2020年4月16日

認知機能べつ異常率 回復率


The Occurrence and Longitudinal Changes of Cognitive Impairment After Acute Ischemic Stroke
2020  3月  中国

脳卒中の予後に認知機能障害が密接に関連していることを示すエビデンスが増えてきている。

中国人患者で、急性脳梗塞後のことなる時期での認知機能障害の発生と程度変化をくわしくしらべてみたそうな。




発症後7日以内の急性脳梗塞またはTIA患者2432人を、

2週間後(2w)、3ヵ月後(3m)、12ヵ月後(12m)にモントリオール認知機能評価(MoCA)尺度でフォローした。

認知機能障害(CI)はMoCAスコア≦22と定義した。認知機能障害なし(NCI)はMoCAスコア>22とした。


次のことがわかった。

・2w、3m、12mでのCIの発生率はそれぞれ、52.38%、35.55%、34.16%であった。

・2w, 3mでCIが発生した患者のうち,次のフォローアップ時点では39.9%,27.9%の患者がNCIに戻っていた。

・また、3m と 12mのフォローアップでは、新規のCI患者は9.6%と12.7%であった。

・異常率が最も高かった認知機能は、「想起遅延」"Delayed recall"と「視覚空間・実行」"Visuospatial/executive" の2機能であった。

・改善率が最も高い認知機能は 「見当識」"Orientation" であり、改善率が最も低い認知項目は「言語」"Language" であった。

脳梗塞のあと2週-12ヶ月では認知機能障害の発現率が比較的高かった。3ヶ月、12ヶ月での認知機能障害の率は2週間時点にくらべあきらかに低かった。また認知機能の項目により異常発生率と回復率におおきな差があった、


というおはなし。

図:認知機能障害 時間経過



感想:

おおむね回復するんだけど、なかなか戻らない機能もあるってこと。

さらにその後も、、、
Neurology誌:認知機能の低下スピード 脳卒中前後で

脳が老ける年数 Lancet Neurol.

脳梗塞のあと認知障害をふせぐ血圧がわかった