2020年10月26日

Stroke誌:再灌流療法に占める軽症患者

2020  10月  アメリカ


急性脳梗塞患者の半数以上は軽度の障害を負う。

しかし再灌流療法(血栓溶解療法や血栓除去術)に占める軽症患者の割合についての報告は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。



2016年10月から15ヶ月間の国立入院患者記録からNIHSS5以下の軽度症状の脳梗塞患者について、

再灌流療法の有無および回復度との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・179710人の急性脳梗塞患者のうち、57.7%が軽度(NIHSS中央値2)の神経症状だった。

・再灌流療法を受けた者のうち、静脈内血栓溶解療法の40.0%、機械的血栓除去術の10.7%をこれら軽症患者が占めており、

・かれらの特徴は、若い、糖尿病でない、NIHSSのスコアが高い、病院規模が大きい、アメリカ西部地域、であった。

・退院時での回復良好者(障害なしの自宅退院)は軽症患者の48.2%に認められた。

・血栓溶解療法は頭蓋内出血のリスク増加があるものの、回復良好可能性が高かった。


アメリカでは急性脳梗塞の半数以上が軽度の障害であり、かれらは血栓溶解療法の10例中4例、機械的血栓除去術の10例中1例を占めていた。血栓溶解療法では脳出血の増加にもかかわらず自宅退院できる者がおおかった、


というおはなし。
静脈内血栓溶解療法とNIHSS



感想:

若くて症状の軽い患者なら治療に失敗して出血しても勝手に立ち直るし、病院の実績にもなる。

それで血栓溶解療法の4割もが軽症の若い患者。


いっぽう機械的血栓除去術は危なすぎていたずらに増やせない↓。




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