or Intracerebral Hemorrhage

2021　　11月　　韓国

脳卒中と血圧に関するガイドラインでは収縮期血圧と拡張期血圧に重きが置かれている。

「脈圧」は収縮期血圧と拡張期血圧の差で定義され、主幹動脈の硬化程度を反映すると考えられる。

脈圧は加齢とともに増加する傾向があるものの、脳卒中患者についてのデータが少ない。

そこで、脈圧と脳卒中の再発との関連をくわしくしらべてみたそうな。

脳卒中後の転倒はメンタルの問題だった

元

Risk Factors Related to Falling in Patients after Stroke

2021　　9月　　セルビア

脳卒中後の合併症でもある転倒は、発症後1週間で7％が、退院後1年間で73％の患者が経験するという。

さらに病院内での転倒で約30％がなんらかの傷害を負うと報告されている。

脳卒中患者の転倒に関連する危険因子をあきらかにしてみたそうな。

Stroke誌：肥満はくも膜下出血を予防しない

元

Obesity Does Not Protect From Subarachnoid Hemorrhage: Pooled Analyses of 3 Large Prospective Nordic Cohorts

2021　　11月　　フィンランド

肥満は心血管疾患のリスクを高めるが、いくつかの大規模研究では肥満度BMIが高いほどくも膜下出血のリスクが低下することが報告されている。

いっぽう、くも膜下出血の主要リスク因子である喫煙と高血圧もまたBMIとの関連があることから、

BMIとくも膜下出血との関連に喫煙と高血圧がどの程度関わっているものか、くわしくしらべてみたそうな。

脳梗塞後30日の再入院率とその要因

元

Risk factors for 30-day readmission in patients with ischemic stroke: a systematic review and meta-analysis

2021　　10月　　中国

脳梗塞患者の再入院は、脳卒中の再発や感染症、転倒などさまざまな要因により発生し、QoLの低下や経済的負担の増大をもたらす。

発症から30日内の再入院の頻度と危険因子をあきらかにするべく、最新の研究成果を含むメタアナリシスをこころみたそうな。

脳卒中患者の「死の質」を評価してみたら

元

Quality of dying after acute stroke

2021　　9月　　オランダ

終末期医療にかんする研究はおもにがん患者を対象としている。

脳卒中で死亡した患者には別の緩和ケアのニーズがあると考えられるが、急性脳卒中患者でのエビデンスはほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。

気温が低いときに脳内出血になる日本人の特徴

元

Impact of Low Ambient Temperature on the Occurrence of Spontaneous Intracerebral Hemorrhage-Analysis of Population-Based Stroke Registry in Toyama, Japan

2021　　10月　　日本

気温や気圧などの気象要因が脳内出血の発症に影響するという報告があるが、その関係はあきらかになっていないので、富山県の脳卒中患者記録をもちいてくわしくしらべてみたそうな。

Stroke誌：脳動脈瘤の破裂は腸内細菌のせい

元

Dysbiosis of Gut Microbiome Is Associated With Rupture of Cerebral Aneurysms

2021　　11月　　日本

脳動脈瘤の破裂にかんしては環境要因が重要と考えられる。

環境要因の1つである腸内細菌叢との関係はあきらかになっていない。

そこで、未破裂脳動脈瘤患者（UIA）と破裂脳動脈瘤患者（RA）の腸内細菌組成を比較して、脳動脈瘤の破裂と関係の深い細菌をしらべてみたそうな。