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2020年1月16日

「長芋」を食べると手が動くようになる根拠


Short-chain fatty acids improve post-stroke recovery via immunological mechanisms
2019  12月  ドイツ

脳卒中は はなれた臓器にも影響をあたえる全身性の病気であるとの考え方があって、たとえば脳卒中のあとに腸内細菌叢の多様性が壊滅的影響をうける(dysbiosis)ことが知られている。

腸と脳は双方向に干渉しあっている(腸脳相関やgut-brain axis)ことから腸のダメージが脳卒中の回復をさまたげるとする報告がすくなくない。

この関係を仲介する物質の有力な候補として、血液脳関門を通過できる酪酸などの短鎖脂肪酸(Short-chain fatty acids:SCFA)が考えられている。

そこで、SCFAをサプリメントとしてあたえたときの脳卒中の回復を動物で実験してみたそうな。




人為的に脳梗塞にしたネズミにSCFAを含む水を飲ませてその後の回復と組織の状態をいろいろとしらべたところ、



次のことがわかった。
・SCFAグループで麻痺手の運動機能の回復があきらかにすぐれていた。

・SCFAグループで損傷脳の反対側の皮質で樹状突起の接合性やシナプス密度に変化が生じていた。

・前脳部の皮質でミクログリアによる構造変化がおきていてT細胞も含む免疫細胞が関係していた。

腸内細菌叢で産生された短鎖脂肪酸が脳にある免疫細胞をとおして脳卒中からの回復を調節しているようだ、


というおはなし。

図:短鎖脂肪酸と神経シナプス



感想:

昨日、ためしてガッテンで「長芋」を特集してた。

出演していた 研究者の文献(pdf)を見ると、
短鎖脂肪酸はレジスタントスターチの腸内発酵によりおおく産生されレジスタントスターチは長芋の生食から豊富に摂れる、という。

つまり長芋を食べると、脳の回復をうながし手が動くよう仲介する「短鎖脂肪酸」を腸内でたくさん作り出すことができる。

さっそくとろろ飯をたべた。

酪酸など短鎖脂肪酸の効果の記事を昨年だけでこれだけ↓とりあげた。
脳梗塞治療に酪酸サプリメント

脳卒中後の腸内細菌を長期観察

脳卒中になる腸内環境

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