2020年1月19日

認知障害と腸内細菌


The Association of Post-Stroke Cognitive Impairment and Gut Microbiota and its Corresponding Metabolites
2020  1月  中国

脳卒中から1年以内の認知障害は7.4 - 41.3%に見られるという。しかし有効な治療薬はない。

腸と脳の相互作用(gut-brain axis)が脳卒中後の認知障害と関係するという報告がある。

じっさい腸内細菌叢にダメージを与えると認知障害がひどくなることが動物実験でわかっている。そのメカニズムは不明である。

そこで脳卒中後の認知障害(Post-stroke cognitive impairment:PSCI)と腸内細菌叢およびその代謝物質との関連をくわしくしらべてみたそうな。




急性脳梗塞の患者65人について、

入院時に便を採取、3ヶ月後に認知機能測定を行った。

便を16SrRNAシーケンス解析して、腸内細菌の種類をすべて特定した。
さらに含まれる代謝物質の種類と量も測定した。

プロバイオティクス(腸内環境によい)サプリメントを与える別の患者18人も設けた。



次のようになった。

・認知障害にならなかった患者にくらべ 認知障害になった患者では、腸内細菌の多様性(アルファダイバシティ)があきらかに低下し、その組成と代謝物質がおおきく異なっていた。

・とくに歯周病などの原因菌でもあるフソバクテリウム属が増え、さらに代謝物質としての「短鎖脂肪酸」が著しく減少していた。

・プロバイオティクスサプリメントを与えた患者での認知機能への影響はほとんど見られなかった。

脳卒中後の認知障害と腸内細菌叢およびその代謝物質にあきらかな関連がみられた、


というおはなし。

図:脳卒中後認知障害と腸内細菌叢


感想:

やはり短鎖脂肪酸がたいせつ。そこで とろろご飯。
こんなにうまいものとは思わなかった。
「長芋」を食べると手が動くようになる根拠